JPH05140439A - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂組成物

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JPH05140439A
JPH05140439A JP3300347A JP30034791A JPH05140439A JP H05140439 A JPH05140439 A JP H05140439A JP 3300347 A JP3300347 A JP 3300347A JP 30034791 A JP30034791 A JP 30034791A JP H05140439 A JPH05140439 A JP H05140439A
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glass
copolymer
polycarbonate resin
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fpc
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JP3300347A
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Masaya Okamoto
正哉 岡本
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物
を開発すること。 【構成】 (A)一般式(I) 【化1】 (式中の各記号は明細書に定義したとおりである。)で
表わされる繰返し単位(a)(特にビスフェノールAに
由来するもの)及び一般式(II) 【化2】 で表わされる繰返し単位(b)を有する共重合体,
(B)ガラス及び(C)ポリカーボネート樹脂からな
り、(A)及び(C)の混合樹脂の屈折率とガラスの屈
折率との差(絶対値)が、0.01以下であるポリカーボ
ネート樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート樹脂組
成物に関し、さらに詳しくは透明性に優れたポリカーボ
ネート樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリカ
ーボネート樹脂は機械的強度,電気的特性,透明性に優
れ、エンジニアリングプラスチックとして、電気・電子
機器分野,自動車分野等様々な分野において幅広く使用
されている。この様な特性を有するポリカーボネート樹
脂は、剛性及び寸法安定性を向上させるためにガラス繊
維を添加したガラス繊維強化ポリカーボネート樹脂がよ
く知られている。しかしながら、ポリカーボネート樹脂
は、ガラス繊維を添加することにより、透明性が大幅に
低下し、不快な半透明又はもやもやした状態の外観を呈
する欠点を有する。これは、ポリカーボネート樹脂とガ
ラス繊維との屈折率(nD ) の違いに起因するものであ
る。ポリカーボネート樹脂の屈折率は約1.585であ
り、ガラス繊維強化樹脂に広く用いられている“E”ガ
ラスのそれは約1.545であり、かなりの差異がある。
この欠点を改良する方法としては、特公昭62−133
8号公報に開示されているように、ガラスの主成分であ
るSiO2 に屈折率向上効果のあるZrO2 やTiO2
を添加した特殊なガラス繊維を用い、ポリカーボネート
樹脂とブレンドしている。しかし、TiO2 を配合する
ことにより、ガラスが茶色に着色するという問題があ
る。また、ガラスに、ZrO2 やTiO2 を添加するこ
とにより高価になる難点がある。
【0003】そこで、本発明者は、従来法の欠点を解消
して、透明性に優れたポリカーボネート樹脂組成物を開
発すべく鋭意研究を重ねた。その結果、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)アルカンと2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオ
ロプロパンとから製造される共重合体,ガラス及びポリ
カーボネート樹脂からなる樹脂組成物により、目的とす
る性状を備えたポリカーボネート樹脂組成物が得られる
ことを見出した。本発明はかかる知見に基いて完成した
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(A)一般式(I)
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 及びR2 は、それぞれ水素ま
たは炭素数1〜4のアルキル基を示す。)で表わされる
繰返し単位(a)及び一般式(II)
