JPH05125059A - 3‐(メルカプトアルキル)‐キナゾリン‐2,4(1h,3h)‐ジオン、その製造方法および製薬調合物 - Google Patents

3‐(メルカプトアルキル)‐キナゾリン‐2,4(1h,3h)‐ジオン、その製造方法および製薬調合物

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JPH05125059A
JPH05125059A JP3122247A JP12224791A JPH05125059A JP H05125059 A JPH05125059 A JP H05125059A JP 3122247 A JP3122247 A JP 3122247A JP 12224791 A JP12224791 A JP 12224791A JP H05125059 A JPH05125059 A JP H05125059A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 人間または動物の体に投与した場合に、免疫
刺激および/または免疫回復および/または抗ウィルス
的効果を発揮する化学物質の提供。 【構成】 一般式Iで表され、 が水素、6−メチル、6−フッ素、6−塩素、6−
臭素または6,7−ジメトキシを、Rが水素またはメ
チルを、nが1または2の数を表す、一つ以上の化合
物、またはそれらの互変異性体および、所望により不活
性で製薬に通常使用する担体および/または助剤を含む
製薬調合物その製造方法及び一般式Iの化合物、それら
の互変異性体またはそれらの製薬上無害なアルカリ塩、
アンモニウム塩、その製造方法。一般式Iの具体例とし
て、3−(メルカプトアルキル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオンがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、一般式Iで表され、
【化16】 1 が水素、6−メチル、6−フッ素、6−塩素、6−
臭素または6,7−ジメトキシを、R2 が水素またはメ
チルを、nが1または2の数を表す3−(メルカプトア
ルキル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン
またはその互変異性体、その製造方法、および特に人間
および動物における免疫疾病および/またはウイルス感
染治療のための製薬調合物に関する。
【0002】一般式Iの化合物は、これまで専門的な、
および特許の文献には記載されていない。
【0003】これまで、低分子量の有効成分を含む、免
疫刺激性および/または免疫回復性効果を有する医薬品
の製造方法は公知である。医薬品としては、現在、とり
わけレバミゾール塩酸塩およびイノシン安息香酸塩が使
用されている。
【0004】NPT15392(エリスロ−9−(2−
ヒドロキシ−3−ノニル)−ヒポキサンチン)、アジメ
キソンおよびジチオカルバムの様な他の有効成分も同様
に免疫刺激性および免疫回復性効果を示す。しかし、上
記の有効成分を含む医薬品はこれまで紹介されていな
い。
【0005】免疫機構に対する刺激および/または回復
の意味で作用する、公知の、および新奇な有効成分を標
準化することは、現在のところ困難である。これは、一
方では多種多様な調整および反調整機構を備えた免疫系
の複雑さによるものであり、他方、実験動物における国
際的に義務付けられた、協定に基づく試験条件ないし人
間に対する臨床試験に対するまさにその様な条件が欠け
ているためである。
【0006】今後、冒頭に述べた有効成分をその免疫刺
激性および/または免疫回復性作用機構に関してさらに
深く研究することになる。
【0007】また、問題とする有効成分による各種の免
疫細胞の影響が異なっていることも、免疫刺激および/
または免疫回復的に作用する化合物を包括的に比較する
妨げになっており、そのために特異的および非特異的防
御機構に対する影響も異なってくる。
【0008】そこで、例えばレバミゾール塩酸塩は免疫
抑制した生物では圧倒的に免疫回復的に作用する。体液
性応答に対する影響が非常に少ない場合に、主としてT
−細胞が刺激される。非特異的防御機構の活性化は、食
作用および増殖の刺激および大食細胞の殺菌作用により
与えられる。
【0009】これに対して、イノシン安息香酸塩は、と
りわけ体液性免疫応答の増加により、免疫刺激効果を示
す。T−リンパ細胞の増殖および分化も、リンホカイン
誘導により仲介される大食細胞機能と同様に増加する。
【0010】免疫刺激および/または免疫回復的に作用
する物質の開発は進展しているにも関わらず、これまで
知られている方法は、その様な医薬品の製造には適して
いない。ラセミ性テトラミソール塩酸塩のジアステレオ
マー分離により得られる光学異性体レバミソール塩酸塩
は、経口投与の後、苦い金属的な味を引き起こし、おう
吐、吐き気、白血球減少症および無顆粒球症を起こすこ
とがある。その上、レバミソール塩酸塩は、患者の遺伝
的要素、年齢および性別により効果が異なる。
【0011】イノシン安息香酸塩の投与量は比較的高い
(50mg/kg/d)ので、おう吐、高尿酸血症、ヘマトクリ
ット増加が起こることがある。アジメキソンでは、副作
用として、頭痛、おう吐、血球素および赤血球の減少が
観察される。これらの欠点の原因は、これまで使用され
ている有効成分の技術で研究すべきである。
【0012】したがって、人間および動物における免疫
疾病および/またはウイルス感染を治療するための医薬
品並びにその製造方法を開発する必要がある。特に、特
異的および非特異的防御水準を高める、免疫刺激および
/または免疫回復的な作用を有する新奇な医薬品が必要
とされている。
【0013】本発明の目的は、人間または動物の体に投
与した場合に、免疫刺激および/または免疫回復的およ
び/または抗ウイルス的効果を発揮する新奇な化学物質
を提供することである。さらに本発明の目的は、その様
な化合物、並びにそれらの化合物を含む医薬品の製造方
法を開発することである。
【0014】本発明により、免疫刺激および/または免
疫回復的および/または抗ウイルス的効果を備えた、こ
れらの新奇な化学物質は、一般式Iで表され、R1 、R
2 およびnが上記の意味を有する3−(メルカプトアル
キル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオンで
ある。
【0015】一般式Iの化合物の中で、本発明の特別な
実施形態として、一般式IIで表され、
【0016】
【化17】 2 およびnが上記の意味を有する化合物、特に3−
(メルカプトエチル)−キナゾリン−2,4(1H,3
H)−ジオンを強調する必要がある。
【0017】本発明により、一般式Iの化合物は、互変
異性体の形でそれ自体としても、それらの製薬上無害な
アルカリまたはアンモニウム塩としても使用できる。
【0018】本発明の特徴により、一般式Iの化合物お
よびその互変異性体は、 a)一般式III で表され、
【0019】
【化18】 1 が上記の意味を有する2H−3,1−ベンズオキサ
ジン−2,4−(1H)−ジオンを、一般式IVで表さ
れ、
【0020】
【化19】 2 およびnが上記の意味を有するアミノアルカノール
と、好ましくは水性反応媒体中で反応させて、一般式V
で表され、
【0021】
【化20】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物に変換
し、続いて、C1 −C3 −アルカノール、二硫化炭素お
よび水酸化カリウムまたはナトリウム、あるいはキサン
トゲン酸ナトリウムまたはカリウムからなる反応溶液を
加え、この反応混合物を好ましくは還流するまで加熱
し、続いて冷却し、酸性化し、得られた、一般式VIで表
され、
【0022】
【化21】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、先
ず、塩酸または硫酸の様な濃鉱酸、またはこれらの鉱酸
と氷酢酸および/またはギ酸との混合物と共に加熱し、
通常、この反応混合物に水を加え、再度還流下で加熱す
ることにより、一般式Iの化合物またはその互変異性体
に変換する、あるいは b)一般式VII で表され、
【0023】
【化22】 1 が上記の意味を有する4H−3,1−ベンゾチアジ
ン−2,4−(1H)−ジチオンを、一般式IVで表さ
れ、R2 およびnが上記の意味を有するアミノアルカノ
ールと、極性有機溶剤中で加熱し、得られた、一般式VI
IIで表され、
【0024】
【化23】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、水
−アルカノール性反応媒体中で、水酸化アルカリまたは
トリエチルアミンの様な酸受容体の存在下で、一般式IX
で表され、 R3 −X IX R3 がC1 −C3 −アルキルを、Xがヨウ素または臭素
を意味するハロゲン化アルキルにより室温で置き換え、
得られた、一般式Xで表され、
【0025】
【化24】 1 、R2 、R3 およびnが上記の意味を有する化合物
を、アルカノール性鉱酸、好ましくは無水エタノール性
塩酸により、一般式XIで表され、
【0026】
