JPH05140924A - 地盤改良用のグラウト注入管 - Google Patents

地盤改良用のグラウト注入管

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JPH05140924A
JPH05140924A JP30918591A JP30918591A JPH05140924A JP H05140924 A JPH05140924 A JP H05140924A JP 30918591 A JP30918591 A JP 30918591A JP 30918591 A JP30918591 A JP 30918591A JP H05140924 A JPH05140924 A JP H05140924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grout
stirring chamber
pipe
injection pipe
injection
Prior art date
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Pending
Application number
JP30918591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Enami
久雄 江波
Kazutoshi Suzuki
和俊 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN NIPPON TECHNO KK
Original Assignee
SHIN NIPPON TECHNO KK
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Publication date
Application filed by SHIN NIPPON TECHNO KK filed Critical SHIN NIPPON TECHNO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 削孔管を利用した地盤改良性能および作業性
の高い地盤改良用のグラウト注入管を提供する。 【構成】 複数のグラウト供給路を備えた多重管構造か
らなる注入管本体1の下端に、内管部および外管部を有
し、かつ先細状の先端部を有するビットを設け、ビット
内には内管部23aを外管部24aより下位に突出させ
て該突出部内に複数グラウトの混合室3を形成するとと
もに、混合室の外周に連通口を介して連通する環状の攪
拌室4を形成し、該攪拌室の上部に連通させて適宜数の
噴射ノズルを取付け、前記供給路を通して供給される複
数グラウトがビットの混合室内で混合され、攪拌室内で
攪拌された後に噴射ノズルより地盤中に注入されること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤改良用のグラウト
注入管、詳しくは、軟弱地盤,漏水地盤等に対し削孔機
を利用して地盤改良用グラウトを注入し固化させること
によって,補強、止水等の地盤改良を行う際に使用する
グラウト注入管に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、地盤改良用のグラウト注
入管としては、例えばボーリングロッド等の掘削管を改
良して該管自体にグラウト注入機能を具備せしめ、グラ
ウトの注入ステージを下から上のみならず削孔に伴って
上から下へも移動可能としたグラウト注入管が知られて
いる。
【0003】この従来の地盤改良用のグラウト注入管
は、複数のグラウト供給路を備えた注入管本体と、注入
管本体の下端に装備され外底面に切削チップを備えたビ
ットとからなり、ビットの前記チップの上方にはグラウ
トを吐出可能な噴射ノズルを設けてなる。上記従来のグ
ラウト注入管においては、注入管本体の底部に内管を外
管より上位に配置させて複数グラウトの混合室を形成
し、該混合室で混合されたグラウトが前記噴射ノズルを
通して地盤中に注入されるものである。
【0004】しかるに上記従来注入管では、混合室内に
おける複数のグラウトの混合作用が必ずしも充分でない
とともに、混合室内底部に噴射ノズルとの位置関係から
混合グラウトの滞留部ができてしまい、該滞留部に混合
グラウトが滞留すると該グラウトの凝固時間が短いため
に付着物として成長し、それが前記噴射ノズルに達する
と該ノズルの目詰まりの原因となり、グラウトを所定の
地盤域に確実に注入することができず、また注入作業の
中断を必要とするなど地盤改良性能および作業性が低い
という問題点を有している。
【0005】本発明は、前述の問題点を考慮してなされ
たもので、削孔管を利用した地盤改良性能および作業性
の高い地盤改良用のグラウト注入管を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯る本発明のグラウト注
入管は、複数のグラウト供給路を備えた多重管構造から
