JPH0513023A - 投写管用陰極線管 - Google Patents
投写管用陰極線管Info
- Publication number
- JPH0513023A JPH0513023A JP15908591A JP15908591A JPH0513023A JP H0513023 A JPH0513023 A JP H0513023A JP 15908591 A JP15908591 A JP 15908591A JP 15908591 A JP15908591 A JP 15908591A JP H0513023 A JPH0513023 A JP H0513023A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front glass
- thickness
- ray tube
- cathode ray
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、前面ガラス12の内面20
が内方に湾曲された投写管用陰極線管に於いて、その前
面ガラス12の厚さを実質的に小さくして、投入可能電
子ビームエネルギを増大させることである。 【構成】 前面ガラス12の内面20ばかりでなく外面
18も内方に凸に湾曲させることにより前面ガラス12
の肉厚を均一化し、且実質的に薄くすることができる。
が内方に湾曲された投写管用陰極線管に於いて、その前
面ガラス12の厚さを実質的に小さくして、投入可能電
子ビームエネルギを増大させることである。 【構成】 前面ガラス12の内面20ばかりでなく外面
18も内方に凸に湾曲させることにより前面ガラス12
の肉厚を均一化し、且実質的に薄くすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投写管(プロジェク
タ)に使用して好適な陰極線管(CRT)に係わる。
タ)に使用して好適な陰極線管(CRT)に係わる。
【0002】
【従来の技術】図4に示す如き、従来技術による投写管
用陰極線管は、その前面ガラス12の内面20に着装さ
れたいわゆるIARC(Internal Angular Reflection C
oating) なる被膜を有する。かかるIARCは、前面ガ
ラス12の内面20を内方に凸となるように湾曲せし
め、かかる湾曲された内面20即ち蛍光面に干渉膜を被
膜する技術である。
用陰極線管は、その前面ガラス12の内面20に着装さ
れたいわゆるIARC(Internal Angular Reflection C
oating) なる被膜を有する。かかるIARCは、前面ガ
ラス12の内面20を内方に凸となるように湾曲せし
め、かかる湾曲された内面20即ち蛍光面に干渉膜を被
膜する技術である。
【0003】一方、前面ガラスの外面18は、図示の如
く、一般に平面状に形成されており、従って、かかる従
来技術による陰極線管の前面ガラス12は中央部が厚く
その周辺部が薄い凸レンズ状の形状を有する。
く、一般に平面状に形成されており、従って、かかる従
来技術による陰極線管の前面ガラス12は中央部が厚く
その周辺部が薄い凸レンズ状の形状を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】陰極線管の前面ガラス
は、大気圧に耐え得べく充分な強度を有するよう、その
材料、形状、厚さ等が選択される。前面ガラスは、大き
な熱応力の発生を回避するためにできるだけ薄いことが
好ましい。特に投写管の陰極線管では、高いエネルギを
有する電子ビームが使用されるため、前面ガラスには、
電子ビーム走査に起因して大きな熱応力が発生する。従
って前面ガラスの厚さが一定の大きさ以上になると、熱
応力の発生を回避するために、電子ビームエネルギを一
定の大きさ以下に制限する必要がある。
は、大気圧に耐え得べく充分な強度を有するよう、その
材料、形状、厚さ等が選択される。前面ガラスは、大き
な熱応力の発生を回避するためにできるだけ薄いことが
好ましい。特に投写管の陰極線管では、高いエネルギを
有する電子ビームが使用されるため、前面ガラスには、
電子ビーム走査に起因して大きな熱応力が発生する。従
って前面ガラスの厚さが一定の大きさ以上になると、熱
応力の発生を回避するために、電子ビームエネルギを一
定の大きさ以下に制限する必要がある。
【0005】図2は、前面ガラスの厚さと、電子銃によ
り投入可能な電子ビームエネルギ量との関係を示すグラ
フである。図示のように、ガラス厚さが大きいほど投入
可能な電子ビームエネルギは小さい。例えば、前面ガラ
スの厚さが5.5mmである場合、投入可能な電子ビー
ムエネルギの最大値は0.4〔W/cm2 〕であるのに
対し、前面ガラスの厚さが13.0mmである場合、投
入可能な電子ビームエネルギの最大値は0.25〔W/
cm2 〕である。従って、図5に示す如き湾曲面の曲率
半径がR=350mmであり、その中心部の厚さが1
3. 0mmである前面ガラスに投入可能な電子ビームエ
ネルギは、厚さ5.5mmの平面状の前面ガラスに投入
可能な電子ビームエネルギの約60%程度である。図1
に示す如く、内面が凸に湾曲し、外面が平面である前面
ガラスを有する従来技術による陰極線管は、投入電子ビ
ームエネルギをより小さく下げて用いているのが現状で
ある。
り投入可能な電子ビームエネルギ量との関係を示すグラ
フである。図示のように、ガラス厚さが大きいほど投入
可能な電子ビームエネルギは小さい。例えば、前面ガラ
スの厚さが5.5mmである場合、投入可能な電子ビー
