JPH05127025A - 光伝送体、点光源、点光源アレイ、平行光源、平行光源アレイ、液晶表示装置、計測装置、及び光伝送接続体 - Google Patents

光伝送体、点光源、点光源アレイ、平行光源、平行光源アレイ、液晶表示装置、計測装置、及び光伝送接続体

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JPH05127025A
JPH05127025A JP3319873A JP31987391A JPH05127025A JP H05127025 A JPH05127025 A JP H05127025A JP 3319873 A JP3319873 A JP 3319873A JP 31987391 A JP31987391 A JP 31987391A JP H05127025 A JPH05127025 A JP H05127025A
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JP
Japan
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light source
optical transmission
light
source array
parallel light
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Application number
JP3319873A
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English (en)
Inventor
Seiji Umemoto
清司 梅本
Shusaku Nakano
秀作 中野
Suguru Yamamoto
英 山本
Kazutaka Hara
和孝 原
Yasuo Fujimura
保夫 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光伝送効率に優れる異径型の光伝送体、光利
用効率に優れる点光源、点光源アレイ、平行光源、ない
し平行光源アレイ、良好な表示を示す視野角の広い液晶
表示装置、光利用効率に優れる計測装置、及び異径の光
伝送体の接続効率に優れる光伝送接続体を得ること。 【構成】 回転対称型の導光体(1)からなり、その屈
折率が半径方向の中心部から周辺部に向い漸減すると共
に、その外径が勾配をもって変化して両端で異径の光伝
送体、及びその光伝送体と光源と必要に応じてレンズと
の組合せからなる点光源、点光源アレイ、平行光源又は
平行光源アレイ、並びに前記平行光源アレイを光源に用
いた液晶表示装置、及び前記の点光源等を光源として有
する計測装置、並びに前記の光伝送体からなる光伝送接
続体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の伝送効率に優れる
光伝送体と、それを用いた光利用効率に優れる点光源、
点光源アレイ、平行光源、ないし平行光源アレイと、か
かる光源を用いた視野角に優れる液晶表示装置及び光利
用効率に優れる計測装置と、接続効率に優れる光伝送接
続体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SI(Steped Index)型光ファイ
バーからなるコーン型の光伝送体が知られていた。しか
しながら、全反射回数の増加や径変化の増大に応じて反
射角度が変化し、全反射臨界角を超える伝送不能な光が
増加して開口角が著しく狭くなり、光伝送効率に劣る問
題点があった。また光伝送効率の向上のために光源に特
殊な工夫を施す必要のある問題点もあった。光源の工夫
がないと伝送光の割合が大きく低下する。
【0003】また従来、遮光板にピンホールを形成して
点光源を得ること、及びかかる点光源にレンズを配置し
て平行光源を得ることが知られていた。しかしながら、
光源からの光の殆どが遮光板で遮られるため光の利用効
率に著しく劣る問題点があった。
【0004】一方、従来の液晶表示装置にあっては視野
角が狭く、斜め方向から見るとコントラストが低下した
り、色相が変化したりして、表示特性が著しく低下する
問題点があった。
【0005】他方、光を探針とする計測装置の場合、測
定精度の向上に強度の大きい光が要求される。しかし、
従来の点光源や平行光源では光の利用効率に劣るため高
