JPH05126384A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH05126384A
JPH05126384A JP3287745A JP28774591A JPH05126384A JP H05126384 A JPH05126384 A JP H05126384A JP 3287745 A JP3287745 A JP 3287745A JP 28774591 A JP28774591 A JP 28774591A JP H05126384 A JPH05126384 A JP H05126384A
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JP
Japan
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evaporator
air
relative humidity
surface temperature
temperature
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JP3287745A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Kanazawa
尋敏 金沢
Toshiya Ueno
寿也 上野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内空気の雰囲気に応じて,上記室内空気の
除湿を最適に行うことのできる空気調和機の提供。 【構成】 空気調和機の制御回路9においては,相対湿
度演算部15が室内空気の相対湿度Hを演算,又は検出
する。そこで目標エバポレータ表面温度設定部13は上
記相対湿度Hに応じた最大除湿量を得ることのできるエ
バポレータ4の目標表面温度TESを設定する。そして,
送風量制御部14は上記目標表面温度T ESに基づいてエ
バポレータ4の表面温度を上記目標温度TESに近づける
ように,エパポレータ表面への送風量F(N)を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば冷媒の蒸発潜熱
を利用して室内空気の除湿を行う冷凍サイクルを備えた
空気調和機に係り,特にそのときの室内空気の雰囲気に
応じて高効率で除湿を行うことのできる空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記したような冷凍サイクルを備えた空
気調和機の一例としては,いわゆる簡易式冷風機が挙げ
られる。この簡易式冷風機は,室内を移動させることの
できる比較的小型のものであって,本体内に上記冷凍サ
イクルを備え,この冷凍サイクルの冷媒の蒸発器(以下
エバポレータという)により冷却された冷風を利用者に
向けて送風し,上記冷凍サイクルの凝縮器(以下,コン
デンサという)からの排熱を受けた暖気をそのまま室内
に戻す構成になっている。このとき,上記エバポレータ
の表面温度及び当該表面近傍の空気温度は,室内空気の
除湿を目的とする運転の場合,室内空気の露点温度より
も低い(即ち,相対湿度としては上記蒸発器の近傍の空
気の方が室内空気よりも高い)ので,上記エバポレータ
の表面に室内空気中の湿気が凝縮し,結露水として回収
される結果,室内空気が除湿される。従って,上記した
ような簡易式冷風機は,室内空気全体としての温度を低
下させることはできないが,例えば設定された温度の冷
風を設定された風量で利用者に向けて吹出すことにより
利用者に冷風感を与えると共に,室内空気の除湿を行う
ことができるといった特徴を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の簡易式冷風
機では,上記したように,利用者の冷風感を得る目的で
冷凍サイクルを運転させた結果,結果的に室内空気が除
湿されていた。ところが,室内空気の雰囲気(空気温度
や空気湿度)は常に一定とは限らず,又その雰囲気によ
って最大に除湿し得る除湿量も変化する。しかしなが
ら,上記従来の簡易式冷風機は,室内空気の雰囲気に応
じた最大の除湿を行うようなエバポレータの表面温度に
