JP2711225B2 - 化学センサを用いた方法のための改善されたデータ採集方法 - Google Patents

化学センサを用いた方法のための改善されたデータ採集方法

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JP2711225B2 JP6235606A JP23560694A JP2711225B2 JP 2711225 B2 JP2711225 B2 JP 2711225B2 JP 6235606 A JP6235606 A JP 6235606A JP 23560694 A JP23560694 A JP 23560694A JP 2711225 B2 JP2711225 B2 JP 2711225B2
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クラウス・ヴェー・ベルント
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】本発明は、概括すると、化学センサから
データを採集する方法に関する。本発明方法は、化学セ
ンサからモニターされた読み取り値における変動を排除
するものであり、この変動は化学センサの構成における
変動による結果であるか、または幾つかのセンサ間およ
びこれらに接続したモニター装置の間の場所から場所(s
tation - station) の変動による結果生じるものであろ
う。
【0002】公知の化学センサは血液培養バイアルにお
ける変化をモニターするために血液培養びんと組み合わ
せて利用される。公知のように、培養基を含むバイアル
へ少量の血液を注入する。化学センサはバイアルの内部
に位置している。次いで、バイアルをインキュベート
し、細菌の増殖についてモニターする。
【0003】公知化学センサは様々なタイプのセンサを
含み、これらは培養基内での変化に基づく光吸収または
蛍光強度が変化する。輻射線を化学センサへ向け、得ら
れた発光強度をモニターする。血液培養基は化学センサ
からの発光強度における変化を検知するために一定期間
にわたって発光をモニターすることにより試験される。
血液サンプルが“ 陽性 "で細菌を有する場合、これは
発光が時間とともに変化することが予想される。公知シ
ステムにおいて、変化の有無を測定するために一定の日
数をかけて発光をモニターしている。モニターされた発
光はある日数間は比較的変化が少ないが、その後著しく
変化してサンプルに細菌が存在することを証明する。こ
のような公知のシステムは広く利用されており、大きな
成功を経験してきた。
【0004】しかしながら、これらのシステムには幾つ
かの欠点があり、なぜなら化学センサを使用する試験シ
ステムは一般に与えられた時間で何百ものサンプルを試
験する。特定の化学センサからモニターされた発光はセ
ンサに隣接する光源、化学センサ自体および化学センサ
に隣接する光検知器の間で変動が変化する。すなわち、
与えられた読み取り値のいずれか一つに基づいてあるび
んが陽性かまたは陰性かを絶対的に測定することは従来
のシステムでは不可能であった。むしろ、時間内におけ
るいずれか一時点での発光はサンプルバイアルの状態に
関して僅かな情報をもたらすだけである。発光を一定期
間にわたってモニターし陽性サンプルを示す発光におけ
る変化を検出するべきである。
【0005】一般的サンプルバイアルと比較して比較的
前から調製されたサンプルバイアルで問題が生じた。た
とえば、サンプルバイアルを金曜日に調製し、月曜日に
試験するかもしれない。このようないわゆる“ 遅くな
った(late) "サンプルバイアルにおいては、サンプルバ
イアルはすでに陽性に変わり、すべての変化が起こり、
そして発光の変化を検出するためにモニターすることが
無駄である可能性がある。これ以上の変化はなく、した
がってモニターはサンプルバイアルが陽性であるという
指標を示すであろう変化を何ら検知しない。
【0006】さらに、先行技術のセンサの読み取りを妨
害する変動とともに、第一の場所での第一のセンサから
のサンプルについての陽性の読み取り値が他の場所での
他のサンプルについての陰性の読み取り値と大体等しい
値になる可能性がある。この理由のために、いずれかの
読み取り値の絶対値を信頼することはできない。この事
実を考えれば、遅くなったバイアルについて上述した問
題は、遅くなったバイアルが陽性であると検出する失敗
につながる。
【0007】センサへ向けられている二つの別々の波長
の輻射線に基づいて各センサからの二つの読み取り値を
採集することにより場所−場所間のまたはセンサ−セン
サ間の変動の問題を取り扱うことが提案されている。こ
のような先行技術システムは、場所−場所間のまたはセ
ンサ−センサ間の変動を、これら二つの読み取り値の比
をとることにより排除することを期待している。しかし
ながら、場所内およびセンサ内での変動は波長が変わる
と変化することがわかった。したがって、先行技術のよ
うな二つの波長に基づく比の使用は上述した問題を完全
には解決しない。波長の変化に伴う変動は波長の変化を
最少に維持する場合最も小さい。しかしながら、小さな
波長の変化を利用すると、二つの波長でセンサへ向かう