出力の光源を用いる必要があり、消費電力が大きい難点
もさりながら、輻射熱が大きくて特殊な放熱装置を要し
たり、熱に弱いサンプルや液体ヘリウム等による低温雰
囲気下での計測でかかる輻射熱が測定結果に影響して、
正確な測定を阻害する致命的な問題点があった。
【0006】さらに、前記したコーン形のSI型光ファ
イバーを接続体として、径が異なる光ファイバーを接続
することが提案されているが、著しく狭い開口角のため
接続効率に劣り、かつGI型の異径光ファイバーの接続
が困難な問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、光の伝送効
率に優れる異径型の光伝送体、及び光の利用効率に優れ
る点光源、点光源アレイ、平行光源、ないし平行光源ア
レイ、並びに良好な表示を示す視野角の広さに優れる液
晶表示装置、及び光の利用効率に優れる計測装置、並び
に異径の光伝送体の接続が可能でその接続効率に優れる
光伝送接続体の開発を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転対称型の
導光体からなり、その屈折率が半径方向の中心部から周
辺部に向い漸減すると共に、その外径が勾配をもって変
化して両端で異径となっていることを特徴とする光伝送
体、及びその光伝送体の大径側に光源を配置してなるこ
とを特徴とする点光源、並びに前記の光伝送体をその大
径側と小径側が表裏の関係となるように面状に配列し、
かつその配列体における光伝送体の大径側に光源を配置
してなることを特徴とする点光源アレイを提供するもの
である。
【0009】また本発明は、前記の点光源の光出射側に
レンズを配置してなることを特徴とする平行光源、及び
前記の点光源アレイの光出射側にその光伝送体に対応さ
せてレンズを面状に配置してなることを特徴とする平行
光源アレイを提供するものである。
【0010】さらに本発明は、前記の平行光源アレイを
液晶パネルの片側に配置してなることを特徴とする液晶
表示装置、及びかかる液晶表示装置の光出射側に拡散板
を配置してなることを特徴とする液晶表示装置を提供す
るものである。
【0011】またさらに本発明は、前記した点光源、点
光源アレイ、平行光源又は平行光源アレイを光源として
有することを特徴とする計測装置、並びに前記した光伝
送体からなることを特徴とする光伝送接続体、及びかか
る光伝送体の両側に光伝送体を接続してなることを特徴
とする光伝送接続体を提供するものである。
【0012】
【作用】上記した構成の光伝送体とすることにより、そ
の径変化に基づいて光を集光(大径側→小径側)又は発
散(小径側→大径側)させることができる。しかもその
場合に、径変化による伝送光の漏れが小さくて光の伝送
効率に優れている。従って、大きい開口角を有するのと
等価な集光機能を発揮する。
【0013】前記の結果、光伝送体の大径側に光源を配
置することにより、その小径側に入射光を集光させて光
度を増大させることができ、大径側面積/小径側面積の
倍率にほぼ応じた明るい点光源を形成することができ
る。また複数の光伝送体を面状に配列することにより、
点光源アレイを形成することができる。そして、かかる
点光源ないし点光源アレイに対してレンズを配置するこ
とにより、平行光源ないし平行光源アレイに変換するこ
とができる。
【0014】一方、前記で得た平行光源アレイを液晶表
示装置の光源とすることにより、液晶パネルに垂直な光
を入射させることができ、その透過光を介して視角によ
る表示色の変化を抑制でき、良好な表示状態を形成する
ことができる。さらに、かかる表示光を拡散板を介して
散乱させることによりその視野角を拡大することができ
る。
【0015】また前記の点光源や平行光源ないしそのア
レイ体を光源として用いることにより、優れた光利用効
率に基づいて元光源の必要出力を低下でき、冷却装置の
省略や簡略化、あるいはサンプルや測定系への熱の影響
の低減を可能にして測定精度に優れる計測装置が得られ
る。
【0016】さらに上記の光伝送体は、異径の光伝送体
の接続体として用いることができ、その場合、径変化に
よる伝送損失が小さくて接続効率に優れている。加え
て、かかる接続体に異径の光伝送体を接続したものも、
長尺化された光伝送接続体として用いることができる。
【0017】
【実施例】本発明の光伝送体は、外径が勾配をもって変
化して両端で異径となっている回転対称型の導光体から