【0007】
【化4】
【0008】で表わされる繰返し単位(b)を有する共
重合体10〜95重量%,(B)ガラス5〜60重量%
及び(C)ポリカーボネート樹脂0〜85重量%からな
り、(A)及び(C)の混合樹脂の屈折率とガラスの屈
折率との差(絶対値)が、0.01以下であることを特徴
とするポリカーボネート樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0009】先ず、本発明の成分(A)の共重合体は、
一般式(I)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1 及びR2 は、前記と同じであ
る。)で表わされる繰返し単位(a)と、一般式(II)
【0012】
【化6】
【0013】で表わされる繰返し単位(b)とから構成
される共重合体(PC−FPC共重合体)である。ここ
で、繰り返し単位(a)及び(b)の繰り返し単位数
は、それぞれ1以上である。そして、このPC−FPC
共重合体は、繰り返し単位(a)及び(b)のそれぞれ
1個以上が重合したブロック共重合体,ランダム共重合
体,交互共重合体あるいはグラフト共重合体であっても
よい。また、PCを含まないFPCのみのホモポリマー
であってもよい。その粘度平均分子量は、10,000〜
50,000、好ましくは15,000〜40,000であ
る。このPC−FPC共重合体は、共重合体中のFPC
の含有量を変えることによって屈折率(nD ) を自由に
変えることができる。すなわち、PCのみのホモポリマ
ーのnD =1.585から、FPCのみのホモポリマーの
D =1.50まで変えることができる。従って、この
(A)PC−FPC共重合体におけるポリカーボネート
部(PC)とフルオロポリカーボネート部(FPC)の
割合は、必要とする屈折率により異なり、一義的に定め
ることはできない。
【0014】このようなPC−FPC共重合体は、一般
式(III)
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1 及びR2 は、前記と同じであ
る。)で表わされるビス(4−ヒドロキシフェニル)ア
ルカン(BPAL)と、一般式(IV)
【0017】
【化8】
【0018】で表わされる2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
プロパン(BPAF)とを用い、これらとホスゲンやジ
フェニルカーボネートのような炭酸エステル形成性化合
物を反応させるポリカーボネートの製造に通常採られて
いる手法によって製造することができる。例えば、B
PAL及びBPAFとホスゲンとからPC−FPCオリ
ゴマーを合成、これにBPAL及び/又はBPAFを反
応させて得られる共重合体,BPALあるいはBPA
FとホスゲンとからのPCオリゴマーあるいはFPCオ
リゴマーにBPAFを反応させて得られる共重合体,
BPAL及びBPAFとホスゲンとからの共重合体等で
ある。このPC−FPC共重合体の合成に供されるビス
(4−ヒドロキシフェニル)アルカンとしては、上記一
般式(III) で表されるものであれば、各種のものがある
が、例えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン;2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン〔ビスフェノールA:BPA〕;2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ブタン等があげられる。そのう
ち、ビスフェノールA(BPA)が特に好ましい。
【0019】次に、本発明の(C)成分であるポリカー
ボネート樹脂(PC)は、一般式(V)
【0020】
【化9】
【0021】〔式中、R3 及びR4 は、それぞれ水素原
子,ハロゲン原子(例えば塩素,臭素,フッ素,沃素)
又は炭素数1〜8のアルキル基であり、それらは同一で
あってもよいし、異なっていてもよく、m及びnは、そ
れぞれ1〜4の整数であって、mが2〜4の場合はR1
は互いに異なるものであってもよいし、nが2〜4の場
合は互いに異なるものであってもよい。そして、Zは、
炭素数1〜8のアルキレン基,炭素数2〜8のアルキリ
デン基,炭素数5〜15のシクロアルキレン基、炭素数
5〜15のシクロアルキリデン基又は−SO2 −,−S
O−,−S−,−O−,−CO−結合もしくは一般式(V
I)
【0022】
【化10】
【0023】で表わされる結合を示す。〕で表わされる
二価フェノールとホスゲンまたは炭酸エステル化合物と
を反応させることにより容易に製造することができる。
すなわち、例えば、塩化メチレンなどの溶媒中におい
