JPH05126790A - 酸素濃度検出装置 - Google Patents
酸素濃度検出装置Info
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- JPH05126790A JPH05126790A JP3286954A JP28695491A JPH05126790A JP H05126790 A JPH05126790 A JP H05126790A JP 3286954 A JP3286954 A JP 3286954A JP 28695491 A JP28695491 A JP 28695491A JP H05126790 A JPH05126790 A JP H05126790A
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- oxygen concentration
- target value
- monitoring voltage
- oxygen sensor
- voltage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸素センサの実使用における寿命をできるだ
け長くする。 【構成】 バーナ2を備える燃焼部3に燃焼用空気を供
給する送風手段5と、限界電流型酸素センサ10によっ
て検出される排気中の酸素濃度が、バーナ2に供給され
る燃料供給量に応じて設定される目標値に維持されるよ
うに、送風手段5を制御する制御手段9とを備える燃焼
装置の酸素濃度検出装置において、燃料供給量又は目標
値に基づいて、目標値が高くなるほど限界電流型酸素セ
ンサ10の監視電圧を高くするように、且つ、夫々の目
標値における水蒸気分解開始電圧以下にするように監視
電圧を変更設定する監視電圧設定手段9dが設けられて
いる。
け長くする。 【構成】 バーナ2を備える燃焼部3に燃焼用空気を供
給する送風手段5と、限界電流型酸素センサ10によっ
て検出される排気中の酸素濃度が、バーナ2に供給され
る燃料供給量に応じて設定される目標値に維持されるよ
うに、送風手段5を制御する制御手段9とを備える燃焼
装置の酸素濃度検出装置において、燃料供給量又は目標
値に基づいて、目標値が高くなるほど限界電流型酸素セ
ンサ10の監視電圧を高くするように、且つ、夫々の目
標値における水蒸気分解開始電圧以下にするように監視
電圧を変更設定する監視電圧設定手段9dが設けられて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、限界電流型酸素センサ
と、その限界電流型酸素センサが検出する酸素濃度の目
標値を設定する目標値設定手段とが設けられた酸素濃度
検出装置に関する。
と、その限界電流型酸素センサが検出する酸素濃度の目
標値を設定する目標値設定手段とが設けられた酸素濃度
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる酸素濃度検出装置に用いられる限
界電流型酸素センサ(以下、単に酸素センサという場合
もある)は、ディスク状の安定化ジルコニアの両面に設
けた電極間に直流電圧を印加したときに、酸素イオンを
キャリアとして流れる電流が酸素濃度によって変化する
ことを利用して酸素濃度を検出するものである。
界電流型酸素センサ(以下、単に酸素センサという場合
もある)は、ディスク状の安定化ジルコニアの両面に設
けた電極間に直流電圧を印加したときに、酸素イオンを
キャリアとして流れる電流が酸素濃度によって変化する
ことを利用して酸素濃度を検出するものである。
【0003】図9に示すように、この電流Iは電圧Vが
小さいときは電圧Vに比例して増加するが、やがて、電
圧Vが高くなっても増加しないフラット領域が観測され
る。このフラットな電流が限界電流であり、酸素濃度に
比例する電流値となる。そこで、電圧Vを上記フラット
領域のある電圧Vkに固定しておけば、電流値Iから酸
素濃度を検出することができる。この電圧Vkが監視電
圧である。
小さいときは電圧Vに比例して増加するが、やがて、電
圧Vが高くなっても増加しないフラット領域が観測され
る。このフラットな電流が限界電流であり、酸素濃度に
比例する電流値となる。そこで、電圧Vを上記フラット
領域のある電圧Vkに固定しておけば、電流値Iから酸
素濃度を検出することができる。この電圧Vkが監視電