なり、その屈折率が半径方向の中心部から周辺部に向い
漸減するものである。その例を図1、図2に示した。1
が導光体であり、2は必要に応じて設けられるクラッド
である。
【0018】導光体は、両端が異径に形成されたもので
あるが、その各横断面においては可及的に回転対称(円
形)であることが好ましい。導光体における大径側及び
小径側の径は適宜に決定してよい。大径側/小径側の径
比を大きくすることが点光源の作成効率の点より有利で
ある。その例としては大径側0.1〜100mm、小径側
0.01〜10mmなどがあげられる。
【0019】導光体の軸方向における径変化は、外径に
勾配をもたせて付与される。その場合、外径の急激な変
化や段差的な変化は屈折率の急激な変化や段差的な変化
を招きやすくて好ましくない。好ましい径変化の状態
は、図1の如く滑らかで、かつ連続的に径変化する状態
や、図2の如く一定勾配で径変化する円錐形などであ
る。導光体の軸方向の長さは適宜に決定してよいが、大
径側/小径側の径比が大きくて短いものは伝送効率を低
下させやすい。かかる点より、導光体の軸方向の中心軸
と導光体の外周がなす角度がその径変化部分に基づいて
30度以内であることが好ましい。
【0020】導光体における屈折率の半径方向の中心部
から周辺部に向っての漸減は、急激な変化、ないしSI
型の如き段差的な変化でなければよい。好ましくは、半
径方向の中心部から放射方向に対称に屈折率が減少する
ものである。特に、式:nr=n0−cr2を満足するも
のは光伝送が良好で好ましい。式中、rは中心からの距
離、nrはr点での屈折率、n0は中心での屈折率、cは
定数である。
【0021】また導光体の径変化による伝送光の漏れ抑
制の点より、半径方向における中心と周辺での屈折率差
が異径両端の各近傍で可及的に等しいことが好ましい。
従ってその場合、小径側における半径方向の屈折率変化
の勾配は、大径側のそれよりも大きくなる。さらに両端
部間の中間部分における各横断面においても半径方向に
おける中心と周辺の屈折率差が可及的に等しいことが好
ましい。なお、光伝送体がクラッドを有する場合、その
屈折率は導光体の周辺部と可及的に同じであることが好
ましい。
【0022】導光体及び必要に応じてのクラッドを形成
する材質については特に限定はない。石英ないし他のガ
ラス、プラスチックの如き光透過性に優れるものが好ま
しい。光透過性に優れるプラスチックの例としては、ア
クリル系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリ
エステル系ポリマーなどがあげられる。クラッドを設け
る場合、導光体との材質上の組合せは任意である。ちな
みに、プラスチック製導光体とガラス製クラッドの組合
せ、ガラス製導光体とプラスチック製クラッドの組合
せ、あるいはプラスチック製導光体とプラスチック製ク
ラッドの組合せ、ガラス製導光体とガラス製クラッドの
組合せなどがあげられる。
【0023】所定の屈折率分布を有する導光体の形成
は、例えば予め作成した母材に気相あるいは液相等で周
辺部から屈折率調整用の不純物を拡散滲透させる方法、
クラッドとなるパイプの内部に屈折率の異なる原料を導
入し、内壁に順次堆積させてコア部を形成する方法、2
種類以上の光硬化性樹脂を混合し、その硬化速度の差を
利用して屈折率分布をもたせる方法、ゲル共重合法、そ
の他、2成分以上の構成材料の比率に分布をもたせて屈
折率分布を付与する方法など、適宜な方法で行ってよ
い。プラスチックの場合には、使用モノマーの種類を変
えた共重合化などによっても屈折率に変化をもたせるこ
とができる。
【0024】異径形態の光伝送体の形成は、適宜な方法
で行ってよい。その例としては、テーパー等による所定
の異径形態を有する金型等を用いて原料を押出し成形す
る方法、あるいは適宜な方法で所定の異径形態を有する
母材やパイプを形成し、それに前記した導光体に屈折率
分布をもたせる方法を適用する方法などがあげられる。
また、所定の屈折率分布を有する導光体となるロッドを
加熱下に引き伸ばす方法などによっても異径形態の光伝
送体を得ることができる。
【0025】なお導光体の入射側ないし出射側の端面形
態は任意である。図1、図2、図3、図4に例示した如
く、平面形態、凸レンズ形態、凹レンズ形態、凸型や凹
型等の二次元放物面形態など、適宜な形態とすることが
できる。
【0026】なお必要に応じて設けられるクラッドの厚
さや材質等については用途等に応じて適宜に決定してよ
