JPH0513789B2 - - Google Patents

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JPH0513789B2
JPH0513789B2 JP60285987A JP28598785A JPH0513789B2 JP H0513789 B2 JPH0513789 B2 JP H0513789B2 JP 60285987 A JP60285987 A JP 60285987A JP 28598785 A JP28598785 A JP 28598785A JP H0513789 B2 JPH0513789 B2 JP H0513789B2
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JP
Japan
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pawl
ratchet gear
knob
output shaft
reverse
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JP60285987A
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Daijiro Nakamura
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は電動ドライバに関する。
〔背景技術〕
従来からよく使われている電動ドライバは、大
別するとふたつの型式に分けることができる。
ひとつは、商用電源(AC100V)に直接接続で
きるコードを備えていて、使用するときには常に
このコードを介して駆動用モータの電力の供給を
受ける型式のものである。この型式のものは、大
きな容量のモータが使えるために強い締付力(ト
ルク)を得ることができるけれども、商用電源の
ないところでは使用できないし、更に接続コード
がじやまになつて使い勝手が悪く、モータの重量
も大きい。そのため自由に持歩いて使える、いわ
ゆる、ハンデイな携帯用としては用いることがで
きない。したがつて、この型式の電動ドライバは
工場の組立ラインなどで使用される。
もうひとつは、モータ駆動用の電力が電池式
(充電式も含む)であつて、使用中に接続コード
を必要としない型式のものである。しかしなが
ら、これまでに実用化されているこの種の電動ド
ライバは、最大締付力を極力大きくすることがで
きるようにという要望がある。この要請こたえる
ためには、どうしても電源となる電池を大量に用
いなければならない。モータに接続される減速機
構における減速段数を増す方法もないわけではな
いが、減速手段が増えると最終的に得られる回転
数が低くなりすぎて、実用に適さないものとなつ
てしまう。上記のように、従来のこの種の電動ド
ライバにおいては、実際に必要とされる締付力
と、これに見合う出力がモータから得られるよう
な電源容量とから、全体の寸法あるいは重量が決
定されることとなるわけであるが締付力の大きさ
が優先されるので、かろうじて片手で持つて作業
がおこなえる程度の電動ドライバとするのがせい
ぜいであるというのが実情である。
上記のような電動ドライバは、小型・軽量化の
みにとどまらず、誤操作による故障などが生ずる
ことなく、作業性や安全性の面からも考慮がはら
われたものでなければ、汎用的に使用できるもの
とはならない。
例えば、ひどく錆付いたビスを取り外す場合、
まず、強いトルクでもつてビスを弛めたり締めた
りを繰返しおこない錆付きを解く必要がある。電
動ドライバのみでは、強いトルクが得られないの
で、まず、別の手動ドライバで錆付きを解いてか
ら電動ドライバを使用しなければならない。その
ため、もう一本のドライバを必要とするだけでな
く当然、作業性も落ちるのである。
汎用的電動ドライバは一般の家庭でも使われる
ようなものであることから、操作ツマミ停止
(OFF)の位置にあるときには、確実に出力軸の
回転が停止するような安全性も備えていなければ
ならない。それだけでなく、操作手順を間違えて
故障をおこすようなものであつてはならない。も
し、そうでなければ、とても実用的なものとは言
