JPH05135905A - 正特性サーミスタ - Google Patents
正特性サーミスタInfo
- Publication number
- JPH05135905A JPH05135905A JP29682691A JP29682691A JPH05135905A JP H05135905 A JPH05135905 A JP H05135905A JP 29682691 A JP29682691 A JP 29682691A JP 29682691 A JP29682691 A JP 29682691A JP H05135905 A JPH05135905 A JP H05135905A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature coefficient
- positive temperature
- coefficient thermistor
- electrodes
- planes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電気回路に使用される正特性サーミスタ
において、高耐圧化、大電流化の要求に対応できる信頼
性の高い正特性サーミスタを提供する。 【構成】 円板状の焼結体11の両平面の周辺部に段差
部12を設けて前記両平面を凸形状となし、その凸形状
となった両平面上すなわち凸部15上に電極を設けた構
成とすることにより、周辺部に電流が集中するのを防止
できるために電極の端部の電流を低減することができ、
このため高電圧で大電流を流しても電極の焼損が起らな
い。
において、高耐圧化、大電流化の要求に対応できる信頼
性の高い正特性サーミスタを提供する。 【構成】 円板状の焼結体11の両平面の周辺部に段差
部12を設けて前記両平面を凸形状となし、その凸形状
となった両平面上すなわち凸部15上に電極を設けた構
成とすることにより、周辺部に電流が集中するのを防止
できるために電極の端部の電流を低減することができ、
このため高電圧で大電流を流しても電極の焼損が起らな
い。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電流保護用のスイッ
チング素子や発熱体用素子として使用する正特性サーミ
スタに関する。
チング素子や発熱体用素子として使用する正特性サーミ
スタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、正特性サーミスタを応用した電子
部品は、高耐圧化、大電流化の傾向があり、正特性サー
ミスタもこの要求に耐えるための検討がなされている。
部品は、高耐圧化、大電流化の傾向があり、正特性サー
ミスタもこの要求に耐えるための検討がなされている。
【0003】以下に従来の正特性サーミスタについて説
明する。図2は従来の正特性サーミスタの構造を示すも
のである。図2において、(a)はその外観斜視図、
(b)はその断面図であり、1はセラミックスからなる
円板状の正特性サーミスタの焼結体で、その上下両平面
に電極2,3が形成されている。その使用状態において
は、電極2,3にリード線(図示せず)を半田付けした
後樹脂で被覆するか、またはばね端子(図示せず)を用
いて正特性サーミスタを挟持し、これをケース内に収納
する等の方法により素子を形成して電気回路等に使用さ
れている。
明する。図2は従来の正特性サーミスタの構造を示すも
のである。図2において、(a)はその外観斜視図、
(b)はその断面図であり、1はセラミックスからなる
円板状の正特性サーミスタの焼結体で、その上下両平面
に電極2,3が形成されている。その使用状態において
は、電極2,3にリード線(図示せず)を半田付けした
後樹脂で被覆するか、またはばね端子(図示せず)を用
いて正特性サーミスタを挟持し、これをケース内に収納
する等の方法により素子を形成して電気回路等に使用さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、正特性サーミスタの焼結体の両平面に
電極を形成する場合、必要とする抵抗値を得るために電
極面積の大きさを変えて抵抗値を調整する。したがっ
て、電極面積は通常焼結体の平面の面積よりも小さくな
っており、電気回路に正特性サーミスタを使用してその
電極間に一定の高電圧を急激に印加して急激に電流を流
した場合、電流は電極を形成している正特性サーミスタ
の焼結体部分だけでなく、電極が形成されていない焼結
体部分にも流れる。このため、電極の端部に電流が多く
流れて電極の端部から焼損が発生し、それが進むと素子
が破壊するという問題点を有していた。
従来の構成では、正特性サーミスタの焼結体の両平面に
電極を形成する場合、必要とする抵抗値を得るために電
極面積の大きさを変えて抵抗値を調整する。したがっ
て、電極面積は通常焼結体の平面の面積よりも小さくな
っており、電気回路に正特性サーミスタを使用してその
電極間に一定の高電圧を急激に印加して急激に電流を流
した場合、電流は電極を形成している正特性サーミスタ
の焼結体部分だけでなく、電極が形成されていない焼結
体部分にも流れる。このため、電極の端部に電流が多く
流れて電極の端部から焼損が発生し、それが進むと素子
が破壊するという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、正特性サーミスタの高耐圧化、大電流化の要求に対
応できる信頼性の高い正特性サーミスタを提供すること
を目的とする。
で、正特性サーミスタの高耐圧化、大電流化の要求に対
応できる信頼性の高い正特性サーミスタを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の正特性サーミスタは、板状のセラミックスか
らなる焼結体の両平面の周辺部に段差部を設けて前記両
平面を凸形状となし、その凸形状となった両平面上に電
極を設けた構成としたものである。
に本発明の正特性サーミスタは、板状のセラミックスか
らなる焼結体の両平面の周辺部に段差部を設けて前記両
平面を凸形状となし、その凸形状となった両平面上に電
極を設けた構成としたものである。
【0007】
【作用】この構成により、段差部を設けたために電極が
形成されていない焼結体の周辺部を流れる電流を低減す
ることができ、その結果、電極の端部への電流を低減す
ることができるので電極の焼損が発生し難くなり、正特
性サーミスタの高耐圧化、大電流化に対応できる。
形成されていない焼結体の周辺部を流れる電流を低減す
ることができ、その結果、電極の端部への電流を低減す
ることができるので電極の焼損が発生し難くなり、正特
性サーミスタの高耐圧化、大電流化に対応できる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における正
特性サーミスタの構造を表わす図であり、図1(a)は
その外観斜視図、図1(b)はその断面図である。同図
において、11は周辺部分に段差部12を設けた円板状
のセラミックスからなる正特性サーミスタの焼結体であ
り、13,14はアルミメタリコン等からなるオーミッ
