JPH0513151A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH0513151A JPH0513151A JP16068191A JP16068191A JPH0513151A JP H0513151 A JPH0513151 A JP H0513151A JP 16068191 A JP16068191 A JP 16068191A JP 16068191 A JP16068191 A JP 16068191A JP H0513151 A JPH0513151 A JP H0513151A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- paper
- resin impregnated
- decorative
- impregnated paper
- Prior art date
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- Pending
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- Central Heating Systems (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 意匠性及び物性に優れ、通電により発熱する
化粧板を提供する。 【構成】 電極を配置した面状発熱体を熱硬化性樹脂含
浸紙布の層間に挿入し、加熱、加圧成形して得られる化
粧板において、化粧板成形後、裏面より穴あけすること
により電極を取り出す。 【効果】 面状発熱体の全面が熱硬化性樹脂で覆われて
いるため、実用時水漏れ等があっても漏電の恐れがなく
安全である。
化粧板を提供する。 【構成】 電極を配置した面状発熱体を熱硬化性樹脂含
浸紙布の層間に挿入し、加熱、加圧成形して得られる化
粧板において、化粧板成形後、裏面より穴あけすること
により電極を取り出す。 【効果】 面状発熱体の全面が熱硬化性樹脂で覆われて
いるため、実用時水漏れ等があっても漏電の恐れがなく
安全である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化粧板としての意匠性
及び物性を損なうことなく、通電により発熱性を有する
化粧板の製造方法に関するものである。
及び物性を損なうことなく、通電により発熱性を有する
化粧板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来発熱性を有する材料としては、
(1)合成樹脂フィルムに発熱用抵抗インキ皮膜を塗布
又は印刷したもの、(2)ニクロム合金など抵抗の大き
い金属材料、(3)カーボン繊維混抄紙等がある。これ
らのいわゆる面状発熱体に通常金属箔より成る電極を配
置し、これに通電することにより発熱させることができ
る。
(1)合成樹脂フィルムに発熱用抵抗インキ皮膜を塗布
又は印刷したもの、(2)ニクロム合金など抵抗の大き
い金属材料、(3)カーボン繊維混抄紙等がある。これ
らのいわゆる面状発熱体に通常金属箔より成る電極を配
置し、これに通電することにより発熱させることができ
る。
【0003】しかし、従来面状発熱体はそのまま単体で
用いられることが多く、化粧板の内部に組み込んだもの
については未だ実用化されていない。従って、従来品で
は発熱体としての機能はあっても、化粧板或いは化粧シ
ートとしての意匠性さらに硬度、耐魔耗性、耐光性等の
物性については不十分なものであった。
用いられることが多く、化粧板の内部に組み込んだもの
については未だ実用化されていない。従って、従来品で
は発熱体としての機能はあっても、化粧板或いは化粧シ
ートとしての意匠性さらに硬度、耐魔耗性、耐光性等の
物性については不十分なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、意匠
性及び物性に優れ通電により発熱性を有する化粧板を提
供するにある。本発明者は、電極を配置した面状発熱体
を化粧板の層間に挿入して形成された化粧板より電極を
取り出す方法について種々検討し、本発明に至ったもの
である。
性及び物性に優れ通電により発熱性を有する化粧板を提
供するにある。本発明者は、電極を配置した面状発熱体
を化粧板の層間に挿入して形成された化粧板より電極を
取り出す方法について種々検討し、本発明に至ったもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極を配置し
た面状発熱体を熱硬化性樹脂含浸紙布の層間に挿入し、
加熱加圧成形した得られる化粧板において、化粧板成形
後、裏面より穴あけすることにより電極を取り出すこと
を特徴とする化粧板の製造方法である。
た面状発熱体を熱硬化性樹脂含浸紙布の層間に挿入し、
加熱加圧成形した得られる化粧板において、化粧板成形
後、裏面より穴あけすることにより電極を取り出すこと
を特徴とする化粧板の製造方法である。
【0006】本発明における熱硬化性樹脂とは、メラミ
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリル
フタレート樹脂等であり、これらを紙、布等に塗布又は
含浸したものを重ね合せ、加熱、加圧成形することによ
