JPH05142088A - ガス漏れ検出装置 - Google Patents

ガス漏れ検出装置

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JPH05142088A
JPH05142088A JP6226891A JP6226891A JPH05142088A JP H05142088 A JPH05142088 A JP H05142088A JP 6226891 A JP6226891 A JP 6226891A JP 6226891 A JP6226891 A JP 6226891A JP H05142088 A JPH05142088 A JP H05142088A
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gas
laser light
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laser
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JP6226891A
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Tominari Sato
富徳 佐藤
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工場内等において漏洩しているガスの漏洩
量、位置、範囲等の情報を、複数の検出装置を備えるこ
となく、遠隔した位置から可視化された情報として検出
することができ、光源の設置にスペース面で有利なガス
漏れ検出装置を得る。 【構成】 単一レーザー光源LSから波長の異なる二種
のレーザー光L1,L2を発信し、監視対象域Aを透過
した後反射されたレーザー光L1,L2を受信するとと
もに、このレーザー光L1,L2の発信強度と受信強度
の差から、監視対象域Aにおけるそれぞれのレーザー光
L1,L2に対する吸収度合いを検出し、これらの結果
より漏洩ガスに関する情報を得、これを情報処理の後、
二次元画像として表示する。ここで第一レーザー光L1
としては、ガスgに吸収可能な波長を有するレーザー光
が選択され、第二レーザー光L2としては、前記の第一
レーザー光よりはガスgに吸収され難いレーザー光が選
択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガス製造工場、家
庭等において配管系の接続部等より漏れ出す被検出ガス
のガス漏れを検出するためのガス漏れ検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来構成のこういったガス漏れ検出装置
は、この検出装置周辺における被検出ガスの濃度を検出
することによりガス漏れの有無を検知する構成のもので
あり、使用に際しては測定しようとする箇所に装置を設
置し、その地点のみの被検出ガスの有無を検知してい
た。そのため、例えば工場内の広い区域における漏洩状
態(被検出ガスの量、あるいはタンク、配管等の特定位
置といった漏洩特定点の位置)を知るためには、数多く
の場所に前述のガス漏れ検出装置を設置して、漏れガス
状況を把握していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術においては、例えば、現実に漏洩が起こってしまっ
ている場合で漏洩箇所の特定ができていない状況におい
て、漏洩箇所特定及び範囲確認のため、推定漏洩場所へ
装置とともに人が入っていって漏洩位置を特定検知する
のは手間と時間の掛かる作業である。さらに、例えば工
場内の広い区域を検知対象とする場合、この方法では、
非常に多くの地点にガス漏れ検出装置を設置する必要が
生じ、コスト、管理等の面で問題があった。従って本発
明の目的は、例えば工場内におけるタンク、配管等の周
囲において漏洩しているガスを、多くの装置を設置する
ことなく、瞬時に、遠隔した場所から検知することが可
能なガス漏れ検出装置を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明によるガス漏れ検出装置の特徴構成は、被検出
ガスに吸収可能な波長を有する第一レーザー光を監視対
象域に対して発信する第一発信手段、及び、監視対象域
を透過して監視対象域の背景により反射してくる第一レ
ーザー光を受信する第一受信手段を備えた第一検出手段
と、被検出ガスに対して、第一レーザー光よりは吸収さ
れにくい波長を有する第二レーザー光を監視対象域に対
して発信する第二発信手段、及び、監視対象域を透過し
