JPH05138157A - フイルタ部材 - Google Patents

フイルタ部材

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JPH05138157A
JPH05138157A JP16842291A JP16842291A JPH05138157A JP H05138157 A JPH05138157 A JP H05138157A JP 16842291 A JP16842291 A JP 16842291A JP 16842291 A JP16842291 A JP 16842291A JP H05138157 A JPH05138157 A JP H05138157A
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folded
drainage
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Shigeru Yamamoto
山本  茂
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Toray Fine Chemicals Co Ltd
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Toray Fine Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食堂やレストランの排水溝にセットして排水
中の油脂分を吸着し、排水中に含有される栄養分の醗酵
による悪臭の発生を低減し、更に、設置や除去が簡単に
できる吸油性のフィルタ部材を提供する。 【構成】 排水の通過が可能な程度の大きさの流水孔を
多数開孔したフェルト状吸油性シート状物を、排水溝の
幅に対応する平板部を形成する如くジグザク状に折り返
し、この折り返し部分が復元しないように賦形されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸油性シート状物、特に
オレフィン系の合成樹脂を微細に繊維化し、この繊維を
用いて形成したフェルト状物に多数の流水孔を開孔し、
排水を通過させながら含有されている油脂分を吸着して
濾過する、設置と取り外しが容易なフィルタ部材の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】食堂やレストランにおいては調理する間
に大量の排水が流されるが、この排水の中には大量の油
脂分が含まれている。特にその量は中華料理に多く、こ
の油脂が原因して排水溝を汚染すると共に、この排水中
に含まれている栄養分が短時間に醗酵し、悪臭を放ち、
環境を悪化するという問題があった。この問題を解決す
るために、厨房外に排水の処理槽を設ける方法がある
が、都市部の食堂やレストランにはこの処理槽を設ける
場所が殆どないのが現状である。
【0003】本発明者が前記問題点を解決するために排
水の性質を調査したところ、排水中に含まれている油脂
分を除去するだけでも、排水中の栄養分を減少させるこ
とができ、醗酵の程度を少なくする上でかなりの意義が
あることが判明した。そこで、本発明者は5〜15枚程度
のフェルト状の吸油性シート状物をタイル状に切断し、
これを支持枠に固定して形成したフィルタ部材を排水溝
の長手方向に間隔を開け、上流側に前記フィルタ部材の
下部を突き出してこの排水溝を横断するように配置した
濾過装置を開発した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、食堂やレスト
ランでは1日当たりの排水量や、この排水中に含有され
ている油脂分が多いため、上述した10枚前後のタイル状
のフィルタを支持枠に嵌脱して毎日交換し、そして、排
水溝の中から1枚ずつ撤去した後、新しいものと交換し
なければならない。
【0005】食堂やレストランでは、通常は調理人自ら
が清掃時に、このフィルタを交換することになるが、上
述したように、この排水溝の中の設置するフィルタは枚
数が多い上に、汚れて重量が増したものを排水溝の中に
手を伸ばした不安定な姿勢で1枚ずつ交換しなければな
らないので、交換に手間が掛り面倒である上に、かなり
の時間を必要とするためにこの作業は調理人から嫌われ
ると言う問題があった。本発明は以上の問題点に鑑み
て、排水溝中にセットし、また、簡単に除去することが
できるフィルタ部材を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るフィルタ部材は、排水の通過が可能な程
度の大きさの流水孔を多数開孔したフェルト状吸油性シ
ート状物を、排水溝の幅に対応する平板部を形成する如
くジグザグ状に折り返し、この折り返し部分が復元しな
いように賦形されて構成されている。
【0007】このフェルト状の吸油性シート状物は油脂
分を吸着するためにオレフィン系の合成樹脂を使用し、
表面積を増加するために、特にメルトブロー方式によっ
