JPH05138212A - 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法 - Google Patents

傾斜式穿孔機のオンライン制御方法

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Publication number
JPH05138212A
JPH05138212A JP3303601A JP30360191A JPH05138212A JP H05138212 A JPH05138212 A JP H05138212A JP 3303601 A JP3303601 A JP 3303601A JP 30360191 A JP30360191 A JP 30360191A JP H05138212 A JPH05138212 A JP H05138212A
Authority
JP
Japan
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rolled
rolling
shoe
disk
diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP3303601A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroji Kasahara
博二 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP3303601A priority Critical patent/JPH05138212A/ja
Publication of JPH05138212A publication Critical patent/JPH05138212A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法を提供す
る。 【構成】 一対の圧延ロール1,1が形成する圧延領域
の両側に一対のディスクシュー4,4を配置してなる傾
斜式穿孔機によって被圧延材を穿孔する際に、オンライ
ン制御装置10に圧延ロール駆動モータ6のモータパワー
M ,回転数検出器11の検出信号Nとディスクシュー駆
動モータ5の回転数検出器12の検出信号とを入力し、ま
た手動設定器11を介してディスクシュー径DD と被圧延
材の径D0、圧延後の中空素管の径D1 と肉厚t1 の目
標値、被圧延材の鋼種kをそれぞれ入力して被圧延材の
前進速度vH を演算し、ついでディスクシューの回転数
D を求めてディスクシュー駆動モータ5に指令をする
ことにより、ディスクシューの周速を被圧延材の前進速
度に同期させるように制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜式穿孔機のオンラ
イン制御方法に係り、とくにディスクシューを使用した
傾斜式穿孔機のオンライン制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、継目無鋼管の製造工程において
素材の穿孔に用いられる穿孔機の一つに傾斜式穿孔機が
ある。この傾斜式穿孔機は圧延ロールを上下に配置しガ
イドシューを左右に配置したものであるが、小型サイズ
の場合はガイドシューに代わってディスクシューを用い
る場合がある。
【0003】図2はその一例を示したもので、上下圧延
ロール1,1の間でプラグ2によって穿孔される被圧延
材3の左右にディスクシュー4,4がほぼ水平に配置さ
れ、被圧延材3の外周面に接触しながらガイドするので
ある。なお、このディスクシュー4,4を駆動モータ
5,5によって積極的に駆動することによって穿孔機の
前進効率を向上させることが可能である(第3版鉄鋼便
覧III(2), 日本鉄鋼協会編, 昭和55年発行, P.939 参
照) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したデ
ィスクシューの焼付や摩耗の発生を防止するため、さら
には被圧延材の外面疵の発生を抑制するために、通常、
被圧延材の前進速度とディスクシューの周速とを同期さ
せようとの試みがなされているが、現状のところオペレ
ータに依存しているため、目標レベルに到達せずに品質
・歩留りの低下を来しているという問題がある。
【0005】すなわち、オペレータは与えられた作業標
準に従って、下記(1) 式を用いて被圧延材の前進速度v
H (cm/s)を求めて、ディスクシューの周速の調整を行う
のが一般的であった。なお、ここで、DRは圧延ロール
径(cm) ,NR は圧延ロール回転数 (rpm),αはロール
傾斜角( °) ,ηは前進効率 (%)である。 vH =(1/60) πDR ・NR sin α・η …(1) しかし、このような調整はオペレータの手動操作に依存
することになるため、穿孔機の前進効率ηが被圧延材の
鋼種やその他の圧延条件によって大きくばらつくため、
両者をタイミングよく同期させるのが困難である。ま
た、前進効率ηは通常、実績圧延時間と理論圧延時間と
の比から求められるが、圧延の1本目に対しては求める
ことができず、さらにそれがばらつくという悪循環を起
こすことになる。
【0006】本発明は、上記したような従来技術の課題
