JPH05132422A - メラニン生成抑制外用剤 - Google Patents

メラニン生成抑制外用剤

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Publication number
JPH05132422A
JPH05132422A JP7659091A JP7659091A JPH05132422A JP H05132422 A JPH05132422 A JP H05132422A JP 7659091 A JP7659091 A JP 7659091A JP 7659091 A JP7659091 A JP 7659091A JP H05132422 A JPH05132422 A JP H05132422A
Authority
JP
Japan
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group
carbon atoms
phenyl
benzyl
atom
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7659091A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Yamamoto
真二 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sansho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Sansho Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP7659091A priority Critical patent/JPH05132422A/ja
Publication of JPH05132422A publication Critical patent/JPH05132422A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記式(1) 〔式中、Qは酸素原子、イオウ原子または窒素原子、X
は水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム基または有機アミン残基、RおよびRは水素原
子、アルキル基、シクロヘキシル基などを示す〕で表わ
される化合物の群から選ばれた1種または2種以上を配
合することを特徴とするメラニン生成抑制外用剤。 【効果】 上記外用剤を皮膚に適用することにより、紫
外線などの外界の刺激に起因する肝斑などの色素沈着症
の予防および治療、従来より難治とされている老人性黒
子、炎症後の色素斑、日焼けなどの外界の刺激に起因し
ない内因性肝斑などの色素沈着症疾患を安全かつ有効に
治療することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色素沈着の予防剤およ
び治療剤としてのメラニン生成抑制外用剤に関するもの
であり、より詳しくは、紫外線などの外界の刺激に起因
する肝斑などの色素沈着の予防および治療、さらに、従
来より難治とされている老人性黒子、日光性黒子、炎症
後の色素斑、日焼けなどの外界の刺激に起因しない内因
性肝斑などの色素沈着症疾患を安全かつ有効に治療する
薬剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古来より、色白な肌に対する女性の憧憬
は変わることなく、数多くの色白化粧品などの外用剤が
提案されていることはよく知られている。
【0003】皮膚の黒色化の原因としては、例えば、紫
外線などの外界の刺激に起因する肝斑などの色素沈着
症,老人性黒子、日光性黒子、炎症後の色素斑、外界の
刺激に起因しないで発生する内因性肝斑などが知られて
おり、これらは表皮性のメラニンの増加が起因するもの
といわれている。したがって、色白外用剤としては、そ
の組成中にメラニン生成抑制物質を配合することが行わ
れている。
【0004】このようなメラニン生成を抑制する方法と
して、ビタミンCを連続服用する方法、タルク,亜鉛
華,酸化チタンなどの光線散乱物質やパラアミノ安息香
酸などの紫外線吸収剤を外用剤に配合する方法、胎盤抽
出液と肝臓抽出液を外用剤に配合する方法、システイ
ン,グルタチオン,チオールウロカニン酸などのチオー
ル化合物を配合する方法、コウジ酸またはコウジ酸誘導
体を外用剤に配合する方法などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来知ら
れていたメラニン生成抑制物質を有効成分とする色白化
粧料や、これを製剤化して皮膚に塗布するようにした皮
膚外用剤は知られているが、さらにメラニン生成抑制効
果の優れた物質が望まれている。
【0006】したがって、本発明の目的は、メラニン生
成抑制効果の優れた外用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決する目的で、メラニン生成抑制作用を有する物質を
広く検索し、試験研究を重ねた結果、一般式(1)で表
される複素環化合物に、優れたメラニン生成抑制作用が
あり、しかも、この化合物は、無臭性で経時による酸化
に伴う変色や沈澱を生ずることがないために安定性に優
れており、これを有効成分とする外用剤は、長期に亘っ
て商品価値を損なうことがなく、かつ40℃で6ヵ月保
存後においても安定したメラニン生成抑制作用を保持す
るものであることを見出した。
【0008】すなわち、本発明の最大の技術的特徴は、
従来より色白外用剤として知られているコウジ酸に比較
して、10倍ないし100倍という優れたメラニン生成
抑制作用を有し、かつ、無臭性で、安定性に優れ、外因
性ばかりでなく、内因性の色素沈着症に対しても優れた
効能を示すメラニン生成抑制外用剤を提供することにあ
る。
【0009】
【化2】
【0010】(式中、Qは酸素原子,イオウ原子,窒素
原子を表し、Xは水素,アルカリ金属,アルカリ土類金
属,アンモニウム基または有機アミン残基を表し、
1 ,R2 は、同一または異なって、水素原子,アルキ
ル基(炭素数1〜22個),シクロヘキシル基,シクロ
ペンチル基,アルケニル基(炭素数1〜22個),アル
キニル基(炭素数1〜22個),無置換または置換基を
有するアラルキル基(ベンジル基,フェニルエチル基,
トルベンジル基,ナフチルメチル基),無置換または置
換基を有するフェニル基,ハロゲン原子(塩素,臭素,
フッ素,ヨウ素),−CF3 ,−CH2 CF3 ,−CF
2 CF3 ,−COR,−CN,−NRR’,−COO
R,−CONRR’,−NHCOR,−NHSO2 R,
−SO2 NRR’,−OR,−SR,−SOR,−SO
2 R,−SO3 M,−SiRR’R'',−(CH2 )n
−COOR,−(CH2 )n−CONRR’,−OCO
R,−OSiRR’R'',−CONHNRR’,−NH
