JPH05142899A - 像形成方法及び装置 - Google Patents

像形成方法及び装置

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JPH05142899A
JPH05142899A JP3302172A JP30217291A JPH05142899A JP H05142899 A JPH05142899 A JP H05142899A JP 3302172 A JP3302172 A JP 3302172A JP 30217291 A JP30217291 A JP 30217291A JP H05142899 A JPH05142899 A JP H05142899A
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JP
Japan
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toner
photoconductor
image
conductive
image forming
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Application number
JP3302172A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kodama
正 兒玉
Shinji Murata
眞司 村田
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N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
NTT Advanced Technology Corp
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
Alps Electric Co Ltd
NTT Advanced Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像と露光とをほぼ同時に行なうことにより
感光体上にトナー像を形成するプロセスにおいて、トナ
ーの記録媒体への転写効率及び転写特性を向上させて高
品質の画像を形成することを可能とする。 【構成】 透明で導電性を有する支持体上に光導電層を
設けた感光体1表面に、バイアス電圧が印加された現像
ロール上7に保持された導電性磁性粒子と絶縁性磁性ト
ナーとを混合した現像剤を接触させるとともにこれとほ
ぼ同時に感光体1の支持体側から露光を行なうことによ
り感光体1上にトナー像を形成し、このトナー像を記録
材上に転写することにより、画像形成を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナーを用いて感光体
上に高品質の可視像を形成するとともに、この可視像の
記録媒体への転写特性の向上を図った像形成方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の像形成装置は、回動する感光体の
回りにコロナ帯電器、光書き込みヘッド、現像器、コロ
ナ転写器、クリーナをこの順に配置し、感光体をコロナ
帯電器によって一様に帯電させ、光書き込みヘッドによ
り像露光を行なって感光体上に静電潜像を形成した後、
この静電潜像に現像器によりトナーを付着させてトナー
像を形成し、このトナー像をコロナ転写器により記録紙
上に転写し、定着することによって所望の画像形成を行
なうものであり、感光体上の残留トナーはクリーナによ
り除去され、感光体は繰り返しの使用に供される。
【0003】しかしながら、このような像形成装置では
感光体を帯電させるため及び感光体上のトナー像を用紙
上に転写するためにコロナ帯電器を使用するので、高圧
電源が必要になるとともにコロナ放電により人体に有害
なオゾンが発生する。そのためこのオゾンを除去するた
めのフィルタやファンが必要となり装置が全体として複
雑かつ大型化し、またコスト高となる。
【0004】そのため、このような問題を解決し、装置
の小形化と低コスト化を実現するものとして、特開昭58
-98746号公報あるいは特開昭58-153957 号公報には、現
像と露光とをほぼ同時に行なうことにより感光体上に可
視像を形成するプロセスを用いた像形成装置が開示され
ている。
【0005】このプロセスは、透明で少なくともその表
面が導電性を有する支持体上に光導電層を設けた感光体
