JPH05142341A - 受動型ssr装置 - Google Patents

受動型ssr装置

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JPH05142341A
JPH05142341A JP28217691A JP28217691A JPH05142341A JP H05142341 A JPH05142341 A JP H05142341A JP 28217691 A JP28217691 A JP 28217691A JP 28217691 A JP28217691 A JP 28217691A JP H05142341 A JPH05142341 A JP H05142341A
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JP
Japan
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time
ssr
tan
radio wave
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JP28217691A
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Hirohide Nakao
裕英 中尾
Tomoo Ueda
知雄 植田
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NIPPON PRECISION KK
Original Assignee
NIPPON PRECISION KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数のSSR局から独立に送出される質問電
波を用いて精度よくトランスポンダの2次元平面上の位
置を算出できる受動型SSR装置を提供する。さらに、
高度情報をも含めた3次元座標上の位置を算出できる装
置を提供する。 【構成】 SSRBから発信される質問電波とこれに対
しトランスポンダSからの応答電波とをSSRAで傍受
してトランスポンダSの2次元平面上の位置を検出する
際に、傍受した質問電波および応答電波に基づいて上記
SSRBの回転空中線がトランスポンダSに正対した時
刻を検出し、該時刻における上記回転空中線の方位角を
算出し、上記時刻および方位角に基づいてトランスポン
ダSの2次元平面上の位置を算出するようにする。ま
た、SSRBからトランスポンダSを経てこのSSRA
に至るまでの伝搬距離を算出し、2次元平面上のトラン
スポンダの位置と上記伝搬距離とに基づいて、高度情報
を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、受動型SSR装置に
関し、特により高精度でかつ高度情報をも検出すること
のできる受動型SSR装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機などの位置を求めるために
は1次レーダがよく用いられている。特に、航空機など
の高度情報を含めた3次元位置を求めるためには、1次
レーダのうちいわゆる測高レーダあるいは3次元レーダ
と呼ばれるものが用いられている。また、航空機自らが
センサ(気圧計)により測定した飛行高度情報を地上に
知らせ、これにより地上で航空機の高度を知る方式も用
いられている。
【0004】一方、それ自体は送信機を持たず、送信機
を有する他のSSR(二次監視レーダ、Secondary Surv
eillance Radar)サイトから発射されるSSR質問電波
に応じて航空機などに搭載されたSSRトランスポンダ
から送出されるSSR応答電波を傍受することにより、
該航空機などの位置を検出する受動型SSR装置が知ら
れている。このような受動型SSR装置として、例えば
特開昭60−222782号公報、特開昭63−266
381号公報、あるいは特開昭63−298084号公
報に開示されたものがある。
【0005】従来の受動型SSR装置では、SSRサイ
ト(あるいは電波発信サイト)のインタロゲータから発
射されるパルス信号を受信しそのパルス信号と高精度で
同期する同期信号を内部で継続して発生させ、一方傍受
した応答信号と前記の同期信号との時間差(伝搬遅れ時
間)τを計測する。SSRサイトからトランスポンダま
での距離をr1、トランスポンダから受動型SSR装置
までの距離をr2、SSRサイトから受動型SSR装置