輻射線からの発光における変化もまた二つの波長間で小
さい。二つの近接する波長発光の直接比は一般に事実上
1に等しく、何らの関連する情報もこの比によりもたら
されない。すなわち、一般に二つの波長からの化学セン
サの外側に向けられた発光の強度の直接比を用いても何
らの有用な結果も達成されない。先行技術による比の使
用は、検出された発光に効果を有するセンサまたは装置
における変動を排除しない。
【0008】
【発明の概略】発明者は、化学センサへ向かう輻射線源
に対し二つの近接した間隔の波長を使用すると、これら
の向かった輻射線から生ずる発光強度I1および I2 につ
いての絶対読み取り値を得ることができることを見出し
た。この読み取り値を値S についての式へ入れ、その際
式は化学センサまたは接続する装置における変動のため
に読み取り値において何らかの変動が生ずるのを排除す
る。すなわち、特定サンプルバイアルが細菌増殖を証明
するかどうかを検出するのに利用することのできる化学
センサからの絶対読み取り値が提供される。
【0009】量Sを計算するために以下の式:
【数1】 を使用する。
【0010】Sの値を経時的にモニターする。以下に示
すようにSの値はセンサ−センサ間または場所−場所間
の変動が変化しても変化しない。すなわち、いずれの時
点でもSの絶対読み取り値がその時点で特定サンプルバ
イアルが陽性に変わっているかどうかの指標を示す。特
定の“ 遅くなった "サンプルバイアルは受け取った時
すでに陽性であり、技術者は初期読み取り値と計算結果
Sからこの事実を測定することができるであろう。
【0011】本発明の主な特徴は、比量Sについてのこ
の計算を発見したことである。この量は特定のサンプル
バイアルが陽性か陰性かどうかの絶対指標を提供するも
のである。発明者は、以下のように数学的証明によりこ
れを示す。しかしながら、多分重要であるように、本出
願にも含まれている実験の結果がサンプルバイアルの状
態の信頼性のある指標が比量Sの計算により達成される
ことを示している。
【0012】いずれかの読み取り値の絶対値が場所−場
所間の変動またはセンサ−センサ間の変動を伴って変化
する先行技術システムを用いると、あるバイアルが陽性
であるといういずれかの読み取り値に基づいて測定を行
うことはできない。本発明システムを用いると、あるバ
イアルがすでに陽性になっている場合、初期の読み取り
値からそうであることを測定することができる。初期読
み取り値がバイアルが陰性であることを示す場合、バイ
アルを先行技術におけるように、一定時間にわたって試
験し、陽性サンプルを指示するS値における変化をモニ
ターする。先行技術システムを用いると、発光における
変化を探すので危険があるかもしれない。サンプルバイ
アルがすでに陽性に変わっていた場合、発光には何の変
化も起こらず、すなわちバイアルは決して陽性であると
同定されない。
【0013】ここにおいて、量Sがどんな変動も排除し
そして絶対読み取り値を提供するということがわかるで
あろう。以下の数学的説明に加えて、以下に記載する実
験上の証拠により信頼性のある絶対値が計算されること
がわかるであろう。本発明の特徴を説明するために、波
長依存性およびpH依存性透過率T(λ、pH)、および
添加された発蛍光団の吸収率R(λ)を要する吸収性セ
ンサ物質を用いたセンサ物質を仮定する。化学センサへ
向かう波長λにおける与えられた光電力P(λ)は光検
知器の応答度rで発光強度光電流I(λ、pH)を生
じ、そして以下に示す有効領域の前に透過率Tの発光
フィルターを有する:
【数2】 この方程式において、T(λ)は発光源とセンサの間
のスペクトルフィルターの透過率である。量gは化学セ
ンサの特定の幾何学的形状および状態に関連する一定因
子である。したがって、gは波長の変化に対して変化し
ないであろう。発光は二つの波長λ1 およびλ2 でセン
サへ向かう輻射線から読み取られる。λ1 およびλ2
間の差に対し、二つの波長からの発光I1および I2 の差
は化学センサからの発光の第一の微分係数に比例する。
第一の微分係数は測定されるべき化学パラメーター、す
なわちこの場合pH値と比較的密接に関連する。
【0014】二つの発光は方程式により定義される:
【数3】 および
【数4】 これらの方程式をS についての方程式へ代入すると、次
の式が得られる:
【数5】 この方程式において、P(λ)量はλ1およびλ2の間で一
定であると仮定されている。二つの波長が近接するよう
に選択されるならば、これは妥当な仮定である。さら
に、 Tf(λ)量もまた二つの波長が非常に近接するこ
とを維持するならば、ほぼ等しいと仮定することができ
る。すなわち、これらの量は方程式において削除するこ
とができる。さらに、TA(λ)量は簡単に T1および
2へ短縮され、そしてR(λ)量は簡単にR1およびR
2へ短縮された。
【0015】Sについての上述の方程式はまた光源電力
P(λ)における場所−場所間の変動および長時間の変
化が計算されたS値において何らの影響も与えないとい
うことを示す。換言すれば、これらの人為的結果(artif
act)はすべて削除される。同様の削除が、センサの位置
における小さな変化(因子g)、光検知器内でのエイジ
ング効果(因子r)および発光フィルター透過率におけ