を用い、感光体の内側にLEDアレイ等の光書き込みヘ
ッドを配置すると共にこの光書き込みヘッドと感光体を
挾んで対向する位置にバイアス電圧を印加した現像ロー
ルを備えた現像器を配置し、光書き込みヘッドによる感
光体上への画像情報の書き込みと現像器によるトナーの
画像領域への付着とを同時に行なって感光体上に可視像
を形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、上述した
現像と露光とをほぼ同時に行なうプロセスでは、その原
理上、感光体の帯電を、現像ロールに保持されるトナー
からの電荷注入により行なうため、トナーとしては導電
性のトナー(抵抗率:103 Ωcm程度)を用いる必要
がある。
【0007】すなわち、導電性のトナーを用いれば、ト
ナー自体の導電性が大きいのでバイアス電圧が印加され
ている現像ロールから感光体への電荷注入がトナーを介
して効果的に行なわれて感光体の帯電は良好に行なわれ
る。
【0008】しかしながら、このような導電性トナー
は、導電性であるが故にトナー自体はほとんど帯電せ
ず、したがって一旦感光体に付着しても現像ロールとの
接触が断たれるとその電位が急速に低下してトナーの帯
電状態は極めて弱いものとなる。その結果、トナーと感
光体との結合力は非常に弱いものとなり、そのため、転
写位置において記録媒体とトナーとが接触した際にトナ
ーの移動が起こり易く、トナーが本来転写されるべきで
ない位置、すなわち、ずれた位置に転写されてしまい画
像のボケ、トナーのチリ等が発生して高品質の画像が得
られないという問題があった。
【0009】また、トナーが導電性であると、転写位置
においてトナーが紙などの記録媒体に接触したときにト
ナーの電荷が記録媒体側に逃げてトナーと記録媒体との
間のクーロン力が弱まり、感光体上のトナーが効率良く
転写されないという問題もあり、この問題は特に高湿度
の環境下において顕著であり、全ての使用環境において
高品質の画像形成を行なえる像形成装置を実現すること
ができないという問題があった。
【0010】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、現像と露光とをほぼ同時に行なうこ
とにより感光体上に可視像を形成するプロセスにおいて
感光体に対する良好な帯電特性を維持すると共にトナー
の記録媒体への転写効率及び転写特性を著しく向上させ
て常に高品質の画像を形成することができる像形成方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の像形成方法は、感光体上に形成したトナ
ー像を記録剤上に転写することにより像形成を行なう像
形成方法において、透明で少なくともその表面が導電性
を有する支持体上に光導電層を設けた感光体表面に、バ
イアス電圧が印加された現像ロール上に保持された導電
性磁性粒子と絶縁性磁性トナーとを混合した現像剤を接
触させる工程と、前記感光体の支持体側から露光を行な
う工程とをほぼ同時に行なって、前記感光体上にトナー
像を形成することを特徴とする。
【0012】また、本発明の像形成装置は、感光体上に
形成したトナー像を記録材上に転写することにより像形
成を行なう像形成装置において、透明で少なくともその
表面が導電性を有する支持体上に光導電層を設けた感光
体と、前記光導電層に近接配置される導電性スリーブお
よびその内部に配設された磁石を有する現像ロールと、
この現像ロール上に保持される導電性磁性粒子と絶縁性
磁性トナーとを混合した現像剤と、前記感光体を挾んで
前記現像ロールと対向する位置に配置され、前記感光体
の支持体側から露光を行なう露光手段と、前記支持体と
前記現像ロールの間にバイアス電圧を印加する手段とを
備え、前記感光体表面への現像剤の接触と、感光体の支
持体側からの露光とをほぼ同時に行なってトナー像を形
成することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の像形成方法及び装置によれば、まず感
光体は、感光体と現像ロールとの間に形成されている現
像剤接触領域において、バイアス電圧を印加された現像
ロール上に保持、形成されている導電性磁性粒子と絶縁
性磁性トナーとを混合した現像剤による磁気ブラシと接
触することにより帯電する。この帯電は、主に前記現像
剤中の導電性磁性粒子により行なわれる。
【0014】次に前記現像剤接触領域内において感光体
の支持体側から露光手段により露光が行なわれ、露光さ
れた場所が前記磁気ブラシと接触することにより現像さ
