JPH05125960A - 静翼シユラウド一体型タービン - Google Patents
静翼シユラウド一体型タービンInfo
- Publication number
- JPH05125960A JPH05125960A JP28295991A JP28295991A JPH05125960A JP H05125960 A JPH05125960 A JP H05125960A JP 28295991 A JP28295991 A JP 28295991A JP 28295991 A JP28295991 A JP 28295991A JP H05125960 A JPH05125960 A JP H05125960A
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- Japan
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- shroud
- turbine
- bearing
- stator blade
- variable stator
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はシュラウドが可変静翼を支持する軸
受と共に移動して、シュラウドと可変静翼相互間のクリ
アランスに熱伸びの相対差が生じないようにし、圧損を
極小に抑えた静翼シュラウド一体型タービンを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明はチップ側シュラウドとハブ側シュラ
ウドとの間に少なくとも一方の側に設けられた軸受によ
って回動可能に支持され上記両側のシュラウドに両端が
近接する可変静翼を備えたタービンにおいて、上記軸受
の側のシュラウドが複数に分割されて軸受に固定される
と共に他の構造部分とは独立してなることを特徴とする
静翼シュラウド一体型タービンを構成とする。
受と共に移動して、シュラウドと可変静翼相互間のクリ
アランスに熱伸びの相対差が生じないようにし、圧損を
極小に抑えた静翼シュラウド一体型タービンを提供する
ことを目的とする。 【構成】 本発明はチップ側シュラウドとハブ側シュラ
ウドとの間に少なくとも一方の側に設けられた軸受によ
って回動可能に支持され上記両側のシュラウドに両端が
近接する可変静翼を備えたタービンにおいて、上記軸受
の側のシュラウドが複数に分割されて軸受に固定される
と共に他の構造部分とは独立してなることを特徴とする
静翼シュラウド一体型タービンを構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、航空用ガスタービンエ
ンジンのタービン、詳しくは可変静翼とシュラウドとが
同時に変位するタービンに関する。
ンジンのタービン、詳しくは可変静翼とシュラウドとが
同時に変位するタービンに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、航空用ガスタービンエンジンの静
翼可変構造としては、図２に示す片持ち式、あるいは図
３に示す両端支持式があり、ともにシュラウドはタービ
ンの半径方向に対して固定された構造であった。
翼可変構造としては、図２に示す片持ち式、あるいは図
３に示す両端支持式があり、ともにシュラウドはタービ
ンの半径方向に対して固定された構造であった。
【０００３】即ち、片持ち式の図２では可変静翼１はチ
ップ側シュラウド２とハブ側シュラウド３との間に、チ
ップ側軸受４から軸まわりにアーム８により回動可能に
支持されている。
ップ側シュラウド２とハブ側シュラウド３との間に、チ
ップ側軸受４から軸まわりにアーム８により回動可能に
支持されている。
【０００４】また、両端支持式の図３では可変静翼１は
チップ側シュラウド２とハブ側シュラウド３との間に、
チップ側軸受４及びハブ側軸受５とによって両端をアー
ム８により回動可能に支持されている。
チップ側シュラウド２とハブ側シュラウド３との間に、
チップ側軸受４及びハブ側軸受５とによって両端をアー
ム８により回動可能に支持されている。
【０００５】なお、図２は特開昭６３−２５３２７号に
よって、図３は特開平１−１１６２５１号によって、そ
れぞれ開示されているものである。
よって、図３は特開平１−１１６２５１号によって、そ
れぞれ開示されているものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタービンに
は解決すべき次の課題があった。
は解決すべき次の課題があった。
【０００７】即ち、タービン可変静翼はエンジンサイク
ルに応じて確実に作動するように、静翼の両端とシュラ
ウド間には、熱伸びを考慮したクリアランスが必要であ
る。これに対し、従来のシュラウドは半径方向に対して
固定された構造であったため、相対的な熱伸びが最大と
なるエンジン作動点でクリアランスが最小となるように
設計すると、他の作動点ではクリアランスが大きくな
り、漏れ流れによる圧力損失を生じる可能性が大きいと
いう問題があった。
ルに応じて確実に作動するように、静翼の両端とシュラ
ウド間には、熱伸びを考慮したクリアランスが必要であ
る。これに対し、従来のシュラウドは半径方向に対して
固定された構造であったため、相対的な熱伸びが最大と
なるエンジン作動点でクリアランスが最小となるように
設計すると、他の作動点ではクリアランスが大きくな
り、漏れ流れによる圧力損失を生じる可能性が大きいと
いう問題があった。
【０００８】本発明は上記課題を解決するため、少なく
とも一方のシュラウドが可変静翼を支持する軸受と共に
移動して熱伸びの影響を受けないようにした静翼シュラ
ウド一体型タービンを提供することを目的とする。
とも一方のシュラウドが可変静翼を支持する軸受と共に
移動して熱伸びの影響を受けないようにした静翼シュラ
ウド一体型タービンを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、チップ側シュラウドとハブ側シュラウドと
の間に少なくとも一方の側に設けられた軸受によって回
動可能に支持され上記両側のシュラウドに両端が近接す
る可変静翼を備えたタービンにおいて、上記軸受の側の
シュラウドが複数に分割されて軸受に固定されると共に
他の構造部分とは独立してなることを特徴とする静翼シ
ュラウド一体型タービンを提供しようとするものであ
る。
手段として、チップ側シュラウドとハブ側シュラウドと
の間に少なくとも一方の側に設けられた軸受によって回
動可能に支持され上記両側のシュラウドに両端が近接す
る可変静翼を備えたタービンにおいて、上記軸受の側の
シュラウドが複数に分割されて軸受に固定されると共に