る場所−場所間の差異(因子T)に関して行われる。
【0016】TまたはRにおける変化によるSの微分係
数は以下のように示される:
【数6】 この方程式における第一および第二の項、すなわちdT
の項は、センサのpH依存性吸収材における変化による
計算された量Sにおける変動を示している。方程式にお
ける第三および第四の項、すなわちdR項は発蛍光団に
おける変動に関する。波長λ1 およびλ2 の差が小さく
保たれている場合、第一および第二の項を相互に削除し
そして第三および第四の項を相互に削除することを示す
ことができる。まず、第一にdT項を調べる。
【0017】量Tは方程式により吸収率Aに関連する:
【数7】 この方程式をdS方程式の二つのdT項へ代入すると、次
の方程式が得られる:
【数8】 この方程式は以下の条件が適用される場合、0である:
【数9】 センサの吸収率Aは次の式により記載されうる:
【数10】 その際、aはセンサ物質の波長およびpH依存性吸収係数
であり、cは吸収性材料の濃度であり、hはその有効厚
さである。センサ吸収係数A における製造関連変動(pr
oduction related variation)は、cにおける変動およ
び/またはhにおける変動の結果である。すなわち、c
およびhにおける両方の変化に対する変化Aは次のよう
である。
【0018】
【数11】 最後の二つを置換して次の式が得られる。
【0019】
【数12】 すなわち、dcおよび/またはdhのための上述の方程
式の電位的変動はa(λ)と比例するであろう。二つの
波長の差が小さく保たれれば、a(λ)は僅かに変化す
るだけである。h,dc,cおよびdhの量に関し、こ
れらはいずれか一つの与えられたセンサに対し一定であ
ろう。これらの量がセンサ間で変化するとはいえ、特定
のセンサに対しては一定である。すなわち、二つの波長
が一つの試験システムで一つのセンサへ向かうので、こ
れらの量が試験された波長の両方ともに対し全て等しい
ということが仮定できる。a(λ)量を二つの波長に対
して等しいと仮定することができるので、dA量が二つ
の波長に対して等しいと仮定することができる。二つの
波長を非常に近接に保つのでこの仮定を行うことができ
る。すなわち、二つのdA項は等しく、したがって二つ
のdT項を相互に削除することができる。
【0020】多くの電位化学センサ物質において、イソ
ベスティック点(isobestic points)は、測定されるべき
化学パラメーターが変化につれて第一の微分係数の最大
変化を示す。それ故、発明者はイソベスティック点に対
して近くに間隔をとった二つの波長λ1 およびλ2 を選
択するのが好ましい。
【0021】ここにおいて我々はdSについての方程式
においてdR項を調べるであろう。もし我々がdT項の
計算におけるのと同じ段階を続け、そして発蛍光団の吸
光係数Rが簡単な方程式:
【数13】 により発蛍光団の透過率Tに関連すると考えると、発蛍
光団における製造関連変動のためにSにおいて変動が得
られる:
【数14】 この変動は次の条件下に排除されうる。
【0022】
【数15】 この条件はまたλ1 およびλ2 の間の波長の差が非常に
小さく保たれている場合最も良好に近似する。
【0023】すなわち、量Sを計算し、そして二つの波
長を比較的近くに保つことにより、センサ吸収材もしく
は発蛍光団におけるロット−ロット間の(lot-to-lot)変
動ならびに装置における場所−場所間の変動による発光
の変動を削除することもできる。この読み取り値を達成
することができる。上述したように、読み取り値はその
曲線の第一の微分係数が測定されるべき化学パラメータ
ーを変えるにしたがって最大変数を示すセンサ物質の発
光曲線においてある位置で選択される波長を用いて読み
取りを行うことが重要である。これをより詳細に以下に
説明する。
【0024】発明者は、二つの波長が100nm未満の
量で間隔をあけているのが好ましいことを測定した。さ
らに、二つの波長が10nm以上の量で間隔をあけるの
が好ましい。より少ない波長差を選択する場合、発光を
測定しそして量Sを計算するのに使用する全ての電気構
成部品すべてにおいて現実的なものであるノイズが二つ
の波長間の発光強度における小さな変化を妨害しはじめ
るかもしれない。したがって、理想的には波長をできる
かぎり近くするとはいえ、電気構成部品における現実で
は、少なくとも10nmの差を維持するのが好ましい。
最も好ましくは、波長は約20nm程間をあける。
【0025】波長を選択する特定領域に関して、波長は
物質のイソベスティック点付近であるように選択される
のが好ましい。物質のイソベスティック点は測定される
べき化学パラメーターの値に依存する点で、センサは比
較的一定した発光強度を有するが、しかし第一の微分係
数において最大の変化を示す。センサ物質のイソベステ
ィック点は測定されるべき化学パラメーターを変えるこ
とにより実験的に測定するのが最も良く、そして幾つか
の試験を行って以下に検討するように曲線を展開する。
これらの曲線はイソベスティック点を示すであろう。
【0026】最も好ましい実施態様において、発明者は
イソベスティック点以上および以下に等しく間隔をあけ