えないのである。
〔発明の目的〕
この発明は、上記の事情に鑑み、小型・軽量の
構成であつても、強くビスを締付けることがで
き、また、強く締付けられているビスでも弛める
ことができ、しかも、誤操作によつて故障を起こ
すことのないように高い操作性を備え、これと同
時に、高い作業性や安全性をも兼ね備えた電動ド
ライバを提供することを目的とする。
〔発明の開示〕
前記の目的を達成するため、発明者は、ビス締
付作業の分析をはじめとして、様々な方法から検
討した結果実用性のある電動ドライバを想到する
に至つたのである。以下にこれを詳述する。
ひとつのビス締付作業工程のうちのその90%
は、ビスからの抗力をほとんど受けることなく、
締付トルクが極めて少なくてすむ締付作業であ
り、残りの10%程度が、ビスからの強い抗力を受
て強い締付トルクを要する締付作業である。つま
り、ひとつのビス締付作業工程からすれば、強い
トルクを要するのは、最後のほんのわずかの間
(ビス弛め作業工程においては最初のほんのわず
かの間)だけである。そこで、強いトルクを要す
るわずかな間だけは手動でビス締めをおこない、
その他の期間は電動ドライバでビス締めをおこな
えば、作業性を損うことなく迅速に充分にビス締
めができ、そのためには、出力軸の逆転阻止機構
を備えていればよいと言うことを見い出したので
ある。
このような逆転阻止機構を備えた場合、この逆
転阻止機構の操作を誤つて、正逆転モータの回転
方向と阻止される回転方向を同じにすると電動ド
ライバが故障してしまう恐れがある。この場合、
モータの正転・逆転に応じた電気回路構成を切換
えと、逆転阻止機構における阻止方向の切換が連
動しておこなわれるようにすれば、誤操作で回転
要方向と回転阻止方向がくい違つてしまつて故障
するということもなく、操作性も良好になると言
うことも見い出したのである。
上記の逆転阻止機構の切換において、両回転方
向とも同時に阻止されるような状態を選択できる
ようにしておくならば、電動ドライバを全くの手
動ドライバへと切換えることができる。錆付いた
ビスの弛めの際に、最初は、手動ドライバとして
用いて錆付きを解き、そのあと直ちに引き続き電
動ドライバに切換えて、ビスの弛めをおこなうこ
とができるので、実質上、電動・手動共用ドライ
バとなり、作業性が著しく向上することも見い出
したのである。それだけでなく、この逆転阻止機
構が両回動方向とも阻止される状態において、正
逆転モータへの電気的接続を切るような電気回路
構成となるように連動して切換るようにしておけ
ば、万一回路に故障があつて板にモータが回つた
としても回転軸はまわらないので、停止操作状態
における予期せぬ回転軸の回転が生ずることがな
い。そのため、安全性も高められると言うことも
見い出したものである。
以上のように相互に関連する複数の知見を得る
ことによつて、この発明の完成に到達することが
できたのである。
したがつて、この発明は、出力軸を正逆転モー
タで正転または逆転駆動する電動ドライバであつ
て、前記出力軸にはラチエツト歯車が設けられて
いて、このラチエツト歯車に、噛合時においては
前記出力軸の正転のみ許容する第1の爪と、噛合
時においては前記出力軸の逆転のみ許容する第2
の爪とがそれぞれ組合されてラチエツト機構が構
成され、前記両爪はドライバケースに回動可能に
支持されているとともに常にラチエツト歯車に噛
合する方向に回動するようばねで付勢され、両爪
の一部に設けられた操作部に係合し出力軸および
ラチエツト歯車の回転方向に回転自在な操作突起
が、爪を前記ばねの付勢方向とは逆の方向に回動
させ、操作突起が前記第1の爪を回動させてラチ
エツト歯車との噛合を解除する状態と、操作突起
が前記第2の爪を回動させてラチエツト歯車との
噛合を解除する状態と、操作突起が何れの爪も回
動させず両爪が共にラチエツト歯車と噛合する状
態とを選択的に切換えられる爪切換手段を備え、
また、前記操作突起と同じ方向に回動自在なツマ
ミを有し、このツマミを手動操作することにより
前記正逆転モータの正転、逆転、および、停止状
態に応じて電気回路構成を切換えるスイツチ手段
を備え、さらに、爪切換手段とスイツチ手段の連
動操作手段として、前記操作突起とツマミとが、
一体的に回動するように互いに連結され、爪切換