を解決すべくしてなされたものであって、オンラインで
ディスクシューの周速を被圧延材の前進速度に同期可能
とした傾斜式穿孔機のオンライン制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一対の圧延ロ
ールが形成する圧延領域の両側に一対のディスクシュー
を配置してなる傾斜式穿孔機によって被圧延材を穿孔す
るに際し、被圧延材の前進速度を算出し、この前進速度
に同期させるように前記ディスクシューの周速を制御す
ることを特徴とする傾斜式穿孔機のオンライン制御方法
である。
【0008】
【作 用】本発明者は、ディスクシューの周速を被圧延
材の前進速度にオンラインで同期させるべく鋭意検討を
行った結果、従来、穿孔所要動力を算出する理論式とし
て多く用いられているマックローレン(Mclaren)の方法
を応用することによりオンライン化を図ることが可能で
あることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成さ
せるに至った。
【0009】いま、マックローレン(Mclaren)の方法に
よれば、穿孔所要動力P(kW)は被圧延材の単位時間当
たりの排除体積をV*(cm3/s) とし、単位体積当たり変
形に要する動力をw(kW・s/cm3)とすると、下記(2) 式
に基づいて求められる。 P=wV* …(2) ここで、排除体積をV(cm3)とし圧延所要時間をT
(s)とすると、V* はV/Tとして置き換えることが
できるから、上記(2) 式は(2) ′式として表すことがで
きる。
【0010】 P=wV/T …(2) ′ また、圧延後の中空素管長さをlとし前進速度をvH
すると、圧延所要時間Tはl/vH として表すことがで
きるから、(2) ′式は下記(2) ″式として書き直すこと
ができる。 P=w・V・(vH /l) …(2) ″ それ故、被圧延材の前進速度vH は下記(3) 式で表され
ることになる。
【0011】 vH =(P・l)/(w・V) …(3) ここで、外径D0 ,長さLの被圧延材を外径D1 ,肉厚
1 の中空素管に穿孔するときの排除体積Vは下記(4)
で求めることができる。 V=πL{(D0 2/4) −(D1 −t1 )t1 } …(4) また、中空素管長さlについては、排除体積Vは穿孔前
後で変化しないことから、πL・D0 2/4 =π(D1
1 )t1 ・lが成立し、したがって(5) 式として求め
ることができる。
【0012】 l=L・D0 2/{4(D1 −t1 )t1 } …(5) さらに、単位体積当たり変形に要する動力wは、中空素
管外径, 肉厚,鋼種によって圧延実績からテーブル化す
ることができる。一方、Pは正味の圧延動力であり、モ
ータパワーPM から加減速パワーPA および無負荷ロス
F を差し引いたものとして、下記(6) 式で表される。
【0013】 P=PM −PA −PF …(6) ここで、無負荷ロスPF は実際には無視できるほど小さ
い値であるから、(6)式は下記(6) ′式で近似すること
ができる。 P≒PM −PA …(6) ′ このモータパワーPM はオンラインで計測することがで
き、また加減速パワーPA はモータ回転数をN(rpm)、
モータ軸換算のトータル慣性モーメントをJ(kgm2) と
すると、その角速度ωは2πN/60(rad/s) であるから
下記(6) ″式として表すことができるから、正味の圧延
動力Pは演算で求めることができる。
【0014】 PA =J・ω(dω/dt) =(2π/60)2 ・J・N(dN/dt)(kW) …(6) ″ したがって、前出の(3) 式の被圧延材の前進速度vH
下記(7) 式で表されることになり、いずれもオンライン
で計測可能な値であるから、vH をオンラインで求める
ことができる。
【0015】 vH ={(PM −PA )・D0 2}/[w・π{D0 2− 4(D1 −t1 )t1 }・(D1 −t1 )t1 ] …(7) 一方、ディスクシューの径をDD とすると、ディスクシ
ューの回転数ND は上記の被圧延材の前進速度vH を用
いることにより、下記(8) 式で求められる。 ND =60vH /(πDD ) …(8) このようにして、ディスクシューの周速を被圧延材の前
進速度に同期させることができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明方法に係るオンライン制御
装置の構成を示す概要図であり、従来例と同一の要素は
同一符号を付している。図1において、10はオンライン
制御装置であり、11は手動設定器、12は圧延ロール回転
数検出器、13はディスクシュー回転数検出器、14はモー
タ電力計である。
【0017】図に示すように、本発明に用いるオンライ
ン制御装置10には、圧延ロール駆動モータ6の回転数検
出器11による検出信号Nとディスクシュー駆動モータ5
の回転数検出器12の検出信号とモータ電力計14の測定信
号PM とが入力される。一方、手動設定器11を介して圧
延ロール径DR ,ディスクシュー径DD , 被圧延材の径
0 および圧延後の中空素管の径D1 (目標値)とその
肉厚t1 (目標値)、さらに被圧延材の鋼種kが入力さ
れる。なお、単位体積当たり変形に要する動力wは、予