れる。この現像は、主として前記現像剤中の絶縁性磁性
トナーにより行なわれる。
【0015】本発明においては、バイアス電圧を印加さ
れた現像ロール上に保持されている導電性磁性粒子と絶
縁性磁性トナーとを混合した現像剤と感光体とを接触さ
せることにより感光体の帯電及び現像を行なうので感光
体の帯電は主に導電性磁性粒子により行なわれ、一方、
現像は主に絶縁性磁性トナーが感光体上に付着すること
により行なわれることになる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0017】図1は、本発明の一実施例としての像形成
装置の概要を示す概略構成図であり、図2、図3及び図
4は本発明の像形成方法を説明するための説明図であ
る。
【0018】本実施例においては、感光体としてベルト
状のいわゆる感光ベルトを用いた例を示している。図1
において、感光ベルト1は一対のローラ2a及び2bの
間に張設されており、この感光ベルト1の内側には、感
光ベルト1の支持体側から光照射を行なえるようにLE
Dアレイ等からなる光書き込みヘッド3が配置されてい
る。一方、感光ベルト3の外側には現像器4が配置され
ており、この現像器4は導電性スリーブ5及びその内部
にマグネットロール6を有する現像ロール7を備え、こ
の現像ロール7と感光体1との間には、感光体の光導電
層を形成する材料や層厚によってその最適値は異なる
が、例えば−50〜−600vのバイアス電圧が印加さ
れている。このバイアス電圧としては、直流電圧を印加
すれば十分であるが、形成される画像のより一層の品質
向上を図るために、この直流に更に交流を重畳した電圧
を印加するようにしてもよい。現像器4内には、導電性
磁性粒子と絶縁性磁性トナーとを所定の割合で混合した
現像剤8が収容されており、その一部は前記現像ロール
7に保持されるとともに前記現像器4内に設けられたド
クターブレード10にその層厚を規制されて前記感光体
1との間で感光体1の表面に接触して現像剤接触領域9
を形成している。また、図中11は記録媒体としての用
紙を収容する給紙トレイであり、用紙は給紙ローラ12
によりピックアップされ、搬送ローラ13a、13bに
より転写位置へ搬送され、ここで前記した現像ロール7
と感光体1との間に印加された電圧とは逆極性の、例え
ば+200〜+800vのバイアス電圧を印加された転
写ローラ14により、感光体1上に形成されたトナー像
が用紙上に転写される。
【0019】次に、本発明の像形成方法を図2、図3及
び図4を用いて詳細に説明する。
【0020】図2において、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等からなる透明な支持体15上に透明導電
層16及び光導電層17を積層した感光体1は図中矢印
A方向に移送される。感光体1の光導電層17と対向す
る側に配置された現像器4には、導電性スリーブ5及び
その内部にマグネットロール6を有する現像ロール7が
設けられており、マブネットロール6は静止しているの
に対して導電性スリーブ5は図中矢印B方向に回転して
いる。なお、このマグネットロール6は導電性スリーブ
5に対して相対速度をもって回転するように構成しても
よい。現像器4の内部には、導電性磁性粒子と絶縁性磁
性トナーとを所定の割合で混合した現像剤が収容されて
いる。
【0021】尚、本発明においては後述するように現像
が主に絶縁性磁性トナーにより行なわれるので画像形成
を行なってゆくと主に絶縁性磁性トナーが消費されてゆ
くが、設定される条件によっては絶縁性磁性トナーに加
えて導電性磁性粒子も消費されてゆく場合がある。した
がって現像剤を補給する際には絶縁性磁性トナーのみを
補給するようにすれば効率的であるが、上記のように導
電性磁性粒子も消費されるような場合には、絶縁性磁性
トナーと導電性磁性粒子とを混合したものを補給するよ
うにする必要がある。
【0022】この現像剤は、磁気力により導電性スリー
ブ5上に保持され、スリーブの回転とともに現像器4内
に設けられたドクターブレード10にその層厚を規制さ
れることにより現像剤層18が形成され、この現像剤層
18は光導電層17の表面と接触し、現像剤接触領域9
を形成する。この現像剤接触領域9は、この領域内で感
光体の帯電、露光、現像及びクリーニングが行なわれる
ので所定の面積が必要となる。そのためこの面積を確保
するためにドクターブレード10と導電性スリーブ5と
の間のギャップdと、導電性スリーブ5と感光体1表面