【化25】 基R1 、R2 およびnが上記の意味を有し、Yが酸の陰
イオン、好ましくは塩素を意味する三環キナゾリニウム
塩に変換し、これをアルカノール−水性苛性ソーダ中で
処理し、続いて濾過し、濾液を希釈した鉱酸で酸性化す
ることにより、一般式Iの化合物またはその互変異性体
に変換する、あるいは c)一般式III で表され、R1 が上記の意味を有する2
H−3,1−ベンズオキサジン−2,4−(1H)−ジ
オンを、一般式XII で表され、
【0027】
【化26】 2 およびnが上記の意味を有するビス−(アミノアル
キル)−ジスルファンまたはその塩、好ましくはそのジ
ヒドロクロリドにより溶剤中で置き換え、得られた、一
般式XIIIで表され、
【0028】
【化27】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、一
般式XIV で表され、 Cl−COOR4 XIV R4 が1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を意味す
るクロロギ酸アルキルエステルにより、溶剤中、または
溶剤混合物中で置き換え、得られた、一般式XVで表さ
れ、
【0029】
【化28】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、必
要に応じて精製または乾燥し、溶剤または溶剤混合物中
で、発生期水素で一般式Iの化合物またはその互変異性
体に変換する、あるいは d)一般式XVI で表され、
【0030】
【化29】 1 、R2 およびnが上記の意味を有し、Hal が塩素ま
たは臭素を意味する3−(ハロアルキル)−2,4−ジ
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリンを、
チオ尿素により、80〜150℃の温度範囲で、一般式
XVIIで表され、
【0031】
【化30】 1 、R2 、nおよびHal が上記の意味を有するS−/
ω−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒド
ロキナゾリン−3−イル)−アルキル/−イソチウロニ
ウムハロゲニドに変換し、これを必要であれば分離した
後、これを苛性アルカリにより、必要であれば保護気体
として窒素の存在下で、−10〜+15℃の温度範囲
で、一般式Iの化合物またはその互変異性体に変換す
る。
【0032】本発明により、a)〜d)に記載した方法
は広い範囲内で変形することができる。
【0033】方法a)により、一般式VIの化合物を、塩
酸または硫酸の様な濃鉱酸、またはこれらの鉱酸と氷酢
酸および/またはギ酸との混合物で変換して得られる固
体混合物を分離し、続いて希釈した鉱酸中で加熱するこ
とにより、一般式Iの化合物またはその互変異性体に変
換することができる。
【0034】本発明の他の実施形態は、例えば方法d)
では、 − 一般式XVI の化合物のチオ尿素による置き換えを
1:1〜1:3のモル比で行うこと、 − 一般式XVIIの化合物を調製するために、反応相手を
プロトン性溶剤、好ましくはメチルグリコールまたはブ
タン−1−オール中で、好ましくは還流下で置き換える
こと、 − 一般式XVI の化合物の変換において、特にこの化合
物の反応性が低い場合、真空下で作業すること、 − 一般式XVIIの化合物の一般式Iの化合物への変換
を、水性または水−エタノール性苛性アルカリ、特に苛
性ソーダ中で、0.1〜1.0モル/l、好ましくは
0.25モル/lの濃度で、必要であれば攪拌しながら
行うこと、および/または − 一般式XVIIの化合物の一般式Iの化合物への変換
を、窒素保護気体の雰囲気中で行うことにあるが、これ
は一般式Iの化合物の再結晶の際にも有利である。
【0035】本発明の別の実施形態では、一般式XVI の
化合物の、一般式Iの化合物への変換を、一般式XVIIの
化合物を分離しないが、上記の反応条件は、それに準じ
て維持する様にして行うことができる。
【0036】一般式Iの化合物は、本発明の他の実施形
態により、それ自体公知の方法で、そのアルカリまたは
アンモニウム塩に転換することができる。
【0037】本発明のもう一つの特徴は、人間および動
物における免疫疾病および/またはウイルス感染を治療
するための、一般式Iで表され、R1 、R2 およびnが
上記の意味を有する一つ以上の化合物、またはそれらの
互変異性体、またはそれらの製薬上無害なアルカリ塩ま
たはアンモニウム塩、および必要であれば製薬上一般的
な担体および/または助剤を含む、製薬調合物である。
【0038】一般式Iの化合物の免疫調整、免疫刺激お
よび免疫回復特性により、これらの化合物を含むその様
な製薬調合物は、特に人間および動物における免疫疾病
の治療に適している。
【0039】本発明の特別な実施形態では、上記の製薬
調合物が、特に一般式IIで表され、R2 およびnが上記
の意味を有する化合物、それらの互変異性体またはそれ
らの製薬上無害なアルカリ塩またはアンモニウム塩を含
む。
【0040】特に好ましいのは、有効成分として、化合
物3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン、その互変異性体またはそれら
の製薬上無害なアルカリ塩またはアンモニウム塩を含む
製薬調合物である。
【0041】シェルブリーツら(Helv. chim. Acta 50
(1967)1440-1452) は、本発明の一般式VIの定義に入る
一般式VIの3つの化合物を、2段階で2−(o−カルボ
キシフェニルアミノ)−4,5−ジヒドロチアゾリンな
いし5,6−ジヒドロ4H−1,3−チアジンに変換
し、構造分析的(元素分析、 1H−NMR、UV、I
R)な研究を行っている。 薬理学的試験報告 すでに説明した様に、一般式Iの化合物は、特に人間お
よび動物における免疫疾病および/またはウイルス感染
を治療するための貴重な薬理学的特性を有する。
【0042】以下に、本発明に係わる化合物の − 免疫調整 − 免疫刺激 − 免疫回復および − 抗ウイルス 特性に関する結果を示す。
【0043】免疫調整効果の実証は、モルモット(アル
ビノ品種)について、とりわけ下記の技術を使用して行
った。 − 遅延型の接触過敏症を実証するための経皮試験(奏
効器−T−リンパ球−活性) − DNP−特異的血清抗体を実証するためのタカツィ
試験(体液性応答)免疫刺激効果の実証は、マウス(同
血統交配CBA)について、とりわけ下記の実証方法を
使用して行った。 − SE−特異的IgM−およびIgG−PBZを実証
するためのプラーク−試験 − ロゼッテ試験 免疫回復効果の実証は、免疫系の損傷により、同様に − SE−特異的IgM−およびIgG−PBZを実証
するためのプラーク−試験 − ロゼッテ試験 により行った。
【0044】抗ウイルス効果の実証は、各種ウイルスグ
ループの代表を使用し、ニワトリ胎児細胞で試験管内で
行った。 1.免疫調整効果の研究 1.1 接触過敏症を実証するための経皮試験 モルモットおよびマウスにおけるDNFBの皮上塗布に
より、遅延過敏症、TNP−特異的T−リンパ球(T
DTH −LY)のクローン増殖に結び付いた免疫状態が生
じる。少なくとも5日間の潜伏期をおいて、新たにDN
FB−塗布を行うと、この皮膚区域のTDTH −LYとの
反応により、リンホカインが遊離し、それによって局所
的に限定された炎症反応が起こる。
【0045】1%DNFBによる免疫化から7日後、供
試動物の脇腹を脱毛し、0.5%、0.1%、0.05
%、0.025%および0.01%DNFB溶液を各一
滴塗布することにより試験を行った。陽性濃度は、増感
度に逆比例する。試験結果は、陽性皮膚反応の強度およ
び数から、刺激指数(SI)は供試動物と比較動物の比
較により得られる。
【0046】物質治療は、経口的に行った。食道ゾンデ
を使用して、毎日2mg/kg 体重を水性分散液として与え
た。治療期間は、1日+1(免疫化後1日)から+6日
である。比較動物には、使用したラクトースだけを与え
た。 1.2 タカツィ−試験 ジニトロフルオロベンゼン(DNFB)で免疫化した
後、モルモットで、優先的にIgG1 物質区分に族する
DNP−特異的液素性抗体が形成される。DNFBの皮
上塗布から14日後に、供試動物から血液を心臓穿刺に
より採取した。抗体濃度の測定は、タカツィにより記載
されている方法(タカツィ、G.一連の希釈を迅速に、
精確に行うための新方法、Kiserletes Orvostudomany
(1950)263〜396)により行った。指示細胞
として、TNP−負荷ヒツジ赤血球を使用した(リッテ
ンベルグおよびプラットによる結合、リッテンベルグ、
M.B.およびプラット、K.L.、抗トリニトロフェ
ニル(TNP)プラーク評価分析、可溶性および粒状免
疫遺伝子に対するBALB/cマウスの一次応答、Pro
c. Soc. exp. Biol. Med., 13(1969)575〜
579)。 1.3 結果 それぞれの比較グループに対する増感度(%)および血
