JPH05141721A - 氷蓄熱式空調装置 - Google Patents

氷蓄熱式空調装置

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JPH05141721A
JPH05141721A JP30578491A JP30578491A JPH05141721A JP H05141721 A JPH05141721 A JP H05141721A JP 30578491 A JP30578491 A JP 30578491A JP 30578491 A JP30578491 A JP 30578491A JP H05141721 A JPH05141721 A JP H05141721A
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cold
cooling
temperature
water
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JP30578491A
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Shoji Miyamoto
省治 宮本
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Taikisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 氷蓄熱槽における蓄熱冷熱を用いて冷房を行
う氷蓄熱式の空調装置において、低温冷水の有効利用に
より設備コスト及びランニングコストの低減を図る。 【構成】 氷Aを水CWとともに貯留する氷蓄熱槽1、
冷熱を空調対象域5に放射する放射冷房装置6、並び
に、空気を冷却除湿して空調対象域5に除湿空気CSを
供給する空調機7を設け、氷蓄熱槽1の取水部1Aから
取り出した低温冷水CWを空気冷却除湿用の冷熱源とし
て空調機7に供給するとともに、空調機7から排出され
る昇温化冷水CWを冷熱放射用の冷熱源として放射冷房
装置6に供給し、かつ、放射冷房装置6から排出される
高温冷水CWを氷蓄熱槽1の還水部1Bに戻す冷水循環
路10A,10B,10Cを設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は氷蓄熱式空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、氷蓄熱式の空調装置、すなわち、
氷Aを水CWとともに貯留する氷蓄熱槽1における蓄熱
冷熱を用いて空調対象域5を冷房する空調装置において
は、図2に示すように、氷蓄熱槽1における取水部1A
からの取り出し冷水CWを通流する冷水コイルCCによ
り空調対象域5からの還気Rや外気Oを所定温度まで冷
却(一般に除湿を伴う)して、この冷却空気CS’を空
調対象域5に供給する空調機20Aやファンコイルユニ
ット20Bを設け、もって、上記の空気冷却に伴う除湿
により空調対象域5の低湿度化を図りながら、これら空
調機20Aやファンコイルユニット20Bからの冷却空
気供給により空調対象域5の全冷房負荷を賄うようにし
ていた。
【0003】なお、Vは、空調機20Aやファンコイル
ユニット20Bと氷蓄熱槽1とにわたる冷水循環路21
において、空調機20Aやファンコイルユニット20B
から氷蓄熱槽1の還水部1Bへ戻す戻り冷水CWの一部
をバイパス路22を介して氷蓄熱槽1からの取り出し冷
水CWに合流させるとともに、温度センサ23により検
出される空調機20A及びファンコイルユニット20B
への供給冷水温度tbが所定温度となるようにバイパス
路22からの戻り冷水合流量を調整する自動三方弁装置
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却空
気供給により全冷房負荷を賄う冷房、すなわち、空気対