い。着色物や不透明物、あるいは金属等の反射性物質な
どで形成することもできる。また、クラッドの周囲に例
えば金属薄膜の如き反射層を設けてもよい。
【0027】本発明の点光源は、上記した光伝送体にお
ける大径側に光源を配置することにより形成したもので
ある。その例を図5に示した。3が光伝送体、4が光源
である。5は遮光板である。光源としては適宜なものを
用いてよい。その例としては、冷陰極管、熱陰極管、タ
ングステンランプ、メタルハライドランプ、キセノンラ
ンプ、あるいはエレクトロルミネッセンスランプ等の面
状発光体などがあげられる。好ましく用いうる光源は発
熱量の低いものである。
【0028】光源の配置位置は適宜に決定される。光源
を光伝送体の直下に配置しない場合などには、反射鏡や
反射板などの適宜な導光手段を介して光源の光を光伝送
体に導くようにしてもよい。また、光伝送体の大径側を
光源の形状とフィットする形状に加工したり、光伝送体
に孔を設けて光源を挿入、ないし埋込むなど、光伝送体
に適宜な加工を施してもよい。
【0029】さらに光源の有効利用の点より、光源の背
後や側辺、上下辺等に反射鏡等を設けてもよい。光源の
挿入、ないし埋込方式等の場合には光伝送体にメッキ層
や蒸着層等からなる反射層などを形成してもよい。遮光
板を組み合わせて漏光の影響を防止することもでき、そ
の場合、光伝送体の光出射側(小径側)に遮光板を設け
ることが漏光の低減により有効である。
【0030】本発明の平行光源は、上記した点光源の光
出射側にレンズを配置することにより形成したものであ
る。その例を図6に示した。6がレンズであり、他の符
号は前記と同じである。レンズとしては、例えば球面レ
ンズ、シリンドリカルレンズ、非球面レンズ、屈折率分
布型レンズなど、その形状、材質、大きさ、焦点距離等
について特に限定はない。また配置についてもレンズの
特性に応じて適宜に決定してよい。レンズの周囲に遮光
板を配置することもできる。
【0031】本発明の点光源アレイは、光伝送体をその
大径側と小径側が表裏の関係となるように面状に配列
し、その配列体における光伝送体の大径側に光源を配置
することにより形成したものである。その例を図7に示
した。31が光伝送体をその大径側と小径側が表裏の関
係となるように面状に配列した、光伝送体1のアレイと
しての配列体、41が光源である。なお21は、配列体
31におけるシート状基材である。
【0032】配列体の形成は、例えばシート状基材に多
数の孔を設けてその配列孔に導光体形成材料を充填する
方式等の光伝送体後形成方法、予め形成した光伝送体を
配列しそれを樹脂等で固定化する方式等の光伝送体前形
成方法、導光体部分とその周囲部分を一体的に形成する
光伝送体同時形成方法などの適宜な方法で行うことがで
きる。光源としては適宜なものを用いてよく、光伝送体
と1対1で対応させる方式や、全体に対して単一光源を
配置する方式など任意である。各光伝送体に均一に配光
するために拡散シートや配光シート等を用いてもよい
し、反射板等を介した導光手段を採用してもよく、上記
した点光源の場合と同様に任意な方式を採ることができ
る。
【0033】本発明の平行光源アレイは、前記した点光
源アレイの光出射側にその光伝送体に対応させてレンズ
を面状に配置することにより形成したものである。その
例を図8に示した。61がレンズであり、他の符号は前
記の点光源アレイの場合と同じである。レンズとしては
単独レンズを配置してもよいし、レンズをアレイ化して
一体化したものを配置してもよく、任意に決定してよ
い。レンズをアレイ化したものは、例えばレンズとなる
凸部を形成配列させたプラスチックシートやガラス板な
どとして得ることができる。レンズをその焦点距離に応
じた位置に配置することにより各点光源からの光をほぼ
一様な方向の平行光に変換することができる。
【0034】本発明の液晶表示装置は、前記の平行光源
アレイを液晶パネルの片側に配置したものであり、必要
に応じて液晶表示装置の光出射側に拡散板を配置したも
のである。その例を図9に示した。7が平行光源アレ
イ、8が液晶パネル、9が拡散板である。液晶パネルと
しては、任意なものを用いてよく、その例としてはスー
パーツイストネマチック型の如き単純マトリクス型液晶
パネル、薄膜トランジスタ型の如きアクティブマトリク
ス型液晶パネルなどがあげられる。
【0035】必要に応じて配置される拡散板は、表示光