なる注入管本体の下端に、内管部および外管部を有し、
かつ先細状の先端部を有するビットを設け、ビット内に
は内管部を外管部より下位に突出させて該突出部内に複
数グラウトの混合室を形成するとともに、混合室の外周
に連通口を介して連通する環状の攪拌室を形成し、該攪
拌室の上部に連通させて適宜数の噴射ノズルを取付け、
前記供給路を通して供給される複数グラウトがビットの
混合室内で混合され、攪拌室内で攪拌された後に噴射ノ
ズルより地盤中に注入されることを特徴とする
【0007】又、請求項2および3は、前記攪拌室内で
攪拌作用を有効に生起させる態様で、その請求項2は前
記連通口が内管部の下端に開口され、攪拌室の外周内面
が前記連通口底面に連続する曲面立上がり状であること
を特徴とし、請求項3は前記内管突出部の外周に可撓性
を有する柔軟な弾性チューブを囲撓せしめ、グラウトの
供給により前記弾性チューブが半径方向に膨縮動するこ
とによって、前記連通口を通し攪拌室へグラウトが送給
されるとともに攪拌室内に脈動を発生せしめることを特
徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、注入管本体の供給路に供給さ
れた複数のグラウトは混合室内で混合された後、さらに
攪拌室内で攪拌作用を受けることによって充分な混合状
態が得られるとともに、攪拌室内ではグラウトが外周内
面に沿って攪乱上昇し、あるいは弾性チューブの膨縮動
に伴う攪拌室内に発生する脈動によって、攪拌室内に混
合グラウトが滞留することがなく、噴射ノズルの目詰ま
りの原因となる付着物の生成を防止できる。
【0009】
【実施例】本発明のグラウト注入管の実施例を図面によ
り説明すると、図1は、第1実施例を示す。
【0010】この実施例では、2重管構造からなるもの
を示してある。
【0011】注入管本体1は、内管11と外管12とを
有して内側の第1供給路13,外側の第2供給路14が
軸方向へ区画形成されている。これ等の第1供給路1
3,第2供給路14には、夫々異なる種類のグラウトが
図示しない供給装置によって供給させることができるよ
うになっている。
【0012】ビット2は、前記内管11および外管12
に連続する内管部23aおよび外管部24aを有すると
ともに先端部2aを先細状、詳しくは上部を円錐形、下
部を矩形板状とし、前記注入管本体1の下端に着脱自在
に螺着されることによって、ビット2の内部には注入管
本体1の第1供給路13,第2供給路14と対応延長す
るような第1供給路23,第2供給路24が形成され
る。上記ビット2は前記先端部2aの底面および外管部
24aの下端にそれぞれ切削チップ21,22を備えて
いる。
【0013】上記内管部23aは外管部24aより下方
に突出状とし、第1供給路23,第2供給路24は、内
底面25から少し上方位置で内管部23aに径方向へ穿
孔された連通孔26で連通され、第2供給路24はこの
連通孔26の位置で下方が閉塞されている。従って、内
管部23aの前記突出部内が第1供給路23,第2供給
路24を介して供給されてきたグラウトが混合される混
合室3となる。混合室3は、その下端の径方向に穿孔さ
れた連通孔27で第2供給路24の下側に囲撓形成され
た攪拌室4と連通し、すなわち混合室3の外周に攪拌室
4を形成する。
【0014】攪拌室4は、混合室3の内底面25に続く
外周内面28が曲面立上がり状に形成され、連通孔27
を通過した全部のグラウトを撹乱上昇させる。この攪拌
室4の外周内面28の上部には適宜数の噴射ノズル5が
斜下方向へ向けて取付けられており、この噴射ノズル5
は両チップ21,22の間に位置している。
【0015】このような実施例によると、注入管本体1
の第1供給路13,第2供給路14に供給されビット2
の第1供給路23,第2供給路24に流入したグラウト
は、混合室3で混合されてからさらに攪拌室4で撹乱混
合されて、噴射ノズル5から地盤中に吐出されることに
なる。従って、複数のグラウトは混合室3,攪拌室4の
2箇所で所定の性状に確実に混合され、攪拌室4の外周
内面形状によって強制的に撹乱上昇され滞留を阻止され
て混合グラウトの付着堆積がなくなり、噴射ノズル5の
目詰りを防止でき噴射ノズル5の洗浄のための作業の中
断の必要がない。
【0016】又、削孔時には第1供給路13,第2供給
路14の一方又は両方より削孔水を送水すればよく、流
路切換えのための作動機構(弁など)を設けないので、
構造簡単、コスト安価であるとともに故障がない。
【0017】なお、本出願人は、A液(3号珪酸ソーダ
100リットルに水100リットルを加えて200リッ
トルとしたもの),B液(重炭酸カリウム20Kg に水
を加えて200リットルとしたもの),C液(重炭酸カ
リウム15Kg に水を加えて200リットルとしたも
の),D液(セメント80Kg と水酸化カルシウム40
Kg とに水を加えて200リットルとしたもの)からな
るグラウトを用い、本発明の注入管で軟弱地盤に注入し
実験したところ、極めて好結果が得られた。その実験に
おいて使用した溶液型グラウトとしては、A液+B液で