て、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、二価フェ
ノールとホスゲンのようなカーボネート前駆体との反応
により、あるいは二価フェノールとジフェニルカーボネ
ートのようなカーボネート前駆体とのエステル交換反応
などによって製造される。ここで、二価フェノールとし
ては、様々なものがあるが、特に2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕が好
ましい。ビスフェノールA以外の二価フェノールとして
は、ビスフェノールA以外のビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)アルカン,ハイドロキノン;4,4’−ジヒドロ
キシジフェニル;ビス(4−ヒドロキシフェニル)シク
ロアルカン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド;ビス(4−
ヒドロキシフェニル)エーテル;ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ケトンのような化合物又はビス(3,5−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンのようなハロゲン化ビスフェノール類等を挙げること
ができる。そして、これらの二価フェノールはそれぞれ
単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよ
い。また、炭酸エステル化合物としては、ジフェニルカ
ーボネート等のジアリールカーボネートやジメチルカー
ボネート,ジエチルカーボネート等のジアルキルカーボ
ネートが挙げられる。
【0024】一方、(A)PC−FPC共重合体や
(C)ポリカーボネート樹脂と共に用いられる(B)ガ
ラスとしては、様々な種類あるいは形態のものを充当す
ることができる。例えば、ガラス繊維,ガラスビーズ,
ガラスフレーク,ガラスパウダー等を用いることがで
き、これらは単独でも二種以上を組み合わせて用いても
よい。これらの中で、樹脂強化用に広く用いられている
ガラス繊維は、含アルカリガラス,低アルカリガラス,
無アルカリガラスのいずれであってもよい。そして、そ
の繊維長は1〜8mm、好ましくは3〜6mmであって、繊
維径は3〜20μm 、好ましくは5〜15μm である。
また、ガラス繊維の形態は、特に制限はなく、例えばロ
ービング,ミルドファイバー,チョップドストランド等
各種のものが挙げられる。これらのガラス繊維は単独で
も二種以上を組み合わせて用いることができる。さら
に、これらのガラス材は、樹脂との親和性を高めるため
に、アミノシラン系,エポキシシラン系,ビニルシラン
系,メタクリルシラン系等のシラン系カップリング剤、
クロム錯化合物、ホウ素化合物等で表面処理されたもの
であってもよい。
【0025】本発明の樹脂組成物は、上記(A)〜
(C)成分よりなるものであるが、それらの配合割合
は、(A)PC−FPC共重合体10〜95重量%、好
ましくは10〜90重量%、(B)ガラス5〜60重量
%、好ましくは10〜50重量%及び(C)ポリカーボ
ネート樹脂0〜85重量%、好ましくは0〜80重量%
である。ここで、(A)PC−FPC共重合体は、二価
フェノールのポリカーボネート部の共重合割合が高い共
重合体を用いる場合には、(C)ポリカーボネート樹脂
の配合量を少なくすることができ、(C)成分としての
ポリカーボネート樹脂を配合しなくてもよい場合もあ
る。本発明の樹脂組成物において、(B)ガラスの配合
割合が5重量%未満では、寸法安定性が低下し好ましく
ない。また、60重量%を超えると、樹脂の混練が困難
ないし不可能となり好ましくない。そして、ガラスとし
て、“E”ガラスを用いた場合、Eガラスの屈折率nD
が約1.545であるので、(A)共重合体中のBPAF
のフルオロポリカーボネートの割合を30〜60重量%
にすることによってPC−FPC共重合体のnD を1.5
55〜1.535と屈折率を近づけることができ、透明性
を向上させるのに非常に効果的である。本発明において
は、(A)PC−FPC共重合体及び(C)ポリカーボ
ネート樹脂(PC)を配合した混合樹脂の屈折率と
(C)ガラスの屈折率の差(絶対値)を0.01以下、好
ましくは0.005以下にする。この樹脂とガラスの屈折
率の差(絶対値)が0.01を超えると樹脂組成物から得
られる成型品の透明性が低下して好ましくない。
【0026】本発明の樹脂組成物は、前記の各成分
(A),(B),(C)及び必要に応じて用いられる各
種添加成分を配合し、混練することにより得ることがで
きる。該配合,混練は通常用いられている方法、例え
