JPH05141070A - サイデイングパネルの異色目地装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） ［目的］ 従来の溝条の目地に代えた異色の目地を有す
るサイディングパネルの異色目地装置を提供する。 ［構成］ 単一多数のアルミ押出材製サイディングパネ
ルＡをその幅方向両側端部の対をなすスナップイン一方
手段２０，スナップイン他方手段２１によりスナップイ
ン連結する一方，上記一方手段に平行並置した目地形成
位置のスナップイン一方手段３０にサイディングパネル
Ａと異色の同じくアルミ押出材製目地条Ｂ１を，そのス
ナップイン他方手段３１によりスナップイン固定して該
位置に目地基部１５による異色目地を形成する。目地条
Ｂ２はサイディングパネルＡと同色で異色目地間隔を確
保するため上記一方手段２０を同色に閉塞するように用
いる。これにより簡易且つ確実にサイディングパネルＡ
に異色目地を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建物外装用のサイディン
グパネルに関し，特に異色の目地を設置するようにした
サイディングパネルの異色目地装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】既設外壁又は新設躯体を外装するために
相互に連結配置するように張設するサイディングパネル
が用いられる。

【０００３】一般にこの種サイディングパネルは鋼板に
断熱材を介設したサンドイッチ状パネルが用いられ，幅
方向両側端部に相互に嵌合する一対の凹凸嵌合手段を配
設して，該凹凸嵌合手段の一方を建造物に固定するとと
もに隣接サイディングパネルを嵌合して順次連結を行う
ものとされ，また目地は凹凸嵌合手段の嵌合度合を調整
することによって該凹凸嵌合部位に溝条に形成せしめる
ものとされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし，この種サイデ
ィングパネルの目地は連結用の凹凸嵌合手段の嵌合度合
を調整して形成するから，目地形成に伴って連結が不充
分となったりして連結強度に不安を残すことになる一
方，目地形成の作業において目地幅設定等の煩雑さを残
すことになる。

【０００５】また，目地は常に溝条のものとされるか
ら，全体のデザインが規格化され易く，画一的なものと
なり易い。

【０００６】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で，その課題とする処は，連結強度に影響を与えること
なく，簡易且つ確実に目地形成をなし得るとともに，異
色とすることにより個性的なデザインとすることができ
るサイディングパネルの異色目地装置を提供するにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このため本発明は，アル
ミ押出材製のサイディングパネル及び目地条又は目地連
結条を用い，目地条又は目地連結条をサイディングパネ
ルにスナップイン固定することによって異色の目地を形
成し，更に目地連結条にあってはサイディングパネルの
連結を兼ねるようにしたものであって，即ち本発明は，
目地形成位置にスナップイン一方手段を設けたアルミ押
出材製のサイディングパネルと，該サイディングパネル
にスナップイン固定するようにスナップイン他方手段を
設けるとともに，上記サイディングパネルと異色とした
アルミ押出材製の目地条とを備えてなることを特徴とす
るサイディングパネルの異色目地装置（請求項１），幅
方向両側端部に対をなすようにスナップイン一方手段及
び他方手段を設けたアルミ押出材製のサイディングパネ
ルと，相隣接するサイディングパネルにそれぞれスナッ
プイン固定するようにスナップイン他方手段及び一方手
段を設けるとともに，上記サイディングパネルと異色と
したアルミ押出材製の目地連結条とを備えてなることを
特徴とするサイディングパネルの異色目地装置（請求項
２），及び幅方向一側端部にそれぞれスナップイン一方
手段及び／又は他方手段を備えた同種又は異種のアルミ
押出材製のサイディングパネルと，相隣接するこれらサ
イディングパネルにそれぞれスナップイン固定するよう
にスナップイン他方手段及び／又は一方手段を設けると
ともに，上記各サイディングパネルと異色としたアルミ
押出材製の目地連結条とを備えてなることを特徴とする
サイディングパネルの異色目地装置（請求項３）に係り
且つこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題の各解
決手段とするものである。

【０００８】

【作用】請求項１はサイディングパネルの連結手段と別
に，目地形成位置に目地条をスナップイン固定するか
ら，サイディングパネルの連結強度に影響することなく
これを確保し，また請求項２及び３はサイディングパネ
ルの連結をそれぞれにスナップイン固定する目地連結材
を介して行うから同じく連結強度に影響することなくこ
れを確保する。

【０００９】

【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
説明すれば，図１乃至図３においてＡはサイディングパ
ネル，Ｂ１及びＢ２はそれぞれ目地条を示す。

