JPH05123903A - 表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造方法 - Google Patents
表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造方法Info
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- JPH05123903A JPH05123903A JP31170491A JP31170491A JPH05123903A JP H05123903 A JPH05123903 A JP H05123903A JP 31170491 A JP31170491 A JP 31170491A JP 31170491 A JP31170491 A JP 31170491A JP H05123903 A JPH05123903 A JP H05123903A
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- Japan
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- cutting tool
- cemented carbide
- cutting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硬質被覆層のＷＣ基超合金基体に対する付着
性にすぐれ、一段と苛酷な条件での高速連続切削やフラ
イス切削などの断続切削に使用したときに、被覆層が剥
離を起こしにくく、優れた切削性能を示す表面被覆ＷＣ
基超硬合金製切削工具を提供する。 【構成】 一次焼結して得られた焼結体の表面を研削処
理した通常のＷＣ基超硬合金製切削工具を、さらに圧
力：５〜１０００気圧の不活性ガス雰囲気中、液相出現
温度以上１５００℃以下の温度範囲内の条件下で二次焼
結し、この二次焼結したＷＣ基超硬合金製切削工具を基
体としてこの基体表面に、化学蒸着法により、元素周期
率表の４ａ，５ａおよび６ａ族金属の炭化物、窒化物お
よび酸化物、並びにこれらの２種以上の固溶体、さらに
酸化アルミニウムのうち１種の単層または２種以上の複
層からなる硬質被覆層を形成してなることを特徴とする
表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具部材の製造方法。
性にすぐれ、一段と苛酷な条件での高速連続切削やフラ
イス切削などの断続切削に使用したときに、被覆層が剥
離を起こしにくく、優れた切削性能を示す表面被覆ＷＣ
基超硬合金製切削工具を提供する。 【構成】 一次焼結して得られた焼結体の表面を研削処
理した通常のＷＣ基超硬合金製切削工具を、さらに圧
力：５〜１０００気圧の不活性ガス雰囲気中、液相出現
温度以上１５００℃以下の温度範囲内の条件下で二次焼
結し、この二次焼結したＷＣ基超硬合金製切削工具を基
体としてこの基体表面に、化学蒸着法により、元素周期
率表の４ａ，５ａおよび６ａ族金属の炭化物、窒化物お
よび酸化物、並びにこれらの２種以上の固溶体、さらに
酸化アルミニウムのうち１種の単層または２種以上の複
層からなる硬質被覆層を形成してなることを特徴とする
表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具部材の製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、硬質被覆層の炭化タ
ングステン（以下、ＷＣで示す）基超合金基体に対する
付着性が優れている表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具
に関するものであり、一段と苛酷な条件での高速連続切
削やフライス切削などの断続切削に使用しても硬質被覆
層の剥離が起こりにくく、優れた切削性能を示す表面被
覆ＷＣ基超硬合金製切削工具に関するものである。
ングステン（以下、ＷＣで示す）基超合金基体に対する
付着性が優れている表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具
に関するものであり、一段と苛酷な条件での高速連続切
削やフライス切削などの断続切削に使用しても硬質被覆
層の剥離が起こりにくく、優れた切削性能を示す表面被
覆ＷＣ基超硬合金製切削工具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ＷＣ基超硬合金基体の表面に、化
学蒸着法（ＣＶＤ法）または物理蒸着法（ＰＶＤ法）に
