JP2000173485A - マグネトロン陽極空胴共振器 - Google Patents

マグネトロン陽極空胴共振器

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JP2000173485A
JP2000173485A JP10347321A JP34732198A JP2000173485A JP 2000173485 A JP2000173485 A JP 2000173485A JP 10347321 A JP10347321 A JP 10347321A JP 34732198 A JP34732198 A JP 34732198A JP 2000173485 A JP2000173485 A JP 2000173485A
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JP
Japan
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vanes
cathode
anode
cavity resonator
anode electrode
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JP10347321A
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English (en)
Inventor
Tomokatsu Oguro
友勝 小黒
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のベイン3の形状を変更することによ
り、陽極空胴共振器を小型化及び軽量化し、製造コスト
を低減するとともに特性ドリフトを少なくすることが可
能なマグネトロン陽極空胴共振器を提供する。 【解決手段】 陰極1と、陰極1の外周に同軸配置され
る陽極電極2と、陰極1と陽極電極2間に陽極電極2と
結合された複数のベイン3とからなり、ベイン3間に複
数の空胴共振器が形成されるマグネトロン陽極空胴共振
器において、複数のベイン3は、陰極1の近接領域内に
設けられた放射状に延長された直線部分31 と、陰極1
の近接領域以外の領域に設けられた同じ形状に折り曲が
った屈曲部分32 とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロン陽極
空胴共振器に係わり、特に、陽極空胴共振器を小型化す
ることで、915MHz以下の低い周波数の発振出力が
得られる小型で軽量のマグネトロン発振器を構成可能な
マグネトロン陽極空胴共振器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、マグネトロン発振器は、半導体
製造装置やプラズマ応用装置または電子レンジ等のマイ
クロ波加熱装置に幅広く用いられているもので、筒状陰
極と、この筒状陰極の外周に同軸配置された陽極電極
と、筒状陰極と陽極電極間に結合された複数のベインと
からなる陽極空胴共振器を具備している。
【0003】ここで、図4(a)、(b)は、既知のマ
グネトロン陽極空胴共振器の一例を示す構成図であっ
て、(a)は上面図、(b)は縦断面図である。
【0004】図4(a)、(b)において、41は陰
極、42は陽極電極、43はベイン、44はストラッ
プ、45は貫通孔、46はアンテナである。
【0005】そして、陰極41は、高融点金属製の長い
筒状のもので、軸心Oに沿って配置され、内部にヒータ
ー(図示なし)が収納されている。陽極電極42は、銅
製の円筒状のもので、陰極41の外周に同軸状に配置さ
れている。ベイン43は、複数枚の銅製の細長い直線状
の板体からなるもので、軸心Oに対し等角度間隔をもっ
て放射状に配置されている。この場合、複数のベイン4
3は、陰極41側の端部が陰極41に非接触状態で対向
配置され、陽極電極42側の端部が陽極電極42の内周
面に溶接され、電気的及び機械的に固着されている。ス
トラップ44は、銅製または銅−ニッケル合金製の線状
のもので、複数のベイン43の陰極41側の端部に近接
した領域において複数のベイン43に1つおきに接続さ
れて電気的にそれらを短絡させ、安定した共振状態が得
られるようにしている。貫通孔45は、複数のベイン4
3の陰極41側の端部に近接した領域に設けられ、接続
されないストラップ44を貫通させる。アンテナ46
は、一端部が複数のベイン43の中の1つのベイン43
に溶接されて電気的に結合され、他端部が軸心Oに沿っ
て出力部(図示なし)方向に延び、出力部から発振出力
が取り出される。