圧である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この監視電圧Vkは、
水蒸気分解開始電圧より低い値にする必要がある。水蒸
気分解開始電圧より高くなると、酸素センサの検出対象
であるガス中に含まれる水蒸気が分解されて酸素イオン
が生じ、この影響で限界電流が図8に示すように大きく
なる。このために、酸素濃度を高めに検出してしまうの
である。
水蒸気分解開始電圧より低い値にする必要がある。水蒸
気分解開始電圧より高くなると、酸素センサの検出対象
であるガス中に含まれる水蒸気が分解されて酸素イオン
が生じ、この影響で限界電流が図8に示すように大きく
なる。このために、酸素濃度を高めに検出してしまうの
である。
【0005】一方、次のような問題もある。前記限界電
流が500℃程度の高温下で発生するため、酸素センサ
にはヒータが一体形成され、通電加熱されるが、この加
熱等に起因して酸素センサの劣化が生じる。すると、図
8に破線で示すようにような特性に変化し、限界電流に
達する電圧が高くなる。
流が500℃程度の高温下で発生するため、酸素センサ
にはヒータが一体形成され、通電加熱されるが、この加
熱等に起因して酸素センサの劣化が生じる。すると、図
8に破線で示すようにような特性に変化し、限界電流に
達する電圧が高くなる。
【0006】その結果、例えば酸素濃度21%において
は酸素センサの検出値(電流)は限界電流に達しない値
Ibとなり、劣化前の検出値Iaから大きく低下する。
これでは酸素濃度21%を正しく検出することはできな
い。従って、一点鎖線で示す特性が、酸素濃度21%に
おいても正しく検出できる劣化限界ということになる。
換言すれば、一点鎖線で示す特性に劣化するまでの時間
が酸素センサの実使用における寿命である。この寿命は
監視電圧が低いほど短くなるが、酸素センサを用いた製
品の寿命より短いと、酸素センサの交換等のメンテナン
スが必要になるので、好ましくない。本発明は、かかる
実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、酸素
センサの実使用における寿命をできるだけ長くすること
にある。
は酸素センサの検出値(電流)は限界電流に達しない値
Ibとなり、劣化前の検出値Iaから大きく低下する。
これでは酸素濃度21%を正しく検出することはできな
い。従って、一点鎖線で示す特性が、酸素濃度21%に
おいても正しく検出できる劣化限界ということになる。
換言すれば、一点鎖線で示す特性に劣化するまでの時間
が酸素センサの実使用における寿命である。この寿命は
監視電圧が低いほど短くなるが、酸素センサを用いた製
品の寿命より短いと、酸素センサの交換等のメンテナン
スが必要になるので、好ましくない。本発明は、かかる
実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、酸素
センサの実使用における寿命をできるだけ長くすること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の酸素濃度検出装
置は、限界電流型酸素センサと、その限界電流型酸素セ
ンサが検出する酸素濃度の目標値を設定する目標値設定
手段とが設けられたものであって、第1の特徴構成は、
前記目標値が高くなるほど前記限界電流型酸素センサの
監視電圧を高くするように、且つ、夫々の目標値におけ
る水蒸気分解開始電圧以下にするように前記監視電圧を
変更設定する監視電圧設定手段が設けられている点にあ
る。
置は、限界電流型酸素センサと、その限界電流型酸素セ
ンサが検出する酸素濃度の目標値を設定する目標値設定
手段とが設けられたものであって、第1の特徴構成は、
前記目標値が高くなるほど前記限界電流型酸素センサの
監視電圧を高くするように、且つ、夫々の目標値におけ
る水蒸気分解開始電圧以下にするように前記監視電圧を
変更設定する監視電圧設定手段が設けられている点にあ
る。
【0008】第2の特徴構成は、バーナを備える燃焼部
に燃焼用空気を供給する送風手段と、限界電流型酸素セ
ンサによって検出される排気中の酸素濃度が、前記バー
ナに供給される燃料供給量に応じて設定される目標値に
維持されるように、前記送風手段を制御する制御手段と
を備える燃焼装置の酸素濃度検出装置に第1の特徴構成
を適用したものにおいて、燃料供給量又は前記目標値に
基づいて、第1の特徴構成と同様にして前記監視電圧を