を散乱させて視野角を拡大させるためのものであり、適
宜な種類のものを用いてよい。その例としては、透明な
樹脂シート中に有機や無機の微粒子ないしフィラーを分
散させたもの、高分子又は低分子のドメインをシート状
の樹脂中に発現させたもの、高分子フィルムやガラス板
上に無機や有機の微粒子ないし繊維を分散させた樹脂層
を設けたもの、高分子フィルムやガラス板の表面を物理
的ないし化学的に粗面化処理したものなどがあげられ
る。なお液晶パネルと拡散板の間に導光体を介在させて
もよい。
【0036】本発明の計測装置は、図5〜図8に例示し
た如き本発明の点光源、平行光源、点光源アレイ又は平
行光源アレイを光源として有するものである。計測装置
は光を探針とするものであればよく、その種類について
は特に限定はない。その例としては、透過率計、低温に
おける電子状態測定装置、屈折率計などの物性評価用測
定装置などがあげられる。本発明は、平行光が要求さ
れ、被計測体が熱に弱い場合の計測装置の形成に特に有
利に適用することができる。
【0037】図10に結晶の光吸収を測定するための装
置系を例示した。42がランプハウスからなる光源、3
2が光伝送体、62がレンズでこれらが平行光源を形成
する。5は遮光板である。形成された平行光源は、低温
デュアービン10内に収容保持された結晶サンプル11
に導入され、その透過光が低温デュアービン10より出
て分光器12に入り、受光器13及び電圧計14を介し
て検知測定されるようになっている。
【0038】本発明の光伝送接続体は、図1や図2に例
示した如き本発明の光伝送体からなり、異径両端を利用
してその両端に異径の光伝送体を接続するためのもので
ある。接続される光伝送体は、石英やその他のガラス、
プラスチックなどの適宜な透光性材質で形成されたもの
であってよく、SI型やGI型の種類は任意である。S
I型とGI型などその種類や材質の異なる光伝送体を光
伝送接続体の両端に接続することもできる。接続する光
伝送体としては例えば、光ファイバー同士、光ファイバ
ーと受光素子、発光素子と光ファイバー、発光素子と受
光素子などがあげられるが、特に限定はない。
【0039】図11に光ファイバー同士の接続例を示し
た。33が本発明の光伝送体からな光伝送接続体であ
り、15は太径の光ファイバー、16はコリメーターレ
ンズ、17は細径の光ファイバーである。なお、18は
接続系の固定装置である。光伝送接続体とそれに接続す
る光伝送体との間には図例のように必要に応じレンズを
介在させて接続効率の向上をはかることもできる。また
空気等との界面形成による反射損を低減するため接続部
材を樹脂等を介して接着することもできる。
【0040】本発明の他の光伝送接続体は、本発明の光
伝送体の両端に光ファイバー等からなる光伝送体を接続
したものである。これは、本発明の光伝送体自体からな
る光伝送接続体を長尺化して、接続作業の容易化などを
はったものである。その場合、光伝送体の両側に設ける
光伝送体は任意であるが、一般には必要に応じレンズ等
を介して径が異なる光ファイバーなどが接続される。両
端に設ける光ファイバーは通例、その長さが等しいもの
とされるが、これに限定されず使用目的に応じて適宜な
長さとしてよい。
【0041】実施例1 ポリメチルメタクリレート(屈折率:1.49)からな
る内径5mmのパイプの一端を封止した後、その開口端よ
りメチルメタクリレートとベンジルメタクリレート(屈
折率:1.57)と重合開始剤の脱泡混合液を注入し、
60℃のウォーターバス中で完全に硬化させて母材を得
た。次にその母材の長さ方向の中央部を加熱後引き伸ば
してテーパー形状部を形成し、そのテーパー形状部を切
り出して端面を研磨し、長さ30mm、コア部分の大径3
mm、小径0.1mmの光伝送体を得た。そのコア部分は、
中心部に向かってベンジルメタクリレートが高濃度に分
布するものであった。
【0042】実施例2 実施例1に準じて、長さ40mm、コア部分の大径5mm、
小径0.1mmの光伝送体を得た。
【0043】実施例3 実施例1に準じて、長さ10mm、コア部分の大径300
μm、小径100μmの光伝送体を得た。
【0044】実施例4 ポリメチルメタクリレートからなる厚さ300μmのシ
ートに、多孔マスクを介してエキシマレーザーをパルス
照射し、大径側100μm、小径側10μmのテーパー状
貫通孔を150μmピッチで形成し、その貫通孔に実施
例1で用いた混合液を充填し、硬化させて貫通孔の中心