制御することができなかった。従って,本発明の目的と
するところは,室内空気の雰囲気に応じて,上記室内空
気の除湿を最適に行うようにエバポレータの表面温度を
適正に制御することのできる空気調和機を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,冷媒が流通する冷媒管を介して,上記冷媒を蒸
発させる蒸発器を含む所定の冷凍サイクル要素が連結さ
れてなる冷凍サイクルと,上記蒸発器に室内空気を送風
する送風機とを備え,室内空気の相対湿度よりも上記蒸
発器の表面近傍の空気の相対湿度が高い状態で上記蒸発
器に送風することにより,上記室内空気の除湿を行う空
気調和機において,室内空気の相対湿度を検出する相対
湿度検出手段と,上記検出された相対湿度に応じて上記
蒸発器への送風量を制御する送風量制御手段とを具備し
てなる点に係る空気調和機として構成されている。尚,
上記主たる手段における相対湿度を上記蒸発器の表面温
度と上記室内空気の乾球温度とに基づいて検出する構成
とすることもできる。また,上記主たる手段において,
上記蒸発器への送風量を制御するにあたり,上記相対湿
度から最大除湿量の得られる上記蒸発器の目標表面温度
を求め,当該求められた目標表面温度と実測された上記
蒸発器の表面温度とに基づいて制御することもできる。
更に,上記主たる手段における上記室内空気の乾球温度
を,上記冷凍サイクルの停止中に上記送風機を所定期間
駆動させた後に,上記蒸発器表面に設けた温度センサに
より実測する構成とすることも可能である。
【0005】
【作用】本発明に係る空気調和機では,除湿運転の前提
として,室内空気の相対湿度よりも上記蒸発器の表面近
傍の空気の相対湿度が高い状態,即ち室内空気の露点温
度の方が上記蒸発器の表面近傍の空気温度よりも高い状
態で除湿運転が行われる。従って,上記蒸発器への室内
空気の送風量が変わると,上記蒸発器の表面温度が変化
する。これに伴って,蒸発器表面より結露水として除去
される除湿量も変化する。そこで,相対湿度検出手段が
室内空気の相対湿度を検出する。そして,送風量制御手
段が上記検出された相対湿度に応じて,冷凍サイクルの
蒸発器への送風量を制御する。これによって,上記蒸発
器の表面温度が制御され,結果的にこの蒸発器による室
内空気の除湿量が上記検出された相対湿度に応じて調整
される。また,上記した構成の如く,上記相対湿度から
求めた目標表面温度と実測された表面温度とに基づいて
上記送風量を制御する場合には,上記検出された相対湿
度に応じた最大量の除湿を行うことができる。更に,上
記した構成の如く,上記蒸発器表面に設けた温度センサ
により,上記蒸発器表面温度と室内空気の乾球温度の双
方を実測することができる。これにより,温度センサが
1つで済み,製造コストの低減化を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る空気調和機の除湿運
転制御の基本概念を示すブロック図,図2は上記空気調
和機の制御回路による制御の概念を示すブロック図,図
3は上記空気調和機の概略構成を示す構成図,図4は上
記空気調和機の各運転モードにおける送風機の送風量レ
ベルを示すテーブル図,図5はある相対湿度におけるエ
バポレータの表面温度又は目標表面温度と室内空気の乾
球温度との関係を示すグラフ図,図6はある雰囲気にお
ける室内空気からの除湿量とエバポレータの表面温度と
の関係を示すグラフ図,図7は上記エバポレータの表面
温度と目標表面温度との関係を示すグラフ図,図8は相
対湿度の違いによる室内空気の乾球温度とエバポレータ
の表面温度との関係を示すグラフ図,図9は上記空気調
和機の制御回路による除湿運転モードの処理手順を示す
フローチャート,図10は一定の相対湿度において運転
モードの違いによる室内空気の乾球温度と除湿量との関
係を示すグラフ図である。本実施例に係る空気調和機1
は,先ず図3に示すように,気体冷媒圧縮用の圧縮機1
0と,気体冷媒凝縮用のコンデンサ2と,冷媒圧力絞り
機構としてのキャピラリチューブ3と,冷媒を蒸発させ
ることにより室内空気を冷却するエバポレータ4とが冷
媒管81〜84を介して環状に連結されてなる冷凍サイ