めテーブル化されたものがオンライン制御装置10に登録
されている。
【0018】そこで、オンライン制御装置10において、
まず前出(7)式を用いて被圧延材の前進速度vH を演算
し、ついで(8) 式を用いてディスクシューの回転数ND
を求め、ディスクシュー駆動モータ5に回転数の指令を
する。このときのディスクシュー駆動モータ5の実際の
回転数は、回転数検出器13を介してオンライン制御装置
10にフィードバックされて、回転数指令値と回転数実測
値との差がなくなるように制御されることになる。
【0019】圧延ロール径110 cm, ディスクシュー径24
0 cm, ロール回転数を87rpm , 傾斜角を9°に設定し
て、材質が13Crで外径が20.7cm,丸ビレットを外径22.2
cm,肉厚2.0cm の中空素管に圧延する際に本発明法を適
用した。圧延実績から単位体積当たり変形に要する動力
wは1.6kW ・s/cm3 、オンラインで計測した穿孔所要動
力Pは6000kWであった。
【0020】よって、被圧延材の前進速度vH を演算し
たところ47.4cm/sであり、この前進速度vH に同期すべ
きディスクシューの回転数ND は3.77rpm であったか
ら、オンライン制御装置10からディスクシュー駆動モー
タ5の回転数を制御したところ、ディスクシューの焼付
や摩耗の発生がなく、また外面疵のない被圧延材を圧延
することができた。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、オ
ンラインで被圧延材の前進速度にディスクシューの周速
を同期させることができるから、ディスクシューの焼付
や摩耗の発生を防止して寿命の延長を図ることが可能で
あるとともに、被圧延材の品質・歩留りの向上に寄与す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施に用いるオンライン制御装置
の構成を示す概要図である。
【図2】ディスクシューを有する傾斜式穿孔機の従来例
の構成を示す概要図である。
【符号の説明】
1 圧延ロール 4 ディスクシュー 5 ディスクシュー駆動モータ 6 圧延ロール駆動モータ 10 オンライン制御装置 11 手動設定器 12 圧延ロール回転数検出器 13 ディスクシュー回転数検出器 14 モータ電力計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の圧延ロールが形成する圧延領域
    の両側に一対のディスクシューを配置してなる傾斜式穿
    孔機によって被圧延材を穿孔するに際し、被圧延材の前
    進速度を算出し、この前進速度に同期させるように前記
    ディスクシューの周速を制御することを特徴とする傾斜
    式穿孔機のオンライン制御方法。
JP3303601A 1991-11-19 1991-11-19 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法 Pending JPH05138212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3303601A JPH05138212A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3303601A JPH05138212A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05138212A true JPH05138212A (ja) 1993-06-01

Family

ID=17922967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3303601A Pending JPH05138212A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 傾斜式穿孔機のオンライン制御方法

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JP (1) JPH05138212A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7578157B2 (en) * 2007-05-21 2009-08-25 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Piercing-rolling method and piercing-rolling apparatus for seamless tubes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7578157B2 (en) * 2007-05-21 2009-08-25 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Piercing-rolling method and piercing-rolling apparatus for seamless tubes

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