JPH0511989Y2 - - Google Patents

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JPH0511989Y2
JPH0511989Y2 JP7688388U JP7688388U JPH0511989Y2 JP H0511989 Y2 JPH0511989 Y2 JP H0511989Y2 JP 7688388 U JP7688388 U JP 7688388U JP 7688388 U JP7688388 U JP 7688388U JP H0511989 Y2 JPH0511989 Y2 JP H0511989Y2
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tile
suction
panel
tiles
holding plate
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、複数のタイルを吸着によつて一時的
に保持する保持装置に関し、特に複数のタイルを
所定の貼付けパターンにしたがつてパネルのモル
タル塗布面に貼付けることにより、タイルパネル
を形成するタイル貼付け装置に好適に適用するこ
とができるタイルの吸着保持装置に関する。
[従来の技術] 今日、タイルパネルは、例えばビルやトンネル
等の各種構築物の壁面等に幅広く用いられてお
り、その外観を左右する重要な要素の一つとなつ
ている。
したがつて、タイルパネルを作成する場合に
は、所定のタイル貼付けパターンにしたがつて、
複数枚のタイルをパネル上に正確に貼付けてやる
必要がある。
しかし、従来このようなタイルパネルの製造
は、所定のタイル貼付けパターンにしたがつて、
作業者がパネル上にタイルを一枚一枚貼付けると
いう手作業によつて行つていた。このため、タイ
ルパネルの生産効率が極めて低いという問題があ
つた。
特に、このようなタイルパネルを、例えば同じ
建物の外壁用として用いる場合には、同じ規格の
ものを多数枚製造しなければならず、このため、
パネルへのタイルの貼付けを効率良くかつ正確に
行うための手段の開発が望まれていた。
また、従来のタイルパネル製造技術では、作業
者の熟練度によつて、製造されたタイルパネルの
品質にばらつきが生じてしまう。このため、この
ようなタイル貼付け作業は熟練者に頼わざる得な
いという問題があつた。
本考案は、このような従来の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、複数のタイルを正確
に配列した状態で吸着保持することができ、たと
えばパネルへのタイルの貼付け工程において、非
熟練者であつても複数のタイルを効率良くパネル
に配置することが可能なタイルの吸着保持装置を
提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本考案は、 吸着体、この吸着体に対し着脱自在に載置され
るタイル保持板および吸引手段を有し、 前記吸着体は、内部に中空室を有する箱体状を
なし、その少くとも一面がタイル吸着エリアを構
成し、かつこのタイル吸着エリアと前記中空室と
が高密度に形成された細孔によつて連通されてお
り、 前記タイル保持板は、所定のタイル貼付けパタ
ーンにしたがつて吸着保持されるべき各タイルの
保持領域に対応してそれぞれ形成された通気孔
と、これら各通気孔の周囲に形成されたタイル載
置用の吸着用パツトとを有しており、 前記吸引手段は、前記吸着体の中空室に接続さ
れてなることを特徴とする。
[作用] 以上の構成のタイルの吸着保持装置において
は、吸着体のタイル吸着エリア上に、所定のタイ
ル貼付けパターンに適合したタイル保持板を載置
し、このタイル保持板の吸着用パツト上にタイル
をそれぞれ裏返した状態で並べた後、吸引ポンプ
を駆動することにより中空室内を負圧の状態に
し、中空室と外部との間に発生する差圧により各
タイルは吸着用パツト上において吸着保持される
ことになる。
このように、複数のタイルを吸着保持装置に配
列した状態で吸着保持することにより、たとえば
パネルへのタイル貼付け工程において、複数のタ
イルを所定のパターンにしたがつて一回の作業で
パネル上に載置することができ、タイル貼付け作
業を正確かつ効率的に行うことができる。
そして、本考案においては、タイルの貼付けパ
ターンに対応して必要な複数のタイル保持板を用
意し、タイルの貼付けパターンに応じてタイル保
