JPH05128342A - コインセンサ - Google Patents

コインセンサ

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JPH05128342A
JPH05128342A JP31184991A JP31184991A JPH05128342A JP H05128342 A JPH05128342 A JP H05128342A JP 31184991 A JP31184991 A JP 31184991A JP 31184991 A JP31184991 A JP 31184991A JP H05128342 A JPH05128342 A JP H05128342A
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JP
Japan
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coin
side coil
coil
value
reception level
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31184991A
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English (en)
Inventor
Sukeyoshi Ito
祐義 伊藤
Takeshi Fukui
武司 福井
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 たとえば高周波電流と低周波電流とを交互に
送信側コイルに流し、コイン通路を介して送信側コイル
と対向して受信側コイルが設けられ、受信側コイルが受
信した信号のレベルに応じてコインの種別を判定するコ
インセンサにおいて、コイン検出動作および信号処理動
作が簡素であるコインセンサを提供することを目的とす
るものである。 【構成】 常時は、たとえば上記高周波電流のみを送信
側コイルに流し、送信側コイルと受信側コイルとの間を
コインが通過していないときにおける受信側コイルの受
信レベルの所定比率の値に、受信レベルが低下したとき
に、高周波電流と低周波電流とを交互に送信側コイルに
流し始めるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイン選別機等に使用
されるコインセンサに関するものである。
【0002】
【背景技術】コイン選別機等に使用される従来のコイン
センサは、コイン通路の壁にコイルを設置し、このコイ
ルにコインが近接すると、そのコイルのインダクタンス
が変化することを利用したものであり、上記コイルに
は、数kHz程度の正弦波電流を流している。しかし、
このようにしてコインを選別しようとすると、アルミニ
ウム系(1円)、黄銅系(5円)、銅系(10円)、白
銅系(50円、100円、500円)のコイン系列間で
はその系列の選別が可能であるが、白銅系コインのうち
で、50円のコインと100円のコインとの間で選別が
できず、500円のコインと500ウォンのコインとの
間でも選別ができないという欠点がある。
【0003】この欠点を解決するには、本出願人は、互
いに周波数が異なる2つの信号を使用するコイン選別方
法を提案している。つまり、送信側のコイルと受信側の
コイルとを、コイン通路を挟んで対向させ、送信側のコ
イルに、低周波電流(たとえば10kHz)と高周波電
流(たとえば160kHz)とを交互に流し、受信側の
コイルで両信号を受信し、低周波電圧成分の最低値と、
高周波電圧成分の最低値とに基づいて、コインを選別す
る。すなわち、送信側のコイルと受信側のコイルとの間
にコインが存在すると、コインに渦電流が流れ、これに
よって、送信側で発生した電磁界成分が受信側コイルに
伝達されるまでにその電磁界成分が減衰するが、この減
衰量がコインによって異なり、また、ある2つのコイン
について低周波電磁界では減衰量が同じであっても、高
周波電磁界では減衰量が異なる。したがって、互いに周
波数が異なる2つの信号を使用すると、白銅系の500
円のコインと500ウォンのコインとのようにほぼ同一
形状のコインも確実に選別することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
低周波電流と高周波電流とを交互に流し、受信側のコイ
ルで受信した低周波電圧成分の最低値と、同様に受信し