よりＴｉの炭化物、窒化物、および炭窒化物（以下、そ
れぞれＴｉＣ、ＴｉＮ、およびＴｉＣＮで示す）のうち
の１種の単層または２種以上の複層からなる下部層と、
炭酸化チタン、炭窒酸化チタン、および酸化アルミニウ
ム（以下、それぞれＴｉＣＯ、ＴｉＣＮＯ、およびＡｌ
2 Ｏ3 で示す）のうちの１種の単層または２種以上の複
層からなる上部層で構成された硬質被覆層を０．５〜１
０μｍの平均層厚で形成してなる被覆超硬切削工具が、
鋼などの連続切削や断続切削に用いられている。
学蒸着法（ＣＶＤ法）または物理蒸着法（ＰＶＤ法）に
よりＴｉの炭化物、窒化物、および炭窒化物（以下、そ
れぞれＴｉＣ、ＴｉＮ、およびＴｉＣＮで示す）のうち
の１種の単層または２種以上の複層からなる下部層と、
炭酸化チタン、炭窒酸化チタン、および酸化アルミニウ
ム（以下、それぞれＴｉＣＯ、ＴｉＣＮＯ、およびＡｌ
2 Ｏ3 で示す）のうちの１種の単層または２種以上の複
層からなる上部層で構成された硬質被覆層を０．５〜１
０μｍの平均層厚で形成してなる被覆超硬切削工具が、
鋼などの連続切削や断続切削に用いられている。
【０００３】一方、近年、切削工程の省力化および短縮
化に対する要求は強く、これに伴ない、より一段と苛酷
な条件下での高送りおよび高切込みなどの高速連続重切
削や断続切削が強いられる傾向にあるが、上記従来の被
覆超硬切削工具においては、これら苛酷な条件下では、
被覆層の付着性が不十分であり、比較的短時間の使用寿
命しか示さないのが現状である。
化に対する要求は強く、これに伴ない、より一段と苛酷
な条件下での高送りおよび高切込みなどの高速連続重切
削や断続切削が強いられる傾向にあるが、上記従来の被
覆超硬切削工具においては、これら苛酷な条件下では、
被覆層の付着性が不十分であり、比較的短時間の使用寿
命しか示さないのが現状である。
【０００４】このため、工具寿命延長のための被覆層の
付着強度を向上させる工夫がいろいろなされている。
付着強度を向上させる工夫がいろいろなされている。
【０００５】例えば、通常の真空雰囲気中で焼結して得
られたＷＣ基超硬合金基体の表面を化学エッチングする
ことにより基体表面のＣｏを除去することで密着性を向
上させる方法（特開昭６３−６０２８０号公報参照）、
通常の真空雰囲気中で焼結して得られたＷＣ基超硬合金
基体または上記ＷＣ基超硬合金基体の表面を研削したＷ
Ｃ基超硬合金基体を、さらに真空雰囲気中で液相の発生
する温度以上に加熱処理したのち、被覆層を形成する方
法（特開平３−８２７６７号公報参照）などがある。
られたＷＣ基超硬合金基体の表面を化学エッチングする
ことにより基体表面のＣｏを除去することで密着性を向
上させる方法（特開昭６３−６０２８０号公報参照）、
通常の真空雰囲気中で焼結して得られたＷＣ基超硬合金
基体または上記ＷＣ基超硬合金基体の表面を研削したＷ
Ｃ基超硬合金基体を、さらに真空雰囲気中で液相の発生
する温度以上に加熱処理したのち、被覆層を形成する方
法（特開平３−８２７６７号公報参照）などがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭６３−６０
２８０号公報および特開平３−８２７６７号公報記載の
製造方法で得られた硬質被覆切削工具でも一段と苛酷な
条件下での高速連続重切削や断続切削においては付着強
度が依然として不十分であった。
２８０号公報および特開平３−８２７６７号公報記載の
製造方法で得られた硬質被覆切削工具でも一段と苛酷な
条件下での高速連続重切削や断続切削においては付着強
度が依然として不十分であった。
【０００７】本発明者らがその原因を調べた結果、上記
製造方法で得られた硬質被覆切削工具は、Ｃｏ低濃度領
域の形成のしかたが不安定である、被覆処理時に基体最
表面のＣｏ濃度が増加しやすい、といった欠点があり、
そのために被覆層の付着強度が不十分であり、ばらつき
が生じやすいことがわかったのである。
製造方法で得られた硬質被覆切削工具は、Ｃｏ低濃度領
域の形成のしかたが不安定である、被覆処理時に基体最
表面のＣｏ濃度が増加しやすい、といった欠点があり、
そのために被覆層の付着強度が不十分であり、ばらつき
が生じやすいことがわかったのである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、被
覆層と接するＷＣ基超硬合金基体の表面に安定してＣｏ
濃度の低濃度域を形成し、被覆層の超硬合金基体表面に
対する付着強度およびＷＣ基超硬合金基体の靭性が共に
優れ、高速連続重切削および断続切削に際して工具寿命
の長い被覆切削工具を提供すべく研究を行った結果、Ｗ