との間のギャップDとが現像剤と感光体1とが接触する
領域において十分な大きさの現像剤接触領域9が形成さ
れるように、 d>D の関係を満たすように設定されている。
【0023】この現像剤接触領域9において、現像剤8
は図3に模式的に示したように現像剤の粒子により磁気
ブラシ19が形成されている。磁気ブラシ19は、導電
性磁性粒子20のみ、絶縁性磁性トナー21のみ、ある
いはこれら両方の粒子により形成されている。導電性ス
リーブ5と透明導電層16との間には例えば-500v のバ
イアス電圧が印加されているため導電性スリーブ5から
磁気ブラシ19へは電荷注入が行なわれることになり現
像剤層18全体は導電性スリーブ5とほぼ同電位となっ
ている。そのため現像剤接触領域9では感光体1の表面
付近の現像剤と透明導電層16との間に強い電界が形成
され、光導電層17は高抵抗状態の半導体であるため現
像剤から光導電層17を通して透明導電層16へ充電電
流が流れることになり、電荷注入が行なわれる。この注
入された電荷の一部は光導電層内部のトラップに捕獲さ
れてゆき、感光体1は帯電される。この帯電は、光書き
込みヘッド3による光書き込み位置より感光体1の移送
方向における上流側の現像剤接触領域9において行なわ
れ、その際、現像剤8中の絶縁性磁性トナー21は抵抗
値が高いのでほとんどこの帯電には寄与せず、主に抵抗
値が低い導電性磁性粒子20のみからなる磁気ブラシを
通じて電荷注入が行なわれて感光体が帯電される。
【0024】感光体1が現像剤の電位とほぼ同電位に帯
電されると現像剤と感光体間の電気的な引力が生じなく
なるため、感光体表面に現像剤は付着しない。
【0025】帯電された感光体1は、光書き込みヘッド
3と対向する位置において光照射されることにより光照
射された領域の電位が低下し、この部分に電気的な力が
生じて現像剤8が付着する。その際、導電性磁性粒子2
0は、それ自体ほとんど帯電されていないため、感光体
1の表面との間に生じる電気的な力は弱く、そのため現
像ロール7との間に生じている磁気的な力に拘束されて
導電性スリーブ5上に残留する。
【0026】これに対して、絶縁性磁性トナー21は、
それ自体がトナー同士の摩擦により一定の極性、例えば
負に帯電しているので感光体1との間には電気的な力が
充分に働き、その結果トナーは現像ロール7との間に働
く磁気的な力に打ち勝って感光体1上の光照射により電
位が低下した領域に移動し、付着する。すなわち、感光
体1上には現像剤8中の絶縁性磁性トナー21が選択的
に付着して、感光体1は、ほぼ絶縁性磁性トナー21の
み9により現像される。
【0027】なお、現像剤接触領域9において帯電から
露光、現像に至るまでの間の感光体1の表面電位は図2
に示すように変化する。
【0028】本発明の現像剤に使用される導電性磁性粒
子としては、抵抗率が101 〜108 Ωcm、磁性粉の
含有量が重量比で60〜95%、平均粒径が10〜70
μmの導電性磁性トナーや導電性の樹脂あるいは金属粒
子等が、また絶縁性磁性トナーとしては抵抗率が1012
〜1016Ωcm、磁性粉の含有量が30〜60%、平均
粒径が5〜20μmのものが好適に用いられる。
【0029】また、本発明の現像剤に使用される導電性
磁性粒子と絶縁性磁性トナーとの混合比は、感光体の帯
電特性、得られる画像のトナー濃度、装置に要求される
画像形成速度などを総合的に考慮した上で決定する必要
がある。
【0030】すなわち、本発明において現像に寄与する
のは絶縁性磁性トナーであるから、その割合が少なすぎ
ると感光体1上の画像領域に付着するトナーの量そのも
のが少なくなり、十分な濃度の画像が得られなくなる。
したがって充分な画像濃度を得る、という観点からすれ
ば絶縁性磁性トナーの割合は多いほどよいことになる。
【0031】ところが、絶縁性磁性トナーの割合が多く
なれば、それに応じて相対的に導電性磁性粒子の割合が
少なくなり、導電性磁性粒子の割合が少なくなるにした
がって感光体の帯電効率は低下する。
【0032】感光体表面の帯電は、上述したように導電
性磁性粒子により磁気ブラシが感光体表面と接触するこ
とにより行なわれ、その帯電効率は、感光体表面と磁気
ブラシとが接触する確率と接触する回数との積に比例す
る。この接触確率は、導電性磁性粒子の割合が大きいほ
ど大となり、また接触回数は感光体表面の移送速度と現
像ロールの周速度との相対的な速度差が大きいほど大と
なる。したがって、導電性磁性粒子の割合が少なくなっ
て低下した帯電効率を補って所定の帯電電位を得るため
には、感光体表面の移送速度と現像ロールの周速度との