変更設定する監視電圧設定手段が設けられている点にあ
る。
に燃焼用空気を供給する送風手段と、限界電流型酸素セ
ンサによって検出される排気中の酸素濃度が、前記バー
ナに供給される燃料供給量に応じて設定される目標値に
維持されるように、前記送風手段を制御する制御手段と
を備える燃焼装置の酸素濃度検出装置に第1の特徴構成
を適用したものにおいて、燃料供給量又は前記目標値に
基づいて、第1の特徴構成と同様にして前記監視電圧を
変更設定する監視電圧設定手段が設けられている点にあ
る。
【0009】
【作用】酸素センサの水蒸気分解開始電圧は、図8に示
したように、検出対象ガスの酸素濃度が高くなるほど高
くなる。又、劣化による影響、即ち酸素センサの検出値
が限界電流に達しなくなる現象は酸素濃度が高い方から
発生する。本発明では、かかる点に着目し、酸素濃度が
高いほど酸素センサの監視電圧を高くして劣化による影
響を回避し、できるだけ長く酸素センサを使用できるよ
うにする。
したように、検出対象ガスの酸素濃度が高くなるほど高
くなる。又、劣化による影響、即ち酸素センサの検出値
が限界電流に達しなくなる現象は酸素濃度が高い方から
発生する。本発明では、かかる点に着目し、酸素濃度が
高いほど酸素センサの監視電圧を高くして劣化による影
響を回避し、できるだけ長く酸素センサを使用できるよ
うにする。
【0010】しかし、実際に酸素センサにより検出され
る酸素濃度に応じて監視電圧を変化させることは、酸素
濃度検出値と監視電圧との関係が複雑になり、制御がむ
づかしいので、第1の特徴構成に示すように、目標値設
定手段により設定される酸素濃度の目標値に応じて監視
電圧設定手段が監視電圧を変化させる構成としている。
る酸素濃度に応じて監視電圧を変化させることは、酸素
濃度検出値と監視電圧との関係が複雑になり、制御がむ
づかしいので、第1の特徴構成に示すように、目標値設
定手段により設定される酸素濃度の目標値に応じて監視
電圧設定手段が監視電圧を変化させる構成としている。
【0011】ここで、酸素濃度の目標値とは、例えば第
2の特徴構成に示す燃焼装置の酸素濃度検出装置にあっ
ては、バーナに供給される燃料供給量に応じて設定され
る排気中の酸素濃度の目標値である。その他、検出対象
気体の酸素濃度の予測値を目標値と考え、予測値に応じ
て監視電圧を変化させる場合を含む。
2の特徴構成に示す燃焼装置の酸素濃度検出装置にあっ
ては、バーナに供給される燃料供給量に応じて設定され
る排気中の酸素濃度の目標値である。その他、検出対象
気体の酸素濃度の予測値を目標値と考え、予測値に応じ
て監視電圧を変化させる場合を含む。
【0012】尚、目標値が高くなるほど酸素センサの監
視電圧を高く設定する際にも、夫々の目標値における水
蒸気分解開始電圧以下に設定する必要があることは前述
した通りである。又、第2の特徴構成の場合、目標値と
燃料供給量との関係が予め定まっているので、直接目標
値に基づいて監視電圧を設定する代わりに、燃料供給量
に基づいて監視電圧を設定するように構成してもよい。
視電圧を高く設定する際にも、夫々の目標値における水
蒸気分解開始電圧以下に設定する必要があることは前述
した通りである。又、第2の特徴構成の場合、目標値と
燃料供給量との関係が予め定まっているので、直接目標
値に基づいて監視電圧を設定する代わりに、燃料供給量
に基づいて監視電圧を設定するように構成してもよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、酸素セ
ンサの監視電圧を酸素濃度の目標値に応じて変更設定す
ることにより、酸素センサの実使用における寿命を長く
することができるものとなった。
ンサの監視電圧を酸素濃度の目標値に応じて変更設定す
ることにより、酸素センサの実使用における寿命を長く
することができるものとなった。
【0014】
【実施例】以下、本発明を給湯器に適用した実施例を図
面に基づいて説明する。本実施例の給湯器は図1に示す
ように構成されている。筒状ケース1内にバーナ2を備
える燃焼部3とその高温排気により水を加熱するフィン
チューブ型の熱交換器4が設けられている。筒状ケース
1の下端には燃焼部3に燃焼用空気を供給する送風手段
としてのファン5の吐出側が接続され、筒状ケース1の
上端には排気路6が接続されている。
面に基づいて説明する。本実施例の給湯器は図1に示す