Ｃ基超硬合金製切削工具を、通常の一次焼結およびそれ
に続く研削処理により製造し、このＷＣ基超硬合金製切
削工具を、さらに圧力：５〜１０００気圧の不活性ガス
雰囲気中、液相出現温度以上１５００℃以下の温度範囲
内の条件下で二次焼結し、この二次焼結したＷＣ基超硬
合金製切削工具を基体としてこの基体表面に、化学蒸着
法により、元素周期率表の４ａ、５ａおよび６ａ族金属
の炭化物、窒化物、および酸化物、並びにこれらの２種
以上の固溶体、さらに酸化アルミニウムのうち１種の単
層または２種以上の複層からなる硬質被覆層を形成する
ことにより得られた上記表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削
工具は、被覆層がＣｏ含有量の少ないＣｏ低濃度層の上
に形成されているため付着強度が安定して優れ、かつ被
覆処理時に基体最表面のＣｏ濃度増加も起こりにくくな
るという知見を得たのである。
覆層と接するＷＣ基超硬合金基体の表面に安定してＣｏ
濃度の低濃度域を形成し、被覆層の超硬合金基体表面に
対する付着強度およびＷＣ基超硬合金基体の靭性が共に
優れ、高速連続重切削および断続切削に際して工具寿命
の長い被覆切削工具を提供すべく研究を行った結果、Ｗ
Ｃ基超硬合金製切削工具を、通常の一次焼結およびそれ
に続く研削処理により製造し、このＷＣ基超硬合金製切
削工具を、さらに圧力：５〜１０００気圧の不活性ガス
雰囲気中、液相出現温度以上１５００℃以下の温度範囲
内の条件下で二次焼結し、この二次焼結したＷＣ基超硬
合金製切削工具を基体としてこの基体表面に、化学蒸着
法により、元素周期率表の４ａ、５ａおよび６ａ族金属
の炭化物、窒化物、および酸化物、並びにこれらの２種
以上の固溶体、さらに酸化アルミニウムのうち１種の単
層または２種以上の複層からなる硬質被覆層を形成する
ことにより得られた上記表面被覆ＷＣ基超硬合金製切削
工具は、被覆層がＣｏ含有量の少ないＣｏ低濃度層の上
に形成されているため付着強度が安定して優れ、かつ被
覆処理時に基体最表面のＣｏ濃度増加も起こりにくくな
るという知見を得たのである。
【０００９】この発明は、かかる知見にもとずいてなさ
れたものであって、一次焼結して得られた焼結体の表面
を研削処理した通常のＷＣ基超硬合金製切削工具を、さ
らに圧力：５〜１０００気圧の不活性ガス雰囲気中、液
相出現温度以上１５００℃以下の温度範囲内の条件下で
二次焼結し、この二次焼結したＷＣ基超硬合金製切削工
具を基体としてこの基体表面に、化学蒸着法により、元
素周期率表の４ａ，５ａおよび６ａ族金属の炭化物、窒
化物および酸化物、並びにこれらの２種以上の固溶体、
さらに酸化アルミニウムのうち１種の単層または２種以
上の複層からなる硬質被覆層を形成してなる表面被覆Ｗ
Ｃ基超硬合金製切削工具部材の製造方法に特徴を有する
ものである。
れたものであって、一次焼結して得られた焼結体の表面
を研削処理した通常のＷＣ基超硬合金製切削工具を、さ
らに圧力：５〜１０００気圧の不活性ガス雰囲気中、液
相出現温度以上１５００℃以下の温度範囲内の条件下で
二次焼結し、この二次焼結したＷＣ基超硬合金製切削工
具を基体としてこの基体表面に、化学蒸着法により、元
素周期率表の４ａ，５ａおよび６ａ族金属の炭化物、窒
化物および酸化物、並びにこれらの２種以上の固溶体、
さらに酸化アルミニウムのうち１種の単層または２種以
上の複層からなる硬質被覆層を形成してなる表面被覆Ｗ
Ｃ基超硬合金製切削工具部材の製造方法に特徴を有する
ものである。
【００１０】上記二次焼結において、不活性ガス雰囲気
中の圧力が５気圧未満であると基体表面部における結合
相形成成分としてのＣｏ含有量が内部におけるＣｏ含有
量よりも相対的に十分に低くならず、したがって、硬質
被覆層の付着強度を向上させるに十分な効果が得られ
ず、一方、１０００気圧を越えると変形しやすくかつ欠
損が発生しやすくなり、精度の要求される製品には公差
の範囲外のものができるので１０００気圧以下であるこ
とが好ましい。
中の圧力が５気圧未満であると基体表面部における結合
相形成成分としてのＣｏ含有量が内部におけるＣｏ含有
量よりも相対的に十分に低くならず、したがって、硬質
被覆層の付着強度を向上させるに十分な効果が得られ
ず、一方、１０００気圧を越えると変形しやすくかつ欠
損が発生しやすくなり、精度の要求される製品には公差
の範囲外のものができるので１０００気圧以下であるこ
とが好ましい。
【００１１】また二次焼結温度は液相出現温度以上１５
００℃内の温度範囲内であり、通常の焼結温度の範囲内
である。
００℃内の温度範囲内であり、通常の焼結温度の範囲内