清抗体濃度(AK−力価−差)(スクリーニング値) 化合物の 接触皮膚炎(比較:100) DNP−特異的抗体 実施例番号 24時間反応 48時間反応 6 70 40 −1.5 7 230 +1.8 12 120 130 +0.3 13 120 130 ±0 8 100 115 ±0 5 150 120 −0.6 3 100 +1.0 2 180 ±0 14a 60 60 −1.9 14b 105 100 +2.2 14c 90 105 ±0 14d 100 150 ±0 14e 100 ±0 これらの値から、一般式Iの化合物は、奏効−T−リン
パ球に依存する遅延過敏症に対する実証可能な効果を有
することは明らかである。120を超える(比較に対し
て約20%増加)ないし80未満の接触皮膚炎値は、刺
激性ないし抑制性効果の実証として見ることができる。
【0047】〉+1ないし〈−1の抗体力価は、液素性
免疫応答に対するこれらの物質の刺激性ないし抑制効果
を明らかに示している。 2.免疫刺激性効果の研究 2.1 SE−特異的IgM−およびIgG−PBZを
実証するためのプラーク試験 免疫刺激性効果を試験するために、とりわけ、一般式I
の化合物の液素性免疫応答に対する影響を、CBA同血
統交配品種のマウスで、ヘモリーゼ−プラーク−試験
(HPT)により研究した。この技術により、IgM−
およびIgG抗体生産細胞(=プラーク形成細胞、PB
Z)を定量的に、個別に求めることができる。ヒツジ赤
血球(SE)を使用した免疫化を0日に行い、物質投与
(1日の投与量1.10-5モル/g体重、経口)を−1〜
+3日(IgM−PBZ測定用に)ないし+1〜+5日
(IgG−PBZ測定用に)に行った。 2.2 結果 実施例1の化合物を体重1kgあたり2.0mgずつ毎日、
5日間投与することにより、IgM−PBZの数が比較
グループ(100%)に比べて平均値で352%増加さ
せることができた。同様の処理により、IgG−PBZ
は497%(比較グループ100%)増加した。どちら
の場合も、t−試験における比較グループに対する差は
p〈0.001で著しいことが分る。CBAマウスにお
いて、実施例1の化合物で5日間毎日治療することによ
り、SE−特異的IgM−PBZおよびIgG−PBZ
が著しく増加することが明らかである。 2.3 ロゼッテ試験(SE−特異的ロゼッテ) バーネットの理論により、リンパ球はその表面上に免疫
グロブリン−受容体を有し、これは特定の抗原に向か
い、特異的な抗原との反応により実証できる。ロゼッテ
形成細胞(RBZ)数の測定は、進行する免疫反応の強
度を計る尺度として役立ち、細胞増殖過程を抑制または
刺激する意味での効果を再現することもできる。
【0048】2.105 のヒツジ赤血球(SE)の0.
2mlの生理食塩水溶液で静脈内免疫化してから3日後、
供試動物を屠殺し、ひ臓を取り出し、パーカー媒体(pH
7.4)を加え、ミュラーガーゼを通してすりつぶし
た。細胞分散液を得るための作業は氷浴(約0〜4℃)
中で行った。ノイバウエル血球計算板中で、細胞濃度を
求め、続いて、すべての試料で一定の、1.107 核保
持細胞(KHZ)/ml媒体の細胞数に調整した。次い
で、0.9mlのひ臓細胞分散液(1.107 KHZ/m
l)に、5%の、洗浄したヒツジ赤血球分散液を加え、
4℃で24時間培養した。一つのKHZが少なくとも4
つの赤血球により取り囲まれ、核保持細胞が識別できる
時に、ロゼッテを評価した。 2.4 結果 実施例2、6および14eの化合物を経口投与した後、
SE−特異的ロゼッテ形成細胞の著しい増進が確認され
た。 3.免疫回復効果の研究 3.1 一般式Iの化合物に関する免疫回復効果の実証
は、供試動物(CBA同血統交配マウス)の免疫系を化
学療法(シクロホスファミド、カラゲーナン、イロプロ
スト)ないし照射により損傷を与えて行った。この試験
はとりわけ次の様な技術により行った。 − SE−特異的IgM−およびIgG−PBZを実証
するためのプラーク試験 − ロゼッテ試験 3.2 結果 実施例1の化合物に関する免疫回復効果の実証は、供試
動物の免疫系をシクロホスファミド(ZY)により損傷
を与え、試験をSE−特異的PBZを使用して行った。
【0049】この免疫系の損傷は、免疫化(−1)の前
日に、150mg/kg 体重を注射することにより行った
(供試動物および比較動物)。この免疫化は、0.2ml
PBS中4.108 SEの腹腔内注射により行った。
【0050】試験グループの供試動物に、−2、−1、
0、+1および+2日に経口投与により、実施例1の化
合物を体重1kgあたり各2mg与えた。プラーク試験によ
り、SE−特異的IgM−およびIgG−PBZを実証
した。表:結果(IgM−PBZ) IgM−PBZ/106 比較グループ 試験グループ ZYのみ、実施例1の ZY+実施例1の化合物試験日 化合物なし +3 37.5±27.1 31.7±26.6 +4 49.7±32.9 59.8±26.6 +5 56.8±27.6 125.2±32.7 +6 74.7±73.4 47.8±31.2 実施例1の化合物の影響により、面疫学的な反応性が測
定できる程度に高くなり、その反応性は+5日目にp
〈0.05で最も著しかった。表:結果(IgG−PBZ) IgG−PBZ/106 ひ臓細胞 比較グループ 試験グループ ZYのみ、実施例1の ZY+実施例1の化合物試験日 化合物なし +6 26.7±12.1 88.3±24.8 +7 46.7±16.3 128.3±28.6 +8 63.3±24.2 58.3±43.6 実施例1の化合物により、ZY−抑制した供試動物で6
+7日目にIgG−PBZの数が著しく高くなる。 4.抗ウイルス性効果の研究 抗人間ウイルスおよび抗動物ウイルス効果の実証は、供
試物質をジメチルスルホキシドに溶解(50mmol/l)
し、この原液を通常の生理媒体で1:200〜1:16
00に希釈して行った。この方法により、有機溶剤の非
特異的効果を避けることができた。
【0051】抗ウイルス試験は、試験管内ニワトリ胎児
細胞中で、ウイルスグループ、ポックス−インフルエン
ザ−、単純疱疹−およびラブドウイルス並びにMDBK
−細胞(牛腎臓細胞)、人間繊維芽細胞/ラブド−およ
びコックスサッキーウイルス、並びにRH(細胞)(人
間腎臓細胞)およびポックス−、単純疱疹−およびアデ
ノウイルスの代表により、 − トニュウおよびトニュウによる一段階応答試験(Ar
ch. ges. Virusforsch.33、319〜329、197
1)で、 − トニュウおよびトニュウによるプラーク減少試験
(Zbl. Bakter. Hyg. I.Orig.211、437〜44
4、1969)、並びに − トニュウおよびグリュックによるマイクロタイター
方式ダイナテック(J.basic Microbiol. 1986
(3)173)で 行った。
【0052】物質の細胞相容性に関する研究は、同じ細
胞で行った(例1、2、3、4および5参照)。例1〜
5に示す様に、一般式Iの供試化合物は、治療濃度で細
胞相容性であり、一連の人間および動物ウイルスを非常
に強く抑制する。 例1 3−(2−メルカプト−エチル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ ンの、一次ニワトリ胎児細胞(生後2日)、RH(人間腎臓細胞永久細胞系列) 、MDBK(牛腎臓細胞永久細胞系列)および人間繊維芽細胞(生後2日)に対 する細胞相容性試験 保存媒体中の物質濃度(μmol/l)細胞 1000 500 250 125 62.5 HEZ +++ + φ φ φ RH +++ ++ φ φ φ MDKB ++++ ++ φ φ φHFi ++ φ φ φ φ φ =顕微鏡観察で、5日目に細胞の形態学的な変
化なし。 ++++=細胞層が完全に変化し、形状が丸みを帯び、
粒状化し、細胞がガラス壁から分離。 +++ =細胞の3/4が同様に変化。 ++ =細胞の1/2が同様に変化。 + =細胞の1/4が同様に変化。
【0053】例2 3−(2−メルカプト−エチル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ ンのニワトリ胎児細胞(HEZ)に対する、一段階応答サイクルにおける抗ウイ ルス効果の結果 ウイルス種族 濃度 未処理比較グループと 抑制率 μmol/l 比較したウイルス減少 (%) log10TCID50/0.2ml ワクシニア 250 5.67 〉99.99 リスター 125 4.0 99.99 62.5 2.5 99.68 31.25 1.0 99.0 インフルエンザ 250 6.23 〉99.99 A/WSN 125 4.67 〉99.99 62.5 4.25 〉99.99 31.25 2.5 99.50 ヘルペス 250 1.0 99. 単純1型 125 0.33 n.s. ベシキュラー 250 3.0 99.9 ストマチチス 125 0.5 n.s. インジアナ これらの結果は、3回の試験の平均値である。コックス
サッキーA9−ウイルスおよびアデノウイルス4型に対
しては、この物質は抗ウイルス性ではない。
【0054】治療指数=最高許容投与量と最低有効投与
量との比率: ワクシニア−ウイルスに対して =8 インフルエンザ−ウイルスに対して=8