持板を選択使用することにより、あらゆる種類や
配列パターンのタイルを汎用的に吸着保持するこ
とができる。
すなわち、吸着体においては、タイル吸着エリ
アと中空室とを連通する細孔が十分に高い密度で
形成されているため、タイル保持板が入れ代つて
もその通気孔は前記細孔のいずれかと連通した状
態となり、負圧によるタイルの吸着保持が可能と
なる。
次に、本考案の装置を用いて、例えばタイルパ
ネルを製造する場合の手順を説明する。
まず、片面にモルタルが塗布されたパネルを、
そのモルタル塗布面が上側となるようにしてパネ
ル載置手段上に載置する。
また、本考案のタイル吸着保持装置を前記パネ
ル載置手段に対向する状態で設置し、そのタイル
保持板上に複数のタイルを所定のパターンにした
がつて吸着保持する。このとき、各タイルは、そ
の表面側から吸着保持されているため、各タイル
の裏面側がモルタル塗布面と対向する状態で配置
される。
そして、適宜の移動手段を用いて、前記パネル
載置手段とタイル吸着保持装置とを相対的に移動
させ、タイル吸着保持装置により吸着保持された
複数のタイルをその裏面側からパネルのモルタル
塗布面に押し当てて接着させる。
その後、吸着保持装置における吸引手段の動作
を停止し、各タイルの吸着保持を解除する。そし
て、前記タイル吸着保持装置とパネル載置手段と
を互いに離れるように相対的に移動させる。
このように、本考案によれば、複数のタイルを
所定の貼付けパターンにしたがつて正確に吸引保
持することができ、したがつてこの装置を用いる
ことにより、例えば複数のタイルを一回の動作で
パネルのモルタル塗布面に確実に効率良く貼付け
ることができ、非熟練者であつても一定品質のタ
イルパネルを効率良く製造することが可能とな
る。
なお、前記タイル吸着保持装置としては、その
タイル吸着エリアが上方および下方を向くことが
できるよう、少なくとも180度回動可能な回転吸
着体を用いることが好ましい。
このようにすれば、タイル吸着エリアを上向き
にした状態で、複数のタイルを所定のタイル貼付
けパターンに従つて簡単に並べることができ、作
業性が極めて高いものとなる。そして、この回転
吸着体は、並べられた複数のタイルを吸着保持し
た後、タイル吸着エリアが下を向くよう180度回
転する。これにより、複数のタイルをパネルのモ
ルタル塗布面と直接的に対向させることができ
る。
また、回転吸着体のタイル吸着エリアに載置し
たタイル保持板上に複数のタイルを並べる場合に
は、タイル位置決め用型枠を用いることが好まし
い。このようにすることにより、複数のタイル
を、所定の貼付けパターンに従つて吸着面上に効
率良くかつ正確に並べることができる。なお、こ
のタイル位置決め用型枠は、タイル保持板に対し
て着脱自在に形成してもよく、また必要に応じて
タイル保持板上に取付け固定してもよい。
[実施例] 次に、本考案の好適な実施例をタイル貼付け装
置に適用した場合の例を図面に基づき説明する。
第1図および第2図は、本考案のタイル吸着保
持装置の平面説明図および第1図におけるI−I
断面説明図である。
実施例のタイル吸着保持装置200は、回転吸
着体202とタイル保持板230とから構成され
ている。
前記回転吸着体202は、その両端が回転軸2
06,208を介して支持部210,212に回
動自在に取付け固定されている。そして、この回
転吸着体202は、第2図に示すように、その一
方の支持部212内に設けられたギヤモータ21
4を回転することにより、この回転出力がウオー
ムギヤ機構216を介して回転軸208に伝達さ
れ、少なくとも180度回転駆動されるよう形成さ
れている。通常このギヤモータ214は、回転吸
着体202の上板203の上面(タイル吸着エリ
ア)204が上方を向くよう制御されている。
また、実施例の回転吸着体202は、第2図に
示すように、その内部が中空形状に形成され、こ
の中空室216は第3図に示すように、筒状に形
成された一方の回転軸208、ダクト218を介
して吸引ポンプ220に接続されている。
そして、回転吸着体202の上板203には、
タイル吸着エリア204と中空室216とを連通
する細孔217が高い密度、例えば10mm以下の間
隔で設けられている。
また、回転吸着体202のタイル吸着エリア2
04には、タイル保持板230が着脱自在に載置
されている。このタイル保持板230は、表面が
長方形状した複数のタイルを一定間隔で複数列に
わたり吸着保持するよう形成されている。
すなわち、タイル保持板230においては、第
1図に示すように、各タイルが吸着されるべきタ
