JPH05127535A - マグネツトロール - Google Patents

マグネツトロール

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JPH05127535A
JPH05127535A JP28841991A JP28841991A JPH05127535A JP H05127535 A JPH05127535 A JP H05127535A JP 28841991 A JP28841991 A JP 28841991A JP 28841991 A JP28841991 A JP 28841991A JP H05127535 A JPH05127535 A JP H05127535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
magnetic
magnet roll
roll
contg
Prior art date
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Pending
Application number
JP28841991A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Suzumura
政毅 鈴村
Toshihide Tabata
敏秀 田端
Noriyuki Miyoshi
敬之 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP28841991A priority Critical patent/JPH05127535A/ja
Publication of JPH05127535A publication Critical patent/JPH05127535A/ja
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  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は乾式現像剤を用いる電子写真現像装
置における正確な複写画像を再現するマグネットロール
に関し、非常に簡単で且つ高能率なマグネットロールを
提供することを目的としている。 【構成】 導電性のシャフト1の表面に溶融型液晶樹脂
を母材とし、カップリング剤で表面処理された強磁性フ
ェライト粉末を60〜80重量%含有する複合樹脂組成
物2を1.5mm以下の厚さに一体化したマグネットロー
ルで非常に簡単な構成で再現性に優れた静電現像装置を
実現するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPPC複写機,LBPプ
リンター,ファクシミリ等電子写真現像装置等に用いら
れるマグネットロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に磁気ブラシ現像用マグネットロー
ルは、円筒形の非磁性体スリーブと、このスリーブ内に
あって複数個の磁石を表面に有するロール状磁石を主要
部として構成され、上記非磁性体スリーブとロール状磁
石の少なくとも一方を回転させるための軸受けあるいは
軸受けを一体化したフランジがロール状磁石の両端の軸
部を保持してスリーブの両端に固定されている。
【0003】電子写真装置やファクシミリ受信機等の現
像装置では、上記非磁性スリーブとロール状磁石の少な
くとも一方を回転させ、非磁性体スリーブ上の磁性粉体
からなる現像剤を吸着搬送しつつ帯電させ、感光体表面
に形成された静電潜像に移行させて顕像化する磁気ブラ
シ現像法に使用されている。
【0004】図3は従来のマグネットロールの一例の断
面図で、非磁性体スリーブ4内でロール状磁石5を相対
的に回転させるため、非磁性体スリーブ4の両端に軸受
け6a,6bと、この軸受け6a,6bを保持し且つ両
端から非磁性体スリーブ4内に異物が進入するのを防ぐ
ためのフランジ7a,7bからなる軸受部が形成されて
おり、ロール状磁石5を回転し、又はこれを固定するた
めのシャフト5aを一方のフランジ7bの外側に引き出
し、シャフト5aの外周面とフランジ7bとの間に回転
負荷が大きくならないように最小限の間隔8を設けて非
磁性体スリーブ4とフランジ7bを通常接着剤で接着固
定している。シャフト5aの外側に固定されたロール状
磁石材5bは、棒状や円筒状の焼結フェライトを用いて
構成されていたが、近年ではナイロン(6,66,1
1,12等),ポリプロピレン,ポリエチレン,塩素化
ポリエチレン,酢酸ビニール等の熱可塑性樹脂を結着剤
とした複合樹脂マグネット材料を用いて構成されてい
る。
【0005】樹脂マグネットロールは従来機械的な手段
