JPH05141894A - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
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- JPH05141894A JPH05141894A JP30355891A JP30355891A JPH05141894A JP H05141894 A JPH05141894 A JP H05141894A JP 30355891 A JP30355891 A JP 30355891A JP 30355891 A JP30355891 A JP 30355891A JP H05141894 A JPH05141894 A JP H05141894A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F19/00—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
- F28F19/002—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using inserts or attachments
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F2225/00—Reinforcing means
- F28F2225/04—Reinforcing means for conduits
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ヘッダプレートに対する熱交換管の取付強度
が非常に大きく、従って振動によっても熱交換管の端部
より割れを生じることがなく、また、バーリング加工に
よる立上がり壁部の高さが低くても、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合強度を非常に大きいものとするこ
とができ、かつ立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵抗
が小さく、さらに熱交換管の取付部における腐食防止を
確実に果たし得る、熱交換器を提供する。 【構成】 熱交換器(1) は、上下一対のヘッダプレート
(6)(6)にあけられた貫通孔(7)(7)に、一端に外方凸縁部
(8a)(8a)を有する補強用筒体(8)(8)と、各熱交換管(2)
の両端寄り部分とが一緒に嵌め入れられ、各ヘッダプレ
ート(6) と補強用筒体(8) 、並びに補強用筒体(8) と熱
交換管(2) が、それぞれ接合されている。
が非常に大きく、従って振動によっても熱交換管の端部
より割れを生じることがなく、また、バーリング加工に
よる立上がり壁部の高さが低くても、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合強度を非常に大きいものとするこ
とができ、かつ立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵抗
が小さく、さらに熱交換管の取付部における腐食防止を
確実に果たし得る、熱交換器を提供する。 【構成】 熱交換器(1) は、上下一対のヘッダプレート
(6)(6)にあけられた貫通孔(7)(7)に、一端に外方凸縁部
(8a)(8a)を有する補強用筒体(8)(8)と、各熱交換管(2)
の両端寄り部分とが一緒に嵌め入れられ、各ヘッダプレ
ート(6) と補強用筒体(8) 、並びに補強用筒体(8) と熱
交換管(2) が、それぞれ接合されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばラジエータ等
として用いられるアルミニウム製の熱交換器に関する。
として用いられるアルミニウム製の熱交換器に関する。
【0002】この明細書において、アルミニウムとは、
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含んで意味す
るものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、例えばラジエータ等として用いら
れるアルミニウム製の熱交換器は、開口部を有する略箱
形のヘッダ本体およびこれらの開口部を塞ぐヘッダプレ
ートよりなる上下両ヘッダと、これらのヘッダプレート
同志の間に渡された複数の偏平状熱交換管とを備えてい
る。そして、上下両ヘッダプレートに、それぞれ貫通孔