クルを備えている。また,上記空気調和機1はコンデン
サ2の近傍にこのコンデンサ2へ送風する送風機5と,
上記エバポレータ4の近傍にこのエバポレータ4に室内
空気を送風する送風機6とを備え,更に上記エバポレー
タ4の表面にはこのエバポレータ4のパイプ表面温度を
検知する例えばサーミスタ等の温度センサ7が固設され
ている。また,上記空気調和機1の運転制御を行う制御
回路9の入力側には上記温度センサ7が接続され,その
出力側には上記圧縮機10,送風機5,送風機6がいず
れも接続されている。
【0007】上記空気調和機1は,顕熱比を大きく取る
ことにより室内空気の冷却を主とする「冷風運転モー
ド」と,上記顕熱比を小さくして室内空気からの除湿量
を最大にすることを主とする「除湿運転モード」の2つ
の機能を備えている。そして,上記エバポレータ4側の
送風機6は,巻線仕様について,主コイルと補コイルの
巻線比の異なる強タップ(図4中のHiタップ)と弱タ
ップ(図4中のLoタップ)とに切り替え可能な,いわ
ゆる強,弱2段階に速度調節可能な送風機である。この
タップ切り替えは上記制御回路9からの指令信号により
必要に応じて行われる。また,上記送風機6への電源
は,例えばトライアック等を利用して交流電源波形の一
周期分をさまざまな周期分(例えば9周期分から1周期
分の間引き(図4中の1:8間引きに対応)〜3周期分
から1周期分の間引き(同図中の1:2間引きに対
応))毎に間引いた状態の電源として上記制御回路9に
より供給されることによって上記送風機6の送風量が,
いわゆる交流電源波形の「間引き制御」として制御され
る。一方,コンデンサ2側の送風機5についても上記交
流電源波形の間引き制御による3段階の送風量切り替え
を行うことができる。但し,除湿運転モードの場合,上
記送風機5の送風量は,後述するA制御領域における送
風レベルモード(F(1))以外は一定である。このよ
うに,図中の表に示す如く,各送風機6,5の制御内容
の組み合わせによって,除湿運転モードの場合,停止中
のモード(F(0))も含めると,送風レベルモードは
「F(0)〜F(7)」の8段階に設定されている。ま
た冷風運転モードの場合,上記送風レベルモードの強
(Hi),中(Mi),弱(Lo)の3段階に設定され
ている。そして,上記除湿運転モードの場合,送風レベ
ルモードF(1)はエバポレータ4の表面に霜付が発生
するエバポレータ表面の温度領域(以下,A制御領域と
いう)のとき実行され,上記送風レベルモードF(2)
〜F(7)は,上記の如く霜付を生じないエバポレータ
表面の温度領域(以下,B制御領域という)のとき実行
される。なお,上記B制御領域において,エバポレータ
4への送風量はF(2)からF(7)に向かう程大きく
なる。
【0008】引き続き室内空気の雰囲気(空気温度,相
対湿度,絶対湿度等)に応じて上記室内空気から最大の
除湿量を得ようとするときの最適なエバポレータ4の表
面温度を決定するための基本的な概念につき以下説明す
る。任意の冷凍サイクルにおいて,室内空気のある雰囲
気のもとで,エバポレータ4側及びコンデンサ2側のそ
れぞれの送風量が決定されると,上記エバポレータ4の
表面温度(ほぼエバポレータ内の冷媒の蒸発温度と等し
い)は一義的に決定される。例えば,相対湿度が一定の
雰囲気のもとで,上記空気調和機1を冷風運転モードで
且つ送風レベルモードがLo(弱風)で運転した場合の
エバポレータ4の表面温度TE と,室内空気の温度(即
ち乾球温度)TDBとの関係を図5の破線の直線で示す。
本実施例装置である空気調和機1の除湿運転モードは,
室内空気中の水分の凝縮潛熱の割合を大きくし,即ち顕
熱比を小さくすることにより最大の除湿量を得ることの
できる最適な目標エバポレータ表面温度TES(以下目標
表面温度という)に近づけるように実測のエバポレータ
表面温度TE (以下表面温度という)を制御しようとす
るものである。上記目標表面温度TESは,相対湿度に応
じた上記乾球温度TDBとの関係が知られており,図5に
示す実線の直線の場合,ある相対湿度における関係を示
している。従って,エバポレータ4側の送風量を変化さ
せて行くことにより,上記実測値としての表面温度TE
が変化するので,当該表面温度TE をそのときの雰囲気