によりフェライトの磁化容易軸を一定方向に配向させる
方法と磁場の作用で配向させる方法で作られている。
【0006】前者は図4(a)に示すように樹脂マグネ
ット材料9を圧延ローラー10等で圧延しフェライトの
磁化容易軸11をシート面に対して直角方向に配向させ
たシート状マグネット12を形成し、この後図4(b)
のようにシャフト5aにシート状マグネット12を巻き
付けてロール状とし、着磁を行いロール状磁石5とする
ものである。
【0007】ところで、図4(c)に示すように配向効
率を高めるためシート状マグネット12を数枚重ねて扇
形に加圧成形して分離したピース5bを図4(d)に示
すようにシャフト5aを中心に隣接して貼り合わせロー
ル状とし着磁を行ってロール状磁石5とする工夫がなさ
れている。
【0008】後者は磁場射出成形といわれるもので、射
出成形時、金型内にある可塑状態の複合樹脂マグネット
材料に強力な磁場を作用させフェライトの磁化容易軸を
磁束線の方向に配向させマグネットロールとするもので
ある。
【0009】このような従来の樹脂マグネットロールで
は、前者の巻き付けによる方法では、図4(b)に示す
ようにフェライトの磁化容易軸11がシャフト5aから
放射状に配向されているため磁束線が円周上の磁極に集
中しないため高磁力が得られない。それに対して扇形に
加圧成形する方法ではフェライトの磁化容易軸11が磁
束線の方向に配向しているため高磁力が得られるが工程
が複雑になり生産性に劣るものである。
【0010】又後者の磁場射出成形では図5に示すよう
に射出成形時、金型13内にある可塑状態の複合樹脂マ
グネット材料が金型13の周囲に配置された電磁石14
から磁場の作用を受けフェライトの磁化容易軸11が磁
束線の方向に配向する。この磁束線は電磁石14の性質
から磁極の方向に集中するため配向が効率よく行われ高
磁力のマグネットが得られるほか工程が単純化されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に乾式現像剤を用
いる電子写真現像装置では、感光体に帯電−露光を経て
潜像化された画像(文字)情報に静電気吸引効果で作用
し顕像化するため、現像剤を撹拌帯電し吸着搬送する目
的で高磁力としたマグネットを軸受けを介してフランジ
で受け、非磁性スリーブ内に組み込んだ構成となってお
り、マグネット部を固定しフランジを駆動して非磁性ス
リーブを回転させ、スリーブ表面の磁力線分布に沿って
現像剤を動かしている。ロール状磁石は現像剤に対して
間接的に作用するに過ぎず、複雑な構造となっている。
【0012】本発明は上述のような欠点を解決すること
を目的とし、非常に簡単な構造の磁気ブラシ現像用のマ
グネットロールを提供することを目的としたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、導電性シャフトの表面に溶融型液晶樹脂を
母材とし、カップリング処理のされた強磁性フェライト
粉末を60〜70重量%含有する複合樹脂マグネット組
成物を1.5mm以下の厚さで一体化し、磁性粉を含有す
る現像剤に直接作用させ、複合樹脂マグネット組成物の
磁気特性と高電気抵抗特性及び誘電特性により現像剤が
吸着搬送されつつ帯電され、感光体表面に形成された静
電潜像に移行して顕像化する新規な磁気ブラシ現像法を
実現したものである。
【0014】
【作用】上記構成によれば、従来の磁気ブラシ現像とは
異なり磁石ロールの表面に直接接触する磁性粉を含有す
る現像剤は、磁石ロールを回転すると磁力線の動きに応
じて回転搬送されつつ磁石ロールの高電気抵抗特性と誘
電特性によるコンデンサ効果によって帯電され、感光体
表面に形成されている逆極性の静電潜像に移行して画像
信号を顕像化することが可能となる。
【0015】このような構成における複合樹脂マグネッ
ト組成物は特定の磁気特性と電気特性を有することが良
好な電子写真現像画像を再現するために必要である。つ
まり磁気特性としては表面磁束密度200×10-4テス
ラー以上、電気特性としては体積抵抗率1013Ω/cm3
以上非誘電率6〜15を満たし厚さ1.5mmに形成され
ることが重要である。強磁性フェライト粉末は、バリウ
ムフェライト,ストロンチュウムフェライト等の市販の
フェライトが使用できるが、電気特性を実現する上でチ
タニュウムあるいはシラン等のカップリング剤で表面処
理をすることが必要であり磁気特性と電気特性の関係で
60〜70重量%の含有量が望ましい。母材となる樹脂
は1.5mm以下の厚さに成形するための流動特性と、高
電気抵抗特性を有する熱可塑性樹脂が用いられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0017】本発明の一実施例としては、図1に示すよ