イル保持領域230−1,230−2…には、回
転吸着体202の中空室216と連通される通気
孔232がそれぞれ形成されており、各通気孔2
32の周囲には気密性の高い吸着用パツト234
が取付け固定されている。従つて、これら各パツ
ト234上にタイル28を裏返して並べた後、吸
引ポンプ220を駆動すれば、中空室216が負
圧状態となり、この中空室216と外部との間に
発生する差圧により、各タイル28はタイル吸着
エリア204上に吸着保持されることになる。
なお、タイル保持板230は目的とするタイル
貼付けパターンに応じて選択され、異なつたタイ
ル貼付けパターンに用いられるタイル保持板23
0は互いにその通気孔232の配列状態がそれぞ
れ少しづつ異なることになるが、回転吸着体20
2の細孔217を十分に高密度に形成することに
より、タイル保持板230の通気孔232は細孔
217のいずれかと連通状態になることができ、
上述した負圧によるタイルの吸着保持動作はタイ
ル保持板230の種類が異なることによつて阻害
されることがない。したがつて、タイル保持板2
30を所定のタイル貼付けパターンに応じて数種
類用意しておくだけで、タイルを所定のパターン
で汎用的に吸着保持することができる。
第3図には、本考案に係る装置をパネルへのタ
イル貼付け装置に適用した場合の好適な実施例が
示されている。この適用例の装置は、パネル20
の搬送経路に沿つて設けられたローラ列10を有
する。このローラ列10は、タイル搬送用に設け
られた複数のローラ12,12…からなり、各ロ
ーラ12,12…を時計方向に回転させることに
より、パネル20が図中左方向から右方向に向け
搬送される。
また、第4図に示すように、このローラ列10
には、パネルガイド手段として複数の固定ガイド
14および幅寄せガイド16が設けられている。
前記各固定ガイド14は、搬送されるパネル2
0の進行方向右側に設けられている。また前記各
幅寄せガイド16は、パネル20の進行方向左側
に設けられ、パネル進行方向と直交する方向に一
定のストローク幅で往復運動するよう形成されて
いる。
これにより、ローラ列10上を搬送されてくる
パネル20は、往復運動する幅寄せガイド16に
より固定ガイド14に押当てられ、パネルの進行
方向に対する位置決めが行われる。次に、このパ
ネル20はストツパー24により係止され、その
搬送が停止される。そして、このパネル20の停
止は、図示しないセンサにより検出され、ローラ
12も自動的に停止制御される。このようにし
て、ローラ列10を用いて搬送されてくるパネル
20が常に一定の位置に正確に位置決めされた状
態で停止制御されることになる。
なお、前記ストツパ24は、第3図に示すよう
に、ストツパ昇降用のシリンダ26を用いて昇降
自在に形成されている。そして、後述するよう、
パネル20へのタイルの貼付けが終了すると、ス
トツパ24が下方へ退避するよう形成されてい
る。
この適用例のタイル貼付け装置は、このように
位置決めされたパネル20のモルタル塗布面22
上に、所定のタイル貼付けパターンに従つて複数
のタイルを貼付けるよう形成されており、具体的
には、第3図のように、モルタル塗布面22が上
側になるようにパネル20を載置するパネル載置
手段100と、パネルへのタイル貼付けパターン
に従つて複数のタイル28をその表面側から吸着
保持し、その吸着面をパネル20のモルタル塗布
面22と対向させる本考案のタイル吸着保持装置
200と、タイル貼付けパターンに従つて吸着保
持された複数のタイル28を裏面側からパネル2
0のモルタル塗布面22に押当てるよう、パネル
載置手段100とタイル吸着保持装置200とを
相対移動させる移動手段300と、裏面側からパ
ネル20のモルタル塗布面22に押当てられた複
数のタイル28に振動を与える振動付与手段40
0とを含むよう形成されている。
前記パネル載置手段100は、パネル搬送経路
の下方に位置して設けられている。そして、搬送
されてくるパネル20がストツパ24により位置
決めされると、上方に移動し、第5図に示すよう
にパネル20を載置するよう形成されている。
第6図には、パネル載置手段100の平面構造
が概略的に示されている。同図に示すように、こ
のパネル載置手段100は、ローラ12と直交す
るようにその下方に平行に設けられた一対の支持
板102,102と、各ローラ12,12の間に
平行に設けられその下端が前記支持板102に取
付け固定された複数の受板104とを含み、第5
