JPH05130506A - 撮影装置及び該撮影装置に用いる撮像素子 - Google Patents

撮影装置及び該撮影装置に用いる撮像素子

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JPH05130506A
JPH05130506A JP3286162A JP28616291A JPH05130506A JP H05130506 A JPH05130506 A JP H05130506A JP 3286162 A JP3286162 A JP 3286162A JP 28616291 A JP28616291 A JP 28616291A JP H05130506 A JPH05130506 A JP H05130506A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被写体からの電子流又はX線の強度に応じて電
気信号を発生する複数の画素を有する撮像素子を備え、
モニタリング後に連続画像を撮影する撮影装置におい
て、光量不足を解消しつつ撮像素子の劣化を防止し、高
速撮影を可能とする。 【構成】被写体からの光線を電子流に変換すると共に、
該電子流を増強する光増強手段を備える。光増強手段か
ら入射する増強された電子流の強度に応じて電気信号を
発生するセンサ部を設けた複数の画素を有する撮像素子
とを備える。モニタリング中は、連続画像の複数枚に1
枚に対応する割合で上記電子流を撮像素子に入射させる
構成とする。撮像素子は、各画素内又は各画素近傍に複
数の電気信号蓄積部を備える。また、撮像素子は、セン
サ部に発生した電気信号を電気信号蓄積部に蓄積し、撮
影終了後に順次読み出す構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影装置及び該撮影装
置に用いる撮像素子に関し、特に、フレーミングカメ
ラ、高速撮影装置、電子顕微鏡、X線撮影装置等の撮影
装置において、撮像素子の劣化を防止することを目的と
してなされたものである。
【0002】特に、本発明は、フレーミングカメラ、高
速撮影装置等において上記撮像素子等の劣化を低減する
ことにより、光電子を検知する撮像素子を使用可能とし
て撮影速度の高速化に伴う光量不足の解消を図るもので
あって、爆発現象、放電現象等の撮影や、金属等の固
体、液体中を面的に伝わる弾性波の連続撮影による材料
の欠陥の研究や検査等に好適に適用されるものである。
【0003】
【従来の技術】従来より提供されている高速ビデオ撮影
装置としては、本発明の発明者が開発した256行×2
56列の画素数で4,500枚/秒(以下ppsと略称す
る)、64行×64列の画素数で40,500ppsの撮影
が可能なビデオ撮影装置等がある。(特願平2−179
251号参照)
【0004】上記ビデオ撮影装置では、信号の読み出し
線を16本とすると共に、読み出した信号を未処理のま
まシリアルにメモリー部に入力する構成としており、再
生時には、このメモリー部に記録された信号を画像構成
用コンピュータで処理して画像を再生する構成としてい
る。
【0005】また、上記ビデオ撮影装置では、ゲーティ
ング速度の高速化に伴う単位時間当たりの入射光量の減
少に対応するため、図8に示すようなマイクロチャンネ
ルプレート型イメージインテシファイヤ(以下、MCP
型IIと略称する。)により撮像素子に入射する光を増
強する構成としている。
【0006】上記MCP型IIは、真空管1の前部に取
り付けた入射ファイバーガラス2の後面に、光が入射す
ると電子を放出する陰極からなる光電面3を設け、この
光電面3の後方に所要の間隔をあけてマイクロチャンネ
ルプレート(以下、MCP4と略称する)を配置し、この
MCP4の後方に位置するファイバーガラス5の前面に
蛍光面6を設けている。更に、ファイバーガラス5の後
面には、ファイバーカップリング7を介して撮像素子8
を連結している。
【0007】上記MCP型IIでは、図8中矢印で示す
ように入射ファイバーガラス2の前面より入射して光電
面3に当たった光は、その光量に応じた電子に変換さ
れ、この光電子がMCP4の多数の孔の中に入る。MC
P4内では、各光電子がアバランシュ現象を繰り返すこ
とにより多数の2次電子が放出され、電子の数が増大す
る。MCP4から出た多数の電子は電界により加速され
た状態で、蛍光面6に衝突し、増強された光を発する。
【0008】上記MCP型IIでは、MCPによる電子
数の増大、及び電界による電子の加速の効果により、入
射光の光量を数万倍程度まで増強することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た並列読出型撮像素子にMCP型IIを備えたビデオ撮
影装置を用いても、計測不可能な程高速であって、か
つ、産業上、学術上重要な計測対象が数多く存在する。
【0010】例えば、金属、岩石等の固体中や、液体中
を伝わる弾性波は、km/秒のオーダーで伝達する。例え
ば、水中の音の伝播速度は1.4km/秒であり、mm単位
に直すと、1,400,000mm/秒、即ち、106mm/
秒のオーダーとなる。このような弾性波の変形過程から
材料等の欠陥を面的に調べることができるが、そのため
には、少なくともmm単位の精度が必要である。
【0011】よって、10-6秒以下の時間を隔てた少な