て監視対象域の背景により反射してくる第二レーザー光
を受信する第二受信手段を備えた第二検出手段と、前期
第一レーザー光及び第二レーザー光をともに出力する、
第一発信手段及び第二発信手段に共通の単一レーザー光
源とを備え、第一検出手段及び第二検出手段により得ら
れる第一、第二レーザー光それぞれの発信強度と受信強
度の差としての第一、第二吸収情報を得る情報処理手段
を備えるとともに、第一、第二検出手段が、監視対象域
に関する情報を二次元的に取り込むものであり、第一、
第二吸収情報を二次元的に表示する表示手段を備えてい
ることにあり、その作用・効果は次の通りである。
【0005】
【作用】つまり、本願のガス漏れ検出装置は第一、第二
検出手段、情報処理手段と表示手段とを有して構成され
ている。そして、両検出手段に共通の単一レーザー光源
からともに出力された第一、第二レーザー光が、各検出
手段において、これらの検出手段にそれぞれ備わってい
る発信手段により発信されるとともに、これが監視対象
域を透過した後、背景において反射されて、再度監視対
象域を透過の後、各検出手段にそれぞれ備わっている受
信手段により受信される。(この透過過程において、検
出対象領域に被検出ガスが介在する場合はレーザー光は
行き、帰り二度吸収される。)そして、各検出手段にお
いて、そのレーザーの発信強度と受信強度との関係か
ら、各レーザー光の監視対象域における吸収情報が情報
処理手段により検知される。ここで監視対象域に被検出
ガスが存在すると、第一、第二レーザー光に対する被検
出ガスの吸収特性の差に起因して、情報処理手段により
得られる第一、第二吸収情報間に差が生じる。さらに第
一、第二検出手段においては、監視対象域に関する情報
は二次元的に取り込まれ、情報処理手段により処理を受
けた後、これが表示手段により二次元的に表示される。
ここで、被検出ガスの存在は、ガス吸収の程度の差によ
って吸収情報の強度の差となって現れ、表示手段上に濃
淡で現れる。さらに背景についてもその散乱係数の相違
から同じく濃淡で表示される。
【0006】
【発明の効果】従って、本願のガス漏れ検出装置におい
ては、こういった装置をガス漏れの中心部に配置して漏
れを検出することはなく、遠隔位置よりレーザー光を照
射して検出をおこなうことが可能となる。さらにレーザ
ー光を使用するため、検出においてはこれを瞬時におこ
なうことができる。しかも、検出に用いる二つのレーザ
ー光は、両検出手段に共通の単一レーザー光源からとも
に出力されるから、それら両検出手段に各別にレーザー
光源を備えさせる場合に比して、光源設置のためのスペ
ースを少なくして、装置のコンパクト化を画れる。さら
に表示手段を備えているため、監視対象域の情報が画像
情報として通常の背景画像上に被検出ガスが可視化され
て表示される。作業者は、この画像を監視することで、
背景と濃度を含めた被検出ガスの状態が同時に把握で
き、漏洩元とガス滞留状況などが簡単に特定できる。即
ち、このようにすることにより漏洩した被検出ガスの容
量及び漏洩箇所を特定できるので、漏洩原因解明、保全
対策を迅速に講ずることが可能となる。
【0007】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1には本願のガス漏れ検出装置1を使用して、ガス製造
工場における貯蔵タンク2近辺のガス漏れの状況を検出
している状態が示されている。即ち工場内で、被検出ガ
スとしての可燃性ガスgに対する監視対象域としての漏
洩監視地域A内に、スクリーン3を建て、漏洩監視地域
Aに対して、本願のガス漏れ検出装置1を配設して、可
燃性ガスgの漏洩の有無を検知している状況が示されて
いる。ここで、検出の概略構成を説明すると、ガス漏れ
検出装置1から特定の波長を有する二つのレーザー光L
1,L2が、漏洩監視地域Aを介して前述のスクリーン
3に向けて発信されるとともに、このスクリーン3によ
り反射されたレーザー光L1,L2が受信され、これら
の発信レーザー光、受信レーザー光の強度状況から漏洩
監視地域A内におけるレーザー光L1,L2の吸収状態
が検出されて、ガス漏れの有無が判断されるのである。
【0008】先ず、以下に本願のガス漏れ検出装置1の
構成について、図2に基づいて説明する。このガス漏れ
検出装置1は、第一レーザー光L1を漏洩監視地域Aに
発信する第一発信手段としての第一発信装置E1、及
び、漏洩監視地域Aを透過して前述のスクリーン3より
反射してくる第一レーザー光L1を受信する第一受信手
段としての第一受信装置R1を備えた第一検出手段とし
ての第一検出系S1と、第二レーザー光L2を漏洩監視
地域Aに発信する第二発信手段としての第二発信装置E
