JPH0512263Y2 - - Google Patents

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JPH0512263Y2
JPH0512263Y2 JP9704187U JP9704187U JPH0512263Y2 JP H0512263 Y2 JPH0512263 Y2 JP H0512263Y2 JP 9704187 U JP9704187 U JP 9704187U JP 9704187 U JP9704187 U JP 9704187U JP H0512263 Y2 JPH0512263 Y2 JP H0512263Y2
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glass
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weight
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガラス質化粧板等の装飾用ガラス焼
結板に関し、特に種々の意匠性の装飾ガラス板を
作成できるガラス粉末を出発原料とした装飾用ガ
ラス焼結板に関する。
[従来の技術] 板ガラス、テラゾーおよび結晶化ガラス板など
の建築用内外装材として使用される人工、人造石
は装飾性、美感が重視され、又タイル等にみられ
る様に色揃えも極めて多種類を要求されている。
この様な条件を満足する建築用内外装材の一例
として、ガラス粉末と無機混和剤との混合粉末を
加熱焼結されたガラス質化粧板が知られている。
(例えば特開昭60−226417) [考案が解決しようとする問題点] 上記ガラス粉末と無機混和剤とを焼結させたガ
ラス質化粧板は、種々な色調、色彩のものを大量
に生産できる利点を有するものの、色彩を付けよ
うとした場合比較的高価な無機顔料をガラス質化
粧板の全体に含ませるため無機顔料の消費量が多
く、ガラス質化粧板が比較的高価なものとなる問
題があつた。又得られるガラス質化粧板も単調で
意匠的に画一的なものであつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記問題点を解決するためになされた
ものであつて、ガラス粉末と無機混和剤との混合
粉末の焼結体上に、ガラス粉末と無機混和剤と無
機顔料との混合粉末の層状焼結体が積層された装
飾用ガラス焼結板である。
該装飾用ガラス焼結板は、該層状焼結体を選択
的に薄層化または除去すること等により種々の意
匠性を有する装飾ガラス体とすることができる。
本考案の装飾用ガラス焼結板は、第1の色彩を
発色する第1のガラス粉末成形体の上部に第2の
色彩を発色する第2のガラス粉末成形体を形成
し、該積層成形体を焼成する方法等によつて作成
することができる。
該製造に用いるガラス粉末は、従来のガラス粉
末を用いた焼結法同様ガラス板の屑やビンガラス
屑等任意のガラス体を出発原料としたガラス粉末
を用いることができる。又該ガラス粉末は粒径
1μm〜3mmのものが生産性および製品の安定性の
点で好ましい。
又該ガラス粉末は、アルミナ、酸化ジルコニウ
ム、ジルコン等のガラスよりも高融点の無機混和
剤(耐火材料)と混合されて焼結される事が、透
明感が少なくおちついた意匠性を有する装飾用ガ
ラス焼結板を作成するために必要とされる。該無
機混和剤は、ガラス粉末を80〜99wt%、無機混
和剤を1〜20wt%の割合で使用することが好ま
しい。(該ガラス粉末が80重量%より少なくなる
と作成された装飾用ガラス焼結体の表面に光沢が
なくなり、又強度等も低下することになる。又ガ
ラス粉末が1重量%よりも少なくなると得られる
装飾用ガラス焼結板の透明度が増加し、落ちつい
た意匠性が低下する。) 又特に、表面に不規則的に微細凹凸を有する梨
地模様を有する装飾用ガラス焼結板とするために
は、1〜100μmの粒径の第1のガラス粉末を30〜
95重量%、100μmより大きく3mm以下の粒径を有
する第2のガラス粉末を5〜70重量%、ただし該