である。
【００１２】
【実施例】つぎに、この発明の表面被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具の製造法を実施例により具体的に説明する。
製切削工具の製造法を実施例により具体的に説明する。
【００１３】原料粉末として、いずれも0.5 〜３μｍの
範囲内の平均粒径を有するＷＣ粉末、［ＷＣ／ＴｉＣ＝
７０／３０］の（Ｗ，Ｔｉ）Ｃ粉末、［ＷＣ／ＴｉＣ／
ＴａＣ＝５０／３０／２０］の（Ｗ，Ｔｉ，Ｔａ）Ｃ粉
末、［ＷＣ／ＴｉＣ／ＴｉＮ＝５５／２５／２０、以上
重量比］の（Ｗ，Ｔｉ）ＣＮ粉末、ＴａＣ粉末、および
Ｃｏ粉末を用意し、これら原料粉末をそれぞれ第１表に
示される配合組成に配合し、ボールミルにて７２時間湿
式粉砕混合し、乾燥した後、1.5 ton ／ｃｍ2 の圧力に
て圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を同じく第１表に
示される条件にて１時間一次焼結し、この結果得られた
焼結体にダイヤモンド砥石を用いて研削を施すことによ
り、実質的に配合組成と同一の成分組成を有し、かつＩ
ＳＯ規格のＳＮＧＮ／２０４１２に定めた形状のスロー
アウェイチップからなるＷＣ基超硬合金基体Ａ〜Ｈをそ
れぞれ製造した。
範囲内の平均粒径を有するＷＣ粉末、［ＷＣ／ＴｉＣ＝
７０／３０］の（Ｗ，Ｔｉ）Ｃ粉末、［ＷＣ／ＴｉＣ／
ＴａＣ＝５０／３０／２０］の（Ｗ，Ｔｉ，Ｔａ）Ｃ粉
末、［ＷＣ／ＴｉＣ／ＴｉＮ＝５５／２５／２０、以上
重量比］の（Ｗ，Ｔｉ）ＣＮ粉末、ＴａＣ粉末、および
Ｃｏ粉末を用意し、これら原料粉末をそれぞれ第１表に
示される配合組成に配合し、ボールミルにて７２時間湿
式粉砕混合し、乾燥した後、1.5 ton ／ｃｍ2 の圧力に
て圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を同じく第１表に
示される条件にて１時間一次焼結し、この結果得られた
焼結体にダイヤモンド砥石を用いて研削を施すことによ
り、実質的に配合組成と同一の成分組成を有し、かつＩ
ＳＯ規格のＳＮＧＮ／２０４１２に定めた形状のスロー
アウェイチップからなるＷＣ基超硬合金基体Ａ〜Ｈをそ
れぞれ製造した。
【００１４】
【表１】
【００１５】ついで、これらＷＣ基超硬合金基体Ａ〜Ｈ
のそれぞれを表２〜表４に示される条件で二次焼結を行
なった後、通常の化学蒸着法により下記の条件でＴｉ
Ｃ、ＴｉＮ、ＴｉＣＮ、ＴｉＣＯ、ＴｉＣＮＯ、および
Ａｌ2 Ｏ3 のうち１種の単層または２種以上の複層を被
覆し、表２〜表４に示される本発明被覆切削工具の製造
法（以下、本発明法という）１〜１６および比較被覆切
削工具の製造法（以下、比較法という）１〜４を実施し
た。なお上記比較法１〜４は、二次焼結条件が、この発
明の範囲から外れているものである。
のそれぞれを表２〜表４に示される条件で二次焼結を行
なった後、通常の化学蒸着法により下記の条件でＴｉ
Ｃ、ＴｉＮ、ＴｉＣＮ、ＴｉＣＯ、ＴｉＣＮＯ、および
Ａｌ2 Ｏ3 のうち１種の単層または２種以上の複層を被
覆し、表２〜表４に示される本発明被覆切削工具の製造
法（以下、本発明法という）１〜１６および比較被覆切
削工具の製造法（以下、比較法という）１〜４を実施し
た。なお上記比較法１〜４は、二次焼結条件が、この発
明の範囲から外れているものである。
【００１６】さらに比較のために、通常の真空雰囲気中
で焼結して得られたＷＣ基超硬合金基体の表面を研削し
たＷＣ基超硬合金基体をさらに真空雰囲気中で１３５０
℃または１４００℃に加熱処理して二次焼結し、ついで
化学蒸着法により硬質被覆層を形成することにより従来
被覆切削工具の製造法（以下、従来法という）１〜４を
実施した。
で焼結して得られたＷＣ基超硬合金基体の表面を研削し
たＷＣ基超硬合金基体をさらに真空雰囲気中で１３５０
℃または１４００℃に加熱処理して二次焼結し、ついで
化学蒸着法により硬質被覆層を形成することにより従来
被覆切削工具の製造法（以下、従来法という）１〜４を
実施した。
【００１７】化学蒸着するための条件は下記のとおりで
ある。 （ａ）ＴｉＣの場合 温度：１０３０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −５％ＣＨ4 −９１％Ｈ
2 、 （ｂ）ＴｉＮの場合 温度：９８０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −８％Ｎ2 −８８％
Ｈ2 、 （ｃ）ＴｉＣＮの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＨ4 −４％Ｎ2