て紡糸されたポリプロピレン製の微細な糸からなるフェ
ルト状物を使用するのが好適である。しかし、本発明の
フィルタ部材の素材はこれに限定されるものではなく、
他の吸油性のシート状物を使用することができる。
【0008】
【作 用】本発明は以上の構成を有しており、フェルト
状吸油性シート状物を平面視でジグザグ状に屈曲し、且
つ連続して形成されているので、使用済の吸油性フィル
タを一度に連続的に撤去することができ、新しいフィル
タの設置も予め折り畳んで賦形してある吸油性フィルタ
を排水溝中に立て掛け、これを屏風状に広げて固定する
ことにより、一度の操作で設置することができる。
【0009】また、前記吸油性フィルタを平面視でジグ
ザグになる屏風状に形成することにより、フィルタの縦
方向の断面係数が増加し、このフィルタを支持するため
の支持枠が不要となり、またフィルタ面はV形或いはW
形に連続的に配置されて相互に補強し合った状態となっ
ているので、排水の流水抵抗によるフィルタのメクレを
防止することができる。
【0010】更に、本発明のフィルタの展開状態、或い
は展開長さを調整することによって、排水溝に対する平
面視でジグザグの傾斜角度が変更され、様々な溝幅の排
水溝に適用することができる。
【0011】
【実施例】図面を参照して、本発明の実施例を説明す
る。図1及び図2は本発明の第1実施例で、フィルタ部
材1は平板部1aと折り返し部1bとを交互に形成して平面
視でジグザグな屏風状に形成し、これを排水溝7内に展
開状態で装填し、支持体3によって排水溝7の長手方向
にある程度の長さを維持し、平板部1aが溝幅一杯になる
ように支持したものである。
【0012】このフィルタ部材1を構成するシート状物
は、フェルト状吸油性シート状物を排水溝7の深さと幅
に応じて切断し、これに多数の流水孔1cを分散して開口
したものを準備し、これの側縁部をホチキス、縫合、接
着等の適当な手段で連続して平板部1aと折り返し部1bを
交互に形成したものである。また、別の構造としては図
7の第2実施例に示すように長尺のシート状物をジグザ
グ状に折り曲げて連続的に平板部1aと折り返し部1bを形
成し、この折り返し部1bを加熱によって賦形したり、超
音波シール等によって局部的に接着することによって形
成したものを採用することができる。
【0013】折り返し部1bはフィルタ部材1を所定の形
状に保持し、このフィルタ部材1が濡れても平板部1aが
溝幅内に拡がって汚水をバイパスさせないためのもので
ある。従って、2枚のシート状物を縫合、接合、或いは
ホチキスによって固定した場合のようにその形状を比較
的正確に保持する場合と、加熱によって賦形した場合の
ように、濡れた場合に若干伸びることも許容されるが、
何れの場合も実質的に平板部1aが溝幅内一杯に拡がった
状態を保持するものであれば良い。
【0014】このフィルタ部材1には多数の流水孔1cを
分散して開口すると共に、平面視においてジグザグ状の
多段の屏風状に形成しており、排水溝7の溝幅に合わせ
てX字形に開脚する型鋼製の支持体3の長脚4、短脚5
の各々の脚部4b、5bに加えて、短脚5の頂部5a下面の突
起5cによって、排水Wの流水抵抗が大きな場合でも押し
流されないように支えられている。そして、排水溝7を
矢印のように流れる排水Wは支持体3に支持されたフィ
ルタ部材1により多段に流水孔1cを介して濾過されなが
ら流出し、下流に行くに従って油脂分が除去される。
【0015】図3に示すように、本発明のフィルタ部材
1にはパンチングによって多数の流水孔1cが分散して開
口されているため、フィルタ部材1の厚さ方向の流水孔
1cの内側には細い繊維の切断面が露出しているので、前
記フィルタ部材1の上流面だけでなく、この流水孔1cの
内側でも排水Wが浸透し、通過する際に油脂分を吸着す
るようにしている。また、この流水孔1cはある程度の流
量の排水Wを通過させることによって、このフィルタ部
材1が短時間に目詰まりして使用不能になるのを防止し
ている。
【0016】このフィルタ部材1の厚さは4〜12mm程度
で、流水孔1cの大きさは使用条件にもよるが、実験結果
では一般に直径が7〜10mm程度で、開口率は10〜40%、
更に好ましくは20〜30%が良いようである。また、本実
施例ではこの流水孔1cを円形に形成しているが、油脂分
を吸着する効果を維持し、目詰まりによって短時間で使
用不能になることを防止できる開口面積と配置であれ
ば、円形以外の形状でも構わない。また、開孔位置によ
ってその形状と面積、分布状況を変更することも許容さ
れる。
【0017】図4に示すように、第1実施例においては
このフィルタ部材1は折り返し部1bをホチキス針2で固
定しており、この折り返し部1bが復元しないように賦形
されている。また、前記フィルタ部材1を支持する支持
体3は図5及び図6に示すように長脚4と短脚5のそれ
ぞれの頂部4a、5a中央、またはその近傍をリベット6で
固定しており、各々の脚部4b、5b及び短脚5の突起5cに
よってフィルタ部材1を支持して、排水Wの流水抵抗に