手段の操作突起が第1の爪とラチエツト歯車の噛
合を解除させる位置にあるときは、スイツチ手段
のツマミが正転位置にあり、爪切換手段の操作突
起が第2の爪とラチエツト歯車の噛合を解除させ
る位置にあるときは、スイツチ手段のツマミが逆
転位置にあり、爪切換手段の操作突起が何れの爪
とラチエツト歯車の噛合をも解除させない位置に
あるときには、スイツチ手段のツマミが停止位置
にあるようになつており、両手段の切換動作が互
いに連動していることを特徴とする電動ドライバ
をその要旨とする。
以下、この発明にかかる電動ドライバを、その
一実施例をあらわした図面に参照しながら詳述す
る。
図面は電動ドライバを示し、第1図において、
電動ドライバ1は先端にチヤツク2を有し、この
チヤツク2は各種のドライバ(図示省略)を挟持
する。ケース3は筒状に形成され、その先端には
トルクリミツタの負荷を設定するための操作筒4
を備え、この操作筒4を目盛に対応させて回転さ
せることより出力軸の負荷を設定する。ケース3
の中間下部に把持部5を連設し、この把持部5の
基部前側にはトリガ6を有し、このトリガ6は電
源のOFF、ONを操作する。
前述のケース3の中間部側面には正逆転モータ
の電源OFFと、正・逆の回転を切り換えるため
の切換ツマミ7を備え、これを中立位置にすれば
電源OFF、すなわちモータの停止となる電気回
路構成であり、また上下方向に操作することによ
つてモータの正逆転が切り換られる。つまり、切
換ツマミ7の切換操作によつて、正逆転モータの
正転、逆転、および、停止に応じた電気回路構成
に切り換えられるのである。なお、この切換ツマ
ミ7は内部でリング状に構成されていて、ケース
3の反対側の側面にも切換ツマミを設けるように
している。
前述のケース3の中央上面側にはケース内部に
設けられるラチエツト機構の開放、噛合および切
換ツマミ7のロツク(拘束)を操作するラチエツ
ト操作ツマミ8が設けられ、この操作ツマミ8は
前後方向に操作されることによつて前部では開放
(爪の噛合の解状態の拘束)、中間部では噛合、後
部ではロツクが操作される。
第2図において、ケース3の後部には電池9…
9を収納する電源収納部10が形成されている。
上述の電源収納部10の前部にはモータ11が
位置し、このモータ11は正逆転を行う直流モー
タで構成されている。
モータ11の前部は筒状の固定筒12で保持さ
れ、さらに、この固定筒12は支持筒13の後部
に嵌着して保持され、そしてこの支持筒13はケ
ース3の内部に保持されている。
前述のモータ11の前部には遊星歯車減速機構
14が設けられていて、この機構14は極めて周
知の構成故に遊星部分は図形的に省略して示して
いるが、駆動側大歯車15および従動側大歯車1
6は前述の支持筒13に接して回動が許容され、
従動側大歯車16の中心部から出力軸17に動力
伝導される。
上述の遊星歯車減速機構14は遊星歯車の性質
上、大歯車15,16の回転を阻止することによ
つて、モータ11の出力を出力軸17に伝達する
ことができ、大歯車15,16の回転を許容した
とき出力軸17への動力伝導が断たれる。
そのために、上述の大歯車16の回転を阻止す
る負荷を設定することによつてトルクリミツタと
なる。
上述のトルクリミツタ18はボール19と付勢
鐶20によつて構成され、前述の支持筒13の先
端側の小径部を形成する段部の側面に、前述の大
歯車16の側面と対向する方向に筒状体21を形
成し、この筒状体21に4個のボール19…が収
納され、内端のボール19は大歯車16の側面に
接当している。
なお大歯車16の側面は適宜波状また凹凸状に
形成されてボール19とのスリツプに適当な抵抗
を付与している。
前述のボール19の外端には付勢鐶20が接当
し、この付勢鐶20は支持筒13の小径部22の
外周面で支持され、また内部には波状に形成した
板バネ23が介装され、この板バネ23によつて
ボール19を押圧付勢する。
上述の付勢鐶20の外部には突起24を形成
し、この突起24は操作筒4の内壁面に形成され
たカム25と接当している。そしてこのカム25
は傾斜状をなし、操作筒4を概数の目盛に対応し
て回動させることによつて付勢鐶20を押圧し、
板バネ23の押圧力を変えて、前述の大歯車16
の負荷が設定される。