流式の冷房では、対流を充分にして冷房負荷に対処する
上で、吹出温度差Δtcs(冷却空気CS’の吹出温度
tcsと空調対象域5の域温tcrとの差)をあまり大
きくせずに制限して空調対象域5に対する冷却空気C
S’の供給風量をある程度大きく確保する必要があり、
かといって、吹出温度差Δtcsを必要以上に小さくす
ると全冷房負荷を賄うのに要する供給風量が過大となっ
て、空調性がかえって損なわれたり装置の大型化や送風
動力の増大を招くこととなり、これらのことから、一般
に吹出温度差Δtcsは6〜10℃deg程度として装
置設計が行われる。
【0005】また、空調機20Aやファンコイルユニッ
ト20Bにおける冷水コイルCCの入口・出口冷水温度
差(tc−tb)ついては、その入口・出口温度差を大
きくすれば冷水コイルCCに対する冷水供給量を少量化
できて配管口径の小径化やポンプ動力の節減を図れるも
のの、上記の如く供給風量をある程度大きなものとする
条件下で冷水コイルCCの入口・出口冷水温度差を大き
くすると、それに伴うコイル列数の多列化による圧力損
失増大で必要送風動力の大巾な増大を招き、このため、
冷却空気供給により冷房負荷を賄う方式の対流式冷房に
おいて空気冷却に用いる冷水コイルCCでは、一般に入
口・出口冷水温度差(tc−tb)は5℃deg程度と
される。
【0006】したがって、空調対象域5の冷房における
目標域温tcrを27℃とする場合には、吹出温度tc
sは18〜20℃程度に設定され、そして、冷水コイル
CCにおける水−空気平均温度差や、所謂ファンロード
により生じる冷水コイルCCの出口空気温度と吹出温度
tcsとの差温等に一般的な値を見込めば、上記の18
〜20℃の吹出温度tcsに対し、冷水コイルCCの入
口冷水温度tbは5〜7℃程度とされ、出口冷水温度t
cは10〜12℃程度とされる。
【0007】ところで、氷蓄熱槽1は元来、冷水蓄熱槽
における単なる顕熱蓄熱に比べ所謂潜熱蓄熱により極め
て大きい冷熱蓄熱量を確保できるが、これに対し、氷蓄
熱槽1からの取り出し冷水温度ta(氷蓄熱槽では0℃
程度にも至る低温冷水を取り出し得る)と氷蓄熱槽1へ
の戻り冷水温度tcとの温度差、すなわち、氷蓄熱槽1
の出入り冷水温度差(tc−ta)を大きくすれば、氷
蓄熱槽1での冷熱蓄熱における顕熱蓄熱部分の蓄熱量比
を拡大する形態で、氷蓄熱槽1における単位貯留量当た
りの有効蓄熱量をさらに大きくできる(換言すれば、氷
蓄熱槽1の一層の小型化が可能となる)ものの、前記の
従来装置では吹出温度差Δtcsや冷水コイルCCの入
口・出口冷水温度差(tc−tb)に対する上述の如き
制約上、氷蓄熱槽1からの取り出し冷水温度taが0℃
程度にも至る低温であるのに対し空調機20Aやファン
コイルユニット20Bにおける冷水コイルCCの出口冷
水温度tcが10〜12℃程度で、氷蓄熱槽1の出入り
冷水温度差(tc−ta)が10〜12℃deg程度の
温度差に制限され、この点、氷蓄熱槽の有効利用が未だ
充分になされていないものであった。
【0008】また、氷蓄熱槽1からの取り出し冷水温度
taが0℃程度にも至る低温で、空調対象域5における
冷房の目標域温tcrと氷蓄熱槽1からの取り出し冷水
温度taとの温度差が極めて大きく、本来、この大きな
温度差を利用して、氷蓄熱槽1の出入り冷水温度差(t
c−ta)の拡大により冷房負荷に対する単位時間当た
りの必要冷水循環量を少量化し得るにもかかわらず、従
来装置では、氷蓄熱槽1の出入り冷水温度差(tc−t
a)を上記の如く10〜12℃deg程度の温度差に制
限するため、しかも、氷蓄熱槽1からの0℃程度の低温
taの取り出し冷水CWに空調機20Aやファンコイル
ユニット20Bからの戻り冷水CWの一部を合流させ、
これにより、空調機20Aやファンコイルユニット20
Bへの供給冷水温度tbを5〜7℃程度に昇温するとい
ったことを行って、氷蓄熱槽1に対する冷熱消費系全体
の入口・出口温度差を実質的に5℃deg程度に制限す