2、及び、漏洩監視地域Aを透過してスクリーン3より
反射してくる第二レーザー光L2を受信する第二受信手
段としての第二受信装置R2を備えた第二検出手段とし
ての第二検出系S2とを備えている。そしてさらにこの
ガス漏れ検出装置1は、装置本体を漏洩監視地域Aに対
して前記のスクリーン3に揺動させて走査させるための
駆動装置4、前記駆動装置4の作動情報、前記第一検出
系S1、及び、第二検出系S2からの検出情報(第一、
第二吸収情報)を漏洩監視地域Aにおける検出位置と連
係させて記憶する記憶装置5を備えている。さらにこの
ガス漏れ検出装置1は、前記漏洩監視地域Aにおける第
一、第二レーザー光L1,L2それぞれの発信強度と受
信強度の差である第一、第二吸収情報を得る情報処理手
段としての情報処理系である演算装置S3を備えるとと
もに、演算装置S3により検出される情報を表示するブ
ラウン管等の表示手段としての表示装置S4を備えてい
る。ここで、第一、第二検出系S1,S2の情報取り込
み状態は二次元的であり、表示装置S4による表示も二
次元的に行われる。
【0009】ここで、第一発信装置E1と、第二発信装
置E2は図2に示すように実質同一の装置であり、単一
のレーザー光源LSにより同時に出力される複数の波長
を有するレーザー光から特定の二波長λ12 が選択さ
れて漏洩監視地域Aに向けて発信される構成が採用され
ている。単一レーザー光源LSとしては、例えば、炭酸
ガスレーザーの2つの発振波長である10.6マイクロ
メートルと9.6マイクロメートルとを切り替えて用い
るものや、図9に示すように非線形効果を利用した波長
変換素子22を介装することで有機色素レーザー23の
発振波長を変換して得られる図10に示す複数の高調波
のうちから2つの波長を選択して用いるものが考えられ
る。また、その発振の制御については、例えば後者の波
長変換を利用するものでは、光路に介装する2つのバン
ドパスフィルタを所定タイミング毎に切り替えるように
してもよく、前者の炭酸ガスレーザーであれば時分割駆
動すればよい。
【0010】一方、第一受信装置R1と第二受信装置R
2は、検知部6を除いて事実上同一の受信検出系から構
成されている。即ち図3に示すように、受信検出系Rに
おいては受信されるレーザー散乱光Lを凹面鏡7により
集光し、このレーザー散乱光Lがビームスプリッター8
により波長λ12 の第一レーザー光L1及び第二レー
ザー光L2に分光され、それぞれ独立の第一、第二レー
ザー光検知部61,62で検知されるように構成されて
いるのである。
【0011】以下に本願のガス漏れ検出装置1に於け
る、第一、第二レーザー光L1,L2の波長λ12
選定状況及び装置の原理について説明する。先ずレーザ
ー光の選定状況について説明すると、第一レーザー光L
1としては、被検出ガスgに吸収可能な波長を有するレ
ーザー光を選定し、第二レーザー光L2として、第一レ
ーザー光L1よりは吸収されにくい波長を有するレーザ
ー光を選定する。さらに具体的に以下に説明する。図4
に、メタン、プロパン、ブタン、イソブタンの照射赤外
光の各波長に対する透過率(被検出ガスgの濃度を一定
にして、照射赤外光の各波長をl00とした場合のデー
タ;100よりこの数字を引いたものが吸収率とな
る、)が示されている。各ガスに対してそれぞれ第一、
第二レーザー光L1,L2を選定するとともに、いずれ
かのガスが含まれる可能性のある可燃性ガスを対象とし
た場合にも、これに併せて第一、第二レーザー光を選定
すればよい。
【0012】次に、ガス漏れ検出装置1の作動原理を説
明する。この処理は演算装置S3に備えられている情報
処理系の処理内容である。今、レーザー光の光路上に検
出対象である被検出ガスgが存在しているものと仮定す
る。第一レーザー光L1は、被検出ガスgによく吸収さ
れ、被検出ガス中を透過した場合レーザー光の強度は、
Lambert−Beerの式で以下のように表され
る。
【数1】 It=Ii×exp(−a・p・d・c)×α ここで、 It:レーザー光の受信強度 Ii:レーザー光の発信強度 a:吸収係数(atm-1・m-1) p:気体圧力(atm) d:レーザー光が被検出ガス中を透過する長さ(m) c:被検出ガスの濃度(ppm) α:背景におけるレーザー光の散乱係数 従って、被検出ガスgの漏洩の大きさを示す量であるd
・cは第一レーザー光L1に付いては、
【0013】
【数2】(ここで、各レーザー光に関する数値について
は、最後尾に添字の1または2を付けて表示する。)と
なる。一方、第二レーザー光L2は、被検出ガスgがレ
ーザー光の通過の途中に発生していたとしても、第一レ
ーザー光L1に比較して吸収率が小さく、よく透過す
