JPH0513385Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空気清浄用のフイルタに関するもの
である。

〔従来の技術〕 従来のこの種フイルタには、第５図及び第６図
示のようにガラス繊維などからなる帯状の瀘材１
を気流２の上流側と下流側へ、すなわち後記フレ
ームにおける含塵ガスの入口側と清浄ガスの出口
側へジグザグ状に折曲し、この瀘材１の各折曲端
と直交する方向に連なり、かつ瀘材１の両面で対
向する位置において各折曲端３，３間の隙間４
と、各折曲端５，５間の隙間６に挿入接着したひ
も状スペーサー７，８を、瀘材１の両面の間隔９
をおいた箇所ごとに設けてなるフイルタ部材１０
を含塵ガスの入口と清浄ガスの出口を形成するフ
レーム１１にシール材などを介して気密にはめ込
んでなるフイルタが多く使用されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来の空気清浄用フイルタでは、それを含
塵空気を清浄化する装置内へセツトした状態にお
いて、装置の運転時間が経過するに連れ、フイル
タ部材への塵埃の付着量が増大し、フイルタの圧
力損失が増加し、処理風量が低下するので、新し
い空気清浄用フイルタと交換する必要がある。そ
の交換時に、上記従来の空気清浄用フイルタは、
フイルタ部材１０とフレーム１１をシール材など
で一体に結合させていたから、使用済みになつた
空気清浄用フイルタを廃棄する際、フレームが未
だ使えるにも拘らず、フイルタ部材と一緒に廃棄
されており、フレーム材が無駄に使用され、不経
済であるという問題点があつた。

本考案は、上記従来の問題点を解消しうる空気
清浄用フイルタを提供することを目的とするもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、本考案は、四方
を取囲むように成形し、かつ含塵ガスの入口と清
浄ガスの出口を形成するフレームと、このフレー
ムにはめ込んだフイルタ部材であつて、ガラス繊
維などの瀘材を上記入口側と出口側へジグザグ上
に折畳み、この瀘材の両面で各折畳み端とそれぞ
れ直交する方向に連なり、かつ各折畳み端間の隙
間へそれぞれ挿入接着したひも状スペーサーを適
当間隔をおいて適当数設けてなるフイルタ部材と
からなる空気清浄用フイルタにおいて、上記フレ
ームを、上記フイルタ部材の三辺をはめ込むよう
に成形した三辺フレームと残りの一辺をはめ込む
ように成形した一辺フレームとに分離し、一辺フ
レームの両端部分の内面には、三辺フレームの両
端部分の内面に沿つてそれぞれ差し込む板ばねを
取付け、この各板ばねには、掛止用屈曲部を設
け、三辺フレームの両端部分の内面には、上記各
板ばねを挿入する隙間を形成する板ばねを取付
け、この板ばねには、上記各掛止用屈曲部とそれ
ぞれ係合する係合屈曲部を設けるものである。

〔作用〕

三辺フレームにフイルタ部材の三辺をはめ込
み、次いで一辺フレーム側の板ばねを上記三辺フ
レームの両端に沿つて差し込んでいくと上記板ば
ねに設けられている掛止用屈曲部が三辺フレーム
側の板ばねに圧接しながらすべり、一辺フレーム
の両端を三辺フレームの両端に接合させ、かつフ
イルタ部材の残りの一辺を一辺フレームにはめ込
んだところで、三辺フレーム側の板ばねの係合屈
曲部に、一辺フレーム側の板ばねの掛止用屈曲部
が両板ばねの弾力の作用で係合し、一辺フレーム
が三辺フレームに結合した状態に係止される。フ
イルタ部材を交換する場合は、一辺フレームを三
辺フレームとの係止力に打ち勝つ力を加えて三辺
フレームからはずし、フイルタ部材を三辺フレー
ムから取り外せばよい。