た点を選択する。しかしながら、二つの点がイソベステ
ィック点よりやや上であるかまたはイソベスティック点
より両方ともやや下であってもよいことは理解されるで
あろう。
【0027】本発明による第二の方法において、化学セ
ンサへ向かう二つの全く別の波長の輻射線源から得られ
る発光をモニターする。二つの光源のうちの一つの強度
は二つの発光強度が等しくなるまで調節される。次い
で、二つの輻射線源の強度を測定し、そして式:
【数16】 から比を見出す。
【0028】この比は、特定サンプルバイアルが細菌増
殖を証明する陽性であるかどうかの絶対読み取り値を提
供するものである。上述の強度方程式から、二つの発光
強度が等しい場合、以下の条件が存在することが明らか
である:
【数17】 また、 S*についての第二の式を用いる方法は、Sに
ついての第一の式を用いる方法と等しい。ここでも、こ
れらの方法の両方ともが化学センサの構造における変動
による妨害またはセンサへ輻射線が向かうのに使用する
装置およびセンサから出る発光を読み取る装置から生じ
る場所−場所間の変動による妨害もなく、特定サンプル
バイアルが細菌増殖を証明するかどうかの指標を提供す
るものである。
【0029】上述のように、本発明の式はセンサに接続
する装置における場所−場所間の変化から予想される変
動またはセンサ自体に関する変動を排除することを示
す。本発明方法を遂行するための幾つかのシステムを以
下に記載する。
【0030】本発明のこれらのおよび他の特徴が以下の
明細書および図面から最も良く理解され、これらのうち
次のものが簡単な記載である。
【0031】
【発明の構成および効果】図1は強度読み取りに基づく
公知化学センサを用いた基本的検出理論を説明する。発
光強度をモニターし、蓄積し、そして各サンプルバイア
ルについて時間に対しプロットする。発光強度値におけ
る変化たとえば線Pに対する時間E において示される変
化は、特定のサンプルバイアルが“ 陽性 "であり、細
菌増殖があることを示す。その発光強度を変化させない
比較的真っ直ぐな線Nは陰性サンプルバイアルについて
予想される読み取り値の代表的なものであろう。
【0032】しかしながら、従来技術のシステムでは、
細菌増殖を証明するその時点で線Pからの強度に関係す
る値Xが変化するので問題が生じる。すなわち、これも
陽性である第二のびんは、その発光値の全てが線Nによ
り示される陰性サンプルバイアルに対する全ての読み取
り値より下であることもある。これは第二のびんが細菌
増殖の証明を開始する時点Eの前および後の両方を含
む。すなわち、特定サンプルバイアルについての発光読
み取りをどのような時点でも探し、サンプルバイアルが
陽性であるかどうかを測定することができない。むし
ろ、各々のサンプルバイアルを一定期間にわたってモニ
ターし、発光における変化を求めなくてはならない。サ
ンプルバイアルが不適切な長さの時間後に試験場所へ送
られる場合、問題が生じる。このようなサンプルバイア
ルは細菌増殖を経る地点Eをすでに過ぎて試験場所に到
着するかもしれない。その変化の後で、発光読み取り値
にわずかな追加の変化があるだけかもしれない。このよ
うなサンプルを単にモニターされた変化のみに基づい
て、このサンプルが陽性であることを予想することは困
難である。読み取り値の絶対値が僅かな情報のみ提供す
るだけなので、そのバイアルに関してどのような測定を
行うことも困難である。
【0033】本発明は、特定サンプルバイアルがその時
点で陽性であるかまたは未だに陰性であるかを予知する
ために与えられたいずれの時点でも調べることができる
絶対値を提供する読み取りを行うことにより、いわゆる
“遅くなった"サンプルバイアルを同定することができ
るようにするものである。
【0034】発明者は、モニターした強度の差とモニタ
ーした強度の合計の比を含む量を計算することにより上
記で検討した問題を解決した。好ましくは、モニターし
た強度は異なった波長の二つの輻射線源を化学センサに
向けさせそして発生する発光の強度を測定することによ
り測定される。波長は小差の間隔とし、二つの波長間の
発光スペクトルが測定されるべき化学パラメーターの変
化とともに最大の変化を示す領域であるように選択され
る。二つの波長のこの領域における著しい変化のため
に、二つの発光の間に十分な差が存在し、このためサン
プルバイアルにおける培養物の状態の指標が発光により
もたらされるであろう。
【0035】測定されるべき量Sは、以下の計算により
いずれの場所−場所間変動またはセンサ−センサ間変動
のためのいかなる干渉をも排除したことがわかる。さら
に、図3によりもたらされる実験的証拠は本発明方法が
うまく行くことを明らかにしている。
【0036】比Sは以下のように計算される:
【数18】 (式中、I1および I2は波長λ1およびλ2で測定される
発光光電流である。)本発明の主な特徴は絶対読み取り
値を提供し変動を排除するこの式の発見である。吸収率
R(λ)の添加された発蛍光団を有する化学センサへ向
けられた与えられた波長λは、応答度rで活性領域の前
面に透過率Tの発光フィルターを備えた光検知器にお
いて発光強度光電流I(λ、pH)を生じ、これは以下
の方程式により与えられる:
【数19】 方程式(2)において、gは化学センサの特定の幾何学