【００１０】本例のサイディングパネルＡは，目地形成
位置にスナップイン一方手段として係止受条３０を設け
たアルミ押出材製のものとし，また目地条Ｂ１及びＢ２
はいずれもスナップイン他方手段として係止突条３１を
設けた同じくアルミ押出材製のものとする一方，目地条
Ｂ１はサイディングパネルＡと異色とし，目地条Ｂ２は
これを同色としてある。

【００１１】即ち本例のサイディングパネルＡは，単一
種多数のものを用いて相互に直接スナップイン連結をな
し得るように，それぞれ幅方向両側端部に対をなすよう
にスナップイン一方手段の係止受条２０とスナップイン
他方手段の係止突条２１とを設けたものとしてあり，ま
たこのサイディングパネルＡにあっては，この係止受条
２０の面内側隣接部位を上記目地形成位置として上記目
地用のスナップイン一方手段としての係止受条３０を配
設せしめたものとしてある。

【００１２】サイディングパネルＡにおける上記連結用
及び目地用の各スナップイン一方手段の係止受条２０，
３０は，サイディングパネルＡのパネル基部１０端より
背面側突出状のＥ字状フレーム１１によって，その中央
突壁１２を共通するとともに，各先端に対向条２２を備
えて相互に同一形状且つ同一寸法のものとして平行並置
するように設けてあり，一方サイディングパネルＡのス
ナップイン他方手段の係止突条２１は，パネル基部１０
の端部より背面側に突出した一対の突壁２３及び各先端
に設けた非対向条２４を備えたものとしてある。

【００１３】一方目地条Ｂ１，Ｂ２のスナップイン他方
手段の係止突条３１は，同じく目地基部１５から背面側
に突出した一対の突壁２３とその先端の非対向条２４を
備えたものとしてあり，本例にあっては，この係止突条
３１を上記サイディングパネルＡの係止突条２１と同一
形状且つ同一寸法のものとし，これにより上記各係止受
条２０，３０と係止突条２１，３１とは選択的にスナッ
プイン連結乃至固定をなし得るようにしてある。

【００１４】また上記のうち目地条Ｂ１はサイディング
パネルＡが，例えばシルバー色，ステンレスシルバー色
等のときブロンズ色，アンバー色，ブラック色又はその
他の色彩となるよう或いはその逆となるように電解着
色，染色等のアルミ表面処理又は塗装による異色処理を
施すことによって異色とし，また目地条Ｂ２はこれをサ
イディングパネルＡと同一処理を施すことによって同色
としてある。

【００１５】図１はこれらサイディングパネルＡ及び目
地条Ｂ１，Ｂ２による目地形成の例を示しており，本例
にあっては，各サイディングパネルＡ毎にその目地形成
位置のスナップイン一方手段の係止受条３０に目地条Ｂ
１，Ｂ２を交互にスナップイン固定し，目地条Ｂ１によ
り異色の目地形成を行う一方，目地条Ｂ２により係止受
条３０を同色に閉塞するようにして異色目地の間隔を確
保するようにし，また各サイディングパネルＡは連結用
の係止受条２０と係止突条２１とにより相互に直接スナ
ップイン連結したものとしてある。

【００１６】これに対して図３は同色の目地条Ｂ２の使
用を省略して，同様に異色目地間隔を確保した例であ
り，本例にあっては，異色の目地条Ｂ１を２枚毎のサイ
ディングパネルＡに同様にスナップイン固定して異色目
地を形成する一方，上記構成によりサイディングパネル
Ａにおける目地用のスナップイン一方手段である係止受
条３０と同じくサイディングパネルＡのスナップイン他
方手段である係止突条２１とがスナップイン連結可能と
なるため，目地条Ｂ１を配置しない場合にこれによりサ
イディングパネルＡをスナップイン連結して，併せて目
地用の係止受条３０の露出を防止したものとしてある。

【００１７】図４及び図５は他の例に係り，本例にあっ
てサイディングパネルＡは同様に，幅方向両側端部に対
をなすようにスナップイン一方手段としての係止受条２
０及びスナップイン他方手段としての係止突条２１を設
けたものとし，また上記目地条に代えて，サイディング
パネルＡにそれぞれスナップイン固定するようにスナッ
プイン他方手段としての係止突条３１及びスナップイン
一方手段としての係止受条３０を設けるとともに，サイ
ディングパネルＡと異色とした目地連結条Ｃを用いたも
のとしてある。