における目標表面温度TESに近づけるように制御するこ
とができる。又,例えば乾球温度がTDB=27℃であっ
て相対湿度がH=60%の雰囲気における上記表面温度
E と除湿量Dとの関係を図6の実線の曲線で示す。同
図に示す関係の曲線は,上記した図5に示す実線の直線
に対応する。即ち,上記図5に示す関係から,例えば相
対湿度が一定(この場合60%)の場合,上記表面温度
E を実測すれば,そのときの室内空気の雰囲気におけ
る乾球温度TDBが特定され,且つそのときの最大除湿量
M (図6)を得るための目標表面温度TESを決定する
ことができる。上記目標表面温度TESが分かれば,上記
エバポレータ4への送風量を増減させて上記表面温度T
Eを上記目標表面温度TESに近づけるように送風機6の
回転数を制御すれば良い。上記図5に示す関係を実測値
としての表面温度TE と目標表面温度TESとの関係で表
すと,図7に示す如くの直線になる。このTE 対TES
直線の傾きは相対湿度によって異なる。従って,全ての
雰囲気に亘って,上記目標表面温度TESを決定しようと
する場合には,図7に示す直線の傾きを決定する必要が
ある。更に,制御上,上記相対湿度Hを正確に知る必要
がある。そこで,上記エバポレータ4への送風量の送風
レベルモード及び室内空気の乾球温度TDBがいずれも同
一の条件であっても,上記相対湿度Hによって上記表面
温度TE が図8に示すように異なることを利用して,逆
に室内空気の乾球温度TDBと冷凍サイクル運転中のエバ
ポレータ4の表面温度TE とからそのときの相対湿度H
を決定することができる。なお,図4に示す如くの運転
モードや送風レベルモード等に関する制御データや図5
〜図8に示す室内空気の雰囲気やエバポレータ表面温度
に関するデータ及びこれらのデータ間のデータ補間演算
プログラム等は予め設定され上記演算回路9のメモリM
に記憶されている。
【0009】上記空気調和機1の制御回路9の制御系統
は,具体的には図2に示すように,室内空気の乾球温度
DBを実測する乾球温度実測部16と,エバポレータ4
の表面温度TE を検出する温度センサ7と,上記検出さ
れた表面温度TE と上記乾球温度TDBとに基づいて室内
空気の相対湿度を演算(検出)する相対湿度演算部15
と,上記演算された相対湿度から最大除湿量の得られる
上記エバポレータ4の目標表面温度TESを求め,当該求
められた目標表面温度TESと上記温度センサ7により実
測されたエバポレータ4の表面温度TE とを比較する比
較器17と,上記目標表面温度TESと表面温度TE との
比較結果に基づいてエバポレータ4表面への送風量を制
御するべく送風機6の送風レベルモードを制御する送風
量制御部14と,制御対象としてのエバポレータ4の表
面とからなっている。本実施例に係る空気調和機1は上
記したように構成されている。引き続き,図2及び図9
を中心として用い,上記空気調和機1により室内空気の
雰囲気に応じた最大の除湿量を得るための制御手順に付
き以下説明する。なお,図9中のS1,S2,・・・は
各動作ステップを示す。先ず空気調和機1において除湿
運転モードが選択され,除湿運転が開始されると,制御
回路9は,圧縮機10及びコンデンサ2側の送風機5を
駆動させることなく即ち冷凍サイクル未稼働のままで,
エバポレータ4側の送風機6のみを上記除湿運転モード
における最高の送風レベルモードF(7)(図4)で駆
動させる(S1)。これにより,上記エバポレータ4に
は室内空気の温度が変わることなく通風され,この室内
空気の温度は上記温度センサ7により検出される。上記
検出された表面温度TE は一旦上記乾球温度実測部16
に入力されて格納される。そして,一定の時間t毎に上
記乾球温度実測部16は上記表面温度TE を監視し,上
記一定の時間tが何回か重ねられ,上記表面温度T
E (t)が安定したとき(時刻tc )(S2,YE
S),このときの上記エバポレータ4の表面温度T
E (tc )をそのときの室内空気の乾球温度TDB(j)
として実測する(S3)。上記実測された乾球温度TDB
(j)は上記メモリMに格納される。jは上記目標表面
温度TESを求めるときに必要な個々の相対湿度に係る直