ムエネルギの最大値は0.4〔W/cm2 〕であるのに
対し、前面ガラスの厚さが13.0mmである場合、投
入可能な電子ビームエネルギの最大値は0.25〔W/
cm2 〕である。従って、図5に示す如き湾曲面の曲率
半径がR=350mmであり、その中心部の厚さが1
3. 0mmである前面ガラスに投入可能な電子ビームエ
ネルギは、厚さ5.5mmの平面状の前面ガラスに投入
可能な電子ビームエネルギの約60%程度である。図1
に示す如く、内面が凸に湾曲し、外面が平面である前面
ガラスを有する従来技術による陰極線管は、投入電子ビ
ームエネルギをより小さく下げて用いているのが現状で
ある。
【0006】かかる点に鑑み、本発明の目的は、プロジ
ェクタに用いて好適な陰極線管に於いて、前面ガラスの
厚さを実質的に小さくし、これによって熱応力の発生を
回避し、電子銃により投入可能な電子ビームエネルギを
最大化することにある。
ェクタに用いて好適な陰極線管に於いて、前面ガラスの
厚さを実質的に小さくし、これによって熱応力の発生を
回避し、電子銃により投入可能な電子ビームエネルギを
最大化することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示す如く、前面ガラス12の内面20が内方に凸となる
ように湾曲された投写管用陰極線管に於いて、かかる前
面ガラス12の外面18が内方に凸となるように湾曲さ
れている。本発明の投写管用陰極線管は、例えば図1に
示す如く前面ガラス12が実質的に均一な厚さを有する
ように構成されている。
示す如く、前面ガラス12の内面20が内方に凸となる
ように湾曲された投写管用陰極線管に於いて、かかる前
面ガラス12の外面18が内方に凸となるように湾曲さ
れている。本発明の投写管用陰極線管は、例えば図1に
示す如く前面ガラス12が実質的に均一な厚さを有する
ように構成されている。
【0008】
【作用】本発明に係る投写管用陰極線管に依れば、図1
に示す如く、前面ガラス12の内面20ばかりでなく、
その外面18も、内方に凸となるように湾曲されている
ため、前面ガラス12の厚さを実質的に小さくすること
ができる。
に示す如く、前面ガラス12の内面20ばかりでなく、
その外面18も、内方に凸となるように湾曲されている
ため、前面ガラス12の厚さを実質的に小さくすること
ができる。
【0009】
【実施例】以下図1及び図3を参照して本発明に係る投
写管用陰極線管の実施例について説明する。尚、図1及
び図3に於いて、図4の実施例に対応する部分には同一
の参照符号が付されており、その詳細説明は省略する。
図1は、本発明に係る投写管用陰極線管を示しており、
前面ガラス12とファンネル部14とネック部16とを
含んでおり、該ネック部16には電子銃が配置されてよ
い。前面ガラス12は外面18と内面20とを有してお
り、内面20は蛍光面として構成されてよい。図示の如
く、本発明に依れば、前面ガラスの外面18は内面20
と同様に内方に凸となるように湾曲されている。かくし
て、前面ガラス12の厚さを実質的に均一に且薄く構成
することができる。
写管用陰極線管の実施例について説明する。尚、図1及
び図3に於いて、図4の実施例に対応する部分には同一
の参照符号が付されており、その詳細説明は省略する。
図1は、本発明に係る投写管用陰極線管を示しており、
前面ガラス12とファンネル部14とネック部16とを
含んでおり、該ネック部16には電子銃が配置されてよ
い。前面ガラス12は外面18と内面20とを有してお
り、内面20は蛍光面として構成されてよい。図示の如
く、本発明に依れば、前面ガラスの外面18は内面20
と同様に内方に凸となるように湾曲されている。かくし
て、前面ガラス12の厚さを実質的に均一に且薄く構成
することができる。
【0010】前面ガラス12の大気圧に対する強度は、
ガラスの材質と厚さが同一の場合には、その形状によっ
て変化する。一般に、前面ガラスの強度は、外方に凸に
湾曲した曲面の場合が最も大きく、次に平面、内方に凸
に湾曲した曲面の順に小さくなる。従って、図1に示す
如き、内方に凸に湾曲された前面ガラスは、大気圧に対
する強度を得るべく一定の大きさの厚さ、即ち、最小厚
さ以上の厚さを有する必要がある。
ガラスの材質と厚さが同一の場合には、その形状によっ
て変化する。一般に、前面ガラスの強度は、外方に凸に
湾曲した曲面の場合が最も大きく、次に平面、内方に凸
に湾曲した曲面の順に小さくなる。従って、図1に示す
如き、内方に凸に湾曲された前面ガラスは、大気圧に対
する強度を得るべく一定の大きさの厚さ、即ち、最小厚
さ以上の厚さを有する必要がある。
【0011】図2について説明したように、前面ガラス
に発生する熱応力を最小化し、投入可能な電子ビームエ
ネルギを最大化するためにはガラスの肉厚は小さいほう
がよい。従って、大気圧に耐えるのに必要な最小厚さよ
り大きい範囲で、熱応力の発生を最小化すべくガラスの
肉厚が選択される。こうして選択された最適のガラス厚
さは、従来技術による前面ガラスに比べてより大きいエ
ネルギを有する電子ビームを使用することができること
がコンピュータを使用したシミュレーションにより確認
された。尚、前面ガラスの形状及び厚さは、電子ビーム
走査時に於ける熱応力ばかりでなく、前面ガラス製造時
の加熱による熱応力も考慮されてよい。
に発生する熱応力を最小化し、投入可能な電子ビームエ
ネルギを最大化するためにはガラスの肉厚は小さいほう
がよい。従って、大気圧に耐えるのに必要な最小厚さよ
り大きい範囲で、熱応力の発生を最小化すべくガラスの
肉厚が選択される。こうして選択された最適のガラス厚