よるフィルタ部材1の流失や平板部1aの偏りを防止して
いる。尚、排水Wが大量に流されない場合には突起5cの
ない支持体3を使用することができる。更に、前記支持
体3の替わりに排水溝7の底部にフィルタ部材1の下端
が支持できる突起状物を有する下部保持体を設けること
によってこのフィルタ部材1を支持しても良い。また、
排水Wの流量が多い場合には前記支持体3とこの下部保
持体を併用してフィルタ部材1の上下両端を支持するこ
とによって安定した排水処理を行うことができる。尚、
排水溝7の上に格子状の蓋が設けられている場合にはこ
の格子で仕切られた穴にボルト状物を挿入して、このボ
ルト状物の軸部でフィルタ部材1を支持し、前記蓋の格
子でこのボルト状物の頭部を支持するようにすることが
できる。
【0018】支持体3の開脚角度は排水Wの流水抵抗に
よってフィルタ部材1が支持体3から外れないように図
1及び図7に示す角度より狭めて設置しても良い。尚、
このフィルタ部材1は本実施例では共に13段になってい
るが、その段数は処理すべき排水量とこの排水中に含有
される油脂分によって変えても良い。通常、このフィル
タ部材1の段数は5〜15段、好ましくは10段程度は連結
される。また、本実施例の支持体3の突起5cは平板状で
あるが、この突起5cの形状はピン状であっても良く、更
に、突起5cの数や間隔はフィルタ部材1の設置枚数や支
持体3の頂部4a、5aの長さに応じて適宜変更して良い。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るフィルタ部材は、排水の通
過が可能な程度の大きさの流水孔を多数開孔したフェル
ト状吸油性シート状物を、排水溝の幅に対応する平板部
を形成する如くジグザグ状に折り返し、この折り返し部
分が復元しないように賦形されて構成されているため、
以下の効果を奏することができる。
【0020】フェルト状吸油性シート状物を平面視でジ
グザグな屏風状に形成しており、連続しているため、使
用済のフィルタ部材を一度に撤去することができ、新し
いフィルタの設置も予め折り畳んであるフィルタ部材を
排水溝中に立て掛け、これを屏風状に広げて固定するこ
とにより、一度の操作で設置することができると共に、
取り外しも一挙にできるので、食堂やレストランの調理
人が短時間で簡単に排水溝の清掃をすることができる。
【0021】また、前記フィルタ部材をジグザグ状に形
成することによって、フィルタの縦方向の断面係数を増
加させることになり、このフィルタを支持するための支
持枠が不要となり、前記フィルタ面は相互に補強し合っ
た状態となっているので排水の流水抵抗によるフィルタ
のメクレを防止することができる。更に、本発明のフィ
ルタ部材の展開状態、あるいは展開長さを調整すること
によって、排水溝に対する平面視でジグザグの傾斜角度
が変更され、様々な溝幅の排水溝に適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の平面図である。
【図2】図1のII方向から見た側面図である。
【図3】吸油性フィルタの斜視図である。
【図4】隣合う吸油性フィルタを連結する部分の拡大斜
視図である。
【図5】フィルタ部材を支持する支持体の側面図であ
る。
【図6】支持体を開脚した状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例の平面図である。
【符号の説明】
1 フィルタ部材 1a 平板部 1b 折り返し部
1c流水孔 7 排水溝 W 排水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排水の通過が可能な程度の大きさの流水孔
    を多数開孔したフェルト状吸油性シート状物を、排水溝
    の幅に対応する平板部を形成する如くジグザグ状に折り
    返し、この折り返し部分が復元しないように賦形されて
    いるフィルタ部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104001349A (zh) * 2014-06-20 2014-08-27 西南民族大学 用于液液两相分离的微通道分离器
CN112209570A (zh) * 2020-10-09 2021-01-12 黄冈师范学院 沼气风屏养殖废水处理系统及装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104001349A (zh) * 2014-06-20 2014-08-27 西南民族大学 用于液液两相分离的微通道分离器
CN104001349B (zh) * 2014-06-20 2015-08-05 西南民族大学 用于液液两相分离的微通道分离器
CN112209570A (zh) * 2020-10-09 2021-01-12 黄冈师范学院 沼气风屏养殖废水处理系统及装置

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