−８９％Ｈ2 、 （ｄ）ＴｉＣＯの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −６％ＣＯ−９０％
Ｈ2 、 （ｅ）ＴｉＣＮＯの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＯ−３％Ｎ2 −
９０％Ｈ2 、 （ｆ）Ａｌ2 Ｏ3 の場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：３％ＡｌＣｌ3 −５％ＣＯ2 −９２％Ｈ
2 、
ある。 （ａ）ＴｉＣの場合 温度：１０３０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −５％ＣＨ4 −９１％Ｈ
2 、 （ｂ）ＴｉＮの場合 温度：９８０℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −８％Ｎ2 −８８％
Ｈ2 、 （ｃ）ＴｉＣＮの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＨ4 −４％Ｎ2
−８９％Ｈ2 、 （ｄ）ＴｉＣＯの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −６％ＣＯ−９０％
Ｈ2 、 （ｅ）ＴｉＣＮＯの場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：４％ＴｉＣｌ4 −３％ＣＯ−３％Ｎ2 −
９０％Ｈ2 、 （ｆ）Ａｌ2 Ｏ3 の場合 温度：１０００℃、圧力：１００torr、 反応ガス組成：３％ＡｌＣｌ3 −５％ＣＯ2 −９２％Ｈ
2 、
【００１８】
【表２】
【００１９】
【表３】
【００２０】
【表４】
【００２１】
【表５】
【００２２】上記本発明法１〜１６で作製した被覆切削
工具、比較法１〜４で作製した被覆切削工具および従来
法１〜４で作製した被覆切削工具について、それぞれ硬
質被覆層直下のＷＣ基超硬合金のＣｏ濃度低下層のＣｏ
量およびその厚さを測定し、それらの結果を表６〜表８
に示とともに、表２〜表５に示される本発明法１〜１６
で作製した被覆切削工具、比較法１〜４で作製した被覆
切削工具および従来法１〜４で作製した被覆切削工具に
ついて、 被削材 ：ＳＮＣＭ４３９（硬さ：ＨB ２６０）スリッ
ト材 切削速度：２５０ｍ／min 送 り：０．３mm／rev 切込み ：２．０mm 切削時間：１５min 冷却油 ：なし の条件で鋼の高速断続切削試験を行ない、切刃の逃げ面
摩耗幅を測定するとともに、切刃状況も観察し、これら
の結果も表６〜表８に示した。
工具、比較法１〜４で作製した被覆切削工具および従来
法１〜４で作製した被覆切削工具について、それぞれ硬
質被覆層直下のＷＣ基超硬合金のＣｏ濃度低下層のＣｏ
量およびその厚さを測定し、それらの結果を表６〜表８
に示とともに、表２〜表５に示される本発明法１〜１６
で作製した被覆切削工具、比較法１〜４で作製した被覆
切削工具および従来法１〜４で作製した被覆切削工具に
ついて、 被削材 ：ＳＮＣＭ４３９（硬さ：ＨB ２６０）スリッ
ト材 切削速度：２５０ｍ／min 送 り：０．３mm／rev 切込み ：２．０mm 切削時間：１５min 冷却油 ：なし の条件で鋼の高速断続切削試験を行ない、切刃の逃げ面
摩耗幅を測定するとともに、切刃状況も観察し、これら
の結果も表６〜表８に示した。
【００２３】
【表６】
【００２４】
【表７】
【００２５】
【表８】
【００２６】
【発明の効果】表６〜８に示された結果から、本発明法
１〜１６で作製した被覆切削工具は、上記１５分の高速
断続切削試験を行なっても、逃げ面摩耗幅は小さくかつ
摩耗状況も正常摩耗を示すに対し、この発明の条件から
外れた比較法１〜４（表４において、この発明の条件か
ら外れた値に＊印を付して示した）で作製した被覆切削
工具を用いて高速断続切削試験すると、欠損または剥離
のために異常摩耗を示し、さらに従来法１〜４で作製し
た被覆切削工具を用いて高速断続切削試験すると、いず
れも剥離のために異常摩耗を示すことがわかる。
１〜１６で作製した被覆切削工具は、上記１５分の高速
断続切削試験を行なっても、逃げ面摩耗幅は小さくかつ
摩耗状況も正常摩耗を示すに対し、この発明の条件から
外れた比較法１〜４（表４において、この発明の条件か
ら外れた値に＊印を付して示した）で作製した被覆切削
工具を用いて高速断続切削試験すると、欠損または剥離
のために異常摩耗を示し、さらに従来法１〜４で作製し
た被覆切削工具を用いて高速断続切削試験すると、いず
