JPH05142170A - 連続炉における板材の表面状態監視方法 - Google Patents

連続炉における板材の表面状態監視方法

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JPH05142170A
JPH05142170A JP33116191A JP33116191A JPH05142170A JP H05142170 A JPH05142170 A JP H05142170A JP 33116191 A JP33116191 A JP 33116191A JP 33116191 A JP33116191 A JP 33116191A JP H05142170 A JPH05142170 A JP H05142170A
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furnace
plate material
heat absorption
surface temperature
monitoring
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Tomotaka Marui
智敬 丸井
Shinichi Takechi
真一 武智
Kazuo Arai
和夫 新井
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続炉における板材表面の酸化程度、表面合
金化程度、表面粗度等を迅速且つ確実に検出し、表面状
態監視のオンライン化を図る。 【構成】 板材を連続的に速度v で通過させて処理する
炉内の複数の監視位置に放射温度計12A、12B、1
2Cを設置し、板材の注目位置Zの表面温度を順次放射
温度計で測定し、輝度温度Sa 、Sb 、Sc をタイミン
グ管理ブロック30を介して計算ブロック32へ入力
し、該計算ブロック32において、各監視位置に到達し
た注目位置Zの表面温度Ts を、炉温計14〜24で測
定した炉温Tf を用いて熱伝導方程式から算出し、該計
算表面温度と上記輝度温度から求めた実測表面温度とを
等しいとおき、各監視位置における注目位置Zの総括熱
吸収率ΦCG=A+B(x /v )4 を算出し、注目位置Z
の総括熱吸収率の変化分に相当するBが基準値B0 より
大きいときに異常と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続炉における板材の
表面状態監視方法、特に、ステンレス鋼板等を処理する
連続焼鈍炉等の連続プロセス炉における板材の表面酸化
程度、又は連続亜鉛鍍金炉における板材の表面合金化程
度等の表面状態の監視に適用して好適な、監視パラメー
タとして総括熱吸収率を用い、非接触で被プロセス材の
表面状態を監視するための連続炉における板材の表面状
態監視方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス等の鋼板の製造工程には、材
料内部の金属結晶構造の再構成を目的として焼鈍処理を
行う焼鈍プロセスがある。
【0003】この焼鈍プロセスでは、所定の焼鈍温度に
設定された焼鈍炉に鋼板(被プロセス材)を連続的に通
過させることにより、該鋼板の焼鈍を行っているが、こ
の焼鈍温度では鋼板の表面酸化も進行する。そこで、ア
ルゴン(Ar )や窒素(N2 )等の不活性ガスの雰囲気
の下で焼鈍(光輝焼鈍)を行うことにより、鋼板の表面
酸化を抑制するか、又は焼鈍後に鋼板の表面を酸洗する
ことにより、生じた酸化膜を除去する酸化対策が取られ
ている。
【0004】上記酸化対策を適切に行うためには、不活
性雰囲気焼鈍の場合は酸化性のガスが侵入しているか否
か、通常雰囲気焼鈍の場合は表面荒れ等のために起こる
酸化の異常進行が生じているか否かをオンラインでチェ
ックすることが重要となる。
【0005】焼鈍プロセスに採用されている従来の対策
としては、焼鈍炉内に酸素センサを設置し、雰囲気中の
酸素を測定する方法や、放射温度計で表面温度を測定す
る方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、酸素セ
ンサにより焼鈍炉内の雰囲気中に存在する酸素を測定す
る方法では、炉の一部しか監視できない。又、炉全体を
監視するためには連続炉の全長に亘って酸素センサを設
置する必要があるが、これは実用上不可能であり、仮に
