JPH0512702U - 作動油タンク - Google Patents
作動油タンクInfo
- Publication number
- JPH0512702U JPH0512702U JP6775291U JP6775291U JPH0512702U JP H0512702 U JPH0512702 U JP H0512702U JP 6775291 U JP6775291 U JP 6775291U JP 6775291 U JP6775291 U JP 6775291U JP H0512702 U JPH0512702 U JP H0512702U
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- JP
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- wall portion
- ring
- peripheral wall
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 気密性が要求される上蓋開口部のカバー取付
部におけるシール性の向上を図る。 【構成】 上蓋2に穿設された交換口10の周囲に固着
されるリング状取付フランジ21を外周壁部21b、内
周壁部21a及び上面壁部21cから構成し、かつ内周
壁部を円錐斜面に形成すると共に、カバー12の下面に
固着されるリング状のO−リング保持フランジ24を上
面壁部24aと外周壁部24bから構成し、かつ外周壁
部を円錐斜面と、円錐斜面に延在して湾曲面に形成した
うえ、これら両フランジ24で形成される楔状空間にO
−リング16を圧縮変形させて挟持するように構成し
た。フランジの円錐斜面により成形時の型傷によるO−
リングの損傷が防げる。楔状空間に挟持されることによ
りO−リングが圧縮変形されて楔状のシール面が形成さ
れてシール性が向上する。O−リング嵌着時の位置決め
が容易で、かつカバー取付時のタンク内への脱落が防げ
る。
部におけるシール性の向上を図る。 【構成】 上蓋2に穿設された交換口10の周囲に固着
されるリング状取付フランジ21を外周壁部21b、内
周壁部21a及び上面壁部21cから構成し、かつ内周
壁部を円錐斜面に形成すると共に、カバー12の下面に
固着されるリング状のO−リング保持フランジ24を上
面壁部24aと外周壁部24bから構成し、かつ外周壁
部を円錐斜面と、円錐斜面に延在して湾曲面に形成した
うえ、これら両フランジ24で形成される楔状空間にO
−リング16を圧縮変形させて挟持するように構成し
た。フランジの円錐斜面により成形時の型傷によるO−
リングの損傷が防げる。楔状空間に挟持されることによ
りO−リングが圧縮変形されて楔状のシール面が形成さ
れてシール性が向上する。O−リング嵌着時の位置決め
が容易で、かつカバー取付時のタンク内への脱落が防げ
る。
Description
【0001】
本考案は生産性およびシール性を高めるようにした主として油圧式掘削機、ブ ルドーザ等の建設機械の油圧系統の作動油タンクに関し、詳しくは該作動油タン ク上蓋に穿設された開口部のカバー取付構造に係るものである。
【0002】
この種の油圧系統に備えられる作動油タンクは内圧が負荷されることから通常 の液体タンクに比べて気密性が要求されることから構造上強固に制作され、特に 作動用アクチェータを多数有する建設機械においては容量も大きく、しかも衝撃 、振動に対しても十分配慮されたものとなっている。図3、図4は、その一例を 示したもので図により概要を説明すると、代表符号Sで示す作動油タンクは凾体 状に溶接構成されたタンク本体1と、該タンク本体1の上面を溶接等で閉塞され た上蓋2から成り、作動油3は図示しない油圧系統の各アクチェータから戻り管 路4を経てタンク本体1内に入り、内設されているフイルタ5でごみ等の不純物 が分離除去されたうえ、下部導管6からタンク内に戻され、再びストレーナ7で 濾過されて送り管路8から図示しない油圧ポンプを経て各アクチェータに循環供 給されるようになっている。 かかる作動油タンクSの上蓋2には作動油の供給口9とストレーナ交換口10 の開口部が穿設され、これら開口部9、10には、それぞれキャップ11、カバ ー12で着脱可能に閉塞されている。
【0003】 上記上蓋2に穿設された開口部9、10、例えばストレーナ交換口10におけ るカバー12の取付けは従来図5に示すようにリング状で断面略L字形のリング 状取付フランジ13が交換口10の周囲に溶接により固着されており、この上面 壁部13aの下面にはボルト孔と整合したナット14が固着されている。またカ バー12の下面には上面壁部15aと外周壁部15bを備えたリング状の断面略 L字形のO−リング保持フランジが固着されており、このフランジ15の外周壁 部15bを前記取付フランジ13の内周壁部13bの内方に遊嵌させてあり、こ れら両フランジ13、15間にO−リング16を挟持したうえ、カバーをボルト 17により取付フランジ13にシールされた状態で取付けられるようになってい る。
【0004】
しかし、上記従来の取付フランジ13はストレーナ交換口10に近い位置にあ る内周壁部13bの下端を上蓋2に溶接で固着するようにしていることから溶接 時のスパツタ等のダストがタンク内に入るために余分な洗浄作業を要し、また作 業困難な内周面の溶接であることから作業性が悪いという欠点がある。
