JPH05124961A - ピリドンカルボン酸誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤 - Google Patents

ピリドンカルボン酸誘導体を有効成分とする抗腫瘍剤

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JPH05124961A
JPH05124961A JP3317544A JP31754491A JPH05124961A JP H05124961 A JPH05124961 A JP H05124961A JP 3317544 A JP3317544 A JP 3317544A JP 31754491 A JP31754491 A JP 31754491A JP H05124961 A JPH05124961 A JP H05124961A
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JP
Japan
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amino
azabicyclo
oxo
compound
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Application number
JP3317544A
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English (en)
Inventor
Akira Okura
彬 大倉
Tomoko Yoshinari
智子 吉成
Susumu Nakagawa
晋 中川
Eiichi Mano
栄一 真野
Koji Arakawa
浩治 荒川
Ryosuke Ushijima
良輔 牛嶋
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MSD KK
Original Assignee
Banyu Phamaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、一般式 【化1】 [式中、R1は直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アル
キル基またはふっ素原子により置換されていてもよいフ
ェニル基、R2およびR3は水素原子または直鎖状、分岐
状もしくは環状の低級アルキル基、R4は水素原子また
は−N(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素
原子または直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル
基を示す)、Xは窒素原子またはC−Y(ここにおい
て、Yは水素原子、ハロゲン原子、メチル基またはメト
キシ基を示す)、mおよびnは0または1の整数、 【化2】 は単結合または二重結合を示す]で表される化合物また
はその医薬として許容される塩またはエステルを有効成
分とする抗腫瘍剤に関する。 【効果】本発明は、文献未記載の新規な用途発明であ
り、抗腫瘍剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピリドンカルボン酸誘
導体を有効成分とする新規な抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、癌の化学療法剤として、抗腫瘍性
抗生物質、代謝拮抗物質、アルカロイド類、白金錯体、
エピポドフィロトキシン類等、種々の誘導体の開発研究
が進められている。そして臨床で用いられている制癌剤
も数十種に及んでいるが、一般にはその副作用のため
に、また治療中の癌が制癌剤耐性を獲得するために充分
な治療成績をあげ得ないのが実情である。
【0003】ある種のキノロンカルボン酸は抗菌活性を
有することが知られており、例えばノルフロキサシン、
オフロキサシン、シプロキサシン等は合成抗菌剤として
臨床に汎用されている。キノロンカルボン酸の抗菌活性
の作用機序は原核細胞のDNAトポイソメラーゼ(ジャ
イレース)の阻害である。真核細胞のDNAトポイソメ
ラーゼIおよびDNAトポイソメラーゼIIは細胞の核
に存在し、DNAに結合してその立体配置または位相を
変化させる。この作用は細胞の増殖に必要なDNAの複
製、組換え、転写に必須であり、この酵素の阻害剤は抗
腫瘍活性を有することが期待される。エトポシド(et
oposide)、ミトザントロン(mitoxant
hrone)等のDNAトポイソメラーゼ阻害剤は制癌
剤として臨床で用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】キノロンカルボン酸類
にも癌細胞のDNAトポイソメラーゼを阻害することに
より抗腫瘍効果を示す可能性はかねてより考えられ、研
究されている。その結果、過去にはナリジクス酸が、近
年にはノルフロキサシン、オフロキサシン、シプロキサ
シン等がある程度DNAトポイソメラーゼを阻害するこ
とが知られた。しかし、その作用はすでに実用に供せら
れている抗腫瘍性DNAトポイソメラーゼ阻害剤に比べ
るとはるかに弱く、抗腫瘍作用も認められず、これまで
のところ、キノロンカルボン酸の抗腫瘍剤としての用途
は知られていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々のキノ
ロンカルボン酸誘導体のDNAトポイソメラーゼII阻
害活性、腫瘍細胞増殖抑制活性に関し、広範に鋭意研究
した結果、本発明の一般式[I]の化合物およびその医
薬として許容される塩またはエステルが非常に強いDN
AトポイソメラーゼII阻害活性、腫瘍細胞増殖阻害活
性を有することを見出した。更に本発明者らは、本発明
化合物が、多剤耐性化した癌細胞にも薬剤感受性の癌細
胞に対するものと変わらない効果を示し、癌細胞を移植
した実験マウスに非経口投与および経口投与で治療効果
を示し、また動物に対する認容性に優れた安全性の極め
て高い、全く新しい範疇の抗腫瘍物質であることを見出
し、本発明を完成した。
【0006】本発明は、一般式
【0007】
【化5】 [式中、R1は直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アル
キル基またはふっ素原子により置換されていてもよいフ
ェニル基、R2およびR3は水素原子または直鎖状、分岐
状もしくは環状の低級アルキル基、R4は水素原子また
は−N(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素
原子または直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル
基を示す)、Xは窒素原子またはC−Y(ここにおい
て、Yは水素原子、ハロゲン原子、メチル基またはメト
キシ基を示す)、mおよびnは0または1の整数、
【0008】
【化6】 は単結合または二重結合を示す]で表される化合物また
はその医薬として許容される塩またはエステルを有効成
分とする抗腫瘍剤に関する。
【0009】本明細書に記載された記号および用語なら
びに好適な化合物について説明する。
【0010】直鎖状の低級アルキル基とは、炭素数1な
いし6の直鎖状のアルキル基を意味し、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられ、中
でも、メチル基、エチル基等が好適である。
【0011】分岐状の低級アルキル基とは、炭素数3な
いし6の分岐状のアルキル基を意味し、例えばイソプロ
ピル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が挙げら
れ、中でも、tert−ブチル基等が好適である。
【0012】環状の低級アルキル基とは、炭素数3ない
し6の環状のアルキル基を意味し、例えばシクロプロピ
ル基、シクロブチル基、シクロペンチル基等が挙げら
れ、シクロプロピル基、シクロブチル基等が好適であ
り、中でも、シクロプロピル基が好ましい。
【0013】ふっ素原子により置換されていてもよいフ
ェニル基としては、例えばフェニル基、2−フルオロフ
ェニル基、3−フルオロフェニル基、4−フルオロフェ
ニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフ
ルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基等が
挙げられ、中でも、2−フルオロフェニル基、2,4−
ジフルオロフェニル基、4−フルオロフェニル基等が好
適である。
【0014】ハロゲン原子としては、例えばふっ素原
子、塩素原子、臭素原子等が挙げられ、中でも、ふっ素
原子等が好適である。
【0015】脱離基としては、例えばふっ素原子、塩素
原子、臭素原子等のハロゲン原子が挙げられ、中でも、
ふっ素原子等が好適である。
【0016】カルボキシル基の保護基としては、例えば
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t
ert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばアセトキ
シメチル基、プロピオニルオキシメチル基、ピバロイル
オキシメチル基、1−アセトキシエチル基、1−プロピ
オニルオキシエチル基等の低級アルカノイルオキシアル
キル基;例えば1−(メトキシカルボニルオキシ)エチ
ル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル基、1
−(イソプロポキシカルボニルオキシ)エチル基等の低
級アルコキシカルボニルオキシアルキル基;例えば(5
−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イ
ル)メチル基等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジ
オキソール−4−イル)メチル基;例えばトリメチルシ
リル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級ア
ルキルシリル基;例えばインダニル基、フタリジル基、
メトキシメチル基等が挙げられ、特にメチル基、エチル
基等が好適である。
【0017】アミノ基の保護基としては、例えばベンジ
ル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベ
ンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル
基、ベンズヒドリル基、ビス(p−メトキシフェニル)
メチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、オキサリル基、ス
クシニル基、ピバロイル基等の低級アルカノイル基;例
えばクロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロ
ロアセチル基、トリフルオロアセチル基等のハロ置換低
級アルカノイル基;例えばフェニルアセチル基、フェノ
キシアセチル基等のアリールアルカノイル基;例えばメ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキ
シカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の
低級アルコキシカルボニル基;例えば2−ヨウ化エチル
オキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシ
カルボニル基等のハロ置換低級アルコキシカルボニル
基;例えば2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ク
ロロ−2−プロペニルオキシカルボニル基、3−メトキ
シカルボニル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2
−メチル−2−プロペニルオキシカルボニル基、2−ブ
テニルオキシカルボニル基、シンナミルオキシカルボニ
ル基等のアルケニルオキシカルボニル基;例えばベンジ
ルオキシカルボニル基、o−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、フ
ェネチルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカル
ボニル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチ
ルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基が挙げら
れ、特に、2−プロペニルオキシカルボニル基、ter
t−ブトキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシ
カルボニル基等が好ましい。
【0018】R2およびR3(R20およびR30)は同一で
も、異なっていてもよく、水素原子または前記の直鎖
状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基を示す。
【0019】R2およびR3が共に水素原子の場合または
3が水素原子であり、R2が前記の直鎖状、分岐状もし
くは環状の低級アルキル基の場合が好適である。
【0020】R4は水素原子または−N(R5)R6を示
す。R5およびR6(R50およびR60)は同一でも、異な
っていてもよく、水素原子または前記の直鎖状、分岐状
もしくは環状の低級アルキル基を示す。
【0021】R4としては、例えば水素原子、アミノ
基、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−プ
ロピルアミノ基、N−シクロプロピルアミノ基、N,N
−ジメチルアミノ基等が挙げられ、中でも、水素原子、
アミノ基等が好適である。
【0022】一般式[I]の化合物は、常法により医薬
として許容される無毒性塩またはそのエステルとするこ
とができる。
【0023】一般式[I]の化合物の無毒性塩として
は、医薬として許容される慣用的なものを意味し、キノ
リン骨格もしくは1,8−ナフチリジン骨格の3位のカ
ルボキシル基または7位側鎖の遊離アミノ基の塩基にお
ける塩を挙げることができる。
【0024】カルボキシル基における塩基性付加塩とし
ては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカ
リ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチ
ルアミン塩、トリエチルアミン塩;ジシクロヘキシルア
ミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミ
ン塩;例えばN,N’−ジベンジルエチレンジアミン等
のアラルキルアミン塩;例えばピリジン塩、ピコリン
塩、キノリン塩、イソキノリン塩等の複素環芳香族アミ
ン塩;例えばテトラメチルアンモニウム塩、テトラエチ
ルアンモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム
塩、ベンジルトリエチルアンモニウム塩、ベンジルトリ
ブチルアンモニウム塩、メチルトリオクチルアンモニウ
ム塩、テトラブチルアンモニウム塩等の第4級アンモニ
ウム塩;アルギニン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩
等が挙げられる。
【0025】7位側鎖の遊離アミノ基の塩基における酸