相対的な速度差を大きくしなければならず、具体的には
感光体の周速度を遅くするか現像ロールの回転を高速化
することが必要となる。ところが、感光体の移送速度を
遅くすると言うことは装置としての画像形成速度を低下
させることになり、また現像ロールの回転を高速化して
ゆくと、駆動機構の大型化や振動の発生、スリーブ上か
らのトナーの離脱及び装置内への飛散という問題が発生
する。
【0033】したがって、これらの各条件を総合的に考
慮して、導電性磁性粒子と絶縁性磁性トナーとの混合比
は、実用的な画像形成速度を維持しつつ良好な画像を得
るためには、導電性磁性粒子と絶縁性磁性トナーとを合
わせた全現像剤に対する絶縁性磁性トナーの重量比で、
好ましくは5〜95%、より好ましくは10〜80%の
範囲とすることが望ましい。
【0034】次に、感光体1上に現像されたトナー像
は、図4に示すように転写ローラ14と対向する転写位
置に移送され、用紙などの記録媒体22上に転写され
る。転写位置では、感光体1上に付着した絶縁性磁性ト
ナー21は記録媒体22と対向する位置に配置され、絶
縁性磁性トナー21の帯電極性とは逆極性の例えば+5
00vのバイアス電圧が印加された転写ローラ14の電
気力な力によって記録媒体22上に転写される。
【0035】トナー像を転写された記録媒体22は、不
図示の定着器により定着されて完成された画像となる。
【0036】また、転写の終了した感光体1は再び現像
ロール7と対向する位置まで移送されて、ここで帯電と
同時に感光体上のトナーの回収、いわゆるクリーニング
が行なわれる。現像器4内に回収された絶縁性磁性トナ
ー21は、現像ロール7内のマグネットロール6の磁力
により再び導電性スリーブ5上に保持されて再利用され
る。
【0037】次に、本発明の方法を用いて像形成を行な
った実施例を説明する。
【0038】以下に述べる各実施例では、感光体として
有機光導電材料(OPC)を塗布した感光ベルト、光書
き込みヘッドとしてLEDヘッド、転写ローラとしてウ
レタン系のスポンジにカーボンを含浸させて105 Ωc
m程度の導電性を持たせたものを備えた図1に示す像形
成装置を用い、以下に示すような各条件でトナー像の形
成及び用紙上への転写、定着を行なって画像形成をおこ
なった。
【0039】(画像形成条件) 導電性スリーブとドクターブレードとの間のギャップ
d:0.5mm 導電性スリーブと感光体表面との間のギャップD:0.
3mm 現像ロールのバイアス電圧:−500v 転写ロールのバイアス電圧:+600v 転写ロールの圧接力:0.05kg cm 感光体の移送速度:25mm/sec 現像ロールの周速度:300mm/sec マグネットロールの磁気力:900ガウス 実施例1〜5 導電性磁性粒子として磁性粉含有量60%(重量比)、
平均粒径20μmの導電性磁性トナーを、また絶縁性磁
性トナーとして磁性粉含有量40%(重量比)、平均粒
径10μmのものを用い、両者の抵抗率を変化させて画
像形成を行なった。尚、両者の混合比、すなわち導電性
磁性トナーと絶縁性磁性トナーとを合わせた全現像剤に
対する絶縁性磁性トナーの割合は20%(重量比)とし
た。
【0040】得られた画像の評価は目視により行ない表
1に示す結果を得た。
【0041】
【0042】表1に示すように、実施例1あるいは3の
ように絶縁性磁性トナーの抵抗率が低いとトナー自体の
帯電が不十分であるため転写効率が悪く鮮明な画像が得
られず、また実施例5のように導電性磁性トナーの抵抗
率が高くなると感光体を十分に帯電する事ができなくな
り画像部のトナー濃度が低下すると共に地かぶりが発生
してしまう。これに対して実施例2あるいは4のような
条件で画像形成を行なえば、感光体の帯電が十分に行な
われると共にトナーの転写効率も高くなり、良好な画像
が得られる。
【0043】実施例6〜13 導電性磁性粒子として抵抗率103 Ωcm、磁性粉含有
量60%(重量比)、平均粒径15μmの導電性磁性ト
ナーを、また絶縁性磁性トナーとして抵抗率1015Ωc
m、磁性粉含有量45%(重量比)、平均粒径12μm
のものを用い、両者の混合される割合を変化させて画像
形成を行なった。得られた画像の評価は目視により行な
い、表2に示す結果を得た。
【0044】
【0045】表2に示すように、実施例6のように絶縁
性磁性トナーの割合が少ないと現像に寄与するトナーが
不足して十分な濃度の画像が得られず、また実施例13
のように絶縁性磁性トナーの割合が多すぎると導電性磁
性粒子の量が少なくなるので感光体を十分に帯電させる