ク性の電極で、焼結体11の両平面の周辺部に段差部1
2を設けて残りの凸部15となった部分の両平面上に形
成されている。なお、図1(b)において、t0は焼結
体11の最大厚み、t1はその段差部12の厚み、l0は
その最大外径、l1はその凸部15の外径をそれぞれ表
わすものである。
しながら説明する。図1は本発明の一実施例における正
特性サーミスタの構造を表わす図であり、図1(a)は
その外観斜視図、図1(b)はその断面図である。同図
において、11は周辺部分に段差部12を設けた円板状
のセラミックスからなる正特性サーミスタの焼結体であ
り、13,14はアルミメタリコン等からなるオーミッ
ク性の電極で、焼結体11の両平面の周辺部に段差部1
2を設けて残りの凸部15となった部分の両平面上に形
成されている。なお、図1(b)において、t0は焼結
体11の最大厚み、t1はその段差部12の厚み、l0は
その最大外径、l1はその凸部15の外径をそれぞれ表
わすものである。
【0009】以上のように構成された正特性サーミスタ
についてその動作を説明する。正特性サーミスタに電圧
を印加して電流を流したとき、電流は焼結体11の電極
13,14が形成されていない周辺部にも流れるが、こ
の場合は、従来の焼結体の場合と比べて、周辺部に段差
部12を設けているために周辺部へ多くの電流が流れる
のを防ぐことができ、周辺部の電流が減少する。したが
って、電極13,14の端部に流れる電流を従来よりも
低減させることができる。
についてその動作を説明する。正特性サーミスタに電圧
を印加して電流を流したとき、電流は焼結体11の電極
13,14が形成されていない周辺部にも流れるが、こ
の場合は、従来の焼結体の場合と比べて、周辺部に段差
部12を設けているために周辺部へ多くの電流が流れる
のを防ぐことができ、周辺部の電流が減少する。したが
って、電極13,14の端部に流れる電流を従来よりも
低減させることができる。
【0010】次に、本実施例と従来例とについて、最大
外形l0、最大厚みt0および抵抗値を同一条件とした正
特性サーミスタのサンプルを作成し、それらに電圧を印
加して限界耐圧特性を測定したときの測定結果を(表
1)に示す。
外形l0、最大厚みt0および抵抗値を同一条件とした正
特性サーミスタのサンプルを作成し、それらに電圧を印
加して限界耐圧特性を測定したときの測定結果を(表
1)に示す。
【0011】
【表1】
【0012】この(表1)から明らかなように、従来例
の限界耐圧が180Vであるのに対して、本実施例の限
界耐圧は260Vと大幅に向上しており、焼結体11に
段差部12を設けたことによる電極13,14の端部へ
の電流集中の防止効果が顕著に現われている。
の限界耐圧が180Vであるのに対して、本実施例の限
界耐圧は260Vと大幅に向上しており、焼結体11に
段差部12を設けたことによる電極13,14の端部へ
の電流集中の防止効果が顕著に現われている。
【0013】なお、本実施例では焼結体11の形状が円
板状のものについて説明したが、本発明はこの形状に限
定されるものではなく、角板状など板状であれば上記と
同様の効果が得られるものである。
板状のものについて説明したが、本発明はこの形状に限
定されるものではなく、角板状など板状であれば上記と
同様の効果が得られるものである。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、正特性サーミスタの焼結体の両平面の周辺部に段差
部を設けて前記両平面を凸形状となし、その凸形状とな
った両平面上に電極を設けることにより、高耐圧化、大
電流化の要求に対応できる優れた正特性サーミスタを実
現できるものである。
は、正特性サーミスタの焼結体の両平面の周辺部に段差
部を設けて前記両平面を凸形状となし、その凸形状とな
った両平面上に電極を設けることにより、高耐圧化、大
電流化の要求に対応できる優れた正特性サーミスタを実
現できるものである。
【図1】(a)は本発明の一実施例における正特性サー
ミスタの外観斜視図 (b)は同断面図
ミスタの外観斜視図 (b)は同断面図
【図2】(a)は従来の正特性サーミスタの外観斜視図 (b)は同断面図
11 焼結体 12 段差部 13,14 電極 15 凸部
Claims (1)
- 【請求項1】板状のセラミックスからなる焼結体の両平
面の周辺部に段差部を設けて前記両平面を凸形状とな
し、その凸形状となった両平面上に電極を設けた正特性
サーミスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29682691A JPH05135905A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 正特性サーミスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29682691A JPH05135905A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 正特性サーミスタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05135905A true JPH05135905A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=17838662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29682691A Pending JPH05135905A (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 正特性サーミスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05135905A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6133821A (en) * | 1997-10-27 | 2000-10-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | PTC thermistor with improved flash pressure resistance |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP29682691A patent/JPH05135905A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6133821A (en) * | 1997-10-27 | 2000-10-17 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | PTC thermistor with improved flash pressure resistance |
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