JPH05124984A - 芳香族炭化水素のアルキル化方法 - Google Patents

芳香族炭化水素のアルキル化方法

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JPH05124984A
JPH05124984A JP3315313A JP31531391A JPH05124984A JP H05124984 A JPH05124984 A JP H05124984A JP 3315313 A JP3315313 A JP 3315313A JP 31531391 A JP31531391 A JP 31531391A JP H05124984 A JPH05124984 A JP H05124984A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘り触媒の再生を要さずに高い選択
率を安定して維持できる芳香族炭化水素のアルキル化方
法を与える。 【構成】 触媒として有機窒素化合物、シリカ源および
アルカリ水溶液から成る原料混合物を特定条件下に特定
時間保持し、次いでアルミナ源を添加して再度原料混合
物を特定条件下に特定時間保持する2段階合成法で得ら
れる最終結晶の二次粒子径が約3μmよりも小さい粒子
からなる結晶性アルミノシリケートを用い芳香族炭化水
素をアルキル化剤と接触させることを特徴とする芳香族
炭化水素のアルキル化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香族炭化水素の接触
アルキル化方法に関するものである。特に、本発明は微
粒子の結晶性アルミノシリケート触媒の存在において芳
香族炭化水素をアルキル化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、芳香族炭化水素をアルキル化する
方法としては、硫酸やルイス酸触媒を用いる方法が知ら
れている。しかし、これらの方法では装置の腐蝕や生成
物の選択性が充分でない等の難点がある。
【0003】また、最近では結晶性アルミノシリケート
触媒を用いる方法(特公昭56−44050号)が提案
されているが、一般に、結晶性アルミノシリケートは約
1μmないし100μmの広い範囲にわたるいわゆる二
次粒子径を有することが知られている。ここで二次粒子
径とは、実際の粉末粒子の最大長さとして定義されるも
のである。例えば、代表的な10員酸素環アルミノシリ
ケートであるZSM−5ゼオライトは、ケイ酸アルカリ
水溶液とアルミン酸水溶液及び有機窒素化合物としてテ
トラプロピルアンモニウム塩を含む混合原料から、全組
成原料を同時に反応系に加えて所定合成条件で合成され
るが、この合成法で得られる結晶性アルミノシリケート
の粒子は、一般に二次粒子径が約1μmないし50μm
の広い範囲にあって粗大であった。ところで、より小さ
な結晶粒子サイズのゼオライトは、より大きな粒子サイ
ズのゼオライトに比べてより大きな初期活性を有し、か
つ炭化水素の接触反応中、特にコークによる閉塞に対し
高い抵抗性を示し活性の長寿命化に優れた効果があるこ
とが知られている。このような改良へのアプローチとし
て、例えばZSM−5合成においてホウ酸添加法(日本
化学会誌1990、No.6、636)が知られている
が、得られるアルミノシリケートの結晶化度が低い等の
難点があり、このため炭化水素の接触反応における触媒
の活性寿命の点で未だ充分満足のいくものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】芳香族炭化水素をアル
キル化する方法において、結晶性アルミノシリケート触
媒の活性寿命を増加させるために、反応物と生成物とが
出入りするゼオライト触媒中に存在する微細な通路の数
を増加することができる小さな粒子径を有する触媒の存
在下でアルキル化反応を行わせることが望まれている。
本発明は、これらの課題に鑑みてなされたものであり、
ペンタシル型結晶性アルミノシリケートについて本発明
者らが開発に成功した高純度で均一な微結晶を与える合
成方法で得られる二次粒子径が約3μmよりも小さい粒
子で、かつ高結晶性のアルミノシリケートを触媒とし、
触媒活性の長寿命化を可能とする芳香族炭化水素のアル
キル化方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな課題を解決し、特定の触媒を用いて効率的に反応を
行わせる芳香族炭化水素のアルキル化方法について鋭意
検討した結果、特定の合成方法により得られる結晶性ア
ルミノシリケートを用いて反応を行うことにより効率的
にアルキル化反応を行わせることができることを見出し
本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、芳香族炭化水素のア
