JPH0514267U

JPH0514267U - タンク密結式便器

Info

Publication number: JPH0514267U
Application number: JP2883991U
Authority: JP
Inventors: 弘敏長岡; 貴哉南山; 恭男前田; 真彦栗田; 紀夫能間
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1991-04-24
Filing date: 1991-04-24
Publication date: 1993-02-23

Abstract

(57)【要約】【目的】タンクの取り付け、取り外しを容易に行うこ
とができるとともに、溜まり水がボルト挿通孔（Ｂ）よ
り洩れることなくタンクを取り外すことができる。【構成】便器１の後部上面２に形成されたボルト挿通
孔（Ａ）４にボルト（Ａ）５を下方より挿通し、ボルト
（Ａ）５に長ナット６を螺合して便器１の後部上面２に
長ナット６を立設し、タンク３の底壁７を内部側に膨出
させて内面をボルト座８、外面凹部をナット挿入凹部９
とし、ボルト座８にボルト挿通孔（Ｂ）１０を形成し、
ナット挿入凹部９に便器１の後部上面２に立設した長ナ
ット６を挿入し、ボルト挿通孔（Ｂ）１０にボルト
（Ｂ）１１をタンク３内部側より挿通し、ボルト（Ｂ）
１１を長ナット６に螺合して固定してなるものであり、
長ナット６を予め便器１の後部上面２に立設することが
できるものであるとともに、ボルト挿通孔（Ｂ）１０を
タンク底部１４の上方に位置させることができるもので
ある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洋式便器１の後部上面２にタンク３を載置固定してなるタンク密結式便器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

第２図に示すように、便器１の後部上面２に形成されたボルト挿通孔（Ａ）４とタンク３の底壁７に形成されたボルト挿通孔（Ｂ）１０とが上下に位置するように便器１の後部上面２にタンク３を載置し、タンク３内部側よりボルト１２を挿通し、ボルト挿通孔（Ａ）４の下方よりナット１３を螺合して固定してなるタンク密結式便器が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術においては、便器１の後部上面２にタンク３を直接固定してなるものであり、コンパクトですっきりした水洗便器１を提供することができるものである。また、メンテナンス等でタンク３を取り外す場合には、ナット１３を緩めて取り外すことができるものである。

【０００４】しかしながら、このタンク密結式便器においては、便器１の下方よりナット１３の締め付け取り外しを行うものである。また、ボルト挿通孔（Ｂ）１０はタンク３の略平面状の底壁７に形成されるものである。

【０００５】このため、このタンク密結式便器においては、トイレ室内の狭いスペースで座って、或いは中腰で作業しなければならず、施工性の悪いものである。また、タンク３を取り外す場合、フロート弁を開放してタンク３内の水を放出してもタンク底部１４には溜まり水１５が少し残っており、ボルト挿通孔（Ｂ）１０より洩れてトイレ室内を汚す、或いはポンプ等を用いて溜まり水１５を完全に除く必要があるものである。

【０００６】そこで本考案は、上記従来の技術における問題を解決するために考案されたものであり、すなわちその課題は、タンク３の取り付け、取り外しを容易に行うことができるとともに、溜まり水１５がボルト挿通孔（Ｂ）１０より洩れることなくタンク３を取り外すことができるタンク密結式便器を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案のタンク密結式便器においては、洋式便器１の後部上面２にタンク３を載置固定してなるタンク密結式便器において、便器１の後部上面２に形成されたボルト挿通孔（Ａ）４にボルト（Ａ）５を下方より挿通し、ボルト（Ａ）５に長ナット６を螺合して便器１の後部上面２に長ナット６を立設し、タンク３の底壁７を内部側に膨出させて内面をボルト座８、外面凹部をナット挿入凹部９とし、ボルト座８にボルト挿通孔（Ｂ）１０を形成し、ナット挿入凹部９に便器１の後部上面２に立設した長ナット６を挿入し、ボルト挿通孔（Ｂ）１０にボルト（Ｂ）１１をタンク３内部側より挿通し、ボルト（Ｂ）１１を長ナット６に螺合して固定してなるものであり、長ナット６を予め便器１の後部上面２に立設することができるものであるとともに、ボルト挿通孔（Ｂ）１０をタンク底部１４の上方に位置させることができるものである。なお、ボルト（Ｂ）１１としては、使用中の水洩れを防止するためにゴムパッキン１６、Ｏリング等を備えておくほうが良いものである。