ように構成されている。筒状ケース1内にバーナ2を備
える燃焼部3とその高温排気により水を加熱するフィン
チューブ型の熱交換器4が設けられている。筒状ケース
1の下端には燃焼部3に燃焼用空気を供給する送風手段
としてのファン5の吐出側が接続され、筒状ケース1の
上端には排気路6が接続されている。
【0015】バーナ2への燃料供給路7には燃料供給量
を調節するためのガス比例弁8が設けられている。ガス
比例弁8は、マイクロコンピュータを利用した燃焼コン
トローラ9によって、その開度が制御される。つまり、
燃焼コントローラ9内の比例弁制御回路9aが、設定手
段Rによって設定された設定湯温と湯温検出手段Sによ
って検出される湯温との偏差を小さくするようにガス比
例弁8の励磁電流を制御し、もって燃料供給量を制御す
る。
を調節するためのガス比例弁8が設けられている。ガス
比例弁8は、マイクロコンピュータを利用した燃焼コン
トローラ9によって、その開度が制御される。つまり、
燃焼コントローラ9内の比例弁制御回路9aが、設定手
段Rによって設定された設定湯温と湯温検出手段Sによ
って検出される湯温との偏差を小さくするようにガス比
例弁8の励磁電流を制御し、もって燃料供給量を制御す
る。
【0016】湯温を制御するには、バーナ2への燃料供
給量のみならず、燃焼部3への燃焼用空気の供給量をも
適切に制御する必要がある。そこで、燃焼コントローラ
9は、ファン5の送風量、即ち回転数をも制御する。そ
して、燃焼部3への空気供給量が適正であるかどうかを
監視すべく、排気中の酸素濃度を検出する限界電流型酸
素センサ(以下、単に酸素センサという)10が排気路
6に設けられている。つまり、排気中の酸素濃度が適正
値より大きければ、空気供給量が過剰気味であると判断
し、適正値より小さければ空気供給量が不足気味である
と判断することができる。
給量のみならず、燃焼部3への燃焼用空気の供給量をも
適切に制御する必要がある。そこで、燃焼コントローラ
9は、ファン5の送風量、即ち回転数をも制御する。そ
して、燃焼部3への空気供給量が適正であるかどうかを
監視すべく、排気中の酸素濃度を検出する限界電流型酸
素センサ(以下、単に酸素センサという)10が排気路
6に設けられている。つまり、排気中の酸素濃度が適正
値より大きければ、空気供給量が過剰気味であると判断
し、適正値より小さければ空気供給量が不足気味である
と判断することができる。
【0017】酸素センサ10は、図2に示すように、セ
ンサエレメント11、端子12、端子台13、メッシュ
カバー14からなる。センサエレメント11は、図3に
示すように、ディスク状の安定化ジルコニア11aの両
側に白金電極11bを形成し、その片側に小孔11cが
設けられたキャップ11dを接合して構成されている。
両電極11b間に電圧を印加すると、ポンピング作用に
より酸素イオンをキャリアとする電流が流れる。
ンサエレメント11、端子12、端子台13、メッシュ
カバー14からなる。センサエレメント11は、図3に
示すように、ディスク状の安定化ジルコニア11aの両
側に白金電極11bを形成し、その片側に小孔11cが
設けられたキャップ11dを接合して構成されている。
両電極11b間に電圧を印加すると、ポンピング作用に
より酸素イオンをキャリアとする電流が流れる。
【0018】キャップ11d内への空気の流入が小孔1
1cによって制限されることから電圧の所定領域で電流
がほぼ一定(限界電流)になる。そして、この限界電流
は空気中の酸素濃度に比例して変化するので、一定電圧
(監視電圧)を両電極11b間に印加しておき、そのと
きの電流値から酸素濃度を検出することができる。又、
上記ポンピング作用は、高温(500℃程度)において
発生するするので、キャップ11d上部にヒータ11e
を一体に形成し、ヒータ11eへの通電によりセンサエ
レメント11を加熱するように構成している。
1cによって制限されることから電圧の所定領域で電流
がほぼ一定(限界電流)になる。そして、この限界電流
は空気中の酸素濃度に比例して変化するので、一定電圧
(監視電圧)を両電極11b間に印加しておき、そのと
きの電流値から酸素濃度を検出することができる。又、
上記ポンピング作用は、高温(500℃程度)において
発生するするので、キャップ11d上部にヒータ11e
を一体に形成し、ヒータ11eへの通電によりセンサエ
レメント11を加熱するように構成している。