が並列状にかつ上下に対向するようにあけられ、これら
の貫通孔に、各熱交換管の両端部が挿通されて、ヘッダ
プレートと熱交換管の両端部とが接合せられていた。
れるアルミニウム製の熱交換器は、開口部を有する略箱
形のヘッダ本体およびこれらの開口部を塞ぐヘッダプレ
ートよりなる上下両ヘッダと、これらのヘッダプレート
同志の間に渡された複数の偏平状熱交換管とを備えてい
る。そして、上下両ヘッダプレートに、それぞれ貫通孔
が並列状にかつ上下に対向するようにあけられ、これら
の貫通孔に、各熱交換管の両端部が挿通されて、ヘッダ
プレートと熱交換管の両端部とが接合せられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これで
は、各熱交換管とヘッダプレートとの接合強度が小さ
く、例えば振動テストを行なうと、接合部付近の熱交換
管端部より割れが生じるという問題があった。これは、
熱交換管同志の間に介在されるコルゲート・フィンが、
熱交換管とヘッダプレートの接合部までは到達できず、
該フィンによっては管とプレートの接合部分を補強する
ことができないためである。
は、各熱交換管とヘッダプレートとの接合強度が小さ
く、例えば振動テストを行なうと、接合部付近の熱交換
管端部より割れが生じるという問題があった。これは、
熱交換管同志の間に介在されるコルゲート・フィンが、
熱交換管とヘッダプレートの接合部までは到達できず、
該フィンによっては管とプレートの接合部分を補強する
ことができないためである。
【0005】また従来、ヘッダプレートに貫通孔をあけ
るさい、バーリング加工により孔周縁部に立上がり壁部
が同時に形成されるが、バーリング加工による立上がり
壁部の高さには限界があり、熱交換管とヘッダプレート
との接合面積がどうしても少なく、これによっても接合
強度が小さいという問題があった。また仮に、立上がり
壁部の高さを高くすることができても、反ってこの立上
がり壁部が、ヘッダ内において水に対する抵抗となり、
通路抵抗が増大するという問題があった。
るさい、バーリング加工により孔周縁部に立上がり壁部
が同時に形成されるが、バーリング加工による立上がり
壁部の高さには限界があり、熱交換管とヘッダプレート
との接合面積がどうしても少なく、これによっても接合
強度が小さいという問題があった。また仮に、立上がり
壁部の高さを高くすることができても、反ってこの立上
がり壁部が、ヘッダ内において水に対する抵抗となり、
通路抵抗が増大するという問題があった。
【0006】また、アルミニウム製熱交換器の腐食防止
は、一般にコルゲート・フィンの素材として金属亜鉛等
の犠牲的腐食による腐食防止効果を有する金属を含むア
ルミニウム・フィンを用いることにより行なっている
が、上記のように、従来の熱交換器では、コルゲート・
フィンが、熱交換管とヘッダプレートの接合部にまでは
とどかないため、フィンの犠牲的腐食層による腐食防止
効果を期待することができないという問題があった。
は、一般にコルゲート・フィンの素材として金属亜鉛等
の犠牲的腐食による腐食防止効果を有する金属を含むア
ルミニウム・フィンを用いることにより行なっている
が、上記のように、従来の熱交換器では、コルゲート・
フィンが、熱交換管とヘッダプレートの接合部にまでは
とどかないため、フィンの犠牲的腐食層による腐食防止
効果を期待することができないという問題があった。
【0007】この発明の目的は、上記の従来技術の問題
を解決し、ヘッダプレートに対する熱交換管の取付強度
が非常に大きく、従って振動によっても熱交換管の端部
より割れを生じることがなく、また、バーリング加工に
よる立上がり壁部の高さが低くても、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合強度を非常に大きいものとするこ
とができ、かつ立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵抗
が小さく、さらに熱交換管の取付部における腐食防止を
確実に果たし得る、熱交換器を提供しようとするにあ
る。
を解決し、ヘッダプレートに対する熱交換管の取付強度
が非常に大きく、従って振動によっても熱交換管の端部
より割れを生じることがなく、また、バーリング加工に
よる立上がり壁部の高さが低くても、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合強度を非常に大きいものとするこ
とができ、かつ立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵抗
が小さく、さらに熱交換管の取付部における腐食防止を
確実に果たし得る、熱交換器を提供しようとするにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、開口部を有する略箱形のヘッダ本体
およびこれらの開口部を塞ぐヘッダプレートよりなる上
下両ヘッダと、これらのヘッダプレート同志の間に渡さ
れた複数の偏平状熱交換管とを備えているアルミニウム
製熱交換器であって、上下両ヘッダプレートに、それぞ
れ貫通孔が並列状にかつ上下に対向するようにあけら
れ、これらの貫通孔に、一端に外方凸縁部を有する補強
用筒体が挿通されて、各補強用筒体の外方凸縁部がヘッ
ダプレートの貫通孔周縁部に係り合わせられ、各熱交換
管の両端寄り部分が、それぞれ上下両ヘッダプレートの
補強用筒体内に嵌め入れられ、ヘッダプレートと補強用
筒体、並びに補強用筒体と熱交換管が、それぞれ接合せ
られている、熱交換器を要旨としている。
を達成するために、開口部を有する略箱形のヘッダ本体
およびこれらの開口部を塞ぐヘッダプレートよりなる上
下両ヘッダと、これらのヘッダプレート同志の間に渡さ
れた複数の偏平状熱交換管とを備えているアルミニウム
製熱交換器であって、上下両ヘッダプレートに、それぞ
れ貫通孔が並列状にかつ上下に対向するようにあけら
れ、これらの貫通孔に、一端に外方凸縁部を有する補強
用筒体が挿通されて、各補強用筒体の外方凸縁部がヘッ
ダプレートの貫通孔周縁部に係り合わせられ、各熱交換
管の両端寄り部分が、それぞれ上下両ヘッダプレートの
補強用筒体内に嵌め入れられ、ヘッダプレートと補強用
筒体、並びに補強用筒体と熱交換管が、それぞれ接合せ
られている、熱交換器を要旨としている。
【0009】
【作用】上記熱交換器によれば、上下両ヘッダプレート
の貫通孔に、各熱交換管の両端寄り部分と補強用筒体と
が一緒に挿通されて、補強用筒体により熱交換管の取付
部をフィン付近まで補強することができるので、熱交換
管の取付強度が非常に大きく、従って振動によって熱交
換管の端部より割れを生じることがない。またこのよう
に補強用筒体により熱交換管の取付部が補強されるの
で、バーリング加工による立上がり壁部の高さが低くて
すみ、この結果、立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵
抗が小さくなり、熱交換効率がアップする。
の貫通孔に、各熱交換管の両端寄り部分と補強用筒体と
が一緒に挿通されて、補強用筒体により熱交換管の取付
部をフィン付近まで補強することができるので、熱交換
管の取付強度が非常に大きく、従って振動によって熱交
換管の端部より割れを生じることがない。またこのよう
に補強用筒体により熱交換管の取付部が補強されるの
で、バーリング加工による立上がり壁部の高さが低くて
すみ、この結果、立上がり壁部によるヘッダ内の通路抵
抗が小さくなり、熱交換効率がアップする。
【0010】また、ヘッダプレートと各補強用筒体、並
びに各補強用筒体と熱交換管が、それぞれ接合されるの
で、接合面積が非常に広くなり、ヘッダプレートに対す
る熱交換管の取付強度を非常に大きいものとすることが
できる。
びに各補強用筒体と熱交換管が、それぞれ接合されるの
で、接合面積が非常に広くなり、ヘッダプレートに対す
る熱交換管の取付強度を非常に大きいものとすることが
できる。
【0011】さらに腐食に対しても、犠牲腐食の効果を
もたらすフィン付近まで、補強用筒体によって熱交換管
取付部の合計の肉厚が増大されるため、ヘッダプレート
に対する熱交換管の接合部における腐食防止を確実に果
たし得るものである。
もたらすフィン付近まで、補強用筒体によって熱交換管
取付部の合計の肉厚が増大されるため、ヘッダプレート
に対する熱交換管の接合部における腐食防止を確実に果
たし得るものである。
【0012】
【実施例】つぎに、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0013】まず図1において、例えばラジエータとし
て使用されるアルミニウム製の熱交換器(1) は、流体通
路を有しかつ並列状に配置されたアルミニウム・ブレー
ジングシート製の電縫管よりなる偏平状熱交換管(2)
と、隣り合う偏平状熱交換管(2)(2)同志の間に介在され
たコルゲート・フィン(3) と、上下一対のヘッダ(4)(4)
と、左右両外側のサイドプレート(図示略)とによって
構成されている。
て使用されるアルミニウム製の熱交換器(1) は、流体通