第1のガラス粉末と第2のガラス粉末の合計80〜
99重量%、1〜200μmの粒径の無機混和剤を1〜
20重量%含む混合粉末焼結させることが好まし
い。
本考案の装飾用ガラス焼結板は、均一な焼結ガ
ラス板部に色彩の異なる層状焼結体を設けたもの
であるが、該層状焼結体は連続的であつても、不
連続的であつても単層であつても、多層であつて
もかまわない。しかしながら従来の単一色調のガ
ラス質化粧板と同様の目的で使用するためには、
該色彩の異なる層状焼結体を均一厚さで均一な焼
結ガラス板上面に設けることが好ましい。該層状
焼結体の厚さは目的とする色および層状部分外の
厚さ等によつて一該には決められないが、通常
0.5〜3mmの厚さが好ましい。0.5mmよりも薄いと
着色剤の性能との関係で十分な色あいが得られに
くく、又3mmより厚いと経済的効果等本考案の効
果が少なくなる。ここで装飾用ガラス焼結板全体
の厚さは必要とされる強度との関係で通常3〜25
mm厚である。
本考案の装飾用ガラス焼結板を得るために層状
の粉末ガラス成形体を焼成する場合、各々のガラ
ス粉末成形体層は類似の特性(軟化温度、熱膨張
率等)を有するものが好ましく、無機顔料の添加
以外については同種のガラスを同割合で混合した
粉末を使用することが望ましい。
本考案に使用する無機顔料としては、通常市販
されている陶磁器用顔料をはじめとして、酸化
鉄、酸化銅、酸化ニツケル、酸化クロム、酸化チ
タン、酸化マンガン等の無機酸化物顔料等を使用
することができる。該無機顔料はガラス粉末と無
機混和剤との混合粉末に対して0.00001〜3重量
%の割合で混合することが好ましい。0.00001重
量%より少ないと着色の効果が出にくくなり、又
3重量%より多いと経済的効果が現われにくくな
り、又色が濃くなりすぎる。
該無機顔料は任意の形状で原料粉末に混ぜられ
るが、原料粉末を積層した時に他の原料粉末側に
拡散しない様な形態で添加されることが好まし
い。
少なくとも2種の原料粉末を積層して焼成する
場合、該成形体は型材等を用いて形状を定めて積
層されてもかまわないし、板状体等の上部に自然
に積層されてもかまわない。又該粉末体はプレス
等によつて成形されてもよいし、自然に積層され
てもかまわない。
又ガラス粉末の成形は、湿式によらずに行なう
ことが好ましい。これは湿式によつて成形を行な
うと、乾燥時に微細なガラス粉末が成形体表面に
移動して、焼成後のガラス板の表面をそこなうこ
とが多いためである。
ガラス粉末成形体は焼成によつてガラス焼結体
とされるが、該焼成の最適温度及び最適時間は使
用するガラス粉末の組成およびその混合割合等に
よつて異なる。ガラス粉末として通常の板硝子く
ず等のソーダライムシリカガラスを用い、無機混
和剤としてアルミナを使用する場合には、800〜
1100℃で15分〜4時間焼成することが好ましい。
上記焼成によつて作成された装飾用ガラス焼結
板は、色彩の異なる層状部分を選択的に薄層化又
は除去することによつて、文字や模様を作成する
ことができる。該薄層化又は除去手段としては、
酸を用いたエツチング等の化学的手段、サンドブ
ラスト等の物理的手段等任意の手段が使用でき
る。
又本考案は、装飾用ガラス焼結板であり、板状
のガラス体でその特色を発起するが、その製造方
法等によつて制限されない限り曲面を有する曲面
板であつてもかまわない。
[実施例] 実施例 1 粒径分布が840〜100μm 23重量%、100〜10μm
59%、10μm以下 18重量%で含水率0.05重量%
の板ガラス組成(SiO2:71.2重量%、Al2O3:1.4
重量%、CaO:9重量%、MgO:3.9重量%、
Na2O:13.5重量%。、K2O:1重量%)のガラ
ス粉末95部と中心粒径60μmのアルミナ粉末5部
からなる混合物を13mm厚の下部層3とし、当該混
合物に陶磁器用顔料(日陶産業(株)社製M−13)を
0.075部をよく混合した混合物を3mm厚の上部層
4とした原料粉末体を、たて、横300mmに離型剤
2付耐火物製棚板1上に一体成形し、(概略を第
2図に示す。)該原料粉末体を棚板1ごと電気炉