【0006】前記構成による陽極空胴共振器を備えたマ
グネトロン発振器は、陽極空胴共振器のサイズによって
その発振周波数を変化させることができるもので、発振
周波数が高くなるにしたがって陽極空胴共振器のサイズ
が小さくなり、反対に、発振周波数が低くなるにしたが
って陽極空胴共振器のサイズが大きくなる。特に、91
5MHz以下の低い発振周波数を有するマグネトロン発
振器は、陽極空胴共振器のサイズが極めて大きなものに
なり、陽極空胴共振器のサイズが大きくなるに伴ってマ
グネトロン発振器も大型になり、その重量も重いものに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大型で重量
の重いマグネトロン発振器は、このようなマグネトロン
発振器を製造する製造装置として大型のものが必要にな
り、その上に、大型で重量の重い陽極空胴共振器を支持
するために、陽極空胴共振器の周辺部品も強固な強度を
有し、陽極空胴共振器のサイズに見合ったサイズのもの
が必要になり、マグネトロン発振器の構成材料の総使用
量が多くなって、全体的に製造コストが高くなってしま
うという問題がある。
【0008】また、大型で重量の重いマグネトロン発振
器は、陽極空胴共振器を構成する複数のベイン43及び
陽極電極42のサイズがそれぞれ大きくなり、発振動作
時に、複数のベイン43の熱膨張量が大きくなって、特
性ドリフトが大きくなる。とりわけ、陽極電極42を水
冷する形式のマグネトロン発振器は、水冷によって陽極
電極42の温度上昇が抑えられ、発熱による陽極電極4
2の膨張を少なくすることができるものの、複数のベイ
ン43の温度が陰極41に近い側ほど高くなっているの
で、ベイン43の全長が長いと、熱膨張が大きくなる。
このような状態になると、複数のベイン43は、陽極電
極42側の先端部が陰極41方向に若干ドリフトし、陽
極電極42と陰極41との間隔が僅かに狭まるようにな
り、その結果、陽極電圧が低下し、陽極電流が増大する
等の特性ドリフトが大きくなるという問題がある。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、その目的は、複数のベインの形状を変更すること
により、陽極空胴共振器を小型化及び軽量化し、製造コ
ストを低減するとともに特性ドリフトを少なくすること
が可能なマグネトロン陽極空胴共振器を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によるマグネトロン陽極空胴共振器は、複数
のベインとして、陰極の近接領域内に設けられた放射状
に延長された直線部分と、陰極の近接領域以外の領域に
設けられた同じ形状に折り曲がった屈曲部分とを有する
ものを用いた手段を具備する。
【0011】前記手段によれば、直線部分と屈曲部分と
を有する複数のベインを用いているので、複数のベイン
の全長を一定長に維持しながら、外径の小さい陽極電極
内に収納配置させることができるようになり、その結
果、これまでの同種の陽極空胴共振器に比べて、小型
で、軽量の陽極空胴共振器を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、マ
グネトロン陽極空胴共振器は、陰極と、陰極外周に同軸
配置される陽極電極と、陰極と陽極電極間に陽極電極と
結合された複数のベインとからなり、ベイン間に複数の
空胴共振器が形成されるものであって、複数のベイン
は、陰極の近接領域内に設けられた放射状に延長された
直線部分と、陰極の近接領域以外の領域に設けられた同
じ形状に折り曲がった屈曲部分とを有しているものであ
る。
【0013】本発明の実施の形態の一具体例において、
マグネトロン陽極空胴共振器は、複数のベインが複数回
折り曲がった屈曲部分を有し、陰極側の取り付け位置と
陽極電極側の取り付け位置とが軸心から見て異なった角
度位置にあるように屈曲部分の各折り曲がり方向を選択
しているものである。
【0014】本発明の実施の形態の他の具体例におい
て、マグネトロン陽極空胴共振器は、複数のベインが複
数回折り曲がった屈曲部分を有し、陰極側の取り付け位
置と陽極電極側の取り付け位置とが軸心から見て同じ角
度位置にあるように屈曲部分の各折り曲がり方向を選択
しているものである。
【0015】本発明の実施の形態のさらに他の具体例に
おいて、マグネトロン陽極空胴共振器は、複数のベイン
を直線部分が屈曲部分よりも幅広になるように形成して
いるものである。
【0016】これらの本発明の実施の形態によれば、複
数のベインを、陰極に近接した領域内に設けた直線部分
とそれ以外の領域に設けた屈曲部分とによって構成し、