付近にベンジルメタクリレートが高濃度に分布する導光
体部からなる光伝送体をアレイ状に有する配列体を得
た。
【0045】比較例1 ポリカーボネート(屈折率:1.59)を注入硬化させ
たほかは実施例1に準じてほぼ同じ寸法の光伝送体を得
た。従ってこのものは、コアとクラッドの界面が明確
で、コアが一様な屈折率を有するものからなる。
【0046】比較例2 実施例2に準じて、コア部分に径差を有しない同径
(0.1mm)のストレートな光伝送体を得た。
【0047】比較例3 ポリカーボネートを注入硬化させたほかは実施例3に準
じてほぼ同じ寸法の光伝送体を得た。
【0048】比較例4 ポリカーボネートを充填硬化させたほかは実施例4に準
じて配列体を得た。
【0049】評価試験 実施例1,2、比較例1,2で得た光伝送体の大径側の
300mm離れた位置にタングステンランプを配置し、小
径側にコア径と同径のピンホールを有する遮光板をその
ピンホールを対応させて配置して出射光の輝度を測定し
た。前記において得られた輝度は、実施例1の場合91
2cd/m2、実施例2の場合1323cd/m2、比較
例1の場合219cd/m2、比較例2の場合196c
d/m2であった。なお光伝送体を用いない場合の輝度
は278cd/m2であった。また光伝送体を介した出
射光は点光源であり、従って本発明の光伝送体によって
光の利用効率が高い点光源が得られた。さらに、前記点
光源の遮光板側に凸レンズを配置し、平行光を形成して
それをスクリーンに投影して観察したところ、明らかに
本発明のいずれの実施例の場合も、比較例の場合よりも
明るいことが確認できた。
【0050】一方、実施例4、比較例4で得た配列体
(光伝送体アレイ)を用いて前記に準じ輝度を調べたと
ころ、形成された点光源アレイの各点光源において実施
例の場合には目視によっても明らかに比較例に比べて明
るいことが判定できた。また、前記に準じ凸レンズアレ
イを配置して平行光に変換した場合にも、実施例の場合
には目視によっても明らかに比較例に比べて明るいこと
が判定できた。
【0051】他方、実施例4の配列体と凸レンズアレイ
を組合せた平行光源アレイをスーパーツイストネマチッ
ク型液晶パネルの入射側に光源として配置し、液晶パネ
ルの出射側に光散乱性シートを配置して、そのディスプ
レイの視角による表示色の変化を調べた。また比較のた
めに、従来の光源を用いたものについても同様の変化を
調べた。その結果を図12に示した。図12のグラフよ
り、実施例の場合には色変化が少なく、良好な表示状態
を広い視野角で見ることができることがわかる。
【0052】さらに、実施例1で得た光伝送体と凸レン
ズを用いて図10に示した結晶の光吸収計測装置を形成
し、結晶の光吸収端波長の測定を行った。その結果、従
来の光源とピンホールと凸レンズからなる光源系の場合
に比べ、測定誤差を従来の60%に低減することができ
た。なおこの場合、実施例と比較例の平行光の輝度比
(実施例/比較例)は、点光源の場合と同様に約3.3
であった。
【0053】またさらに、実施例3、比較例3で得た光
伝送体を用いて、その大径側に長さ300mm、直径30
0μmのGI型光ファイバーを(入射側)、小径側に長
さ300mm、直径100μmのGI型光ファイバーを
(出射側)樹脂で端面接続し、その入射側よりタングス
テンランプを用いて光を入射させ、出射側の光ファイバ
ー端より出射する光の輝度を測定した。前記の結果、実
施例では214cd/m2、比較例では136cd/m2
であった。また、各GI型光ファイバーを光伝送体を用
いることなく直接接着剤で接続した場合の出射光の輝度
は、115cd/m2であった。
【0054】
【発明の効果】本発明の光伝送体によれば、伝送光の径
を変化させることができ、その場合に光の伝送量が低下
しにくく、入射光量を伝送損失少なく出射光として取出
すことができる。またかかる光伝送体を用いて光利用効
率の高い点光源、平行光源、又は面状光源を得ることが
でき、さらに接続効率に優れて伝送損失の少ない異径の
光伝送体を接続できる光伝送接続体を得ることができ
る。加えて、前記の面状平行光源を用いて良好な表示状
態で見ることができる視野角の広い液晶表示装置を得る
ことができ、また前記の各光源を用いて光利用効率に優
れて測定精度に優れる計測装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光伝送体の実施例の断面図。
