JPH05142150A - 限流素子中のスズの定量分析方法 - Google Patents

限流素子中のスズの定量分析方法

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JPH05142150A
JPH05142150A JP30370291A JP30370291A JPH05142150A JP H05142150 A JPH05142150 A JP H05142150A JP 30370291 A JP30370291 A JP 30370291A JP 30370291 A JP30370291 A JP 30370291A JP H05142150 A JPH05142150 A JP H05142150A
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JP30370291A
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Rika Sasayama
理香 笹山
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 V25を含む限流素子の配合組成と特性の関
係を定量的に把握するため、上記限流素子中のスズを高
感度に定量するICP法を提供することを目的とする。 【構成】 切粉状の試料を脱脂,乾燥した後、加圧ルツ
ボ内で塩酸と少量のふっ酸を加え、所定温度での加熱と
撹拌とを繰り返し行うことによって試料を充分に分解
し、この分解液に酒石酸を加えて加熱溶解し、更にほう
酸を加えて加熱溶解した後、冷却して濾過し、得られた
濾液に標準物質としてストロンチウムを加えてからイオ
ン交換水で一定量とし、これを試料溶液として高周波誘
導結合型プラズマ発光法を用いてスズの発光強度を測定
し、内部標準法によってスズを定量するようにした限流
素子中のスズの定量分析方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波誘導結合型プラズ
マ発光法(以下、ICP法という)による限流素子中の
スズSnの定量分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から中低圧制御盤において、限流機
構としてNFB(ノンヒューズブレーカー)が用いられ
ているが、このような限流機構に代えて近時各種の小型
化された限流素子が開発されている。特に電源容量の増
大に伴うしゃ断容量の不足に対処可能であり、しかも高
価で大型化されたNFBを必要としない限流素子の開発
が要求されている。
【0003】このような限流素子を製品化して用いるこ
とにより、コントロールセンター等のユニットサイズを
小さくするとともに多段積みを可能にするので、製品と
しての市場での競争力が高められるという特徴が得られ
る。
【0004】一般にこのような限流素子の素材として、
23セラミックス等が知られているが、これらの素材
は、熱衝撃性等とか応答性が必ずしも満足できるものと
言えず、種々の改良が加えられている現状にある。特に
上記素材の持つ優れた特徴を損なうことなく、しかも前
記熱衝撃性とか応答性を高めた限流素子であることが好
ましい。
【0005】そこで上記の限流素子の組成と特性の関係
を明確にかつ定量的に把握して、品質管理及び工程管理
を向上させる必要があり、そのため限流素子中の微量ス
ズの分析方法の確立が不可欠である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に着目して創案されたものであって、V23を含む
上記限流素子に用いられる素材中のスズを高感度に定量
する分析方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る限流
素子中のスズの定量分析方法は、切粉状の試料を脱脂,
乾燥した後、加圧ルツボ内で塩酸と少量のふっ酸を加
え、所定温度での加熱と撹拌とを繰り返し行うことによ
って試料を充分に分解し、この分解液に酒石酸を加えて
加熱溶解し、更にほう酸を加えて加熱溶解した後、冷却
して濾過し、得られた濾液に標準物質としてストロンチ
ウムを加えてからイオン交換水で一定量とし、これを試