複数のベインの全長を一定長に維持させ、それらのイン
ダクタンス値L及び隣接するベイン間のキャパシタンス
値Cをそれぞれ確保した状態にし、外径を小さくした陽
極電極内に収納配置するようにしているので、発振周波
数が同じ既知の同種の陽極空胴共振器に比べて、小型で
軽量の陽極空胴共振器を得ることができるとともに、製
造コストを安価にし、特性ドリフトの少ない陽極空胴共
振器を得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0018】図1は、本発明に係わるマグネトロン陽極
空胴共振器の第1実施例の構成を示す上面図である。
【0019】図1において、1は陰極、2は陽極電極、
3はベイン、31 は直線部分、32は屈曲部分、4はス
トラップである。
【0020】そして、陰極1は、高融点金属製の筒状の
ものであって、陽極空胴共振器の軸心Oに沿うように配
置され、内部に加熱用ヒーター(図示なし)が収納され
ている。陽極電極2は、銅製の円筒形状のものであっ
て、陰極1を中心にして同軸状に配置されている。ベイ
ン3は、銅製の複数枚の板体からなっているもので、同
一形状のもので、直線部分31 と屈曲部分32 とを備え
る。ベイン3の直線部分31 は、陰極1に近接した領域
に設けられた直線状に延びている部分であって、軸心O
に対し等角度間隔をもって放射状に配置されており、そ
れらの端部が陰極1に非接触状態で対向配置されてい
る。ベイン3の屈曲部分32 は、直線部分31 を除いた
部分からなるもので、直線部分31 に対して3箇所の屈
曲部を有しており、屈曲部分32 の端部が陽極電極2の
内周面に電気的及び機械的に固着溶接される。この場
合、それぞれのベイン3においては、陽極電極2に溶接
される屈曲部分32 の端部が同じベイン3の直線部分3
1 の延長線上になく、隣接するベイン3の直線部分31
の延長線上にあるように、3箇所の屈曲部の屈曲角度や
各屈曲部間の長さが定められている。
【0021】ストラップ4は、銅製または銅−ニッケル
合金製の線状体からなる円環状のもので、図4に図示さ
れた既知の陽極空胴共振器と同じように、複数のベイン
3の直線部分31 において、複数のベイン3に1つおき
に接続して電気的にそれらを短絡させるように配置され
る。この場合も、ストラップ4が接続されるベイン3に
ついては、小孔(図1に図示なし)が設けられて、この
小孔にストラップ4が挿通結合されるように構成され、
ストラップ4が接続されないベイン3については、大孔
(同じく図1に図示なし)が設けられて、この大孔をス
トラップ4が無接触状態で貫通するように構成されてい
る。この他にも、図4に図示された既知の陽極空胴共振
器と同じように、アンテナ(図1に図示なし)が設けら
れており、このアンテナは、その一端がいずれか1つの
ベイン3に溶接結合され、その他端が軸心Oに沿って出
力部(図1に図示なし)に延び、出力部から発振出力が
取り出される。
【0022】前記構成を有する第1実施例の陽極空胴共
振器によれば、直線部分31 と屈曲部分32 とを設けた
複数の同一形状のベイン3を用いることにより、複数の
ベイン3が全体的に渦巻き形状になるように配置されて
いるので、複数のベイン3の展開長が長いにも係わら
ず、円筒形状の陽極電極2の内径を比較的小さくするこ
とが可能になり、機械的強度の点から円筒形状の陽極電
極2の肉厚を薄くすることができる。また、陽極電極2
の内周面に溶接される複数のベイン3の屈曲部分32
端部の間隔を狭めることができるため、円筒形状の陽極
電極2の肉厚を薄くしても、陽極電極2における熱分布
をほぼ均一にすることができる。さらに、発振動作時
に、複数のベイン3の熱膨張に伴う長さの変動により発
生する陽極電極2の陰極1方向へのドリフトは、複数の
ベイン3が全体的に渦巻き形状になっているために、陽
極電極2の回転方向へのドリフトが増えるものの、直線
状の複数のベインを用いている場合よりも少なくなる。
この場合、陽極電極2が回転方向にドリフトしたとして
も、マグネトロン発振器の動作には、殆んど影響を及ぼ
さない。
【0023】なお、第1実施例においては、それぞれの
ベイン3において、陽極電極2に溶接される屈曲部分3
2 の端部が同じベイン3の直線部分31 の延長線上にな
く、隣接するベイン3の直線部分31 の延長線上にある
ように配置している例を挙げて説明したが、本発明によ
るそれぞれのベイン3の配置は前記配置の場合に限られ
るものでなく、それぞれのベイン3において、陽極電極
2に溶接される屈曲部分32 の端部が同じベイン3の直
線部分31 の延長線上になければ、どのような配置であ