線を示すための任意の数である。即ち,本発明において
上記室内空気の乾球温度を,上記冷凍サイクルの停止中
に上記送風機を所定期間駆動させた後に,上記蒸発器表
面に設けた温度センサにより実測するステップは,上記
制御回路9の温度センサ7及び乾球温度実測部16によ
り実行されるステップS1〜S3により実現される。本
実施例装置では,上記したように,1台の温度センサ7
を室内温度の乾球温度実測部16により乾球温度センサ
としても兼用したので,その分製造コストの低減化を図
ることができたが,勿論,上記乾球温度実測部16に代
えて,上記乾球温度を実測するための単独の温度センサ
を設けても良い。
【0010】そこで,制御回路9は,圧縮機10及びコ
ンデンサ2側の送風機5を駆動させて冷凍サイクルの運
転を開始させる。このとき,上記エバポレータ4側の送
風機6は送風レベルモードがF(7)のままで更に所定
時間t0 運転される(S4)。ここで,上記所定時間t
0 は,冷凍サイクルが運転開始して定常運転に至るまで
の時間,例えば10分程度に設定されている。続いて,
相対湿度演算部15は,上記所定時間t0 経過後に検出
された表面温度TE (t0 )を,相対湿度Hを演算する
ために用いる表面温度TE (j)としてメモリMに格納
する。そして,相対湿度演算部15は上記メモリMの乾
球温度TDB(j)と上記表面温度TE (j)とに基づい
て図8の直線関係よりそのときの室内空気の相対湿度H
(j)を演算する(S5)。なお,図8では,3種の相
対湿度H(j+1),H(j),H(j−1)を図示し
ているが,上記相対湿度Hは図示された各直線以外の傾
きの直線としてもデータ補間法により求められる。即
ち,上記相対湿度演算部15によりステップS5におい
て実現される機能が本発明にいう上記相対湿度を上記蒸
発器の表面温度と上記室内空気の乾球温度とに基づいて
検出する機能である。なお,本実施例装置では,上記相
対湿度をエバポレータ4の表面温度TE と室内空気の乾
球温度TDBとに基づいて検出するようにしたが,例えば
上記乾球温度実測部16を省略し,温度センサ7からの
表面温度TE (j)にもよらず,室内空気の相対湿度を
検出する単独の湿度センサを相対湿度演算部15に代え
て設けても良い。即ち,上記相対湿度演算部15又はこ
れに代わる湿度センサにより,室内空気の相対湿度を検
出する機能を実現する手段が本発明の相対湿度検出手段
である。
【0011】引き続き,目標エバポレータ表面温度設定
部13は,上記演算された相対湿度H(j)から図7に
おける表面温度TE と目標表面温度TESとの関係を表す
直線の傾きを決定し,上記決定された直線に基づいてこ
のときの室内温度の最大除湿量DM (図6)の得られる
上記エバポレータ4の目標表面温度TES(j)を求める
(S6)。ここまでの運転状態は,通常送風機6の送風
レベルモードがF(7)であるので(S7,YES),
処理手順はステップS15に移る。そこで,制御回路9
は上記表面温度TE (j)がエバポレータ4表面の着霜
温度(0.1℃以下)であるか否かを判断し(S1
5),この判断結果によって,エバポレータ4表面の着
霜・除霜を繰り返して除湿するA制御領域による運転と
(S15,NO),このときのサンプリング時刻t
i (但しi=0〜nの整数)に検出された上記表面温度
E (ti )がこのときの雰囲気に応じた最大除湿量D
M を得ることのできる目標表面温度TES(j)になるよ
うに制御するB制御領域による運転(S15,YES)
とに分ける。先ず,上記表面温度TE (j)が着霜温度
以上と判断されB制御領域による処理が実行されると,
比較器17は上記目標表面温度TES(j)に対するTE
(t i )の偏差△TE (ti )を計算する(S8)。そ
して,ステップS9において,上記偏差△TE (ti
が許容範囲内(−0.3℃≦△TE (ti )≦0.3
℃)であるとされれば,上記送風量制御部14は現在の
送風量(送風レベルモードF(Ni ))のままで運転を
続行させる。一方,上記偏差△TE (ti )が上記許容
範囲よりも高い場合は,送風機6の送風量を一段階落と
した低速の送風レベルモードF(Ni −1)に変更して
(F(Ni+1 ))で運転する(S10)。これにより上