【0055】例3 3−(2−メルカプト−エチル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ ンの人間腎臓細胞永久細胞系列に対する、一段階応答サイクルにおける抗ウイル ス効果の結果 ウイルス種族 濃度 未処理比較グループと 抑制率 μmol/l 比較したウイルス減少 (%) log10TCID50/0.2ml ワクシニア 250 〉4.0 〉99.99 リスター 125 〉4.0 〉99.99 62.5 4.0 99.99 31.25 3.5 〉99.9 ヘルペス 250 6.0 〉99.99 単純1型 125 5.5 〉99.99 クプカ 62.5 0.75 n.s. これらの結果は、3回の試験の平均値である。 n.s.=重要ではない
【0056】例4 3−(2−メルカプト−エチル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ ンのプラーク減少試験における抗ウイルス効果の結果 ウイルス種族 濃度 一次HEZにおけるウイルス比較 (μmol/l) グループに対するプラーク減少率 (%) ワクシニア 250 100 リスター 125 96 62.5 92 31.25 87 インフルエンザ 250 100 A/WSN 125 98 62.5 92 31.25 85 ベシキュラー 250 45x ストマチチス 125 15インジアナ 62.5 0 これらの結果は、3回の試験の平均値である。 x=重要な効果なし
【0057】例5a 3−(3−メルカプト−プロプ−1−イル)−6,7−ジメトキシ−キナゾリ ン−2,4(1H,3H)−ジオンの人間腎臓細胞永久細胞系列に対する、一段 階応答サイクルにおける抗ウイルス効果の結果 ウイルス種族 濃度 未処理比較グループと 抑制率 μmol/l 比較したウイルス減少 (%) log10TCID50/0.2ml ワクシニア 250 5.0 〉99.99 リスター 125 5.0 〉99.99 62.5 5.0 〉99.99 31.25 2.84 99.84 ヘルペス 250 6.5 〉99.99 単純1型 125 6.5 〉99.99 62.5 5.0 〉99.99 31.25 3.67 99.97 インフルエンザ 250 6.17 99.99 A/WSN 125 2.0 99.0 62.5 0.5 n.s. 31.25 0 n.s.=重要ではない
【0058】例5b 3−(3−メルカプト−プロプ−1−イル)−6,7−ジメトキシ−キナゾリ ン−2,4(1H,3H)−ジオンのニワトリ胎児繊維芽細胞、一段階応答サイ クルにおける抗ウイルス効果の結果 ウイルス種族 濃度 未処理比較グループと 抑制率 μmol/l 比較したウイルス減少 (%) log10TCID50/0.2ml ワクシニア 250 5.0 〉99.99 リスター 125 5.0 〉99.99 62.5 3.5 99.93 31.25 3.0 99.9 インフルエンザ 250 5.0 〉99.99 A/WSN 125 5.0 〉99.99 62.5 2.0 99.0 以下に記載する実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例1 3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =H、
n=1) a)3−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルチオ−
キナゾリン−4(3H)−チオン(式X、R1 =H、R
2 =H、R3 =CH3 、n=1) 2.4g(10mmol)の3−(2−ヒドロキシエチル)
−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジチオン(式VI
II、R1 =H、R2 =H、n=1)をメタノール性苛性
ソーダ(20mlの0.5N−NaOHおよび7mlのCH
3 OH)に溶解し、1.6gのヨウ化メチル(式IX、R
3 =CH3 、X=I)を加え、密閉容器中、室温で30
分間機械的に強く攪拌する。生じた沈殿を分離し、少量
の50%メタノールで洗浄し、乾燥する。黄色結晶。C
11122 OS2 (252.4)、融点117〜118
℃(CH3 OH)、収量92%。 b)2,3−ジヒドロ−5−オキソ−6H−チアゾロ/
3,2−c/キナゾリン−4−イウム−クロリド水和物
(式XI、R1 =H、R2 =H、n=1、Y=Cl) 505mgの、a)により調製したdc−純粋化合物を9
mlのメタノール性塩酸(30gのHCl気体/200ml
無水メタノール)に溶解し、密閉容器中で、先ず室温で
24時間、さらに−20℃で24時間保管する。生じた
沈殿を無水ジエチルエーテルで洗浄し、真空乾燥器(K
OH/H2 SO4 )中で乾燥させる。これは340〜3
80mgの2,3−ジヒドロ−5−オキソ−チアゾロ/
3,2−c/キナゾリン−4−イウム−クロリド水和物
を含む。黄色結晶。C109 ClN2 OS.H2 O(2
58.7)。IR:1740cm-1にCO−帯。MS:m
/e204(基礎になっている塩基の分子イオンピー
ク)。 c)3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,
4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2
H、n=1) 700mgの、b)で得られた化合物をエタノール性苛性
ソーダ(5mlの3N−NaOH、35mlの水および20
mlのエタノール)に攪拌しながら溶解する。約15分
後、反応溶液を濾過し、無色の濾液に、攪拌しながら、
沈殿形成が終了するまで、希塩酸を加える。生じた沈殿
を十分に水洗し、真空乾燥器(濃H2 SO4 )中で乾燥
させる。610mgのdc−純粋(展開液:トルエン/ア
セトン/メタノール7:3:1、v/v/v)な最終生
成物が得られる。無色結晶。C10102 2 S(22
2.2)。融点192〜193℃(CHCl3 /石油エ
ーテル)結晶チアゾロキナゾリニウムクロリド−水和物
を分離した後に得られる濾液を乾燥濃縮し、残留物を
c)に記載する様に処理することにより、少量のビス/
2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−キナゾリン−3−イル)−エチル/−ジスルファン
(式XV、R1 =H、R2 =H、n=1)を不純物として
含む、最終生成物がさらに得られる。 実施例2 3−(3−メルカプト−プロプ−1−イル)−6,7−
ジメトキシ−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ
ン(式I、R1 =6,7−ジメトキシ、R2 =H、n=
2) a)6,7−ジメトキシ−2−チオキソ−3,1−ベン
ズオキサジン−4(1H) −オン 12.5g(0.15ml)のチオホスゲンを、10%ジ
オキサン溶液として、19.9g(0.1モル)2−ア
ミノ−4,5−ジメトキシ安息香酸、200mlジオキサ
ンおよび32g(0.3モル)トリエチルアミンからな
る混合物に、氷冷、攪拌しながら滴下する。攪拌は室温
で3時間続行する。次いで、反応混合物に1000mlの
水を加え、希塩酸で酸性にする。生じた沈殿をジオキサ
ン/水から再結晶させる。黄色結晶。C109 NO4
(239.2)。融点211〜213℃(ジオキサン/
水)。収量75%。 b)6,7−ジメトキシ−3,1−ベンゾチアジン−
2,4(1H)ジチオン(式VII 、R1 =6,7−ジメ
トキシ) 2.0gの、a)で得られた3,1−ベンズオキサジン
−誘導体を十分な量のプソイドクメンに高温で溶解し、
2.0gの硫化リン(V) を加え、20分間還流加熱す
る。さらに1.0gの硫化リン(V) を加えた後、還流冷
却器でさらに15分間加熱する。この反応溶液を熱いう
ちに濾過する。12時間放置した後、沈殿物を吸引分離
し、少量のメタノールで洗浄し、0.5N−苛性ソーダ
に溶解する。その後、直ちにこのアルカリ性溶液を過剰
の希塩酸に加え、濾過し、生じた沈殿を分離し、水洗す
る。赤色結晶。C109 NO2 3 (271.4)。融
点247〜249℃(酢酸エチル)。収量60%。 c)3−(3−ヒドロキシ−プロプ−1−イル)−6,
7−ジメトキシ−キナゾリン−2,4(1H,3H)−
ジチオン(式VIII、R1 =6,7−ジメトキシ、R2
H、n=2) 2.7g(10mmol)の、b)により得られた3,1−
ベンゾチアジン誘導体を、1.2gのトリエチルアミ
ン、0.82g(11mmol)の3−アミノ−プロパン−
1−オール(式IV、R2 =H、n=2)および12mlの
エタノールと共に、還流冷却器で60℃で2時間加熱す
る。冷却後、希塩酸で酸性にし、12時間後に沈殿を吸
引分離し、水洗する。黄オレンジ色結晶。C13162
3 2 (312.4)。融点239℃(プロパン−2
−オール)。収量61%。
【0059】c)により得られたジチオンを、実施例1
のa)〜c)と同様にして、さらに最終生成物に変換す
る。すなわち、 d)3−(3−ヒドロキシ−プロプ−1−イル)−6,
7−ジメトキシ−2−メチルチオ−キナゾリン−4(3
H)−チオン(式X、R1 =6,7−ジメトキシ、R2
=H、R3 =CH3 、n=2) 黄色結晶。C14182 3 2 (326.4)。融点
168〜170℃。収量76%。 e)3,4−ジヒドロ−9,10−ジメトキシ−6−オ