付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん
酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;
例えば酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、マレイン酸
塩、フマール酸塩、酒石酸塩、りんご酸塩、くえん酸
塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスル
ホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p
−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;例えばアス
パラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩等が
挙げられる。
【0026】上記の無毒性塩の中で、最も好適なもの
は、p−トルエンスルホン酸塩である。
【0027】一般式[I]の化合物の無毒性エステルと
しては、キノリン骨格または1,8−ナフチリジン骨格
の3位のカルボキシル基における医薬として許容される
慣用的なものを意味する。例えばアセトキシメチル基、
ピバロイルオキシメチル基等のアルカノイルオキシメチ
ル基とのエステル、1−(エトキシカルボニルオキシ)
エチル基等のアルコキシカルボニルオキシアルキル基と
のエステル、フタリジル基とのエステル、(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチ
ル基等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イル)メチル基とのエステル等が挙げられる。
【0028】7位側鎖のアザビシクロ[4.3.0]基
またはアザビシクロ[3.3.0]基の2位炭素および
架橋炭素に基づく光学異性体および立体異性体が存在す
るが、本発明は抗腫瘍剤の活性成分として、これらの異
性体のいずれも包含する。
【0029】一般式[I]の化合物中、抗腫瘍剤の活性
成分としては、mが0であり、nが1である化合物が好
適であるが、中でも、一般式
【0030】
【化7】 [式中、R2は水素原子または直鎖状、分岐状もしくは
環状の低級アルキル基、R4は水素原子または−N
(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素原子ま
たは直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基を示
す)、R11は直鎖状、分岐状または環状の低級アルキル
基、Y1は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表さ
れる化合物が好適な化合物群であリ、更には、一般式
【0031】
【化8】 [式中、R2、R4、R11およびY1は前記の意味を有す
る]で表される化合物がより好適な化合物群である。
【0032】本発明の当該活性成分の化合物の具体例を
以下の表に示す。尚、表における略号の意味を以下に示
す。 Me:メチル基 Et:エチル基 Pr:プロピル基 iPr:イソプロピル基 tBu:tert−ブチル基
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】
【表6】
【0039】
【表7】
【0040】
【表8】
【0041】
【表9】
【0042】
【表10】
【0043】
【表11】 上記の化合物中、好適な化合物は、例えば 7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−エチ
ル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸(化合物1)、7−(1,
6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.
0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−tert−ブチ
ル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸(化合物15)、7−
(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−シク
ロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物22)、
1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−7−[1,6−cis−2−(N−メチルアミ
ノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
−8−イル]−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(化合物23)、7−(1,6−cis−2−アミノ−
8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−
イル)−6,8−ジフルオロ−1−(4−フルオロ)フ
ェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(化合物35)、7−(1,6−cis−2
−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
エン−8−イル)−6,8−ジフルオロ−1−(3,4
−ジフルオロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸(化合物42)、7−
(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−エチ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3
−キノリンカルボン酸(化合物48)、7−(1,6−
cis−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン−8−イル)−1−tert−ブチル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キ
ノリンカルボン酸(化合物62)、7−(1,6−ci
s−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ
−3−エン−8−イル)−1−シクロプロピル−6−フ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(化合物69)、7−(1,6−cis−2
−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
エン−8−イル)−6−フルオロ−1−(4−フルオ
ロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キ
ノリンカルボン酸(化合物82)、7−(1,6−ci
s−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ
−3−エン−8−イル)−6−フルオロ−1−(3,4
−ジフルオロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸(化合物89)、7−
(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−エチ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3
−キノリンカルボン酸(化合物96)、7−(1,6−
cis−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン−8−イル)−1−tert−ブチル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メチル−4−オ
キソ−3−キノリンカルボン酸(化合物110)、7−
(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メ
チル−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物1
17)、7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザ
ビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−
6−フルオロ−1−(4−フルオロ)フェニル−1,4
−ジヒドロ−8−メチル−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸(化合物130)、7−(1,6−cis−2
−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
エン−8−イル)−6−フルオロ−1−(3,4−ジフ
ルオロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−8−メチル−4
−オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物137)、
7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−エチ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−
4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物14
4)、7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1
−tert−ブチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(化合物158)、7−(1,6−cis−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8
−イル)−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(化合物165)、7−(1,6−cis−
2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3
−エン−8−イル)−6−フルオロ−1−(4−フルオ
ロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−
オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物178)、7
−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−6−フル
オロ−1−(3,4−ジフルオロ)フェニル−1,4−
ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸(化合物185)、7−(1,6−cis−2
−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
エン−8−イル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−
カルボン酸(化合物192)、7−(1,6−cis−
2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3
−エン−8−イル)−1−tert−ブチル−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチ
リジン−3−カルボン酸(化合物206)、7−(1,
6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.
0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,
8−ナフチリジン−3−カルボン酸(化合物213)、
7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−6−フル
オロ−1−(4−フルオロ)フェニル−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
酸(化合物226)、7−(1,6−cis−2−アミ
ノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−
8−イル)−6−フルオロ−1−(3,4−ジフルオ
ロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8
−ナフチリジン−3−カルボン酸(化合物233)、7
−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−6,8−
ジフルオロ−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
酸(化合物240)、5−アミノ−7−(1,6−ci
s−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ
−3−エン−8−イル)−1−エチル−6,8−ジフル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸(化合物241)、5−アミノ−7−(1,6
−cis−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.
0]ノナ−3−エン−8−イル)−1−tert−ブチ
ル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸(化合物242)、5−ア
ミノ−7−(1,6−cis−2−アミノ−8−アザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル)−1
−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(化合物2
43)および5−アミノ−7−(1,6−cis−2−
アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エ
ン−8−イル)−6,8−ジフルオロ−1−(3,4−
ジフルオロ)フェニル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−3−キノリンカルボン酸(化合物244)等の化合物
が好適であり、中でも、一般式[I−b]で表される化
合物、即ち、例えば7−[(1R*,2R*,6S*)−
2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3
−エン−8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジ
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリ
ンカルボン酸、1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−7−[(1R*,2R*,6
*)−2−(N−メチルアミノ)−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−4−オキ
ソ−3−キノリンカルボン酸、7−[(1R*,2R*
6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.