【0019】酸素センサ10の検出値(電流値)は、燃
焼コントローラ9に入力される。一方、良好な燃焼状態
における排気中の酸素濃度の適正値は、バーナ2への燃
料供給量、即ちガス比例弁電流に応じて変化することが
実験によりわかっている。そこで、燃焼コントローラ9
内の目標値設定手段9bが、酸素濃度の目標値を、例え
ば図4のような関係に基づいて燃料供給量から算出して
設定し、燃焼コントローラ9は、酸素センサ10の検出
値がこの目標値に維持されるように燃焼用空気の供給量
を調節する。つまり、燃焼コントローラ9内のファン制
御回路9cがファン5に印加する電圧を制御することに
よりその回転数が変化し、空気の供給量が調節される。
焼コントローラ9に入力される。一方、良好な燃焼状態
における排気中の酸素濃度の適正値は、バーナ2への燃
料供給量、即ちガス比例弁電流に応じて変化することが
実験によりわかっている。そこで、燃焼コントローラ9
内の目標値設定手段9bが、酸素濃度の目標値を、例え
ば図4のような関係に基づいて燃料供給量から算出して
設定し、燃焼コントローラ9は、酸素センサ10の検出
値がこの目標値に維持されるように燃焼用空気の供給量
を調節する。つまり、燃焼コントローラ9内のファン制
御回路9cがファン5に印加する電圧を制御することに
よりその回転数が変化し、空気の供給量が調節される。
【0020】次に、酸素センサ10の監視電圧の設定に
ついて説明する。前述したように、酸素センサ10は、
一定の監視電圧を印加したときの電流(検出値)が酸素
濃度に応じて変化することを利用して酸素濃度を検出す
るものであるが、本装置においては、監視電圧を前述の
酸素濃度の目標値に応じて変化させている。つまり、燃
焼コントローラ9内の監視電圧設定手段9dが、図5に
示すように、目標値が高くなるほど監視電圧を高く設定
する。
ついて説明する。前述したように、酸素センサ10は、
一定の監視電圧を印加したときの電流(検出値)が酸素
濃度に応じて変化することを利用して酸素濃度を検出す
るものであるが、本装置においては、監視電圧を前述の
酸素濃度の目標値に応じて変化させている。つまり、燃
焼コントローラ9内の監視電圧設定手段9dが、図5に
示すように、目標値が高くなるほど監視電圧を高く設定
する。
【0021】さらに、夫々の目標値における水蒸気分解
開始電圧以下になるように、監視電圧を設定している。
従って、酸素センサ10の印加電圧と電流(検出値)と
の関係を示す図6において、監視電圧は例えば直線mで
示すように設定される。図中のV2 ,V7 ,V15,V21
は、夫々酸素濃度2%、7%、15%、21%における
水蒸気分解開始電圧である。これらの水蒸気分解開始電
圧は予め実験によりわかっている。
開始電圧以下になるように、監視電圧を設定している。
従って、酸素センサ10の印加電圧と電流(検出値)と
の関係を示す図6において、監視電圧は例えば直線mで
示すように設定される。図中のV2 ,V7 ,V15,V21
は、夫々酸素濃度2%、7%、15%、21%における
水蒸気分解開始電圧である。これらの水蒸気分解開始電
圧は予め実験によりわかっている。
【0022】このように、酸素濃度の目標値が高くなる
ほど監視電圧を高く設定するのは、低い酸素濃度におい
ては水蒸気分解開始電圧以下の監視電圧としながら、高
い酸素濃度においては酸素センサ10が劣化して破線の
ような特性に変化しても、酸素濃度を正しく検出できる
ようにするためである。この結果、酸素センサ10の実
使用上の寿命を長くすることができる。
ほど監視電圧を高く設定するのは、低い酸素濃度におい
ては水蒸気分解開始電圧以下の監視電圧としながら、高
い酸素濃度においては酸素センサ10が劣化して破線の
ような特性に変化しても、酸素濃度を正しく検出できる
ようにするためである。この結果、酸素センサ10の実
使用上の寿命を長くすることができる。
【0023】次に、燃焼開始から停止までの燃焼コント
ローラ9による制御について、図7の流れ図に基づいて
説明する。給湯栓(図示せず)が開かれ、水流スイッチ
15がオンになると、先ず、ファン5が駆動され所定時
間のプリパージが行われた後、燃焼が開始される。即
ち、ガス比例弁8等が開成され、バーナ2が点火され
る。そして、以下のような定常燃焼制御が実行される。
ローラ9による制御について、図7の流れ図に基づいて
説明する。給湯栓(図示せず)が開かれ、水流スイッチ
15がオンになると、先ず、ファン5が駆動され所定時