CONRR’,−(CH2 )n−OH,−(OCH2
2 )n−OH,−SSR,−O−ピラノース(ピラノ
ースとしてはグルコース,マンノース,ガラクトー
ス),−OPO3 RR’であり、ここでR,R’および
R''は水素原子,アルキル基(炭素数1〜22個),シ
クロヘキシル基,シクロペンチル基,アルケニル基(炭
素数1〜22個),アルキニル基(炭素数1〜22
個),無置換または置換基を有するアラルキル基(ベン
ジル基,フェニルエチル基,トルベンジル基,ナフチル
メチル基),無置換または置換基を有するフェニル基ま
たはヘテロ環を表わし、Mは水素原子,アルカリ金属イ
オンまたはアンモニウムイオンを表す。)よりなる化合
物の群から選ばれた1種または2種以上を配合すること
を特徴とするメラニン生成抑制外用剤。
【0011】ただし、一般式(1)において、Xが水素
原子の場合は、下記に示すように、互変異性体(2)が
ある割合で存在することが知られており、本発明の化合
物は、このような互変異性体を含むものをも意味する。
【0012】
【化3】
【0013】次に前記一般式(1)の化合物について説
明する。
【0014】前記一般式(1)において、Qはヘテロ原
子を表わし、好ましくは酸素原子,イオウ原子および窒
素原子が挙げられる。
【0015】前記一般式(1)において、Xで示される
置換基としては、水素原子,アルカリ金属(例えば、リ
チウム,ナトリウム,カリウムなど),アルカリ土類金
属(例えば、カルシウム,バリウムなど),アンモニウ
ム基または有機アミン残基(例えば、メチルアミン,エ
チルアミン,n−プロピルアミン,iso−プロピルア
ミン,n−ブチルアミン,ジメチルアミン,ジエチルア
ミンなど)を例示できる。
【0016】前記一般式(1)において、R1 , 2
示される置換基としては、水素原子,アルキル基(炭素
数1〜22個で、好ましくは直鎖または分岐鎖状の炭素
数1〜6個のアルキル基で、例えばメチル基,エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチ
ル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基な
どが挙げられる。),シクロヘキシル基,シクロペンチ
ル基,アルケニル基(炭素数2〜22個で、好ましくは
直鎖または分岐鎖状の炭素数2〜6個のアルケニル基
で、例えばビニル基,アリル基,2−ブテニル基,イソ
プレニル基などが挙げられる。),アルキニル基(炭素
数2〜22個で、好ましくは直鎖または分岐鎖状の炭素
数2〜6個のアルキニル基で、例えばエチニル基,2−
プロピニル基,4−ペンチニル基などが挙げられ
る。),無置換または置換基を有するアラルキル基(ベ
ンジル基では、例えばベンジル基,2−メチルベンジル
基,3−メチルベンジル基,4−メチルベンジル基,4
−エチルベンジル基,4−ヘキシルベンジル基,3−ク
ロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,3,5−ジ
フルオロベンジル基,4−ニトロベンジル基,2−シア
ノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジル基,2−ア
セトアミノベンジル基,4−メトキシベンジル基,2−
メトキシベンジル基,4−トリメチルシリルオキシベン
ジル基,4−ブチルジメチルシリルオキシベンジル基な
ど),フェニルエチル基では、例えば、フェニルエチル
基,2−メチルフェニルエチル基,3−メチルフェニル
エチル基,4−メチルフェニルエチル基,4−エチルフ
ェニルエチル基,4−プロピルフェニルエチル基,4−
ヘキシルフェニルエチル基,3−クロロフェニルエチル
基,4−フルオロフェニルエチル基,3,5−ジフルオ
ロフェニルエチル基,4−ニトロフェニルエチル基,2
−シアノフェニルエチル基,4−ジメチルアミノフェニ
ルエチル基,2−アセトアミノフェニルエチル基,4−
メトキシフェニルエチル基,2−メトキシフェニルエチ
ル基,4−トリメチルオキシフェニルエチル基,4−ブ
チルジメチルシリルオキシフェニルエチル基など,ナフ
チルメチル基では、例えば、1−ナフチルメチル基,2
−ナフチルメチル基,2−メチル−1−ナフチルメチル
基,4−メチル−1−ナフチルメチル基,8−メチル−
1−ナフチルメチル基,4−エチル−1−ナフチルメチ
ル基,4−プロピル−1−ナフチルメチル基,4−クロ
ロ−1−ナフチルメチル基,5−フルオロ−1−ナフチ
ルメチル基,4−ジメチルアミノ−1−ナフチルメチル
基,4−アセトアミノ−1−ナフチルメチル基,4−メ
トキシ−1−ナフチルメチル基,4−トリメチルシリル
オキシ−1−ナフチルメチル基など),無置換または置
換基を有するフェニル基(例えば、フェニル基,2−メ
チルフェニル基,3−メチルフェニル基,4−メチルフ
ェニル基,4−エチルフェニル基,4−イソプロピルフ
ェニル基,4−ヘキシルフェニル基,2,4−ジメチル
フェニル基,2,4,6−トリメチルフェニル基,4−
フルオロフェニル基,2,6−ジフルオロフェニル基,
2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェニル基,4
−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトアミノフェニ
ル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキシフェニル
基,4−トリメチルシリルオキシフェニル基,4−ブチ
ルジメチルシリルオキシフェニル基など),ハロゲン原
子(例えば、塩素原子,臭素原子,フッ素原子,ヨウ素
原子),−CF3 ,−CF2 CF3 ,−CH2 CF3
−CN,−NRR’(RおよびR’は、例えば、メチル
基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル
基,イソブチル基,tert−ブチル基,ヘキシル基な
どで、RおよびR’は同一または異なってもよい。),
−COR(Rとしては、水素原子,メチル基,エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチ
ル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基な
どのアルキル基や、フェニル基,2−メチルフェニル
基,3−メチルフェニル基,4−メチルフェニル基,4
−エチルフェニル基,4−フルオロフェニル基,2−ア
セトアミノフェニル基,3−メトキシフェニル基,4−
アセトキシフェニル基,4−イソプロピルフェニル基,
4−ヘキシルフェニル基,2,6−ジフルオロフェニル
基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェニル
基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトアミノ
フェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキシフ
ェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル基,4
−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基などのフェニ
ル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,3−メチル
ベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチルベンジ
ル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル
基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,
3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベンジル
基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジ
ル基.2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシベン
ジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチルシリ
ルオキシベンジル基などのベンジル基やピリジル基,キ
ノリル基,フリル基などのヘテロ環が挙げられる。)−
COOR(Rとしては、水素原子,メチル基,エチル
基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチ
ル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基な
どのアルキル基や、フェニル基,2−メチルフェニル
基,3−メチルフェニル基,4−メチルフェニル基,4
−エチルフェニル基,4−フルオロフェニル基,2−ア
セトアミノフェニル基,3−メトキシフェニル基,4−
アセトキシフェニル基,4−イソプロピルフェニル基,
4−ヘキシルフェニル基,2,6−ジフルオロフェニル
基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェニル
基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトアミノ
フェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキシフ
ェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル基,4
−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基などのフェニ
ル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,3−メチル
ベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチルベンジ
ル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル
基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,
3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベンジル
基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジ
ル基.2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシベン
ジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチルシリ
ルオキシベンジル基などのベンジル基やピリジル基,キ
ノリル基,フリル基などのヘテロ環が挙げられる。)−
CONRR’(RおよびR’は、例えば、水素原子,メ
チル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチ
ル基,イソブチル基,tert−ブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基などのアルキル基や、フェニル基,2−
メチルフェニル基,3−メチルフェニル基,4−メチル
フェニル基,4−エチルフェニル基,4−イソプロピル
フェニル基,4−ヘキシルフェニル基,2,4−ジメチ
ルフェニル基,2,4,6−トリメチルフェニル基,4
−フルオロフェニル基,2,6−ジフルオロフェニル
基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェニル
基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトアミノ
フェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキシフ
ェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル基,4
−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基などのフェニ
ル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,3−メチル
ベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチルベンジ
ル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル
基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,
3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベンジル
基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジ
ル基,2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシベン
ジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチルシリ
ルオキシベンジル基などのベンジル基が挙げられ、Rお
よびR’は同一または異なってもよい。),−NHCO
R(Rは、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,tert−
ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などのアルキル基
や、フェニル基,2−メチルフェニル基,3−メチルフ