るため、冷房負荷に対する単位時間当たりの必要冷水循
環量が大きく、また、それに伴い必要配管口径や必要ポ
ンプ動力も大きく、この点、氷蓄熱槽からは0℃程度に
も至る低温の冷水を取り出し得ることに対する有効利用
も未だ充分になされていなかった。
【0009】本発明の目的は、氷蓄熱槽との組み合わせ
として合理的な冷房方式を採用することにより、氷蓄熱
槽の有効利用を図って設備コストやランニングコストの
低減を達成する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による氷蓄熱式空
調装置の特徴構成は、氷を水とともに貯留する氷蓄熱
槽、冷熱を空調対象域に放射する放射冷房装置、並び
に、空気を冷却除湿して前記空調対象域に除湿空気を供
給する空調機を設け、前記氷蓄熱槽の取水部から取り出
した低温冷水を空気冷却除湿用の冷熱源として前記空調
機に供給するとともに、前記空調機から排出される昇温
化冷水を冷熱放射用の冷熱源として前記放射冷房装置に
供給し、かつ、前記放射冷房装置から排出される高温冷
水を前記氷蓄熱槽の還水部に戻す冷水循環路を設けたこ
とにあり、その作用・効果は次の通りである。
【0011】
【作用】つまり(図1参照)、冷水CWを冷熱源として
冷熱を空調対象域5に放射することで空調対象域5を冷
房する放射冷房装置6では、空調対象域5の域内空気に
接する冷熱放射部6Aを冷水CWにより冷却して、その
冷熱放射部6Aから空調対象域5へ直接に冷熱を放射さ
せることから、冷熱放射部6Aの必要冷却温度は、先述
の図2に示す如き対流式の冷房を行う空調機20Aやフ
ァンコイルユニット20Bにおける冷水コイルCCの必
要冷却温度に比べ高温で空調対象域5の冷房目標域温t
crにより近い温度でよく、また、快適性の面、及び、
冷熱放射部6Aでの結露を防止する面からも冷熱放射部
6Aの冷却温度を対流式冷房における空気冷却用冷水コ
イルCCの必要冷却温度と同等の低温にすることは不適
当である。
【0012】したがって、放射冷房装置6における入口
冷水温度tcw3、及び、出口冷水温度tcw4もま
た、対流式の冷房を行う空調機20Aやファンコイルユ
ニット20Bにおける冷水コイルCCでの入口冷水温度
tb、及び、出口冷水温度tcに比べ夫々高温で空調対
象域5の冷房目標域温tcrにより近い温度でよい。
【0013】一方、放射冷房装置6は除湿機能がなく、
この点、冷房負荷のうちの潜熱負荷を賄って空調対象域
5を低湿度雰囲気に維持することにより湿度面での快適
化を図る上で、また、放射冷房装置6における冷熱放射
部6Aでの結露を確実に防止することからも、放射冷房
装置6とは別に、空気R,Oを冷却除湿して空調対象域
5に除湿空気CSを供給する空調機7を設けるが、この
空調機7は主に除湿を目的とするものであって空調対象
域5の冷房負荷全体を賄うものではないから、先述の図
2に示す如き対流式の冷房を行う空調機20Aやファン
コイルユニット20Bのように、吹出温度差Δtcsを
6〜10℃deg程度に制限した状態で対流式冷房に必
要な大きな供給風量を確保するといった空気冷却温度面
での制約を受けるものではない。
【0014】したがって、この除湿用空調機7において
は、冷水コイル7Aに対する入口冷水温度tcw1を対
流式冷房における空気冷却用冷水コイルCCの入口冷水
温度tbよりもさらに低温にして、除湿の際の空気冷却
温度を対流式冷房での空気冷却温度よりも低温にするこ
とができ、また、このように入口冷水温度tcw1を低
温化することで主目的である除湿の効果を高めることが
できる。
【0015】また、この入口冷水温度tcw1の低温化
において冷水コイル7Aの入口・出口冷水温度差(tc
w2−tcw1)の拡大を伴なって、このために、除湿
用空調機7においてコイル列数の多列化による圧力損失
増大を生じたとしても、この除湿用空調機7の処理風量
は対流式冷房における空調機20A及びファンコイルユ