料溶液として高周波誘導結合型プラズマ発光法を用いて
スズの発光強度を測定し、内部標準法によってスズを定
量することをその解決手段としている。
【0008】
【作用】かかる定量分析方法によれば、加圧ルツボを用
いて切粉状の試料を塩酸と少量のふっ酸を用いて加熱,
撹拌を繰り返すことにより、スズをほぼ完全に分解する
ことができる。
【0009】そして上記の分解液を濾過して得られた濾
液に標準物質としてストロンチウムを加えて試料溶液と
し、この試料溶液をICP法を用いてスズの発光強度を
測定し、内部標準法で定量した際に、全ての分解試薬が
負の影響を示したが、検量線作成用溶液と試料溶液中の
試薬濃度を同一にすることにより、上記負の影響を抑え
ることができる。更に定量時に共存元素中のVが正の干
渉を示すが、検量線作成用溶液と試料溶液中のV濃度を
同一にすることにより、上記の影響を抑えることができ
る。
【0010】又、合成溶液を測定した時の変動係数、回
収率がともに実用上充分に満足できる分析精度が得ら
れ、その結果限流素子中の微量のスズの分析方法が確立
されて、限流素子組成と特性の関係を明確にすることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明にかかる限流素子中のSnの分
析方法の具体的な実施例を説明する。
【0012】先ず図1のフローチャートに基づいて、本
実施例の基本的な操作手順を説明する。
【0013】先ずステップ101で試料となる切粉状の限
流素子をクロロホルムで脱脂し、良く乾燥した後、ステ
ップ102で試料の一定量を加圧ルツボに採取して、回転
子とともに塩酸と少量のふっ酸を加えて密栓してからス
ターラ上で2〜3分撹拌し、ステップ103で加圧ルツボ
を恒温槽に入れて一定時間加熱した後、恒温槽から取り
出してスターラ上で撹拌する。更にもう1度恒温槽中で
一定時間加熱してから撹拌しないで冷却する。次にステ
ップ104で所定量の酒石酸が入ったポリビーカに上澄液
を静かに移す。
【0014】ステップ105で上記ポリビーカをウオータ
バス上で加熱して酒石酸を溶解する。酒石酸が完全に溶
解した後、ステップ106で所定量のほう酸を加え、再び
加熱してほう酸を溶解する。冷却後にステップ107でN
O.5Cの濾紙を用いて濾過して濾液をメスフラスコに
受ける。濾紙を塩酸と水で良く洗って濾液に加え、ステ
ップ108で該濾液に標準物質としてストロンチウムSr
を加え、イオン交換水を加えて一定量とし、これをステ
ップ109でICP法によるスズの定量分析方法における
試料溶液とする。
【0015】分析をより高精度に行うため、使用する試
薬はホールピペット、マイクロピペットなどで計るのが
好ましい。
【0016】以下、本発明に係るICP法による限流素
子中のスズの定量分析方法の詳細を実施例に基づいて説
明する。
【0017】 〔1〕 分析装置、測定条件および試薬 〔1−1 分析装置〕ICP発光分光装置は島津製IC
PS−1000−2型を用いた。
【0018】 〔1−2 測定条件〕測定条件を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】 〔1−3 試薬〕実験に使用した試薬のリストを表2に
示す。
【0021】
【表2】
【0022】 〔1−4 測定方法〕ピークサーチ内部標準法とした。
【0023】 〔2〕 分析方法の操作手順 〔2−1 試料の分解および試料溶液調製方法〕V23
を含む限流素子試料をコニカルビーカーを用いて、塩酸
分解法,硝酸分解法,塩酸−過塩素酸分解法による3分
解法で分解し、それぞれ分解後の残査を調べた結果、先
ず塩酸分解法では試料がほとんど分解されなかった。
又、硝酸分解法,塩酸−過塩素酸分解法では、試料中の
23がV25に酸化されるだけで、やはり試料がほと
んど分解されなかった。
【0024】次に試料を加圧ルツボを用いて、硝酸−ふ
っ酸分解法,塩酸−ふっ酸分解法による2分解法に供し
た結果、硝酸−ふっ酸分解法ではバナジウムの酸化反応
と亜硝酸ガスの発生が激しく生じた割には試料は分解さ
れなかった。又、塩酸−ふっ酸分解法では、V23は分
解されるが、タングステンWが残り、且つ加圧ルツボが
汚染されて回収が困難になるという難点が発生した。し