事ができなくなり、地かぶりが発生しやはり良好な画像
が得られず、実施例7〜11のような条件で画像形成を
行なう事により良好な画像を得る事ができる。
【0046】実施例14〜17 導電性磁性粒子として抵抗率103 Ωcm、平均粒径2
0μmの導電性磁性トナーを、また絶縁性磁性トナーと
して抵抗率1014cm、磁性粉含有量40%(重量
比)、平均粒径10μmのものを用い、導電性磁性トナ
ーの磁性粉含有量を変化させて画像形成を行なった。
【0047】尚、両者の混合比、すなわち導電性磁性ト
ナーと絶縁性磁性トナーとを合わせた全現像剤に対する
絶縁性磁性トナーの割合は20%(重量比)とした。
【0048】得られた画像の評価は目視により行ない表
3に示す結果を得た。
【0049】
【0050】表3に示すように、実施例14のように導
電性磁性トナーの磁性粉含有量が少なすぎると導電性磁
性トナーと現像ロールとの間に働く磁気的な力が減少
し、多数の導電性トナーが現像ロールを離れて感光体上
に付着してしまい、その結果感光体へ多数の導電性磁性
トナーが付着して地かぶりが発生する。また、得られた
画像も解像度が悪い。実施例15〜17のような条件で
画像形成を行なう事により、トナーの転写効率が高くな
り、良好な画像を得ることができる。
【0051】実施例18〜21 導電性磁性粒子として平均粒径0.01〜1μmのニッ
ケル及び鉄をポリスチレン中に分散させた抵抗率103
Ωcm、平均粒径20μmの樹脂粒子を、また絶縁性磁
性トナーとして抵抗率1014Ωcm、磁性粉含有量60
%(重量比)、平均粒径10μmのものを用い、樹脂粒
子の磁性粉含有量を変化させて画像形成を行なった。
【0052】尚、両者の混合比、すなわち導電性磁性ト
ナーと絶縁性磁性トナーとを合わせた全現像剤に対する
絶縁性磁性トナーの割合は80%(重量比)とした。
【0053】得られた画像の評価は目視により行ない表
4に示す結果を得た。
【0054】
【0055】表4に示すように、実施例18のように樹
脂粒子の磁性粉含有量が少なすぎると金属粒子と現像ロ
ールとの間に働く磁気的な力が減少し、多数の金属粒子
が現像ロールを離れて感光体上に付着してしまい、その
結果感光体へ多数の導電性磁性トナーが付着して地かぶ
りが発生する。また、得られた画像も解像度が悪い。実
施例19〜21のような条件で画像形成を行なう事によ
り、トナーの転写効率が高くなり、良好な画像が得られ
る。
【0056】実施例22〜26 導電性磁性粒子として抵抗率103 Ωcm、磁性粉含有
量60%(重量比)、平均粒径20μmの導電性磁性ト
ナーを、また絶縁性磁性トナーとして抵抗率1014Ωc
m、平均粒径10μmのものを用い、絶縁性磁性トナー
の磁性粉含有量を変化させて画像形成を行なった。
【0057】尚、両者の混合比、すなわち導電性磁性ト
ナーと絶縁性磁性トナーとを合わせた全現像剤に対する
絶縁性磁性トナーの割合は20%(重量比)とした。
【0058】得られた画像の評価は目視により行ない表
5に示す結果を得た。
【0059】
【0060】表5に示すように、実施例22のように絶
縁性磁性トナーの磁性粉含有量が少なすぎると非画像部
へ付着する絶縁性磁性トナーの量が増加して地かぶりを
生じる。また実施例26のように絶縁性磁性トナーの磁
性粉含有量が多すぎると絶縁性磁性トナーは現像ロール
との間に働く磁気的な力に拘束されて感光体上に付着し
にくくなり、その結果感光体への絶縁性磁性トナーの付
着量が減少して十分なトナー濃度が得られなくなる。実
施例23〜25のような条件で画像形成を行なう事によ
り、トナー濃度の高い良好な画像が得られる。
【0061】このように、本実施例によれば導電性磁性
粒子と絶縁性磁性トナーとを所定の割合で混合した現像
剤を使用する事により感光体上に良好なトナー像を形成
する事ができるとともにこのトナー像を効率よく用紙な
どの記録媒体上に転写する事ができ、コロナ放電器を用
いないプロセスにより高品質の画像を得る事ができる。
【0062】尚、上記実施例においては感光体と現像ロ
ール間に印加するバイアス電圧として直流を用いて像形
成を行なう例を示したが、このバイアス電圧は直流に交
流を重畳したものであってもよい。例えば、絶対値が5
0〜600vの直流に、電圧値をその一周期における極
大値と極小値との差の絶対値を2で割った値として定義
して、その電圧50〜600v、周波数500〜200
0Hzの交流を重畳したものを現像ロールと感光体の間
に印加して像形成を行なえば、現像されるトナーに交流