ルキル化方法において、触媒として有機窒素化合物、シ
リカ源およびアルカリ水溶液から成る原料混合物を20
〜250℃の温度で1時間〜30日保持し、次いでアル
ミナ源を添加して再度原料混合物を100〜250℃の
温度で1時間〜30日の条件でゼオライトの結晶化を行
うことによって得られる最終結晶の二次粒子径が3μm
よりも小さい粒子からなる結晶性アルミノシリケートを
用い芳香族炭化水素をアルキル化剤と接触させることを
特徴とする芳香族炭化水素のアルキル化方法に存する。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
よる芳香族炭化水素をアルキル化剤と反応させる方法に
おける芳香族炭化水素の例としてベンゼン、ナフタレ
ン、アントラセンなどのような芳香族化合物、およびそ
れらのアルキル置換芳香族、例えばトルエン、キシレン
類、トリメチルベンゼン等である。さらに他の置換基、
例えばエチル、プロピル、ブチル、シクロアルキル、フ
ェニル及びナフチルが置換した芳香族でも良い。本発明
における好ましいアルキル化剤はメタノール、エタノー
ルのような炭素数1〜24原子からなるアルコール類並
びにこれらの脱水エーテル類、ホルムアルデヒド、アル
キルハライド類及びエチレン、プロピレン、ブテン、ペ
ンテン、デセン、ドデセンのようなオレフィン類から選
ばれる。本発明で用いる触媒は、主空洞が酸素10員環
よりなるペンタシル型結晶性アルミノシリケートであ
る。本発明者らの検討によれば、ペンタシル型結晶性ア
ルミノシリケートの合成方法において、有機窒素化合
物、シリカ源及びアルカリ水溶液からなる原料混合物を
約20〜250℃の温度で約1時間〜30日保持し、次
いでアルミナ源を添加して再度原料混合物を約100〜
250℃の温度で約1時間〜30日の条件で水熱合成を
行い、ゼオライトの結晶化を行うことにより、二次粒子
径が約3μmよりも小さく、かつ高結晶性のアルミノシ
リケート微粒子を合成することができ、これを触媒とし
て芳香族炭化水素をアルキル化する方法が触媒活性と寿
命を飛躍的に向上させることができることを知った。本
発明で用いるペンタシル型結晶性アルミノシリケートの
合成方法で、シリカ源としてはシリカ、シリカゾル、シ
リカゲル、ケイ酸塩及びケイ酸など通常ゼオライトの合
成において用いているものが使用できる。
【0008】アルミナ源としては、アルミナゾル、アル
ミナゲル、アルミナ、アルミン酸塩、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム等から選ばれ
た1種以上を用いることができる。
【0009】有機窒素化合物として第1、第2、第3ア
ミン、第4級アンモニウム塩等を用いることができ、具
体的には、モノエタノールアミン、モノプロパノールア
ミン、ジグリコールアミン、第4プロピルアンモニウ
ム、第4エチルアンモニウム及びこれらのアンモニウム
塩、コリン、ピロリジン、エチレンジアミン、ジアミノ
プロパン、ジメチルアミン、トリフェニルアミン、トリ
エチルアミン等が好適に用いられる。
【0010】アルカリ金属としては、通常水酸化アルカ
リ金属塩、ケイ酸アルカリ金属塩、アルミン酸アルカリ
金属塩の中から選ばれた1種以上のアルカリ源が使用で
きる。
【0011】これらの出発原料の最終組成比は下記の割
合(モル比)で調製される。 範囲 好ましい範囲 SiO2/Al23 10〜300 20〜200 H2O/OH- 10〜300 50〜200 OH-/SiO2 0.1〜2.0 0.1〜1.0 窒素化合物/SiO2 0.003〜10 0.025〜2.5
【0012】本発明で用いる触媒は、ペンタシル型アル
ミノシリケートの合成に先立って、有機窒素化合物、シ
リカ源及びアルカリ水溶液から成る原料混合物を約20
〜250℃、好ましくは約100〜160℃の温度で約
1時間〜30日、好ましくは約10時間〜3日保持する
シリカエージング工程に特徴がある。微粒子ゼオライト
を合成するためにこのような操作が必要な正確な理由は
未だ解明されるに至っていないが、ケイ酸アルカリと有
機窒素化合物との相互作用により核化反応が促進される
ため、結晶性アルミノシリケート粒子が微細でかつ均一
に晶出するものと推定される。
【0013】このシリカエージング条件としては約20
〜250℃の温度で約1時間〜30日保持する条件が選
ばれる。これよりも低い温度条件では核化速度が遅く非
効率的であり、逆に高い温度条件ではシリカ前駆体が、
石英のようなより安定な無機結晶物へと転化してしまう
こととなる。従って、エージングして得られたゲル混合
物は実質的に無定形であることが好ましいが、例えば低
結晶のケイ酸アルカリ物が含まれているエージング条件
であっても特に支障はない。圧力は、特に制限を受けな
いが、自圧で実施するのが好ましく、攪拌は無攪拌から
約2000rpmまでの範囲が選ばれる。