かしこの方法によればスズが完全に分解されることが確
認された。
【0025】そこで本実施例では、以下に記す分解方法
を採用した。即ち、切粉状にした試料1.0gを脱脂、
乾燥した後、加圧ルツボに採取して、回転子とともに塩
酸20mlとふっ酸0.5mlを加えて密栓し、スター
ラ上で2〜3分撹拌した後、170℃の恒温槽中で1時
間加熱する。恒温槽から取り出してスターラ上で30分
間撹拌し、再度170℃の恒温槽中で1時間加熱してか
ら冷却する。冷却中は撹拌は行わない。冷却後、酒石酸
が2g入ったポリビーカに上澄液を静かに移す。この
時、回転子はルツボ内に残るようにして、水洗は行わな
い。
【0026】次にポリビーカをウオータバス上で加熱し
て酒石酸を溶解する。酒石酸が完全に溶解した後、ほう
酸を1g加え、再び加熱してほう酸を溶解する。
【0027】冷却後、NO.5Cの濾紙を用いて濾過
し、濾紙を塩酸(1+5)50mlと水で良く洗って濾
液に加え、この濾液に標準物質としてストロンチウムS
rを2.0g加え、イオン交換水を加えて200mlの
一定量とし、これをICP法によるスズの定量分析方法
における試料溶液とする。
【0028】上記の酒石酸は不溶解のタングステンWを
マスキングする作用があり、ほう酸はF-をマスキング
する作用を有している。
【0029】 〔3〕 実験および結果 〔3−1 分析線の選定〕スズの分析に最も適した波長
を選定するため、限流素子を構成する各元素の単独溶液
及び試薬を用いて分析線の選定を定性的に行った。その
結果を図2〜図10に示す。
【0030】尚、試料溶液中の各元素の濃度はVが25
00ppm、Snが30.0ppm、Wが5.0pp
m、Siが60.0ppm、Crが1.0ppmであ
る。そしてスズの発光強度の高い9本の波長を選び、分
析線の選定を行った。
【0031】図2は波長189.989nmの発光スペ
クトルであり、僅かにVのピークが観察される。又、図
3,図4は夫々波長283.999nm,235.48
5nmの発光スペクトルであり、ともにVのピークが重
複しているため、Snの発光分析に対する影響が推測さ
れる。図5,図6,図7,図8は夫々波長242.95
0nm,226.891nm,224.605nm,2
42.170nmの発光スペクトルであるが、何れもV
のピークが重複していることが観察され、バックグラン
ドも上昇しているので、分析線として不適当である。
又、図9は波長270.651nmの発光スペクトルあ
り、Snのピークよりもはるかに大きなVのピークが観
察される。更に図10は波長317.502nmの発光
スペクトルであり、全ての共存物質のピークが重複して
いるので、やはり分析線として不適当である。
【0032】以上の結果から、Sn単独の発光線は存在
しなかったが、図2に示した波長189.989nmの
発光スペクトルには僅かにVのピークが観察されたもの
の影響が比較的少なく、検出感度が最も高いので、スズ
の分析線として、波長189.989nmを採用した。
【0033】〔3−2 内部標準物質とその波長の選
定〕内部標準物質としてイットリウムなどの希土類が一
般に使用されるが、本例のようにふっ酸を用いて分解し
た試料では、ふっ酸とイットリウムとが反応してYF3
などのように希土類はふっ化物として析出する危険性が
ある。従って本実施例では内部標準物質としてストロン
チウムを採用し、このストロンチウムの分析線を選定す
るため、ストロンチウムの代表的な波長3本(407.
771nm、421.522nm、216.596n
m)のプロファイルを測定して定性的に行った。その結
果を図11〜図13に示す。
【0034】図11は波長407.771nmの発光ス
ペクトル,図12は波長421.552nmの発光スペ
クトルであり、何れもストロンチウムの発光線のみで共
存物質は全てベースライン上にあり、ストロンチウムに
対する妨害は観察されなかった。図13は波長216.
596nmの発光スペクトルであり、VとWの発光線が
Snの発光線に近接しており、従ってVとWの妨害が予
測される。
【0035】このことから、分析線として波長407.
771nmと421.552nmとが使用可能である
が、ここでは分析線として発光強度の高い波長421.