路を有しかつ並列状に配置されたアルミニウム・ブレー
ジングシート製の電縫管よりなる偏平状熱交換管(2)
と、隣り合う偏平状熱交換管(2)(2)同志の間に介在され
たコルゲート・フィン(3) と、上下一対のヘッダ(4)(4)
と、左右両外側のサイドプレート(図示略)とによって
構成されている。
【0014】ここで、上下両ヘッダ(4)(4)は、一面に開
口部を有しかつ開口周縁部(5a)に環状外方凸部(10)が設
けられている略箱形の合成樹脂製ヘッダ本体(5)(5)と、
これらの開口部を塞ぐアルミニウム・ブレージングシー
ト製のヘッダプレート(6)(6)とよりなる。上下両ヘッダ
プレート(6)(6)に、それぞれ貫通孔(7)(7)がバーリング
加工により並列状にかつ上下に対向するようにあけら
れ、各貫通孔(7) の周縁部に環状の立上がり凸部(9) が
形成せられている。
口部を有しかつ開口周縁部(5a)に環状外方凸部(10)が設
けられている略箱形の合成樹脂製ヘッダ本体(5)(5)と、
これらの開口部を塞ぐアルミニウム・ブレージングシー
ト製のヘッダプレート(6)(6)とよりなる。上下両ヘッダ
プレート(6)(6)に、それぞれ貫通孔(7)(7)がバーリング
加工により並列状にかつ上下に対向するようにあけら
れ、各貫通孔(7) の周縁部に環状の立上がり凸部(9) が
形成せられている。
【0015】そして、図2に詳しく示すように、これら
ヘッダプレート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に、一端に外方凸
縁部(8a)(8a)を有するアルミニウム製補強用筒体(8)(8)
が挿通されて、各補強用筒体(8) の外方凸縁部(8a)がヘ
ッダプレート(6) の貫通孔(7) 周縁の立上がり凸部(9)
に係り合わせられている。各熱交換管(2) の両端寄り部
分が、それぞれ上下両ヘッダプレート(6)(6)の補強用筒
体(8)(8)内に嵌め入れられ、補強用筒体(8)(8)の外方凸
縁部(8a)(8a)側の端部より突出した各熱交換管(2) の両
端部(2a)(2a)が拡管せられ、ヘッダプレート(6) と補強
用筒体(8) 、並びに補強用筒体(8) と熱交換管(2) が、
それぞれ接合せられているものである。
ヘッダプレート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に、一端に外方凸
縁部(8a)(8a)を有するアルミニウム製補強用筒体(8)(8)
が挿通されて、各補強用筒体(8) の外方凸縁部(8a)がヘ
ッダプレート(6) の貫通孔(7) 周縁の立上がり凸部(9)
に係り合わせられている。各熱交換管(2) の両端寄り部
分が、それぞれ上下両ヘッダプレート(6)(6)の補強用筒
体(8)(8)内に嵌め入れられ、補強用筒体(8)(8)の外方凸
縁部(8a)(8a)側の端部より突出した各熱交換管(2) の両
端部(2a)(2a)が拡管せられ、ヘッダプレート(6) と補強
用筒体(8) 、並びに補強用筒体(8) と熱交換管(2) が、
それぞれ接合せられているものである。
【0016】このように、補強用筒体(8) により熱交換
管(2) の取付部がフィン(3) 付近まで補強されるので、
熱交換管(2) の取付強度が非常に大きく、従って振動に
よって熱交換管(2) の端部より割れを生じることがな
い。
管(2) の取付部がフィン(3) 付近まで補強されるので、
熱交換管(2) の取付強度が非常に大きく、従って振動に
よって熱交換管(2) の端部より割れを生じることがな
い。
【0017】また、同図に2点鎖線(イ)で示すよう
に、ヘッダプレート(6) の立上がり部(9) の内周面およ
び上端面と、各補強用筒体(8) の上端部内面および外方
凸縁部(8a)下面とが相互に接合されるとともに、各補強
用筒体(8) の内周全面とこれに対応して接触する熱交換
管(2) の上端寄り部分とが相互に接合されるため、接合
面積が非常に広くなり、ヘッダプレート(6) に対する熱
交換管(2) の取付強度が非常に大きいものとなる。
に、ヘッダプレート(6) の立上がり部(9) の内周面およ
び上端面と、各補強用筒体(8) の上端部内面および外方
凸縁部(8a)下面とが相互に接合されるとともに、各補強
用筒体(8) の内周全面とこれに対応して接触する熱交換
管(2) の上端寄り部分とが相互に接合されるため、接合
面積が非常に広くなり、ヘッダプレート(6) に対する熱
交換管(2) の取付強度が非常に大きいものとなる。
【0018】さらに腐食に対しても、コルゲート・フィ
