JPH05126327A - 廃棄物焼却により発生するダストの処理方法 - Google Patents

廃棄物焼却により発生するダストの処理方法

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Publication number
JPH05126327A
JPH05126327A JP21411591A JP21411591A JPH05126327A JP H05126327 A JPH05126327 A JP H05126327A JP 21411591 A JP21411591 A JP 21411591A JP 21411591 A JP21411591 A JP 21411591A JP H05126327 A JPH05126327 A JP H05126327A
Authority
JP
Japan
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dust
pyrolysis
furnace
melting furnace
exhaust gas
Prior art date
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Pending
Application number
JP21411591A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Abe
隆一 阿部
Kazutake Murahashi
一毅 村橋
Katsuhiko Deshimaru
克彦 弟子丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH05126327A publication Critical patent/JPH05126327A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄物の熱分解ガス化溶融により発生したダ
ストをボイラーダスト,集塵機ダストの一部と共に成形
固化し熱分解ガス化溶融炉に返送処理することで2次廃
棄物となるダストを低減する。 【構成】 廃棄物の熱分解ガス化溶融炉1から排出され
た熱分解ガスを集塵機4に導いて、熱分解ガス中のチャ
ーを主体とするダストを捕集し、ボイラー3及び電気集
塵機2から排出されたダストの一部と共に、結合剤を添
加したのち、その結合剤添加ダストを固化成形し、次に
その固化成形ダストを熱分解ガス化溶融炉1に供給して
再び熱分解処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙類,繊維類,ちゅう
芥,木草類,プラスチック類,ゴム,皮革等の炭化水素
系可燃物あるいはガラス,金属,土砂,コンクリート,
陶磁器等の不燃物からなる廃棄物を熱分解ガス化溶融に
より焼却処理する場合に発生するダストの処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物焼却炉において電気集塵機から排
出されるダストは、重金属類を高濃度に含有しているの
で、そのダストのピット排水や埋立場浸出水に有害な重
金属類が溶出する危険性があり、そのため重金属類の溶
出防止対策が必要である。
【0003】従来、重金属類の溶出防止処理法として
は、セメント固化法が知られている。このセメント固化
法の場合は、図7に示すように、重金属類を含むダスト
すなわち集塵機ダストを貯留した集塵機ダストホッパ6
とセメントを貯留したセメントホッパ7とをスクリュウ
コンベア8を介して中間ホッパ9に接続し、その中間ホ
ッパ9の下部に設けられたダンパの下部に、回転攪拌機
10を備えている混練機11を配置し、その混練機11
の排出口の下部にクッションホッパ12,成形機13お
よび養生コンベヤ14を順次配置した装置を使用し、集
塵機ダストとセメントと水とを一定の割合で混練機11
に供給して混練し、次いで成形機13により固化成形し
たのち、養生コンベヤ14上で一定時間養生し、セメン
ト固化物として無害化処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のセメント固
化法の場合は、発生した集塵機ダストを減容化しない
で、そのまま一定割合のセメントを加えて固定する一過
性処理であるので、処理すべき集塵機ダストが多量で大
型の処理装置を必要とし、そのため処理装置の占有スペ