〔実施例〕

以下図面第１図及び第２図にもとづいて本考案
の実施例を説明すると、１２はフイルタ部材で、
ガラス繊維などの瀘材１３を後記フレームにおけ
る含塵ガスの入口側と清浄ガスの出口側へジグザ
グ状に折畳み、この瀘材１３の両面で各折畳み端
とそれぞれ直交する方向に連なり、かつ各折畳み
端間の隙間へそれぞれ挿入したひも状スペーサー
１４を適当間隔をおいて適当数設けてなる。１５
はフイルタ部材１２の三辺、例えば下辺と左右の
両側辺をはめ込むように成形した三辺フレーム
で、例えばフイルタ部材１２の下辺をはめ込むよ
うにアルミ材で成形したフレーム材１６の両端
に、フイルタ部材１２の左右両側辺をはめ込むよ
うにアルミ材で成形したフレーム材１７，１８の
下端を接合し、それらをビスなどで一体に結合す
ることにより成形する。１９はフイルタ部材１２
の残りの一辺、すなわち上辺をはめ込むようにア
ルミ材で成形した一辺フレームで、三辺フレーム
１５とで含塵ガスの入口２６と清浄ガスの出口２
７を形成するフレームを組立てる。２０，２０は
一辺フレーム１９の両端部分の内面に取付けた板
ばねで、三辺フレーム１５の両端部分の内面に沿
つてそれぞれ差し込むように取付けてある。２
１，２１は板ばね２０，２０に設けた掛止用屈曲
部、２２，２２は三辺フレーム１５の両端部分の
内面において、板ばね２０，２０を挿入する隙間
を形成するように取付けた板ばね、２３，２３は
板ばね２２，２２において掛止部２１，２１とそ
れぞれ係合するように設けた係合屈曲部、２４は
フレーム材１７の外面からカギ形に突設した継
手、２５はフレーム材１８の外面からカギ形に突
設した継手で、これらの継手２４，２５は互に係
合しうる向きに突設してあり、複数の空気清浄用
フイルタを連結するのに使用するものである。

〔考案の効果〕

本考案は、叙上のように構成したから、フレー
ムを簡単に組立てられ、また簡単に分解できるた
め、フイルタ部材の交換が可能になり、使用済み
の空気清浄用フイルタは、フイルタ部材のみを廃
棄し、フレームを繰り返し使用することができ、
フレーム材を無駄に使用しなくて済み、経済的な
空気清浄用フイルタを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面第１図ないし第４図は本考案の実施例を示
すもので、第１図は分解時の斜視図、第２図は分
解時の断面図、第３図は組立時の要部の断面図、
第４図はフレーム材の断面図、第５図は従来品の
一部を切欠した斜視図、第６図は従来品の断面図
である。 １２……フイルタ部材、１５……三辺フレー
ム、１９……一辺フレーム、２０……板ばね、２
１……掛止用屈曲部、２２……板ばね、２３……
係合屈曲部、２４……継手、２５……継手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四方を取囲むように成形し、かつ含塵ガスの入
   口と清浄ガスの出口を形成するフレームと、この
   フレームにはめ込んだフイルタ部材であつて、ガ
   ラス繊維などの瀘材を上記入口側と出口側へジグ
   ザグ上に折畳み、この瀘材の両面で各折畳み端と
   それぞれ直交する方向に連なり、かつ各折畳み端
   間の隙間へそれぞれ挿入接着したひも状スペーサ
   ーを適当間隔をおいて適当数設けてなるフイルタ
   部材とからなる空気清浄用フイルタにおいて、上
   記フレームを、上記フイルタ部材の三辺をはめ込
   むように成形した三辺フレームと残りの一辺をは
   め込むように成形した一辺フレームとに分離し、
   一辺フレームの両端部分の内面には、三辺フレー
   ムの両端部分の内面に沿つてそれぞれ差し込む板
   ばねを取付け、この各板ばねには、掛止用屈曲部
   を設け、三辺フレームの両端部分の内面には、上
   記各板ばねを挿入する隙間を形成する板ばねを取
   付け、この板ばねには、上記各掛止用屈曲部とそ
   れぞれ係合する係合屈曲部を設けることを特徴と
   する空気清浄用フイルタ。