にて5℃/分の昇温速度で加熱し1000℃で2時間
保持し、室温まで2℃/分で冷却した。
焼き上がつたものの表面層6はベージユ色を呈
し光沢度は83(ASTM,D−523:(株)村上色彩技
術研究所社製携帯用光沢計GMX−101にて測定)
泡のない平滑な面を有している厚みは全体で9mm
表面層6 1.7mm内部層5 7.3mmの各々ベージユ
および白色の2層構造を有した装飾用ガラス焼結
板が得られた。(概略を第3図に示す。) 次に当該装飾用ガラス焼結板の全面をパラフイ
ンで覆いパラフイン層を文字状に削りとり適当濃
度の沸硫酸浴中に数時間浸漬後よく洗浄し、その
後温水中でパラフインを除去した。該装飾用ガラ
ス焼結板は、パラフイン層を削りとつた部分は白
色で、他の部分がベージユ色をした装飾用ガラス
焼結板となつた。
実施例 2 板ガラス屑をインペラーブレーカーにて粗粉砕
し833μm〜177μmのガラス粉末を得た。当該ガラ
ス粉末の一部をとりアルミナ粉末(住友化学(株)製
A−21)を外割りで10%加えボールミルで5時間
粉砕した。このアルミナ入りガラス粉を60重量%
833μm〜177μmのガラス粉40重量%を充分混合し
混合粉末を得、これを13mm厚の下部層とし、当該
混合粉末に陶磁器用顔料(日陶産業(株)社製M−
450)を外割りで0.1重量%加えよく混合した混合
物を3mm厚の上部層とし、たて横300mmの大きさ
に、離型剤付耐火物製棚板上に一体成形したもの
を電気炉にて5℃/分の昇温速度で加熱し、1000
℃で2時間保持し、室温まで2℃/分で冷却し
た。
焼き上がつたものの表面はピンク色を呈し光沢
度は70(ASTM,D−523:(株)村上色彩技術研究
所社製携帯用光沢計GMX−101にて測定)、泡の
ない梨地状の地模様を呈した。厚みは全体で9mm
弱上部層1.3mm程度、下部層7.3mmで上部層ピン
ク、下部層白色の2層構造を有した装飾用ガラス
焼結板が得ることができた。
当該2層構造を有した装飾用ガラス焼結板を用
い、ピンク地の上層部10の1部を間隔をあけて
波形溝部となる様にサンドブラストにて白色の下
層部の素地が露出するまで削り取り波形溝部を形
成させた。こうして作成した装飾用ガラス焼結板
の概略斜視図を第1図に示す。この他多用な幾可
な模様を該ガラス板表面に形成することが可能で
ある。
上記実施例においては、上層部を一段としたが
色彩の異なる層を数段設けることも可能であり、
又数段の色彩層を設けたガラス板は選択エツチン
グによつて種々の意匠性を有する装飾用ガラス焼
結板を作成することができる。
[考案の効果] 本考案の装飾用ガラス焼結体は、従来とくらべ
て少ない着色剤を用いた従来と同様なガラス質化
粧板である。又実施例等にもみられる通り従来に
ない新しい意匠の装飾ガラス板を簡単に作成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例−2で作成した本考案の装飾
ガラス板の概観を示す斜視図、第2図および第3
図は実施例−1で作成した装飾ガラス板の作成手
順を示す図面であり、第2図は焼成処理前の状態
を示す図、第3図は焼成処理後の状態を示す図で
ある。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガラス粉末と無機混和剤との混合粉末の焼結
    体上に、ガラス粉末と無機混和剤と無機顔料と
    の混合粉末の層状焼結体が積層された装飾用ガ
    ラス焼結板。 (2) 該層状焼結体が、選択的に取り除かれた空孔
    を有するものである実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の装飾用ガラス焼結板。 (3) 該層状焼結体の厚さが0.5〜3mmである実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の装
    飾用ガラス焼結板。
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