までの既知の距離をρ、光の速度をcとし、前記の同期
信号についてのSSRサイトから発射されるパルス信号
に対する遅れ時間がρ/cであることを考慮すると、傍
受した応答信号と前記の同期信号との伝搬遅れ時間τは τ=(r1+r2)/c−ρ/c で表される。ここでρおよびcは既知であるから、計測
した伝搬遅れ時間τに基づきr1+r2すなわちSSR
サイトからトランスポンダを経て受動型SSR装置に至
るまでの距離r=r1+r2を算出することができる。
【0006】したがって、トランスポンダは、SSRサ
イトと受動型SSR装置とを焦点とし距離rを長径とす
る楕円上の1点に存在することが分かる。従来の受動型
SSR装置ではこのような距離rを少なくとも1つ算出
し、言い替えればSSRサイトと受動型SSR装置とを
焦点とする楕円を少なくとも1つ特定し、それに基づい
てトランスポンダの位置を算出するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した測高レーダあ
るいは3次元レーダによれば、地上で航空機などの高度
情報を得ることができる。しかし、これらのレーダはコ
ストが非常に高いという問題がある。また、航空機自ら
が測定した高度情報により地上で航空機の高度を知る方
式では、航空機に装備されたセンサなどが故障した場合
に正しい高度を知ることができず、気圧が不規則な環境
では測定の精度が悪いという問題がある。
【0008】さらに、上述の公報に記載の受動型SSR
装置は、2次元位置を求めるのみであり高度情報は得る
ことができない。
【0009】また、特開昭63−266381号公報に
開示されたような、その周囲の1点にトランスポンダが
存在する楕円を複数特定しその交点でトランスポンダの
位置を算出する方式では、誤差が不可避である。なぜな
ら、各SSRサイトからは独立に質問電波が送出される
ため、あるSSRサイトの質問電波に基づいて上述した
ように楕円を特定しても、別のSSRサイトの質問電波
に基づく楕円の特定はまた別のタイミングで行なわれる
からである。すなわち、時間的に見て別の時点での楕円
しか得られず、その時間差の間にトランスポンダを積ん
だ航空機などは動いているので、円の交点を求めたとし
ても誤差は不可避になるのである。
【0010】この発明は、上記事情に鑑み、複数のSS
Rサイトから独立に送出される質問電波を用いて精度よ
くトランスポンダの2次元平面上の位置を算出できる受
動型SSR装置を提供することを目的とする。さらに、
この発明は、2次元平面上の位置だけでなく高度情報を
も含めた3次元座標上の位置を算出できしかもコストを
抑えた受動型SSR装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、2局以上の所定のSSRサイトの各イ
ンタロゲータから発信される質問電波と該質問電波に対
しSSRトランスポンダから送出される応答電波とを傍
受して該トランスポンダの2次元平面上の位置を検出す
る受動型SSR装置であって、傍受した上記質問電波お
よび応答電波に基づいて上記各インタロゲータの送信機
の回転空中線が上記トランスポンダに正対した時刻をそ
れぞれ検出する時刻検出手段と、該時刻における上記回
転空中線の方位角をそれぞれ算出する方位角算出手段
と、上記時刻および方位角に基づいて上記トランスポン
ダの2次元平面上の位置を算出する位置算出手段とを具
備することを特徴とする。
【0012】また、(x,y)座標系における時刻t=
0での前記トランスポンダの位置を変数(x0 ,y0 )
で表し、このトランスポンダの速度のx成分およびy成
分を変数(Vx ,Vy )で表し、所定の位置(xA ,y
A )にあるA局のインタロゲータの質問電波を用いて前
記時刻検出手段で検出した時刻および前記方位角算出手
段で算出したその時刻における方位角をtA1,tA2,…
およびθA1,θA2,…とし、同様に所定の位置(xB ,
yB )にあるB局の質問電波を用いて前記時刻検出手段
で検出した時刻および前記方位角算出手段で算出したそ
の時刻における方位角をtB1,tB2,…およびθB1,θ
B2,…としたとき、これらの検出および算出結果から下
記(1)および(2) x0 tan θAn −y0 +Vx tAn tanθAn −Vy tAn =xA tan θAn −yA ( n=1,2, …) (1) x0 tan θBn −y0 +Vx tBn tanθBn −Vy tBn =xB tan θBn −yB ( n=1,2, …) (2) なる方程式を4つ以上設定し、これらの方程式を解いて