552nmを採用した。
【0036】〔3−3 検量線の精度〕前記試料溶液中
のスズの濃度は30ppmである。このためスズ濃度0
〜40ppmの範囲で検量線の精度を確かめた。その結
果を図14に示す。この図から、検量線は原点を通らな
いものの、相関係数は0.99991296、標準偏差
は0.17055655ppmと非常に良い精度を示し
ていることがわかる。
【0037】〔3−4 試薬の影響〕スズ濃度30pp
m溶液に分解試薬である塩酸,ふっ酸,ほう酸及び酒石
酸を各々段階的に加えてその影響を定量的に調べた。そ
の結果を図15に示す。
【0038】影響の有無の判定は、回収率(測定値×1
00/添加量)の±2%として図中に許容範囲として破
線で表示した。
【0039】検量線法で測定すると、ほう酸と酒石酸は
破線で示した許容範囲内にあり、影響がなかったが、塩
酸は添加量の増大につれてSnの回収率が低下するとい
う負の影響を示した。このことは塩酸の存在により、試
料溶液の粘度が上昇し、試料吸い込み量が低下して見掛
け上の発光強度が低くなったためである。更にふっ酸H
Fは正の干渉を示した。
【0040】従って検量線作成用溶液と分析用試料溶液
中の試薬濃度を同一にして、上記の影響を抑えることに
した。
【0041】〔3−5 共存元素の影響〕スズ濃度15
ppm溶液に、W,Cr,V,Si及び内部標準物質の
Srを各々段階的に加えてそれらの共存元素の影響を定
量的に調べた。
【0042】その結果を図16〜図20に示す。これら
の影響の有無の判定はスズの回収率の±2%以内とし、
図中に許容範囲として破線で表示した。図16,図1
7,図19,図20から、W,Cr,Si及びSrは破
線で示した許容範囲内で影響のないことが判明した。し
かし図18に示したようにバナジウムVは正の干渉を示
した。これは前記図2に示したように、波長189,9
89nmの発光スペクトルにおけるVのピークがSnの
ピークに僅かに重複しているためと考えられる。従って
検量線作成用溶液と試料溶液中に一定量のVを添加し
て、Vの影響を抑えることにした。
【0043】〔3−6 内部標準物質ストロンチウムに
対する試薬の影響〕ストロンチウム濃度10ppm溶液
に分解試薬である塩酸,ふっ酸,ほう酸及び酒石酸を各
々段階的に加えてその影響を定量的に調べた。その結果
を図21に示す。
【0044】この結果、全ての試薬に対してストロンチ
ウムの測定値が低下して負の影響を示すことが判明し
た。即ち、試薬の添加量が増すとストロンチウムの回収
率は低下した。これは試薬の存在により、試料溶液の粘
度が上昇したためと考えられる。従って検量線作成用溶
液と試料溶液中の試薬濃度を同一にして、分解試薬によ
る負の影響を抑えることにした。
【0045】〔3−7 内部標準物質に対する共存元素
の影響〕ストロンチウム濃度10ppm溶液にW,C
r,V,Sn及びSiを各々段階的に加えてそれぞれの
元素のストロンチウムの回収率に対する影響を定量的に
調べた。その結果を図22〜図26に示す。
【0046】W,Cr,V,Sn及びSiはいずれも破
線で示した許容範囲にあり、ストロンチウムに対する影
響はなかった。
【0047】〔3−8 合成溶液による分析精度の検
証〕上記検討した条件での分析精度を検証するため、合
成溶液を調整して実施した。その結果、スズの回収率は
99.3%、変動係数CVは0.89%と実用上十分満
足出来る精度が得られた。
【0048】以下、表3に合成溶液の組成、表4に測定
結果をそれぞれ示す。
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】〔4〕 考察 以上の結果から、本実施例に係るICP法による限流素
子中のスズの分析方法を検討することにより、次の知見
が得られた。
【0052】(4−1) 試料の分解方法 切粉状にした試料を加圧ルツボを用いて塩酸と少量のふ
っ酸で加熱,撹拌を繰り返すことにより、タングステン
及び一部のバナジウムとクロムは分解できなかったが、
従来完全に分解することができなかったスズは容易に分
解することが可能となった。
【0053】(4−2) 分析線 発光強度の高い分析線189.989nmの共存元素の
妨害を調べた結果、Vに僅かのピークが観察された以外
には妨害ピークは見られなかった。
【0054】(4−3) 分解試薬及び共存元素の影響
と抑制 分解試薬は全て内部標準物質であるストロンチウムに対
して負の影響を示した。これは試薬の共存により試料溶
液中の粘度が上昇して試料の吸込量が低下したことによ
るものと考えられるので、この影響を抑えるため試料溶
液と検量線作成用溶液中の試薬濃度を同一にし、更にス
トロンチウム内部標準法を用いて測定することにより、
上記の影響を抑えることが可能となった。
【0055】更に共存元素中のVは正の干渉を示した。
これは発光スペクトルにおけるVのピークがスズのピー
クに僅かに重複するためと考えられるので、検量線作成
用溶液と試料溶液に同量のVを添加することにより、上
記の影響を抑えることができる。
【0056】(4−4) 分析精度 合成溶液を5個測定した時の回収率は99.3%、変動
係数は0.89%といずれも実用上十分満足できる精度
であった。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るICP法による限流素子中