【０００８】

【作用】

本考案のタンク密結式便器においては、長ナット６を予め便器１の後部上面２に立設することができるため、トイレ室外の広いスペースで長ナット６を取り付け、トイレ室内ではタンク３を載置しタンク３内部側よりボルト（Ｂ）１１を長ナット６に螺合して固定すことができるものであるとともに、メンテナンス等の場合にはタンク３内部側よりボルト（Ｂ）１１を緩めてタンク３を取り外すことができるものである。また、ボルト挿通孔（Ｂ）１０をタンク底部１４の上方に位置させることができるため、タンク３の取り外し時に溜まり水１５がボルト挿通孔（Ｂ）１０より洩れることがないものである。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。

【００１０】第１図ａ）、ｂ）のタンク密結式便器は、本考案の一実施例で、便器１の後部上面２に形成されたボルト挿通孔（Ａ）４にボルト（Ａ）５を下方より挿通し、ボルト（Ａ）５に長ナット６を螺合して便器１の後部上面２に長ナット６を立設し、タンク３の底壁７を内部側に膨出させて内面をボルト座８、外面凹部をナット挿入凹部９とし、ボルト座８にボルト挿通孔（Ｂ）１０を形成し、ナット挿入凹部９に便器１の後部上面２に立設した長ナット６を挿入し、ボルト挿通孔（Ｂ）１０にボルト（Ｂ）１１をタンク３内部側より挿通し、ボルト（Ｂ）１１を長ナット６に螺合して固定してなるものである。また、ボルト（Ｂ）１１としては、使用中の水洩れを防止するためにゴムパッキン１６を備えてなるものである。また、長ナット６としては、ナット挿入凹部９の上面に接するように設けられており、ボルト（Ｂ）１１を強く締め付けてもタンク３に割れを生じないものである。

【００１１】

【考案の効果】

上述の如く、本考案のタンク密結式便器においては、トイレ室外の広いスペースで長ナット６を取り付け、トイレ室内ではタンク３を載置しタンク３内部側よりボルト（Ｂ）１１を長ナット６に螺合して固定すことができるとともに、タンク３内部側よりボルト（Ｂ）１１を緩めてタンク３を取り外すことができるため、トイレ室内の狭いスペースで座って、或いは中腰で作業する必要がなく施工性を向上することができるとともに、容易にメンテナンス等の作業を行うことができるものである。

【００１２】また、ボルト挿通孔（Ｂ）１０を溜まり水１５の水面より上に位置させることができるため、タンク３の取り外し時に溜まり水１５がボルト挿通孔（Ｂ）１０より洩れることがなく、トイレ室内を汚すことなくメンテナンス等の作業を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例であるタンク密結式便器を示
すものであり、ａ）は要部の断面図、ｂ）は側面図であ
る。

【図２】本考案の従来例であるタンク密結式便器の要部
を示す断面図である。

【符号の説明】

１便器２後部上面３タンク４ボルト挿通孔（Ａ）５ボルト（Ａ）６長ナット７底壁８ボルト座９ナット挿入凹部１０ボルト挿通孔（Ｂ）１１ボルト（Ｂ）１２ボルト１３ナット１４タンク底部１５溜まり水１６ゴムパッキン

フロントページの続き (72)考案者栗田真彦大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内 (72)考案者能間紀夫大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】洋式便器１の後部上面２にタンク３を載
置固定してなるタンク密結式便器において、便器１の後
部上面２に形成されたボルト挿通孔（Ａ）４にボルト
（Ａ）５を下方より挿通し、ボルト（Ａ）５に長ナット
６を螺合して便器１の後部上面２に長ナット６を立設
し、タンク３の底壁７を内部側に膨出させて内面をボル
ト座８、外面凹部をナット挿入凹部９とし、ボルト座８
にボルト挿通孔（Ｂ）１０を形成し、ナット挿入凹部９
に便器１の後部上面２に立設した長ナット６を挿入し、
ボルト挿通孔（Ｂ）１０にボルト（Ｂ）１１をタンク３
内部側より挿通し、ボルト（Ｂ）１１を長ナット６に螺
合して固定してなるタンク密結式便器。