くとも2枚の連続画像が必要となる。このオーダーの速
さの現象としては、爆発現象があり、これも産業上重要
な現象計測対象である。
【0012】しかしながら、上記したビデオ撮影装置で
は、下記に列挙する理由により105pps程度の撮影速度
が限界である。
【0013】第1に信号の読み出しに時間がかかること
である。上記したビデオ撮影装置のように多数の信号線
で信号を並列的に読み出す方式の撮像素子の場合、信号
線を増加することにより信号の読み出しにかかる時間を
減少することは原理的には可能である。しかし、現在の
微細加工技術では1個の撮像素子について数10本の読
み出し線を設けるのが限界である。また、撮像素子から
読み出した直後のアンプの数、A/D変換器の数にして
も、数百〜数万個並べるのは現実には極めて困難であ
る。
【0014】第2に光量不足の問題がある。即ち、一般
に撮影速度を高速化する程、単位時間当たりに入射する
光量が減り、これが制限となって撮影不可能となること
が多い。
【0015】例えば、上記したMCP型IIでは、ファ
イバーガラスの接合部分で光の拡散により光量を大きく
損失すると共に、解像力も低下する。また、上記撮影装
置では、出力窓として蛍光面を光らせて画像をみせる構
成としており、この蛍光面輝度はその飽和輝度以上とは
ならないので、ある程度以上高速化すると蛍光面から撮
像素子に入射する光量が不足する。また、高速撮影に
は、残光時間の短い蛍光体を使用する必要があるが、残
光時間の短い蛍光体の飽和輝度は低く、撮像素子に入射
する光量は益々不足する。このため、106ppsオーダー
以上の高速連続撮像は困難である。
【0016】上記のような106ppsオーダー以上の高速
連続画像撮影の際に生じる光量不足を解消し得る装置と
しては、イメージコンバータカメラ及び並列MCP型I
Iがあるが、これらにも以下のような問題がある。
【0017】上記イメージコンバータカメラは、光電面
で電子流に変換された光画像を蛍光面に当てて画像とし
てみせる際に、蛍光面を複数の画面に分割しておき、電
子流を曲げるための電圧を急変させて画面上に連続画像
を写し出す方式を採用している。
【0018】しかしながら、このイメージコンバータカ
メラでは、装置が大型化すると共に、電圧の微妙な変化
により画像に微妙なひずみを生じるので、2枚以上の画
像の差を計測する際の精度がかなり低下する。また、現
状のイメージコンバータカメラでは108pps以上の高速
撮影は不可能である。
【0019】上記並列MCP型イメージインテンシファ
イヤは、光画像をプリズム等で複数枚に分割しておき、
それぞれを複数のMCP型IIに入射させておき、MC
P型IIを順次ゲーティングすることにより複数の画像
を得る方式を採用している。
【0020】しかし、このタイプの装置は、上記したよ
うに複数のMCP型IIを並べるため、装置全体が大型
化すると共に、コストが高くなってしまう。
【0021】更に、上記光量不足を解消しようとすると
必然的に発生する撮像素子の劣化の問題がある。例え
ば、上記MCP型IIの蛍光面を無くし、MCPにより
加速された電流を、フォトトランジスタの代わりに電極
からなる撮像面を備える撮像素子により直接検知する構
成が提案されている。この構成によれば、上記光量不足
の問題と蛍光面の残光特性による制限の双方を解決する
ことが可能となる。
【0022】しかしながら、上記のようにMCP型II
からの光電子を直接電極に入射させる構成とした場合、
高速かつ高密度の電子流によりX線等の種々の電磁波が
発生し、撮像素子が急速に劣化し、破壊されてしまう。
そのため、上記の構成は耐久性の点から、実用上は、ゲ
インが比較的低い場合に対してしか使用できなかった。
一方、極めて短い時間間隔内で高速撮影するには大きな
ゲインが必要である。
【0023】高速撮影装置では、実際の撮影時間は通常
極めて短く10-3〜10-10秒程度であるが、撮影まで
のモニタリングの時間が長く、通常数10分程度を要
し、数時間に及ぶこともある。そのため、モニタリング
時の上記電子流による電極の劣化によって、撮影中に撮
像素子が寿命を迎えることになる。
【0024】上記のように従来の技術では、撮影速度の
高速化に伴う光量の不足と撮像素子の劣化の問題の両方
を解決することができず、106pps以上の撮影速度を実
現するには、大きな装置と多大な経費が必要であった。
【0025】また、上記した電子流による劣化は、上記
のように光電子を直接電極に入射させる構成とした高速
撮影装置のみならず、電子顕微鏡、X線撮影装置、通常
のフォトトランジスタに蛍光面から光が入射するタイプ
の撮像素子を備える高速撮影装置等の他の電子撮影装置
でも問題となっている。
【0026】例えば、電子顕微鏡において、試料を透過
した透過電子流は上記高速撮影装置における電子流より
も一層高速かつ高密度であるため、透過電子流が入射す
る蛍光面又は撮像素子の劣化は著しく、耐久性が非常に
大きな問題である。
【0027】本発明は、上記のような従来の撮影装置に
おける撮像素子、蛍光面等の劣化の問題を解決するため
になされたものである。特に、本発明は、高速撮影では
避けることができない光量不足の問題を解決しつつ撮像
素子の劣化を防止し、106pps以上の高速撮影を高精度
で実現可能な撮影装置を低コストで提供することを目的
としてなされたものである。更に、本発明は、上記した