【図2】光伝送体の他の実施例の断面図。
【図3】光伝送体の端部の説明断面図。
【図4】光伝送体の他の端部の説明断面図。
【図5】点光源の実施例の説明断面図。
【図6】平行光源の実施例の説明断面図。
【図7】点光源アレイの実施例の説明断面図。
【図8】平行光源アレイの実施例の説明断面図。
【図9】液晶表示装置の実施例の説明断面図。
【図10】計測装置の実施例の説明断面図。
【図11】光伝送接続体の実施例の説明断面図。
【図12】液晶表示装置の表示特性を示したグラフ。
【符号の説明】
1:導光体 3,32,33:光伝送体 31:光伝送体の配列体 4,41,42:光源 6,61,62:レンズ 7:平行光源アレイ 8:液晶パネル 9:拡散板 10:低温デュアービン 11:結晶サンプル 12:分光器 13:受光器 14:電圧計 15,17:接続された光伝送体
フロントページの続き (72)発明者 原 和孝 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 藤村 保夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転対称型の導光体からなり、その屈折
    率が半径方向の中心部から周辺部に向い漸減すると共
    に、その外径が勾配をもって変化して両端で異径となっ
    ていることを特徴とする光伝送体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光伝送体の大径側に光
    源を配置してなることを特徴とする点光源。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の光伝送体をその大径側
    と小径側が表裏の関係となるように面状に配列し、かつ
    その配列体における光伝送体の大径側に光源を配置して
    なることを特徴とする点光源アレイ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の点光源の光出射側にレ
    ンズを配置してなることを特徴とする平行光源。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の点光源アレイの光出射
    側にその光伝送体に対応させてレンズを面状に配置して
    なることを特徴とする平行光源アレイ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の平行光源アレイを液晶
    パネルの片側に配置してなることを特徴とする液晶表示
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の液晶表示装置の光出射
    側に拡散板を配置してなることを特徴とする液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項2、請求項3、請求項4又は請求
    項5に記載の点光源、点光源アレイ、平行光源又は平行
    光源アレイを光源として有することを特徴とする計測装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の光伝送体からなること
    を特徴とする光伝送接続体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の光伝送体の両側に光
    伝送体を接続してなることを特徴とする光伝送接続体。
JP3319873A 1991-11-06 1991-11-06 光伝送体、点光源、点光源アレイ、平行光源、平行光源アレイ、液晶表示装置、計測装置、及び光伝送接続体 Pending JPH05127025A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6061489A (en) * 1994-10-12 2000-05-09 Sharp Kabushiki Kaisha Light source and display
JP2019140331A (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 東芝デバイス&ストレージ株式会社 チップ移載部材、チップ移載装置、およびチップ移載方法

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