り、熱硬化性樹脂化粧板が得られる。特に、表面層とし
てメラミン樹脂を含浸した化粧紙を用いれば、色、柄が
美麗に表現でき、かつ硬度、魔耗性等の物性においても
優れており、本発明の化粧板として好適である。
ン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ジアリル
フタレート樹脂等であり、これらを紙、布等に塗布又は
含浸したものを重ね合せ、加熱、加圧成形することによ
り、熱硬化性樹脂化粧板が得られる。特に、表面層とし
てメラミン樹脂を含浸した化粧紙を用いれば、色、柄が
美麗に表現でき、かつ硬度、魔耗性等の物性においても
優れており、本発明の化粧板として好適である。
【0007】本発明において用いられる面状発熱体とし
ては、前記のように合成樹脂フィルムに発熱用抵抗イン
ク皮膜を塗布又は印刷したもの、ニクロム合金など抵抗
の大きい金属材料、あるいはカーボン繊維混抄紙等があ
る。このうちカーボン繊維とパルプとを混抄したカーボ
ン繊維混抄紙は、熱硬化性樹脂含浸紙布とともに重ね合
せて一体に成形することができ、かつ発熱温度分布が比
較的均一であるので好ましい。
ては、前記のように合成樹脂フィルムに発熱用抵抗イン
ク皮膜を塗布又は印刷したもの、ニクロム合金など抵抗
の大きい金属材料、あるいはカーボン繊維混抄紙等があ
る。このうちカーボン繊維とパルプとを混抄したカーボ
ン繊維混抄紙は、熱硬化性樹脂含浸紙布とともに重ね合
せて一体に成形することができ、かつ発熱温度分布が比
較的均一であるので好ましい。
【0008】面状発熱体は熱硬化性樹脂含浸紙布より一
回り小さなサイズにしておけば、成形後化粧板端部から
発熱体が露出することなく、実用時漏電等のトラブルを
防ぐことができる。
回り小さなサイズにしておけば、成形後化粧板端部から
発熱体が露出することなく、実用時漏電等のトラブルを
防ぐことができる。
【0009】面状発熱体に取付ける電極としては、銅、
アルミニウムなど導電性の良い金属箔が選ばれ、その厚
さは通常10〜60μmである。この金属箔には導電性
接着剤又は導電性粘着剤が塗工され、通常5〜20mm
巾のテープ状にスリットした後面状発熱体に貼着され
る。電極は面状発熱体の相対する2辺の端部に配置する
のが面全体の均一な発熱のために好ましいが、必要によ
り他の位置でもよい。
アルミニウムなど導電性の良い金属箔が選ばれ、その厚
さは通常10〜60μmである。この金属箔には導電性
接着剤又は導電性粘着剤が塗工され、通常5〜20mm
巾のテープ状にスリットした後面状発熱体に貼着され
る。電極は面状発熱体の相対する2辺の端部に配置する
のが面全体の均一な発熱のために好ましいが、必要によ
り他の位置でもよい。
【0010】本発明において面状発熱体は、電極を下側
にして熱硬化性樹脂含浸紙、布の層間に挿入する。
にして熱硬化性樹脂含浸紙、布の層間に挿入する。
【0011】化粧板成形後に電極を取出すには、例え
ば、超硬のエンドミルをボール盤に取り付け、化粧板裏
面より電極に達する穴をあけ、電極の下側部分を取り除
いて電極を露出させる方法がある。エンドミルの刃径は
電極巾に合わせ、5〜20mm巾の範囲内で適宜選択さ
れる。
ば、超硬のエンドミルをボール盤に取り付け、化粧板裏
面より電極に達する穴をあけ、電極の下側部分を取り除
いて電極を露出させる方法がある。エンドミルの刃径は
電極巾に合わせ、5〜20mm巾の範囲内で適宜選択さ
れる。
【0012】露出させるべき電極表面には成形前に剥離
テープを貼っておき、加熱加圧成形により電極と熱硬化
性樹脂含浸紙布とが接着しないようにするのが好まし
い。
テープを貼っておき、加熱加圧成形により電極と熱硬化
性樹脂含浸紙布とが接着しないようにするのが好まし
い。
【0013】
【実施例】表面層として白色顔料を抄き込んだ化粧紙に
メラミン樹脂を含浸した含浸紙(1)を、芯材層として
フェノール樹脂含浸紙(2)及び(2')を7枚、さらに
面状発熱体として相対する2辺に10mm巾の銅箔を用
いたテープ状電極(31)を配置したカーボン繊維混抄紙
(3)を準備する。カーボン繊維混抄紙の大きさは、フ
ェノール樹脂含浸紙に比べ、たて、よことも30mm短
いものとした。2本のテープ状電極の端部にはポリエス
テル樹脂フィルムから成る12mm角の剥離テープ(3
2)を貼っておく。
メラミン樹脂を含浸した含浸紙(1)を、芯材層として
フェノール樹脂含浸紙(2)及び(2')を7枚、さらに
面状発熱体として相対する2辺に10mm巾の銅箔を用
いたテープ状電極(31)を配置したカーボン繊維混抄紙
(3)を準備する。カーボン繊維混抄紙の大きさは、フ
ェノール樹脂含浸紙に比べ、たて、よことも30mm短
いものとした。2本のテープ状電極の端部にはポリエス
テル樹脂フィルムから成る12mm角の剥離テープ(3
2)を貼っておく。
【0014】上からメラミン樹脂含浸紙(1)、フェノ
ール樹脂含浸紙(2)4枚、カーボン繊維混抄紙
(3)、フェノール樹脂含浸紙(2')3枚の順に重ね合
せるが、カーボン繊維混抄紙(3)は平面方向において
フェノール樹脂含浸のほぼ中央に、電極(31)を下側に
して配置する。これらを常法により加熱加圧して厚さ
1.6mmのメラミン樹脂化粧板を得る。
ール樹脂含浸紙(2)4枚、カーボン繊維混抄紙
(3)、フェノール樹脂含浸紙(2')3枚の順に重ね合