うな構成となっている。すなわち、鉄又はSUS等の導
電性材料からなるシャフト1の現像ユニット内で感光体
に対向する領域表面に複合樹脂マグネット組成物2が1
mmの厚さで一体化されている。
【0018】下記(表1)に示す複合樹脂マグネット組
成物を320〜340度に加熱した混練機で混練を行
う。混練後冷却し粉砕機により2〜5mmに粉砕する。そ
れを射出成形機に投入しシャフト1と一体で成形し、直
径16mm,長さが200mmのロール状成形品を得る。こ
れを着磁ヨークを用いて40極に着磁を行った。
【0019】
【表1】
【0020】母材樹脂であるエコノールEは溶融型の液
晶ポリエステル樹脂でナイロンに代表される通常の結晶
性樹脂と異なり、分子鎖が剛直なため溶融状態でもから
み合いをおこさずポリドメインを形成し、低い煎断力の
もとで流動し、流動方向に伸びきった状態で配向するた
め高流動性を示して薄肉化がはかれる。
【0021】得られたマグネットロールの表面磁束密度
をガウスメーターにより測定を行った。測定はガウスメ
ーターホール素子をマグネットロール表面に接触させて
行った。電気特性は図2に示すようにローラー表面に銅
箔テープ3を3本1mm間隔で巻き付け、中央の1本3a
を測定電極とし、他の2本3bをガード電極とし、絶縁
抵抗計の250Vレンジで電気抵抗の測定を容量計の1
V−1KHzレンジで容量を測定した後計算で誘電率を求
めた。それぞれの結果を(表2)に示す。
【0022】
【表2】
【0023】現像装置に組み込み磁性トナーを用いての
画像評価では細線の再現性に優れた結果が得られた。
【0024】比較例として(表3)に示す各組成物をそ
れぞれの母材樹脂の可塑化温度に応じた混練温度でペレ
ットとし、実施例と同様にしてマグネットロールを作成
しそれぞれの特性を測定した。その結果を(表4)に示
す。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】実施例と同様な画像評価を行ったが黒ベタ
部の白抜き細線の再現性が不完全な結果となり実用化に
欠けるものであった。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の現像ロールによれ
ば、非磁性スリーブ及びフランジを必要としない非常に
簡単な構成で安価な電子写真現像装置等に用いられる磁
気ブラシ現像用のマグネットロールが実現でき実用的価
値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるマグネットロールの
断面図
【図2】本発明の一実施例における電気特性測定時の概
念斜視図
【図3】従来の磁石ロールの一例の断面図
【図4】(a),(b),(c),(d)従来の磁石ロ
ールの製造工程要部を示す説明図
【図5】従来の磁石ロール製造工程の要部を示す説明図
【符号の説明】
1 導電性シャフト 2 複合樹脂マグネット組成物 3 銅箔テープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性のシャフトの表面に溶融型液晶樹脂
    とカップリング剤で表面処理された強磁性フェライト粉
    末を含む複合樹脂マグネット組成物の層を一体化して形
    成してなるマグネットロール。
  2. 【請求項2】強磁性フェライト粉末が総量に対して60
    〜70重量%の割合で含有される請求項1記載のマグネ
    ットロール。
  3. 【請求項3】複合樹脂マグネット組成物の層の厚さが
    1.5mm以下とした請求項1記載のマグネットロール。
JP28841991A 1991-11-05 1991-11-05 マグネツトロール Pending JPH05127535A (ja)

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JP28841991A JPH05127535A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 マグネツトロール

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28841991A JPH05127535A (ja) 1991-11-05 1991-11-05 マグネツトロール

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JPH05127535A true JPH05127535A (ja) 1993-05-25

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