0]ノナ−3−エン−8−イル]−1−シクロプロピル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−
キノリンカルボン酸、7−[(1R*,2R*,6S*
−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−
3−エン−8−イル]−6,8−ジフルオロ−1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−3−キノリンカルボン酸、7−[(1
*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−1−エチ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3
−キノリンカルボン酸、7−[(1R*,2R*,6
*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン−8−イル]−1−シクロプロピル−6
−フルオロ−1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オ
キソ−3−キノリンカルボン酸および5−アミノ−7−
[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−1
−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸等の化合物
群が特に好適である。
【0044】本発明の一般式[I]の化合物の製造法に
ついて説明する。
【0045】本発明の一般式[I]の化合物は、一般式
【0046】
【化9】 [式中、R1は直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アル
キル基またはふっ素原子により置換されていてもよいフ
ェニル基、R7は水素原子またはカルボキシル基の保護
基、R40は水素原子または−N(R50)R60(ここにお
いて、R50およびR60は水素原子、アミノ基の保護基ま
たは直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基を示
す)、Xは窒素原子またはC−Y(ここにおいて、Yは
水素原子、ハロゲン原子、メチル基またはメトキシ基を
示す)、Zは脱離基を示す]で表される化合物またはそ
の塩と一般式
【0047】
【化10】 [式中、R20およびR30は水素原子、アミノ基の保護基
または直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基、
mおよびnは0または1の整数、
【0048】
【化11】 は単結合または二重結合を示す]で表される化合物また
はその塩とを脱酸剤の存在下に反応させて、一般式
【0049】
【化12】 [式中、R1、R7 、R20、R30、R40、X、m、nおよ
【0050】
【化13】 は前記の意味を有する]で表される化合物とし、必要に
応じて該化合物の保護基を除去することにより製造する
ことができる。
【0051】一般式[III]の化合物と一般式[I
V]の化合物との反応は、通常例えばエタノール、メタ
ノール等のアルコール類;例えばジオキサン、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル類;例えばベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素類;例えばアセトニトリル;N,N
−ジメチルホルムアミド;ジメチルスルホキシド等の不
活性溶媒中で行われる。反応温度は室温〜200℃、好
ましくは80〜150℃にて、反応時間は0.5〜24
時間、通常は1〜6時間で行う。
【0052】本反応は通常脱酸剤の存在下に、一般式
[IV]の化合物1モルに対して一般式[III]の化
合物は1.0〜1.2モル使用する。脱酸剤は、一般式
[IV]の化合物1モルに対して1.0〜1.2モル使
用する。脱酸剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;例えば炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;例え
ば炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;例
えばトリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン
(DBN)等の有機塩基等が挙げられる。反応は、例え
ばトリエチルアミン、ピリジン等の塩基化合物を過剰に
用いて脱酸剤と溶媒を兼ねて使用することもできる。
【0053】反応終了後、通常の処理を行い、一般式
[II]で表される粗生成物が得られる。一般式[I
I]の化合物のR7がカルボキシル基の保護基である場
合、精製することなくカルボキシル基の保護基を除去す
ることにより、一般式[I]の化合物を製造することが
できる。
【0054】保護基の除去は、常法に従って不活性溶媒
中、酸または塩基の存在下に加水分解または加溶媒分解
により行われる。
【0055】不活性溶媒としては、例えば水、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、テトラヒドロフランま
たはこれらの混合溶媒が挙げられる。
【0056】反応に使用する酸としては、例えば塩酸、
硫酸等が挙げられ、一般式[II]の化合物1モルに対
して酸は2〜20モルを用いる。反応温度は0〜80℃
で0.5〜3時間で反応は完結する。
【0057】反応に使用する塩基としては、例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化
物;例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ
金属炭酸塩;例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム等のアルカリ金属炭酸水素塩等が挙げられる。反応
は一般式[II]の化合物1モルに対して塩基1〜3モ
ルを用い、反応温度は0〜50℃で5〜30分間で反応
は完結する。
【0058】保護基の除去反応の終了後、通常の処理法
により、例えば溶媒抽出、結晶化またはシリカゲルもし
くは吸着樹脂等を用いるカラムクロマトグラフィー等に
より、一般式[I]の化合物を単離することができる。
単離、精製条件によって、一般式[I]の化合物は、分
子内塩、無毒性付加塩、水和物の形で得られるが、これ
らは目的に応じて常法により相互に変換することができ
る。
【0059】尚、一般式[II]の化合物の3位のカル
ボキシル基の保護基が、例えばアセトキシメチル基、ピ
バロイルオキシメチル基等の低級アルカノイルオキシア
ルキル基;メトキシメチル基;インダニル基;フタリジ
ル基等である場合、このようなエステルは生体内で生理
的に加水分解されるので、保護基を除去することなく、
直接、ヒトまたは動物に投与することができる。
【0060】一般式[III]で表される化合物は文献
未記載の新規化合物であり、代表化合物の製造法を参考
例1および参考例2に記した。
【0061】一般式[IV]の化合物は、例えば特開昭
59−212,475号、同60−172,981号、
同61−267,573号、同62−215,572
号、同63−297,366号公報等に記載の方法に準
じて製造される。
【0062】本発明の有用性を示すために、代表化合物
として製造例9、製造例11および製造例13の化合物
を用いて、以下の抗腫瘍活性試験を行った。試験例1 DNAトポイソメラーゼ阻害活性 エトポシドおよびカプトテシンを比較化合物として、D
NAトポイソメラーゼ阻害活性を測定した。
【0063】本実験には、酵素にL1210マウス白血
病細胞の核抽出液をヒドロキシカパタイト ホスホセル
ロースの各カラムクロマトグラフィーで精製したDNA
トポイソメラーゼIおよびDNAトポイソメラーゼII
を用い、DNAは、環状二重らせん(supercoi
led) pBR 322プラスミドDNAを用いた。
【0064】阻害効果の測定は、大倉らの文献記載(B
iochem Biophys.Res.Comm.
57,183−189,1988)の方法、即ち環状二
重らせん構造のDNAを各濃度の薬剤を含むDNAトポ
イソメラーゼIまたはDNAトポイソメラーゼII溶液
中で37℃、10分間加温し、その結果生ずるDNAの
トポロジー(構造)変化をアガロースゲル電気泳動にお
ける泳動像の変化として検出することにより行った。
【0065】その結果を以下に示す。
【0066】
【表12】 上記の表に示されるように、製造例9、製造例11およ
び製造例13の化合物は、いずれもDNAトポイソメラ
ーゼIIを特異的に阻害し、その作用は、従来のDNA
トポイソメラーゼIIの特異的な阻害剤であるVP−1
6よりも遥かに強力である。試験例2 L1210マウス白血病に対する試験管内細
胞毒性 エトポシドおよびカプトテシンを比較化合物とし、試験
管内細胞毒性を測定した。
【0067】本実験は、2×104個のL1210細胞
を各濃度の薬剤および10%牛胎児血清を含むRPMI
1640培地で37℃5%CO2ガス下で3日間培養
し、培養後の細胞数をコールターカウンターを用いて計
数した。その結果を以下に示す。
【0068】
【表13】 上記の表に示されるように、本発明で用いられる化合物
は、いずれも非常に強い細胞増殖抑制効果を示し、細胞
増殖を50%阻害する濃度(IC50)は100ng/m
l以下であった。この結果は本発明化合物を癌の治療に
用いる有用性を示唆する。試験例3 P388/多剤耐性細胞に対する増殖抑制効
ビンクリスチンおよびアドリアマイシンを比較化合物と
して、P388/多剤耐性細胞に対する増殖抑制効果を
測定した。
【0069】本実験は、各濃度の薬剤、10%牛胎児血
清、20μM β−メルカプトエタノールを含むRPM
I1640培地にマウス白血病細胞P388の薬剤感受
性株(P388/S)および薬剤耐性株(P388/V
CR、T.Turuo,H.Iida,S.Tsuka
goshi等;Cancer Research
,4730−4733,1982)を懸濁し、96ウ
エルのマイクロテストプレートに104細胞/ウエルず
つ播き、37℃、CO2ガス下で3日間培養した。50
%増殖阻止濃度(IC50)の算出は、MTT法(M.