ン(3) の素材として金属亜鉛等の犠牲的腐食による腐食
防止効果を有する金属が添加されたアルミニウム合金製
のフィン材が使用されていて、このような犠牲腐食の効
果をもたらすフィン(3) の端部付近まで、補強用筒体
(8) によって熱交換管(2) の取付部の合計の肉厚が増大
されるため、ヘッダプレート(6) に対する熱交換管(2)
の接合部における腐食防止を確実に果たすことができ
る。
ン(3) の素材として金属亜鉛等の犠牲的腐食による腐食
防止効果を有する金属が添加されたアルミニウム合金製
のフィン材が使用されていて、このような犠牲腐食の効
果をもたらすフィン(3) の端部付近まで、補強用筒体
(8) によって熱交換管(2) の取付部の合計の肉厚が増大
されるため、ヘッダプレート(6) に対する熱交換管(2)
の接合部における腐食防止を確実に果たすことができ
る。
【0019】また、上記のように補強用筒体(8) により
熱交換管(2) の取付部が補強されるので、バーリング加
工による立上がり壁部(9)の高さが低くてすみ、この結
果、立上がり壁部(9) によるヘッダ内の通路抵抗が小さ
くなり、熱交換効率がアップする。
熱交換管(2) の取付部が補強されるので、バーリング加
工による立上がり壁部(9)の高さが低くてすみ、この結
果、立上がり壁部(9) によるヘッダ内の通路抵抗が小さ
くなり、熱交換効率がアップする。
【0020】なお、上記の熱交換器(1) を製造するさい
には、例えばいわゆるコア・ビルダー(図示略)で熱交
換管(2) とコルゲート・フィン(3) とを整列した後、上
下両ヘッダプレート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に、先に熱交
換管(2) の両端寄り部分を挿通する。ついで、一端に外
方凸縁部(8a)(8a)を有するアルミニウム製補強用筒体
(8)(8)をヘッダプレート(6)(6)の外側より熱交換管(2)
の両端寄り部分に嵌め被せるようにして、両ヘッダプレ
ート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に挿通し、最後に補強用筒体
(8)(8)の外方凸縁部(8a)(8a)側の端部より突出した各熱
交換管(2) の両端部(2a)(2a)を拡管して、ヘッダプレー
ト(6) と補強用筒体(8) と熱交換管(2) を仮止めし、こ
のように組合わせられた熱交換器構成部材を炉中に入れ
て、一括ろう付けする。
には、例えばいわゆるコア・ビルダー(図示略)で熱交
換管(2) とコルゲート・フィン(3) とを整列した後、上
下両ヘッダプレート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に、先に熱交
換管(2) の両端寄り部分を挿通する。ついで、一端に外
方凸縁部(8a)(8a)を有するアルミニウム製補強用筒体
(8)(8)をヘッダプレート(6)(6)の外側より熱交換管(2)
の両端寄り部分に嵌め被せるようにして、両ヘッダプレ
ート(6)(6)の貫通孔(7)(7)に挿通し、最後に補強用筒体
(8)(8)の外方凸縁部(8a)(8a)側の端部より突出した各熱
交換管(2) の両端部(2a)(2a)を拡管して、ヘッダプレー
ト(6) と補強用筒体(8) と熱交換管(2) を仮止めし、こ
のように組合わせられた熱交換器構成部材を炉中に入れ
て、一括ろう付けする。
【0021】その他、図1において、各ヘッダプレート
(6) の周縁部に、横断面略U形のヘッダ本体周縁嵌合部
(11)が設けられ、ヘッダプレート(6) の前後両側におけ
る嵌合部(11)の外側壁(11a) の周縁部に、上方もしくは
下方に突出したヘッダ本体結合用突起(12)が所定間隔お
きに設けられている。
(6) の周縁部に、横断面略U形のヘッダ本体周縁嵌合部
(11)が設けられ、ヘッダプレート(6) の前後両側におけ
る嵌合部(11)の外側壁(11a) の周縁部に、上方もしくは
下方に突出したヘッダ本体結合用突起(12)が所定間隔お
きに設けられている。
【0022】そして上記のようにして、上下両ヘッダプ
レート(6)(6)と補強用筒体(8) と熱交換管(2) とコルゲ
ート・フィン(3) とが接合された後、各ヘッダプレート
(6)の周縁部の嵌合部(11)内に、Oーリングよりなる弾
性シール部材(13)およびヘッダ本体(5) の環状外方凸部
(10)付き開口周縁部(5a)が収められた状態で、各ヘッダ
プレート(6) の各突起(12)が、水平に折り曲げられて、
これらの突起(12)にヘッダ本体開口周縁部(5a)の環状外