間のプリパージが行われた後、燃焼が開始される。即
ち、ガス比例弁8等が開成され、バーナ2が点火され
る。そして、以下のような定常燃焼制御が実行される。
【0024】先ず、設定手段Rによって設定された設定
湯温と湯温検出手段Sによって検出される検出湯温とを
読み込む。そして、設定湯温と検出湯温との偏差に基づ
いて燃料供給量(即ちガス比例弁8の操作量)を決定す
る(処理(イ))。この燃料供給量(操作量)に応じた
励磁電流でガス比例弁8が駆動される。
湯温と湯温検出手段Sによって検出される検出湯温とを
読み込む。そして、設定湯温と検出湯温との偏差に基づ
いて燃料供給量(即ちガス比例弁8の操作量)を決定す
る(処理(イ))。この燃料供給量(操作量)に応じた
励磁電流でガス比例弁8が駆動される。
【0025】次に、上記燃料供給量に応じて酸素濃度の
目標値が決定される(処理(ロ))と共に、酸素濃度の
目標値に応じた監視電圧が設定される。この監視電圧が
酸素センサ10に印加され、その検出値が読み込まれる
(処理(ハ))。そして、目標値と検出値との偏差に基
づいて空気供給量(ファン5の操作量)が決定され、こ
の空気供給量に応じた電圧でファン5が駆動される。水
流スイッチ15がオフになるまで処理(ハ)以降の上記
処理が繰り返される。
目標値が決定される(処理(ロ))と共に、酸素濃度の
目標値に応じた監視電圧が設定される。この監視電圧が
酸素センサ10に印加され、その検出値が読み込まれる
(処理(ハ))。そして、目標値と検出値との偏差に基
づいて空気供給量(ファン5の操作量)が決定され、こ
の空気供給量に応じた電圧でファン5が駆動される。水
流スイッチ15がオフになるまで処理(ハ)以降の上記
処理が繰り返される。
【0026】給湯栓が閉じられ、水流スイッチ15がオ
フになると、燃焼停止処理が行われる。即ちガス比例弁
8等が閉じられて燃焼が停止し、ファン5は数分間のポ
ストパージ終了後に停止される。
フになると、燃焼停止処理が行われる。即ちガス比例弁
8等が閉じられて燃焼が停止し、ファン5は数分間のポ
ストパージ終了後に停止される。
【0027】以下に別実施例について列記する。 上記実施例において、酸素濃度の目標値に基づいて
監視電圧を設定する代わりに、燃料供給量に基づいて監
視電圧を設定するように構成してもよい。酸素濃度の目
標値が燃料供給量に基づいて設定されるので同じことで
ある。
監視電圧を設定する代わりに、燃料供給量に基づいて監
視電圧を設定するように構成してもよい。酸素濃度の目
標値が燃料供給量に基づいて設定されるので同じことで
ある。
【0028】 上記実施例の図5及び図6において
は、監視電圧が酸素濃度の目標値に応じて連続的に変化
しているが、酸素濃度の目標値を数段階に分けて、それ
に応じて監視電圧を階段状に変化させるように構成して
もよい。
は、監視電圧が酸素濃度の目標値に応じて連続的に変化
しているが、酸素濃度の目標値を数段階に分けて、それ
に応じて監視電圧を階段状に変化させるように構成して
もよい。
【0029】 酸素濃度の目標値に応じて監視電圧を
変更設定する監視電圧設定手段としては、ハードウェア
回路で構成してもよいし、マイクロコンピュータのプロ
グラムで構成してもよい。後者の場合は、上記のように
監視電圧を階段状に変化させるようにすれば簡単に構成
できる。
変更設定する監視電圧設定手段としては、ハードウェア
回路で構成してもよいし、マイクロコンピュータのプロ
グラムで構成してもよい。後者の場合は、上記のように
監視電圧を階段状に変化させるようにすれば簡単に構成
できる。
【0030】 限界型酸素センサは、上記実施例の構
造に限らず、例えば図8に示すような構造のものを用い
てもよい。図8において11fは多孔性セラミック材に
より構成され、空気(酸素)の通過を部分的に許容して
いる。又、ヒータ11gも空気(酸素)の通過を許容す
べく多孔性セラミック材で形成されている。
造に限らず、例えば図8に示すような構造のものを用い
てもよい。図8において11fは多孔性セラミック材に
より構成され、空気(酸素)の通過を部分的に許容して
いる。又、ヒータ11gも空気(酸素)の通過を許容す
べく多孔性セラミック材で形成されている。
【0031】 本発明は、実施例のような給湯器に限
らず、限界電流型酸素センサを用いた各種の酸素濃度検
出装置に適用できる。
らず、限界電流型酸素センサを用いた各種の酸素濃度検