ェニル基,4−メチルフェニル基,4−エチルフェニル
基,4−イソプロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニ
ル基,2,4−ジメチルフェニル基,2,4,6−トリ
メチルフェニル基,4−フルオロフェニル基,2,6−
ジフルオロフェニル基,2−メトキシフェニル基,4−
メトキシフェニル基,4−ジメチルアミノフェニル基,
4−アセトアミノフェニル基,2−エトキシフェニル
基,4−エトキシフェニル基,4−トリメチルシリルオ
キシフェニル基,4−ブチルジメチルシリルオキシフェ
ニル基などのフェニル基やベンジル基,2−メチルベン
ジル基,3−メチルベンジル基,4−メチルベンジル
基,4−エチルベンジル基,4−プロピルベンジル基,
4−ヘキシルベンジル基,3−クロロベンジル基,4−
フルオロベンジル基,3,5−ジフルオロベンジル基,
4−ニトロベンジル基,2−シアノベンジル基,4−ジ
メチルアミノベンジル基,2−アセトアミノベンジル
基,4−メトキシベンジル基,2−メトキシベンジル
基,4−トリメチルシリルオキシベンジル基などのベン
ジル基やピリジル基,キノリル基,フリル基などのヘテ
ロ環が挙げられる。),−NHSO2 R(Rは、例え
ば、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル
基,ブチル基,イソブチル基,tert−ブチル基,ペ
ンチル基,ヘキシル基などのアルキル基や、フェニル
基,2−メチルフェニル基,3−メチルフェニル基,4
−メチルフェニル基,4−エチルフェニル基,4−イソ
プロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニル基,2,4
−ジメチルフェニル基,2,4,6−トリメチルフェニ
ル基,4−フルオロフェニル基,2,6−ジフルオロフ
ェニル基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェ
ニル基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトア
ミノフェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキ
シフェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル
基,4−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基などの
フェニル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,3−
メチルベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチル
ベンジル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベ
ンジル基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジ
ル基,3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベン
ジル基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベ
ンジル基,2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシ
ベンジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチル
シリルオキシベンジル基などのベンジル基が挙げられ
る。),−SO2 NRR’(R及びR’は、例えば、水
素原子、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピ
ル基,ブチル基,イソブチル基,tert−ブチル基,
ペンチル基,ヘキシル基などのアルキル基や、フェニル
基,2−メチルフェニル基,3−メチルフェニル基,4
−メチルフェニル基,4−エチルフェニル基,4−イソ
プロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニル基,2,4
−ジメチルフェニル基,2,4,6−トリメチルフェニ
ル基,4−フルオロフェニル基,2,6−ジフルオロフ
ェニル基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェ
ニル基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトア
ミノフェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキ
シフェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル
基,4−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基などの
フェニル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,3−
メチルベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチル
ベンジル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベ
ンジル基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジ
ル基,3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベン
ジル基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベ
ンジル基,2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシ
ベンジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチル
シリルオキシベンジル基などのベンジル基が挙げられ、
RおよびR’は同一または異なってもよい。),−OR
(Rは、例えば、水素原子,メチル基,エチル基,プロ
ピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,t
ert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などのアル
キル基や、フェニル基,2−メチルフェニル基,3−メ
チルフェニル基,4−メチルフェニル基,4−エチルフ
ェニル基,4−イソプロピルフェニル基,4−ヘキシル
フェニル基,2,4−ジメチルフェニル基,4−フルオ
ロフェニル基,2−メトキシフェニル基,3−メトキシ
フェニル基,4−メトキシフェニル基,2−エトキシフ