ースが大きくなると共に、処理装置の製作費が高くな
り、さらに発生した集塵機ダストに比例してセメント固
化物の量が多くなるので、2次廃棄物処理費が高くなる
という欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
有利に解決するために、廃棄物の熱分解ガス化溶融炉か
ら排出された熱分解ガスを集塵機に導いて、熱分解ガス
中のチャーを主体とするダストを捕集し、本ダスト単独
もしくは本ダストと2次燃焼炉以降に設けられたボイラ
および集塵機のダストの一部との混合ダストを、そのま
まもしくは、結合剤を添加したのち、固化成形し、次に
その固化成形ダストを熱分解ガス化溶融炉1に供給して
再び熱分解ガス化溶融処理する。また、必要に応じて常
温での成形強度を向上させる目的で灰冷却装置と加湿装
置を付加する。
【0006】
【実施例】図1ないし図6は本発明の一実施例を示すも
のであって、ロータリキルン15の炉前側固定フード内
に、着火用バーナ16および抑制燃焼用の給気ノズル1
7が設けられると共に、廃棄物18の装入装置19が設
けられ、前記ロータリキルン1の炉尻側固定フードの下
部に、縦型のコークスベッド溶融炉20の炉頂部が接続
され、そのコークスベッド溶融炉20の下部に設けられ
た出滓口21に、加熱トーチ22を有する高温保持炉2
3の上部が接続され、その高温保持炉23の下端開口部
は、レーキ式残渣掻上排出装置24を有する水砕冷却槽
25の水中に配置され、かつコークスベッド溶融炉20
の下部に、これを囲む環状空気供給管26が設けられ、
その環状空気供給管26とコークスベッド溶融炉20の
下部とは複数の送気管27を介して接続されている。ま
たコークスベッド溶融炉20の炉頂部には、コークス等
を装入する装入口28が設けられ、前記ロータリキルン
15とコークスベッド溶融炉20とにより熱分解ガス化
溶融炉1が構成されている。
【0007】ロータリキルン15の炉尻側固定フードの
上部に可燃性ガスを排出するノズル29が設けられ、そ
のノズル29は管路30を介してサイクロン4の排ガス
入口に接続され、そのサイクロン4の排ガス出口は管路
を介して2次燃焼炉5の排ガス入口に接続され、その2
次燃焼炉5はタービン31を運転するためのボイラ3に
接続され、そのボイラ3の排ガス出口は電気集塵機2の
排ガス入口に接続され、その電気集塵機2の排ガス出口
は、湿式洗煙装置33の排ガス入口に接続され、その洗
煙装置33の排ガス出口はは誘引用送風機34を介して
白煙防止器35の排ガス入口に接続され、その白煙防止
器35の排ガス出口は煙突36に接続されている。また
前記電気集塵機2の排ガス出口は、管路および排ガス循
環用送風機32を介して分岐しロータリキルン15の入
口に設けられた給気ノズル17に接続されている。
【0008】サイクロン4のダスト排出口とボイラ3の
ダスト排出口の一部分岐と電気集塵機2のダスト排出口
の一部分岐とは、駆動装置により回転される攪拌軸37
を有する混練装置38のダスト入口に接続され、その混
練装置38のダスト排出口の下部に、駆動装置により回
転される一対の成形ロール39を有する成形装置40に
おける圧送ホッパ41が設けられている。前記2次燃焼
炉5に高温保持炉23の下部から排出された高温排気と
NH3 とが供給され、さらに混練装置38にダストを結
合させる結合剤と必要に応じて加湿水とが供給され、ま
た成形装置40から排出された成形物は装入装置19も
しくは、装入口28に供給される。
【0009】前述のように構成された装置において、処
理すべき廃棄物は、石灰石もしくは石灰石とコークスと
共に、装入装置19によりロータリキルン15に装入さ
れる。装入された廃棄物は、給気ノズル17からの吹込
みガスに含まれる酸素により、抑制燃焼する。即ち、廃
棄物に含まれる炭化水素分等の可燃分は、キルン入口近
傍において一部が燃焼すると同時に、その燃焼熱により
昇温し、残る炭化水素分が、還元性雰囲気において熱分
解ガス化する。このとき熱分解されない不燃分,灰分な
どは、熱分解残渣となり、高温の熱分解温度を保ったま
ま、石灰石もしくは石灰石とコークスと共にコークスベ
ッド溶融炉2の充填層上部に充填される。なおロータリ
キルン15にコークスを供給しない場合、もしくはロー
タリキルン15に供給されたコークスが不足する場合
は、コークスの不足量を装入口28から装入し、コーク
スベッド溶融炉20の充填層上部に充填する。
【0010】環状空気供給管26に供給された空気およ