ニット20Bの処理風量に比べはるかに小さいことか
ら、圧力損失増大による必要送風動力の増大は対流式冷
房における処理風量が大きな空調機20A及びファンコ
イルユニット20Bでのコイル列数の多列化の場合に比
べ全体として小さいもので済む。
【0016】すなわち、本発明の特徴構成においては、
放射冷房装置6、及び、それに対する付帯装置としての
除湿用空調機7夫々の上記の如き必要冷水温度面での特
質を利用して、氷蓄熱槽1の取水部1Aから取り出す0
℃程度にも至る低温tcw1の冷水CWを先ず空気冷却
除湿用の冷熱源として除湿用空調機7に供給することに
より、除湿用空調機7を効率良く除湿機能させて空調対
象域5を低湿度雰囲気に保ち、また、それにより放射冷
房装置6における冷熱放射部6Aでの結露を確実に防止
する。
【0017】また、それに並行して、除湿用空調機7か
ら排出される昇温化冷水CWを冷熱放射用の冷熱源とし
て放射冷房装置6に供給することにより、空調対象域5
の域内空気と接する冷熱放射部6Aを放射冷房に適した
温度に冷却して、その冷熱放射部6Aからの冷熱放射を
主とする冷房を空調対象域5に施し、そして、放射冷房
装置6での冷熱消費によりさらに昇温化されて、対流式
冷房における空気冷却用冷水コイルCCの出口冷水温度
tcよりも高い温度tcw4で放射冷房装置6から排出
される高温冷水CWを氷蓄熱槽1の還水部1Bへ戻す。
【0018】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の特徴構成に
よれば、氷蓄熱槽の出入り冷水温度差が10〜12℃d
eg程度に制限される先述の図2に示す従来装置に比
べ、氷蓄熱槽の出入り冷水温度差を大きく採った状態で
冷房を実施できることで、氷蓄熱槽での冷熱蓄熱におけ
る顕熱蓄熱部分の蓄熱量比を拡大して、氷蓄熱槽におけ
る単位貯留量当たりの有効蓄熱量を従来に比べ大きくで
き、換言すれば、氷蓄熱槽の容積面での有効利用度を向
上できて、氷蓄熱槽の一層の小型化を可能にし得るに至
った。
【0019】また、冷熱消費側から見れば氷蓄熱槽の出
入り冷水温度差を上記のように大きくすることにより、
すなわち、氷蓄熱槽からの取り出し冷水温度と空調対象
域の冷房目標域温との温度差が極めて大きいことを利用
した状態で、氷蓄熱槽から取り出す0℃程度にも至る低
温冷水を従来よりもさらに高温で空調対象域の冷房目標
温度により近い温度まで有効に使用して除湿及び冷房を
行うことにより、従来に比べ冷房負荷に対する単位時間
当たりの必要冷水循環量を少量化できて、必要配管口径
や必要ポンプ動力をも大きく低減し得るに至り、更に
は、放射冷房の採用による空調対象域への供給風量の少
量化により必要風路口径や必要送風動力を低減できるこ
とも相まって、全体設備コスト及びランニングコストを
低減し得るに至った。
【0020】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0021】図1において、1は氷蓄熱槽、2はヒート
ポンプ式の冷温水発生装置であり、氷蓄熱槽1には、冷
温水発生装置2の発生冷温水CL,HLを熱源側循環ポ
ンプP0により熱源側循環路3を介して循環させる熱交
換器4を内装し、冷房運転期には、深夜電力を用いて冷
温水発生装置2により氷点下温度tcl(例えばtcl
=−5℃)の冷水CLを生成するとともに、この氷点下
冷水CLを槽内熱交換器4に循環供給することで、氷蓄
熱槽1内の貯留水CW中に氷Aを生成し、これにより、
冷房運転に備え冷熱を氷蓄熱槽1に蓄熱(所謂氷蓄熱)
する。
【0022】また、暖房運転期には、深夜電力を用いて
冷温水発生装置2により所定温度thl(例えばthl
=55℃)の温水HLを生成するとともに、この温水H
Lを槽内熱交換器4に循環供給することで、氷蓄熱槽1
内の貯留水HWを加熱し、これにより、氷蓄熱槽1を温
水槽に利用して暖房運転に備え温熱を氷蓄熱槽1に蓄熱