的形状および状態に関係する一定係数である。発光は波
長λ1 およびλ2 でセンサへ向かう輻射線から読み取ら
れる。
【0037】方程式(2)から二つの発光が方程式によ
り定義される:
【数20】 および
【数21】 方程式(1)へ方程式(3)および(4)を代入すると
次のようになる:
【数22】 方程式(5)において、P(λ)量はλ1 およびλ2
で一定であると仮定される。二つの波長を近接するよう
に選択するならば、これは妥当な仮定である。さらに、
(λ)量もまた二つの波長が非常に近いことを維持
するならばほぼ等しいと仮定されうる。すなわち、これ
らの量は方程式(5)において削除された。さらに、T
(λ)量は簡単にTおよびTへ短縮された。ま
た、R(λ)量も簡単にRおよびRへ短縮された。
【0038】TまたはRにおける変化のために、Sの微
分係数は次のように示すことができる:
【数23】 二つのdT項はセンサのpH依存性吸収材のためにセン
サ発光において変動があり、そしてその中で変動する。
二つのdR項は発蛍光団による変動に関する。二つのd
T項および二つのdR項は一定の条件で削除することが
明らかである。ここで最初に二つのdT項を調べる。
【0039】量Tは方程式により吸光度Aに関連するこ
とが明らかになる:
【数24】 方程式(7)を方程式(6)の二つのdT成分へ代入す
ると二つのdT成分について次の式が得られる:
【数25】 方程式(8)は以下の条件が適用される場合、0であ
る:
【数26】 センサの吸光度Aは次式で記載される:
【数27】 その際、aはセンサ物質の波長およびpH依存性吸収係
数であり、cは物質の濃度であり、hは有効厚さであ
る。センサ吸光度Aにおける製造関連変動がcまたはh
における変動から得られる。すなわち、我々は、以下に
示すようにcおよびhにおける両方の変化についての方
程式の微分係数を行うであろう:
【数28】 方程式(11)へ方程式(10)を代入すると次のもの
が得られる:
【数29】 すなわち、方程式(6)のdT項による電位変動はa
(λ)に比例することがわかる。二つの利用する波長に
おける差が小さく保たれる場合、a(λ)は僅かに変化
するだけであろう。上述のように、h,dc,cおよび
dh量は一つのセンサへ向かう二つの波長に対してすべ
て等しいであろう。すなわち、方程式(6)の二つのd
T項を相互に削除すると仮定することができる。
【0040】ここでも、好ましくは二つの波長は、化学
パラメーターの変化とともに発光曲線の最初の微分係数
が著しい領域で近接した間隔になるように選択される。
このようにして、波長における差が小さくても二つの波
長間の発光における差はより明白であろう。これと量S
の本発明の計算と組み合わせると、その時点で特定サン
プルバイアルが陽性または陰性であるかどうかの絶対的
指標を提供するであろう。
【0041】ここにおいて、dSについての方程式にお
けるdR項を調べる。dT項を計算するのと同じ段階を
行い、発蛍光団の吸収率Rが簡単な方程式により発蛍光
団の透過率Tに関連することを考えると、
【数30】 発蛍光団内に製造関連変動のためにSに変動が得られ
る。
【0042】
【数31】 この変動は条件下に排除されうる。
【0043】
【数32】 適合するこの条件については、RはRと等しく、そ
してdAF1はdAF2と等しくなければならない。これら
の条件はλ1 とλ2 の間の波長差が非常に小さく保たれ
た場合、最も良く近似する。
【0044】図2は、センサへ向かう輻射線の変化する
波長に対しプロットした吸収材透過率のプロットであ
る。この図に示す幾つかの曲線は、様々なサンプルバイ
アルを表し、これは測定される化学パラメーターすなわ
ちpH値における変動のために変化する。
【0045】たとえば、図2に示すような曲線を展開さ
せるために、単独型のセンサを用い、このタイプのセン
サを波長を変えながら試験する量の濃度を変える。図2
に示す各曲線は別のサンプルバイアル、または一本のバ
イアル内で条件を変えたものを表す。波長を変え、そし
て発光強度を各バイアルまたはセンサ条件に対して読み
取る。一例として、同一のセンサを含む幾つかのサンプ
ルをpH濃度の変化に対応するセンサに対して異なった
pH濃度で試験する。曲線を各バイアルについてプロット
し、そして図2のグラフが得られる。全ての曲線が交差
する点がイソベスティック点である。この方法に代わ
り、一つのサンプルバイアルをpH濃度を変えるであろ
う物質の供給源と連結してもよい。pH濃度を上昇する
ように調節し、曲線が各増加した濃度に対し生ずる。
【0046】本発明が扱う主な問題は、センサ物質がロ
ットの製造とともに変化するであろうことである。すな
わち、最初の期間に製造されたセンサのタイプは最初の
タイプのセンサと同一であるべきであるが、しかししば
らくしてから製造されるセンサのタイプと全く別であ
る。
【0047】曲線の一般的形状が二つの向かい合った羽
と中心を持つ蝶のようであるということに注意すべきで
ある。中心点はセンサの特定の型についてのイソベステ
ィック点である。センサにおける変動または場所−場所
間の変動とともに、この“蝶 "形状は上方へまたは下方
へ動く。すなわち、センサ物質における第二の生産ロッ