び酸素は、送気管27を介してコークスベッド溶融炉2
0の下部の羽口に供給される。この供給ガス中の酸素
は、充填層下部のコークスを燃焼させ、高温のコークス
ベッドを形成させると同時に、灼熱コークスベッド上部
の充填層中に介在する石灰石および熱分解残渣を還元性
雰囲気下で加熱し、溶融スラグ化させる。溶融スラグ
は、赤熱コークスベッドの隙間を縫って流下しコークス
ベッド溶融炉20の下部に設けられた出滓口21から出
滓される。また出滓された溶融スラグは、加熱用トーチ
22などにより高温に保たれた高温保持炉23の炉内を
通ることにより、溶融スラグの温度低下による流動性低
下を防ぎながら安定的に出滓される。
【0011】出滓された溶融スラグは、高温保持炉23
の下部に設けられた水砕冷却槽25に落下し、水砕およ
び急冷されて水滓スラグになる。この水滓スラグは、レ
ーキ式残渣掻上排出装置24により排出される。また高
温保持炉23の下部で発生した水蒸気は、ガス排出ノズ
ル42を経由して2次燃焼炉5に排出される。
【0012】一方、ロータリキルン15内で発生する可
燃性ガスと、コークスベッド溶融炉20内で発生し炉頂
部に上昇した可燃性ガスとは、ロータリキルン15の炉
尻側固定フード内で混合した後、ノズル29を経てサイ
クロン4に入り、そのサイクロン4により、ガス中に含
まれるチャーとダストが除去されたのち、2次燃焼炉5
に導入される。2次燃焼炉5に導入された可燃性ガス
は、吹込まれる燃焼用空気により燃焼され、800℃以
上でかつCO濃度50ppm(O2 =12%)以下、O
2 濃度6%以上の高温の排気ガスになる。この高温の排
気ガスは、2次燃焼炉5内に2秒以上滞留されると同時
に、NH3 (アンモニア)が吹込まれて混合されること
により、脱硝反応が行なわれる。2次燃焼炉5内の高温
の排気ガスは、これに接続されたボイラ3に送られて冷
却されると同時に一部ダストが捕集される。またボイラ
3により得られた蒸気は、タービン31を駆動し電力を
得る。
【0013】ボイラ3から出た排気ガスは、ばいじん除
去効率の高い電気集塵機2に導入されて、ばいじんを除
去された後、その電気集塵機2の排ガス出口側に接続さ
れた湿式洗煙装置33および排気ガス循環用送風機32
に導入される。
【0014】湿式洗煙装置33に入った排ガスは、アル
カリ水溶液による洗煙により、HCl,SOX ,水銀な
どの重金属と電気集塵機2により除去されなかったばい
じんとが除去され、次いで誘引送風機34により昇圧さ
れて白煙防止器35に送られ、その白煙防止器35によ
り昇温されたのち、煙突36から排出される。また排ガ
ス循環用送風機32に導入されたガスは、給気ノズル1
7からロータリキルン15内に吹込まれて抑制燃焼用に
供される。
【0015】サイクロン4で捕集されたチャーを主体と
するダストは単独もしくは、ボイラ3および電気集塵機
2で捕集されたダストの一部と共に、混練装置38に送
られて結合剤と混練され、混練装置38から排出された
混練物は成形装置40により成形され、その成形装置4
0から排出された成形物は、装入装置19によりロータ
リキルン15内に供給されるかもしくは装入口28によ
りコークスベッド溶融炉20の充填層上部に充填され熱
分解ガス化溶融される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物の焼却にともな
い発生するダストの量を低減すると共に、ダスト中に含
まれる重金属を濃縮して取り出すことができるので、ダ
スト処理に関わる装置及び2次処理費の節約が可能であ
る。即ち廃棄物の熱分解ガス化溶融炉から発生する熱分
解ガス中に含まれるチャーを主体とするダストを捕集し
本ダスト単独もしくは、ボイラーダスト,集塵機ダスト
の一部と混合して熱分解ガス化溶融炉に返送処理するこ
とにより2次廃棄物として発生するダスト量を低減する
とともに抜き出しダストとなるボイラーダスト,集塵機
ダスト中の重金属類の濃縮ができる。また熱分解ガス中
に含まれるチャーを除去することにより2次燃焼炉にお
けるチャー起因の熱負荷変動を排除し燃焼の安定化が容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃棄物処理装置の一部縦断側面図である。
【図2】図1に示す廃棄物処理装置における廃棄物供給
側を示す縦断側面図である。
【図3】図1に示す廃棄物処理装置におけるコークスベ
ッド溶融炉および高温保持炉付近を示す縦断側面図であ
る。
【図4】図1に示す廃棄物処理装置におけるサイクロン