C.Alley,D.A.Scudiero,A.Mo
nks等、Cancer Rerasearch
,589−601,1988)により行った。以下に
その結果を示す。
【0070】
【表14】 上記の表に示されるように、製造例9の化合物は、薬剤
感受性のP388細胞(P388/S)に対し、非常に
強い増殖抑制効果を示すのみならず、多剤耐性となった
P388/V細胞にも同等の効果を示し、臨床上の有用
性を示唆した。 試験例4 L1210およびP388白血病担癌マウス
に対する生存日数延長効果 エトポシドを比較化合物として、L1210およびP3
88白血病担癌マウスに対する生存日数延長効果を測定
した。
【0071】本実験は、CDF1マウス(♀、5週令)
の腹腔内に106個のL1210細胞または104個のP
388細胞を移植し、移植翌日より各濃度の薬剤を一日
一回10日間連続に腹腔内に注射し、腫瘍移植後の生存
日数を記録した。以下にその結果を示す。
【0072】
【表15】 上記の表から明らかなように、製造例9および製造例1
1の化合物は、エトポシドが効果を示さない0.02m
g/kgの投与量で有効であり、かつ幅広い有効投与量
域(0.02〜0.313mg/kg)を有した。試験例5 マウスに対する急性毒性 CDF1マウス(♀、5週令)に製造例9の化合物5m
g/kgを常法により、静注したところ、一週間の観察
で死亡例は見出されなかった。
【0073】従って、本発明化合物は、抗腫瘍剤とし
て、毒性が少なく有用な化合物である。
【0074】本発明化合物は、当分野で公知の固体また
は液体の賦形剤の担体と混合し、非経口投与、経口投
与、外部投与に適した医薬製剤の形で使用することがで
きる。主なものは、局所的または注射による非経口的
(静注もしくは筋注)な投与である。医薬製剤として
は、例えば注射剤、シロップ剤、乳剤等の液剤;錠剤、
カプセル剤、粒剤等の固形剤;軟膏、坐剤等の外用剤等
が挙げられる。これらの製剤には、必要に応じて塩基、
助剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活
性剤等の通常使用される添加剤が含まれていてもよい。
【0075】添加剤としては、例えば注射用蒸留水、リ
ンゲル液、グルコース、しょ糖シロップ、ゼラチン、食
用油、カカオ脂、エチレングリコール、しょ糖、とうも
ろこし澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タルク等があ
げられる。
【0076】投与量は、患者の症状、体重、年齢、性
別、投与形態、投与回数等によって異なるが、通常、成
人1人に対し、静注の場合の本化合物の有効量は1日当
たり、約1〜75mgであり、好ましくは、1〜15m
g投与することができる。また経口投与の場合の本化合
物の有効量は、1日当たり、10〜1000mgであ
り、好ましくは10〜500mg投与することができ
る。
【0077】
【実施例】製造例、実施例および参考例を挙げて本発明
を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何
ら限定されるものではない。
【0078】製造例および参考例の薄層クロマトグラフ
は、プレートとしてSilicagel 60F
245(Merck)を、検出法としてUV検出器または
ニンヒドリン発色法を用いた。カラム用シリカゲルとし
ては、ワコーゲルTMC−300(和光純薬)を用いた。
NMRスペクトルは、重ジメチルスルホキシドまたは重
クロロホルム溶液で測定する場合には、内部基準として
テトラメチルシラン(TMS)を用い、XL−200
(200MHz;Varian)型スペクトロメータを
用いて測定し、全δ値をppmで示した。
【0079】NMR測定における略号の意味を以下に示
す。 s:シングレット d:ダブレット br:ブロード m:マルチプレット J:カップリング定数 Hz:ヘルツ CDCl3:重クロロホルム CD3OD:重メタノール TFA−d1:重トリフルオロ酢酸 反応式における略号の意味を以下に示す。 Alloc:アリルオキシカルボニル基 Boc−S:2−(tert−ブトキシカルボニルチ
オ)−4,6−ジメチルピリミジン Boc:tert−ブトキシカルボニル基 Bn:ベンジル基 Cbz:ベンジルオキシカルボニル基 Me:メチル基 TFA:トリフルオロ酢酸 製造例17−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸 トリ
フルオロ酢酸塩 1)
【0080】
【化14】 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(113mg,0.4mmol)、(1R*,2R*,6
*)−2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
(200mg,0.4mmol)およびトリエチルアミ
ン(0.11ml)のアセトニトリル(5ml)溶液を
窒素気流下にて4時間加熱還流し、次いで室温にて2時
間撹拌した。析出物を濾取し、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ワコーゲルTM C‐300,50ml,
メチレンクロリド−メタノール 100:1→20:
1)に付し、7−[(1R*,2R*,6S*)−2−
(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(70
mg,収率:34.9%)を得た。
【0081】TLC(Rf):0.56(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3350,2975,294
0,2880,1735,1690,1630,152
0,1450,1330,1170,805 NMR(CDCl3)δ:1.0〜1.7(4H,
m),1.44(9H,s),1.95〜2.1(1
H,m),2.18〜2.38(1H,m),2.48
〜2.64(1H,m),2.83〜3.03(1H,
m),3.4〜5.15(5H,m),4.4〜4.7
(2H,m),5.56(1H,d,J=10Hz),
5.78〜5.9(1H,m),7.94(1H,d
d,J=14,2Hz),8.76(1H,s) 2)
【0082】
【化15】 前記反応で得られた化合物(62mg,0.12mmo
l)およびアニソール(1滴)のメチレンクロリド(5
ml)溶液に、氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸(2m
l)のメチレンクロリド(2ml)溶液を滴下した。反
応溶液を氷冷下で2時間撹拌した後、溶媒を減圧留去し
た。残渣にジイソプロピルエーテル(15ml)を加
え、この混合物を室温で2時間撹拌した。析出物を濾取
し、エタノール−メチレンクロリドにより再結晶し、標
記化合物(44mg,収率:69.0%)を得た。
【0083】TLC(Rf):0.63(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:211〜212℃(分解) IR(KBr)cm-1:3450,2950,172
5,1670,1630,1525,1460,136
0,1205,1180,1145,805 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.6(4H,m),1.9〜2.2(1H,m),
2.4〜2.6(1H,m),2.7〜3.1(2H,
m),3.7〜3.9(1H,m),3.9〜4.5
(4H,m),4.5〜4.7(1H,m),5.76
(1H,d,J=10Hz),6.18(1H,br
d,J=10Hz),8.02(1H,dd,J=1
4,2Hz),9.17(1H,s) MS(m/e):402(M+1)+ 製造例21−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−7−[(1R*,2R*,6S*)−2−(N−
メチルアミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ
−3−エン−8−イル]−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸 トリフルオロ酢酸塩 1)
【0084】
【化16】 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(90mg,0.31mmol)、(1R*,2R*,6
*)−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N
−メチルアミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノ
ナ−3−エン(80mg,0.31mmol)およびト
リエチルアミン(0.09ml)を用いて製造例1−
1)と同様にして7−[(1R*,2R*,6S*)−2
−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルア
ミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エ
ン−8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカ
ルボン酸(107mg,収率:67%)を得た。
【0085】TLC(Rf):0.71(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3440,2980,295
0,2900,1735,1695,1635,153
0,1480,1380,1370,1330,114
0,805 NMR(CDCl3)δ:1.1〜1.7(4H,
m),1.46(9H,s),2.0〜2.1(1H,
m),2.1〜2.3(1H,m),2.6〜3.0
(2H,m),2.78(3H,s),3.3〜3.5
(2H,m),3.8〜4.1(3H,m),4.9〜
5.1(1H,m),5.6(1H,d,J=10H
z),5.8〜6.0(1H,m),7.84(1H,
dd,J=14,2Hz),8.75(1H,s) 2)
【0086】
【化17】 7−[(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert
−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−8−アザ
ビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−
1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(97m
g)を用いて製造例1−2)と同様にして、標記化合物
(78mg,収率:78%)を得た。
【0087】TLC(Rf):0.7(酢酸エチル−酢
酸−水 3:1:1) MP:228℃(分解) IR(KBr)cm-1:3440,3030,290
0,2750,1730,1690,1630,152
5,1465,1205,1135,805 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.7(4H,m),2.0〜2.2(1H,m),
2.4〜2.7(1H,m),2.7〜3.2(2H,
m),3.04(3H,s),3.7〜3.9(1H,
m),3.9〜4.5(6H,m),5.92(1H,
d,J=10Hz),6.2〜6.3(1H,m),
8.0(1H,dd,J=14,2Hz),9.16
(1H,s) MS(m/e):416(M+1)+ 製造例37−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸 塩酸
【0088】
【化18】 製造例1−1)で得られた7−[(1R*,2R*,6S
*)−2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
−8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸(302mg,0.6mmol)を2N塩酸メタ
ノール溶液(5ml)に溶解した。室温にて30分間撹
拌した後、溶媒を減圧留去し、残渣をエタノールにて再
結晶し標記化合物(247mg,収率:87.7%)を
得た。
【0089】TLC(Rf):0.63(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:238℃(分解) IR(KBr)cm-1:3450,2880,173
5,1630,1520,1460,1410,135
0,1325,805 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.6(4H,m),2.0〜2.2(1H,m),
2.4〜2.6(1H,m),2.74〜2.92(1
H,m),2.97〜3.15(1H,m),3.75
〜3.87(1H,m),4.0〜4.5(4H,
m),4.57〜4.7(1H,m),5.67(1
H,br d,J=10Hz),6.18(1H,br
d,J=10Hz),8.0(1H,dd,J=2,
14Hz),9.15(1H,s) MS(m/e):402(M+1)+ 製造例47−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸 塩酸塩 1)
【0090】
【化19】 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(133
mg,0.5mmol;特開昭60−126271号に
より製造)、(1R*,2R*,6S*)−2−(N−t
ert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−アザビシク
ロ[4.3.0]ノナ−3−エン(119mg,0.5
mmol)およびトリエチルアミン(0.14ml)の
アセトニトリル(5ml)溶液を窒素気流下にて撹拌
下、4時間加熱還流し、次いで室温にて16時間撹拌し
た。析出物を濾取し、アセトニトリルにて洗浄し、7−
[(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert−ブ
トキシカルボニルアミノ)−8−アザビシクロ[4.