方凸部(10)が掛かり合わされることにより、ヘッダ本体
(5) とヘッダプレート(6) とが相互に結合されている。
レート(6)(6)と補強用筒体(8) と熱交換管(2) とコルゲ
ート・フィン(3) とが接合された後、各ヘッダプレート
(6)の周縁部の嵌合部(11)内に、Oーリングよりなる弾
性シール部材(13)およびヘッダ本体(5) の環状外方凸部
(10)付き開口周縁部(5a)が収められた状態で、各ヘッダ
プレート(6) の各突起(12)が、水平に折り曲げられて、
これらの突起(12)にヘッダ本体開口周縁部(5a)の環状外
方凸部(10)が掛かり合わされることにより、ヘッダ本体
(5) とヘッダプレート(6) とが相互に結合されている。
【0023】
【発明の効果】この発明は、上述のように、開口部を有
する略箱形のヘッダ本体およびこれらの開口部を塞ぐヘ
ッダプレートよりなる上下両ヘッダと、これらのヘッダ
プレート同志の間に渡された複数の偏平状熱交換管とを
備えているアルミニウム製熱交換器であって、上下両ヘ
ッダプレートに、それぞれ貫通孔が並列状にかつ上下に
対向するようにあけられ、これらの貫通孔に、一端に外
方凸縁部を有する補強用筒体が挿通されて、各補強用筒
体の外方凸縁部がヘッダプレートの貫通孔周縁部に係り
合わせられ、各熱交換管の両端寄り部分が、それぞれ上
下両ヘッダプレートの補強用筒体内に嵌め入れられ、ヘ
ッダプレートと補強用筒体、並びに補強用筒体と熱交換
管が、それぞれ接合せられているもので、上下両ヘッダ
プレートの貫通孔に、各熱交換管の両端寄り部分と補強
用筒体とが一緒に挿通されているから、補強用筒体によ
り熱交換管の取付部をフィン付近まで補強することがで
きる。従って、熱交換管の取付強度が非常に大きく、従
って振動によって熱交換管の端部より割れを生じること
がない。
する略箱形のヘッダ本体およびこれらの開口部を塞ぐヘ
ッダプレートよりなる上下両ヘッダと、これらのヘッダ
プレート同志の間に渡された複数の偏平状熱交換管とを
備えているアルミニウム製熱交換器であって、上下両ヘ
ッダプレートに、それぞれ貫通孔が並列状にかつ上下に
対向するようにあけられ、これらの貫通孔に、一端に外
方凸縁部を有する補強用筒体が挿通されて、各補強用筒
体の外方凸縁部がヘッダプレートの貫通孔周縁部に係り
合わせられ、各熱交換管の両端寄り部分が、それぞれ上
下両ヘッダプレートの補強用筒体内に嵌め入れられ、ヘ
ッダプレートと補強用筒体、並びに補強用筒体と熱交換
管が、それぞれ接合せられているもので、上下両ヘッダ
プレートの貫通孔に、各熱交換管の両端寄り部分と補強
用筒体とが一緒に挿通されているから、補強用筒体によ
り熱交換管の取付部をフィン付近まで補強することがで
きる。従って、熱交換管の取付強度が非常に大きく、従
って振動によって熱交換管の端部より割れを生じること
がない。
【0024】また、このように補強用筒体により熱交換
管の取付部が補強されるので、バーリング加工による立
上がり壁部の高さが低くてすみ、この結果、立上がり壁
部によるヘッダ内の通路抵抗が小さくなり、熱交換効率
がアップする。
管の取付部が補強されるので、バーリング加工による立
上がり壁部の高さが低くてすみ、この結果、立上がり壁
部によるヘッダ内の通路抵抗が小さくなり、熱交換効率
がアップする。
【0025】さらに、ヘッダプレートの立上がり部(貫
通孔周縁部)の内周面および上端面と、各補強用筒体の
上端部内面および外方凸縁部下面とが相互に接合される
とともに、各補強用筒体の内周全面とこれに対応して接
触する熱交換管の上端寄り部分とが相互に接合されるた
め、接合面積が非常に広くなり、ヘッダプレートに対す
る熱交換管の取付強度が非常に大きいものとすることが
できる。
通孔周縁部)の内周面および上端面と、各補強用筒体の
上端部内面および外方凸縁部下面とが相互に接合される
とともに、各補強用筒体の内周全面とこれに対応して接
触する熱交換管の上端寄り部分とが相互に接合されるた
め、接合面積が非常に広くなり、ヘッダプレートに対す
る熱交換管の取付強度が非常に大きいものとすることが
できる。
【0026】また腐食に対しても、犠牲腐食の効果をも
たらすフィン付近まで、補強用筒体によって熱交換管取
付部の合計の肉厚が増大されるため、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合部における腐食防止を確実に果た
し得るという効果を奏する。
たらすフィン付近まで、補強用筒体によって熱交換管取