た高周波電圧成分の最低値とに基づいてコインを選別す
る場合、コインがコイン検出領域(送信側コイルと受信
側コイルとが対向している領域)を通過していないとき
にも、低周波電流と高周波電流とを交互に流すように、
電流の切換を絶えず行うことになり、また、これに応じ
て、低周波電圧成分の最低値と高周波電圧成分の最低値
とを常に演算することになり、コイン検出動作および信
号処理動作が煩雑であるという問題がある。
【0005】一方、受信側のコイルで受信した電圧成分
の最低値に基づいてコインを選別する場合、複数の投入
コインが連続してコイン検出領域を通過した場合には、
たとえば2つのコインが連続してコイン検出領域を通過
した場合には、その2つ目のコインに関する電圧成分の
最低値を適切に検出することが困難である。したがっ
て、複数の投入コインが連続してコイン検出領域を通過
した場合には、2つ目以降のコインについて誤った種別
判定を行うことがあるという問題がある。
【0006】本発明は、周波数の互いに異なる電流を順
次、送信側コイルに流し、受信側コイルで受信した受信
レベルに応じてコインの種別を判定するコインセンサに
おいて、コイン検出動作および信号処理動作が簡素であ
るコインセンサを提供することを目的とするものであ
る。
【0007】また、本発明は、複数の投入コインが連続
してコイン検出領域を通過した場合に、2つ目以降のコ
インについて誤った種別判定を行うことを防止すること
ができるコインセンサを提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、たとえば高周
波電流と低周波電流とを交互に送信側コイルに流し、コ
イン通路を介して送信側コイルと対向して受信側コイル
が設けられ、受信側コイルが受信した信号のレベルに応
じてコインの種別を判定するコインセンサにおいて、常
時は、たとえば上記高周波電流のみを送信側コイルに流
し、送信側コイルと受信側コイルとの間をコインが通過
していないときにおける受信側コイルの受信レベルの所
定比率の値に、受信レベルが低下したときに、上記高周
波電流と低周波電流とを交互に送信側コイルに流し始め
るものである。
【0009】また、本発明は、コインの種別を判定した
後に、受信レベルが所定比率の値以下であるときには、
コイン検出領域に存在する後続の投入コインをイジェク
トするものである。
【0010】
【作用】本発明は、常時は、たとえば高周波電流のみを
送信側コイルに流し、送信側コイルと受信側コイルとの
間をコインが通過していないときにおける受信側コイル
の受信レベルの所定比率の値に、受信レベルが低下した
ときに、高周波電流と低周波電流とを交互に送信側コイ
ルに流し始めるので、コインを判定すべき時期にのみ、
低周波電流と高周波電流との切換動作を行えば足り、ま
た、コインを判定すべき時期にのみ、低周波電圧成分の
最低値と高周波電圧成分の最低値とを演算すれば足り、
したがって、コイン検出動作および信号処理動作が簡素
である。
【0011】また、本発明は、コインの種別を判定した
後に、受信レベルが所定比率の値以下であるときには、
コイン検出領域に存在する後続の投入コインをイジェク
トするので、複数の投入コインが連続してコイン検出領
域を通過した場合に、2つ目以降のコインについて誤っ
た種別判定を行うことを防止できる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の説明図であり、
図1(1)はその全体構成図であり、図(2)は上記実
施例における信号発生回路10の具体例を示す回路図で
ある。
【0013】信号発生回路10は、160kHzと10
kHzとの正弦波信号を内部で発生し、後述のCPU6
0によってその出力周波数の切換が制御される回路であ
り、160kHzの正弦波信号を発生する高周波信号発
生回路11と、10kHzの正弦波信号を発生する低周
波信号発生回路12と、スイッチ13、14と、インバ
ータ15とを有する。スイッチ13は、CPU60から
の切り換え信号がH信号(High信号)であるときに
オンし、高周波信号(160kHzの正弦波信号)を後
述の送信コイル20に送り、スイッチ14は、CPU6
0からの切り換え信号がL信号(Low信号)であると
きにそれがインバータ15によって反転されてオンし、
低周波信号(10kHzの正弦波信号)を送信コイル2
0に送るものである。
【0014】送信コイル20は、160kHzと10k
Hzとの正弦波電流を流すコイルであり、受信コイル3
0は、送信コイル20と対向し、送信コイル20からの