3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸(188mg,収率:77.8
%)を得た。
【0091】IR(KBr)cm-1:3440,334
0,2970,1715,1635,1510,147
0,1360,820 NMR(CDCl3)δ:1.1〜1.8(4H,
m),1.44(9H,s),1.9〜2.1(1H,
m),2.2〜2.43(1H,m),2.55〜2.
7(1H,m),2.9〜3.1(1H,m),3.3
〜3.8(4H,m),4.5〜4.7(2H,m),
5.5〜5.63(1H,m),5.8〜5.92(1
H,m),6.87(1H,d,J=8Hz),7.9
2(1H,d,J=14Hz),8.67(1H,s) 2)
【0092】
【化20】 前記反応で得られた化合物(180mg,0.37mm
ol)を2N塩酸メタノール溶液(5ml)を用いて製
造例3と同様にして標記化合物(145mg,収率:9
2.8%)を得た。
【0093】TLC(Rf):0.61(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:250℃以上 IR(KBr)cm-1:3430,3220,289
0,2830,2600,1725,1640,151
5,1480,1465,1395,1360 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.4(2H,m),1.5〜1.7(2H,m),
1.9〜2.1(1H,m),2.2〜2.7(1H,
m),2.8〜3.0(1H,m),3.0〜3.3
(1H,m),3.7〜4.2(5H,m),4.6〜
4.7(1H,m),5.7〜5.9(1H,m),
6.1〜6.3(1H,m),7.3(1H,brd,
J=8Hz),8.1(1H,d,J=14Hz),
9.1(1H,s) MS(m/e):384(M+1)+ 製造例57−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−6,8−ジフルオロ−1−(2,4−ジフルオロフェ
ニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸 塩酸塩 1)
【0094】
【化21】 6,7,8−トリフルオロ−1−(2,4−ジフルオロ
フェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノ
リンカルボン酸[178mg,0.5mmol;ジャー
ナル オブ メディシナル ケミストリィ(J.Me
d.Chem)、第28巻、1558頁(1985年)
により製造]および(1R*,2R*,6S*)−2−
(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(119m
g,0.5mmol)およびトリエチルアミン(0.1
4ml)のアセトニトリル(5ml)溶液を用いて製造
例4−1)と同様にして、7−[(1R*,2R*,6S
*)−2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
−8−イル]−6,8−ジフルオロ−1−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
3−キノリンカルボン酸(225mg,収率:78.5
%)を得た。
【0095】IR(KBr)cm-1:3420,336
0,1735,1690,1630,1515,150
0,1465,1410,1340,805 NMR(CDCl3−CD3OD 6:1)δ:1.44
(9H,s),1.8〜2.0(1H,m),2.1〜
2.3(1H,m),2.4〜2.6(1H,m),
2.7〜2.9(1H,m),3.3〜4.0(4H,
m),4.4〜4.6(1H,m),5.0〜5.2
(1H,m),5.4〜5.55(1H,m),5.7
〜5.86(1H,m),7.0〜7.2(2H,
m),7.4〜7.6(1H,m),7.9(1H,d
d,J=14,2Hz),8.47(1H,d,J=2
Hz) 2)
【0096】
【化22】 前記反応で得られた化合物(210mg,0.37mm
ol)を2N塩酸メタノール溶液(5ml)を用いて製
造例3と同様にして、標記化合物(147mg,収率:
78.8%)を得た。
【0097】TLC(Rf):0.65(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:220℃(分解) IR(KBr)cm-1:3420,2950,289
0,1725,1630,1515,1465,141
0,1355,1145,970,805,540 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.9
〜2.1(1H,m),2.4〜2.6(1H,m),
2.6〜2.9(1H,m),2.9〜3.1(1H,
m),3.6〜3.8(1H,m),3.9〜4.3
(3H,m),4.5〜4.65(5H,m),5.6
5〜5.8(1H,m),6.05〜6.2(1H,
m),7.1〜7.3(2H,m),7.6〜7.7
(1H,m),8.1(1H,d,J=14Hz),
8.88(1H,s) MS(m/e):474(M+1)+ 製造例67−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−3−キノリンカルボン酸 1)
【0098】
【化23】 1−エチル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−3−キノリンカルボン酸(132mg,
0.5mmol;特開昭56−30964号により製
造)、(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert
−ブトキシカルボニルアミノ)−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン(119mg,0.5m
mol)およびトリエチルアミン(0.14ml)のア
セトニトリル(5ml)溶液を用いて製造例4−1)と
同様にして、7−[(1R*,2R*,6S*)−2−
(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−3−キノリンカルボン酸(179mg,収率:
74.4%)を得た。
【0099】IR(KBr)cm-1:3420,335
0,2980,1740,1725,1690,163
5,1520,1470,1370,1170,815 NMR(CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.
57(3H,t,J=7Hz),1.8〜2.05(1
H,m),2.2〜2.42(1H,m),2.58〜
2.7(1H,m),2.9〜3.1(1H,m),
3.36〜3.8(4H,m),4.28(2H,q,
J=7Hz),4.5〜4.7(2H,m),5.5〜
5.6(1H,m),5.78〜5.9(1H,m),
6.36(1H,d,J=8Hz),8.0(1H,
d,J=14Hz),8.6(1H,s) 2)
【0100】
【化24】 前記反応で得られた化合物(174mg,0.36mm
ol)の2N塩酸メタノール溶液(5ml)を用いて製
造例3と同様にして、標記化合物(145mg,収率:
95.8%)を得た。
【0101】TLC(Rf):0.55(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:250℃以上 IR(KBr)cm-1:3420,3220,289
0,1705,1635,1520,1475,146
5,1410,1390,1355 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.6
〜1.8(3H,m),1.9〜2.1(1H,m),
2.4〜2.6(1H,m),2.8〜3.0(1H,
m),3.0〜3.25(1H,m),3.5〜4.2
(5H,m),4.55〜4.8(2H,m),5.7
〜5.85(1H,m),6.05〜6.2(1H,
m),6.8〜7.0(1H,m),8.1(1H,
d,J=14Hz),9.05(1H,s) 製造例77−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
酸 塩酸塩
【0102】
【化25】 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸(1.77g,6mmol;特開昭63−198
664号により製造)、(1R*,2R*,6S*)−2
−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
エン 二塩酸塩(1.27g,6mmol)および1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
(2.96ml)のアセトニトリル(30ml)溶液
を、窒素気流、撹拌下にて5時間加熱還流し、次いで室
温にて13時間撹拌した。析出物を濾取し、2N塩酸メ
タノール溶液(20ml)に溶解後、溶媒を減圧留去し
た。得られた残渣をメチレンクロリド−エタノール
(2:1)80mlに溶解し、メチレンクロリドを減圧
留去し室温にて2時間放置した。析出した結晶を濾取
し、エタノールで洗浄し、標記化合物(1.35g,収
率:50.0%)を得た。
【0103】TLC(Rf):0.64(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) MP:205℃(分解) IR(KBr)cm-1:3450,2940,288
0,1710,1620,1510,1450,135
0,1320,1060,800 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:0.9
〜1.1(1H,m),1.2〜1.5(2H,m),
1.5〜1.7(1H,m),1.9〜2.2(1H,
m),2.4〜2.7(1H,m),2.8〜3.0
(1H,m),3.0〜3.2(1H,m),3.6〜
3.8(1H,m),3.66(3H,s),3.8〜
4.0(1H,m),4.0〜4.7(4H,m),
5.7〜5.85(1H,m),6.1〜6.3(1
H,m),7.98(1H,d,J=14Hz),9.
2(1H,s) MS(m/e):414(M+1)+ 製造例87−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−ア
ザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8−イル]
−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸 塩酸
【0104】
【化26】 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(849mg,3mmol)、(1R*,2R*,6
*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン 二塩酸塩(633mg,3mmol)
および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ
−7−エン(1.48ml,9.8mmol)のアセト
ニトリル(15ml)溶液を用いて、製造例7と同様に
して標記化合物(700mg,収率:60.2%)を得
た。この化合物の機器分析データは、製造例3の化合物
のデータと一致した。 製造例9(−)−7−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8
−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
酸 塩酸塩
【0105】
【化27】 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(283mg,1mmol)、(1R*,2R*,6
*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン L−(+)−酒石酸塩(288mg,
1mmol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(0.448ml)のアセトニ
トリル(5ml)溶液を用いて、製造例7と同様にし
て、標記化合物(260mg,収率:59.4%)を得
た。
【0106】[α]20 D:−192.5°(C=0.