ゲルタイム6〜8秒のグラウトを注入した後、A液+C
液でゲルタイム60〜80秒のグラウトを注入し、また
懸濁型グラウトとしては、A液+D液でゲルタイム8〜
12秒のグラウトを注入した。
【0018】図2は、本発明に係る地盤改良用のグラウ
ト注入管の第2実施例を示すものであり、前記第1実施
例で説明したビット2の内管部23aの下端部、すなわ
ち前記攪拌室4内に突出して該攪拌室の内周面を区画す
る部分の外周に、可撓性を有する柔軟な弾性チューブ3
0、例えばゴムチューブ等を被嵌して囲撓せしめた構造
からなる。又、混合室3と攪拌室4とを連通させる連通
孔32は内管部23aの突出部ほぼ中央位置に適宜数を
開口してなる。
【0019】上記構成によれば、混合室3で混合された
グラウトは連通孔32を通り弾性チューブ30を膨脹さ
せ、その上下両端部を拡開させて該両端部から攪拌室4
へ流入するが、このグラウトが弾性チューブ30を流動
する作用によって該チューブが膨縮動し、それに伴って
攪拌室内に脈動が発生する。従って、攪拌室4内でグラ
ウトは前記脈動により撹乱混合されて噴射ノズル5から
地盤中に吐出されることになる。
【0020】尚、実施例において連通孔32は、内管部
23aの突出部ほぼ中央位置に開口した場合を示した
が、第1実施例と同様に内管部23aの下端に開口する
ことも任意である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、注入管本体の下端に取
付けたビット内に混合室及び攪拌室を形成するので、注
入管本体の供給路に供給された複数のグラウトは混合室
内と攪拌室内とで二重に混合されて充分な混合状態が得
られ、地盤改良性能の高い注入管が得られる。
【0022】又、攪拌室内では流入するグラウトの攪乱
混合作用よって、攪拌室内に混合グラウトが滞留するこ
とがないので、混合グラウトの付着堆積がなくなって噴
射ノズル5の目詰りを防止でき、噴射ノズルの洗浄のた
めの作業の中断の必要がなく作業性を向上させることが
できる。
【0023】更に、削孔時とグラウト注入時との流路切
換えのための作動機構を設ける必要がないので、構造簡
単、コスト安価であるとともに故障のが少ない注入管を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地盤改良用のグラウト注入管の
第1実施例を示す断面図である(要部拡大図を含む)。
【図2】 本発明に係る地盤改良用のグラウト注入管の
第2実施例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】 1 注入管本体 21,22 チップ 2 ビット 25 内底面 3 混合部 4 撹乱部 23a 内管部 24a 外管部 27 連通孔 30 弾性チュ
ーブ 32 連通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のグラウト供給路を備えた多重管構造
    からなる注入管本体の下端に、内管部および外管部を有
    し、かつ先細状の先端部を有するビットを設け、ビット
    内には内管部を外管部より下位に突出させて該突出部内
    に複数グラウトの混合室を形成するとともに、混合室の
    外周に連通口を介して連通する環状の攪拌室を形成し、
    該攪拌室の上部に連通させて適宜数の噴射ノズルを取付
    け、前記供給路を通して供給される複数グラウトがビッ
    トの混合室内で混合され、攪拌室内で攪拌された後に噴
    射ノズルより地盤中に注入される地盤改良用のグラウト
    注入管。
  2. 【請求項2】前記連通口が内管部の下端に開口され、攪
    拌室の外周内面が前記連通口底面に連続する曲面立上が
    り状であることを特徴とする請求項1記載のグラウト注
    入管。
  3. 【請求項3】前記内管突出部の外周に可撓性を有する柔
    軟な弾性チューブを囲撓せしめ、グラウトの供給により
    前記弾性チューブが半径方向に膨縮動することによっ
    て、前記連通口を通し攪拌室へグラウトが送給されると
    ともに攪拌室内に脈動を発生せしめることを特徴とする
    請求項1記載のグラウト注入管。
JP30918591A 1991-11-25 1991-11-25 地盤改良用のグラウト注入管 Pending JPH05140924A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180078A (ja) * 2009-03-05 2009-08-13 Kyokado Eng Co Ltd 地盤強化方法、並びに圧入管理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180078A (ja) * 2009-03-05 2009-08-13 Kyokado Eng Co Ltd 地盤強化方法、並びに圧入管理方法

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