【0014】シリカエージング処理後に、アルミニウム
化合物を添加する方法は、原料の一部であるアルカリ水
溶液、又は水で溶解したそれらの原料を、シリカエージ
ング水溶液を冷却後、又はエージング温度領域のいずれ
で投入してもよい。
【0015】次いで、再度原料混合物を約100〜25
0℃、好ましくは約150〜200℃の温度で約1時間
〜30日、好ましくは約20時間〜7日の条件で水熱合
成を行い、ゼオライトの結晶化を行うことにより目的の
微粒子ゼオライトが得られる。
【0016】本発明の方法では、得られた微粒子ゼオラ
イトを次のような方法でアルキル化用触媒とすることが
好ましい。すなわち、水熱合成後の結晶物を水洗、乾燥
し、さらに格子内に存在するアルカリ金属を塩化アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム水溶液等で処理し、しかる後
焼成してプロトン型のゼオライトとする。また、公知の
イオン交換法により各種の金属イオンなどに交換して用
いても良い。代表的なイオンとしては、マグネシウム、
カルシウム、バリウム、亜鉛、カドミウム、すず、鉛、
クロム鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、白金及び
希土類さらにこれらの混合物であっても良い。また、こ
のような成分はイオン交換の他、ゼオライト組成物中に
含浸あるいは物理的に混合することもできる。通常、工
業触媒としては粉末あるいは成型体が用いられ、この際
必要ならばアルミナ、シリカ、シリカアルミナ、粘土、
活性白土などを添加し、成型体の機械的強度、その他を
向上させることができる。さらに、このようにして得ら
れた触媒成型体を約500℃〜600℃の温度で焼成し
た後触媒として使用する。
【0017】本発明による芳香族炭化水素のアルキル化
には、アルキル化剤を芳香族化合物とのモル比で1:2
0〜20:1の中から選ばれる原料組成で用いる。本発
明によれば、多段反応器も使用でき、この時にはアルキ
ル化剤を各段の反応器に供給することにより、選択率の
向上及びアルキル化剤の効率的な使用が可能となる。
【0018】反応温度は約100〜500℃、好ましく
は約200〜400℃、さらに好ましくは約250〜4
00℃、反応圧力は常圧〜50気圧、好ましくは約5〜
20気圧、さらに好ましくは約8〜15気圧であり、重
量空間速度(WHSV)は約0.1〜100h-1、好ま
しくは約0.5〜20h-1、さらに好ましくは約0.5
〜15h-1であり、この範囲で反応を行わせることによ
り、効率よくアルキル化を行うことができる。また、本
発明の方法においては、共存ガスとして水素、あるいは
生成分離槽から分離された水素を含む軽質炭化水素化合
物との混合ガスの存在下で好適に反応を行うことがで
き、原料に対するこれら共存ガスのモル比は、通常約1
〜20が好適である。
【0019】本明細書において、二次粒子径とは前述の
通り実際の粉末粒子の最大長さとして定義されるもので
あるが、その粒子分布は、乾燥試料微粉末を専用セル中
80%グリコール溶媒に入れて超音波洗浄装置により十
分分散させた後、遠心沈降−光透過法に基づく堀場製C
APA−300粒度分布測定装置を用いて測定した。
【0020】さらに、本明細書において、結晶化度とは
次の方法で測定されるものである。すなわち、乾燥試料
を粉末X線(Cu−Kα線)回折装置を用いて、2θ=
22°〜25°のピーク面積和を測定し、日本触媒学会
参照触媒JRC−Z5−25Hを標準として面積相対値
により結晶化度(%)を求めたものである。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0022】実施例1 コロイダルシリカ(シリカ含有量20.6wt%)160
5gに純水500gとジグリコールアミン362gを加
えた溶液に、苛性ソーダ30.6gを純水500gに溶
解した水溶液を250rpmの速度で攪拌しながら加えて
ゲル原料物を調合した。このゲル原料物を内容積5lの
ステンレス製オートクレーブ中、140℃で20時間加
熱しながらゲルエージングを行った。次いで室温まで冷
却した後、これに純水493gにアルミン酸ナトリウム
31.6gを溶かした水溶液を攪拌しながら加えて、再
度オートクレーブ中で160℃で48時間加熱攪拌し
た。
【0023】得られた生成結晶物は、瀘過した後瀘過水
洗液のpHが8以下となるまで純水で洗浄して結晶性ア
ルミノシリケート(以下「DGA」という。)を得た。
このもののX線回折測定の結果は表1のようであり、そ
の結晶化度はほぼ100%であった。また、その粒子径
は次のような分布となり、全て3μm以下の微粒子であ
ることがわかった。 3〜2μm 26.4%(vol) 2〜1μm 64.6%(vol) 1〜0μm 8.7%(vol)