ェニル基,4−エトキシフェニル基,4−トリメチルシ
リルオキシフェニル基,4−ブチルジメチルシリルオキ
シフェニル基,4−ニトロフェニルなどのフェニル基
や、ベンジル基,2−メチルベンジル基,3−メチルベ
ンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチルベンジル
基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル
基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,
3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロベンジル
基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジ
ル基,2−アセトアミノベンジル基,4−メトキシベン
ジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメチルシリ
ルオキシベンジル基などのベンジル基や、ピリジル基,
キノリル基,フリル基などのヘテロ環が挙げられ
る。),−SR(Rは、例えば、水素原子、メチル基,
エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イ
ソブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシ
ル基などのアルキル基や、フェニル基,2−メチルフェ
ニル基,3−メチルフェニル基,4−メチルフェニル
基,4−エチルフェニル基,4−イソプロピルフェニル
基,4−ヘキシルフェニル基,2,4−ジメチルフェニ
ル基,4−フルオロフェニル基,2−メトキシフェニル
基,4−メトキシフェニル基,3−メトキシフェニル
基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−アセトアミノ
フェニル基,2−エトキシフェニル基,4−エトキシフ
ェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェニル基,4
−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基,4−ニトロ
フェニルなどのフェニル基やベンジル基,2−メチルベ
ンジル基,3−メチルベンジル基,4−メチルベンジル
基,4−エチルベンジル基,4−プロピルベンジル基,
4−ヘキシルベンジル基,4−ニトロベンジル基,2−
シアノベンジル基,4−ジメチルアミノベンジル基,2
−アセトアミノベンジル基,4−メトキシベンジル基,
2−メトキシベンジル基,4−トリメチルシリルオキシ
ベンジル基などのベンジル基やピリジル基,キノリル
基,フリル基などのヘテロ環が挙げられる。),−SO
R(Rは、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,
イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,tert−
ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などのアルキル基
や、フェニル基,2−メチルフェニル基,3−メチルフ
ェニル基,4−メチルフェニル基,4−エチルフェニル
基,4−イソプロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニ
ル基,2,4−ジメチルフェニル基,4−フルオロフェ
ニル基,2−メトキシフェニル基,4−メトキシフェニ
ル基,3−メトキシフェニル基,4−ジメチルアミノフ
ェニル基,4−アセトアミノフェニル基,2−エトキシ
フェニル基,4−エトキシフェニル基,4−トリメチル
シリルオキシフェニル基,4−ブチルジメチルシリルオ
キシフェニル基,4−ニトロフェニル基などのフェニル
基や、ベンジル基,2−メチルベンジル基,3−メチル
ベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エチルベンジ
ル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル
基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベンジル基,
4−ジメチルアミノベンジル基,2−アセトアミノベン
ジル基,4−メトキシベンジル基,2−メトキシベンジ
ル基,4−トリメチルシリルオキシベンジル基などのベ
ンジル基が挙げられる。),−SO2 R(Rは、例え
ば、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル
基,ブチル基,イソブチル基,tert−ブチル基,ペ
ンチル基,ヘキシル基などのアルキル基や、フェニル
基,2−メチルフェニル基,3−メチルフェニル基,4
−メチルフェニル基,4−エチルフェニル基,4−イソ
プロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニル基,2,4
−ジメチルフェニル基,4−フルオロフェニル基,2−
メトキシフェニル基,4−メトキシフェニル基,3−メ
トキシフェニル基,4−ジメチルアミノフェニル基,4
−アセトアミノフェニル基,2−エトキシフェニル基,
4−エトキシフェニル基,4−トリメチルシリルオキシ
フェニル基,4−ブチルジメチルシリルオキシフェニル
基,4−ニトロフェニル基などのフェニル基や、ベンジ
ル基,2−メチルベンジル基,3−メチルベンジル基,
4−メチルベンジル基,4−エチルベンジル基,4−プ
ロピルベンジル基,4−ヘキシルベンジル基,3−クロ
ロベンジル基,4−フルオロベンジル基,3,5−ジフ
ルオロベンジル基,4−ニトロベンジル基,2−シアノ
ベンジル基,4−ジメチルアミノベンジル基,2−アセ
トアミノベンジル基,4−メトキシベンジル基,2−メ
トキシベンジル基,4−トリメチルシリルオキシベンジ
ル基などのベンジル基などが挙げられる。),−SO3
M(Mは水素原子やリチウム,ナトリウム,カリウムな
どのアルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンなど
が挙げられる。),−SiRR’R''(R,R’および
R''は、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,イ
ソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,ペンチル基,
ヘキシル基などが挙げられ、R,R’およびR''は同一
または異なってもよい。),−(CH2 )n−COOR
(Rは、例えば水素原子、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,ペン
チル基,ヘキシル基などが挙げられ、nは好ましくは1
