JPH0514203U - リニアモータカー用軌道構造 - Google Patents

リニアモータカー用軌道構造

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JPH0514203U
JPH0514203U JP6797191U JP6797191U JPH0514203U JP H0514203 U JPH0514203 U JP H0514203U JP 6797191 U JP6797191 U JP 6797191U JP 6797191 U JP6797191 U JP 6797191U JP H0514203 U JPH0514203 U JP H0514203U
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隆 千葉
昭太郎 吉田
正孝 望月
伸一 杉原
耕一 益子
雅彦 伊藤
祐士 斎藤
慎二 石井
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアモータカー用の軌道上に積もった雪を
ヒートパイプで能率よく溶かすとともに、軌道躯体をヒ
ートパイプで補強する。 【構成】 リニアモータカー用の軌道躯体1内に、非磁
性材からなる強度補強兼用の複数のヒートパイプ3,
4,5,8,9,10が、軌道1上の融雪面に熱伝達す
るべく埋設されており、またこれらのヒートパイプ3,
4,5,8,9,10に熱を伝達する温水6を流すよう
になっている。軌道1上の積雪を確実に溶かし、磁気を
乱すことなく軌道躯体1の強度を補強することができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、リニアモータカーを走行させるために設置される軌道躯体に関し 、特に融雪機能を備えたリニアモータカー用軌道構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、現在、実用化に向けて開発が進められているリニアモータカー は、リニアモータカーと軌道との間の磁気反発力を推進力として軌道上を走行す るものであり、リニアモータカーと軌道とは所定の磁気反発力を得られるように その距離を一定に保つ必要がある。したがって、軌道上に障害物があると安定し た走行を妨げるので、障害物は極力除去するのが望ましい。
【0003】 ところで、軌道は、通常は地上に解放して設置されるので、寒冷地においては 軌道上への積雪も障害物として大きな問題になる可能性がある。このような積雪 への対応策としては、図3に示すように、軌道を構成する軌道躯体10内に、軌 道上面11に沿うように発熱体12を埋設配置し、この発熱体12の発熱によっ て軌道上面11の積雪を融雪する方法が考えられている。
【0004】 また、軌道躯体10は一般にコンクリートで構築されるが、高速で走行するリ ニアモータカーの荷重にも十分に耐えられるように、高い強度を有する必要があ り、コンクリート製の軌道躯体10の内部に、補強鉄筋13を配設して補強を行 っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、軌道躯体内に発熱体と補強鉄筋の両方を埋設する作業は、面倒で能率 が悪く、特に容易に変形し易い発熱体を、融雪を確実に行えるように規定位置に 配置する作業は容易ではない。しかも作業の能率の低さに加え、それぞれ材料費 が必要となるので製造コストを上昇させる問題点がある。
【0006】 また、軌道では強力な磁力が生じており、この磁力が、発熱体、鉄筋によって 影響を受け、リニアモータカーの走行に影響を与えるおそれもある。
【0007】 この考案は、上記事情を背景としてなされたものであり、ヒートパイプを用い ることにより、容易に構築することができ、そしてその構造により軌道上の融雪 を能率よく行うことができ、またヒートパイプの敷設によって補強効果も得られ るリニアモータカー用軌道構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、リニアモータカー用の軌道躯体内 に、非磁性材からなるコンテナを有する複数のヒートパイプが、軌道方向および 軌道を横断する方向に沿って埋設されるとともに、それらのヒートパイプに熱を 伝達する熱源流体流路が設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
この考案においては、埋設されているヒートパイプが補強材となるので、軌道 躯体の強度が確保される。またヒートパイプのコンテナは非磁性材からなるので 、リニアモータの磁力に影響を与えることはなく、したがって、リニアモータカ ーの走行への悪影響を未然に防止できる。そして、ヒートパイプには、熱源流体 によって熱が伝達されており、その熱によってヒートパイプ内の作動液が蒸発す る。この作動流体蒸気は融雪したい部分に配置しヒートパイプ内を移動し、この 作動流体蒸気の凝縮によって発生する熱がヒートパイプから躯体へと伝熱し、さ らに熱は躯体内を伝わって軌道における所望の融雪面の積雪を能率よく溶かす。 また凝縮した作動液は蒸発の生じる箇所へ還流する。
【0010】
【実施例】
つぎにこの考案の一実施例を図面を参照して説明すると、軌道躯体1はコンク リート製であって、その軌道面の左右両側に側壁2,2が立設されており、この 軌道躯体1の内部には、軌道躯体1の長手方向(軌道方向)に沿って二重管ヒー トパイプ3,4,5が複数本埋設されている。これらの二重管ヒートパイプ3, 4,5は図2に示すように外管と内管との間の空間部分を密閉してここに作動流 体6を封入し、かつ内管の内部に温水7を流して内管を熱源流体流路としたもの であり、これらの二重管ヒートパイプ3,4,5には、軌道躯体1の表面形状に 合わせて曲げた分岐ヒートパイプ8,9,10が連通され、それらの分岐ヒート パイプ8,9,10は軌道躯体1の表面直下に埋設されている。