【0024】 表1 DGAアルミノシリケートのX線(Cu−Kα線)回折 (2θの測定精度±0.1) 2θ I/I0(%) 2θ I/I0(%) 8.1 20 23.8 30 9.0 33 24.0 35 13.3 5 24.5 24 14.0 5 26.1 25 14.9 7 26.8 56 15.7 7 28.0 14 16.1 4 29.4 9 17.4 4 30.0 12 17.9 6 30.5 6 19.4 6 31.3 3 20.5 11 32.8 4 20.9 23 34.5 4 21.8 25 35.8 5 22.3 14 36.1 10 23.2 100 37.6 4 23.4 69 39.5 5
【0025】次に得られた生成結晶物を5N塩化アンモ
ニウム水溶液により100℃、3時間フラスコ内で攪拌
加熱し、冷却後瀘過したら再び塩化アンモニウム水溶液
を加え同じ操作を3回行った。この後、乾燥、550℃
で3時間焼成して得られたゼオライト80gをコンデア
社のベーマイトアルミナ粉末20gと混合した後、次に
4%の硝酸30mlを加えて混練し、さらに5.6%アン
モニア水18mlを加えゲル化し、これを押出し成型機で
成型後12〜32メッシュに粒度をそろえ、固定触媒床
アルキル化反応に供した。原料油としてプソイドキュメ
ン(1,2,4−トリメチルベンゼン)に2倍相当モル
量のメタノールを添加した混合油を用い、反応条件は温
度320〜400℃、圧力10atm、WHSV1.2h
-1の範囲で、共存ガスとして水素を混合原料油相当モル
同伴させて、原料油プソイドキュメン転化率が30%を
維持するように反応温度を補償しながら反応させた。反
応開始から反応温度400℃に達するまでの通算反応時
間は500時間に達し、生成するデュレン(1,2,
4,5−テトラメチルベンゼン)が80%以上の高選択
率で得られた。これは、従来の技術では達成し得なかっ
たことである。
【0026】比較例1 実施例1で用いた触媒調製の合成原料の全てを予め混合
し、これを内容積5lのステンレス製オートクレーブ
中、160℃で48時間加熱攪拌した。得られた生成結
晶物は、瀘過した後瀘過水洗液のpHが8以下となるま
で純水で洗浄してDGAゼオライトを得た。その結晶化
度、X線回折測定の結果は実施例1と同等であるが、そ
の粒子径は次のような分布となり、3μm以上の粒子を
含む広範囲な粒子分布であった。 5μm以上 62.3%(vol) 5〜4μm 18.4%(vol) 4〜3μm 14.4%(vol) 3〜2μm 2.9%(vol) 2〜1μm 1.8%(vol) 1〜0μm 0.2%(vol)
【0027】次いで、実施例1と同様に触媒化してアル
キル化反応に供したが、触媒寿命は約300時間程度で
あり、また生成するデュレン選択率は約70%程度であ
った。
【0028】実施例2 ベンゼンのエチレンによるアルキル化を、ベンゼン/エ
チレンモル比を3、重量空間速度を4.0h-1として、
原料油ベンゼン転化率が10%を維持するように320
〜400℃の範囲内で反応温度を補償しながら圧力10
atmで実施例1と同様に行った。この時の通算反応時間
は310時間に達し、生成するエチルベンゼン及びジエ
チルベンゼンに対する選択率は90%以上であった。こ
れは、従来の触媒による類似のオレフィンを用いたアル
キル化の方法に比べて著しく優れた結果であり大きな経
済的効果が認められる。
【0029】
【発明の効果】本発明による芳香族炭化水素のアルキル
化方法は、二次粒子径が約3μm以下という小さな粒子
の結晶性アルミノシリケートを触媒として用いることに
より、アルキル化を効率的に行わせることができ、また
触媒活性の長寿命化を可能とするものであり、極めて工
業的利用価値の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族炭化水素のアルキル化方法におい
    て、触媒として有機窒素化合物、シリカ源およびアルカ
    リ水溶液から成る原料混合物を20〜250℃の温度で
    1時間〜30日保持し、次いでアルミナ源を添加して再
    度原料混合物を100〜250℃の温度で1時間〜30
    日の条件でゼオライトの結晶化を行うことによって得ら
    れる最終結晶の二次粒子径が3μmよりも小さい粒子か
    らなる結晶性アルミノシリケートを用い芳香族炭化水素
    をアルキル化剤と接触させることを特徴とする芳香族炭
    化水素のアルキル化方法。
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CN114805000A (zh) * 2022-05-23 2022-07-29 煤炭科学技术研究院有限公司 一种萘烷基化制备2-甲基萘的方法
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