撮影装置のみならず、電子顕微鏡、X線撮影装置等の他
の撮影装置における撮像素子、蛍光面等の劣化を低減す
ることを目的としてなされたものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、被写
体からの電子流又はX線の強度に応じて電気信号を発生
する複数の画素を有する撮像素子を備え、モニタリング
後に連続画像を撮影する撮影装置であって、モニタリン
グ中は、連続画像の複数枚に1枚に対応する割合で上記
電子流又はX線を撮像素子に入射させる構成としている
ことを特徴とする撮影装置を提供するものである。
【0029】また、本発明は、入射する電子流又はX線
の強度に応じて電気信号を発生するセンサ部を設けた複
数の画素を備え、該センサ部に発生する信号を各画素内
又は各画素近傍に設けた複数の電気信号蓄積部に順次蓄
積する構成としている撮像素子を提供するものである。
【0030】上記撮像素子は画素の前面に入射光に応じ
て増強された電子流を発生する光増強手段を備える構成
とすることが好ましい。
【0031】具体的には、上記撮影装置は、フレーミン
グカメラであって、被写体からの光線を電子流に変換す
ると共に、該電子流を増強する光増強手段と、該光増強
手段から入射する増強された電子流の強度に応じて電気
信号を発生するセンサ部を設けた複数の画素を有する撮
像素子とを備え、モニタリング後に連続画像を撮影する
フレーミングカメラであって、モニタリング中は、連続
画像の複数枚に1枚に対応する割合で上記電子流を撮像
素子に入射させる構成としている。
【0032】上記フレーミングカメラでは、上記した各
画素内又は各画素近傍に複数の電気信号蓄積部を備え、
上記センサ部に発生した電気信号を電気信号蓄積部に蓄
積し、撮影終了後に順次読み出す構成とした撮像素子を
用いることが好ましい。
【0033】更に具体的には、上記撮像素子と光増強手
段を真空管内に配置し、該真空管に空気吸入手段と、空
気排出手段を設け上記撮像素子を交換可能とすることが
好ましい。
【0034】あるいは、上記撮影装置は、真空としたケ
ーシング内部で電子銃の発射する電子流を電磁レンズ系
を介して被写体に投射する電子顕微鏡であって、上記ケ
ーシング内に被写体を透過した電子流が入射され該電子
流の強度に応じて電気信号を発生するセンサ部を設けた
複数の画素を有する撮像素子を備え、モニタリング中
は、連続画像の複数枚に1枚に対応する割合で上記電子
流を撮像素子に入射させる構成としている。
【0035】上記電子顕微鏡では、各画素内又は各画素
近傍に複数の電気信号蓄積部を備え、上記センサ部に発
生した電気信号を電気信号蓄積部に蓄積し、撮影終了後
に順次読み出す撮像素子を用いることが好ましい。
【0036】更に、上記ケーシングは空気吸入手段と空
気排出手段を備え、上記撮像素子又は蛍光面を交換可能
とすることが好ましい。
【0037】上記モニタリング時に電子流又はX線を撮
像素子に入射させる時間的割合は、30枚/秒以下、あ
るいは1枚/秒程度が好ましい。また、モニタリング時
には、必要なときに1回だけ電子流等を入射させ、静止
画像で撮影状態をモニタリングする構成としてもよい。
【0038】上記撮影装置はX線撮影装置としてもよ
い。
【0039】
【作用】本発明に係る撮影装置では、上記のような構成
としているため、モニタリング中は、モニタリングに必
要な画像を得ることができる程度に、間欠的に電子流又
はX線が撮像素子に入射する。そのため、モニタリング
が長時間に及ぶ場合にも、撮像素子が実際に電子流等に
さらされる時間を短縮することができる。
【0040】一方、各画素内又は画素の近傍に複数の電
気信号蓄積部を設け、上記センサ部に発生した電気信号
を順次電気蓄積部に蓄積し、撮影終了後に読み出す構成
とした撮像素子により、読み出し速度の高速化が可能と
なる。
【0041】また、上記撮像素子は画素の前面に入射光
に応じて増強された電子流を発生する光増強手段を配置
する構成とすれば、高速撮影に適した光量を確保するこ
とができる。
【0042】従って、上記撮影装置をフレーミングカメ
ラ、電子顕微鏡、あるいは、X線撮影装置とした場合、
素子を劣化させることなく光量を増加させることがで
き、画素内又は画素の近傍に複数の電気信号蓄積部を設
けることにより読み出し速度の高速化を図ることができ
る。
【0043】モニタリング時に電子流又はX線を撮像素
子に入射させる時間的割合を30枚/秒以下に設定した
場合には、人間の肉眼で時分割できる速度以下の撮影速
度となるため、セッティング等において目視によるモニ
タリングする場合に、見た目には完全な動画像となる。
また、1枚/秒又は必要なときに1回だけ電子流を入射
させ静止画像でモニタリングする構成とすれば、より以
上に無駄な画面を省略することができる。
【0044】更に、真空管やケーシングに空気吸入手段
と、空気排出手段を設けた場合には、撮像素子や電子顕
微鏡の蛍光面のの交換時には空気吸入手段から空気を導
入して撮像素子を交換し、その後、空気排出手段により
真空管等の内部を真空状態として再び撮影を行うことが
できる。
【0045】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づき本考案につ
いて詳細に説明する。
【0046】図1から図4に示す本発明の第1実施例
