JPH05128976A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH05128976A
JPH05128976A JP28998691A JP28998691A JPH05128976A JP H05128976 A JPH05128976 A JP H05128976A JP 28998691 A JP28998691 A JP 28998691A JP 28998691 A JP28998691 A JP 28998691A JP H05128976 A JPH05128976 A JP H05128976A
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JP
Japan
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vane
anode
magnetron
pressure equalizing
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP28998691A
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English (en)
Inventor
Masayuki Aiga
正幸 相賀
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネトロン陽極部で、とくに温度上昇の激
しいベイン先端部の温度を速やかに陽極円筒部側に逃が
し、ベイン先端部や内側均圧環の熱変形や熱応力による
破断を防止すると共に、製造工程が容易なマグネトロン
を提供する。 【構成】 マグネトロン陽極部の小空胴を形成するベイ
ンを1枚おきに短絡する均圧環を、ベインの軸方向いず
れか一方の端部にのみ3本形成して、他方の端部には均
圧環用の溝を形成しないで先端部からの熱伝導を良くす
ると共に、組立を容易にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジなどマイクロ
波加熱に主として使用されるマグネトロンに関する。さ
らに詳しくは、陽極部の構造を改良したマグネトロンに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来電子レンジなどに使用されるマグネ
トロンは、陽極部と、該陽極部の中心軸上に配置された
陰極部と、該陰極部と前記陽極部とで挟まれた作用空間
に磁界を印加する磁極部とからなり、陰極部から発した
電子の螺旋運動によるエネルギーを陽極部で共振させて
発振させている。
【0003】このような従来のマグネトロンの陽極部の
構造を図3〜4に示す。図3はマグネトロンの陽極部の
断面説明図で、図4はベインと均圧環の接合部の部分的
拡大説明図である。これらの図において、陽極円筒1の
内周壁には平板状のベイン2(2a、2b……)が偶数
枚放射状に取付けられ、2枚のベイン2と陽極円筒1の
内周壁とで囲まれた多数の小空胴が形成され、これらが
まとまってマグネトロンの共振空胴を形成している。こ
のベイン2の管軸方向の両端部8、9には溝6(6a、
6b)、7(7a、7b)が設けられている。この溝
6、7にはそれぞれ外側均圧環4(4a、4b)および
内側均圧環3(3a、3b)が取付けられており、これ
らの均圧環4、3は偶数枚のベイン2を1枚おきの交互
に電気的に接続している。これは通常のマグネトロンで
はπモードで発振させ、前述の各小空胴をπラジアンず
つずらせて発振させるため、一つおきの小空胴は同じ位
相となり、これらを連結することにより安定発振をうる
ものである。この均圧環はまた、対向するベインの面と
のあいだに静電容量が形成され、それを利用した発振周
波数の調整機能を有している。
【0004】これらの従来技術はたとえば、特開平1-12
4939号公報に開示されており、前述のベインの管軸方向
両端部に均圧環を取付けた構成と、管軸方向の片側端部
にのみ均圧環を取付けた構成とがある。この片側端部に
のみ均圧環を取付けた構成は、一般に安定発振の維持と
いう機能面では、両端部に均圧環を取付けてより確実に
ベインを交互に電気的に接続し短絡した構成より劣ると
考えられているが、部品点数の削減によるコストダウン
が行えるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な構造のマグネトロンの動作時には陽極円筒の中心部に
配設された陰極部(図示せず)が加熱されるとともに、
40〜90%の陽極損失によりベイン2の陰極部側先端部
(以下、先端部という)11は500 ℃程度まで上昇する。
この熱はベイン2を陽極円筒1側へ伝導して放熱される
が、ベイン先端部11から陽極円筒1までのあいだに、前
述のようにベイン2の両端部に溝6、7が形成されてお
り、熱伝導を妨げている。
【0006】またベイン2に取付けられる均圧環3、4
のうちベイン先端部11側の均圧環3a、3bはベイン先
端部11と同様高温となり、熱応力による疲労から破断し
安定発振ができなくなるという問題がある。
【0007】本発明はこのような状況に鑑み、ベイン先
端部側の熱をできるだけ効率よく放出し、かつマグネト
ロンの諸特性を劣化させないで、動作の安定した低コス
トのマグネトロンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるマグネトロ
ンは、陽極円筒と、該陽極円筒の内周面から該陽極円筒
の中心軸に向かって放射状に突出した複数のベインと、
該ベインを交互に短絡する均圧環とを有するマグネトロ
ンであって、前記均圧環が前記ベインの管軸方向端部の
どちらか一方に3本配置されていることを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明によれば、均圧環をベインの一端側にの
み形成したため、均圧環をロウづけしまたは貫通させる
ための溝を、ベインの一端側にのみ形成すればよい。そ
のためベインの陰極側先端部から陽極円筒側への熱伝導
の面積は一方の溝分だけ増加し、大幅に熱伝導が向上す
る。
【0010】一方、均圧環には各小空胴の発振を安定し
てπラジアンで発振させる機能と、均圧環とベインとの
間隔による容量により発振周波数を調整する機能とがあ
るが、πラジアンでの安定した発振に関しては、ベイン
の一端側に3本の均圧環を配置しているため、従来の片
側2本の均圧環を設けたマグネトロンより非常に安定し
た発振をし、両側2本ずつの均圧環を設けたマグネトロ
ンよりは安定性がやや劣るものの、実用上何ら差し支え
ない安定な発振をする。