なお、前述のボール19を収納する筒状体21
は支持筒13の段部面の等分位置5個所に形成さ
れている。
前述の支持筒13の小径部22の内側にはメタ
ル26,26を介して前述の出力軸17が軸受さ
れ、この出力軸17の中間部周面にはラチエツト
歯車27が形成されている。
第3図にも示すように、上述のラチエツト歯車
27には相互が対向する位置で一対の爪28,2
9が噛合するように、支持筒13の段部に植設さ
れたピン30,30にそれぞれ枢着され、バネ3
1,31によつて付勢されている。つまり、ラチ
エツト歯車27と爪28,29などでラチエツト
機構を構成しているのである。
なお、32,32は支持筒13の小径部22に
形成された爪28,29を挿通させるための切欠
き孔である。
前述の一方の爪28は出力軸17の正転時には
スリツプを生じるが逆転時にはロツクし(正転の
み許容する)、他方の爪29は出力軸17の逆転
時にはスリツプを生じるが、正転時にはロツクす
る(逆転のみ許容する)。
上述の爪28,29の相対向する上端にはこれ
ら爪28,29ラチエツト歯車27に対する噛合
を解くための操作部33,34が形成され、これ
ら操作部33,34間には操作突起(爪操作部)
35が位置し、この操作突起35が正方向または
逆方向に移動されることにより、それぞれの操作
部33,34と係合して各爪28,29の噛合を
解く。
上述の操作突起35はケース3の内周面に接し
て回動が許容されるリング36に連設され、この
リング36は後述するように前述の切換ツマミ7
と連動する。
前述の爪28,29の操作部33,34の下部
位置間には両爪28,29の噛合を同時に解く
(開放する)ためのカム板37を位置させ、この
カム板37は、第4図に示すように、先端部は両
爪28,29の間隔より狭く形成されて爪28,
29の噛合を許容し、先端部から内側に入つた両
側の傾斜カム面38,38は、これを爪28,2
9間に挿入して当接させることによつて爪28,
29の噛合を同時に解く(開放する)。
上述のカム板37は、第2図にも示すように、
連結杆39の先端部に形成され、この連結杆39
の後端は前述したラチエツト操作ツマミ8にスプ
リング40を介して連結され、そのために、この
ツマミ8を前後方向に操作することによつて爪2
8,29の開放、噛合が操作される。
上述のラチエツト操作ツマミ8の下面側にはロ
ツク板41が連設され、このロツク板41は前述
の切換ツマミ7を中立の停止位置でロツクする。
第5図にも示すように、前述の切換ツマミ7は
リング42の外周に一対形成され、このリング4
2は前述のモータ11を保持した固定筒12の外
周面に回動のみ自在に支持され、上部には規制孔
43を形成している。
前述のラチエツト操作ツマミ8のロツク板41
は上述の規制孔43に挿通され、第6図に示すよ
うに、ロツク板41の幅は規制孔43より若干小
さく形成して、リング42が切換ツマミ7の中立
の停止位置にあるとき、規制孔43に嵌合(係
合)し、このリング42の正方向および逆方向の
回動を阻止して、切換ツマミ7を停止位置でロツ
ク(拘束)する。なおロツク板41の小首部44
が規制孔43に位置するときはその間隔分だけリ
ング42は回動が正逆方向に許容され、この回動
で切換ツマミ7は正逆転の切換えのON操作がお
こなえる。また、前述の規制孔43にロツク板4
1が嵌合するラチエツト操作ツマミ8の位置は最
後部に移動されたロツク位置であり、また規制孔
43に小首部44が位置するツマミ8の位置は中
間部と最前部のラチエツト噛合位置とその開放位
置である。
前述の切換ツマミ7が設けられているリング
(スイツチ手段の一部)42と前述の操作突起3
5を形成したリング(爪切換手段)36とは左右
に位置する連結杆(連結手段)45,45で連結
され、そのために切換ツマミ7が正転ONに操作
されると、爪29の噛合が解かれ、切換ツマミ7
が逆転ONに操作されると、爪28の噛合が解か
れる。つまり、爪切換手段とスイツチ手段が連結
手段で係合されていて、この連結手段と切換ツマ
ミ7で両爪28,29の噛合・解状態の切換と電
気回路構成の切換を連動しておこなう連動操作手
段を構成しているのである。
ラチエツト操作ツマミ8、カム板37を先端に
備えた連結杆39、ロツク板41などで拘束手段