トを有する第二のサンプルバイアルは、第一のセンサに
ついての読み取り値の全てからその発光において .2
ダウンシフトするだけで第一のサンプルバイアルと全く
同じ曲線を有する。この事実のために、発光の読み取り
値を利用する先行技術システムは、いずれか一回の読み
取り値でどのような測定も行うことは不可能であった。
【0048】先行技術において領域EXおよびEMが読
み取りを行う化学センサとともにしばしば利用されてい
ることは注意すべきである。また、イソベスティック点
が曲線の勾配において比較的高い変化の領域であり、E
XおよびEM領域から間があいているということも注意
すべきである。
【0049】図3は上述の本発明を用いて試験したサン
プルの結果である。発光は比較的予想可能であり、陽性
および陰性対照物に対し一定であるばかりでなく、これ
らはまた陽性および陰性間のこれらのサインを変える。
すなわち、本発明方法を用いると、最初の読み取り値は
特定サンプルがすでに陽性であるかどうかの非常に良好
な指標を提供するであろう。図3に示す結果は陽性であ
るとわかっている四つのびんおよび四つの対照びんにお
いて四回試験することにより達成された。明らかなよう
に、利用される波長はわずか20nmの距離で間をあけ
ているだけとはいえ、陽性および陰性バイアル間に明ら
かな差が得られ、さらに測定した発光強度から絶対的予
想を行うことができる。
【0050】さらに、サインが変化するので、比の計算
と対照したものとして差の計算のみに頼ることができ
る。この変動は波長がイソベスティック点から動くよう
に選択されると、確実でないかもしれない。波長がイソ
ベスティック点から離れるので、計算された値のサイン
が陽性および対照物の間でこれ以上変化しないと思われ
る。
【0051】本発明の別の特徴において、第二の理論を
用いて量Sを計算することができる。第二の理論におい
て、小さい波長差により間隔をあけた二つの輻射線源を
サンプルバイアルへ向ける。生じる発光強度を再び測定
し比較する。発生する発光強度が等しくない場合、びん
へ向かう輻射線源の一つの強度を調節する。この調節を
発光強度が等しくなるまで続ける。この時点で、サンプ
ルバイアルへ向かう二つの輻射線源の強度を測定する。
【0052】その時点で方程式(3)および(4)で計
算されたI量がこれら二つの波長に対し等しいので、方
程式(3)および(4)(上記計算に使用される他の仮
定)からこの特定の状況下で次の方程式を得る:
【数33】 1およびP2は測定され調節された強度である。量Tお
よびRは上述のものと同じ意味である。次いで次式と等
しいものとして量 S*を計算すると、
【数34】 最初のS値と等価である S*の値に達し、特定サンプ
ルバイアルが陰性または陽性であるかどうかを測定する
のに有用である。
【0053】方程式(16)および(17)を用いるこ
とにより、方程式(17)におけるS*についての計算
は以下のように方程式(5)におけるSについての計算
と同じである:
【数35】 すなわち、この第二の理論は第一のものと同じである。
ここでも、波長は非常に近接して保たれ、勾配の最初の
微分係数が変化している領域付近に中心を置く。好まし
い領域はイソベスティック点付近の領域である。
【0054】ここに本発明の目的を達成するための幾つ
かのシステムを記載する。
【0055】図4に示すシステム20は、波長同調可能
な狭いバンドフィルター22を介して輻射線のビームを
センサ物質24へ向ける光源21を有する。狭いバンド
フィルターの中心波長は二つの好ましい波長の間のある
地点に位置する。好ましくは、中心波長はセンサ物質の
イソベスティック点に位置する。音響−光学的、電気−
光学的、圧−電気的または他の同調可能なフィルターが
好適な装置である。センサ物質24から発生する輻射線は
光学レンズ系25、発光フィルター26および光検知器
27へ向かう。
【0056】高い強度の再発生する光を有するセンサの
構成のために、簡単な光ダイオードを光検知器として使
用することができる。蛍光センサに対しては高感度光検
知器たとえば光電子増倍管が必要であるかもしれない。
光検知器27の信号出力をDC/ACスプリッター28へ
送る。スプリッター28のAC出力をロックイン(lo
ck−in)増幅器29の信号入力と接続する。AC出
力はSを計算する場合に異なった項と等価である。ロッ
クイン増幅器29の出力を比ユニット30の一つの入力
へ送る。比ユニット30の別の入力はスプリッター28
のDC出力と接続する。DC出力は計算値Sにおける合
計の1/2と等しい。すなわち、比ユニット30はSを
計算するのに必要な測定値を提供する。比ユニット30
の出力をデータ獲得ユニット31へ送る。実施態様はま
たドライバー33を含み、これは波長同調フィルター2
2と接続している。フィルター22はロックイン増幅器
29の対照出力と接続したトリガー出力を有する。この
実施態様および他のすべての実施態様において、コンピ
ューターを比ユニットおよびデータ獲得ユニットと置き
換えることができる。
【0057】ロックイン増幅器29をフィルター走査で
同期化するので、ロックイン増幅器の出力信号は、同調
性フィルターに対する制限波長で得られる光電流I1