ってもよいことは勿論である。
【0024】次に、図2は、本発明に係わるマグネトロ
ン陽極空胴共振器の第2実施例の構成を示す上面図であ
る。
【0025】図2において、図1に示された構成要素と
同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0026】第2実施例は、複数のベイン3の構成が第
1実施例の複数のベイン3の構成と若干異なっているだ
けであって、その他の構成については第1実施例の構成
と同じである。
【0027】すなわち、第2実施例の複数のベイン3
は、直線部分31 と屈曲部分32 とからなり、その直線
部分31 は、陰極1に近接した領域に設けられた直線状
に延びている部分であって、軸心Oに対し等角度間隔を
もって放射状に配置されており、それらの端部が陰極1
に非接触状態で対向配置されている点、及び、その屈曲
部分32 が、直線部分31 を除いた部分からなり、屈曲
部分32 の端部が陽極電極2の内周面に電気的及び機械
的に固着溶接されている点において、第1実施例の複数
のベイン3の構成と同じである。
【0028】これに対して、第2実施例の複数のベイン
3は、屈曲部分32 に直線部分31に対して4箇所の屈
曲部を有している点、及び、それぞれのベイン3におい
て、陽極電極2に溶接される屈曲部分32 の端部が同じ
ベイン3の直線部分31 の延長線上にあるように、4箇
所の屈曲部の屈曲角度や各屈曲部間の長さが定められて
いる点において、第1実施例の複数のベイン3の構成と
異なっている。
【0029】このような複数のベイン3の構成の違いに
よって、第1実施例の複数のベイン3は全体的に渦巻き
形状に配置されているのに対し、第2実施例の複数のベ
イン3は全体的に波形形状に配置されている点において
違いがあるが、第1実施例と同様に、複数のベイン3の
展開長が長いにも係わらず、円筒形状の陽極電極2の内
径を比較的小さくすることが可能になり、機械的強度の
点から円筒形状の陽極電極2の肉厚を薄くすることがで
きる。また、陽極電極2の内周面に溶接される複数のベ
イン3の屈曲部分32 の端部の間隔を狭めることができ
るため、円筒形状の陽極電極2の肉厚を薄くしても、陽
極電極2における熱分布をほぼ均一にすることができ
る。さらに、発振動作時に、複数のベイン3の熱膨張に
伴う長さの変動により発生する陽極電極2の陰極1方向
へのドリフトは、複数のベイン3が全体的に波形形状に
なっているために、直線状の複数のベインを用いている
場合よりも少なくなる。
【0030】次いで、図3は、本発明に係わるマグネト
ロン陽極空胴共振器の第3実施例の要部構成を示す上面
図である。
【0031】図3において、33 は幅広部分、34 はテ
ーパー部であり、その他、図1に示された構成要素と同
じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0032】第3実施例は、複数のベイン3の直線部分
1 の構成が第1実施例及び第2実施例の複数のベイン
3の直線部分31 の構成と若干異なっているだけであっ
て、その他の構成については第1実施例及び第2実施例
の構成と同じである。
【0033】すなわち、第3実施例の複数のベイン3
は、屈曲部分32 の構成について、第1実施例の屈曲部
分32 の構成または第2実施例の屈曲部分32 の構成と
同じであるが、直線部分31 の構成について、第3実施
例が直線部分31 に幅広部分33 及びテーパー部34
設けているのに対して、第1実施例または第2実施例が
このような幅広部分33 やテーパー部34 を設けていな
い点において、構成が異なっている。
【0034】第3実施例において、複数のベイン3の直
線部分31 に、幅広部分33 及びテーパー部34 を設け
ると、隣接するベイン3の幅広部分33 の静電容量C1
が、幅広部分33 及びテーパー部34 を設けていない場
合に比べて大きくなり、また、幅広部分33 とストラッ
プ4との間の静電容量C2 も、幅広部分33 及びテーパ
ー部34 を設けていない場合に比べて大きくなるので、
陽極空胴共振器の共振周波数、すなわち、この陽極空胴
共振器を用いたマグネトロン発振器の発振周波数を、陽
極空胴共振器のサイズを大きくすることなしに、低くす
ることが可能になる。
【0035】このため、第1実施例または第2実施例の
陽極空胴共振器に、第3実施例の陽極空胴共振器の複数
のベイン3の構成を採用すれば、陽極空胴共振器のサイ
ズを、第1実施例または第2実施例の陽極空胴共振器の
サイズよりもさらに小型化することが可能になる。
【0036】また、第1実施例乃至第3実施例の陽極空