【0011】 なお、上記二重管ヒートパイプ3,4,5および分岐ヒートパイプ8,9,1 0のコンテナとして、透磁率が小さくかつ所望の強度を有する非磁性のオーステ ナイト鋼管が使用されている。
【0012】 上述した軌道躯体1では、二重管ヒートパイプ3,4,5の内管に温水7を供 給すれば、その熱によって作動流体6が蒸発する。一方、分岐ヒートパイプ8, 9,10は、軌道躯体1の表面近くに埋設されていて積雪期などにおいては、雪 によって冷却されているから、蒸発した作動流体は分岐ヒートパイプ8,9,1 0内に流入し、ここで放熱して凝縮する。したがって軌道躯体1の表面は、ヒー トパイプ3,4,5,8,9,10を介して運ばれた温水の熱によって加熱され 、その結果、融雪が行われる。なお、凝縮した作動流体6は重力によって分岐ヒ ートパイプ8,9,10から二重管ヒートパイプ3,4,5側に還流する。作動 流体6がこのように蒸発および凝縮を伴って循環流動することにより、温水の有 する熱が継続して輸送され、軌道躯体1での融雪が行われる。
【0013】 また図1に示す構成では、各ヒートパイプ3,4,5,8,9,10がコンク リートの内部に縦横に埋設され、しかもそれぞれのコンテナがステンレス鋼管に よって構成されているから、これらのヒートパイプ3,4,5,8,9,10が 鉄筋の替わりの補強材となり、軌道躯体1の強度が確保される。
【0014】 なお、上記実施例では、ヒートパイプの熱源には温水を用いたが、この考案で は必ずしもこれに限定されるものではない。ただし、温水を用いれば、簡易な構 造でしかも低コストで熱源を構成できる効果がある。
【0015】 また、ヒートパイプの材質も非磁性オーステナイトに限定されるものではなく 、要は、非磁性で所望の強度を有するものであればよい。
【0016】 そして、このヒートパイプの配置位置も上記実施例に限定されるものではなく 、所望により選択した融雪面にある雪を効率よく溶かすことができ、しかも、躯 体の強度を有効に補強できる位置に埋設するものであればよい。ただし、少なく とも軌道を横断する方向に沿って配置されていることは必要であり、これに加え て軌道方向に配置することも可能である。なお、ヒートパイプを上述したように 埋設することにより補強鉄筋を配設することは不要になるが、この考案では補強 鉄筋を配設することを禁止するものではなく、補強鉄筋とヒートパイプをそれぞ れ配設することによって強度を更に向上させることもできる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案は、熱伝達用のヒートパイプをコンクリート内に 縦横に埋設し、そのヒートパイプに熱を与える熱源流体流路を設けたから、簡単 な作業で構築することができるうえに、軌道上の積雪を確実に溶かすことができ 、しかも磁気を乱すことなく躯体の強度を向上させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の一部断面図斜視図であ
る。
【図2】その二重管ヒートパイプと分岐ヒートパイプと
の構造の一例を示す一部拡大斜視図である。
【図3】従来例の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1…軌道躯体、 3…二重管ヒートパイプ、 4…二重
管ヒートパイプ、 5…二重管ヒートパイプ、 7…温
水、 8…分岐ヒートハイプ、 9…分岐ヒートパイ
プ、 10…分岐ヒートパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉原 伸一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 益子 耕一 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 石井 慎二 北海道千歳市泉沢1007番地151 株式会社 北海道フジクラ内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニアモータカー用の軌道躯体内に、非
    磁性材からなるコンテナを有する複数のヒートパイプ
    が、軌道方向および軌道を横断する方向に沿って埋設さ
    れるとともに、それらのヒートパイプに熱を伝達する熱
    源流体流路が設けられていることを特徴とするリニアモ
    ータカー用軌道構造。
JP1991067971U 1991-07-31 1991-07-31 リニアモータカー用軌道構造 Expired - Lifetime JP2539299Y2 (ja)

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JPH0514203U true JPH0514203U (ja) 1993-02-23
JP2539299Y2 JP2539299Y2 (ja) 1997-06-25

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4891926U (ja) * 1972-02-05 1973-11-05
CN110284397A (zh) * 2019-07-11 2019-09-27 唐佳 一种自动除冰雪路面结构及路面

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5545121A (en) * 1978-09-26 1980-03-29 Toray Ind Inc Optical information reproduction disk and its manufacture
JPH0387405A (ja) * 1989-08-31 1991-04-12 Mitsubishi Electric Corp 融雪装置

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JP2539299Y2 (ja) 1997-06-25

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