は、フレーミングカメラであって、後述するように高速
のシャタリング速度で、かつ短いシャタリング間隔で2
枚の連続画像を撮影する装置である。
【0047】上記第1実施例に係るフレーミングカメラ
は、カメラ本体11にレンズ12により結像した光を電
気信号に変換する撮像ユニット13を備え、この撮像ユ
ニット13からのアナログ信号を、アンプ手段15で増
幅すると共に、ADコンバータ16によりデジタル信号
に変換してメインメモリー17に送る構成としている。
メインメモリー17には、画像の再生、処理を行うと共
に、バッファメモリ18を内蔵した処理装置19を接続
し、この処理装置19にモニターディスプレー21を接
続している。
【0048】更に、第1実施例では、信号制御部22を
上記撮像ユニット13、アンプ手段15、ADコンバー
タ16、メインメモリー47等に接続しており、後述す
るように、この信号制御部22によりフレームカメラ全
体を制御する構成としている。
【0049】上記撮像ユニット13は、図2に詳細に示
すように、上記した通常のMCP型IIから蛍光面を取
り除いてなる光増強手段26に撮像素子27を直接取付
けた構成としている。
【0050】光増強手段26は、真空管29の前部に取
付けた入射ファイバーガラス30の後面に、光が入射す
ると電気を放出する陰極からなる光電面31を設け、こ
の光電面31の後方に所要間隔をあけて10μm程度の
微小径の多数の小孔を有するマイクロチャンネルプレー
ト(以下、MCPと略称する。)32を配置している。こ
のMCP32の後方には、上記撮像素子27を接続して
いる。
【0051】真空管29にはねじからなる空気導入手段
29aと真空ポンプ (図示せず)と接続するバルブから
なる空気排出手段29bを備えている。そのため、本実
施例では、空気導入手段29aより真空管29内に空気
を導入して撮像素子27を交換し、その後、空気排出手
段29bにより真空管29内を真空とすることができ
る。そのため、本実施例では撮像素子27に劣化が生じ
た場合には、MCP等を交換することなく撮像素子27
のみを交換することができる。
【0052】上記光増強装置26では、図2中矢印で示
すように入射ファイバーガラス30の前面より入射して
光電面31に当たった光は、その光量に応じた電子に変
換され、MCP32の多数の小孔に入射する。MCP3
2の小孔の中では、1個の光電子が孔の壁に衝突して多
数の2次電子を放出するアバランシュ現象を生じ、この
現象を繰り返して電子の数が増大する。
【0053】また、光電面31、MCP32は、信号制
御部22に接続しており、この部分でゲーティングを行
う構成としている。
【0054】上記のようにMCP32より出た多数の光
電子は電界により加速された状態で図3及び図4に示す
撮像素子27に入射する構成としている。第1実施例の
撮像素子27は256行×256列の画素35を備えた
MOS型の撮像素子であって、各画素35は、上記光増
強装置26のMCP32から入射する光電子を捕捉する
電極からなるセンサ部36を備えている。また、上記画
素35内の上記センサ部36の一方側の側部には、第1
及び第2電気信号蓄積部37,38を設けている。
【0055】これら第1及び第2電気信号蓄積部37,
38は、それぞれ第1及び第2電荷蓄積切換用MOSト
ランジスタ41,42を介してセンサ部36に接続して
おり、第1及び第2蓄積切換用MOSトランジスタ4
1,42の第1及び第2電荷蓄積用ゲート線41a,42a
を撮像素子27内部に設けた電気信号発生装置(図示せ
ず。)に接続する構成としている。更に、各画素35の
センサ部36には、電荷を除去するためのドレン線45
を接続しており、このドレン線45をMOSトランジス
タ(図示せず)で制御する構成としている。
【0056】通常の撮像素子では、上記光増強装置26
から入射する光電子に応じて各画素35のセンサ部36
に発生した電荷を順次走査して直接アンプ手段15に送
るが、第1実施例の撮像素子27では、上記のように各
画素35内に第1及び第2電気信号蓄積部37,38を
設けることにより、センサ部36の電荷を一旦第1及び
第2電気信号蓄積部37,38に順次蓄積し、撮影終了
の後に読み出してアンプ手段15に送る構成としてい
る。
【0057】即ち、1枚目の画像の撮影時には、電気信
号発生装置から全ての画素35の第1電荷蓄積用ゲート
線41aに電圧を加えて第1蓄積切換用MOSトランジ
スタ41を一斉に開き、各画素35のセンサ部36から
の電気信号を電荷の形態で一度にそれぞれの第1電気信
号蓄積部37に蓄積する。また、2枚目の画像の撮影時
にも同様に、第2電荷蓄積用ゲート線42aに電圧を加
えて第2蓄積切換用MOSトランジスタ42を開き、全
ての画素35のセンサ部36の電荷を一度にそれぞれの
第2電気信号蓄積部38に蓄積する。
【0058】上記第1及び第2電気信号蓄積部37、3
8の読み出し線37a,38aは、それぞれ第1及び第2
水平読み出し用MOSトランジスタ47,48と第1及
び第2垂直読み出しMOSトランジスタ49,50と接
続している。
【0059】また、第1及び第2水平読み出し用MOS
トランジスタ47,48にはそれぞれ第1及び第2水平
走査シフトレジスタ52,53を接続する一方、第1及
び第2垂直読み出し用MOSトランジスタ49,50に
はインターレス回路部54を介して第1及び第2垂直走