【0005】 もっとも、かような欠点を解消するための手段として例えば図6に示す実開平 3−25645がある。この提案によれば取付フランジ18を上記従来のものが 断面L字形になっていたものを垂直状の内周壁部18a、ボルト孔下面に袋ナッ ト19を固着した水平状の上面壁部18cおよび垂直状の外周壁部18bからな る断面略逆U字形に構成したうえ、ストレーナ交換口10の周囲において前記外 周壁部18bの下端を溶接により上蓋2に固着し、前記内周壁部18aとカバー 12の下面に固着された断面略L字形のリング状O−リング保持フランジ20を 係合させたうえ、この遊嵌部にO−リング16を挟持したうえ、取付フランジ1 8にカバー12をボルト17により縲着するようにしたものである。
【0006】 しかし、この提案によって先の従来例の欠点である溶接スパツタのタンク内に 入るおそれは解消され、また、取付フランジの剛性は強化されたことは是認され るが、先の提案および本提案のフランジには内圧が負荷され気密性が要求される 作動油タンクにおけるカバー取付部のシールとして重要なO−リングの取付けに は配慮されたものとなっておらず、これら従来技術はO−リングを取付フランジ 13、18とO−リング保持フランジ15、20の垂直嵌合面の狭い隙間に挟持 する構造となっているために、セットの位置決めが出来ず、ときにはタンク内に 脱落するおそれがある。しかも、これらフランジ13、15、18、20が略直 角の曲げ形状となっていることから絞り成形時の型傷によりO−リング16が損 傷を受けてシール性を損うおそれがある。 本考案は上記従来の不具合を改善する目的でなされたもので、O−リングの取 付けを容易にし、しかもシール性を向上するようにした開口部カバーの取付け構 造にした作動油タンクを提供しようとするものである。
【0007】
本考案は上記目的を達成するために、内部にフイルタ、ストレーナ等の濾過装 置を設けた凾体状のタンク本体と、該タンク上面を閉塞する上蓋と、該上蓋に前 記フイルタ、ストレーナの交換口および作動供給口等の開口部が穿設された作動 油タンクにおいて、前記上蓋開口部の周囲に固着されるリング状取付フランジを 外周壁部、内周壁部および上面壁部から構成し、かつ該内周壁部を円錐斜面に形 成すると共に、カバー下面に固着されるリング状O−リング保持フランジを上面 壁部と外周壁部から構成し、かつ該外周壁部を円錐斜面と、該斜面に延在して湾 曲面に形成したうえ、これら両フランジの円錐斜面の対峙で形成された楔状空間 にO−リングを圧縮変形された状態で挟持されたうえ、前記カバーを取付フラン ジに縲着するように構成した。
【0008】
上記構成で示した両フランジの円錐斜面の形成により曲げ角度が大きくなり絞 り成形時の型傷の発生が生じることがないので両フランジで形成される楔状空間 に挟持されるO−リングも切損を受けることがないのでシール性が保障されると 共に、この楔状挟持によって圧縮変形されるので一層シール効果が向上する。
【0009】 またO−リング保持フランジの下端部に形成した湾曲面によってO−リングを 予め、この湾曲面に嵌着することができるので位置決めが一定すると共に、カバ ーを取付フランジに縲着する際に脱落するおそれも解消されて作業が容易かつ迅 速に行うことができる。
【0010】
本考案の一実施例を添付図1、図2により詳述する。なお従来技術と同一部材 については同一符号を付して説明を省略する。図1は既述した従来技術と同様に 図3、図4に示した作動油タンクのストレーナ交換口のカバー取付部分を示した ものであって、図において2は作動タンクの上蓋、10は該上蓋2に穿設されて いるストレーナ交換口、そして12はカバーであって、このカバー12によりス トレーナ交換口10を閉塞するために、交換口10の周囲にはリング状の取付フ ランジ18が固着される。
【0011】 取付フランジ21は板金の絞り加工により成形され、内周壁部21a、外周壁 部21b及び上面壁部21cから構成されている。特に内周壁部21aは図2に 示すように型傷が生じないよう緩やかな曲げテーパ角度(α°)からなる円錐斜 面に形成してある。また上面壁部21cには全周等ピッチでボルト孔22が穿設 されると共に、この各ボルト孔22の下面にはナット23が固着されている。そ して、予めパーツとして製作された取付フランジ21は上蓋2の交換口10の周 面より外周側に位置させて外周壁部21bの下端曲げ部が上蓋2の上面に溶接等 で固着され、内周壁部21bの下端は曲げ部を上蓋させるだけで固着させない。
【0012】 次いでカバー12の下面にはリング状のO−リング保持フランジ24が上記取 付フランジ21の内周壁部21aに対峙するように固着される。該フランジ24 はカバー12の下面に当接して内周端が固着される上面壁部24aと、該上面壁 部24aの外周端から下方に延在した外周壁部24bから構成され、この外周壁 部24bは図2に示すように外方に向けてテーパ角度(β°)の円錐斜面に形成 し、更にこの円錐斜面から延在して半径(R)の湾曲面が形成されたものとなっ ている。なお下端上面角部は半径(r)の曲面に形成してある。
【0013】 次に上記両フランジ21、24を備えたストレーナ交換口10のカバー12取 付けについて述べると、先ず予めカバー12のO−リング保持フランジ24にO −リング16を嵌着することにより湾曲面で保持され不用意に脱落しないように してある。そして予めO−リング16を嵌着したカバー12のボルト孔25と取 付フランジ21の上面壁面21cのボルト孔22を整合しながらO−リング16 を取付フランジ21の内周壁部21aの円錐斜面に沿って押込むことにより、O −リング16は両フランジ24、24で形成される楔状の対峙空間にあって図示 影線で示す自由状態での円形が圧縮されて楔状の変形によって、この空間を占め タンクの内圧が外部に洩れないようにシールしてタンクの気密状態を保持し、次 いでボルト17によりカバー12が取付フランジ21に縲着される。