する。
【0023】5は空調対象室であり、この対象室5おい
ては、冷温水路mの並設群を内部形成した放射パネル6
Aを天井部に並設して放射冷暖房装置6を構成し、冷房
運転時には放射パネル6Aの内部冷温水路mに冷水CW
を循環させることにより、放射パネル6Aから室内へ冷
熱放射させて対象室5を冷房し、また、暖房運転時には
放射パネル6Aの内部冷温水路mに温水HWを循環させ
ることにより、放射パネル6Aから室内へ温熱輻射させ
て対象室5を暖房する。
【0024】7は、外気風路8から取り入れた外気Oと
還気風路9Aを介し対象室1から戻る還気Rとの混合空
気を冷温水コイル7Aにより温湿度調整して、この温湿
度調整空気CS,HSを給気ファン7Bにより給気風路
9Bを介して対象室1に供給する空調機であり、冷房運
転時には、冷温水コイル7Aに冷水CWを循環させるこ
とにより外気Oと還気Rとの混合空気を冷却除湿して、
対象室1に冷却除湿風CSを送風し、また、暖房運転時
には、冷温水コイル7Aに温水HWを循環させることに
より外気Oと還気Rとの混合空気を加熱して、対象室1
に温風HSを送風する。
【0025】なお、還気Rの一部(外気取り入れ量にほ
ぼ等しい風量)は排気風路9Cを介して系外に排出す
る。
【0026】10Aは一次冷温水ポンプP1により氷蓄
熱槽1の取水部1Aから貯留冷温水CW,HWを取り出
して、その取り出し冷温水CW,HWを空調機7の冷温
水コイル7Aに供給する一次冷温水供給路、10Bは空
調機7の冷温水コイル7Aから排出される冷温水CW,
HWを二次冷温水ポンプP2により放射冷暖房装置6の
各放射パネル6Aに供給する二次冷温水供給路、並び
に、10Cは放射冷暖房装置6の各放射パネル6Aから
排出される冷温水CW,HWを氷蓄熱槽1の還水部1B
に戻す還流路であり、冷暖房運転時における主の冷温水
循環として氷蓄熱槽1、空調機7、放射冷暖房装置6の
順に冷温水CW,HWを循環させる構成としてある。
【0027】11は空調機7をバイパスするように一次
冷温水供給路10Aから分岐して二次冷温水供給路10
Bに接続した第1バイパス路、12は放射冷暖房装置6
をバイパスするように第2冷温水供給路10Bから分岐
して還流路10Cに接続した第2バイパス路、13は第
2冷温水供給路10Bにおける第1及び第2バイパス路
11、12の接続箇所よりも下流側の部分と還流路10
Cにおける第2バイパス路12の接続箇所よりも上流側
の部分とを短絡する第3バイパス路である。
【0028】V1は給気温センサ14により検出される
対象室1への供給空気温度tsが冷房運転では冷房用の
設定温度tcsとなり、かつ、暖房運転では暖房用の設
定温度thsとなるように、空調機7への冷温水供給量
Q1を自動調整する空調機出力調整弁である。
【0029】また、V2は第2冷温水供給路10Bにお
いて空調機7側から供給される冷温水CW,HWに対し
放射冷暖房装置6からの排出冷温水CW,HWの一部を
第3バイパス路13を介し合流させて、水温センサ15
により検出される放射冷暖房装置6への供給冷温水温度
tw3が冷房運転では冷房用の設定温度tcw3とな
り、かつ、暖房運転では暖房用の設定温度thw3とな
るように、空調機7側からの冷温水供給量Q2と第3バ
イパス路13からの冷温水合流量Q3との比を自動調整
するとともに、室温センサ16により検出される対象室
1の室温trが冷房運転では冷房用の設定室温tcrと
なり、かつ、暖房運転では暖房用の設定室温thrとな
るように、放射冷暖房装置6における冷温水通水量Q4
(=Q2+Q3)を自動調整する放射冷暖房出力調整用
の三方弁である。
【0030】また、V3は二次冷温水供給路10Bにお
いて上記の三方弁V2よりも上流側で圧力センサ17に
より検出される冷温水供給圧pwが設定圧pwwよりも
小さいとき第1バイパス路11を開いて、検出冷温水供
給圧pwが設定圧pwwになるように第1バイパス路1