5,0.01N HCl) TLC(Rf):0.60(酢酸エチル−酢酸−水
3:1:1) MP:201℃(分解) IR(KBr)cm-1:3450,2900,172
0,1625,1520,1460,1350,805 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.6(4H,m),1.96〜2.2(1H,
m),2.4〜2.6(1H,m),2.74〜2.9
4(1H,m),2.96〜3.16(1H,m),
3.75〜3.85(1H,m),4.0〜4.5(4
H,m),4.58〜4.7(1H,m),5.76
(1H,br d,J=10Hz),6.18(1H,
br d,J=10Hz),7.98(1H,dd,J
=14,2Hz),9.14(1H,s) 製造例10(+)−7−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8
−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン
酸 塩酸塩
【0107】
【化28】 1−シクロプロピル−6,7,8−トリフルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカルボン酸
(283mg,1mmol)、(1R*,2R*,6
*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン D−(−)−酒石酸塩(288mg,
1mmol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(0.448ml)のアセトニ
トリル(5ml)溶液を用いて製造例7と同様にして、
標記化合物(240mg,収率:54.8%)を得た。
【0108】[α]20 D:+202.7°(C=0.
5,0.01N HCl) TLC(Rf):0.61(酢酸エチル−酢酸−水
3:1:1) MP:201℃(分解) IR(KBr)cm-1:3450,2900,172
0,1625,1520,1460,1350,805 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.2
〜1.6(4H,m),1.95〜2.2(1H,
m),2.4〜2.62(1H,m),2.74〜2.
9(4H,m),2.95〜3.14(1H,m),
3.74〜3.9(1H,m),4.0〜4.5(4
H,m),4.58〜4.68(1H,m),5.76
(1H,br d,J=10Hz),6.17(1H,
br d,J=10Hz),7.98(1H,dd,J
=14,2Hz),9.14(1H,s) 製造例11(−)−7−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8
−イル]−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸 塩酸塩
【0109】
【化29】 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸(443mg,1.5mmol)、(1R*,2
*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.
3.0]ノナ−3−エン L−(+)−酒石酸塩(43
2mg,1.5mmol)および1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.672m
l)のアセトニトリル(15ml)溶液を窒素気流下に
て撹拌しながら、4時間加熱還流した。反応液の溶媒を
減圧留去し、2N塩酸メタノール溶液(5ml)を加え
残渣を溶解した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルTMC−30
0,40ml,メチレンクロライド−メタノール 10
0:1→20:1)に付し、次いでエタノールにて再結
晶して標記化合物(64mg,収率:9.5%)を得
た。
【0110】[α]20 D:−166.5°(C=0.
5,0.01N HCl) TLC(Rf):0.61(酢酸エチル−酢酸−水
3:1:1) MP:182℃(分解) IR(KBr)cm-1:3440,2940,288
0,1710,1620,1515,1450,135
0,1060,800 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:0.9
〜1.1(1H,m),1.22〜1.42(2H,
m),1.48〜1.68(1H,m),1.92〜
2.18(1H,m),2.42〜2.64(1H,
m),2.78〜2.96(1H,m),2.98〜
3.18(1H,m),3.58〜3.96(2H,
m),3.66(3H,s),4.1〜4.5(3H,
m),4.58〜4.7(1H,m),5.76(1
H,br d,J=10Hz),6.1〜6.25(1
H,m),7.96(1H,d,J=14Hz),9.
18(1H,s) 製造例12(+)−7−[(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン−8
−イル]−1−シクロプロピル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸 塩酸塩
【0111】
【化30】 1−シクロプロピル−6,7−ジフルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キノリンカル
ボン酸(443mg,1.5mmol)、(1R*,2
*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.
3.0]ノナ−3−エン D−(−)−酒石酸塩(43
2mg,1.5mmol)および1,8−ジアザビシク
ロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.672m
l)のアセトニトリル(15ml)溶液を用いて製造例
11と同様にして、標記化合物(90mg,収率:1
3.3%)を得た。
【0112】[α]20 D:+186.7°(C=0.
5,0.01N HCl) TLC(Rf):0.61(酢酸エチル−酢酸−水
3:1:1) MP:182℃(分解) IR(KBr)cm-1:3440,2940,288
0,1710,1620,1515,1450,135
0,1060,800 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:0.9
〜1.1(1H,m),1.2〜1.45(2H,
m),1.5〜1.68(1H,m),1.92〜2.
14(1H,m),2.4〜2.6(1H,m),2.
77〜2.93(1H,m),2.97〜3.17(1
H,m),3.5〜3.7(1H,m),3.65(3
H,s),3.7〜3.95(1H,m),4.08〜
4.5(3H,m)4.58〜4.68(1H,m),
5.76(1H,br d,J=10Hz),6.1〜
6.24(1H,m),7.96(1H,d,J=14
Hz),9.18(1H,s) 製造例13(−)−5−アミノ−7−[(1R*,2R*,6S*
−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−
3−エン−8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノ
リンカルボン酸塩酸塩
【0113】
【化31】 5−アミノ−1−シクロプロピル−6,7,8−トリフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸[298mg,1mmol;ジャーナル オ
ブ メディシナル ケミストリィ(J.Med.Che
m)、第33巻、1645頁(1990年)により製
造]、(+)−(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ
−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン 二
塩酸塩(211mg,1mmol)および1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.4
5ml,3mmol)のアセトニトリル(5ml)溶液
を用いて製造例7と同様にして、標記化合物(390m
g,収率:86.2%)を得た。
【0114】[α]20 D:−166.5°(C=0.0
5,0.1N塩酸メタノール−0.1N塩酸−メチレン
クロライド 3:1:1) TLC(Rf):0.41(メチレンクロライド−メタ
ノール−酢酸 45:5:1) MP:250℃以上 IR(KBr)cm-1:3410,3300,294
0,2880,2820,1690,1620,159
0,1515,1430,1350,1305 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.1
〜1.52(4H,m),1.95〜2.2(1H,
m),2.4〜2.6(1H,m),2,72〜2.9
0(1H,m),2.92〜3.14(1H,m),
3.6〜3.78(1H,m),3.9〜4.36(4
H,m),4.56〜4.7(1H,m),5.75
(1H,br s,J=9Hz),6.1〜6.25
(1H,m),9.01(1H,s) MS(m/e):417(M+1)+ 製造例14(+)−5−アミノ−7−[(1R*,2R*,6S*
−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−
3−エン−8−イル]−1−シクロプロピル−6,7−
ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノ
リンカルボン酸塩酸塩
【0115】
【化32】 5−アミノ−1−シクロプロピル−6,7,8−トリフ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
カルボン酸(298mg,1mmol)、(−)−(1
*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ
[4.3.0]ノナ−3−エン 二塩酸塩(211m
g,1mmol)およびトリエチルアミン(0.56m
l,4mmol)を用いて製造例7と同様にして、標記
化合物(80mg,収率:17.7%)を得た。
【0116】[α]20 D:+158.2°(C=0.0
5,0.1N塩酸メタノール−0.1N塩酸−メチレン
クロライド 3:1:1) TLC(Rf):0.41(メチレンクロライド−メタ
ノール−酢酸 45:5:1) MP:250℃以上 IR(KBr)cm-1:3410,3300,294
0,2820,1690,1620,1590,151
5,1430,1350,1315 NMR(CDCl3−TFA−d1 1:1)δ:1.1
〜1.52(4H,m),1.95〜2.2(1H,
m),2.4〜2.6(1H,m),2,72〜2.9
0(1H,m),2.92〜3.14(1H,m),
3.6〜3.78(1H,m),3.9〜4.36(4
H,m),4.56〜4.7(1H,m),5.75
(1H,br s,J=9Hz),6.1〜6.25
(1H,m),9.01(1H,s) MS(m/e):417(M+1)+ 実施例1 製造例1の化合物1部に乳糖98部を加え、よく混合し
て100倍散を製造する。この粉末にヒドロキシプロピ
ルセルロース1部に精製水を加えて製した練合液を加え
て練合し、造粒する。20メッシュ篩を通して整粒し、
乾燥した後、一定粒度に篩分けし顆粒剤とする。 実施例2 製造例1の化合物1部に乳糖20部、コーンスターチ5
部を加え、よく混合する。常法によりエタノールで造粒
乾燥整粒し、これに0.5%のステアリン酸マグネシウ
ムを加え、混合した後、常法により、1錠に製造例1の
化合物10mgを含有する錠剤とする。 実施例3 製造例1の化合物1重量部、乳糖22重量部およびトウ
モロコシデンプン6.8重量部を混合し、コーンスター
チ糊液(トウモロコシデンプン4.0重量部に水30m
lを加えて、加熱撹拌して調製)3.4重量部を加えて
練合した後、押出式造粒機で造粒し、50℃で4時間減
圧で乾燥する。得られた乾燥物をフィッミルで整粒し、
粒径20〜35メッシュの顆粒32重量部を得た。この
顆粒32重量部をコーティングパンに入れ、オイドラギ
ッドLのアルコール溶液を用いて、常法により、スプレ
ー・コーティングを行い、製造例1の化合物の腸溶性顆
粒33重量部を得た。 参考例1(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert−ブト
キシカルボニルアミノ)−8−アザビシクロ[4.3.