が構成されていて、この拘束手段によつて停止状
態に応じた電気回路構成(中立の停止位置)のま
ま切換がおこなえないようにスイツチ手段を拘束
してしまうことができるのである。それだけでな
く、の拘束手段は、上記のように両爪28,29
を噛合を解いた状態のままに拘束することもでき
るのである。
前述の切換ツマミ7のリング42の下部後面側
42aと対向する位置にはスイツチ基板46が対
設し、これらリング42とスイツチ基板46とに
よつてロータリースイツチ(スイツチ手段)を構
成しているのである。
すなわち第7図に示すように、スイツチ基板4
6には等分の角度で接点47〜53が形成され、
接点50はコモン接点であつて、たとえばプラス
の電位が供給され、接点47,53はマイナスの
電位(又はアース電位)に接続され、接点48,
49はモータ11の一方の端子に接続され、接点
51,52はモータ11の他方の端子に接続され
る。
一方リング42の前記下部後面側42aには2
個の電極54,55を有し、このリング42が中
立の位置にあるとき、一方の電極54は同時に2
個の接点48,49と接し、また他方の電極54
は同時に2個の接点51,52と接するように設
けられている。
切換ツマミ7の切換操作によつてモータの電気
回路構成がつぎのように切り換わることとなる。
リング42が中立の電源OFFの位置にあるとき
にはモータ11の両端子には電圧が供給されるこ
とがないのでモータは止まつたままである。この
電源OFFの位置から正転ONの方向に回動される
と一方の電極54は接点47,48と接し、他方
電極55は接点50,51に接するために、モー
タ11に対しては接点51から48に電流が流
れ、これを正転制御とする。またリング42が中
立の電源OFFの位置から逆転ON方向に回動され
ると、一方の電極54は接点49,50と接し、
他方の電極55は接点52,53に接するため
に、モータ11に対しては接点49から52に電
流が流れ、前述の正転制御に対して逆方向に電流
が流れるため逆転制御となる。
このようにしてリング42すなわち切換ツマミ
7が正逆に操作されることによりモータ11は正
逆転制御される。
前述のコモン接点50にはトリガのOFF、ON
を制御するための接点56と端子57とを備え、
第2図に示すように、端子57にはU字状に湾曲
した電極58を固定し、この電極58の遊端部は
前述の接点と対向している。
上述の電極58の遊端部の外側にはトリガ6に
保持されたスプリング59が接当し、このトリガ
6が内側に押込まれることによつて電極58と接
点56とは接し、トリガがON操作される。
なおトリガ6は下部のスプリング60によつて
外方に付勢されている。
このように構成した電動ドライバ1はラチエツ
ト操作ツマミ8を最後部のロツク位置に位置させ
ると、ロツク板41がリング42の規制孔43と
嵌合してこのリング42の回動を中立の位置、す
なわち切換ツマミ7が停止位置の電源OFFでロ
ツクするため、下測にトリガ6がONの操作状態
になつてもモータ11を始動することができな
い。つまり、はずみで出力軸17が回転すること
がないので、安全性が高まり、また、思わぬ電池
の消耗などのアクシデントを阻止することができ
るのである。
ついで、ラチエツト操作ツマミ8を中立の噛合
位置に位置させると、リング42のロツクが解か
れるため、切換ツマミ7は正転ONまたは逆転
ONという電気回路構成の切換え操作をすること
ができる。
上述の切換ツマミ7をたとえば正転ONに操作
した場合、リング42,36が連動し操作突起3
5は正転側に移動して爪29のラチエツト歯車2
7に対する噛合を解く。
そのために出力軸17の正転は許容されるが、
逆転は他方の爪28によつて阻止されるため、た
とえばビス止め作業を行う場合、トリガ6をON
操作して電動でビスを締め終わつた後、さらに手
動で締めるとき、トリガ6をOFFにした状態で
ケース3自体を締め方向に回動することによつて
手動締めができる。このときの負荷は爪28を介
して本体にかかる。そのため、電動駆動から、直
ちに、手動締めができるので、迅速に、強くビス
締めをおこなうことができる。また、電源電圧が
降下して、通常の締め込みがおこなえないような
ときでも、電動ドライバで締め込むことができる