他の構造部分とは独立してなることを特徴とする静翼シ
ュラウド一体型タービンを提供しようとするものであ
る。
【００１０】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
を有する。
【００１１】即ち、可変静翼を支持する軸受に対し、そ
の軸受側のシュラウドが固定され、かつ、他の構造部分
とは独立するため、可変静翼とシュラウドとが軸受を介
して一体となり、かつ他の部材から機械的拘束を受けな
い構造となるため、熱伸びを生じても、一体となって変
移する。
の軸受側のシュラウドが固定され、かつ、他の構造部分
とは独立するため、可変静翼とシュラウドとが軸受を介
して一体となり、かつ他の部材から機械的拘束を受けな
い構造となるため、熱伸びを生じても、一体となって変
移する。
【００１２】従って、初期に設定したクリアランスに変
化が生じない。これにより、クリアランスによる漏れ損
失が抑えられ、エンジン性能が向上する。
化が生じない。これにより、クリアランスによる漏れ損
失が抑えられ、エンジン性能が向上する。
【００１３】
【実施例】本発明の一実施例を図１により説明する。図
１は本実施例の静翼シュラウド一体型タービンの部分図
で、（ａ）はエンジンの軸方向に切断した縦断面図、
（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ矢視断面図である。なお、従来
例と同様の構成部材には同符号を付し、必要ある場合を
除き、説明を省略する。
１は本実施例の静翼シュラウド一体型タービンの部分図
で、（ａ）はエンジンの軸方向に切断した縦断面図、
（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ矢視断面図である。なお、従来
例と同様の構成部材には同符号を付し、必要ある場合を
除き、説明を省略する。
【００１４】図において、可変静翼１にはチップ側軸受
４とハブ側軸受５が取付けられている。チップ側軸受４
は、タービンケース７に固定され、アーム８を介して、
可変静翼１の駆動用ユニゾンリング６と接続されてい
る。チップ側シュラウド２ａは、複数のセクタに分割さ
れており、タービンケース７および可変静翼１と組み合
わされ、タービンの半径方向に対して固定された構造と
なっている。ハブ側シュラウド３ａは、可変静翼１のハ
ブ側軸受５に組み合わせて固定され、他の部材から機械
的拘束を受けない構造となる。
４とハブ側軸受５が取付けられている。チップ側軸受４
は、タービンケース７に固定され、アーム８を介して、
可変静翼１の駆動用ユニゾンリング６と接続されてい
る。チップ側シュラウド２ａは、複数のセクタに分割さ
れており、タービンケース７および可変静翼１と組み合
わされ、タービンの半径方向に対して固定された構造と
なっている。ハブ側シュラウド３ａは、可変静翼１のハ
ブ側軸受５に組み合わせて固定され、他の部材から機械
的拘束を受けない構造となる。
【００１５】本実施例は上記のように構成されるので、
可変静翼１が熱伸びによりタービンの半径方向に変移し
ても、ハブ側シュラウド３ａが、可変静翼１と一体とな
って変移するため、クリアランスの変化が少なく、初期
設定した最小値のクリアランスを保持する。
可変静翼１が熱伸びによりタービンの半径方向に変移し
ても、ハブ側シュラウド３ａが、可変静翼１と一体とな
って変移するため、クリアランスの変化が少なく、初期
設定した最小値のクリアランスを保持する。
【００１６】この結果、ガスの漏洩が最小に抑えられ、
圧損が殆どなく、高効率のタービンを得ることができ
る。
圧損が殆どなく、高効率のタービンを得ることができ
る。
【００１７】以上、本実施例は好適例としてハブ側シュ
ラウド３ａがハブ側軸受５に組合わされる例について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構
造が許す限り、チップ側シュラウド２ａとチップ側軸受
４とが結合されてもよく、或はその両方であってもよ
い。
ラウド３ａがハブ側軸受５に組合わされる例について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構
造が許す限り、チップ側シュラウド２ａとチップ側軸受
４とが結合されてもよく、或はその両方であってもよ
い。
【００１８】以上の通り、本実施例によればハブ側軸受
５にハブ側シュラウド３ａを固定するので、熱伸びによ
って、ハブ側軸受５と共に可変静翼１が移動してもハブ
側軸受５と共にハブ側シュラウド３ａも追随して移動す
るので、可変静翼１の端部とハブ側シュラウド３ａとの
間には相対差は生ぜず、従って最小値に設定されたクリ
アランスも熱伸びの影響を殆ど受けないため、クリアラ
ンスが設定値のまま保持され、ガス洩れによる圧損が最
小に抑えられるという利点がある。
５にハブ側シュラウド３ａを固定するので、熱伸びによ
って、ハブ側軸受５と共に可変静翼１が移動してもハブ
側軸受５と共にハブ側シュラウド３ａも追随して移動す
るので、可変静翼１の端部とハブ側シュラウド３ａとの
間には相対差は生ぜず、従って最小値に設定されたクリ
アランスも熱伸びの影響を殆ど受けないため、クリアラ
ンスが設定値のまま保持され、ガス洩れによる圧損が最
小に抑えられるという利点がある。
【００１９】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
の効果を有する。
【００２０】即ち、本発明によれば、エンジンの作動状
態にかかわらず、可変静翼とシュラウドとの間のクリア
ランスを最小かつ一定に近い値で保持することが可能と
なり、クリアランスが原因で生じるタービンの漏れ流れ
による圧力損失を少なく抑えられる。
態にかかわらず、可変静翼とシュラウドとの間のクリア
ランスを最小かつ一定に近い値で保持することが可能と
なり、クリアランスが原因で生じるタービンの漏れ流れ
による圧力損失を少なく抑えられる。
【００２１】これにより、タービン効率の向上、燃料消
費率の改善が達成される。
費率の改善が達成される。
【図１】本発明の一実施例に係る静翼シュラウド一体型
タービンの部分図で、（ａ）は縦断面図、（ｂ）は
（ａ）のｂ−ｂ矢視断面図、
タービンの部分図で、（ａ）は縦断面図、（ｂ）は
（ａ）のｂ−ｂ矢視断面図、
【図２】従来例（片持ち式）の部分断面図、
【図３】従来例（両端支持式）の部分断面図である。
１ 可変静翼 ２ａ チップ側シュラウド ３ａ ハブ側シュラウド ４ チップ側軸受 ５ ハブ側軸受 ６ 駆動用ユニゾンリング ７ タービンケース ８ アーム
Claims (1)
- 【請求項１】 チップ側シュラウドとハブ側シュラウド
との間に少なくとも一方の側に設けられた軸受によって