設置し得たとしても、酸素センサによる測定信号は表面
酸化状態を直接反映していないため、表面酸化の程度を
測定することにはならない。
【0007】又、放射温度計を用いる方法では、放射率
が表面酸化の程度によって変化するため測定信号が表面
温度の異常に基づいているか、又は表面酸化の異常に基
づいているのかが不明であり、これらを分離して表面酸
化の異常のみを測定することができないという問題があ
る。
【0008】このように、焼鈍プロセスにおいて酸化程
度を監視する技術が確立されていないために、焼鈍後の
鋼板を酸洗する必要があるのにその発見が遅れたり、又
不活性雰囲気焼鈍炉の場合は、焼鈍炉内に侵入している
酸化性ガスの検出が遅れたりするという問題もあった。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、ステンレス鋼板等の板材を焼鈍する
連続焼鈍炉において発生する板材表面の異常酸化、連続
圧延鍍金炉において生じる板材表面の合金化反応等の如
く、連続炉で板材を処理した場合に生じる表面状態の異
常を迅速且つ確実に検出することができる、連続炉にお
ける板材の表面状態監視方法を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続炉におけ
る板材の表面状態監視方法において、板材を連続的に通
過させて処理する炉内における板材進行方向の異なる複
数の監視位置に、それぞれ放射温度計を設置し、移動す
る板材の注目位置の表面温度を順次上記放射温度計で測
定すると共に、各監視位置に到達した注目位置の表面温
度を熱伝導方程式から計算で求め、該計算表面温度と上
記実測表面温度とを等しいとおいて、各監視位置におけ
る注目位置の総括熱吸収率を算出し、板材が炉内を通過
するに伴う上記注目位置の総括熱吸収率の変化に基づい
て、その表面状態の異常を判定することにより、前記課
題を達成したものである。
【0011】本発明は又、前記表面状態監視方法におい
て、注目位置の総括熱吸収率の変化を、炉の入口と出口
とでそれぞれ算出した総括熱吸収率の差とすることによ
り、同様に前記課題を達成したものである。
【0012】
【作用】本発明においては、移動する板材の注目位置
(サンプリング位置)を、移動方向の複数箇所(監視位
置)で放射温度計により順次測定する。放射温度計で測
定する場合の表面温度は、次の(1)式で表わされるW
ien の式で与えられる。この式に含まれるSは、放射温
度計で実測される輝度温度[K]である。
【0013】 Ts ={S-1+(λ/C2 )ln(ελ)}-1 …(1) ここで、λ :放射測温波長 [μ] C2 :輻射第2定数=1.4388×104 [μ・K] ελ:波長λにおける分光放射率
【0014】又、板材が一定速度v で炉内を移動する場
合の表面温度Ts [K]は、次の(2)式で表わされ
る、熱拡散理論に基づく1次元輻射伝熱方程式で与えら
れる。なお、連続炉内を移動する板材の幅方向の伝熱特
性はほぼ均一と考えられるので、この1次元方程式で実
用上十分な精度の表面温度を計算することが可能であ
る。
【0015】
【数1】 ここで、x :位置(炉内位置) [m ] σ :ステファンボルツマン定数 [J/ m2 ・sec K
4 ] (5.669×10−8) ΦCG:総括熱吸収率 [−] C :比熱 [J/Kg ] ρ :密度 [Kg / m3 ] D :板材厚み [m ] v :板材速度(一定) [m /sec ] Tf :炉温(環境温度) [K]
【0016】上記(2)式の方程式は、表面温度Ts に
関してx の1階の微分方程式であり、これを例えばRun
ge−Kutta法を適用して、表面温度Ts について解くこ
とにより、放射温度計を設置した監視位置における注目
位置の表面温度を計算で求めることができる。従って、
各監視位置においては同一の注目位置について、(1)
式、(2)式から得られる表面温度Ts の値が等しいと
おいた方程式を得ることができる。
【0017】上記(1)式に含まれる波長λにおける分
光放射率ελ、及び(2)式に含まれる総括熱吸収率Φ
CGは通常未知であるので、上記方程式から逆にこれら分
光放射率及び総括熱吸収率を決定する。そのために、総
括熱吸収率ΦCGは板材の炉内滞在時間(x /v )に対し
て単調且つ急激に増大する特性を有することから次の
(3)式で表わすことができると仮定する。ここで、