信号を受信するコイルである。送信コイル20、受信コ
イル30は、図示しないボビンを介して、それぞれ、フ
ェライトコア21、31に巻かれている。送信コイル2
0と受信コイル30との間には、コイン通路71が設け
られ、このコイン通路71をコイン70が転動する。な
お、コイン通路71のうち、送信コイル20と受信コイ
ル30との間に位置する部分(コイン検出領域)は、導
電体以外の材料、たとえばプラスチックで構成されてい
る。
【0015】また、差動増幅回路40は、受信側コイル
30が受信した信号を増幅するものであり、ダイオード
51は、差動増幅回路40の出力信号を整流し、コンデ
ンサ52は、その整流信号を平滑し、データのピーク値
をホールドするものである。コンデンサ52に充電され
た電荷は、抵抗53を介して常時放電されるが、スイッ
チ53は、コンデンサ52に充電されている電荷を、周
波数切換時に全て放電させるものであり、そのオン、オ
フ制御は、CPU60によって行われ、160kHzと
10kHzとの周波数の切換と同期している。さらに放
電時間が充分にある場合には、スイッチ54を設けず
に、自然放電させるようにしてもよい。A/D変換回路
55は、コンデンサ52の両端電圧を示すアナログ信号
をデジタル信号に変換するものである。
【0016】CPU60は、常時は、高周波電流(16
0kHz)のみを送信側コイル20に流し、送信側コイ
ル20と受信側コイル30との間をコイン70が通過し
ていないときにおける受信側コイル30の受信レベル
(無遮蔽レベル)の所定比率の値に、受信レベル(検出
レベル)が低下したときに、高周波電流と低周波電流
(10kHz)とを順次、送信側コイル20に流し始め
るように制御するものである。つまり、CPU60は、
常時は、互いに異なる周波数のうちの1つの周波数を有
する電流のみを送信側コイルに流し、コイン検出領域を
コインが通過していないときにおける受信側コイルの受
信レベルの所定比率の値に、受信レベルが低下したとき
に、上記互いに異なる周波数を有する電流を順次、送信
側コイルに流し始めることを制御するものの例である。
また、上記所定比率として75%を採用している。
【0017】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0018】図2は、上記実施例の動作を示すフローチ
ャートである。
【0019】まず、初期設定を行い(S1)、コイン7
0がコイン通路71を転動していないときに、160k
Hzにおける受信コイル30の受信レベルV160を測
定する(S2)。つまり、電源起動時に、CPU60が
信号発生回路10に対して160kHzの信号を出力す
ることを指令し、送信コイル20がその信号の電流を流
し、受信コイル30が160kHzの信号を受信し、増
幅回路40が増幅し、ダイオード51がその正の半波成
分のみを通過させ、コンデンサ52が正のピーク値をホ
ールドする。
【0020】なお、図では省略してあるが、増幅回路4
0の出力端子に接続されたダイオードであってダイオー
ド51と逆向きに接続されたダイオードと、負のピーク
値をホールドするコンデンサと、抵抗53と同様の抵抗
と、スイッチ54と同様のスイッチと、この負のピーク
値と上記正のピーク値との差(つまりピーク・ピーク
値)を求める減算器とが設けられている。そして、この
ピーク・ピーク値がA/D変換回路55によってデジタ
ル値に変換され、そのデジタル値をCPU60が取り込
む。このときの受信レベルV160を無遮蔽レベルとし
て変数V0に格納する(S3)。
【0021】そして、現在の受信レベルV160を測定
し(S4)、このときの受信レベルV160を変数V1
に格納し(S5)、現在の受信レベルV160を、無遮
蔽レベルV0の75%の値と比較する(S6)。ここ
で、無遮蔽レベルV0の75%の値は、無遮蔽レベルV
0のデジタル値(無遮蔽レベルV0の100%の値)か
ら、無遮蔽レベルV0のデジタル値を右に2ビットシフ
トさせた値(無遮蔽レベルV0の25%の値)を差し引
いた値である。もし、現在の受信レベルV160が無遮
蔽レベルV0の75%の値よりも大きければ、1分間経
過する迄は(S7)、無遮蔽レベルV0をそのまま使用
し、サンプリングの都度、現在の受信レベルV160を
無遮蔽レベルV0の75%の値と比較する動作を繰り返
し(S4、S5、S6)、1分間が経過したらS2に戻
り、無遮蔽レベルV0の値を更新して(S2、S3)、
現在の受信レベルV160を無遮蔽レベルV0の75%