〜10を示す),−(CH2)n−CONRR’(Rお
よびR’は、例えば、水素原子、メチル基,エチル基,
プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル
基,tert−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基など
のアルキル基や、フェニル基,2−メチルフェニル基,
3−メチルフェニル基,4−メチルフェニル基,4−エ
チルフェニル基,4−イソプロピルフェニル基,4−ヘ
キシルフェニル基,2,4−ジメチルフェニル基,2,
4,6−トリメチルフェニル基,4−フルオロフェニル
基,2,6−ジフルオロフェニル基,2−メトキシフェ
ニル基,4−メトキシフェニル基,4−ジメチルアミノ
フェニル基,4−アセトアミノフェニル基,2−エトキ
シフェニル基,4−エトキシフェニル基,4−トリメチ
ルシリルオキシフェニル基,4−ブチルジメチルシリル
オキシフェニル基などのフェニル基やベンジル基,2−
メチルベンジル基,3−メチルベンジル基,4−メチル
ベンジル基,4−エチルベンジル基,4−プロピルベン
ジル基,4−ヘキシルベンジル基,3−クロロベンジル
基,4−フルオロベンジル基,3,5−ジフルオロベン
ジル基,4−ニトロベンジル基,2−シアノベンジル
基,4−ジメチルアミノベンジル基,2−アセトアミノ
ベンジル基,4−メトキシベンジル基,2−メトキシベ
ンジル基,4−トリメチルシリルオキシベンジル基など
のベンジル基が挙げられ、RおよびR’は同一または異
なってもよく、nは好ましくは1〜10を示す。),−
OCOR(Rは、例えば、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,te
rt−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などのアルキ
ル基や、フェニル基,2−メチルフェニル基,3−メチ
ルフェニル基,4−メチルフェニル基,4−エチルフェ
ニル基,4−イソプロピルフェニル基,4−ヘキシルフ
ェニル基,2,4−ジメチルフェニル基,2,4,6−
トリメチルフェニル基,4−フルオロフェニル基,2,
6−ジフルオロフェニル基,2−メトキシフェニル基,
4−メトキシフェニル基,4−ジメチルアミノフェニル
基,4−アセトアミノフェニル基,2−エトキシフェニ
ル基,4−エトキシフェニル基,4−トリメチルシリル
オキシフェニル基,4−ブチルジメチルシリルオキシフ
ェニル基などのフェニル基やベンジル基,2−メチルベ
ンジル基,3−メチルベンジル基,4−メチルベンジル
基,4−エチルベンジル基,4−プロピルベンジル基,
4−ヘキシルベンジル基,3−クロロベンジル基,4−
フルオロベンジル基,3,5−ジフルオロベンジル基,
4−ニトロベンジル基,2−シアノベンジル基,4−ジ
メチルアミノベンジル基,2−アセトアミノベンジル
基,4−メトキシベンジル基,2−メトキシベンジル
基,4−トリメチルシリルオキシベンジル基などのベン
ジル基やピリジル基,キノリル基,フリル基などのヘテ
ロ環などが挙げられる。),−OSiRR’R''(R,
R’およびR''は、例えば、メチル基,エチル基,プロ
ピル基,イソプロピル基,ブチル基,イソブチル基,ペ
ンチル基,ヘキシル基などが挙げられ、R,R’および
R''は同一または異なってもよい。),−CONHNR
R’(RおよびR’は、例えば、水素原子、メチル基,
エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル基,イ
ソブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,フェニル基,ベ
ンジル基などが挙げられ、RおよびR’は同一または異
なってもよい。),−NHCONRR’(RおよびR’
は、例えば、メチル基,エチル基,プロピル基,イソプ
ロピル基,ブチル基,イソブチル基,tert−ブチル
基,ペンチル基,ヘキシル基などのアルキル基や、フェ
ニル基,2−メチルフェニル基,3−メチルフェニル
基,4−メチルフェニル基,4−エチルフェニル基,4
−イソプロピルフェニル基,4−ヘキシルフェニル基,
2,4−ジメチルフェニル基,2,4,6−トリメチル
フェニル基,4−フルオロフェニル基,2,6−ジフル
オロフェニル基,2−メトキシフェニル基,4−メトキ
シフェニル基,4−ジメチルアミノフェニル基,4−ア
セトアミノフェニル基,2−エトキシフェニル基,4−
エトキシフェニル基,4−トリメチルシリルオキシフェ
ニル基,4−ブチルジメチルシリルオキシフェニル基な
どのフェニル基やベンジル基,2−メチルベンジル基,
3−メチルベンジル基,4−メチルベンジル基,4−エ
チルベンジル基,4−プロピルベンジル基,4−ヘキシ
ルベンジル基,3−クロロベンジル基,4−フルオロベ
ンジル基,3,5−ジフルオロベンジル基,4−ニトロ
ベンジル基,2−シアノベンジル基,4−ジメチルアミ
ノベンジル基,2−アセトアミノベンジル基,4−メト
キシベンジル基,2−メトキシベンジル基,4−トリメ
チルシリルオキシベンジル基などのベンジル基が挙げら
れ、RおよびR’は同一または異なってもよい。),−
(CH2 )n−OH(nは好ましくは1〜22を示
す。),−(OCH2 CH2 )n−OH(nは好ましく
は2〜22を示す。),−SSR(Rは、例えば、メチ
ル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブチル
基,イソブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などが挙げ
られる。),−O−ピラノース(ピラノースとしては、
例えば、グルコース,マンノース,ガラクトースなどが
挙げられる。),−OPO3 RR’(RおよびR’は、
例えば、水素原子,リチウム,ナトリウム,カリウム,
メチル基,エチル基,プロピル基,イソプロピル基,ブ
チル基,イソブチル基,ペンチル基,ヘキシル基などが
挙げられ、RおよびR’は同一または異なってもよ
い。)以下、一般式(1)の化合物の具体例を構造式で
表わす。
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】 適応対象 本発明の薬剤の対象とする疾患は、紫外線などの外界の
刺激に起因する肝斑などの色素沈着の予防および治療、
ならびに皮膚の老化に伴う老人性黒子および過剰の日光
に暴露された結果生じる日光性黒子、ホルモン異常、内
蔵疾患、各種治療薬の服用に起因する内因性の肝斑であ
る。
【0021】 製造方法 前記一般式(1)で示される化合物は、例えば、小竹無
二雄編、大有機化学(朝倉書店刊、1971版)また
は、エー・ヴァイスバーガー著、ザ・ケミストリィ・オ
ブ・ヘテロサイクリック・コンパウンズ(A.Weis
sberger:The Chemistry of
Heterocyclic Compounds N.