査シフトレジスタ55,56を接続している。
【0060】第1実施例では、上記のように第1及び第
2電気信号蓄積部37,38にそれぞれ蓄積した1枚目
及び2枚目の画像に対応する電荷を、撮影後上記したM
OSトランジスタ47,48,49,50によりメインメ
モリー17に順次読み出す構成としている。
【0061】各画素35の第1電気信号蓄積部37に蓄
積した電荷を読み出す場合には、まず、第1行目の画素
35全体について、第1水平読み出し用MOSトランジ
スタ47のゲート線47aに電圧をかけて、第1行目の
全画素の水平読み出し用MOSトランジスタ47を開
き、更に、第1列目の第1垂直読み出し用MOSトラン
ジスタ49のゲート線49aに電圧をかけて第1垂直読
み出し用MOSトランジスタ47を開き、よって、第1
行、第1列の画素35の第1電気信号蓄積部37に蓄積
された電荷を読み出す。以下、同様にして各画素35の
第1電気信号蓄積部37を順次走査する。更に、第2電
気信号蓄積部38に蓄積された電荷も、上記第1電気信
号蓄積部37の場合と同様に走査する。
【0062】第1実施例の撮像ユニット13では、上記
のようにMCP32から光電子の流れを各画素35の電
極からなるセンサ部36により関知する構成としている
ため、蛍光面を使用した場合のように残光特性、蛍光面
飽和輝度等による制約を受けることがなく、十分に光を
増強することができる。
【0063】また、第1実施例では、各画素35のセン
サ部36に発生した電荷を一度に電気信号蓄積部37,
38に蓄積する構成としているため、106〜1010pps
の高速連続撮影が可能となる。信号制御部22は、シャ
ッタリングして撮像素子27を露光する時間(以下、シ
ャッタリング時間と称する。)及びシャッタリングとシ
ャッタリングを繰り返す時間間隔 (以下、シャッタリン
グ間隔と称する。)を設定すると共に、これらに基づき
上記光増強手段26の光電面31、MCP32に印加す
る電圧によりゲーテイングを行う構成としている。
【0064】信号制御部22は撮影時のシャッタリング
時間及びシャッタリング間隔を撮影する現象に応じて設
定することが可能であり、上記したように各画素35の
電荷を一度に電気信号蓄積部37,38に蓄積する構成
としているため、106〜1010pps以上の高速撮影をす
るように設定することができる。一方、モニタリング時
のシャッタリング時間及びシャッタリング間隔はモニタ
リングに必要な最低限の値に設定する構成としている。
即ち、モニタリング時には、撮影速度が画面に構成した
場合に人間が時分解不可能な30ppsに設定するように
している。
【0065】次に、上記第1実施例の作動的特徴につい
て説明する。尚、信号制御部22は、モニタリング時
は、2枚の連続画像のシャッタリング時間及び間隔を1
-6〜10-10秒、MCP32のゲーティング時間(ゲー
トがオープンしている時間)を10-6〜10-8秒として
撮影速度(1秒間の撮影回数)を30ppsに設定する。ま
た、撮影時にはシャッタリング時間及び間隔を10-6
10-10秒、MCP32のゲーティング時間を10-6
10-8秒として、撮影速度を106〜1010ppsに設定す
る。
【0066】以下、モニタリング時の撮影速度が30pp
s、MCP32のゲーティング時間が10-6秒、シャッ
タリング時間が10-7秒に設定しているものとする。
【0067】まず、撮影開始前にセッティング等のため
にモニタリングを開始する。この間1/30秒ごとに1
-6秒間MCP32のゲートが開き、その間に10-7
の時間間隔で2枚の連続画像が撮影され、そのうちの各
1枚が1/30秒ごとにメインメモリー17にデジタル
信号で送られ、操作者はモニターディスプレー21の画
面で画像を確認しながらセッティングすることができ
る。
【0068】1枚目及び2枚目の画像は、10-7秒間隔
でそれぞれ上記したように第1及び第2電荷蓄積部3
7、38内に電荷として記憶される。このうち第1及電
気信号蓄積部37に蓄積した画像は、上記したように第
1水平読み出し用MOSトランジスタ47第1垂直読み
出し用MOSトランジスタ49により走査して読み出さ
れ、メインメモリー17に送られる。
【0069】第1実施例では、上記のように、モニタリ
ング時も光増強装置のMCP32でゲーティングを行
い、ゲーティング時以外には、光電子が撮像素子27に
流入しない構成としているため、電極からなるセンサ部
36が電子流にさらされる時間を大きく低減することが
できる。
【0070】例えば、モニタリングに1時間かったとす
ると、モニタリング時を通じてのゲーティング時間の
和、即ち、センサ部36が光電子の流れに曝露される時
間は、30(pps)×10-6(秒)×3600(秒)=0.1
(秒)程度である。また、連続画像の撮影によりセンサ部
36が光電子に曝露された時間は10-2×2(秒)であ
る。
【0071】従って、上記の条件では、1時間にわたる
モニタリングにもかかわらずセンサ部36は0.1秒程
度しか、光電子の流れにさらされないことになる。その
ため、センサ部36の電子流の衝突時に発生するX線等
の影響による劣化を殆んど問題とならない程度に低減す
ることができる。一方、モニタリング者の眼には、モニ
タリング画像は完全な動画像として見えるので、上記の
ように間欠的にモニタリングすることによってモニタリ
ング上問題が生じることはない。