の値と比較する。
【0022】一方、現在の受信レベルV160が無遮蔽
レベルV0の75%の値以下になれば(S6)、コイン
検出領域にコインが存在していると判断できるので、1
60kHzの信号と10kHzの信号との切換を行っ
て、コイン判定動作を本格的に開始する。つまり、信号
発生回路10に対してCPU60が10kHzの信号発
生を指令し、この10kHzの信号が送信コイル20に
流れ、このときの受信コイル30の受信レベルV10を
測定し(S11)、その受信レベルV10のうちで最小
値を記憶する(S12)。つまり、直前迄に測定した受
信レベルV10のうちで最小値と今回測定した受信レベ
ルV10とのうちで小さい値を、受信レベルV10の最
小値として記憶する。なお、受信レベルV10を最初に
測定した場合には、その値を受信レベルV10の最小値
として記憶する。そして、160kHzの受信レベルV
160を測定し(S13)、その受信レベルV160の
うちで最小値を記憶する(S14)。つまり、直前迄に
測定した受信レベルV160のうちで最小値と今回測定
した受信レベルV160とのうちで小さい値を、受信レ
ベルV160の最小値として記憶する。なお、受信レベ
ルV160を最初に比較した場合には、その値を受信レ
ベルV160の最小値として記憶する。このようにし
て、所定数、サンプリングする毎に、送信コイル20に
印加する信号の周波数を切り換え、サンプリングした値
に基づいてその最低値を検出する。
【0023】すなわち、現在の受信レベルV160が無
遮蔽レベルV0の75%の値以下であれば、CPU60
が信号発生回路10に対して10kHzの信号を出力す
ることを指令するとともにスイッチ54(および同様の
スイッチ)をオンさせ、それまでにコンデンサ52(お
よび同様のコンデンサ)に充電されていた電荷を放電し
(つまり160kHzのピークデータをリセットし)、
送信コイル20が10kHzの電流を流し、受信コイル
30が10kHzの信号を受信し、その後、増幅、正、
負の半波成分の通過、10kHz成分のピーク・ピーク
値のデジタル値への変換、その取り込みが行われる。そ
して、再び、160kHzの信号成分について上記動作
を行い、160kHzの信号成分について上記動作を行
い、これら一連の動作を繰り返し、その途中で、10k
Hz成分の各ピーク値のうちで最小値を選択し、160
kHz成分の各ピーク値のうちで最小値を選択する。
【0024】そして、上記最小値よりも大きい値を検出
したら、その後は、その最小値よりも次第に大きい値を
検出することになるので、最小値を検出する動作を停止
し、現在の最小値をその最小値として確定する。このよ
うにして確定された160kHz成分の最小値、10k
Hz成分の最小値に基づいて、投入コインが何であるか
を判定する(S16)。
【0025】図3は、上記実施例における動作説明図で
あり、A/D変換回路55の入力信号を示す図である。
【0026】図3において、無遮蔽時(コイン70がコ
イン検出領域に存在していないとき)には、160kH
zの受信レベルV160は100%であり、このときに
は、160kHzの信号のみが送信コイル20に流れ、
時刻t1において、160kHzの受信レベルV160
が無遮蔽時の値の75%に低下し、このときから、16
0kHzの信号と10kHzの信号とが送信コイル20
に交互に流れる。つまり、時刻t1から時刻t2迄は1
0kHzの信号が送信コイル20に流れ、時刻t2から
時刻t3迄は160kHzの信号が送信コイル20に流
れ、これらの動作を繰り返す。そして、10kHzの受
信レベルが次第に低下し、その受信レベルV10aより
も次の受信レベルV10bが初めて大きくなったとき
に、受信レベルV10aを10kHzの受信レベルの最
小値として確定し、160kHzの受信レベルが次第に
低下し、その受信レベルV160aよりも次の受信レベ
ルV160bが初めて大きくなったときに、受信レベル
V160aを160kHzの受信レベルの最小値として
確定する。
【0027】なお、たとえば時刻t1から時刻t2迄は
1サイクルであり、この間に所定回数(たとえば16
回)のサンプリングが行われ、そのサンプリングした値
の平均値が現在の受信レベルV160またはV10とし
て採用される。なお、サンプリングした値を平均せず
に、個々のサンプリング値を現在の受信レベルV160
またはV10として採用してもよい。
【0028】上記実施例においては、コインを判定すべ
き時期にのみ、低周波電流と高周波電流との切換動作を