と電気集塵機との間の部分を示す側面図である。
【図5】図1に示す廃棄物処理装置における電気集塵機
と煙突との間の部分を示す概略図である。
【図6】図1に示す廃棄物処理装置における混練装置お
よび成形装置を示す縦断側面図である。
【図7】従来の灰のセメント固化法を示す図である。
【符号の説明】
1 熱分解ガス化溶融炉 2 電気集塵機 3 ボイラ 4 サイクロン 5 2次燃焼炉 15 ロータリキルン 16 着火用バーナ 17 給気ノズル 18 廃棄物 19 装入装置 20 コークスベッド溶融炉 21 出滓口 22 加熱トーチ 23 高温保持炉 24 レーキ式残渣掻上排出装置 25 水砕冷却槽 26 環状空気供給管 27 送気管 28 装入口 31 タービン 32 排ガス循環用送風機 33 湿式洗煙装置 34 誘引送風機 35 白煙防止器 37 攪拌軸 38 混練装置 39 成形ロール 40 成形装置 41 圧送ホッパ 42 ガス排出ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙類,繊維類,ちゅう
芥,木草類,プラスチック類,ゴム,皮革等の炭化水素
系可燃物あるいはガラス,金属,土砂,コンクリート,
陶磁器等の不燃物からなる廃棄物を熱分解ガス化溶融に
より焼却処理する場合に発生するダストの処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物焼却炉において電気集塵機から排
出されるダストは、重金属類を高濃度に含有しているの
で、そのダストのピット排水や埋立場浸出水に有害な重
金属類が溶出する危険性があり、そのため重金属類の溶
出防止対策が必要である。
【0003】従来、重金属類の溶出防止処理法として
は、セメント固化法が知られている。このセメント固化
法の場合は、図7に示すように、重金属類を含むダスト
すなわち集塵機ダストを貯留した集塵機ダストホッパ6
とセメントを貯留したセメントホッパ7とをスクリュウ
コンベア8を介して中間ホッパ9に接続し、その中間ホ
ッパ9の下部に設けられたダンパの下部に、回転攪拌機
10を備えている混練機11を配置し、その混練機11
の排出口の下部にクッションホッパ12,成形機13お
よび養生コンベヤ14を順次配置した装置を使用し、集
塵機ダストとセメントと水とを一定の割合で混練機11
に供給して混練し、次いで成形機13により固化成形し
たのち、養生コンベヤ14上で一定時間養生し、セメン
ト固化物として無害化処理している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のセメント固
化法の場合は、発生した集塵機ダストを減容化しない
で、そのまま一定割合のセメントを加えて固定する一過
性処理であるので、処理すべき集塵機ダストが多量で大
型の処理装置を必要とし、そのため処理装置の占有スペ
ースが大きくなると共に、処理装置の製作費が高くな
り、さらに発生した集塵機ダストに比例してセメント固
化物の量が多くなるので、2次廃棄物処理費が高くなる
という欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
有利に解決するために、廃棄物の熱分解ガス化溶融炉か
ら排出された熱分解ガスを集塵機に導いて、熱分解ガス
中のチャーを主体とするダストを捕集し、本ダスト単独
もしくは本ダストと2次燃焼炉以降に設けられたボイラ
および集塵機のダストの一部との混合ダストを、そのま
まもしくは、結合剤を添加したのち、固化成形し、次に
その固化成形ダストを熱分解ガス化溶融炉1に供給して
再び熱分解ガス化溶融処理する。また、必要に応じて常
温での成形強度を向上させる目的で灰冷却装置と加湿装
置を付加する。
【0006】
【実施例】図1ないし図6は本発明の一実施例を示すも
のであって、ロータリキルン15の炉前側固定フード内
に、着火用バーナ16および抑制燃焼用の給気ノズル1
7が設けられると共に、廃棄物18の装入装置19が設
けられ、前記ロータリキルン1の炉尻側固定フードの下
部に、縦型のコークスベッド溶融炉20の炉頂部が接続
され、そのコークスベッド溶融炉20の下部に設けられ
た出滓口21に、加熱トーチ22を有する高温保持炉2
3の上部が接続され、その高温保持炉23の下端開口部
は、レーキ式残渣掻上排出装置24を有する水砕冷却槽
25の水中に配置され、かつコークスベッド溶融炉20
の下部に、これを囲む環状空気供給管26が設けられ、