る。従って、レーザー光の通過途中に被検出ガスgがあ
ってもレーザー光の強度は殆ど影響を受けない場合を想
定できる。そこで、各レーザー光に対する送信側と受信
側のおけるレーザー光の強度の差が、第一、第二吸収情
報とされるのである。以上の処理が基本であるが、最も
簡単な処理系は以下の様に構成できる。ここで、第一レ
ーザー光L1が被検出ガスgに吸収されて、弱まったレ
ーザー光の強度It1を検出し、さらに第二レーザー光
L2が、被検出ガスgに若干吸収されて弱まったレーザ
ー光の強度It2を検出する。第二レーザー光L2に対
しては、その発信側強度、及び受信側強度に大きな差が
生じない場合(散乱係数がほぼ1の場合)は、Ii2
It2が成立する。さらに発信側における第一、第二レ
ーザー光の強度比K=Ii1/Ii2を用いると、(Ii
1−It1)/Ii1=(It2・K−It1)/It2・K
となり、これを用いて、数1に適応することによりd・
cを算出することができる。なお、ここで、It2・K
は背景についての情報出力であり、(It2・K−I
1)とすることによって被検出ガスgの漏洩状態につ
いての情報のみを出力することが可能となるのである。
さらに、It2・Kで除算しているのは、正規化処理で
ある。
【0014】以上は、漏洩監視地域Aにおける測定点各
点における情報の処理方法であるが、本願のガス漏れ検
出装置1においては、前述のように駆動装置4が設けら
れており漏洩監視地域Aを走査する構成が採用されてい
る。そして、駆動装置4の位置情報、これに対応する漏
洩監視地域Aの位置情報、およびこれらの位置に対応し
た前述の被検出ガスの漏洩状態の情報が、記憶装置5に
連係記憶されるとともに、図5に示すようにこれらを画
像処理して表示装置S4に表示される。ここで、表示に
あたっては、第一吸収情報と第二吸収情報の増幅率が可
変とされており、通常の状態においては例えば、被検出
ガスgによるレーザー光の吸収が行われた側の映像が常
時ブラウン管に表示されているのである。普通、作業者
は、映像の正常状態を記憶しており、ブラウン管に表示
される情景が通常のものと異なっていればこれに気付
く。そして、この段階で前述の増幅率を変化させて、第
一吸収情報から第二吸収情報を除くようにそれぞれの情
報の増幅率の調節が行われる。このようにすると、ブラ
ウン管には検知対象のガスgのみが写し出されることと
なり、背景、および被検出ガスgの二次元の位置関係か
らガス漏れの範囲、位置等を確認することが可能とな
り、さらに映像の濃淡の状態から被検出ガスgの濃度を
知ることが可能となるのである。ここで、第一、第二吸
収情報に対するそれぞれの増幅率を、第一、第二増幅率
と呼ぶ。演算処理としてはそれぞれの増幅済の情報を合
算処理することとされている。この合算済の情報を監視
対象域情報とよび、この処理をおこなう構成を選択情報
処理手段と称する。このようにして、順次、漏洩監視領
域Aに対して二つのレーザー光L1,L2を利用してガ
ス漏れの有無を検知、走査していくことによって、それ
ぞれ出力として検出される情報を表示装置S4に濃淡あ
るいは配色によって表示し、作業者がガス漏れの有無を
可視情報として、遠隔地から検知できるのである。
【0015】〔別実施例〕本願の別実施例を以下に箇条
書きする。 (イ)上述の実施例においては、受信検出系としてビー
ムスプリッター8を利用する例を示したが、これは図
6、図7に示す回転円盤フィルター10を利用するもの
としてもよい。さらに詳細に説明すると、図7に示すよ
うに受信検出系は、凹面鏡7により集光されたレーザー
散乱光Lが、図6に示す各々半円形の第一、第二フィル
ター部11、12を有する円盤状フィルター10をモー
ター13により回転により分波され、この回転に同期し
て第一、第二レーザー光L1,L2成分を検出すること
により、それぞれのレーザー光の強度が測定される。
【0016】(ロ)上述の実施例においては、監視対象
域Aの背景としてレーザー光の確実な反射を得るためス
クリーン3を設けるものとしたが、これは第二レーザー
光L2が被検出ガスgに若干吸収されて弱まったレーザ
ー光の強度It2が非常に小さくて検出不可能なことの
ないように、ある程度のレーザー光線の散乱係数を保証
するためである。ここで、スクリーン3としては、第
一、第二レーザー光L1,L2に対してその散乱係数
が、できるだけ均一にものを選択するのが好ましい。し
かしながら、散乱は均一であることが望ましいが、ある
程度以上の数値であれば、被検出ガスgの漏洩の有無は
検出できる。従って、この範囲にある場合は、特別のス
クリーン3がなく背景が工場内の自然状態であっても、