A、Bは未定定数である。
【0018】 ΦCG=A+B・(x /v )4 …(3)
【0019】又、総括熱吸収率ΦCGと全放射率εtotal
との間、及び全放射率εtotal と分光放射率ελとの間
にいずれも単純な相関関係があると見做して、次の
(4)式が成り立つと仮定する。ここで、Kは未定定数
である。
【0020】 ελ=K・ΦCG …(4)
【0021】上記(3)式及び(4)式の仮定式に含ま
れる未定定数A、B、Kを上記(1)式及び(2)式で
表面温度Ts が同一であるとして得られる方程式から決
定する。この場合は3つの未定定数があるので、放射温
度計は3つの異なった位置に設置する必要がある。
【0022】上記(3)式では、その右辺第1項の定数
Aは、連続炉に入った直後の位置における板材の総括熱
吸収率ΦCG−inを表わし、右辺第2項のB・(x /v )
4 は炉内位置x における第1項、即ちΦCG−inからの総
括熱吸収率の変化分を表わす。
【0023】連続炉では伝熱的状態変化は無視できるの
で、Aは板材表面の伝熱特性を表わし、Bはその炉内変
化の程度を表わしていると考えることができる。
【0024】従って、各監視位置で板材の注目位置につ
いてA、Bをそれぞれ求め、特にBの変化量をオンライ
ンで取り込むことにより、板材の表面状態を監視するこ
とが可能となる。その際、Bの代りに、連続炉の入口に
おける総括熱吸収率ΦCG−inと出口の総括熱吸収率Φ
CG−out との差を用いることもできる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明に係る一実施例に適用する
表面状態監視装置の要部を示す概略構成図であり、図2
は、板材の注目位置の表面温度を測定するタイミングを
示した概略説明図である。
【0027】本実施例は、図2に示す連続炉10に、一
定速度v で移動・通過させる板材Pに対して、前記
(1)〜(4)式を適用して、その表面状態の監視を行
うものである。
【0028】上記連続炉10には、板材の移動方向に沿
った3箇所の監視位置にそれぞれ表面温度を測定するた
めの放射温度計12A、12B、12Cがそれぞれ距離
x1 、 x2 を隔てて設置され、且つ炉内の温度(炉温)
Tf を測定するための炉温計14〜24が所定位置に設
置されている。
【0029】又、上記監視装置は、放射温度計12A〜
12C及び炉温計14等からデータを取り込むタイミン
グを管理するデータ取込タイミング管理ブロック30
と、取り込んだデータを用いて前記(1)式及び(2)
式の計算を実行する(1)(2)計算ブロック32と、
該計算ブロック32で算出した表面温度Ts を用いて未
定定数を算出する未定定数決定ブロック34と、算出し
た定数Bの値が異常であるか否かを判定する異常値判定
ブロック36とを備えている。
【0030】今、Zを板材Pの注目位置(サンプリング
点)とすると、この注目位置Zは連続炉10内を速度v
で連続的に移動していくが、図2の(A)に示すよう
に、放射温度計12Aの位置(監視位置)に到達する
と、該放射温度計12Aによりその表面温度の測定が行
われ、その輝度温度Sa がデータ取込タイミング管理ブ
ロック30に取り込まれ、更に(1)(2)計算ブロッ
ク32へ転送される。
【0031】又、図2の(B)、(C)に示すように、
上記注目位置Zは、上記放射温度計12Aで測定された
後、( x1 /v )時間の後に放射温度計12Bで測定さ
れ、その後、更に( x2 /v )時間後に放射温度計12
Cで測定され、輝度温度Sb、Sc がそれぞれ(1)
(2)計算ブロック32に転送される。
【0032】又、炉温計14〜24からは、それぞれ炉
温Tf が同様にタイミング管理ブロック30を介して上
記計算ブロック32に転送される。
【0033】上記(1)(2)計算ブロック32では、
転送されてきた輝度温度Sa 、Sb、Sc 及び炉温Tf
を用いて、(1)式及び(2)式から表面温度Ts を計
算し、求めた表面温度Ts を未定定数決定ブロック34
に転送する。
【0034】表面温度Ts は未定定数決定ブロック34
に転送されてくると、該ブロック34では放射温度計の
数と等しい数の表面温度Ts に関する方程式を解く。本
実施例では、3つの方程式から前記(3)、(4)式に
含まれる未定定数A、B、Kを求める。
【0035】上記未定定数決定ブロック34で求めた定
数は、異常値判定ブロック36に転送される。即ち、上