【0072】第1実施例では、MCP32に直接電極か
らなるセンサ部36を備えた撮像素子27を取付けて十
分な光量を確保すると共に、センサ部36に電子が直接
入射する時間を低減して、その劣化を防ぐ構成としてい
る。即ち、上記した第1実施例のフレームカメラでは、
十分な感度を確保しつつ素子の劣化を低減している。更
に、第1実施例のフレームカメラでは、上記のように画
素35内に第1及び第2電気信号蓄積部37、38を設
けることにより、連続撮影の速度の高速化を達成してい
る。
【0073】次に、図5に示す本発明の第2実施例に係
る透過型電子顕微鏡について説明する。第2実施例の透
過型電子顕微鏡は、真空状態としたケーシング59内に
おいて、電子銃60からの電流を収束させて試料61に
照射するコンデンサ・レンズ62、試料61を透過した
電子流を拡大して投影する対物レンズ63及び投射レン
ズ64を順次配置し、投射部65に投射する構成として
いる。
【0074】投射部65には、各画素のセンサ部を電極
より構成すると共に、画素内に複数の電気信号蓄積部を
設けた撮像素子27を配置し、第1実施例と同様の構成
により高速撮影することができるようにしている。ま
た、投射部35には、モニタリング用の蛍光面66を上
記撮像素子27と並列して配置している。
【0075】第2実施例では、上記投射レンズ64は、
電子流の方向を偏向することができる構成としておりモ
ニタリング中は、比較的電流に対する耐久性の高い十分
な厚さを有する蛍光面66に透過電子を照射し、撮影時
及び撮影条件のモニタリングに必要最小限の時間の間に
のみ撮像素子27に透過電子の流れを照射するようにし
ている。そのため、第2実施例では、撮像素子27が透
過電子にさらされるのは撮影条件のモニタリングに必要
な最小限の時間及び撮影時の極めて短い間のみであっ
て、撮像素子27の電流による劣化を低減することがで
きる。
【0076】第2実施例の電子顕微鏡では、上記第1実
施例と同様に、ケーシング59にねじからなる空気導入
手段59aと真空ポンプ手段67を接続するバルブから
なる空気排出手段59bを備えている。そのため、撮像
素子27、蛍光面66が劣化した場合には、空気導入手
段59aからケーシング59内に空気を導入して撮像素
子27等を交換し、その後、ポンプ手段67を作動して
空気排出手段59bを介してケーシング59内の空気を
排出することができる。
【0077】尚、第2実施例において、上記撮像素子2
7の代わりに撮影用蛍光面を設ける構成としてもよい。
この場合、撮影用蛍光面は、透過電子にさらされる時間
が短いため高解像度、高感度であるが耐久性の低い薄手
の蛍光面を使用することができる。
【0078】また、投射部65に配置した撮像素子27
及び蛍光面66を取換可能な構成としており、長時間の
使用の結果、電子流の照射で撮像素子27等が劣化した
場合には、これらを取換えることができる構成としても
よい。
【0079】尚、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。本発明では図6
及び図7に示すような構造の画素を備える撮像素子を使
用してもよい。
【0080】図6に示す撮像素子の画素35'は、シフ
ト部68を備え、このシフト部68のゲート線68aに
電力信号を入して、第1及び第2電荷蓄積用MOSトラ
ンジスタ41,42を順次開閉する構成としている。
【0081】一方、図7に示す画素35''は、トリガー
となる入射光や入射電流を関知してアバランシュ効果に
より多数の電子を発生するトリガー部70とシフト部6
8を第1及び第2電荷蓄積用MOSトランジスタ41,
42に接続している。この画素35''を備える撮像素子
では、画素内部に設けたトリガー部70からの電気信号
によりMOSトランジスタ41、42を切換える構成と
しているため、一層の高速化を図ることができる。
【0082】即ち、第1実施例及び第2実施例に示した
撮像素子35のよう電荷蓄積用にMOSトランジスタを
切換える電気信号発生部を画素35の外部に設けると、
この電気信号発生部からの信号は撮像素子のチップ長、
もしくはパッケージ長である数mm〜数cmの距離を進むた
め、時間遅れが生じる。これに対して、図7に示す画素
35''では、この時間遅れを大幅に低減し、10-10
オーダー以下の高速撮影が可能となる。そのため、この
画素35''は、核融合反応等を撮影する高速撮影装置に
適している。
【0083】上記のように電気信号蓄積部を画素内に備
える撮像素子では、電気信号蓄積部の数は2個に限定さ
れるものではなく、また、センサ部の下側にも電気信号
蓄積部を設けてもよい。また、電気信号蓄積部は必ずし
も画素内に設ける必要はなく、画素の近傍に設ける構成
としてもよい。
【0084】また、各画素内部にCCDを配置し、この
CCDの領域を分割しておいて、そこに逐次電荷を蓄積
する構成の撮像素子を用いてもよい。更に、各画素にセ
ンサ部と接続する一つの電気信号蓄積部を設けると共
に、隣接する複数の画素を新たに一つの画素(ユニッ
ト)とみなし、撮影する連続画像毎にユニットを構成す
る各画素のセンサ部に発生する電気信号を蓄積し、これ
ら複数の画素の中心点における光線等の強度を表すもの
とする構成としてもよい。例えば、縦横に隣接する4個
の画素を一つのユニットとし、4枚の連続画像毎に各画