れも剥離のために異常摩耗を示すことがわかる。
【００２７】したがって、この発明の表面被覆炭化タン
グステン基超硬合金製切削工具の製造方法によると、従
来よりも一層優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合
金製切削工具を製造することができ、産業の発展に大い
に貢献することができる。
グステン基超硬合金製切削工具の製造方法によると、従
来よりも一層優れた表面被覆炭化タングステン基超硬合
金製切削工具を製造することができ、産業の発展に大い
に貢献することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 一次焼結して得られた焼結体の表面を研
削処理した通常の炭化タングステン（以下、ＷＣと記
す）基超硬合金製切削工具を、さらに圧力：５〜１００
０気圧の不活性ガス雰囲気中、液相出現温度以上１５０
０℃以下の温度範囲内の条件下で二次焼結し、この二次
焼結したＷＣ基超硬合金製切削工具を基体としてこの基
体表面に、化学蒸着法により、元素周期率表の４ａ，５
ａおよび６ａ族金属の炭化物、窒化物および酸化物、並
びにこれらの２種以上の固溶体、さらに酸化アルミニウ
ムのうち１種の単層または２種以上の複層からなる硬質
被覆層を形成してなることを特徴とする表面被覆ＷＣ基
超硬合金製切削工具部材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31170491A JPH05123903A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31170491A JPH05123903A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05123903A true JPH05123903A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18020467
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31170491A Withdrawn JPH05123903A (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 表面被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05123903A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6589602B2 (en) | 2001-04-17 | 2003-07-08 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Highly adhesive surface-coated cemented carbide and method for producing the same |
| US6723389B2 (en) | 2000-07-21 | 2004-04-20 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Process for producing coated cemented carbide excellent in peel strength |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP31170491A patent/JPH05123903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6723389B2 (en) | 2000-07-21 | 2004-04-20 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Process for producing coated cemented carbide excellent in peel strength |
| US6589602B2 (en) | 2001-04-17 | 2003-07-08 | Toshiba Tungaloy Co., Ltd. | Highly adhesive surface-coated cemented carbide and method for producing the same |
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