出装置に適用できる。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明の実施例に係る湯沸器の構成図
【図2】限界電流型酸素センサの断面図
【図3】センサユニットの断面図
【図4】燃料供給量と酸素濃度目標値との関係を示すグ
ラフ
ラフ
【図5】限界電流型酸素センサの監視電圧と酸素濃度目
標値との関係を示すグラフ
標値との関係を示すグラフ
【図6】限界電流型酸素センサの特性図
【図7】燃焼コントローラ(制御手段)の処理を示す流
れ図
れ図
【図8】別実施例の限界型酸素センサのセンサユニット
の断面図
の断面図
【図9】従来例に係る限界電流型酸素センサの特性図
2 バーナ 3 燃焼部 5 送風手段 9 制御手段 9d 監視電圧設定手段 9b 目標値設定手段 10 限界電流型酸素センサ
Claims (2)
- 【請求項1】 限界電流型酸素センサ(10)と、その
限界電流型酸素センサ(10)が検出する酸素濃度の目
標値を設定する目標値設定手段(9b)とが設けられた
酸素濃度検出装置であって、前記目標値が高くなるほど
前記限界電流型酸素センサ(10)の監視電圧を高くす
るように、且つ、夫々の目標値における水蒸気分解開始
電圧以下にするように前記監視電圧を変更設定する監視
電圧設定手段(9d)が設けられている酸素濃度検出装
置。 - 【請求項2】 バーナ(2)を備える燃焼部(3)に燃
焼用空気を供給する送風手段(5)と、限界電流型酸素
センサ(10)によって検出される排気中の酸素濃度
が、前記バーナ(2)に供給される燃料供給量に応じて
設定される目標値に維持されるように、前記送風手段
(5)を制御する制御手段(9)とを備える燃焼装置の
酸素濃度検出装置であって、前記燃料供給量又は前記目
標値に基づいて、前記目標値が高くなるほど前記限界電
流型酸素センサ(10)の監視電圧を高くするように、
且つ、夫々の目標値における水蒸気分解開始電圧以下に
するように前記監視電圧を変更設定する監視電圧設定手
段(9d)が設けられている酸素濃度検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286954A JPH05126790A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 酸素濃度検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3286954A JPH05126790A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 酸素濃度検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05126790A true JPH05126790A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=17711109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3286954A Pending JPH05126790A (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 酸素濃度検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05126790A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7923518B2 (en) | 2007-05-22 | 2011-04-12 | Lanxess Deutschland Gmbh | Nitrile rubbers |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP3286954A patent/JPH05126790A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7923518B2 (en) | 2007-05-22 | 2011-04-12 | Lanxess Deutschland Gmbh | Nitrile rubbers |
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