キソ−2H,7H−1,3−チアジノ−/3,2c/キ
ナゾリン−5−イウムクロリド(式XI、R1 =9,10
−ジメトキシ、R2 =H、n=2、Y=Cl) 黄色結晶。C1315ClN2 3 S(314.8)。I
R:1720cm-1でCO−帯。融点197〜198℃
(ジエチルエーテルで洗浄後)。収量74%。 f)3−(メルカプト−プロプ−1−イル)−6,7−
ジメトキシ−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオ
ン(式I、R1 =6,7−ジメトキシ、R2 =H、n=
2) 無色結晶。C13162 4 S(296.3)。融点2
36℃(メチルグリコール)。IR:2540cm-1でS
H−帯。収量81%。 実施例3 3−(2−メルカプトエチル)−6,7−ジメトキシ−
キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン(式I、R
1 =6,7−ジメトキシ、R2 =H、n=1)無色結
晶。C12142 4 S(282.4)。IR:252
0cm-1でSH−帯。1697および1645cm-1でCO
−帯。融点312〜314℃(クロロホルム/石油エー
テル)収量84%(最終合成工程に対して)。
【0060】この化合物の調製は、実施例1および2に
準じて、6,7−ジメトキシ−3,1−ベンゾチアジン
−2,4(1H)−ジチオンおよび2−アミノ−エタン
−1−オールから行った。その際、下記の中間体を分
離、分析した。 a)3−(2−ヒドロキシエチル)−6,7−ジメトキ
シ−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジチオン(式
VIII、R1 =6,7−ジメトキシ、R2 =H、n=1) 黄オレンジ色結晶。C12142 3 2 (298.
4)。融点181〜183℃(ジオキサン/水)収量9
2%。 b)3−(2−ヒドロキシエチル)−6,7−ジメトキ
シ−2−メチルチオ−キナゾリン−4(3H)−チオン
(式X、R1 =6,7−ジメトキシ、R2 =H、R3
CH3 、n=1) 黄色結晶。C13162 3 2 (312.4)。融点
187〜188℃(プロパン−2−オール)収量72
%。 c)8,9−ジメトキシ−5−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−6H−チアゾロ/3,2c/キナゾリン−4−イウ
ム−クロリド(式XI、R1 =8,9−ジメトキシ、R2
=H、n=1、Y=Cl) 黄色結晶。C1213ClN2 3 S(300.8)。I
R:1715cm-1でCO−帯。融点201〜205℃
(ジエチルエーテルで洗浄後)。収量67%。 実施例4 3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =H、
n=1) a)ビス−/2−(2−アミノ−ベンゾイルアミノ)−
エチル/−ジスルファン(式XIII、R1 =H、R2
H、n=1) 6.5g(40mmol)の2H−3,1−ベンズオキサジ
ン−2,4(1H)−ジオン(式III 、R1 =H)を3
0mlのジメチルホルムアミドに加え、4.5g(20mm
ol)シスタミニウムクロリド(シスタミンジヒドロクロ
リド、(式XII、R2 =H、n=1、.2HCl)、2
0mlのジメチルホルムアミドおよび6g(60mmol)の
トリエチルアミンから調製した懸濁液を加える。この混
合物を水浴中で45分間70℃に温める。冷却後、沈殿
を分離し、20mlのジメチルホルムアミドで洗浄する。
この濾液および洗浄液を一つに合わせ、150mlの水に
注ぎ込む。冷蔵庫中で数時間保管した後、沈殿物を吸引
分離し、水洗し、乾燥させる。7.0g(理論値の90
%)のdc−純粋ビス−/2−(2−アミノ−ベンゾイ
ルアミノ)−エチル/−ジスルファンが得られるが、こ
れはそれ以上精製せずに以下の反応に使用できる。融点
129〜131℃(エタノール/水)。 b)ビス−/2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−エチル/−
ジスルファン(式XV、R1 =H、R2 =H、n=1) 0.98g(2.5mmol)ビス−/2−(2−アミノ−
ベンゾイルアミノ)−エチル/−ジスルファンを10ml
のピリジンに溶解する。氷冷しながら、1ml(10mmo
l)のクロロギ酸エチルエステル(式XIV 、R4 =C2
5 )を滴下する。この混合物を1時間還流加熱し、冷
却後、15mlのHCl(1mol/l)および10mlの氷水か
ら調製した混合物に加える。冷蔵庫中で長時間保管した
後、沈殿を吸引分離し、水洗し、乾燥させる。得られた
中間生成物を粉末にし、8mlのNaOH(3mol/l)と
1.6mlのエタノールの混合物中に分散させ、密閉反応
容器中で6時間振とうし、さらに24時間室温で保管す
る。30mlの温水を加え、この混合物を濾過する。濾液
を希塩酸で酸性にし、沈殿を吸引分離し、乾燥させる。
【0061】0.85g(理論値の77%)のdc−純
粋ビス−/2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−エチル/−ジ
スルファンが得られるが、これはそれ以上精製せずに以
下の反応に使用できる。融点270〜272℃(プロパ
ン−1−オール)。 c)3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,
4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2
H、n=1) 200mgの、b)により得られた生成物、200mgの亜
鉛微粉および12mlの酢酸を3時間還流加熱する。この
混合物に、16mlのHCl(1mol/l)と28mlの水との
混合物を加え、再度沸騰させる。この混合物を濾過し、
濾液を密閉容器中で、1〜2日間、冷蔵庫中で保管す
る。沈殿を吸引分離し、乾燥させる。 収量150mg(理論値の75%)dc−純粋生成物。 融点193〜195℃ 実施例5 6−ブロム−3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリ
ン−2,4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =6−
Br、R2 =H、n=1) 融点298〜300℃、収量52%(最終合成工程に対
して)。
【0062】この化合物の調製は、実施例4に準じて行
った。その際、下記の中間体を分離、分析した。 a)ビス−/2−(2−アミノ−−5−ブロモ−ベンゾ
イルアミノ)−エチル/−ジスルファン(式XIII、R1
=5−Br、R2 =H、n=1) 収量47%(エタノールから再結晶後)。 融点190〜195℃(クロロホルム/n−ヘキサン
(1:1)) b)ビス−/2−(6−ブロモ−2,4−ジオキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリン−3−イ
ル)−エチル/−ジスルファン (式XV、R1 =6−Br、R2 =H、n=1) 収量60%(ジメチルホルムアミドから再結晶後)。 融点334〜336℃(ジメチルホルムアミド) 実施例6 3−(3−メルカプトプロピル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =H、
n=2) 24.5gの2H−3,1−ベンズオキサジン−2,4
(1H)−ジオン(式III 、R1 =H)を20分間以内
に、12.3gの3−アミノ−プロパン−1−オール
(式IV、R2 =H、n=2)および45mlの水からなる
溶液に攪拌しながら加え、続いて10分間沸騰水浴上で
加熱する(=溶液1)。
【0063】17.0gの水酸化カリウムを225mlの
エタノールに加熱しながら溶解する。この溶液を冷却
し、36mlの二硫化炭素を加える。その後、この混合物
を密閉容器中で15分間放置し、溶液1を加え、続いて
3.5時間還流加熱する。その後、約70〜80mlの溶
剤混合物を蒸留除去し、この反応混合物を冷却してから
氷酢酸で酸性化し、少なくとも3時間放置して結晶化さ
せる。24.3gのdc−純粋3−(3−ヒドロキシプ
ロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−キナゾリ
ン−4(1H)−オン(式VI、R1 =H、R2 =H、n
=2)が得られる。融点174〜176℃。約200ml
の水を母液に加えた後、さらに4.0gのほとんどdc
−純粋な粗製物が得られる。エタノールから再結晶化す
ることができる。
【0064】30.0gの、上で得られた乾燥した粗製
物を、300mlの濃塩酸と共に2.5時間還流加熱す
る。その際、放出されるHCl蒸気の排気に注意する。
続いて、この反応混合物に2.7 lの水を加え、さらに
20時間還流冷却器で沸騰させる。冷却後、沈殿物を吸
引分離し、空気中または乾燥炉中で30〜40℃で乾燥
させる。プロパン−1−オールから再結晶させる。純粋
生成物収量83%。融点165〜167℃ 第二の変形方法では、30.0gの3−(3−ヒドロキ
シプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−キナ