時刻t=0での前記トランスポンダの位置(x0 ,y0
)および速度(Vx ,Vy)を求めるようにするとよ
い。
【0013】さらに、前記SSRサイトのインタロゲー
タから前記トランスポンダを経てこの受動型SSR装置
に至るまでの電波の伝搬時間を計測してその伝搬距離を
算出し、算出した2次元平面上のトランスポンダの位置
と上記伝搬距離とに基づいて、前記トランスポンダの高
度情報を算出するようにすれば、高度情報も含めたトラ
ンスポンダの3次元的な位置を求めることができる。
【0014】
【作用】時刻検出手段および方位角算出手段により、S
SRサイトのインタロゲータから発信される質問電波の
発信の時刻に応じたデータすなわちインタロゲータの送
信機の回転空中線が上記トランスポンダに正対した時刻
とその時刻における回転空中線の方位角を算出できる。
この時刻と方位角は、2局以上のSSRサイトのそれぞ
れにつき得ることができる。短い時間であれば航空機な
どは等速直線運動をしているとみなせる。以上のデータ
および条件から、トランスポンダの2次元平面上の位置
を算出することができる(算出の原理は実施例を用いて
後述する)。算出した位置は質問電波の発信の時刻を考
慮して算出しており、時刻の要素が加味されるため従来
例のような誤差はなくなる。
【0015】さらに、SSRサイトのインタロゲータか
らトランスポンダを経てこの受動型SSR装置に至るま
での電波の伝搬時間を計測してその伝搬距離を算出する
ようにすれば、トランスポンダはSSRサイトと受動型
SSR装置を焦点としこの伝搬距離を長径とする回転楕
円面(回転の軸はSSRサイトと受動型SSR装置を結
ぶ直線)上の1点に存在することとなる。したがって、
上記で得たトランスポンダの2次元平面上の位置と合わ
せれば、トランスポンダの高度情報を得ることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0017】図1は、この発明の一実施例に係る受動型
SSR装置の原理を説明するための平面図である。
【0018】図1において、原点PSSRは本実施例に
係る受動型SSR装置(その構成は後述する)の位置、
SSRAは質問電波を送出するSSR局Aの位置、SS
RBはSSR局Aとは独立に質問電波を送出するSSR
局Bの位置をそれぞれ示す。SはSSR局からの質問電
波を受信して応答電波を発信するトランスポンダを設置
した航空機などを示す。(x0 ,y0 )は、時刻t=0
での航空機(すなわちトランスポンダ)の位置を示す。
航空機Sは、図示した移動経路に沿って進む。そして順
次、位置A1 、位置B1 、位置A2 、位置B2 、位置A
3 および位置B3 を通る。
【0019】位置A1 、位置A2 および位置A3 は、S
SR局Aの回転空中線が航空機Sに正対した時の航空機
Sの位置を示している。すなわち、航空機Sはまず位置
A1においてSSR局Aの回転空中線と正対し、その回
転空中線がほぼ1回転して位置A2 において再び航空機
Sに正対し、さらにほぼ1回転して位置A3 において再
び航空機Sに正対したということである。位置B1 、位
置B2 および位置B3も同様にSSR局Bの回転空中線
が航空機Sに正対した時の航空機Sの位置を示してい
る。従来例においては、例えば位置A1 における検出結
果から1つの楕円を特定し、次に位置B1 における検出
結果から1つの楕円を特定し、これらの楕円の交点を航
空機の位置としていた。しかし、航空機Sは位置A1 か
ら位置B1へと移動しているので算出結果には誤差が伴
っていた。
【0020】本実施例では以下のように時刻の要素を考
慮して方程式を立てて位置を算出する。
【0021】まず、受動型SSR局(PSSR)とSS
R局A(SSRA)に着目する。SSRAの回転空中線
が1回転ごとに航空機Sに正対する時刻をtA1,tA2,
…とし、その時刻におけるSSRAの回転空中線の方位
角をそれぞれθA1,θA2,…とする。時刻tは、航空機
Sが位置(x0 ,y0 )にいるとき時刻t=0とし、そ
こからの経過時間とする。方位角θは図のようにx軸方
向から時計の針と逆回転方向に計る。
【0022】この受動型SSR装置は、SSR局Aのイ
ンタロゲータから発射されるパルス信号を受信しそのパ
ルス信号と高精度で同期する同期信号を継続して発生さ
せる同期信号発生回路を内部に備えている。この同期信
号と航空機Sからの応答信号との伝搬遅れ時間を測定す