ば、リボンブレンダー,ヘンシェルミキサー,バンバリ
ーミキサー,ドラムタンブラー,単軸スクリュー押出
機,二軸スクリュー押出機,コニーダ,多軸スクリュー
押出機等を用いる方法により行うことができる。そし
て、混練に際しての加熱温度は、通常250〜300℃
の範囲で選ばれる。かくして得られたポリカーボネート
樹脂組成物は、既知の種々の成形方法、例えば、射出成
形,中空成形,押出成形,圧縮成形,カレンダー成形,
回転成形等を適用して自動車用ガラス,サンルーフなど
自動車分野の成形品や家電分野の成形品を製造すること
ができる。そして、本発明の樹脂組成物には、必要に応
じて、各種の添加剤,他の合成樹脂,エラストマー等
を、本発明の目的を阻害しない範囲で配合することがで
きる。例えば、各種の添加剤としては、ヒンダードフェ
ノール系,亜リン酸エステル系,リン酸エステル系,ア
ミン系等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系やベンゾ
フェノン系等の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系など
の光安定剤、脂肪族カルボン酸エステル系やパラフィン
系等の外部滑剤、常用の難燃化剤、離型剤、帯電防止
剤、着色剤等が挙げられる。
【0027】
【実施例】次に、本発明を製造例,実施例及び比較例に
より、さらに詳しく説明する。 製造例1−1 (PCオリゴマーAの合成)400リットルの5%水酸
化ナトリウム水溶液に、34.8gのBPA及び25.2g
のBPAFを溶解した。次いで、室温に保持したこのB
PA−BPAFの水酸化ナトリウム水溶液を138リッ
トル/hrの流量で、また塩化メチレンを69リットル/
hrの流量で内径10mm、管長10mの管型反応器にオリヒ
ヘス板を通して導入し、これにホスゲンを並流して10.
7kg/hrの流量で吹き込み、8時間連続的に反応させ
た。ここで用いた反応管は二重管となっており、ジヤケ
ット部分には冷却水を通して反応液の排出温度を25℃
に保った。また、排出液のpHは10〜11となるよう
に調整した。このようにして得られた反応液を静置する
ことにより、水相を分離除去し、塩化メチレン相(22
0リットル)を採取して、これにさらに塩化メチレン1
70リットルを加え、十分に攪拌し、PCオリゴマーA
(濃度317g /リットル)を得た。 製造例1−2 (PCオリゴマーBの合成)製造例1−1において、1
4.4gのBPA及び45.6gのBPAFを用いた以外
は、製造例1−1と同様に実施した。 製造例1−3 (PCオリゴマーCの合成)製造例1−1において、6
0gのBPAFを用いた以外は、製造例1−1と同様に
実施した。
【0028】製造例2−1 (PC−FPC共重合体Aの製造)PCオリゴマーA1.
26リットルに塩化メチレン2リットルを加えて希釈し
溶液Iとした。一方、水酸化ナトリウム76.4g及びB
PAF193gを水0.9リットルに溶解して溶液IIとし
た。溶液Iと溶液IIを混合し、触媒としてトリエチルア
ミン0.34ml及びp-tert-ブチルフェノール8gを加え
た後2時間攪拌して反応を行った。反応後、水5リット
ルと塩化メチレン5リットルとを加え、有機相と水相と
に分離した。次いで、有機相を0.01Nの水酸化ナトリ
ウム溶液を用いてアルカリ洗浄した後、さらに0.1Nの
塩酸を用いて洗浄した。その後、水洗を行って塩化メチ
レンを除去し、フレーク状のBPA−BPAF共重合体
Aを得た。NMR分析によりBPAFのモル%を求め
た。得られたフレークを100℃で6時間乾燥し、29
0℃でプレス成型し、屈折率を求めた。 製造例2−2 (PC−FPC共重合体Bの製造)製造例2−1におい
て、PCオリゴマーBを用いた以外は、実施例2−1と
同様に実施した。 製造例2−3 (PC−FPC共重合体Cの製造)製造例2−1におい
て、PCオリゴマーCを用いた以外は、実施例2−1と
同様に実施した。製造例2−1,2,3で得られたPC
−FPC共重合体A,B,CのBPAFのモル%及び屈
折率(nD ) を第1表に示す。そして、製造例2−2で
得られたPC−FPC共重合体Bとポリカーボネート樹
脂としてFN−2200〔出光石油化学(株)製〕とを
押出機を用い、300℃で6:4の比率(重量)で混合
した。得られ混合樹脂のnD は1.545であった。この
混合樹脂は実施例4,5,6及び8に供された。また、
製造例2−3で得られたPC−FPC共重合体Cとポリ
カーボネート樹脂としてFN−2200とを押出機を用
い、300℃で44.3:55.7の比率(重量)で混合し
た。得られ混合樹脂のnD は1.544であった。この混
合樹脂は実施例7に供された。なお、屈折率は、アッベ