ゾリン−4(1H)−オン(式VI、R1 =H、R2
H、n=2)を、30mlの氷酢酸および12mlの濃硫酸
の混合物と共に加熱することができる。約330mlの水
を加えた後、還流下で15時間加熱し続ける。処理およ
び精製は上記の方法と同様に行う。ほとんどdc−純粋
な粗製物の収量は85%である。融点165〜167℃
(プロパン−1−オール)。 実施例7 3−(2−メルカプトプロピル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =CH
3 、n=1) 24.5gの2H−3,1−ベンズオキサジン−2,4
(1H)−ジオン(式III 、R1 =H)を実施例6と同
様に、12.3gの2−アミノ−プロパン−1−オール
(式IV、R2 =CH3 、n=1)で溶液2にする。
【0065】17.0gの水酸化カリウム、225mlの
エタノールおよび36mlの二硫化炭素を(相当量のメチ
ルキサントゲン酸カリウムを使用することもできる)使
用し、実施例6と同様に処理し、溶液2を加え、再度実
施例6と同様にして、ほとんどdc−純粋の3−(2−
ヒドロキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒド
ロ−キナゾリン−4(1H)−オン(式VI、R1 =H、
2 =CH3 、n=1)に変換する。メタノールから再
結晶化することができる。
【0066】30.0gの、上で得られた乾燥した粗製
物を、実施例6とまったく同じ方法で3−(2−メルカ
プトプロピル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−
ジオン(式I、R1 =H、R2 =CH3 、n=1)に変
換する。濃塩酸と2時間加熱し、水を加えた後、再度1
5時間加熱する。乾燥させた粗製物をトルエンから再結
晶させ、22.4gの純粋な生成物が得られる。 収量69%。融点206〜208℃。 実施例8 6−クロロ−3−(3−メルカプトプロピル)−キナゾ
リン−2,4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =6
−Cl、R2 =H、n=2) 実施例6と同様にして、12.5gの6−クロロ−2H
−3,1−ベンズオキサジン−2,4(1H)−ジオ
ン、5.8gの3−アミノ−プロパノール、40mlの
水、並びに7.0gの水酸化カリウム、100mlのエタ
ノールおよび7.5mlの二硫化炭素から調製する。反応
時間は4〜4.5時間である。35〜40mlの溶剤混合
物を蒸留除去し、その反応溶液を濾過する。濾液を酢酸
で酸性化する。6gの粗製6−クロロ−3−(3−ヒド
ロキシプロピル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロ−
キナゾリン−4(1H)−オン(式VI、R1 =6−C
l、R2 =H、n=2)が得られる。濾液に約150g
の氷を加えた後、さらに1.1gの粗製物が得られる。
この組成物はプロパン−1−オールから再結晶させるこ
とができる。融点255〜257℃。
【0067】3.0gの、上で調製した乾燥した精製物
を、実施例6と同じ方法で6−クロロ−3−(3−メル
カプトプロピル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)
−ジオン(式I、R1 =6−Cl、R2 =H、n=2)
に変換する。プロパン−1−オールから再結晶させた
後、1.96gの純粋な生成物が収量66%で得られる 。実施例9 3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =H、
n=1) a)S−/2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−エチル/−イ
ソチウロニウム−クロリド (式XVII、R1 =H、R2 =H、n=1、Hal =Cl) 4.5g(20mmol)の3−(2−クロロエチル)−
2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キ
ナゾリン(式XVI 、R1 =H、R2 =H、n=1、Hal
=Cl)を3.1gの(40mmol)のチオ尿素(粉末)
と共に100mlのメチルグリコール中で45分間還流加
熱する。この反応混合物を4℃で12時間放置した後分
離した沈殿を少量の氷水で洗浄し、空気中で乾燥させ
る。
【0068】5.1gのdc−純粋なS−/2−(2,
4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾ
リン−3−イル)−エチル/−イソチウロニウム−クロ
リドが得られる。収量85%。融点259〜262℃
(無水エタノールと共に煮沸した後)。薄層クロマトグ
ラフィー用の展開剤:トルエン/アセトン/メタノール
7:2:1。 b)3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリン−2,
4(1H,3H)−ジオン 2.84g(10mmol)の、a)により得た化合物を、
2 雰囲気中、−5〜+5℃の温度で、150mlの苛性
ソーダ(0.25mol/l)中に加え、完全に変換するまで
(最高20分間)、N2 ガスを送り込みながら攪拌する
(dc−調整、混合物を途中−18℃で保管する)。続
いて反応溶液を濾過し、約45mlの塩酸で酸性化し、密
閉容器中に約4℃で6〜10時間保存する。分離した沈
殿を水洗し、空気乾燥後プロパン−1−オールないし氷
酢酸から再結晶化させる。融点192〜194℃。 実施例10 3−(3−メルカプトプロピル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =H、
n=2) a)S−/3−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−プロピル/−
イソチウロニウム−クロリド (式XVII、R1 =H、R2 =H、n=2、Hal =Cl) 0.48g(2mmol)の3−(3−クロロプロピル)−
2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キ
ナゾリン(式XVI 、R1=H、R2 =H、n=2、Hal
=Cl)を0.31g(4mmol)の粉末化したチオ尿素
と共に3時間還流加熱する。無水ジエチルエーテルを加
えた後に生じた沈殿を少量の氷水で洗浄する。空気乾燥
させた後、0.29gの純粋なS−/3−(2,4−ジ
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリン−
3−イル)−プロピル/−イソチウロニウム−クロリド
が得られる。 収量46%。融点224〜228℃(無水エタノールと
共に煮沸した後)。 b)3−(3−メルカプトプロピル)−キナゾリン−
2,4(1H,3H)−ジオン この化合物は、この実施例のa)により調製した化合物
を、実施例9b)に記載するのと同様にして変換するこ
とにより得られる。 融点165〜167℃(プロパン−1−オール)。 実施例11 3−(2−メルカプトプロピル)−キナゾリン−2,4
(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =H、R2 =CH
3 、n=1) a)S−/2−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−
テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−プロピル/−
イソチウロニウム−クロリド(式XVII、R1 =H、R2
=CH3 、n=1、Hal =Cl) 3−(2−クロロプロピル)−2,4−ジオキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリン(式XVI 、R1
=H、R2 =CH3 、n=1、Hal =Cl)から、実施
例10a)と同様にして、75分間還流加熱することに
より調製する。収量0.32g(理論値の51%)。融
点225〜232℃(無水エタノールと共に煮沸した
後)。 b)3−(2−メルカプトプロピル)−キナゾリン−
2,4(1H,3H)−ジオン この化合物は、この実施例のa)により調製した化合物
を、実施例9b)に記載するのと同様にして変換するこ
とにより得られる。 融点206〜208℃(トルエン)。 実施例12 6−メチル−3−(3−メルカプトプロピル)−キナゾ
リン−2,4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =6
−CH3 、R2 =H、n=2) a)S−/3−(6−メチル−2,4−ジオキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−
プロピル/−イソチウロニウム−クロリド (式XVII、R1 =CH3 、R2 =H、n=2、Hal =C
l) 実施例10a)と同様にして、0.506g(2mmol)
の6−メチル−3−(3−クロロプロピル)−2,4−
ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キナゾリン