回動可能に支持され上記両側のシュラウドに両端が近接
する可変静翼を備えたタービンにおいて、上記軸受の側
のシュラウドが複数に分割されて軸受に固定されると共
に他の構造部分とは独立してなることを特徴とする静翼
シュラウド一体型タービン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3282959A JP3040560B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静翼シュラウド一体型タービン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3282959A JP3040560B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静翼シュラウド一体型タービン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125960A true JPH05125960A (ja) | 1993-05-21 |
| JP3040560B2 JP3040560B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17659345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3282959A Expired - Fee Related JP3040560B2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 静翼シュラウド一体型タービン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3040560B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004028098A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-29 | Nuovo Pignone Holding Spa | １軸形ガスタービンの火炎温度の制御及び調節システム |
| JP2004108364A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | General Electric Co <Ge> | 可変バイパス弁システムを支持するための方法及び装置 |
| JP2009085207A (ja) * | 2007-03-22 | 2009-04-23 | United Technol Corp <Utc> | ガスタービンエンジンシステム、それと共に用いられる可変面積式ファンノズルおよびこのノズル部分に関連する有効面積を制御する方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101947415B1 (ko) * | 2018-07-05 | 2019-02-13 | 강성길 | 화분의 자급 관수를 위한 물 공급장치 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3584458A (en) * | 1969-11-25 | 1971-06-15 | Gen Motors Corp | Turbine cooling |
| FR2583820A1 (fr) * | 1985-06-20 | 1986-12-26 | Snecma | Dispositif de variation de section de passage d'un distributeur de turbine |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3524241A1 (de) | 1985-07-06 | 1987-01-08 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP3282959A patent/JP3040560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3584458A (en) * | 1969-11-25 | 1971-06-15 | Gen Motors Corp | Turbine cooling |
| FR2583820A1 (fr) * | 1985-06-20 | 1986-12-26 | Snecma | Dispositif de variation de section de passage d'un distributeur de turbine |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004028098A (ja) * | 2002-06-06 | 2004-01-29 | Nuovo Pignone Holding Spa | １軸形ガスタービンの火炎温度の制御及び調節システム |
| JP2004108364A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-08 | General Electric Co <Ge> | 可変バイパス弁システムを支持するための方法及び装置 |
| JP4641713B2 (ja) * | 2002-09-13 | 2011-03-02 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 可変バイパス弁システムを支持するための方法及び装置 |
| JP2009085207A (ja) * | 2007-03-22 | 2009-04-23 | United Technol Corp <Utc> | ガスタービンエンジンシステム、それと共に用いられる可変面積式ファンノズルおよびこのノズル部分に関連する有効面積を制御する方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3040560B2 (ja) | 2000-05-15 |
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| JPH0450401Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000208 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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