Y.Interscience,1950〜1964
年)などの文献に記載された公知の方法またはこれに準
じて容易に合成することができる。
【0022】 剤型 本発明の皮膚外用剤には、前述の有効成分の他に、必要
に応じて化粧品,医薬品に一般的に用いられる各種成
分、例えばアルコール,油性成分,粉末成分,界面活性
剤,保湿剤,増粘剤,防腐剤,紫外線吸収剤,紫外線散
乱剤,色剤,香料,シクロデキストリンなどを配合する
ことができる。本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であ
り、具体的な剤型としては、ローション,クリーム,乳
液,パック,ゲルなどの皮膚化粧料または軟膏剤,パッ
プ剤,エアゾルなどの外用剤として使用される。
【0023】 配合量 配合量は、外用剤全量に対して0.001〜20重量
%、好ましくは0.01〜10重量%である。このよう
に、本発明の化合物は極めて少量の配合でメラニン生成
抑制作用に優れた外用剤として使用できるものであり、
その卓越したメラニン生成抑制効果が理解されるであろ
う。
【0024】〔試験例〕以下に試験例をあげて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれら試験例のみに
限定されるものではない。
【0025】試験例1:チロシナーゼ活性阻害試験 ハムスター黒色腫由来のD1 179株のホモジネートを
30,000G、20分間、遠心分離して得た上清をチ
ロシナーゼ酵素液として用いた。緩衝液には0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH6.8)を用い、次の測定法によって
チロシナーゼ活性阻害効果を測定した。
【0026】上記のチロシナーゼ酵素液、緩衝液および
所定濃度の評価試料を含む緩衝液を混合する。2分後、
L−DOPA(緩衝液に溶かしたもの)を添加し、37
℃における475nmの吸光度(ΔOD)の経時変化を
追跡した。
【0027】なお、対照としてコウジ酸溶液を同一の測
定により吸光度の経時変化を測定した。
【0028】結果は、10分後の吸光度(ΔOD)を用
いて、試料無添加の対照溶液におけるチロシナーゼ活性
を50%阻害する濃度を、表1に示した。
【0029】表1から明らかなように、本発明の化合物
には、コウジ酸に比べて、明らかに高いチロシナーゼ活
性抑制効果が認められた。
【0030】
【表1】
【0031】試験例2:B16細胞白色化効果 牛胎児血清を加えたEagle’s MEM培地に、評
価試料を所定濃度になるように添加した。この培養液に
B16細胞を1×105 個、播種した。3日後、培養液
を交換した。5日後、細胞ペレットを作製し、細胞の白
色度を肉眼で観察した。
【0032】評価試料無添加のコントロールの細胞は黒
色を示すが、メラニン生成抑制効果を示す物質の場合に
は、細胞は白色化を起こす。表2に細胞白色度が3+
(灰色)になる濃度を示した。
【0033】表2に示すように、本発明の化合物はコウ
ジ酸に比べて10倍から100倍以上の白色化効果を示
した。したがって、本発明の化合物にはコウジ酸に比
べ、著しいメラニン生成抑制効果が認められた。
【0034】
【表2】
【0035】試験例3:臨床試験 本発明の内因性肝斑、老人性黒子、炎症後の色素斑に対
する治療効果についての臨床試験結果を示す。
【0036】 供試試料 実施例2から試料1−14を除いたクリームを基剤とし
た。このクリーム基剤に、試料1−1〜1−20(1−
6,1−9を除く)の18個の化合物をそれぞれ1%配
合したものを、供試試料として用いた。対照として、ク
リーム基剤およびコウジ酸を1%配合したクリームを用
いた。
【0037】 対象患者 大学病院受診患者で、その内訳は内因性肝斑280名、
老人性色素斑160名、炎症後色素斑120名 試験方法 1日2回(朝、就寝前)、供試試料を顔面幹部の左側に
0.5gずつ充分に塗布し、右側は塗布せずに対照とし
て試験した。試験は3ヵ月間行った。
【0038】 判定 塗布後、経時的に左側(処置側)と右側(非処置側)と
を比較して、治療状態を目で判定した。
【0039】判定基準は下記の通りとした。
【0040】著効:色素斑がほとんど薄れたもの。
【0041】有効:相当に効果ありと判断したもの。
【0042】やや有効:わずかに色素沈着が消退したも
の。
【0043】無効:色素沈着が全く消退しなかったも
の。
【0044】副作用:前記塗布方法による3ヵ月後の顔
面の発赤、丘疹などの皮膚異常の有無 結果 下記、表3,表4および表5の通りであった。
【0045】このように、本発明の物質は比較例に対し
て有意に優れた治療効果が認められた。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【実施例】本発明のメラニン生成抑制外用剤の実施例を
挙げる。
【0050】 実施例1 軟膏剤 (重量%) 試料1−20 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(60E.O) 1.0 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60E.O) 1.5 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.5 サラシミツロウ 2.0 パラフィン 2.0 ステアリン酸 3.0 ベヘニルアルコール 3.0 流動パラフィン 5.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 クエン酸 0.3 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を加熱しながら均一に混合し、冷却して軟膏剤と
する。
【0051】実施例2 クリーム A (重量%) 試料1−14 1.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.6 モノステアリン酸グリセリン 3.0 サラシミツロウ 2.8 セタノール 3.0 ステアリン酸 1.75 流動パラフィン 7.1 スクワラン 2.5 防腐剤 適量 香料 微量 B グリセリン 2.5 カーボポール940 0.08 クレワットN 0.01 精製水 〜100 Aに属する成分を加熱、溶解する。別に、Bに属する成
分を加熱溶解する。AにBを加えて乳化し、冷却してク
リームとする。
【0052】実施例3 乳剤 (重量%) 試料1−15 0.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(60E.O) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 1.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を加熱しながら、均一に混合し、冷却して乳剤と
する。