(式XVI 、R1 =CH3 、R2 =H、n=2、Hal =C
l)、0.17g(2.2mmol)の粉末化したチオ尿素
および4mlのメチルグリコールから調製する。−15℃
で12時間保管した後0.25gの、さらに濾液に無水
ジエチルエーテルを加えた後、0.08gのS−/3−
(6−メチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テ
トラヒドロ−キナゾリン−3−イル)−プロピル/−イ
ソチウロニウム−クロリドが得られる。 収量49%。融点151〜153℃(無水エタノールと
共に煮沸した後)。
【0069】出発物質に使用した6−メチル−3−(3
−クロロプロピル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−キナゾリンは、グラウトおよびパー
トリッジ(J. org. Chem.1960,3546)に準じ
て、6−メチル−3−(3−ヒドロキシプロピル)−
2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キ
ナゾリン(融点196〜197℃(エタノール、182
〜184℃で結晶転換))を塩化チオニルで置き換える
ことにより調製した。 融点194〜196℃(エタノール)。収量91%。 b)6−メチル−3−(3−メルカプトプロピル)−キ
ナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン この化合物は、この実施例のa)により調製した化合物
を、実施例9b)に記載するのと同様にして変換するこ
とにより得られる。 融点272〜274℃(プロパン−1−オール)。 実施例13 6−クロロ−3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリ
ン−2,4(1H,3H)−ジオン(式I、R1 =6−
Cl、R2 =H、n=1) この化合物は、実施例9〜12に記載するのと同様にし
て調製する。 融点331〜333℃(氷酢酸)。 実施例14 実施例1〜13と同様にして、下記の化合物を調製でき
る。 a)6−メチル−3−(2−メルカプトエチル)−キナ
ゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン 融点309〜311℃(プロパン−1−オール) b)6−ブロモ−3−(3−メルカプトプロピル)−キ
ナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン 融点220〜221℃(氷酢酸) c)6−フルオロ−3−(2−メルカプトエチル)−キ
ナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン 融点240〜242℃(プロパン−1−オール) d)6−フルオロ−3−(3−メルカプトプロピル)−
キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン 融点180〜181℃(プロパン−1−オール) e)6,7−ジメトキシ−3−(2−メルカプトプロピ
ル)−キナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン 融点262〜264℃(エタノール) 実施例15 45.0mgの3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリ
ン−2,4(1H,3H)−ジオンを含む錠剤 成分:1錠中に45.0mgの有効成分、35.0mgのラ
クトース、25.0mgのジャガイモ澱粉、3.5mgのポ
リビニルピロリドンおよび1.5mgのステアリン酸マグ
ネシウムを含む。 製造方法 ジャガイモ澱粉およびラクトースと混合した粉末有効成
分を、ポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液で
一様に湿らせ、メッシュ径1.5mmの篩を通して押し出
し、40℃で乾燥させ、別の篩(メッシュ径1.0mm)
を通して押し出す。得られた顆粒をステアリン酸マグネ
シウムと混合し、錠剤にプレスする。錠剤重量110m
g。 実施例16 30.0mgの3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリ
ン−2,4(1H,3H)−ジオンを含む糖衣錠 成分:1糖衣錠中に45.0mgの有効成分、30.0mg
のラクトース、1605mgのトウモロコシ澱粉、2.8
mgのポリビニルピロリドンおよび0.7mgのステアリン
酸マグネシウムを含む。 製造方法 ラクトースおよびトウモロコシ澱粉と混合した粉末有効
成分を、ポリビニルピロリドンの20%エタノール溶液
で一様に湿らせ、メッシュ径1.5mmの篩を通して押し
出し、40℃で乾燥させ、別の篩(メッシュ径1.0m
m) を通して押し出す。得られた顆粒をステアリン酸マ
グネシウムと混合し、通常の方法で糖衣錠核にプレスす
る。核重量80.0mg。調製した糖衣錠核に通常の方法
で外被を被せ、通常の方法で仕上げる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 WPC07D/340029−0 (32)優先日 1990年4月24日 (33)優先権主張国 東ドイツ(DD) (31)優先権主張番号 WPC07D/340032−1 (32)優先日 1990年4月24日 (33)優先権主張国 東ドイツ(DD) (31)優先権主張番号 WPA61K/340035−4 (32)優先日 1990年4月24日 (33)優先権主張国 東ドイツ(DD) (72)発明者 ジークフリート、ライストナー ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、クリンゲ ンターラー、シユトラーセ、1 (72)発明者 ミカエル、ギユトシヨウ ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、レニンシ ユトラーセ、261 (72)発明者 カール、ドレスラー ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、ワイスド ルンシユトラーセ、56/601 (72)発明者 ヘルムート、ビーウエーク ドイツ連邦共和国ラインフエルデン、イ ン、デン、グルントマーテン、36 (72)発明者 ギユンター、ワグナー ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、シユトロ ームターラー、シユトラーセ、9 (72)発明者 トマス、シユトローシヤイト ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、フランケ ンハイナー、シユトラーセ、20 (72)発明者 デイーター、ローマン ドイツ連邦共和国ラーデボイル、ホフレシ ユニツツシユトラーセ、30 (72)発明者 ギユンター、ラーバン ドイツ連邦共和国ドレスデン、ブダペスタ ー、シユトラーセ、45/038 (72)発明者 ヘルワート、アンプロシウス ドイツ連邦共和国ライプツイヒ、フエルデ イナント−ラサーレ−シユトラーセ、15 (72)発明者 アンゲラ、ジークリング ドイツ連邦共和国ワイスバツハ、シユール シユトラーセ、14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人間および動物における免疫疾病および/
    またはウイルス感染を治療するための製薬調合物であっ
    て、一般式Iで表され、 【化1】 1 が水素、6−メチル、6−フッ素、6−塩素、6−
    臭素または6,7−ジメトキシを、R2 が水素またはメ
    チルを、nが1または2の数を表す、一つ以上の化合
    物、またはそれらの互変異性体および、所望により不活
    性で製薬に通常使用する担体および/または助剤を含む
    ことを特徴とする、製薬調合物。
  2. 【請求項2】人間および動物における免疫疾病を治療す
    るための免疫刺激性および/または免疫回復性効果を備
    えた製薬調合物であって、請求項1に記載する、一般式
    Iで表される一つ以上の化合物、またはそれらの互変異
    性体および、所望により不活性で製薬に通常使用する担
    体および/または助剤を含むことを特徴とする、製薬調
    合物。
  3. 【請求項3】人間および動物におけるウイルス感染わ治
    療するための抗ウイルス性を備えた製薬調合物であっ
    て、請求項1に記載する、一般式Iで表される一つ以上
    の化合物、またはそれらの互変異性体および、所望によ
    り不活性で製薬に通常使用する担体および/または助剤
    を含むことを特徴とする、製薬調合物。
  4. 【請求項4】一般式IIで表され、 【化2】 2 およびnが請求項1に記載する意味を有する一つ以
    上の化合物、またはそれらの互変異性体および、所望に
    より不活性で製薬に通常使用する担体および/または助
    剤を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載する、人間および動物における免疫疾病および