よびI2の差と比例する。固定した走査リフトに対し、
この差は中心点でのセンサ物質透過率の第一の微分係数
に比例するであろう。
【0058】スプリッター28のDC出力での信号は、
ここで利用される二つの波長間の中心点、好ましくはイ
ソベスティック点でのセンサ物質から得られる平均光強
度と比例する。平均光電流はI1+ I2 の1/2である。
【0059】比ユニット30において、センサ物質透過
率の第一の微分係数は、イソベスティック点でセンサ物
質の照明に対し得られる平均光強度まで標準化される。
【0060】比ユニット30は上述の方程式により量S
を計算する。
【0061】図5に幾つかのサンプルバイアルと連結し
た複数のセンサ44を含む化学センサ配列を示す。輻射
線がファイバー43により各センサ44へ向かい、セン
サからの発光をファイバー45によりバイアルから外側
へ出す。この実施態様において、一つの光源21、一つ
の同調性フィルター22、発光フィルター26および光
検知器27を利用して励起しそして複数のセンサおよび
サンプルバイアルをモニターする。
【0062】図5において、波長同調性フィルター22
は、ファイバー43を介して複数の化学センサの方向へ
連続して励起線を向けさせる光多重送信器と組み合わさ
れている。
【0063】図6は、波長同調性フィルターとして使用
される周期的に傾斜したフィルター61を備えたシステ
ム60を示す。このシステムにおいて、輻射線源62の
ビームは二つの集光レンズ64および65によりセンサ
物質63上に集束される。傾斜する狭いバンドの干渉フ
ィルター61をレンズ64および65の間の輻射線ビー
ムへ挿入する。フィルター61は転心68の周囲を周期
的に傾く。通常の入射に対し、干渉フィルターの中心波
長はセンサ物質のちょうどイソベスティック点上に位置
する。図2に示すセンサ物質に対し、イソベスティック
点は490nmに位置する。もしこれが図6のシステム
に使用される物質であるなら、通常の入射に対しフィル
ター61の中心波長は500nmにセットされるべきで
ある。たとえば、30°の角度で定期的にフィルターを
傾斜することにより、中心波長はλ2=500nmとλ1
=480nmの間に定期的にシフトするであろう。すな
わち、化学センサはイソベスティック点のちょうど上お
よびちょうど下で輻射線源により励起されるであろう。
図6に示す実施態様はまた、フィルター61を通過する
かもしれない光源62の長波長光成分をブロックする追
加のフィルター70も含む。光源62はランプハウジン
グ71の内側に備え付けられている。センサ63からの
光再発生を一端がクランプ73で固定されているファイ
バー72により集める。
【0064】前述のサンプルシステムは発光強度を利用
する量Sを計算するのに特に適する。図7に示されるシ
ステムは、他方、システムへ向かっている輻射線源の強
度を利用する量S*の計算に特に適する。
【0065】図7において、二つの全く別な光源81お
よび82は化学センサ83へ向かう。好ましくは、異な
った発光中心波長の二つのLEDを利用する。第一の輻
射線源81および第二の輻射線源82は矩形波信号発生
装置84を用いた代わりの方法で操作される。発生器8
4の信号出力は第一の増幅器85により光源81へ接続さ
れ、そして第二の増幅器86により光源82へ接続され
る。増幅器86の利得はコンピューター87により調節
される。センサ物質83からの光再発生を光検知器88
で測定する。センサ物質83が発蛍光団を含む場合、発
光フィルター89はセンサ物質83と光検知器88の間
に位置する。光検知器88の出力は矩形波発生器84の
トリガー出力と接続した対照入力を有するロックイン増
幅器90の信号入力へ伝達される。ロックイン増幅器の
信号出力はコンピューター87へ伝達される。
【0066】光源81から出た光の一部を第一の光ファ
イバー92を用いて集め、第一の光ダイオード93へ向
けさせる。光ダイオード93の出力を低域濾波器94を
介してコンピューター87へ接続する。同様に、第二の
光源82から出た光の一部を第二の光ファイバー95に
より集め、光ダイオード96へ向け、次いで低域濾波器
97を介してコンピューター87へ連結する。すなわ
ち、ファイバーは光源81および82から向かう輻射線
の一部を採集し測定強度値をコンピューターへ伝えるた
めに配置される。さらに、コンピューター87は第一の
輻射線源82の強度を調節して上述のようにこれを変化
させることができ、そのため量S*を上述の計算と理論
を用いて計算することができる。
【0067】特定のシステムが本発明方法を達成するた
めに記載されているとはいえ、上述の量を計算するため
の多くの電気回路を利用してもよいことは十分理解され
るべきである。さらに、光源が本発明で利用するのが好
ましいとはいえ、他の輻射線源でも本発明の目標を達成
することができることは理解されるべきである。
【0068】本発明は発蛍光団だけを含み吸収材を含ま
ないセンサ、または吸収材だけを含み発蛍光団を含まな
いセンサに対して適用可能である。最近使用される殆ど
の化学センサ物質は発蛍光団と吸収材物質の組み合わせ
たものから調製されており、したがって化学センサ物質
の広いスペクトルがこの分野で見出されるであろう。