の屈折計を用いて測定した。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1〜7及び比較例1〜5 PC−FPC共重合体としては、製造例2−1,2,3
で得られたPC−FPC共重合体A,B,Cを用いた。
一方、ポリカーボネート樹脂としては、FN−2200
〔出光石油化学(株)製〕を用いた。そして、ガラスフ
ァイバーとしては、MA−409C〔旭ファイバーグラ
ス(株)製,nD =1.545)を用い、第2表に示す割
合で、30mmベント付押出機により300℃でペレット
を作成した。なお、ガラスファイバーは押出機の原料樹
脂のホッパー供給位置よりも下流側から供給した。得ら
れたペレットを300℃でプレス成型した。 実施例8及び比較例6 ガラスとして、ガラスビーズ〔EGB−731A:東芝
パロディーニ(株)製,nD =1.545〕を用いた以外
は、第2表に示す割合で配合し、実施例1と同様に実施
した。 実施例9 製造例2−1で得られたPC−FPC共重合体Aとポリ
カーボネート樹脂としてFN−2200を押出機を用
い、300℃で14:86の比率(重量)で混合した。
得られた混合樹脂のnD は1.579であった。そして、
ガラスとしては、ガラスファイバー〔ECR(electric
corrosion resistant)ガラス,旭ファイバーグラス
(株)製,nD =1.579〕を用い、第2表に示す割合
で、30mmベント付押出機により300℃でペレットを
作成した。得られたペレットを300℃でプレス成型し
た。 実施例10 製造例2−2で得られたPC−FPC共重合体Bとポリ
カーボネート樹脂としてFN−2200を押出機を用
い、300℃で9.4:90.6の比率(重量)で混合し
た。得られた混合樹脂のnD は1.578であった。そし
て、ガラスとしては、ガラスファイバー(ECRガラ
ス)を用い、第2表に示す割合で、30mmベント付押出
機により300℃でペレットを作成した。得られたペレ
ットを300℃でプレス成型した。実施例及び比較例で
得られた成型品については、性能評価としてヘーズの測
定及び屈折率の測定を行った。性能評価の結果を第2表
に示す。なお、性能評価は、下記の試験方法に従って行
った。 1)ヘーズの測定 厚さ3mmの試験片をJIS K 7105に準拠して測
定した。 2)nD の測定 アッベの屈折計を用いた。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、本来の
ポリカーボネートの機械的特性を有しながら、透明性が
優れたポリカーボネート樹脂組成物を得ることができ
る。それ故、本発明のポリカーボネート樹脂組成物は、
電気・電子機器分野、自動車分野等において幅広く使用
されている各種の成形品の素材として有効に利用され
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は、それぞれ水素または炭素数1
    〜4のアルキル基を示す。)で表わされる繰返し単位
    (a)及び一般式(II) 【化2】 で表わされる繰返し単位(b)を有する共重合体10〜
    95重量%,(B)ガラス5〜60重量%及び(C)ポ
    リカーボネート樹脂0〜85重量%からなり、(A)及
    び(C)の混合樹脂の屈折率とガラスの屈折率との差
    (絶対値)が、0.01以下であることを特徴とするポリ
    カーボネート樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ガラスがEガラスである請求項1記載の
    ポリカーボネート樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 ガラスがガラス繊維である請求項1記載
    のポリカーボネート樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05179119A (ja) * 1991-12-27 1993-07-20 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリカーボネート系樹脂組成物及びその製造方法

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JPH05179119A (ja) * 1991-12-27 1993-07-20 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリカーボネート系樹脂組成物及びその製造方法

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