行えば足り、また、コインを判定すべき時期にのみ、低
周波電圧成分の最低値と高周波電圧成分の最低値とを演
算すれば足りるので、コイン検出動作が簡素であり、ま
た信号処理動作が簡素である。
【0029】図4は、本発明の他の実施例を示すフロー
チャートである。
【0030】図4に示す実施例におけるハードウェアの
構成は、基本的には、図1に示すものと同じであるが、
図4に示す実施例におけるCPU60は、上記機能の他
に、コインの種別を判定した後に、受信レベルが所定比
率の値以下であるときには、コイン検出領域に存在する
後続の投入コインをイジェクトさせる機能をも有するも
のである。
【0031】図4に示すフローチャートにおいて、S1
〜S16の動作は、図2に示す動作と同じである。そし
て、コインを判定した(S16)後に、現在の受信レベ
ルV160を測定し、このときの受信レベルV160を
変数V1に格納し(S21)、現在の受信レベルV16
0を、無遮蔽レベルV0の75%の値と比較する(S2
2)。このときに、現在の受信レベルV160が、無遮
蔽レベルV0の75%の値以上に回復していれば、コイ
ンの判定が可能であり、コイン判定可能信号を発生し、
S2に戻る。しかし、現在の受信レベルV160が、無
遮蔽レベルV0の75%の値以上に回復していなけれ
ば、コインの種別を正確に判定することが困難であるの
で、コイン判定不能信号を発生し、このときに、後続の
投入コインがコイン検出領域(送信側コイル20と受信
側コイル30とが対向している領域)に存在していれば
(S23)、その後続の投入コインをイジェクトする
(S24)。後続の投入コインがコイン検出領域に存在
していなければ、現在の受信レベルV160が、無遮蔽
レベルV0の75%の値以上に回復する迄待ち、無遮蔽
レベルV0の75%の値以上に回復したら、コイン判定
不能信号の発生を停止し、コイン判定可能信号を発生
し、S2に戻る。
【0032】なお、後続の投入コインがコイン検出領域
に存在しているか否かを調べる(S23)には、直前に
おける受信レベルV160の値と現在の受信レベルV1
60の値とを比較し、直前における受信レベルV160
の値よりも現在の受信レベルV160の値が小さくなれ
ば、後続の投入コインがコイン検出領域に存在している
と判断できる。
【0033】図5は、図4に示す実施例における動作説
明図であり、A/D変換回路55の入力信号を示す図で
ある。この図においては、説明を簡単にするために、1
つの周波数(たとえば160kHz)の信号のみを送信
コイル20に流した場合について示してあるが、互いに
異なる周波数の信号を2つ以上、送信コイル20に順
次、流した場合も同様である。
【0034】図5(1)は、連続して転動する2つのコ
インの両方をコイン判定することが可能な場合を示す図
である。つまり、時刻t11において、受信レベルV1
60の確定された最低値に基づいてコイン判別が行わ
れ、その後、時刻t12において、受信レベルV160
が大きくなり、無遮蔽レベルV0の75%の値以上に回
復する。この場合、時刻t1から時刻t2迄は、コイン
判定の後に、受信レベルV160が無遮蔽レベルV0の
75%の値以上に回復していないので、コイン判定不能
信号が発生し、時刻t12では、無遮蔽レベルV0の7
5%の値以上に回復したので、コイン判定可能信号が発
生する。そして、時刻t13において、受信レベルV1
60が減少し、時刻t14において、受信レベルV16
0の確定された最低値に基づいてコイン判別が行われ
る。
【0035】図5(2)は、連続して転動する2つのコ
インのうち、2つ目のコインの種別を判定することを不
能とする場合を示す図である。つまり、時刻t11にお
いて、受信レベルV160の確定された最低値に基づい
てコイン判別が行われ、その後、受信レベルV160が
無遮蔽レベルV0の75%の値以上に回復していないの
で、コイン判定不能信号が発生する。そして、時刻t1
5において、増加していた受信レベルV160が、無遮
蔽レベルV0の75%の値以上に回復する前に減少に転
じ、時刻t16において、受信レベルV160の最低値
が最も小さくなるが、依然としてコイン判定不能信号が
発生しているので、コイン判定不能信号が発生したまま
であるので、コインの種別判別が行われず、時刻t16
において2つ目のコインがイジェクトされる。その後、
時刻t17において、受信レベルV160が無遮蔽レベ
ルV0の75%の値以上に回復するので、コイン判定可
能信号が発生し、その後は、コイン判定が正常に行われ
る。