【００１８】即ちサイディングパネルＡは同じく単一種
多数のものを用いるようにしてあり，目地形成位置の係
止受条３０を除いて上記サイディングパネルと同様に構
成し，従って本例の係止受条２０は，上記Ｅ字状フレー
ム１１に代えてコ字状フレーム１６を用いたものとする
以外これと変らないように構成せしめてある。

【００１９】目地連結条Ｃは，スナップイン一方手段の
係止受条３０をコ字状フレーム１６先端に対向条２２を
備えたものとし，スナップイン他方手段の係止突条３１
を目地基部１５より突出した一対の突壁２３と先端の非
対向条２４とを備えたものとして，サイディングパネル
Ａにおけると同一形状且つ同一寸法に形成するととも
に，コ字状フレーム１６と目地基部１５とを連接するよ
うにアルミ押出材により一体成型したものとし，更に上
記と同様の異色処理を施したものとしてある。

【００２０】従って本例にあっても，サイディングパネ
ルＡ及び目地連結条Ｃの各スナップイン一方手段の係止
受条２０，３０と各スナップイン他方手段の係止突条２
１，３１とがそれぞれ選択的に連結乃至固定し得るよう
にしてある。

【００２１】図４はこれにより，サイディングパネルＡ
の２枚置きに目地連結条Ｃを各サイディングパネルＡに
スナップイン固定することにより，目地連結条Ｃを介し
てサイディングパネルＡのスナップイン連結を行って，
目地基部１５による異色目地を形成する一方，その余は
サイディングパネルＡを相互に直接スナップイン連結せ
しめたものとしてある。

【００２２】図６及び図７は更に他の例に係り，本例に
あってサイディングパネルＡ１，Ａ２は，それぞれ幅方
向両側端部にスナップイン一方手段としての係止受条２
０及び／又はスナップイン他方手段としての係止突条２
１を備えた異種のものとし，またこれらサイディングパ
ネルＡ１，Ａ２にそれぞれスナップイン固定するように
スナップイン一方手段としての係止受条３０を設けると
ともに，各サイディングパネルＡ１，Ａ２と異色とした
目地連結条Ｃを用いたものとしてある。

【００２３】即ちサイディングパネルＡ１，Ａ２はアル
ミ押出材製異種多数のものを用いるようにしてあり，こ
のうちサイディングパネルＡ１は，上記図５及び図６に
示したサイディングパネルＡをそのまま用い，サイディ
ングパネルＡ２は幅方向両側端部にそれぞれスナップイ
ン他方手段としての係止突条２１を設けたものとして構
成せしめてある。

【００２４】また目地連結条Ｃは，やや前方膨出状とし
た目地基部１５を挟むようにその幅方向両側端部にスナ
ップイン一方手段の係止受条３０をアルミ押出材により
一体成型し，更に同じく異色処理を施したものとしてあ
り，本例においてもこれら各係止受条３０はサイディン
グパネルＡ１におけると同一形状且つ同一寸法のものと
してある。

【００２５】従って，本例にあっても同様にサイディン
グパネルＡ１及び目地連結条Ｃの各スナップイン一方手
段の係止受条２０，３０と，サイディングパネルＡ１及
びＡ２の各スナップイン他方手段の係止突条２１，３１
とがそれぞれ選択的に連結乃至固定し得るようにしてあ
る。

【００２６】図６はこれにより，サイディングパネルＡ
１，Ａ２間２枚置きに同様に目地連結条Ｃを介してサイ
ディングパネルＡ１，Ａ２のスナップイン連結を行い，
目地基部によりやや膨出状の異色目地を形成する一方，
目地連結条Ｃを配置しない場合には，サイディングパネ
ルＡ１，Ａ２をそれぞれ相互に直接スナップイン連結せ
しめたものとしてある。

【００２７】なお以上の各例はスナップイン一方手段の
ヨ字状又はコ字状フレーム１１，１６における底壁を胴
縁に釘乃至ネジ止めすることによって，サイディングパ
ネルＡ又は目地連結条Ｃを躯体に固定するように張設を
行うようにしてあり，従ってスナップイン連結乃至固定
は，この釘乃至ネジ止め後に正面側から押圧弾発的に行
うようにすればよい。

【００２８】図示した例は以上のとおりとしたが，図６
及び図７の異種のサイディングパネルに代えて，スナッ
プイン一方手段及び／又は他方手段を備えた同種のサイ
ディングパネルを用いることにより，各サイディングパ
ネル間に目地連結条を介してこれらをスナップイン連結
するように構成することができる。