被検出ガスgの漏洩の有無が検出可能であり、工場内の
背景の状態に因っては、スクリーン3は不要となる。
【0017】(ハ)さらに背景は一般に静止しているの
に対し、漏洩した被検出ガスgは、流動する。従って、
異なった時間における本願のガス漏れ検出装置1で可視
化した映像情報を比較分析することによりガスの漏洩の
状態を把握できる構成を採用することもできる。
【0018】(ニ)上述の実施例においては、発信側に
おいてレーザー光を漏洩監視地域Aに対して走査する構
成を示したが、面発光させたレーザー光を漏洩監視地域
Aに対して一度に照射するとともに、受信側においてイ
メージセンサーにて反射光を一度に受信する構成とする
ことも可能である。
【0019】(ホ)上述の実施例においては、駆動装置
4により第一検出系S1、第二検出系S2を備えた本体
部位を移動させる例を示したが、この場合装置が大掛か
りとなる場合もある。そこで、上記の本体部位を固定化
し、且つ発信系により発生されたレーザー光をミラー2
0により走査させることが考えられ、この場合は装置が
小型化する。図8にこの構成を示す。この例において
は、発信系において発信される第一、第二レーザー光L
1,L2は、ミラー(駆動されるミラー)20に至り、
ミラー駆動装置21により、ミラーが回転等により駆動
されることにより、第一、第二レーザー光L1,L2
は、監視対象域Aに対して走査される。
【0020】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス漏れ検出装置の使用状態を示す図
【図2】ガス漏れ検出装置の装置構成を示す図
【図3】受信検出系の構成を示す図
【図4】被検出ガスの透過率を示す図
【図5】表示器による漏れガスの表示状況を示す図
【図6】フィルターを示す図
【図7】図6のフィルターを使用する受信検出系の別実
施例を示す図
【図8】発信系の別実施例を示す図
【図9】波長変換レーザーを用いる場合のレーザー光源
の概略構成図
【図10】波長変換レーザーの出力特性を示すグラフ
【符号の説明】
A 監視対象域 E1 第一発信手段 E2 第二発信手段 S1 第一検出手段 S2 第二検出手段 S3 情報処理手段 S4 表示手段 R1 第一受信手段 R2 第二受信手段 g 被検出ガス L1 第一レーザー光 L2 第二レーザー光 LS 単一レーザー光源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出ガス(g)に吸収可能な波長を有
    する第一レーザー光(L1)を監視対象域(A)に対し
    て発信する第一発信手段(E1)、及び、前記監視対象
    域(A)を透過して前記監視対象域(A)の背景により
    反射してくる前記第一レーザー光(L1)を受信する第
    一受信手段(R1)を備えた第一検出手段(S1)と、 前記被検出ガス(g)に対して、前記第一レーザー光
    (L1)よりは吸収されにくい波長を有する第二レーザ
    ー光(L2)を前記監視対象域(A)に対して発信する
    第二発信手段(E2)、及び、前記監視対象域(A)を
    透過して前記監視対象域(A)の背景により反射してく
    る前記第二レーザー光(L2)を受信する第二受信手段
    (R2)を備えた第二検出手段(S2)と、前記第一レ
    ーザー光(L1)及び第二レーザー光(L2)をともに
    出力する、前記第一発信手段(E1)及び第二発信手段
    (E2)に共通の単一レーザー光源(LS)とを備え、 前記第一検出手段(S1)及び前記第二検出手段(S
    2)により得られる前記第一、第二レーザー光(L1),
    (L2)それぞれの発信強度と受信強度の差としての第
    一、第二吸収情報を得る情報処理手段(S3)を備える
    とともに、 前記第一、第二検出手段(S1),(S2)が、前記監視
    対象域(A)に関する情報を二次元的に取り込むもので
    あり、 前記第一、第二吸収情報を二次元的に表示する表示手段
    (S4)を備えているガス漏れ検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第一吸収情報に対する第一増幅率と
    前記第二吸収情報に対する第二増幅率をそれぞれ別個に
    調節する調節手段を備えるとともに、増幅後の前記第一
    情報および第二情報を合算した監視対象域情報を、前記
    表示手段(S4)に表示する選択情報処理手段を有する
    請求項1記載のガス漏れ検出装置。
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