【0036】図4に示す実施例においては、コインの種
別を判定した後に、受信レベルが所定比率の値以下であ
るときには、コイン検出領域に存在する後続の投入コイ
ンをイジェクトするので、複数の投入コインが連続して
コイン検出領域を通過した場合に、2つ目以降のコイン
について、その種別が誤って判定されることを防止でき
る。
【0037】また、上記各実施例においては、上記所定
比率を75%に設定してある(現在の受信レベルV16
0が無遮蔽レベルV0の75%の値以下であれば、送信
コイル20に印加する信号の周波数を切り換えてサンプ
リングする)が、上記所定比率を90〜40%に設定し
てもよい。さらに、信号発生回路10は、160kH
z、10kHz以外の周波数の信号を出力するようにし
てもよく、3つ以上の互いに異なる周波数の信号を出力
するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求の範囲第1項の発明によれば、周波
数の互いに異なる電流を順次、送信側コイルに流し、受
信側コイルで受信した受信レベルに応じてコインの種別
を判定するコインセンサにおいて、コインを判定すべき
時期にのみ、ある周波数の電流と別の周波数の電流との
切換動作を行えば足り、また、コインを判定すべき時期
にのみ、ある周波数の電圧成分の最低値と別の周波数の
電圧成分の最低値とを演算すれば足り、したがって、コ
イン検出動作が簡素であり、また信号処理動作が簡素で
あるという効果を奏する。
【0039】また、請求の範囲第2項の発明によれば、
複数の投入コインが連続してコイン検出領域を通過した
場合に、2つ目以降のコインについて誤った種別判定を
行うことを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】上記実施例の動作を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】図4に示す実施例の動作を説明する図である。
【符号の説明】
10…信号発生回路、 11…高周波信号発生回路、 12…低周波信号発生回路、 13、14…スイッチ、 20…送信コイル、 30…受信コイル、 60…CPU。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの互いに異なる周波数を
    有する電流を順次、送信側コイルに流し、コイン通路を
    介して上記送信側コイルと対向して受信側コイルが設け
    られ、上記受信側コイルが受信した信号のレベルに応じ
    てコインの種別を判定するコインセンサにおいて、 常時は、上記互いに異なる周波数のうちの1つの周波数
    を有する電流のみを上記送信側コイルに流し、上記送信
    側コイルと上記受信側コイルとの間をコインが通過して
    いないときにおける上記受信側コイルの受信レベルの所
    定比率の値以下に、上記受信レベルが到達したときに、
    上記互いに異なる周波数を有する電流を順次、送信側コ
    イルに流し始めることを特徴とするコインセンサ。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つの互いに異なる周波数を
    有する電流を順次、送信側コイルに流し、コイン通路を
    介して上記送信側コイルと対向して受信側コイルが設け
    られ、上記受信側コイルが受信した信号のレベルに応じ
    てコインの種別を判定するコインセンサにおいて、 常時は、上記互いに異なる周波数のうちの1つの周波数
    を有する電流のみを上記送信側コイルに流し、上記送信
    側コイルと上記受信側コイルとの間をコインが通過して
    いないときにおける上記受信側コイルの受信レベルの所
    定比率以下に、上記受信レベルが到達したときに、上記
    互いに異なる周波数を有する電流を順次、送信側コイル
    に流し始めるとともに、上記コインの種別を判定した後
    に、上記受信レベルが上記所定比率の値以下であるとき
    には、コイン検出領域に存在する後続の投入コインをイ
    ジェクトすることを特徴とするコインセンサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記所定比率は、90〜40%であり、好ましくは75
    %であることを特徴とするコインセンサ。
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