付部の合計の肉厚が増大されるため、ヘッダプレートに
対する熱交換管の接合部における腐食防止を確実に果た
し得るという効果を奏する。
【図1】この発明の実施例を示す熱交換器の部分切欠き
要部斜視図である。
要部斜視図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図で、ヘッダプレートと
熱交換管の結合部分を示している。
熱交換管の結合部分を示している。
1 熱交換器 2 偏平状熱交換管 2a 熱交換管の両端部 3 コルゲート・フィン 4 ヘッダ 5 略箱形のヘッダ本体 6 ヘッダプレート 7 貫通孔 8 補強用筒体 8a 外方凸縁部 9 立上がり壁(貫通孔周縁部)
Claims (1)
- 【請求項1】 開口部を有する略箱形のヘッダ本体(5)
(5)およびこれらの開口部を塞ぐヘッダプレート(6)(6)
よりなる上下両ヘッダ(4)(4)と、これらのヘッダプレー
ト(6)(6)同志の間に渡された複数の偏平状熱交換管(2)
とを備えているアルミニウム製熱交換器(1) であって、
上下両ヘッダプレート(6)(6)に、それぞれ貫通孔(7)(7)
が並列状にかつ上下に対向するようにあけられ、これら
の貫通孔(7)(7)に、一端に外方凸縁部(8a)(8a)を有する
補強用筒体(8)(8)が挿通されて、各補強用筒体(8) の外
方凸縁部(8a)がヘッダプレート(6) の貫通孔周縁部(9)
に係り合わせられ、各熱交換管(2) の両端寄り部分が、
それぞれ上下両ヘッダプレート(6)(6)の補強用筒体(8)
(8)内に嵌め入れられ、ヘッダプレート(6) と補強用筒
体(8) 、並びに補強用筒体(8) と熱交換管(2) が、それ
ぞれ接合せられている、熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30355891A JPH05141894A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30355891A JPH05141894A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141894A true JPH05141894A (ja) | 1993-06-08 |
Family
ID=17922465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30355891A Withdrawn JPH05141894A (ja) | 1991-11-19 | 1991-11-19 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05141894A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010269413A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | T Rad Co Ltd | アルミニウム製熱交換器の補修方法または補強方法 |
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WO2013178063A1 (zh) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 三花控股集团有限公司 | 用于换热器的支架和换热器组件 |
JP2014522958A (ja) * | 2011-07-12 | 2014-09-08 | ヴァレオ システム テルミク | ヘッダタンク、熱交換器、および、対応する組み立て方法 |
WO2018020132A1 (fr) * | 2016-07-29 | 2018-02-01 | Valeo Systemes Thermiques | Echangeur de chaleur a moyens de renfort des tubes ameliores |
US11585613B2 (en) * | 2016-04-18 | 2023-02-21 | Corrosion Monitoring Service, Inc. | System and method for installing external corrosion guards |
-
1991
- 1991-11-19 JP JP30355891A patent/JPH05141894A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990204 |