ることにより、上記の時刻tA1,tA2,…はかなり精密
に算出することができる。同様に、上記の方位角θA1,
θA2,…もかなり精密に算出することができる。
【0023】ここで、航空機Sがほぼ等速直線飛行を行
なっていると仮定し、飛行経路を x=x0 +Vx t y=y0 +Vy t (3) と近似する。x0 ,y0 ,Vx ,Vy は求めるべき未知
数である。
【0024】方位角については一般に tan θA =(y−yA )/(x−xA ) (4) の関係がある。したがって、上記(3)(4)式から (x0 −xA ) tanθA −(y0 −yA )+Vx t tanθA −Vy t=0 (5) が成立する。ただし、(xA ,yA )はSSRAの位置
を示し、既知の値である。この式(5)では、(x0 −
xA )、(y0 −yA )、Vx およびVy が未知数であ
る。
【0025】上述したように時刻tと方位角θA は検出
可能である。したがって、時刻t=tAn( n=1,2, …)
における方位角の検出データθAn( n=1,2, …)を上記
式(5)に代入すれば、 (x0 −xA ) tanθAn−(y0 −yA )+Vx tAn tanθAn−Vy tAn=0 ( n=1,2, …) (6) が得られる。しかし、式(6)は定数項が0で斉次の連
立1次方程式となり確定した解が得られない。そこで、
SSR局B(SSRB)の質問電波による検出結果も同
様に用いて、下記の観測データの式 (x0 −xB ) tanθBn−(y0 −yB )+Vx tBn tanθBn−Vy tBn=0 ( n=1,2, …) (7) を加え、さらに式(6)および式(7)を変形して x0 tan θAn −y0 +Vx tAn tanθAn −Vy tAn =xA tan θAn −yA ( n=1,2, …) (1) x0 tan θBn −y0 +Vx tBn tanθBn −Vy tBn =xB tan θBn −yB ( n=1,2, …) (2) とすれば、非斉次の方程式となり未知数x0 、y0 、V
x およびVy を求めることができる。x0 、y0 、Vx
およびVy が求められれば、上記(3)式により、航空
機Sが等速直線飛行を継続していると認められる間は、
任意の時刻tにおける航空機Sの位置(x,y)が算出
できる。
【0026】なお、上記(1),(2)式では未知数は
4つあるので少なくとも4か所の検出データ(例えば図
1の位置A1 、位置B1 、位置A2 および位置B2 にお
ける検出データ)があればよい。しかし、検出精度を高
くするため、4か所以上の検出データを用いて最小自乗
法などの近似法を適用するとよい。さらに、2つだけで
なく3つ以上のSSR局の検出データを用いて位置を算
出するようにすれば、、より高精度な位置検出ができ
る。
【0027】図2は、航空機Sの高度情報を含めた3次
元座標系における位置の検出を説明するための図であ
る。この図において、(x,y)座標は説明の便宜のた
め、その原点Oが受動型SSR局(PSSR)とSSR
局A(SSRA)との中点になるように設定してある。
【0028】まず図1により説明した方式で、航空機S
の(x,y)座標平面上の位置S′(x0 ,y0 )を知
ることができる。一方、SSR局Aのインタロゲータか
ら航空機Sを経て受動型SSR局に至るまでの電波の伝
搬時間を計測してその伝搬距離を算出することができ
る。この伝搬距離をrとすれば、航空機SはSSR局A
と受動型SSR局とを焦点としこの伝搬距離rを長径と
する回転楕円面E(回転の軸はx軸)上の1点に存在す
ることとなる。したがって、上記で得た航空機Sの2次
元平面上の位置S′(x0 ,y0 )からxy平面に対し
て垂線を引きこの回転楕円面Eとの交点を求めることに
より、航空機Sの高度情報z0 を得ることができる。
【0029】例えばこれを図1の座標系での計算式で表
せば、SSR局Aから航空機Sを経て受動型SSR局に
至るまでの電波の伝搬時間τA を計測し、光速c=3×
10E8(m/s)を乗じて伝播距離cτA を求め、下
記の(8)式である数1の関係から高度z0 を計算すれ
ばよい。
【0030】
【数1】
【0031】次に、上記のような方式の位置検出を実現
する本実施例の受動型SSR装置の構成を説明する。
【0032】図3は、本実施例に係る受動型SSR装置
の構成図である。この図に示す受動型SSR装置は、上
述したような原理に基づく動作を実行し航空機Sの位置
を算出する。この装置は、無指向性アンテナ11、応答