記エバポレータ4の表面温度TE は低下し目標表面温度
ESに近づいていく。逆に,上記偏差が許容範囲より低
い場合は,送風レベルモードを一段階高いF(Ni
1)に変更して(F(Ni+1 )),エバポレータ4への
送風量を多くする。これにより,上記表面温度TE が高
くなり上記目標表面温度TESに近づく(S11)。但
し,送風レベルモードが現在のもの(F(Ni )から次
回のもの(F(Ni+1 ))に変更されるときには,次式
の規則に従って設定変更される。 F(Ni+1 )=F(2) (Ni −1≦2のとき) =F(Ni ±1) =F(7) (Ni +1≧7のとき) ここで,Ni =2〜7の整数 上記したようないずれの運転形態も30秒間運転された
後(S12,YES),次のサンプリング時刻ti+1
おける上記エバポレータ4の表面温度TE (t i+1 )が
温度センサ7により検出されて上記B制御領域による運
転が続行される。
【0012】他方,上記ステップS15において,その
ときの表面温度TE(j)が上記着霜温度以下であると
判断されれば(NO),上記A制御領域による運転が行
われる。先ず送風機の送風レベルモードがF(1)に切
り替えられ(S16),上記エバポレータ4の表面に霜
付が発生しても,その表面温度TE (ti )が−10℃
に達するまで(S17,S18(YES)),運転を続
行させる。次に,上記ステップS1と同様の運転形態
で,即ち冷凍サイクルと送風機5を停止させ送風機6を
送風レベルモードF(7)で運転し(S19),エバポ
レータ4の表面温度TE (ti )が5°以上になるまで
(S20,YES),除霜運転が実行される。これによ
り,上記エバポレータ4表面の着霜を最大限利用した除
霜運転による除湿が行われる。即ち,上記目標エバポレ
ータ表面温度設定部13によるステップS6〜S14に
おいて実現される機能が,本発明にいう上記相対湿度か
ら最大除湿量の得られる上記蒸発器の目標表面温度を求
め,当該求められた目標表面温度と実測された上記蒸発
器の表面温度とに基づいて上記送風量を制御する機能で
ある。又,目標エバポレータ表面温度設定部13,比較
器17及び送風量制御部14において,上記検出された
相対湿度に応じて上記蒸発器への送風量を制御する機能
を実現する手段が本発明の送風量制御手段である。以上
に述べた如く,本実施例装置による除湿運転制御の基本
概念をまとめると,図1に示す通りである。即ち,当該
装置は,室内空気の相対湿度Hよりもエバポレータ4の
表面近傍の空気の相対湿度が高くなる運転状態,換言す
れば室内空気の乾球温度(この場合露点温度)の方がエ
バポレータの表面近傍の空気温度よりも高くなる運転状
態にあることを前提として,上記エバポレータ4に送風
することにより除湿運転が行われる。従って,上記エバ
ポレータ4への室内空気の送風量が変わると,エバポレ
ータ4の表面温度が変化し,これによって当該表面より
結露水として室内空気から除去される除湿量も変化す
る。そこで,先ず上記制御回路9の相対湿度演算部15
が室内空気の相対湿度Hを検出する。尚,上記相対湿度
演算部15からの相対湿度Hとエバポレータ4の表面温
度との関係においてそのときの室内空気からの除湿量を
最大とし得る目標エバポレータ表面温度TESが上記相対
湿度H毎に存在する。そこで,送風量制御部14は,例
えば上記エバポレータ4の表面温度を,上記検出された
相対湿度Hに応じて目標エバポレータ表面温度設定部1
3により設定された目標エバポレータ表面温度TESに近
づけるべく,エバポレータ4への送風量を制御する。従
って,本実施例装置は,上記エバポレータ4の表面温度
を,送風機6からの送風量により,そのときの雰囲気に
応じた最大除湿量を得ることのできる目標表面温度に制
御することができる。具体的には,除湿運転モードにお
けるエバポレータ4への送風量を冷風運転モードよりも
少なくすることができ,これにより除湿運転モードにお
いては不快となることもある冷風感を極力押さえること
ができる。また,この場合にも,図10に示すように冷
風運転モードの場合よりも大きな除湿量を得ることがで
きるのはいうまでもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば,冷媒が流通する冷媒管