さは、従来技術による前面ガラスに比べてより大きいエ
ネルギを有する電子ビームを使用することができること
がコンピュータを使用したシミュレーションにより確認
された。尚、前面ガラスの形状及び厚さは、電子ビーム
走査時に於ける熱応力ばかりでなく、前面ガラス製造時
の加熱による熱応力も考慮されてよい。
【0012】CRTの前面ガラスの構造は図1に示す如
くスカート22を有する構造のものと、図3に示す如く
スカートを含まない構造のものがある。スカート22を
含む構造のものは外面のみ研磨され、内面は型により形
成される。スカート22を含まない構造のものは、外面
と内面の両面とも研磨加工される。
くスカート22を有する構造のものと、図3に示す如く
スカートを含まない構造のものがある。スカート22を
含む構造のものは外面のみ研磨され、内面は型により形
成される。スカート22を含まない構造のものは、外面
と内面の両面とも研磨加工される。
【0013】スカート22を含む前面ガラスをファンネ
ル部14に接続する場合、前面ガラスとファンネル部の
接合面はともに平面である。一方、スカートを含まない
前面ガラスをファンネル部14に接続する場合、前面ガ
ラスとファンネル部の接合面はともに曲面である。即
ち、ファンネル部の端面に形成された接合面は、前面ガ
ラスの内面に対応する曲面状に構成される。本発明は、
スカートを含む前面ガラスにより製造される陰極線管に
も、スカートを含まない前面ガラスにより製造される陰
極線管にも適用可能である。
ル部14に接続する場合、前面ガラスとファンネル部の
接合面はともに平面である。一方、スカートを含まない
前面ガラスをファンネル部14に接続する場合、前面ガ
ラスとファンネル部の接合面はともに曲面である。即
ち、ファンネル部の端面に形成された接合面は、前面ガ
ラスの内面に対応する曲面状に構成される。本発明は、
スカートを含む前面ガラスにより製造される陰極線管に
も、スカートを含まない前面ガラスにより製造される陰
極線管にも適用可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明の効果は、投写管用陰極線管に於
いて、前面ガラスの厚さを実質的に小さく構成すること
ができ、これによって投入可能な電子ビームエネルギを
大きくすることができることにある。又、従来技術によ
る投写管用陰極線管に於いて生じた投入電子ビームエネ
ルギ不足による輝度不足という問題が解決される。
いて、前面ガラスの厚さを実質的に小さく構成すること
ができ、これによって投入可能な電子ビームエネルギを
大きくすることができることにある。又、従来技術によ
る投写管用陰極線管に於いて生じた投入電子ビームエネ
ルギ不足による輝度不足という問題が解決される。
【図1】本発明による投写管用陰極線管の部分断面概略
図である。
図である。
【図2】投写管用陰極線管に於いて、前面ガラスの厚さ
と投入可能な電子ビームのエネルギの関係を示すグラフ
である。
と投入可能な電子ビームのエネルギの関係を示すグラフ
である。
【図3】本発明による投写管用陰極線管の部分断面概略
図であり、前面ガラスがスカートを有する場合の実施例
を示す図である。
図であり、前面ガラスがスカートを有する場合の実施例
を示す図である。
【図4】従来技術による投写管用陰極線管の部分断面概
略図である。
略図である。
12 前面ガラス
14 ファンネル部
16 ネック部
18 外面
20 内面
22 スカート
Claims (2)
- 【請求項1】 前面ガラスの内面が内方に凸に湾曲され
た投写管用陰極線管において、前記前面ガラスの外面が
内方に凸に湾曲されていることを特徴とする投写管用陰
極線管。 - 【請求項2】 前記前面ガラスが実質的に均一な厚さを
有することを特徴とする請求項1に記載された投写管用
陰極線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15908591A JPH0513023A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 投写管用陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15908591A JPH0513023A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 投写管用陰極線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0513023A true JPH0513023A (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=15685906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15908591A Pending JPH0513023A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 投写管用陰極線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0513023A (ja) |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15908591A patent/JPH0513023A/ja active Pending
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