信号受信部12、2本の指向性(パラボラ)アンテナ1
3,14、ゲート切換器15、質問信号受信部16、同
期信号発生部17、インタロゲータ方位カウンタ18、
デコーダ距離信号発生部19、切換器20、コンピュー
タ(CPU)21、キーボード22、およびディスプレ
イ23を具備している。この装置は2局のSSR局の質
問電波およびこれらの質問電波に対する応答電波を受信
して航空機Sの3次元位置を検出するが、もちろん2局
以上のSSR局に適用してもよい。
【0033】2局のSSRAおよびSSRBでは所定の
周期(例えば200ないし450Hz)で質問信号を繰
返し送出している。また、その質問信号は所定の周期
(例えば4秒あるいは10秒など)で回転する回転空中
線から変調された質問電波としてビーム状に送出されて
いる。指向性アンテナ13,14は、それぞれのSSR
局に向けて設置されている。そして、該SSR局SSR
A、SSRBのインタロゲータの送信機の回転空中線が
所定の時間ごとに本装置に正対する近傍において、この
正対時をほぼ中心として該SSR空中線のビーム幅で定
まる間、質問信号(複数の繰返しパルス信号)を受信す
る。
【0034】ゲート切換器15は、指向性アンテナ1
3,14を切換えて、それぞれのSSR局の質問信号が
受信されるタイミングでその受信信号を質問信号受信部
16に渡す。ゲート切換器15のゲート切換を制御する
制御信号はコンピュータ21が供給する。
【0035】質問信号受信部16は、この指向性アンテ
ナ13,14からの質問信号(パルス信号)を増幅し、
同期信号発生部17に供給する。同期信号発生部17
は、SSRAの質問信号と高精度に同期したパルスTR
GAおよびSSRBの質問信号と高精度に同期したパル
スTRGBを発生する。同期信号発生部17は、例えば
特開昭60−222782号公報に記載されたものと同
様に、SSR局のインタロゲータ送信機が所定周期で質
問しているのに対し、基準クロック信号を得るための電
圧制御型水晶発振器と、該インタロゲータ送信機の回転
空中線が1回転ごとに正対する際の近傍で受信され受信
部16から出力される10ないし10数個の質問信号の
バースト信号により該電圧制御型水晶発振器を位相まで
も含めて同期させる同期回路とにより構成することがで
きる。また、図示していないがこの同期信号発生部17
は上記質問信号のモードを判別してコンピュータ21に
送出する。
【0036】アンテナ11および応答信号受信部12
は、航空機Sに搭載されたトランスポンダから送出され
る応答信号を受信する。受信された応答信号は、切換器
20を介してインタロゲータ方位カウンタ18またはデ
コーダ距離信号発生部19に供給される。切換器20
は、コンピュータ21の制御に応じて応答信号を切換え
る。すなわち、インタロゲータの回転空中線の方位角を
計測するときは応答信号をカウンタ18に入力し、イン
タロゲータから航空機Sを介して本受動型SSR装置に
至る距離を計測するときは応答信号をデコーダ距離信号
発生部19に入力するように、切換える。質問信号は1
0ないし10数個のバースト信号を含むので、それらの
中心から正対時の方位角の計測を行なっている。
【0037】インタロゲータ方位カウンタ18は、例え
ばSSRAの回転空中線が指向性アンテナ13に正対し
たタイミングから切換器20を介して入力した応答信号
の受信タイミングまでをカウントする。SSRBについ
ても同様のカウントを行なう。これらのカウント結果は
コンピュータ21に入力する。
【0038】デコーダ距離信号発生部19は、同期信号
TRGAとそれに対する応答信号とを入力し、SSRA
のインタロゲータから航空機Sを経て本受動型SSR局
に至るまでの電波の伝搬時間を計測しその伝搬距離を算
出する。算出した伝播距離はコンピュータ21に入力す
る。
【0039】コンピュータ21は、インタロゲータ方位
カウンタ18およびデコーダ距離信号発生部19から供
給された各種データに応じて演算処理を実行する。例え
ば、これらのデータから上述の時刻tと方位角θとを算
出し、上述したような方程式を設定してそれを解き、航
空機Sの位置を算出する。また、図2を参照して説明し
たように、航空機Sの高度を算出する。これらのデータ
はディスプレイ23に表示される。さらに、一定時間内
における航空機Sの位置情報すなわち航跡を記憶する。
ディスプレイ23は、CRTやビデオRAMや地図信号
ROMなどを備え、コンピュータ21からの表示出力信
号や地図信号ROMからの地図信号に基づいて、本装置