その環状空気供給管26とコークスベッド溶融炉20の
下部とは複数の送気管27を介して接続されている。ま
たコークスベッド溶融炉20の炉頂部には、コークス等
を装入する装入口28が設けられ、前記ロータリキルン
15とコークスベッド溶融炉20とにより熱分解ガス化
溶融炉1が構成されている。
【0007】ロータリキルン15の炉尻側固定フードの
上部に可燃性ガスを排出するノズル29が設けられ、そ
のノズル29は管路30を介してサイクロン4の排ガス
入口に接続され、そのサイクロン4の排ガス出口は管路
を介して2次燃焼炉5の排ガス入口に接続され、その2
次燃焼炉5はタービン31を運転するためのボイラ3に
接続され、そのボイラ3の排ガス出口は電気集塵機2の
排ガス入口に接続され、その電気集塵機2の排ガス出口
は、湿式洗煙装置33の排ガス入口に接続され、その洗
煙装置33の排ガス出口はは誘引用送風機34を介して
白煙防止器35の排ガス入口に接続され、その白煙防止
器35の排ガス出口は煙突36に接続されている。また
前記電気集塵機2の排ガス出口は、管路および排ガス循
環用送風機32を介して分岐しロータリキルン15の入
口に設けられた給気ノズル17に接続されている。
【0008】サイクロン4のダスト排出口とボイラ3の
ダスト排出口の一部分岐と電気集塵機2のダスト排出口
の一部分岐とは、駆動装置により回転される攪拌軸37
を有する混練装置38のダスト入口に接続され、その混
練装置38のダスト排出口の下部に、駆動装置により回
転される一対の成形ロール39を有する成形装置40に
おける圧送ホッパ41が設けられている。前記2次燃焼
炉5に高温保持炉23の下部から排出された高温排気と
NHとが供給され、さらに混練装置38にダストを結
合させる結合剤と必要に応じて加湿水とが供給され、ま
た成形装置40から排出された成形物は装入装置19も
しくは、装入口28に供給される。
【0009】前述のように構成された装置において、処
理すべき廃棄物は、石灰石もしくは石灰石とコークスと
共に、装入装置19によりロータリキルン15に装入さ
れる。装入された廃棄物は、給気ノズル17からの吹込
みガスに含まれる酸素により、抑制燃焼する。即ち、廃
棄物に含まれる炭化水素分等の可燃分は、キルン入口近
傍において一部が燃焼すると同時に、その燃焼熱により
昇温し、残る炭化水素分が、還元性雰囲気において熱分
解ガス化する。このとき熱分解されない不燃分,灰分な
どは、熱分解残渣となり、高温の熱分解温度を保ったま
ま、石灰石もしくは石灰石とコークスと共にコークスベ
ッド溶融炉2の充填層上部に充填される。なおロータリ
キルン15にコークスを供給しない場合、もしくはロー
タリキルン15に供給されたコークスが不足する場合
は、コークスの不足量を装入口28から装入し、コーク
スベッド溶融炉20の充填層上部に充填する。
【0010】環状空気供給管26に供給された空気およ
び酸素は、送気管27を介してコークスベッド溶融炉2
0の下部の羽口に供給される。この供給ガス中の酸素
は、充填層下部のコークスを燃焼させ、高温のコークス
ベッドを形成させると同時に、灼熱コークスベッド上部
の充填層中に介在する石灰石および熱分解残渣を還元性
雰囲気下で加熱し、溶融スラグ化させる。溶融スラグ
は、赤熱コークスベッドの隙間を縫って流下しコークス
ベッド溶融炉20の下部に設けられた出滓口21から出
滓される。また出滓された溶融スラグは、加熱用トーチ
22などにより高温に保たれた高温保持炉23の炉内を
通ることにより、溶融スラグの温度低下による流動性低
下を防ぎながら安定的に出滓される。
【0011】出滓された溶融スラグは、高温保持炉23
の下部に設けられた水砕冷却槽25に落下し、水砕およ
び急冷されて水滓スラグになる。この水滓スラグは、レ
ーキ式残渣掻上排出装置24により排出される。また高
温保持炉23の下部で発生した水蒸気は、ガス排出ノズ
ル42を経由して2次燃焼炉5に排出される。
【0012】一方、ロータリキルン15内で発生する可
燃性ガスと、コークスベッド溶融炉20内で発生し炉頂
部に上昇した可燃性ガスとは、ロータリキルン15の炉
尻側固定フード内で混合した後、ノズル29を経てサイ
クロン4に入り、そのサイクロン4により、ガス中に含
まれるチャーとダストが除去されたのち、2次燃焼炉5
に導入される。2次燃焼炉5に導入された可燃性ガス
は、吹込まれる燃焼用空気により燃焼され、800℃以
上でかつCO濃度50ppm(O=12%)以下、O
濃度6%以上の高温の排気ガスになる。この高温の排