を介して,上記冷媒を蒸発させる蒸発器を含む所定の冷
凍サイクル要素が連結されてなる冷凍サイクルと,上記
蒸発器に室内空気を送風する送風機とを備え,室内空気
の相対湿度よりも上記蒸発器の表面近傍の空気の相対湿
度が高い状態で上記蒸発器に送風することにより,上記
室内空気の除湿を行う空気調和機において,室内空気の
相対湿度を検出する相対湿度検出手段と,上記検出され
た相対湿度に応じて上記蒸発器への送風量を制御する送
風量制御手段と,を具備してなることを特徴とする空気
調和機が提供される。それにより室内空気の雰囲気に応
じて上記室内空気の除湿を最適に行うように,上記蒸発
器への送風量を制御することによって,例えば上記蒸発
器の表面温度を適正に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る空気調和機の除湿運
転制御の基本概念を示すブロック図。
【図2】 上記空気調和機の制御回路による制御の概念
を示すブロック図。
【図3】 上記空気調和機の概略構成を示す構成図。
【図4】 上記空気調和機の各運転モードにおける送風
機の送風量レベルを示すテーブル図。
【図5】 ある相対湿度におけるエバポレータの表面温
度又は目標表面温度と室内空気の乾球温度との関係を示
すグラフ図。
【図6】 ある雰囲気における室内空気からの除湿量と
エバポレータの表面温度との関係を示すグラフ図。
【図7】 上記エバポレータの表面温度と目標表面温度
との関係を示すグラフ図。
【図8】 相対湿度の違いによる室内空気の乾球温度と
エバポレータの表面温度との関係を示すグラフ図。
【図9】 上記空気調和機の制御回路による除湿運転モ
ードの処理手順を示すフローチャート。
【図10】 一定の相対湿度において運転モードの違い
による室内空気の乾球温度と除湿量との関係を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
1…空気調和機 4…エバポレータ(蒸発器) 6…送風機 7…温度センサ 9…制御回路 13…目標エバポレータ表面温度設定部 14…送風量制御部 15…相対湿度演算部 16…乾球温度実測部 81〜84…冷媒管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒が流通する冷媒管を介して,上記冷
    媒を蒸発させる蒸発器を含む所定の冷凍サイクル要素が
    連結されてなる冷凍サイクルと,上記蒸発器に室内空気
    を送風する送風機とを備え,室内空気の相対湿度よりも
    上記蒸発器の表面近傍の空気の相対湿度が高い状態で上
    記蒸発器に送風することにより,上記室内空気の除湿を
    行う空気調和機において,室内空気の相対湿度を検出す
    る相対湿度検出手段と,上記検出された相対湿度に応じ
    て上記蒸発器への送風量を制御する送風量制御手段と,
    を具備してなることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記相対湿度を上記蒸発器の表面温度と
    上記室内空気の乾球温度とに基づいて検出する請求項1
    記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 上記相対湿度から最大除湿量の得られる
    上記蒸発器の目標表面温度を求め,当該求められた目標
    表面温度と実測された上記蒸発器の表面温度とに基づい
    て上記送風量を制御する請求項1記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】 上記室内空気の乾球温度を,上記冷凍サ
    イクルの停止中に上記送風機を所定期間駆動させた後
    に,上記蒸発器表面に設けた温度センサにより実測する
    請求項2記載の空気調和機。
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Cited By (4)

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