    /またはウイルス感染を治療するための製薬調合物。
  5. 【請求項5】3−(2−メルカプトエチル)−キナゾリ
    ン−2,4(1H,3H)−ジオン、またはそれらの互
    変異性体および、所望により不活性で製薬に通常使用す
    る担体および/または助剤を含むことを特徴とする、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載する、人間および動物
    における免疫疾病および/またはウイルス感染を治療す
    るための製薬調合物。
  6. 【請求項6】式Iないし式IIの化合物がそれらの製薬上
    無害なアルカリ塩またはアンモニウム塩の形で使用され
    ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記
    載する製薬調合物。
  7. 【請求項7】請求項1〜6に記載する、人間および動物
    における免疫疾病および/またはウイルス感染を治療す
    るための製薬調合物の製造方法であって、請求項1に記
    載する一般式Iないし請求項4に記載する一般式IIの一
    つ以上の化合物、またはそれらの互変異性体および/ま
    たはそれらの製薬上無害なアルカリ塩またはアンモニウ
    ム塩を、所望により不活性で製薬に通常使用する担体お
    よび/または助剤と共に、それ自体公知の方法で、錠
    剤、糖衣錠、カプセル、座薬、溶液またはアンプルの様
    な医療用途に適した服用形態にすることを特徴とする、
    方法。
  8. 【請求項8】特に人間および動物における免疫疾病およ
    び/またはウイルス感染を治療するのに効果的な、請求
    項1に記載する、一般式Iで表され、基R1 、R2 およ
    びnが請求項1に記載する意味を有する化合物、それら
    の互変異性体またはそれらの製薬上無害なアルカリ塩ま
    たはアンモニウム塩の製造方法であって、 a)一般式III で表され、 【化3】 1 が上記の意味を有する2H−3,1−ベンズオキサ
    ジン−2,4−(1H)−ジオンを、一般式IVで表さ
    れ、 【化4】 2 およびnが上記の意味を有するアミノアルカノール
    と、好ましくは水性反応媒体中で反応させて、一般式V
    で表され、 【化5】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物に変換
    し、続いて、C1 −C3 −アルカノール、二硫化炭素お
    よび水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウム、あるいは
    キサントゲン酸ナトリウムまたはキサントゲン酸カリウ
    ムからなる反応溶液を加え、この反応混合物を好ましく
    は還流するまで加熱し、続いて冷却し、酸性化し、得ら
    れた、一般式VIで表され、 【化6】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、先
    ず、塩酸または硫酸の様な濃鉱酸、またはこれらの鉱酸
    と氷酢酸および/またはギ酸との混合物と共に加熱し、
    通常、この反応混合物に水を加え、再度還流下で加熱す
    ることにより、一般式Iの化合物またはその互変異性体
    に変換し、あるいは b)一般式VII で表され、 【化7】 1 が上記の意味を有する4H−3,1−ベンゾチアジ
    ン−2,4−(1H)−ジチオンを、一般式IVで表さ
    れ、R2 およびnが上記の意味を有するアミノアルカノ
    ールと、極性有機溶剤中で加熱し、得られた、一般式VI
    IIで表され、 【化8】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、水
    −アルカノール性反応媒体中で、水酸化アルカリまたは
    トリエチルアミンの様な酸受容体の存在下で、一般式IX
    で表され、 R3 −X IX R3 がC1 −C3 −アルキルを、Xがヨウ素または臭素
    を意味するハロゲン化アルキルにより室温で置き換え、
    得られた、一般式Xで表され、 【化9】 1 、R2 、R3 およびnが上記の意味を有する化合物
    を、アルカノール性鉱酸、好ましくは無水エタノール性
    塩酸により、一般式XIで表され、 【化10】 基R1 、R2 およびnが上記の意味を有し、Yが酸の陰
    イオン、好ましくは塩素を意味する三環キナゾリニウム
    塩に変換し、これをアルカノール−水性苛性ソーダ中で
    処理し、続いて濾過し、濾液を希釈した鉱酸で酸性化す
    ることにより、一般式Iの化合物またはその互変異性体
    に変換し、あるいは c)一般式III で表され、R1 が上記の意味を有する2
    H−ベンズオキサジン−2,4−(1H)−ジオンを、
    一般式XII で表され、 【化11】 2 およびnが上記の意味を有するビス−(アミノアル
    キル)−ジスルファンまたはその塩、好ましくはそのジ
    ヒドロクロリドにより溶剤中で置き換え、得られた、一
    般式XIIIで表され、 【化12】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、一
    般式XIV で表され、 Cl−COOR4 XIV R4 が1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を意味す
    るクロロギ酸アルキルエステルにより、溶剤中、または
    溶剤混合物中で置き換え、得られた、一般式XVで表さ
    れ、 【化13】 1 、R2 およびnが上記の意味を有する化合物を、所
    望により精製または乾燥し、溶剤または溶剤混合物中
    で、発生期水素で一般式Iの化合物またはその互変異性
    体に変換し、あるいは d)一般式XVI で表され、 【化14】 1 、R2 およびnが上記の意味を有し、Hal が塩素ま
    たは臭素を意味する3−(ハロアルキル)−2,4−ジ
    オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリンを、
    チオ尿素により、80〜150℃の温度範囲で、一般式
    XVIIで表され、 【化15】 1 、R2 、nおよびHal が上記の意味を有するS−/
    ω−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒド
    ロキナゾリン−3−イル)−アルキル/−イソチウロニ
    ウムハロゲニドに変換し、これを所望により分離した
    後、これを苛性アルカリにより、所望により保護気体と
    して窒素の存在下で、−10〜+15℃の温度範囲で、
    一般式Iの化合物またはその互変異性体に変換し、得ら
    れた一般式Iの化合物を所望によりそれらの製薬上無害
    なアルカリ塩またはアンモニウム塩に転換することを特
    徴とする、方法。
  9. 【請求項9】一般式VIの化合物を、塩酸または硫酸の様
    な濃鉱酸、またはこれらの鉱酸と氷酢酸および/または
    ギ酸との混合物で変換することにより得られる固体混合
    物を分離し、続いて希釈した鉱酸中で加熱することによ
    り、一般式Iの化合物またはその互変異性体に変換する
    ことを特徴とする、請求項8のa)に記載する方法。
  10. 【請求項10】一般式XVI の化合物のチオ尿素による置
    き換えを1:1〜1:3のモル比で行うことを特徴とす
    る、請求項8のd)に記載する方法。
  11. 【請求項11】一般式XVIIの化合物を調製するために、
    反応相手をプロトン性溶剤、好ましくはメチルグリコー
    ルまたはブタン−1−オール中で、還流加熱により変換
    することを特徴とする、請求項8のd)または10に記
    載する方法。
  12. 【請求項12】一般式XVI の反応支持化合物の変換を、
    100〜150℃で、場合により真空下で行うことを特
    徴とする、請求項8のd)、10および11のいずれか
    1項に記載する方法。
  13. 【請求項13】一般式XVIIの化合物の、一般式Iの化合
    物への変換を、好ましくは0.1〜1.0モル/l、好
    ましくは0.25モル/l濃度の苛性ソーダ中で、機械
    的に攪拌または振とうしながら行うことを特徴とする、
    請求項8のd)または10〜12のいずれか1項に記載
    する方法。
  14. 【請求項14】一般式IIで表され、R1 が水素、6−メ
    チル、6−フッ素、6−塩素、6−臭素または6,7−
    ジメトキシを、R2 が水素またはメチルを、nが1また
    は2の数を表す3−(メルカプトアルキル)−キナゾリ
    ン−2,4(1H,3H)−ジオン、それらの互変異性
    体並びにそれらの製薬上無害なアルカリ塩またはアンモ
    ニウム塩。
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