気ガスは、2次燃焼炉5内に2秒以上滞留されると同時
に、NH(アンモニア)が吹込まれて混合されること
により、脱硝反応が行なわれる。2次燃焼炉5内の高温
の排気ガスは、これに接続されたボイラ3に送られて冷
却されると同時に一部ダストが捕集される。またボイラ
3により得られた蒸気は、タービン31を駆動し電力を
得る。
【0013】ボイラ3から出た排気ガスは、ばいじん除
去効率の高い電気集塵機2に導入されて、ばいじんを除
去された後、その電気集塵機2の排ガス出口側に接続さ
れた湿式洗煙装置33および排気ガス循環用送風機32
に導入される。
【0014】湿式洗煙装置33に入った排ガスは、アル
カリ水溶液による洗煙により、HCl,SO,水銀な
どの重金属と電気集塵機2により除去されなかったばい
じんとが除去され、次いで誘引送風機34により昇圧さ
れて白煙防止器35に送られ、その白煙防止器35によ
り昇温されたのち、煙突36から排出される。また排ガ
ス循環用送風機32に導入されたガスは、給気ノズル1
7からロータリキルン15内に吹込まれて抑制燃焼用に
供される。
【0015】サイクロン4で捕集されたチャーを主体と
するダストは単独もしくは、ボイラ3および電気集塵機
2で捕集されたダストの一部と共に、混練装置38に送
られて結合剤と混練され、混練装置38から排出された
混練物は成形装置40により成形され、その成形装置4
0から排出された成形物は、装入装置19によりロータ
リキルン15内に供給されるかもしくは装入口28によ
りコークスベッド溶融炉20の充填層上部に充填され熱
分解ガス化溶融される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物の焼却にともな
い発生するダストの量を低減すると共に、ダスト中に含
まれる重金属を濃縮して取り出すことができるので、ダ
スト処理に関わる装置及び2次処理費の節約が可能であ
る。即ち廃棄物の熱分解ガス化溶融炉から発生する熱分
解ガス中に含まれるチャーを主体とするダストを捕集し
本ダスト単独もしくは、ボイラーダスト,集塵機ダスト
の一部と混合して熱分解ガス化溶融炉に返送処理するこ
とにより2次廃棄物として発生するダスト量を低減する
とともに抜き出しダストとなるボイラーダスト,集塵機
ダスト中の重金属類の濃縮ができる。また熱分解ガス中
に含まれるチャーを除去することにより2次燃焼炉にお
けるチャー起因の熱負荷変動を排除し燃焼の安定化が容
易となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を熱分解し、熱分解残渣をコーク
    ス等の炭素系可燃物質によって形成した高温炉床で溶融
    する廃棄物の熱分解ガス化溶融炉と生成する熱分解ガス
    を燃焼する2次燃焼炉を接続した廃棄物焼却炉におい
    て、熱分解ガス化溶融炉と2次燃焼炉の中間に、集塵機
    を設け、熱分解ガス中のチャーを主体とするダストを捕
    集し本ダスト単独もしくは、本ダストと2次燃焼炉以降
    の排ガス系に設けられたボイラ,集塵機で捕集されるダ
    ストの一部との混合ダストを固化成形し熱分解ガス化溶
    融炉の熱分解部もしくは溶融部に返送処理することを特
    徴とするダストの処理方法。
  2. 【請求項2】 ダストの固化成形を容易にするため微粉
    炭,タールピッチ,高分子ポリマー等の水の沸点以上の
    温度域で効果を有する結合剤を添加する請求項1に記載
    のダストの処理方法。
JP21411591A 1991-08-01 1991-08-01 廃棄物焼却により発生するダストの処理方法 Pending JPH05126327A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170091A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Jfe Engineering Kk 可燃廃棄物及び低発熱量廃棄物の同時処理方法
CN109563427A (zh) * 2017-05-26 2019-04-02 诺维尔里斯公司 用于将来自去除涂层系统的旋风粉尘压块的系统和方法
CN112146102A (zh) * 2020-09-16 2020-12-29 绍兴华鑫环保科技有限公司 一种回转窑焚烧系统

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