【００２９】以上の例においてスナップイン一方手段を
係止受条，スナップイン他方手段を係止突条として構成
したが，これら一方手段及び他方手段は相対的に対をな
すことによってスナップイン固定乃至連結をなし得るも
のとすればよく，従って，一方手段と他方手段とはそれ
ぞれ一方が他方を被嵌係止し，一方が他方に嵌入係止す
る関係を含み，このためには，例えば異色の目地条をコ
字状とし，これをサイディングパネルの単一ホロー状と
した一体の係止突条を被嵌係止するように，係止突条外
側に設けた一対の細溝に挿入係止せしめるようにするこ
とも可能であり，目地連結条についても同様である。

【００３０】目地条，目地連結条の異色目地をなす目地
基壁は，上記に明らかであるようにスナップイン一方手
段又は他方手段の正面側部分或いはこれら一方手段又は
他方手段の連結部分として正面側に露出するものとして
構成すれば足り，またそのサイディングパネル面とは，
これが凹陥状となる場合，平面状となる場合，或いは突
出状となる場合のいずれとしてもよく，更に長手方向リ
ブ，細溝等による凹凸模様を付したものとしてもよい。

【００３１】更にサイディングパネルのスナップイン一
方手段を設ける目地形成位置をサイディングパネルの幅
方向中央乃至中間位置とすること，異色目地を各パネル
毎に形成し，又は３乃至それ以上のパネル毎に形成し，
或いは順次異色目地間隔を変更すること，縦張りのサイ
ディングに異色目地を形成すること等を含めて，本発明
の実施に当ってサイディングパネル，目地条，目地連結
条，スナップイン一方手段，スナップイン他方手段の各
具体的形状，構造，寸法，付加等は，上記各発明の要旨
に反しない限り様々に変更でき，以上に図示し，説明し
たものに限定するには及ばない。

【００３２】

【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したので，
作用欄に記載した如く，いずれもサイディングパネルの
連結強度に影響を与えることなく，異色目地条を配置し
又は異色目地連結条を配置することによって，サイディ
ングパネルに対して任意間隔のストライプ状異色の目地
形成を行うことができ，既設外壁又は新設躯体の外装を
個性的なものとすることができ，また異色とする色彩を
調整することにより，サイディングパネルと調和した品
格乃至風格あるデザインとすることができ，更に目地条
又は目地連結条の異色色彩を複数色とすることにより，
顧客の要望に多様的に対応することが可能となる。

【００３３】また目地条，目地連結条のサイディングパ
ネルとの固定をスナップイン固定としたから，異色目地
形成が簡易にして確実に行い得る上，永年の使用に対し
ても耐久性を有し，外れたり，サイディングパネルの連
結強度を損ったりすることがない。

【図面の簡単な説明】

図１ サイディングパネルの目地形成状態を示す斜視図 図２ サイディングパネルと目地条との関係を示す断面図 図３ 他の例を示す斜視図 図４ 他の例を示す斜視図 図５ 他の例を示す断面図 図６ 他の例を示す斜視図 図７ 他の例を示す断面図

【符号の説明】 Ａ サイディングパネル Ａ１ サイディングパネル Ａ２ サイディングパネル Ｂ１ 目地条 Ｃ 目地連結条 ２０ 係止受条 ２１ 係止突条 ３０ 係止受条 ３１ 係止突条

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 目地形成位置にスナップイン一方手段を
   設けたアルミ押出材製のサイディングパネルと，該サイ
   ディングパネルにスナップイン固定するようにスナップ
   イン他方手段を設けるとともに，上記サイディングパネ
   ルと異色としたアルミ押出材製の目地条とを備えてなる
   ことを特徴とするサイディングパネルの異色目地装置。
2. 【請求項２】 幅方向両側端部に対をなすようにスナッ
   プイン一方手段及び他方手段を設けたアルミ押出材製の
   サイディングパネルと，相隣接するサイディングパネル
   にそれぞれスナップイン固定するようにスナップイン他
   方手段及び一方手段を設けるとともに，上記サイディン
   グパネルと異色としたアルミ押出材製の目地連結条とを
   備えてなることを特徴とするサイディングパネルの異色
   目地装置。
3. 【請求項３】 幅方向一側端部にそれぞれスナップイン
   一方手段及び／又は他方手段を備えた同種又は異種のア
   ルミ押出材製のサイディングパネルと，相隣接するこれ
   らサイディングパネルにそれぞれスナップイン固定する
   ようにスナップイン他方手段及び／又は一方手段を設け
   るとともに，上記各サイディングパネルと異色としたア
   ルミ押出材製の目地連結条とを備えてなることを特徴と
   するサイディングパネルの異色目地装置。