素のセンサ部に発生する信号をその画素の電気信号蓄積
部に蓄積すれば、各画素に蓄積された電気信号はそれぞ
れユニットの中心点での光線等の強度を表すものとみな
すことができる。
【0085】上記撮像素子において、電気信号蓄積部は
電荷を蓄積する構造に限定されるものではなく、電気信
号を磁気や結晶構造の変化として記憶するものとしても
よい。
【0086】光増強装置は、上記の構成のものに限定さ
れず、インバーター型のものを使用してもよい。また、
撮像素子の表面に1層又は2層以上のアバランシュ層を
設け光電子を増強する構成としてもよい。
【0087】上記第1実施例では、モニタリング時には
撮影速度を30ppsに設定していたが、1秒に1枚の画
像のみを撮影するように設定してもよいし、静止画像で
モニタリングを行う構成としてもよい。更に、モニタリ
ング時には、必要な時に1回だけ撮像素子に電子流を入
射させ静止画像で撮影状態をモニタリングする構成とし
てもよい。
【0088】また、モニタリング中に連続画像をモニタ
したい場合には、撮影時に高速で撮影された画像を30
ppsあるいはそれ以下の静止画像で見せこれを繰り返
す構成としてもよい。この場合、モニタリング中の撮影
画像の和を連続にモニタリングする場合の複数毎に一枚
の割合とすれば撮像素子が入射電流にされされる時間を
一層低減することができる。
【0089】上記第2実施例の電子顕微鏡では、投射レ
ンズにより電子流を屈曲させる構成していたが、別途、
加電圧板を電子流の両側位置に設け、これにより電流を
屈曲させる構成としてもよい。また、電子流を偏向する
代わりに電子流の発生電源をパルス電源装置として、モ
ニタリングに必要な瞬間にのみ電子流を発生する構成と
してもよい。
【0090】例えば、第2実施例において、上記モニタ
リング中の所定の時間間隔で瞬間的に電子流を撮像素子
27に照射して、撮影時のフレームレートにおける数1
0〜数100枚に1枚に相当する画像をモニタリング用
ディスプレーで確認する構成としてもよい。
【0091】更に、本発明は、上記実施例のようなフレ
ーミングカメラや透過型電子顕微鏡のみではく、X線撮
影装置等の他の電子光学装置に適用することができる。
例えば、X線撮影装置に適用する場合には、上記第2実
施例の電子顕微鏡と同様に、撮像素子又は撮影用の蛍光
面の他にモニタリング用の蛍光面を設け、撮影時のみ上
記撮像素子等にX線が照射され、モニタリング時に上記
モニタリング用蛍光面にX線を照射する構成とする。或
いは、上記第1実施例のフレーミングカメラと同様に、
モニタリング時には、撮影時の数10〜数1000枚に
1枚の画像に対応する間隔で撮像素子に照射する構成と
してもよい。更に、X線をイメージインテンシフアイヤ
を介して撮像素子等に照射する構成としてもよい。
【0092】上記のようなX線撮影装置によれば、高速
撮影に伴うX線の線量不足の問題を解決しつつ撮像素子
の劣化を防止することができる。
【0093】また、画素内に複数の電気信号蓄積部をも
つフレーミングカメラでは、連続撮影枚数に制限がある
ので、もう少し遅くともより多くの連続画像が必要なと
きには、並列読み出し型の高速撮像素子を使用してもよ
い。
【0094】更に、電子顕微鏡では、通常の30ppsの
撮像素子を用いて、撮影条件をモニタリングする必要が
ある場合に1回のみ電子流が撮像素子に入射し、その画
像を静止画像としてみせる構成としもよい。
【0095】また、上記フレーミングカメラにおいて、
多少撮影速度が制限されても、撮影可能な連続画像の枚
数を増加させたい場合には、並列信号読み出方式の撮像
素子を使用してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る撮影装置では、撮影時には高い撮影速度に対応す
るようにゲーテイングを行い撮像素子に電子流又はX線
を照射するの対して、モニタリング中は上記撮影時の撮
影速度での連続する画像中の複数枚に1枚の割合で上記
電子流等を撮像素子に入射させる構成としているため、
モニタリングの時間が長時間に渡る場合にも、実際に撮
像素子が電子流等にさらされる時間を低減することがで
きる。そのため、本発明によれば、電子流等による撮像
素子の劣化を低減することができる。
【0097】また、本発明によれば、上記のように電子
流による撮像素子の劣化を低減することができるため、
フレーミングカメラに適用する場合には、被写体からの
光を電子に変換した後に、この電子流を増強して撮像素
子に入射させる構成とすることが可能であり、光量を従
来のフレーミングカメラと比較して大幅に増強すること
ができる。
【0098】上記フレーミングカメラでは、撮像素子の
画素内又は近傍に複数の電気信号蓄積部を設け、撮影時
には上記センサ部に発生する電荷をこの電気信号蓄積部
に蓄積し、撮影終了後に読み出す構成とした場合には、
読み出し速度を大幅に向上することが可能である。従っ
て、本発明のフレーミングカメラによれば、撮像素子の
劣化を低減しつつ十分な光量を得られ、かつ、十分な読
み出し速度を達成することができ、106枚/秒以上の
高速撮影を実現することができる。
【0099】本発明を電子顕微鏡、X線撮影装置等の他
の撮影装置に適用した場合にも、上記フレーミングカメ
ラの場合と同様に、透過電流又はX線による撮像素子の
劣化を低減しつつ透過電流又はX線の強度を十分確保す