【0069】本発明の好ましい実施態様を記載した。し
かしながら、特定の変更例が本発明範囲内であることは
理解されるべきである。この理由で、特許請求の範囲が
本発明の範囲および目的を決定するために研究される。
【図面の簡単な説明】
【図1】化学センサからの発光についての第一の曲線の
非常に高度な模式図である。
【図2】波長を示す幾つかの曲線のプロットである。
【図3】本発明方法のS 値を示す。
【図4】本発明を行うためのシステムの模式図である。
【図5】本発明方法を行うための第二のシステムの模式
図である。
【図6】本発明方法を行うための第三のシステムの模式
図である。
【図7】本発明方法を行うための第四のシステムの模式
図である。
【符号の説明】
20 システム 21 光源 22 フィルター 24 センサ物質 25 光学レンズ 27 光検知器 29 増幅器 30 比ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−33592(JP,A) 特開 平2−28772(JP,A) 特開 平3−176642(JP,A) 特公 昭61−11097(JP,B2) 国際公開92/4618(WO,A) 米国特許3273448(US,A) 欧州特許出願公開448923(EP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程: (1)化学センサを含むサンプルバイアルを準備し、 (2)前記化学センサへ第一の輻射線を向けさせるが、
    前記第一の輻射線は第一の波長であり、 (3)前記化学センサへ第二の輻射線を向けさせるが、
    前記第二の輻射線は前記第一の波長と間をあけた第二の
    波長であり、 (4)前記第一の輻射線による前記化学センサからの発
    光強度をモニターし、 (5)前記第二の輻射線による前記化学センサからの発
    光強度をモニターし、 (6)(i)前記第一および前記第二の輻射線による前
    記発光強度の差、および(ii)前記第一および第二の輻
    射線による前記発光強度の合計の比、を計算して、この
    比を用いて特定サンプルバイアルが細菌増殖を証明する
    かどうかを測定することからなり、 前記第一及び第二の波長を前記化学センサのイソベステ
    ィック点から等しく間をあけるように選択し、 前記工程(2)及び(3)の前記輻射線が一つの輻射線
    源から発生し、そして走査フィルタが前記輻射線源及び
    前記センサの間に位置し、同走査フィルタが前記イソベ
    スティック点に中心バンドを有することを特徴とした、 特定サンプルバイアルが細菌増殖を証明するかどうかの
    測定方法。
  2. 【請求項2】 前記第一及び第二の波長が100nm未
    満の間をあける、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記第一及び第二の波長が10nmより
    多くの間をあける請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記第一及び第二の波長がほぼ20nm
    の間をあける請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(2)及び(3)の前記輻射線
    が一つの輻射線源から発生し、そして傾斜するフィルタ
    が前記一つの輻射線源及び前記センサの間に位置する請
    求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記比が特定サンプルが細菌増殖を証明
    するかどうかを測定するために一定時間調査される請求
    項1の方法。
  7. 【請求項7】 差の項が比の分子であり、合計の項が分
    母である請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 以下の工程: (1)化学センサを含むサンプルバイアルを準備し、 (2)前記科学センサへ第一の輻射線を向けさせるが、
    前記第一の輻射線は第一の波長であり、 (3)前記化学センサへ第二の輻射線を向けさせるが、
    前記第二の輻射線は前記第一の波長と間をあけた第二の
    波長であり、 (4)前記第一の輻射線による前記化学センサからの発
    光強度をモニターし、 (5)前記第二の輻射線による前記化学センサからの発
    光強度をモニターし、 (6)工程(4)および(5)からの前記モニターした
    発光を比較し、前記第一の輻射線の一つの強度を工程
    (4)及び(5)の間にモニターした発光強度が等しく
    なるまで変え、 (7)工程(6)の後で前記サンプルバイアルへ向かう
    前記輻射線の強度を測定し、 (8)工程(7)で測定した第一および第二の輻射線の
    強度の差ならびに工程(7)で測定した前記強度の合計
    の比を計算し、そして該比を使用して特定サンプルバイ
    アルが細菌増殖を証明するとどうかを測定する、 ことからなる特定サンプルが細菌増殖を証明するかどう
    かを測定する方法。
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