【0011】また発振周波数に関しては、ベインと均圧
環の間隙と均圧環相互の間隙を一定としたばあい(通常
0.7mm 程度)、予め定められた発振周波数(たとえば電
子レンジ用マグネトロンであれば2450MHz )にするため
に、ベインと均圧環、均圧環相互間の静電容量を従来構
成と同等にできることから、本発明によるベイン管軸方
向端部の片側に均圧環3本取付けた構成では、従来のベ
イン管軸方向端部両側にそれぞれ均圧環を2本、計4本
の均圧環のばあいと同じ高さに設定することができる。
【0012】その結果、ベインとか均圧環の厚さ、幅な
どを変更して発振周波数を調整し直さなくてもよく、マ
グネトロンの特性に影響を与えないで、熱抵抗を小さく
でき、ベイン先端部およびとくに内側均圧環の高温によ
る変形、破断を防止できる。
【0013】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら本発明について
説明する。図1は本発明の一実施例であるマグネトロン
陽極部の断面説明図で、図2はそのベインと均圧環の接
続部分の拡大断面説明図である。これらの図において、
1〜9は図3〜4と同じ部分を示し、10は第3の均圧環
である。
【0014】この構成で、陽極円筒1の内周壁に複数枚
のベイン2(2a、2b……)が中心軸に向かって放射
状に突設され、このベイン2の管軸方向端部8、9の一
端部8に設けられた溝6(6a、6b)に、ベイン2を
1枚おきに短絡するための均圧環3、4、10が固着され
ている。すなわち、この実施例では、一番内側の均圧環
3と一番外側の均圧環10は同じベイン2を一枚おきに短
絡し、真中の均圧環4がそのあいだの異なるベイン2を
短絡するように形成されている。
【0015】この均圧環は、前述のように安定発振の維
持と、均圧環同士および均圧環が対向するベインの対向
面とのあいだに形成される静電容量を利用して行う発振
周波数の調整という機能を有している。
【0016】まず、安定発振という点に関しては、従来
ベイン両端側に2本づつ合計4本の均圧環を形成してい
たのに対し、本発明によれば片側3本だけであるが、一
番内側と一番外側の均圧環で同じベインを短絡してお
り、真中の均圧環で異なるベインを短絡しているため、
従来の片側2本のみの均圧環より非常に安定した発振を
えられ、実用上何ら不具合を生じなかった。
【0017】また発振周波数の調整については、3本の
均圧環を同じ高さで配置しているため、真中の均圧環4
と内側の均圧環3および外側の均圧環10とのあいだにそ
れぞれ容量が形成され調整幅が大きく、従来の均圧環の
幅、高さのままで何ら支障を生じなかった。
【0018】本実施例の構造にすることにより、ベイン
2には一方の端部8側にのみ溝6が形成されているの
で、ベイン2の先端部11から陽極円筒1側への熱抵抗は
一方の溝の深さ分減少し、先端部11で上昇した熱は速や
かに陽極円筒1側に逃げ、陽極円筒1から外部へ放出さ
れる。
【0019】具体例で熱抵抗の概略について説明する。
電子レンジ用マグネトロン2450MHz、840Wのマグネトロ
ン陽極部で図2に示すように、ベイン2の高さh=8.8m
m 、溝6の深さd=1.7mm 、均圧環の幅b=0.7mm 、均
圧環の厚さt=1.0mm で形成した。従来のベイン両端部
に形成したときの寸法は高さh=8.8mm 、溝の深さd=
1.7mm 、均圧環の幅b=0.7mm 、厚さt=1.0mm と同じ
で、溝部の面積は1枚当り従来の構造に比し、75%に減
少している。その結果、本実施例は従来例に比して1.33
倍熱伝導が向上する。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、均圧環をベインの片側
のみに形成して、3本で形成したため、電気的特性の影
響は殆んど生じなく、溝部の深さを大幅に減少でき、熱
伝導を大幅に向上できる。その結果、ベイン先端側での
熱を効率よく放散することができて、ベインの先端部や
内側均圧環の熱変形および熱応力による破断などを防止
でき信頼性の高いマグネトロンをえられる。
【0021】さらに均圧環のロウづけはベインの一方の
端部だけですむため、組立工程が容易で、製造コストを
下げられ、安価なマグネトロンをえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマグネトロン陽極部の
断面説明図である。
【図2】図1のベインと均圧環接続部の拡大断面説明図
である。
【図3】従来のマグネトロン陽極部の断面説明図であ
る。
【図4】図3のベインと均圧環接続部の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 陽極円筒 2 ベイン 3、4、10 均圧環

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極円筒と、該陽極円筒の内周面から該
    陽極円筒の中心軸に向かって放射状に突出した複数のベ
    インと、該ベインを交互に短絡する均圧環とを有するマ
    グネトロンであって、前記均圧環が前記ベインの管軸方
    向端部のどちらか一方に3本配置されていることを特徴
    とするマグネトロン。
JP28998691A 1991-11-06 1991-11-06 マグネトロン Pending JPH05128976A (ja)

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JP28998691A JPH05128976A (ja) 1991-11-06 1991-11-06 マグネトロン

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110107756A (ko) 2010-03-25 2011-10-04 도시바 호꾸또 덴시 가부시끼가이샤 마그네트론 및 이것을 사용한 전자 렌지
JP2012069309A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Toshiba Hokuto Electronics Corp マグネトロンおよび電子レンジ

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JP2011204441A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Toshiba Hokuto Electronics Corp マグネトロンおよびこれを用いた電子レンジ
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