胴共振器において、ベイン3端部と陽極電極2との固着
部分は、いずれもベイン3端部がほぼ垂直に陽極電極2
の内面に接しているため、ロー付け時のローの回りがよ
く、安定な共振特性を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2、3に記載
の発明によれば、複数のベインを、陰極に近接した領域
内に設けた直線部分とそれ以外の領域に設けた屈曲部分
とによって構成し、複数のベインの全長を一定長に維持
させ、それらのインダクタンス値L及び隣接するベイン
間のキャパシタンス値Cをそれぞれ確保した状態にし、
外径を小さくした陽極電極内に収納配置するようにして
いるので、発振周波数が同じ既知の同種の陽極空胴共振
器に比べて、小型で軽量の陽極空胴共振器を得ることが
できるとともに、製造コストを安価にし、特性ドリフト
の少ない陽極空胴共振器を得ることができるという効果
がある。
【0038】また、請求項4に記載の発明によれば、複
数のベインの直線部分に幅広部分を設けているので、複
数のベインにおける隣接するベイン間のキャパシタンス
値Cをより大きくすることができ、さらに小型で軽量の
陽極空胴共振器を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマグネトロン陽極空胴共振器の
第1実施例の構成を示す上面図である。
【図2】本発明に係わるマグネトロン陽極空胴共振器の
第2実施例の構成を示す上面図である。
【図3】本発明に係わるマグネトロン陽極空胴共振器の
第3実施例の要部構成を示す上面図である。
【図4】既知のマグネトロン陽極空胴共振器の一例を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 陰極 2 陽極電極 3 ベイン 31 直線部分 32 屈曲部分 33 幅広部分 34 テーパー部分 4 ストラップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極と、前記陰極外周に同軸配置される
    陽極電極と、前記陰極と前記陽極電極間に前記陽極電極
    と結合された複数のベインとからなり、前記ベイン間に
    複数の空胴共振器が形成されるマグネトロン陽極空胴共
    振器において、前記複数のベインは、前記陰極の近接領
    域内に設けられた放射状に延長された直線部分と、前記
    陰極の近接領域以外の領域に設けられた同じ形状に折り
    曲がった屈曲部分とを有していることを特徴とするマグ
    ネトロン陽極空胴共振器。
  2. 【請求項2】 前記複数のベインは、複数回折り曲がっ
    た屈曲部分を有し、前記陰極側の取り付け位置と前記陽
    極電極側の取り付け位置とが軸心から見て異なった角度
    位置にあるように前記屈曲部分の各折り曲がり方向を選
    択していることを特徴とする請求項1に記載のマグネト
    ロン陽極空胴共振器。
  3. 【請求項3】 前記複数のベインは、複数回折り曲がっ
    た屈曲部分を有し、前記陰極側の取り付け位置と前記陽
    極電極側の取り付け位置とが軸心から見て同じ角度位置
    にあるように前記屈曲部分の各折り曲がり方向を選択し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン
    陽極空胴共振器。
  4. 【請求項4】 前記複数のベインは、前記直線部分が前
    記屈曲部分よりも幅広になるように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のマグネトロン陽極空胴共
    振器。
JP10347321A 1998-12-07 1998-12-07 マグネトロン陽極空胴共振器 Pending JP2000173485A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670762B2 (en) 2001-11-09 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetron apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6670762B2 (en) 2001-11-09 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetron apparatus

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