せるが、カーボン繊維混抄紙(3)は平面方向において
フェノール樹脂含浸のほぼ中央に、電極(31)を下側に
して配置する。これらを常法により加熱加圧して厚さ
1.6mmのメラミン樹脂化粧板を得る。
【0015】次いで、刃径10mmのエンドミルを取り
付けたボール盤で化粧板の裏側より剥離テープ(32)に
達する穴(4)をあける。最後に剥離テープを取除いて
10mmφの円形状に電極を露出させる。この露出した
電極をリード線にて100V電源に接続することにより
通電後30秒で化粧板表面温度が50℃に達した。
付けたボール盤で化粧板の裏側より剥離テープ(32)に
達する穴(4)をあける。最後に剥離テープを取除いて
10mmφの円形状に電極を露出させる。この露出した
電極をリード線にて100V電源に接続することにより
通電後30秒で化粧板表面温度が50℃に達した。
【0016】
【発明の効果】本発明の熱硬化性樹脂化粧板は、カーボ
ン繊維混抄紙等の面状発熱体が表面化粧層の下に挿入さ
れており、かつ化粧板裏面ので電極と電源へのリード線
との接続がなされるため、化粧板としての意匠性、美観
を損なうことがない。また通常の熱硬化性樹脂化粧板と
同様に硬度、耐魔耗性、耐光性などの物性にも優れる。
さらに面状発熱体の全面が熱硬化性樹脂で覆われている
ため、実用時水漏れ等があっても漏電の恐れがなく安全
である。
ン繊維混抄紙等の面状発熱体が表面化粧層の下に挿入さ
れており、かつ化粧板裏面ので電極と電源へのリード線
との接続がなされるため、化粧板としての意匠性、美観
を損なうことがない。また通常の熱硬化性樹脂化粧板と
同様に硬度、耐魔耗性、耐光性などの物性にも優れる。
さらに面状発熱体の全面が熱硬化性樹脂で覆われている
ため、実用時水漏れ等があっても漏電の恐れがなく安全
である。
【図1】本発明の熱硬化性樹脂化粧板の構成を表す側断
面図。
面図。
【図2】図1において、カーボン繊維混抄紙(3)をフ
ェノール樹脂含浸(2')の上に配置した状態を表す平面
図。
ェノール樹脂含浸(2')の上に配置した状態を表す平面
図。
【図3】成形後の化粧板側断面図。
【図4】化粧板裏面より穴あけして電極を露出させた状
態を表す側断面図。
態を表す側断面図。
1 メラミン樹脂含浸紙(表面紙) 2 フェノール樹脂含浸紙 2’ フェノール樹脂含浸紙 3 カーボン繊維混抄紙 4 穴 31 電極 32 剥離テープ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電極を配置した面状発熱体を熱硬化性樹
脂含浸紙布の層間に挿入し、加熱加圧成形して得られる
化粧板において、化粧板成形後、裏面より穴あけするこ
とにより電極を取り出すことを特徴とする化粧板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16068191A JPH0513151A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16068191A JPH0513151A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513151A true JPH0513151A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15720169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16068191A Pending JPH0513151A (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513151A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5459327A (en) * | 1993-10-15 | 1995-10-17 | Kabushiki Kaisha Dairin Shoji | Far-infrared radiator and method of radiating far-infrared |
JP2020082701A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機システム |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP16068191A patent/JPH0513151A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5459327A (en) * | 1993-10-15 | 1995-10-17 | Kabushiki Kaisha Dairin Shoji | Far-infrared radiator and method of radiating far-infrared |
JP2020082701A (ja) * | 2018-11-30 | 2020-06-04 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機システム |
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