0]ノナ−3−エン 1)
【0117】
【化33】 (E)−1−(N−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)−1,3−ブタジエン[4.23g,25mmo
l,オーガニック シンセシス(OrganicSyn
theses)6巻、95頁(1988年)により製
造]、N−ベンジルマレインイミド(4.68g,25
mmol)および4−tert−ブチルカテコール(5
0mg)のジオキサン(10ml)溶液を80〜90°
で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルTM C−
300,200ml,ヘキサン−酢酸エチル 10:1
→1:1)に付し、(3R*,8S*,9S*)−3−
(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−ベ
ンジル−3,6,8,9−テトラヒドロフタルイミド
(6.09g,収率:68.4%)を得た。
【0118】TLC(Rf):0.5(ヘキサン−酢酸
エチル 2:1) IR(KBr)cm-1:3340,2990,178
0,1710,1680,1540,1400,136
0,1170 NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),2.
20(1H,dd,J=8,16Hz),2.68(1
H,dd,J=7,16Hz),3.1〜3.3(2
H,m),4.3〜4.5(1H,m),4.62(2
H,s),5.80(2H,br s),6.27(1
H,br s),7.29(5H,s) 2)
【0119】
【化34】 前記反応で得られた化合物(6.09g,17mmo
l)およびアニソール(3滴)のメチレンクロリド(2
0ml)溶液に氷冷撹拌下、トリフルオロ酢酸(6m
l)のメチレンクロリド(6ml)溶液を滴下した。反
応溶液を氷冷下に2時間、更に室温下で3時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、ジイソプロピルエーテル(30
ml)を加え、この混合物を一晩撹拌した。析出物を濾
取し、水に溶かし、酢酸エチルを加えた。この混合物を
撹拌下に5%炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去
し、(3R*,8S*,9S*)−3−アミノ−1−ベン
ジル−3,6,8,9−テトラヒドロフタルイミド
(3.2g,収率:73.5%)を得た。
【0120】TLC(Rf):0.32(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3380,3040,177
0,1700,1430,1405,1360,119
5 NMR(CDCl3)δ:2.1〜2.3(1H,
m),2.68(1H,dd,J=8,16Hz),
3.1〜3.2(2H,m),3.66(1H,br
s),4.63(2H,s),5.8〜6.0(2H,
m),7.2〜7.5(5H,m) 3)
【0121】
【化35】 前記反応で得られた化合物(3.07g,12mmo
l)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を水素化リ
チウムアルミニウム(1.4g,36mmol)のテト
ラヒドロフラン(20ml)溶液に0℃、撹拌下に滴下
した。反応液を4時間加熱還流した後、反応混液に氷冷
下、酢酸エチル(10ml)、次いで3N塩酸(30m
l)をゆっくり滴下した。水層を分取し、20%水酸化
ナトリウム水溶液にてアルカリ性とし、酢酸エチルで3
回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去し、粗(1R*,2R*,6S*)−2−ア
ミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
(3.0g)の残渣を得た。この残渣のジオキサン(3
0ml)溶液にBoc−S(2.2g,9.2mmo
l)およびトリエチルアミン(1.4ml,10mmo
l)を加え、この溶液を室温で一晩撹拌した。析出物を
濾別後、濾液の溶媒を減圧留去し、得られた残渣を酢酸
エチルに溶かした。この溶液を5%炭酸水素ナトリウム
水溶液で3回洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去した。得られた残渣にジエチルエーテルを加
え、析出物を濾取し、(1R*,2R*,6S*)−8−
ベンジル−2−(N−tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エ
ン(1.15g,収率:29.2%)を得た。
【0122】TLC(Rf):0.22(ヘキサン−酢
酸エチル 1:1) IR(KBr)cm-1:3375,2945,280
0,1680,1520,1255,1170 NMR(CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.
8〜2.9(8H,m),3.61(2H,s),4.
2〜4.3(1H,m),5.33(1H,br),
5.7〜5.95(2H,m),7.2〜7.5(5
H,m) 4)
【0123】
【化36】 前記反応で得られた化合物(612mg,1.86mm
ol)の1,2−ジクロロエタン(10ml)溶液に、
氷冷撹拌下、アリル クロロホルマート(0.395m
l)を加えた。反応溶液を0℃で20分間撹拌し、更に
1時間加熱還流した。反応溶液を冷却した後、溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ワコーゲルTM C−300,70ml,ヘキサン−酢
酸エチル10:1→1:1)にて精製し、(1R*,2
*,6S*)−8−アリルオキシカルボニル−2−(N
−tert−ブトキシカルボニルアミノ)−8−アザビ
シクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(439mg,収
率:73.1%)を得た。
【0124】TLC(Rf):0.56(ヘキサン−酢
酸エチル 1:1) IR(KBr)cm-1:3360,1720,168
5,1520,1430,1170 NMR(CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.
8〜2.0(1H,m),2.1〜2.5(2H,
m),2.7〜2.95(1H,m),3.17(1
H,t,J=10Hz),3.3〜3.6(3H,
m),4.4〜4.65(4H,m),5.2〜5.3
5(3H,m),5.7〜6.1(2H,m) 5)
【0125】
【化37】 前記反応で得られた化合物(439mg,1.36mm
ol)、酢酸(0.195ml,3.4mmol)およ
びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
クロリド(19.1mg)のメチレンクロリド(30m
l)溶液を脱気した。窒素気流下、0℃で激しく撹拌し
ながら水素化トリブチルすず(0.727ml,2.7
2mmol)を一気に加えた。0℃にて5分間、室温に
て20分間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣に酢
酸エチル(20ml)および水(20ml)を加え、p
H7.5に調整した。水層を分取し、逆層カラムクロマ
トグラフィー(YMC−GELTM ODS−AQ 12
0−S50,50ml,メタノール)に付し、(1
*,2R*,6S*)−2−(N−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]
ノナ−3−エン(119mg,収率:36.8%)を得
た。
【0126】TLC(Rf):0.08(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3350,2970,293
0,1705,1690,1575,1525,139
0,1360,1245,1170 NMR(CDCl3−CD3OD 5:1)δ:1.46
(9H,m),1.82〜2.0(1H,m),2.1
〜2.3(1H,m),2.4〜2.6(1H,m),
2.7〜3.0(3H,m),3.0〜3.1(2H,
m),4.2〜4.55(1H,m),5.6(1H,
dd,J=10,2Hz),5.74〜5.84(1
H,m) 参考例2(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert−ブト
キシカルボニル−N−メチルアミノ)−8−アザビシク
ロ[4.3.0]ノナ−3−エン 1)
【0127】
【化38】 (E)−1−(N−ベンジルオキシカルボニルアミノ)
−1,3−ブタジエン(10.2g,50mmol,オ
ーガニック シンセシス(Organic Synth
eses)6巻、95頁、(1988年)により製
造)、N−ベンジルマレインイミド(9.91g,53
mmol)および4−tert−ブチルカテコール(1
00mg)を用いて参考例1−1)と同様にして(3R
*,8S*,9S*)−3−(N−ベンジルオキシカルボ
ニルアミノ)−1−ベンジル−3,6,8,9−テトラ
ヒドロフタルイミド(19.3g,収率:98%)を得
た。
【0128】TLC(Rf):0.5(ヘキサン−酢酸
エチル 2:1) IR(KBr)cm-1:3400,1700,151
0,1400,1340,1240,700 NMR(CDCl3)δ:2.21(1H,dd,J=
15,7Hz),2.70(1H,dd,J=13,7
Hz),3.1〜3.35(2H,m),4.4〜4.
6(1H,m),4.6(2H,s),5.15(2
H,s),5.7〜5.9(2H,m),6.5〜6.
65(1H,br),7.2〜7.5(10H,m) 2)
【0129】
【化39】 前記反応で得られた化合物(3.9g,10mmol)
および水素化リチウムアルミニウム(2.4g,63m
mol)を用いて、参考例1−3)と同様にして、(1
*,2R*,6S*)−8−ベンジル−2−(N−te
rt−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−8−
アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(668m
g,収率:19.5%)を得た。
【0130】TLC(Rf):0.25(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3440,2975,293
0,2800,1690,1480,1455,144
0,1380,1365,1335,1260,114
0,700 NMR(CDCl3)δ:1.45(9H,s),1.
95〜3.10(8H,m),2.73(3H,s),
3.69(2H,s),4.7〜5.0(1H,m),
5.71(1H,d,J=10Hz),5.8〜6.0
(1H,m),7.2〜7.6(5H,m) 3)
【0131】
【化40】 前記反応で得られた化合物(668mg,1.95mm
ol)、アリル クロロホルマート(0.42mol,
2mmol)を用いて参考例1−4)と同様にして、
(1R*,2R*,6S*)−8−アリルオキシカルボニ
ル−2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メ
チルアミノ)−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−
3−エン(210mg,収率:31.8%)を得た。
【0132】TLC(Rf):0.7(メチレンクロリ
ド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3400,2980,294
0,2890,1700,1440,1410,137
0,1340,1145,770 NMR(CDCl3)δ:1.46(9H,s),1.