ることができ、高速撮影を実現することができる。
【0100】更に、本発明において、真空管やケーシン
グに空気導入手段及び空気排出手段を設けた場合には、
撮像素子等が劣化した場合には、一旦真空管内部等に空
気を導入して撮像素子等を交換することができる等の種
々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るフレーミングカメ
ラを示す概略図である。
【図2】 第1実施例の光増強装置及び撮像素子を示す
概略図である。
【図3】 第1実施例の撮像素子の配線を示す概略図で
ある。
【図4】 画素内の配線を示す概略図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係る電子顕微鏡を示す
概略図である。
【図6】 画素の変形例を示す概略図である。
【図7】 画素の変形例を示す概略図である。
【図8】 従来の光増強装置及び撮像素子を示す概略図
である。
【符号の説明】
26 光増強手段 27 撮像素子 35,35',35'' 画素 36 センサ部 37,38 電気信号蓄積部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの電子流又はX線の強度に応
    じて電気信号を発生する複数の画素を有する撮像素子を
    備え、モニタリング後に連続画像を撮影する撮影装置で
    あって、 モニタリング中は、連続画像の複数枚に1枚に対応する
    割合で上記電子流又はX線を撮像素子に入射させる構成
    としていることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 被写体からの光線を電子流に変換すると
    共に、該電子流を増強する光増強手段と、該光増強手段
    から入射する増強された電子流の強度に応じて電気信号
    を発生するセンサ部を設けた複数の画素を有する撮像素
    子とを備え、モニタリング後に連続画像を撮影するフレ
    ーミングカメラであって、 モニタリング中は、連続画像の複数枚に1枚に対応する
    割合で上記電子流を撮像素子に入射させる構成としてい
    ることを特徴とするフレーミングカメラ。
  3. 【請求項3】 上記撮像素子は、各画素内又は各画素近
    傍に複数の電気信号蓄積部を備え、上記センサ部に発生
    した電気信号を順次電気信号蓄積部に蓄積する構成とし
    ていることを特徴とする請求項2に記載のフレーミング
    カメラ。
  4. 【請求項4】 上記撮像素子と光増強手段を真空管内に
    配置し、該真空管に空気吸入手段と、空気排出手段を設
    け上記撮像素子を交換可能としていることを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載のフレーミングカメラ。
  5. 【請求項5】 真空としたケーシング内部で電子銃の発
    射する電子流を電磁レンズ系を介して被写体に投射する
    電子顕微鏡であって、 上記ケーシング内に被写体を透過した電子流が入射され
    該電子流の強度に応じて電気信号を発生するセンサ部を
    設けた複数の画素を有する撮像素子を備え、モニタリン
    グ中は、撮影時の連続画像の複数枚に1枚に対応する割
    合で上記電子流を撮像素子に入射させる構成としている
    ことを特徴とする電子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 上記撮像素子は、各画素内又は各画素近
    傍に複数の電気信号蓄積部を備え、上記センサ部に発生
    した電気信号を順次電気信号蓄積部に蓄積する構成とし
    ていることを特徴とする請求項5に記載の電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 上記ケーシングは空気吸入手段と空気排
    出手段を備え、上記撮像素子を交換可能としていること
    を特徴とする請求項6に記載の電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】 入射する電子流又はX線の強度に応じて
    電気信号を発生するセンサ部を設けた複数の画素を備
    え、該センサ部に発生する信号を各画素内又は各画素近
    傍に設けた複数の電気信号蓄積部に順次蓄積する構成と
    している撮像素子。
  9. 【請求項9】 上記撮像素子は画素の前面に入射光に応
    じて増強された電子流を発生する光増強手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の撮像素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003509100A (ja) * 1999-09-14 2003-03-11 エップラ 改良された画像拡大手段を含む放射線装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02280576A (ja) * 1989-04-21 1990-11-16 Hamamatsu Photonics Kk 高速こま撮りカメラ

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