【0014】 なお本実施例はストレーナ交換口のカバー取付について述べたが、この取付構 造は、この開口部のカバーに限定されず作動油供給口カバーその他、この種の開 口部のカバー取付けにも及ぶもので、本考案は特に内圧が負荷される作業油タン クに好適なものとして限定したが通常の液体タンクにも容易に適用されるもので ある。
【0015】
本考案は以上の如く取付けフランジおよびO−リング保持フランジを緩やかな 曲げ角度による円錐斜面に形成したから型傷によるO−リングの損傷も防止され 、しかもこの両フランジの円錐斜面の対峙で形成される楔状空間に挟持されたO −リングは、楔状のシール面によってシール性が一層向上する。 更に、カバーに一体固着されたO−リング保持フランジに円錐斜面および湾曲 面を形成したからO−リングを予めカバーに嵌着保持することができるので位置 決めが一定し、しかも取付フランジにカバーを縲着する際も脱落することもなく 作業性も向上する。
【図1】本考案に係る作動油タンク上蓋のストレーナ交
換口のカバー取付部を示す要部断面図である。
換口のカバー取付部を示す要部断面図である。
【図2】図1のフランジ部の拡大断面図である。
【図3】作業油タンクの一例を示す平面である。
【図4】同側面である。
【図5】従来の作業油タンク上蓋ストレーナ交換口カバ
ーの取付構造を示す断面図である。
ーの取付構造を示す断面図である。
【図6】図5に示す別の従来例の断面図である。
S 作動油タンク 1 タンク本体 2 上蓋 9 作動油供給口 10 ストレーナ交換口 11 キャップ 12 カバー 16 O−リング 21 取付フランジ 21a 内周壁部 21b 外周壁部 21c 上面壁部 24 O−リング保持フランジ 24a 上面壁部 24b 外周壁部
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にフイルタ、ストレーナ等の濾過装
置を設けた凾体状のタンク本体と、該タンク上面を閉塞
する上蓋と、該上蓋に前記フイルタ、ストレーナの交換
口および作動油供給口等の開口部が穿設された作動油タ
ンクにおいて、前記上蓋開口部の周囲に固着されるリン
グ状取付フランジを外周壁部、内周壁部および上面壁部
から構成し、かつ該内周壁部を円錐斜面に形成すると共
に、カバー下面に固着されるリング状のO−リング保持
フランジを上面壁部と外周壁部から構成し、かつ該外周
壁部を円錐斜面と、該円錐斜面に延在した湾曲面に形成
したうえ、これら両フランジの円錐斜面の対峙で形成さ
れた楔状空間にO−リングを圧縮変形された状態で挟持
させたうえ、前記カバーを取付フランジに縲着するよう
にしたことを特徴とする作動油タンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6775291U JPH0512702U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 作動油タンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6775291U JPH0512702U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 作動油タンク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512702U true JPH0512702U (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=13353988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6775291U Pending JPH0512702U (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 作動油タンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0512702U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015135000A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械のツールボックス |
CN109989444A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-07-09 | 浙江顺得机械有限公司 | 一种挖掘机液压油箱 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP6775291U patent/JPH0512702U/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015135000A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | コベルコ建機株式会社 | 建設機械のツールボックス |
CN109989444A (zh) * | 2019-05-06 | 2019-07-09 | 浙江顺得机械有限公司 | 一种挖掘机液压油箱 |
CN109989444B (zh) * | 2019-05-06 | 2023-10-10 | 浙江顺得机械有限公司 | 一种挖掘机液压油箱 |
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