記未定定数A、B、Kのそれぞれの値が、データ取込タ
イミング管理ブロック30が決定した表面反応を監視す
るサンプリング点(注目位置)Z毎に、異常値判定ブロ
ック36に入力される。
【0036】本実施例では、Bのみが異常値判定ブロッ
ク36に入力され、異常値の判定が行われるようになっ
ている。即ち、前述のようにBの値が総括熱吸収率ΦCG
の炉内変化分に相当するため、このBを表面反応の監視
指標と考え、異常値判定ブロック36でこの値の大きさ
がある範囲以内であれば正常と判定し、その範囲を超え
ている場合には異常と判定する。
【0037】異常と判定した場合、即ち基準値B0 をB
が超えている場合には、上記異常値判定ブロック36
は、計算を実行したサンプリング点Zの位置情報と共に
異常信号を出力する。
【0038】以上の動作を、連続的に移動する板材Pに
ついてサンプリング点Zを所定の間隔で設定し、そのサ
ンプリング点Zについて順次実行することにより、板材
の全長に亘って表面に異常反応が生じているか否かを判
定することが可能となる。
【0039】なお、このサンプリング点Zは、データ取
込タイミング管理ブロック30により、板材の速度v と
計算機の計算処理時間とを考慮してサンプリングの間隔
を決定することにより設定することができる。
【0040】以上詳述した如く、本実施例によれば、上
記B(ΦCG増加率)を監視指標として選択し、この値を
連続処理中の板材について複数回サンプリングすると共
に、同一サンプリング点Zについての計算値を相対的に
比較し、基準より大きく外れた値を示すサンプリング点
Zを異常と判定することが可能となる。
【0041】次に、本実施例の効果を具体的に説明す
る。
【0042】図3は、板材としてステンレス鋼板(SU
S304)を連続的に焼鈍処理を行った場合の総括熱吸
収率ΦCGの変化を、本実施例により求めた結果を示した
ものである。
【0043】上記図3は、前記(3)式、(4)式の仮
定の下で、パラメータA、Bを決定する計算を行い、得
られた(3)式の関数を時間を横軸として表わしたもの
である。
【0044】図中、Nがプロセス正常部分の総括熱吸収
率ΦCG変化を示したものであり、Aが、結晶粒異常、酸
化膜厚異常等が生じているプロセス異常部分のΦCG変化
を示したものである。
【0045】このように、本実施例によれば、特定のサ
ンプリング点Zについて、連続炉10を通過するに伴う
総括熱吸収率ΦCGの変化から、容易にそのサンプリング
点Zの表面状態が正常か否かを正確にしかも非破壊的に
測定することが可能となる。
【0046】なお、以上の説明では、具体的な例として
本発明者等が実験的に求めた、前記(3)式、(4)式
を用いた場合について説明したが、本発明は、この仮定
式に限定されるものでなく、適切に現象を表現できるも
のであれば、(3)式、(4)式に類する任意の仮定式
を用いることができる。
【0047】又、実施例では、異常を監視するための監
視指標としてBの変化量を用いた場合について説明した
が、これに限られるものでなく、ΦCG−in(連続炉に侵
入した直後の総括熱吸収率の計算値)と、Φ
CG−out (連続炉出口に到達したときの総括熱吸収率の
計算値)との差ΦCG−out −ΦCG−in=ΔΦCGを用いて
もよい。
【0048】このΔΦCGは、連続炉出口に到達したとき
のB・(x/v )4 に当たる。従って、Bの変化量を用
いる場合に比べ、監視指標の値が大きいため、異常発生
の判定が容易となる利点がある。
【0049】又、連続炉の入口と出口のそれぞれで求め
た総括熱吸収率の差ΔΦCGを用いる場合には、総括熱吸
収率ΦCGの計算結果について正常又は異常の判別を行う
方式は、使用する連続炉の仕様、炉温等のプロセスパラ
メータ、被処理材料(板材の種類)、及びそれらの各処
理ケースにおけるプロセス異常の種類毎に異なり、その
方式(基準)は実験的に決定される。
【0050】上記ステンレス鋼板(SUS304)を焼
鈍処理する場合は、−0.2≦ΔΦCG≦0.2の場合を
正常とし、この範囲を外れる場合を異常と判定すること
により、9割程度の異常検出実績が得られた。
【0051】なお、上記基準を前記実施例に示したBを
監視指標として用いる場合に適用する場合には、B=Δ
ΦCG/(x /v )4 で計算されるBの値で判定すればよ
い。
【0052】以上、本発明を、連続焼鈍炉に適用する場