【0053】実施例4 液剤 (重量%) 試料1−10 0.2 グリセリン 5.0 ソルビトール 4.0 ステアリン酸ポリオキシル40 1.55 エタノール 10.0 エデト酸二ナトリウム 0.02 グルタミン酸ナトリウム 0.5 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を混合攪拌し、これらを溶解して液剤とする。
【0054】実施例5 ローション剤 (重量%) 試料1−6 0.1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O) 1.0 エタノール 15.0 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3−ブチレングリコール 4.0 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を混合攪拌し、これらを溶解してローション剤と
する。
【0055】実施例6 化粧水 (重量%) 試料1−5 0.05 クエン酸 0.4 炭酸カルシウム 0.2 エタノール 6.0 プロピレングリコール 9.0 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を混合攪拌し、これらを溶解して化粧水とする。
【0056】実施例7 パック剤 (重量%) 試料1−2 2.0 ビーガム 5.0 スクワラン 2.0 プロピレングリコール 5.0 酸化亜鉛 10.0 エタノール 5.0 防腐剤 適量 香料 微量 精製水 〜100 各成分を加熱しながら均一に混合し、冷却してパック剤
とする。
【0057】実施例8 パップ剤 A (重量%) 試料1−12 2.5 ポリアクリル酸 30.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 精製水 38.2 B ポリアクリル酸ソーダ 7.0 塩化アルミニウム 0.3 濃グリセリン 20.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加熱、溶解する。別に、Bに属する成
分を加熱溶解する。AにBを加え、攪拌、混合しパップ
剤を得る。
【0058】実施例9 エアゾル剤 (重量%) 試料1−13 0.5 セタノール 1.2 プロピレングリコール 4.0 ステアリン酸 8.0 フロン123/141b(57:43) 7.0 精製水 〜100 各成分を混合溶解してエアゾル用容器に入れ、エアゾル
剤とする。
【0059】実施例10 ゲル (重量%) 試料1−3 1.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 濃グリセリン 5.0 エタノール 30.0 ジイソプロパノールアミン 1.0 精製水 〜100 各成分を混合攪拌し、これらを溶解してゲルとする。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、紫外線などの外界の刺
激により生じる肝斑ばかりでなく、従来治療が困難であ
り、悪化により重大な症状を引き起こす疾患である内因
性肝斑、老人性黒子、日光性黒子、炎症後色素斑などの
色素沈着症に極めて少量の使用でも有効に治癒する薬剤
を提供することができ、しかもこの化合物は副作用が全
く見られず、かつ長期に亘って安定な品質を保持するこ
とができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/695 8314−4C 31/70 8314−4C C07H 17/00 // C07D 233/84 263/46 277/36 7019−4C C07F 9/572 Z 7106−4H 9/6503 7106−4H 9/653 7106−4H 9/6539 7106−4H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表される化合物 【化1】 (式中、Qは酸素原子,イオウ原子,窒素原子を表し、
    Xは水素,アルカリ金属,アルカリ土類金属,アンモニ
    ウム基または有機アミン残基を表し、R1,R2 は、同
    一または異なって、水素原子,アルキル基(炭素数1〜
    22個),シクロヘキシル基,シクロペンチル基,アル
    ケニル基(炭素数1〜22個),アルキニル基(炭素数
    1〜22個),無置換または置換基を有するアラルキル
    基(ベンジル基,フェニルエチル基,トルベンジル基,
    ナフチルメチル基),無置換または置換基を有するフェ
    ニル基,ハロゲン原子(塩素,臭素,フッ素,ヨウ
    素),−CF3 ,−CH2 CF3 ,−CF2 CF3 ,−
    COR,−CN,−NRR’,−COOR,−CONR
    R’,−NHCOR,−NHSO2 R,−SO2 NR
    R’,−OR,−SR,−SOR,−SO2 R,−SO
    3 M,−SiRR’R'',−(CH2 )n−COOR,
    −(CH2 )n−CONRR’,−OCOR,−OSi
    RR’R'',−CONHNRR’,−NHCONR
    R’,−(CH2 )n−OH,−(OCH2 CH2 )n
    −OH,−SSR,−O−ピラノース(ピラノースとし
    てはグルコース,マンノース,ガラクトース),−OP
    3 RR’であり、ここでR,R’およびR''は水素原
    子,アルキル基(炭素数1〜22個),シクロヘキシル
    基,シクロペンチル基,アルケニル基(炭素数1〜22
    個),アルキニル基(炭素数1〜22個),無置換また
    は置換基を有するアラルキル基(ベンジル基,フェニル
    エチル基,トルベンジル基,ナフチルメチル基),無置
    換または置換基を有するフェニル基またはヘテロ環を表
    わし、Mは水素原子,アルカリ金属イオンまたはアンモ
    ニウムイオンを表す。)よりなる化合物の群から選ばれ
    た1種または2種以上を配合することを特徴とするメラ
    ニン生成抑制外用剤。
JP7659091A 1991-04-09 1991-04-09 メラニン生成抑制外用剤 Withdrawn JPH05132422A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2917087A1 (fr) * 2007-06-05 2008-12-12 Galderma Res & Dev Nouveaux 4-phenyl-imidazole-2-thiones comme inhibiteurs de la tyrosinase, leur procede de preparation et leur utilisation en medecine humaine ainsi qu'en cosmetique.
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