成分による振動作用が加わる事によりトナーに双方に向
かう力が働き、その結果地かぶりがさらに減少して、よ
り鮮明な画像を得易くなる。
【0063】上記実施例においては、感光体としてベル
ト状のいわゆる感光ベルトを用いた例により説明を行な
ったが、本発明においてはガラスあるいは透明なプラス
チック等によりドラム状の支持体を形成し、この支持体
上に光導電層を積層したいわゆる感光ドラムを用いるこ
とももちろん可能である。
【0064】また、本発明に用いる透明支持体として
は、上述した実施例のような透明な支持体上に導電層を
形成した構成のものの他に、支持体を構成する材料中に
導電性粒子を分散させるなどして透明支持体自身が導電
性を持つように構成し、これを用いるようにしてもよ
い。
【0065】また、本発明は前述した実施例に限定され
るものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればコ
ロナ放電器を用いないプロセスにおいて感光体に対する
良好な帯電特性を維持すると共にトナーの記録媒体への
転写特性及び転写効率を著しく向上させる事が可能とな
り、高品質の画像を得る事ができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の像形成装置の一実施例を示す概略構成
【図2】本発明の像形成方法の原理を示す説明図
【図3】本発明の像形成方法の原理を示す説明図
【図4】本発明の像形成方法における転写位置での状態
を示す説明図
【符号の説明】
1 感光体 2a ローラ 2b ローラ 3 光書き込みヘッド 4 現像器 5 導電性スリーブ 6 マグネットロール 7 現像ロール 8 現像剤 9 現像剤接触領域 10 ドクターブレード 11 給紙トレイ 12 給紙ローラ 13 搬送ローラ 14 転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 眞司 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に形成したトナー像を記録材上
    に転写することにより像形成を行なう像形成方法におい
    て、 透明で少なくともその表面が導電性を有する支持体上に
    光導電層を設けた感光体表面に、バイアス電圧を印加さ
    れた現像ロール上に保持された導電性磁性粒子と絶縁性
    磁性トナーとを混合した現像剤を接触させる工程と、前
    記感光体の支持体側から露光を行なう工程とをほぼ同時
    に行なって、前記感光体上にトナー像を形成することを
    特徴とする像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記現像ロールに印加されるバイアス電
    圧は、直流であることを特徴とする請求項1に記載の像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記現像ロールに印加されるバイアス電
    圧は、直流に交流が重畳されたものであることを特徴と
    する請求項1に記載の像形成方法。
  4. 【請求項4】 感光体上に形成したトナー像を記録材上
    に転写することにより像形成を行なう像形成装置におい
    て、 透明で少なくともその表面が導電性を有する支持体上に
    光導電層を設けた感光体と、前記光導電層に近接配置さ
    れる導電性スリーブおよびその内部に配設された磁石を
    有する現像ロールと、この現像ロール上に保持される導
    電性磁性粒子と絶縁性磁性トナーとを混合した現像剤
    と、前記感光体を挾んで前記現像ロールと対向する位置
    に配置され、前記感光体の支持体側から露光を行なう露
    光手段と、前記支持体と前記現像ロールの間にバイアス
    電圧を印加する手段とを備え、前記感光体表面への現像
    剤の接触と、感光体の支持体側からの露光とをほぼ同時
    に行なってトナー像を形成することを特徴とする像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記バイアス電圧が直流であることを特
    徴とする請求項4に記載の像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記バイアス電圧が直流に交流を重畳し
    たものである請求項4に記載の像形成装置。
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