合について説明したが、本発明はこれに限られるもので
なく、連続亜鉛鍍金炉等の如く表面反応によって板材の
表面物性が変化する場合に有効に適用できることはいう
までもない。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、連
続炉における板材表面の酸化程度、板材表面の合金化程
度、表面粗度等の表面物性の変化を迅速且つ確実に検出
することができるため、表面状態の異常をオンラインで
監視することが可能となる。従って、製品のプロセスミ
スを早期に発見し対応することが可能となり、製品の品
質を向上させることが可能となる。
【0054】又、不活性雰囲気焼鈍炉の場合は、炉内に
酸化性ガスが侵入する異常状態の早期発見が可能とな
り、迅速な対応が取れるようになる。
【0055】更に、連続炉の操業温度をどこまで下げら
れるか等のプロセス指標限界値を発見することも可能と
なり、省エネルギにも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る一実施例に適用する表面
状態監視装置を示す概略構成図である。
【図2】図2は、サンプリングのタイミングを示す概略
説明図である。
【図3】図3は、本発明の効果を示す線図である。
【符号の説明】
P…板材、 12A、12B、12C…放射温度計、 14〜24…炉温計、 Z…注目位置、 30…データ取込タイミング管理ブロック、 32…(1)(2)計算ブロック、 34…未定定数決定ブロック、 36…異常値判定ブロック。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材を連続的に通過させて処理する炉内に
    おける板材進行方向の異なる複数の監視位置に、それぞ
    れ放射温度計を設置し、 移動する板材の注目位置の表面温度を順次上記放射温度
    計で測定すると共に、 各監視位置に到達した注目位置の表面温度を熱伝導方程
    式から計算で求め、 該計算表面温度と上記実測表面温度とを等しいとおい
    て、各監視位置における注目位置の総括熱吸収率を算出
    し、 板材が炉内を通過するに伴う上記注目位置の総括熱吸収
    率の変化に基づいて、その表面状態の異常を判定するこ
    とを特徴とする連続炉における板材の表面状態監視方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 注目位置の総括熱吸収率の変化を、炉の入口と出口とで
    それぞれ算出した総括熱吸収率の差とすることを特徴と
    する連続炉における板材の表面状態監視方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012019951A1 (de) 2010-08-12 2012-02-16 Sms Siemag Ag Ofen, insbesondere tunnelofen, einer metallurgischen anlage und verfahren zur messung von temperaturen und stoffkonzentrationen in der ofenluft in dem ofen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012019951A1 (de) 2010-08-12 2012-02-16 Sms Siemag Ag Ofen, insbesondere tunnelofen, einer metallurgischen anlage und verfahren zur messung von temperaturen und stoffkonzentrationen in der ofenluft in dem ofen
DE102010061834A1 (de) 2010-08-12 2012-02-16 Sms Siemag Ag Ofen, insbesondere Tunnelofen, einer metallurgischen Anlage und Verfahren zur Messung von Temperaturen und Stoffkonzentrationen in der Ofenluft in dem Ofen

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