1における冷温水バイパス量Q5を自動調整する二方
弁、一方、V4は圧力センサ17により検出される冷温
水供給圧pwが設定圧pwwよりも大きいとき第2バイ
パス路12を開いて、検出冷温水供給圧pwが設定圧p
wwになるように第2バイパス路12における冷温水バ
イパス量Q6を自動調整する二方弁である。
【0031】すなわち、空調機7における冷温水消費量
Q1が小さくて空調機7から放射冷暖房装置6への冷温
水供給量が不足となるときには、第1バイパス路11に
より放射冷暖房装置6への供給冷温水CW,HWの不足
分(Q2−Q1=Q5)を補充し、また逆に、空調機7
における冷温水消費量Q1が大きくて空調機7から放射
冷暖房装置6への冷温水供給量が過剰となるときには、
第2バイパス路12により過剰分(Q1−Q2=Q6)
の冷温水CW,HWを二次冷温水供給路10Bから還流
路10Cへ短絡させるようにしてある。
【0032】以上の装置装置構成により、冷房運転にお
いては、氷Aとともに氷蓄熱槽1に貯留してある低温t
cw1の冷水CW(tcw1=0℃程度の低温冷水)を
先ず空調機7に供給することで、空調機7を効率良く除
湿機能させて設定温度tcs(例えばtcs=10℃)
の冷却除湿風CSを生成し、この冷却除湿風CSを対象
室5に供給することで対象室5内を低湿度雰囲気(例え
ば、相対湿度35%程度の雰囲気)とし、また、それに
より放射パネル6Aでの結露を防止する。
【0033】これに並行して、空調機7での冷却除湿風
CSの生成により昇温して空調機7から排出される中温
tcw2の冷水CW(例えば、tcs=10℃の冷却除
湿風CSの生成に対しtcw2=8℃程度に昇温した冷
水)を、二方弁V3,V4により設定圧pwwに調整
し、かつ、三方弁V2により設定温度tcw3(例えば
tcw3=18℃)に温度調整した上で放射冷暖房装置
6に供給し、これにより、放射パネル6Aからの冷熱放
射をもって対象室5を設定温度tcr(例えばtcr=
27℃)に冷房(一部は空調機7から供給する冷却除湿
風CSの冷房効果による)する。
【0034】そして、放射冷暖房装置6での冷熱消費に
よりさらに昇温して放射冷暖房装置6から排出される高
温tcw4の冷水CW(例えば、放射パネル6Aの入口
冷水温度tcw3=18℃、対象室5の室温tcr=2
7℃に対してtcw4=20℃程度に昇温した冷水)を
還流路10Cにより氷蓄熱槽1の還水部1Bへ戻すよう
にする。
【0035】一方、暖房運転においては、温水槽として
利用した氷蓄熱槽1に貯留してある高温thw1の温水
HW(例えばthw1=50℃程度の温水)を先ず空調
機7に供給することで設定温度ths(例えばths=
40℃)の温風HSを生成し、この温風HSを対象室5
に供給する。
【0036】これに並行して、空調機7での温風HSの
生成により降温して空調機7から排出される中温thw
2の温水HW(例えば、ths=40℃の温風HSの生
成に対しthw2=42℃程度に降温した温水)を、二
方弁V3,V4により設定圧pwwに調整し、かつ、三
方弁V2により設定温度thw3(例えばthw3=3
2℃)に温度調整した上で放射冷暖房装置6に供給し、
これにより、空調機7からの温風供給と放射パネル6A
からの温熱輻射とをもって対象室5を設定温度thr
(例えばthr=22℃)に暖房する。
【0037】そして、放射冷暖房装置6での温熱消費に
よりさらに降温して放射冷暖房装置6から排出される低
温thw4の温水HW(例えば、放射パネル6Aの入口
温水温度thw3=32℃、対象室5の室温thr=2
2℃に対してthw4=30℃程度に降温した温水)を
還流路10Cにより氷蓄熱槽1の還水部1Bへ戻すよう
にする。
【0038】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0039】氷蓄熱槽1は、前述実施例の如く貯留水C
W中において内装熱交換器4により氷Aを生成する形