とこまで締め、そのあとは同様に手動締めで迅速
にビスを強く締めることができる。
なお、ケース3本体を逆転すれば爪28はスリ
ツプしてラチエツトは作用する。この実施例のよ
うにトルクリミツタが備えられていると、最大締
付トルク以上となつたときにモータ11が空回り
することとなるので、手動締めの開始を行わなけ
ればならない時点を明確に知ることができること
となるため非常に便利なものとなる。そして、前
記したように、この空回りが開始するときのトル
クが可変できるようになつていればなおいつそう
作業性の向上と同時に電池の効率のよい使用など
が可能となるため、汎用性が増すこととなる。
また切換ツマミ7を逆転ONに操作した場合は
上述の正転ONの場合と逆の動作となり、爪28
の噛合が解かれて、ケース3本体を逆転に手動で
回動することができる。この場合、ビスが強く締
められていても、まず、トリガ6をOFFした状
態でケース3自体を少しビスの弛め方向に回動す
ることによつて手動による弛めをおこない、その
後、電動駆動による迅速な弛めをおこなう。
さらに切換ツマミ7を停止位置のOFFに操作
すれば、リング42,36が連動して操作突起3
5は中立の位置に移動し、そのためにラチエツト
歯車27には両方の爪28,29が噛合すること
になる。
これによつて出力軸17は正転および逆転共に
ロツクされて、手動式のドライバとなり、たとえ
ば錆付いたビスを取り外すとき、弛めたり締めた
りのだましだましの正逆転の繰返し回動を行つ
て、錆付きを解くことができ、その後、切換ツマ
ミ7を逆転ONに操作することにより、ビスを取
り外すことができる。
このように手動・電動の切換が簡単におこなえ
る。そのため、錆付いたビスの取り外しも迅速に
できるので、この発明にかかる電動ドライバは極
めて良好な作業性を有することとなる。それだけ
でなく、この切換ツマミ7がOFFのときには、
モータ11への電力供給が停止される電気回路構
成となり、出力軸17が回転しないようになつて
いる。同時に、爪28,29が噛合して、やはり
出力軸17が回転しないようになつている。つま
り、出力軸17は電気的にも、機械的にも停止し
ているのである。したがつて、仮に一方が何らか
の原因で停止動作をしなくても出力軸17を止め
ることができるので、切換ツマミをOFFにして
も回転が続くという状態がおきない。そのため安
全性も高まることとなる。
前述のラチエツト操作ツマミ8を最前部の開放
位置に位置させると、両爪28,29はカム板3
7によつて噛合が解かれ、この場合ドリルなどの
ように、モータ11への正転・逆転の電気回路構
成を切り換えるだけで円滑な正転逆転を繰り返し
て行うときに使用する。
上記の実施例の説明では、両爪28,29の噛
合を共に解いた状態で拘束しておくような構成を
備えていたが、必ずしもこのような構成を備えて
いる必要もない。電動ドライバが必ずトルクリミ
ツタを備えている必要もない。
〔発明の効果〕
この発明にかかる電動ドライバは前述したよう
な構成を備えている。そのため、小型・軽量の構
成であつても、実質的に強いトルクを有し、故障
の原因となる誤動作の心配もなくビスの締めや弛
めができ高い操作性を有する電動ドライバとな
る。しかも、手動・電動のいずれのドライバにも
簡単・迅速に切り換えることができるため、高い
作業性を有し、また停止状態を電気的にも機械的
にも維持する構成となつているため安全性も高
い。特に、出力軸の回転を機械的に規制する爪切
換手段が、ラチエツト歯車に第1および第2の爪
を同時に噛合させて、出力軸の正逆何れの方向の
回転をも阻止できる「固定状態」を設定できるよ
うになつており、この「固定状態」に設定してお
けば、手動操作時には、通常の手動ドライバと同
様に、切換動作を行うことなく、正逆の任意の方
向に回転操作することができ、錆付いたビスを緩
める作業等が極めて簡単に行えるのである。ま
た、手動操作中や保管中に、電気回路の故障等
で、モータに電流が流れて回転しても、出力軸の
回転は、第1および第2の爪によつて、確実に阻
止されているので、出力軸の不測の回転によつて
人が怪我をしたり、周囲の物を傷付けたりする危
険がないのである。したがつて、この発明は極め
て実用性に富むドライバとなる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、第1図は電
