JPH0513644B2 - - Google Patents

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JPH0513644B2
JPH0513644B2 JP1138216A JP13821689A JPH0513644B2 JP H0513644 B2 JPH0513644 B2 JP H0513644B2 JP 1138216 A JP1138216 A JP 1138216A JP 13821689 A JP13821689 A JP 13821689A JP H0513644 B2 JPH0513644 B2 JP H0513644B2
Authority
JP
Japan
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shape
inner sole
foot
shoes
sole
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1138216A
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English (en)
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JPH034802A (ja
Inventor
Takashi Okada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、形状記憶性合成樹脂が温度によつ
て、記憶した形状のゴム質および任意の形状に固
定されたプラスチツク質に可逆的に変化すること
を利用した靴用内底の製法に関する。
「従来の技術」 一般に靴底内側には、靴を縫合作製する際の縫
合せ部などが露出しており、これを隠蔽して、履
きごこちをよくするため、シート状の靴敷きを、
使用者の足形状とは直接関係なく、平均的な足形
状を想定して作製し、これを靴内に入れ、厚さの
微調整はシート状材料を適宜追加することによつ
て行われている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記シート状材料の靴敷きのみ
では、微調整機能が不足し、またそれぞれの人の
足形に充分対応させることは出来なかつた。
本発明者らは、完全に使用者の足底に合致した
内底を得るべく種々検討を行つた結果、近時開発
された形状記憶性合成樹脂に着目した。
形状記憶性合成樹脂としては、例えばトランス
ポリイソプレン、ポリノルボルネン、ポリウレタ
ン、ポリスチレンと結晶化ポリブタジエンのブロ
ツク共重合物等があげられる。これらは内蔵する
結晶部分の作用、架橋点の作用等によつて、それ
ぞれのガラス転移点(以下Tgという)の温度以
上ではゴム質、Tg温度以下ではプラスチツク質
に可逆的に変化し、プラスチツク質では付与され
た形状を保持し、ゴム質においては記憶した形状
に復元することが知られている。
しかし、上記形状記憶性合成樹脂はいずれもゴ
ム質化して記憶した形状に復元する際、加熱した
状態ではヤング率が相当下り、自重によつて曲つ
てしまうものであり、また非圧縮性のため、体積
変化を伴う用途には使用出来ず、その用途は曲げ
ることに限られていた。
本発明者らは、上記形状記憶性合成樹脂によつ
て体積変化を伴う形状を記憶させるべく鋭意研究
を行なつた結果、樹脂発泡操作により、樹脂に無
数の微少気泡を含有させると、ゴム質とした場
合、見掛け比重が小さくなることにより自重によ
つて変形することがなく記憶した形状となり、こ
れを加圧圧縮して冷却するとプラスチツク化して
圧縮された形状が保持されることを知見した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたもの
で、容易に足形に合致した内底が得られる靴用内
底の製法を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため、本発明の靴用内底
の製法においては、気泡を含有した形状記憶性合
成樹脂を用いて、成形型により靴用内底の予備成
形体を成形し、これを靴内にセツトし、加熱した
後、使用者の足或いは足型を入れて押圧し、次い
で冷却する。
「作用」 本発明は上記の構成となつているので、靴用内
底の予備成形体は平均した大きさで厚みを有し、
革製、ズツク(帆布)製、プラスチツク製等の通
常の靴、或いはスキー靴のインナーブーツなどの
内底部にセツト出来、これを熱風等で加熱してゴ
ム質化した後、使用する者がこの靴を履いて体重
をかければ、上記内底の予備成形体は圧縮変形
し、これを冷却すれば、プラスチツク化してその
形状を保持した内底が得られる。
また、これを他の者の足に合わせるには、加熱
して記憶している形状に復元した後、同様の操作
を行なえば、その使用者の足形に合致した内底と
なる。
「実施例」 第1図a,b,c,dは、本発明の靴用内底の
製法の説明図で、第1図aは、気泡1を含有した
形状記憶性合成樹脂2からなる、通常の人の足に
多少の大きさの違いはあつても共通して使用可能
な、平均的大きさで厚みのある靴用内底の予備成
形体3の縦断面図である。
上記靴用内底の予備成形体3をつくるには、形
状記憶性合成樹脂(例えばウレタンの場合ポリオ
ール100部)に発泡剤(アゾビスブチルジニトリ
ル)を10部、硬化剤(イソシアネート)を30部加
え、さらに必要に応じて触媒、溶剤等を加えて樹
脂液をつくり、これを第1図bに示すように下成
形型4に形成されている鋳型5に流し込み、上成
形型6を取付け、発泡硬化させることによつて、
上記第1図aに示す、気泡を含有した形状記憶性
合成樹脂(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)
よりなる靴用内底の予備成形体3が得られる。
これを、種々な靴に入れ、加熱した後、第1図
cに示すように使用者が履いて足7に体重をかけ
ると、予備成形体は圧縮変形され、足の裏の形状
と完全に合致した形状に変形する。この状態で
Tg温度以下とすると、その形状でプラスチツク
化し、靴をぬいだ後においても、第1図dに示す
ように、使用者の足に合致した形状が保持された
内底8が得られる。
上記形状記憶性合成樹脂の硬度は、Tg温度以
上のゴム質で、アスカー硬度C型で20以下とな
り、Tg温度以下のプラスチツク状態では、70程