の検出範囲内の地図や航空機Sの位置、フライトナンバ
などの航空機情報を併せて表示する。
【0040】なお、1つのSSR局に対応して1つの回
転楕円面Eが特定できるので、複数の回転楕円面を特定
しその交点を求めて航空機Sの3次元座標上の位置を算
出することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コストを抑えて電波を発信する設備やアンテナの回
転機構などを設けることなく、航空機などの移動物の位
置を精度よく検出することができる。また、高度情報を
含めた3次元位置を精度よく検出することができる。さ
らに、航空機番号や高度情報など多数の情報が得られ、
航空機識別機能を伴うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る受動型SSR装置
の原理を説明するための平面図
【図2】 航空機Sの高度情報を含めた3次元座標系に
おける位置の検出を説明するための図
【図3】 この実施例に係る受動型SSR装置の構成図
【符号の説明】
11…無指向性アンテナ、12…応答信号受信部、1
3,14…指向性アンテナ、15…ゲート切換器、16
…質問信号受信部、17…同期信号発生部、18…イン
タロゲータ方位カウンタ、19…デコーダ距離信号発生
部、20…切換器、21…コンピュータ(CPU)、2
2…キーボード、23…ディスプレイ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2局以上の所定のSSRサイトの各インタ
    ロゲータから発信される質問電波と該質問電波に対しS
    SRトランスポンダから送出される応答電波とを傍受し
    て該トランスポンダの2次元平面上の位置を検出する受
    動型SSR装置であって、 傍受した上記質問電波および応答電波に基づいて上記各
    インタロゲータの送信機の回転空中線が上記トランスポ
    ンダに正対した時刻をそれぞれ検出する時刻検出手段
    と、 該時刻における上記回転空中線の方位角をそれぞれ算出
    する方位角算出手段と、 上記時刻および方位角に基づいて上記トランスポンダの
    2次元平面上の位置を算出する位置算出手段とを具備す
    ることを特徴とする受動型SSR装置。
  2. 【請求項2】前記位置算出手段は、 (x,y)座標系における時刻t=0での前記トランス
    ポンダの位置を変数(x0 ,y0 )で表し、このトラン
    スポンダの速度のx成分およびy成分を変数(Vx ,V
    y )で表し、 所定の位置(xA ,yA )にあるA局のインタロゲータ
    の質問電波を用いて前記時刻検出手段で検出した時刻お
    よび前記方位角算出手段で算出したその時刻における方
    位角をtA1,tA2,…およびθA1,θA2,…とし、同様
    に所定の位置(xB ,yB )にあるB局の質問電波を用
    いて前記時刻検出手段で検出した時刻および前記方位角
    算出手段で算出したその時刻における方位角をtB1,t
    B2,…およびθB1,θB2,…としたとき、これらの検出
    および算出結果から下記(1)および(2) x0 tan θAn −y0 +Vx tAn tanθAn −Vy tAn =xA tan θAn −yA ( n=1,2, …) (1) x0 tan θBn −y0 +Vx tBn tanθBn −Vy tBn =xB tan θBn −yB ( n=1,2, …) (2) なる方程式を4つ以上設定し、これらの方程式を解いて
    時刻t=0での前記トランスポンダの位置(x0 ,y0
    )および速度(Vx ,Vy)を求める請求項1に記載の
    受動型SSR装置。
  3. 【請求項3】さらに、前記SSRサイトのインタロゲー
    タから前記トランスポンダを経てこの受動型SSR装置
    に至るまでの電波の伝搬時間を計測してその伝搬距離を
    算出する手段と、 前記位置算出手段で算出した2次元平面上のトランスポ
    ンダの位置と上記伝搬距離とに基づいて、前記トランス
    ポンダの高度情報を算出する手段とを備えた請求項1ま
    たは2に記載の受動型SSR装置。
JP28217691A 1991-10-02 1991-10-02 受動型ssr装置 Pending JPH05142341A (ja)

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