動ドライバの側面図、第2図はその一部切欠き断
面側面図、第3図はラチエツト部分の断面正面
図、第4図はカム板部分の平面図、第5図はリン
グ部分の斜視図、第6図はロツク板の平面図、第
7図はロータリスイツチ部分とその電気回路を示
す説明図。 1……電動ドライバ、7……電源スイツチ、1
1……モータ、17……出力軸、18……トルク
リミツタ、27……ラチエツト歯車、28,29
……爪、31……バネ、35……操作突起、3
6,42……リング、45……連結杆。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 出力軸を正逆転モータで正転または逆転駆動
    する電動ドライバであつて、前記出力軸にはラチ
    エツト歯車が設けられていて、このラチエツト歯
    車に、噛合時においては前記出力軸の正転のみ許
    容する第1の爪と、噛合時においては前記出力軸
    の逆転のみ許容する第2の爪とがそれぞれ組合さ
    れてラチエツト機構が構成され、前記両爪はドラ
    イバケースに回動可能に支持されているとともに
    常にラチエツト歯車に噛合する方向に回動するよ
    うばねで付勢され、両爪の一部に設けられた操作
    部に係合し出力軸およびラチエツト歯車の回転方
    向に回転自在な操作突起が、爪を前記ばねの付勢
    方向とは逆の方向に回動させ、操作突起が前記第
    1の爪を回動させてラチエツト歯車と噛合を解除
    する状態と、操作突起が前記第2の爪を回動させ
    てラチエツト歯車との噛合を解除する状態と、操
    作突起が何れの爪を回動させず両爪が共にラチエ
    ツト歯車と噛合する状態とを選択的に切換えられ
    る爪切換手段を備え、また、前記操作突起と同じ
    方向に回動自在なツマミを有し、このツマミを手
    動操作することにより前記正逆転モータの正転、
    逆転、および、停止状態に応じて電気回路構成を
    切換えるスイツチ手段を備え、さらに、爪切換手
    段とスイツチ手段の連動操作手段として、前記操
    作突起とツマミとが、一体的に回動するように互
    いに連結され、爪切換手段の操作突起が第1の爪
    とラチエツト歯車の噛合を解除させる位置にある
    ときは、スイツチ手段のツマミが正転位置にあ
    り、爪切換手段の操作突起が第2の爪とラチエツ
    ト歯車の噛合を解除させる位置にあるときは、ス
    イツチ手段のツマミが逆転位置にあり、爪切換手
    段の操作突起が何れの爪とラチエツト歯車の噛合
    をも解除させない位置にあるときには、スイツチ
    手段のツマミが停止位置にあるようになつてお
    り、両手段の切換動作が互いに連動していること
    を特徴とする電動ドライバ。
JP28598785A 1985-12-19 1985-12-19 電動ドライバ Granted JPS61236477A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5857267B2 (ja) * 2011-11-21 2016-02-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具

Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3329185A (en) * 1964-10-24 1967-07-04 Bosch Gmbh Robert Power driven device for tightening and loosening of screws or the like
US3491616A (en) * 1968-07-01 1970-01-27 Jean Paul Albert Electric ratchet wrench
JPS5754081A (ja) * 1980-09-13 1982-03-31 Katsuyuki Totsu Dendodoraibaa

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