式、あるいは、別途製氷機により生成した氷Aを槽内に
供給する形式等、種々の形式のものを採用できる。
【0040】氷蓄熱槽1の取水部1Aから取り出す低温
冷水CWの温度は0℃に限定されるものではない。
【0041】氷蓄熱槽1の取水部1Aから取り出した低
温冷水CWを空気冷却除湿用の空調機7に供給するにあ
たり、その空調機7からの排出冷水CWの一部を氷蓄熱
槽1からの取り出し低温冷水CWに合流させる等して空
調機7への供給冷水温度tcw1を調整する構成を採用
してもよい。
【0042】空気冷却除湿用の空調機7における入口冷
水温度tcw1及び出口冷水温度tcw2の具体的温度
値、並びに、放射冷房装置6における入口冷水温度tc
w3及び出口冷水温度tcw4の具体的温度値は夫々、
冷房条件等により適宜決定すればよい。
【0043】冷水CWを冷熱源として冷熱を放射する放
射冷房装置6の具体的構造は種々の構成変更が可能であ
る。
【0044】空調対象域5は一つの室に限定されるもの
ではなく、複数の室や、室以外の各種用途の空間であっ
てもよい。
【0045】冷水CWには種々の薬剤を添加してもよ
い。
【0046】放射冷房装置6の冷熱放射部6Aに対し風
を吹き付ける通風手段を付加してもよい。
【0047】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す装置構成図
【図2】従来例を示す装置構成図
【符号の説明】
A 氷 CW 水 CS 冷却除湿 1 氷蓄熱槽 1A 取水部 1B 還水部 5 空調対象域 6 放射冷房装置 7 空調機 10A〜C 冷水循環路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷(A)を水(CW)とともに貯留する
    氷蓄熱槽(1)、冷熱を空調対象域(5)に放射する放
    射冷房装置(6)、並びに、空気を冷却除湿して前記空
    調対象域(5)に除湿空気(CS)を供給する空調機
    (7)を設け、前記氷蓄熱槽(1)の取水部(1A)か
    ら取り出した低温冷水(CW)を空気冷却除湿用の冷熱
    源として前記空調機(7)に供給するとともに、前記空
    調機(7)から排出される昇温化冷水(CW)を冷熱放
    射用の冷熱源として前記放射冷房装置(6)に供給し、
    かつ、前記放射冷房装置(6)から排出される高温冷水
    (CW)を前記氷蓄熱槽(1)の還水部(1B)に戻す
    冷水循環路(10A),(10B),(10C)を設け
    た氷蓄熱式空調装置。
JP30578491A 1991-11-21 1991-11-21 氷蓄熱式空調装置 Pending JPH05141721A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06193916A (ja) * 1992-12-21 1994-07-15 Kajima Corp 空調システム
JP2012007788A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Sanken Setsubi Kogyo Co Ltd 冷房システム
JP2013160416A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 West Nippon Expressway Co Ltd 空調システム
JP2014163528A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Sakura Prolink:Kk 冷暖房換気システム
JP2018096594A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社竹中工務店 空調システム

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