度となる。
上記内底8は、Tg温度以上に加熱すると、予
備成形体3に復元するので、以後同様な操作を繰
返すことによつて、他の使用者に供することも出
来る。
また予備成形体が大きくて靴内にいれにくい場
合には、これを加熱圧縮した後冷却した小形化し
靴内に入れて再び加熱すれば復元するので、容易
に靴内にセツトすることが出来る。
上記内底は、通常の靴、運動靴の内底、或いは
歩行用としては使用されることのないスキー靴の
インナーブーツの内底成形に本発明の方法が利用
出来るが、特に運動靴のように内底が厚く、足形
追従を必要とするタイプのものに好適に使用され
る。
上記内底予備成形体3は、気泡が存在するため
見掛け比重が小さく、樹脂の自重により変形する
ことがない。この際、上記樹脂は、気泡の形態を
独立気泡によつて形成しておくと、第1図cのよ
うに外力によつて変形させる場合の抗力は高い
が、復元させる場合には、樹脂の形状記憶による
復元力と、気泡の反撥力とが作用し、速やかにも
との形状となる。
しかし、気泡は必ずしも独立気泡に限られるも
のでなく、連続気泡を有する樹脂は、初期の形状
を圧縮する場合の変形抗力が小さいので別の利点
がある。また、加熱冷却の方法は特に制限はない
が、高温空気、低温空気を流通させる方法が簡単
で有利である。
実施例 1 第2図a,b,cは、スキー靴のインナーブー
ツに内底を取付ける場合の説明図で、第1図bの
ように形に形状記憶性合成樹脂を注入し、平均的
大きさの内底の予備成形体をつくる。この場合、
予備成形体の厚さは、足の裏面形状に合致させる
ため、やや厚く形成され、その厚さの最大部分は
30mm程度、最小部分は10mm程度とし、加熱変形し
易いようにする。
この内底予備成形体3をスキー靴のインナーブ
ーツ11内にセツトし、第2図aに示すように熱
風発生機12から110℃程度の熱風を5〜10イン
ナーブーツ11内に吹込み、内底予備成形体を弾
性ゴム質とする。次いで第2図bに示すようにイ
ンナーブーツ11内に足7を入れると、内底予備
成形体は、使用者の体重によつて押圧され、足形
状に変形する。この状態で5〜10分間放置すると
押圧変形された内底は冷却し、足形に合致したプ
ラスチツクの硬質発泡体となり、足形に合致した
形状で固定する。この状態でインナーブーツ11
をぬぐと、内底は常温下ではその形状が保持さ
れ、第2図cに示す、何時でも使用し得る使用者
の足に合致したインナーブーツが得られる。この
ようにして成形された内底の厚みは、最大15mm程
度、最小3〜5mmで、常温下で使用するかぎり、
使用者の足に合致した内底の形状が保持される。
「発明の効果」 以上述べたように本発明に係る靴用内底の製法
は、多数の小気泡を含有した形状記憶性合成樹脂
を用いることにより、Tg温度以上のゴム質にお
ける形状を記憶し、Tg温度以下のプラスチツク
質においては、圧縮し体積変化した形状が固定さ
れるので、平均的大きさの内底予備成形体を、靴
内に入れ、これを加熱してゴム質化した後靴を履
き、冷却すれば、使用者の足に合致した内底が容
易に得られ、その形状は常温下で変化しないの
で、通常の靴、運動靴、スキー靴のインナーブー
ツ等に好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b,c,dは足形に合致した靴用内
底の製法を示す図で、第1図aは内底予備成形体
の縦断面図、第1図bは予備成形体の成形方法を
示す斜視図、第1図cは足で加圧した状態を示す
図、第1図dは足で押圧した状態でTg温度以下
として固定してつくられた内底の縦断面図、第2
図a,b,cはスキー靴のインナーブーツに足形
に合致した内底を取付ける際の説明図で、第2図
aはインナーブーツ内にセツトされた予備成形体
を加熱する図、第2図bはこのスキー靴を履いて
予備成形体を押圧圧縮している図、第2図cは第
2図bの状態で冷却し、足を除去し、足形に合致
した内底が設けられているインナーブーツの図で
ある。 1……気泡、2……形状記憶性合成樹脂、3…
…予備成形体、4……下成形型、5……鋳型、6
……上成形型、7……足、8……内底、11……
インナーブーツ、12……熱風発生機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 気泡を含有した形状記憶性合成樹脂を用い
    て、成形型により靴用内底の予備成形体を成形
    し、 該予備成形体を靴内にセツトし加熱した後、使
    用者の足或いは足型を入れて押圧し、次いで冷却
    することを特徴とする靴用内底の製法。
JP1138216A 1989-05-31 1989-05-31 靴用内底の製法 Granted JPH034802A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1138216A JPH034802A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 靴用内底の製法

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JP1138216A JPH034802A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 靴用内底の製法

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Publication Number Publication Date
JPH034802A JPH034802A (ja) 1991-01-10
JPH0513644B2 true JPH0513644B2 (ja) 1993-02-23

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JP1138216A Granted JPH034802A (ja) 1989-05-31 1989-05-31 靴用内底の製法

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JP2714734B2 (ja) * 1992-01-24 1998-02-16 日清紡績株式会社 靴の中敷きの製造方法
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