のスズの分析方法によれば、切粉状の合金を塩酸と少量
のふっ酸で加熱,撹拌を繰り返すことにより、スズをほ
ぼ完全に分解することができる。そして試料溶液をIC
P法を用いてスズの発光強度を測定し、検量線法で定量
した際に、試薬が全て負の影響を示し、共存元素中のバ
ナジウムは正の影響を示すが、検量線作成用溶液と試料
溶液中の試薬濃度とバナジウム濃度を同一にして、試
薬,バナジウムの存在による影響を抑えることが可能と
なった。
【0058】又、試料溶液をICP法によって測定した
時の変動係数、回収率がともに実用上充分に満足できる
分析精度が得られ、その結果限流素子中の微量のSnの
分析方法が確立されて、限流素子の組成と特性の関係を
明確にするとともに、品質管理及び工程管理を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる限流素子中のスズの定量分析方
法の基本的な操作手順を示すフローチャート。
【図2】波長189.989nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図3】波長283.999nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図4】波長235.485nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図5】波長242.950nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図6】波長226.891nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図7】波長224.605nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図8】波長242.170nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図9】波長270.651nmにおける各種元素の発
光スペクトルを示すグラフ。
【図10】波長317.502nmにおける各種元素の
発光スペクトルを示すグラフ。
【図11】分解後の試料中の各元素と内部標準物質とし
てのストロンチウムの波長407.771nmにおける
共存物質のプロファイルを示すグラフ。
【図12】分解後の試料中の各元素と内部標準物質とし
てのストロンチウムの波長421.552nmにおける
共存物質のプロファイルを示すグラフ。
【図13】王水分解後の試料中の各元素と内部標準物質
としてのストロンチウムの波長216.596nmにお
ける共存物質のプロファイルを示すグラフ。
【図14】スズの検量線を示すグラフ。
【図15】スズの回収率に対する分解試薬の影響を示す
グラフ。
【図16】Wの影響によるスズの回収率の許容範囲を定
量的に示すグラフ。
【図17】Crの影響によるスズの回収率の許容範囲を
定量的に示すグラフ。
【図18】Vの影響によるスズの回収率の許容範囲を定
量的に示すグラフ。
【図19】Siの影響によるスズの回収率の許容範囲を
定量的に示すグラフ。
【図20】Srの影響によるスズの回収率の許容範囲を
定量的に示すグラフ。
【図21】ストロンチウムに対する分解試薬の影響を示
すグラフ。
【図22】Wの影響によるストロンチウム回収率の許容
範囲を定量的に示すグラフ。
【図23】Crの影響によるストロンチウム回収率の許
容範囲を定量的に示すグラフ。
【図24】Vの影響によるストロンチウム回収率の許容
範囲を定量的に示すグラフ。
【図25】Snの影響によるストロンチウム回収率の許
容範囲を定量的に示すグラフ。
【図26】Siの影響によるストロンチウム回収率の許
容範囲を定量的に示すグラフ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切粉状の試料を脱脂,乾燥した後、加圧
    ルツボ内で塩酸と少量のふっ酸を加え、所定温度での加
    熱と撹拌とを繰り返し行うことによって試料を充分に分
    解し、この分解液に酒石酸を加えて加熱溶解し、更にほ
    う酸を加えて加熱溶解した後、冷却して濾過し、得られ
    た濾液に標準物質としてストロンチウムを加えてからイ
    オン交換水で一定量とし、これを試料溶液として高周波
    誘導結合型プラズマ発光法を用いてスズの発光強度を測
    定し、内部標準法によってスズを定量することを特徴と
    する限流素子中のスズの定量分析方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085943A (ja) * 2007-09-14 2009-04-23 Sumitomo Electric Ind Ltd Icp発光分光分析方法

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JP2009085943A (ja) * 2007-09-14 2009-04-23 Sumitomo Electric Ind Ltd Icp発光分光分析方法

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