7〜2.0(1H,m),2.0〜2.3(1H,
m),2.38〜2.6(1H,m),2.71(3
H,s),2.7〜2.9(1H,m),3.2〜3.
55(4H,m),4.61(2H,dd,J=6,1
Hz),4.9〜5.6(4H,m),5.75〜6.
1(2H,m) 4)
【0133】
【化41】 前記反応で得られた化合物(200mg,0.6mmo
l)、酢酸(86μl,1.5mmol)、ビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド
(8.5mg)および水素化トリブチルすず(323μ
l,1.2mmol)を用いて参考例1−5)と同様に
して、(1R*,2R*,6S*)−2−(N−tert
−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)−8−アザ
ビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(99mg,収
率:65.5%)を得た。
【0134】TLC(Rf):0.07(メチレンクロ
リド−メタノール 9:1) IR(KBr)cm-1:3400,2930,285
0,1700,1445,1400,1385,137
0,1145 NMR(CDCl3−CD3OD 5:1)δ:1.42
(9H,s),1.8〜2.0(1H,m),2.1〜
2.3(1H,m),2.4〜3.1(5H,m),
2.70(3H,s),4.9〜5.1(1H,m),
5.56(1H,d,J=10Hz),5.8〜5.9
5(1H,m) 参考例3(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシ
クロ[4.3.0]ノナ−3−エン 二塩酸塩
【0135】
【化42】 参考例1−4)で得られた(1R*,2R*,6S*)−
8−アリルオキシカルボニル−2−(N−tert−ブ
トキシカルボニルアミノ)−8−アザビシクロ[4.
3.0]ノナ−3−エン(1.58g,4.6mmo
l)を3N塩酸(20ml)中で、撹拌下にて22時間
加熱還流した。溶媒を減圧留去し、エタノールを加え析
出物を濾取し、標記化合物(0.80g,収率:82.
4%)を得た。
【0136】TLC(Rf):0.05(酢酸エチル−
酢酸−水 3:1:1) IR(KBr)cm-1:3400,2950,205
0,1610,1520,1390,785,680 NMR(D2O)δ:1.8〜2.0(1H,m),
2.35〜2.55(1H,m),2.8〜3.65
(6H,m),4.35〜4.5(1H,m),5.6
5〜5.75(1H,m),6.0〜6.15(1H,
m) 参考例4 1)(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシ
クロ[4.3.0]ノナ−3−エン L−(+)−酒石
酸塩
【0137】
【化43】 (±)−(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−
アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(2.1
g,15.2mmol)、L−(+)−酒石酸(1.1
40g、7.6mmol)の80%水性メタノール溶液
(15ml)を1時間、室温にて撹拌した。析出物を濾
取し、80%水性メタノール溶液(70ml)にて再結
晶を行い、標記化合物(1.01g,収率:46.0
%)を鱗片状結晶として得た。
【0138】[α]20 D:+40.3 °(C=1.0,
2O) IR(KBr)cm-1:3340,2930,224
0,1595,1550,1400,1320,110
5,1075 NMR(D2O)δ:1.95〜2.14(1H,
m),2.5〜2.7(1H,m),2.92〜3.8
(6H,m),4.54(2H,s),4.5〜4.6
(1H,m),5.83(1H,br d,J=10H
z),6.15〜6.28(1H,m) 2)(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシ
クロ[4.3.0]ノナ−3−エン D−(−)−酒石
酸塩
【0139】
【化44】 上記反応の母液を集め、溶媒を減圧留去し、残渣に水
(50ml)を加え溶解しIRA−401に付し、
(±)−(1R*,2R*,6S*)−2−アミノ−8−
アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン(1.40
g,10.1mmol)を得た。これを80%水性メタ
ノール溶液(15ml)に溶解し、D−(−)−酒石酸
(1.140g,7.6mmol)を加え参考例4−
1)と同様にして標記化合物(1.05g,収率:4
8.0%)を鱗片状結晶として得た。
【0140】[α]20 D:−42.4 °(C=1.0,
2O) IR(KBr)cm-1:3420,3260,295
0,2930,1640,1550,1400,138
0,1120,1060 NMR(D2O)δ:2.0〜2.2(1H,m),
2.5〜2.7(1H,m),2.9〜3.8(6H,
m),4.48(2H,s),4.5〜4.6(1H,
m),5.84(1H,br d,J=10Hz),
6.15〜6.3(1H,m)
【0141】
【発明の効果】本発明の化合物は、文献未記載の新規化
合物であり、抗腫瘍剤として有用である。
【0142】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真野 栄一 愛知県岡崎市上六名3丁目9番地1 萬有 製薬株式会社岡崎研究所内 (72)発明者 荒川 浩治 東京都目黒区下目黒2丁目9番3号 萬有 製薬株式会社探索研究所内 (72)発明者 牛嶋 良輔 愛知県岡崎市上六名3丁目9番地1 萬有 製薬株式会社岡崎研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1は直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アル
    キル基またはふっ素原子により置換されていてもよいフ
    ェニル基、R2およびR3は水素原子または直鎖状、分岐
    状もしくは環状の低級アルキル基、R4は水素原子また
    は−N(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素
    原子または直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル
    基を示す)、Xは窒素原子またはC−Y(ここにおい
    て、Yは水素原子、ハロゲン原子、メチル基またはメト
    キシ基を示す)、mおよびnは0または1の整数、 【化2】 は単結合または二重結合を示す]で表される化合物また
    はその医薬として許容される塩またはエステルを有効成
    分とする抗腫瘍剤。
  2. 【請求項2】R1がシクロプロピル基である化合物を有
    効成分とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  3. 【請求項3】R4が水素原子である化合物を有効成分と
    する請求項1記載の抗腫瘍剤。
  4. 【請求項4】R4が−NH2である化合物を有効成分とす
    る請求項1記載の抗腫瘍剤。
  5. 【請求項5】mが0であり、nが1である化合物を有効
    成分とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  6. 【請求項6】一般式 【化3】 [式中、R2は水素原子または直鎖状、分岐状もしくは
    環状の低級アルキル基、R4は水素原子または−N
    (R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素原子ま
    たは直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基を示
    す)、R11は直鎖状、分岐状または環状の低級アルキル
    基、Y1は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表さ
    れる化合物を有効成分とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  7. 【請求項7】一般式 【化4】 [式中、R2は水素原子または直鎖状、分岐状もしくは
    環状の低級アルキル基、R4は水素原子または−N
    (R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は水素原子ま
    たは直鎖状、分岐状もしくは環状の低級アルキル基を示
    す)、R11は直鎖状、分岐状または環状の低級アルキル
    基、Y1は水素原子またはハロゲン原子を示す]で表さ
    れる化合物を有効成分とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
  8. 【請求項8】7−[(1R*,2R*,6S*)−2−ア
    ミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
    −8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
    ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカル
    ボン酸、1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ−
    1,4−ジヒドロ−7−[(1R*,2R*,6S*)−
    2−(N−メチルアミノ)−8−アザビシクロ[4.
    3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−4−オキソ−3
    −キノリンカルボン酸、7−[(1R*,2R*,6
    *)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]
    ノナ−3−エン−8−イル]−1−シクロプロピル−6
    −フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノ
    リンカルボン酸、7−[(1R*,2R*,6S*)−2
    −アミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−
    エン−8−イル]−6,8−ジフルオロ−1−(2,4
    −ジフルオロフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキ
    ソ−3−キノリンカルボン酸、7−[(1R*,2R*
    6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.3.
    0]ノナ−3−エン−8−イル]−1−エチル−6−フ
    ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリン
    カルボン酸、7−[(1R*,2R*,6S*)−2−ア
    ミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
    −8−イル]−1−シクロプロピル−6−フルオロ−
    1,4−ジヒドロ−8−メトキシ−4−オキソ−3−キ
    ノリンカルボン酸または5−アミノ−7−[(1R*
    2R*,6S*)−2−アミノ−8−アザビシクロ[4.
    3.0]ノナ−3−エン−8−イル]−1−シクロプロ
    ピル−6,8−ジフルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
    キソ−3−キノリンカルボン酸を有効成分とする請求項
    1記載の抗腫瘍剤。
  9. 【請求項9】7−[(1R*,2R*,6S*)−2−ア
    ミノ−8−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3−エン
    −8−イル]−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオ
    ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−3−キノリンカル
    ボン酸を有効成分とする請求項1記載の抗腫瘍剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013176A (ja) * 1995-12-13 2009-01-22 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 抗腫瘍剤

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JP2009013176A (ja) * 1995-12-13 2009-01-22 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 抗腫瘍剤

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