図に示すように、基台30上に設けられたシリン
ダ106を用いて昇降自在に形成されている。
そして、このパネル載置手段100は、ローラ
列10により搬送されてくるパネル20の下方に
受板104が位置するよう、通常は下方に退避し
ている。
そして、パネル20がストツパ24により位置
決めされると、シリンダ106が駆動され、第5
図に示すように受板104を所定ストローク分だ
け上方に移動させる。これにより、受板102
は、ローラ12に代つてパネル20を載置するこ
とになる。
また、前記各受板104の左右両端には、移動
規制手段としてのボルト110,110が垂直に
取付け固定されており、このボルト110はスパ
ナ等を用いてねじ回しすることにより、受板10
4からの高さを調整することができる。
また、第3図に示すように前述した実施例のタ
イル吸着保持装置200は、その回転吸着体20
2が、回転軸206,208を介して支持部21
0,212に回動自在に取付け固定されている。
また、この例において、タイル保持板230上
に複数のタイルを所定のタイル貼付けパターンに
従つて正確に位置決めしながら並べるために、第
7図に示すようにタイル位置決め用型枠240が
用いられる。
このタイル位置決め用型枠240は、タイル貼
付けパターンに合わせて複数の枠部242を組合
わせ、全体としてパネル20の大きさに合わせて
ほぼ長方形状となるように形成されている。ここ
において、各枠部242は、タイル28により少
し大きい長方形状に形成されている。
また、このタイル位置決め用型枠240には、
その両側に合計4個の位置決め用のピン244が
左右対称に設けられている。そして、このピン2
44を回転吸着体202の上板203上に設けら
れた位置決めガイド部246と嵌合させるよう、
タイル位置決め用型枠240を吸着面204上に
載置する。
このようにすることにより、タイル位置決め用
型枠242は、各枠部240…がタイル保持板2
30上のタイル保持領域230−1,230−2
…とそれぞれ対向するよう、回転吸着体202の
タイル吸着エリア204上に位置決め載置され
る。
次に、作業者は、第7図Bに示すように、裏返
しにしたタイル28を、型枠240の各枠部24
2を用いて位置決めしながらタイル保持板230
上の各タイル保持領域230−1,230−2…
へ順に並べていく。同図に示すように、各タイル
の裏面側には裏足28aと呼ばれる複数の凹凸が
設けられている。
ところで、タイル位置決め用型枠240におい
て、各枠部242は、タイル28より少し大きめ
に形成されている。従つて、このままではパネル
20に対する各タイル28の貼付け位置がいくぶ
ん不揃いとなつてしまう。このため、枠部242
を用いて一旦タイル28を各タイル吸着エリア2
30上に並べた後、枠体240の右隅部を基準位
置Pとし、第8図に示すようにタイル28を一点
鎖線で示す位置から実線で示す位置まで基準位置
方向Pに向け位置合わせする。すなわち、各枠部
242内において、その右隅部で交わる2つの内
壁と接触するよう、タイル28の位置合わせを行
う。
このようにタイル位置決め用型枠240を用い
ることにより、不慣れな作業者であつても、複数
のタイル28,28…を所定の貼付けパターンに
したがいタイル保持板230上の各タイル保持領
域230−1,230−2…へ正確に位置決めし
ながら効率良く並べることができる。
そして、このようなタイル並べ作業が終了した
時点で、吸引ポンプ220を駆動し、各タイル2
8を吸着面204上に吸着保持する。この後、タ
イル位置決め用型枠240をタイル保持板230
から取外す。これにより、タイル保持板230上
には、第9図に示すように複数のタイル28,2
8…が所定のタイル貼付けパターンにしたがつて
確実に位置決めされた状態で吸着保持されること
になる。この状態で、次に第2図に示すギアモー
タ214を回転駆動し、ウオームギヤ機構216
を用いて吸着回転板202を第10図に示すよう
に時計方向に180度回転させる。この結果、タイ
ル吸着エリア204は、第11図、第12図に示
すように、パネル載置手段100に載置されたパ
ネル20のモルタル塗布面22と対向するように
なる。
また、この適用例において、移動手段300
は、第11図に示すよう回転吸着体202を昇降
させる一対のシリンダ302,304を用いて形
成されており、これら各シリンダ302,304
のロツド306,308の先端には前記支持部2
10,212が取付け固定されている。
そして、このシリンダ302,304を用い
て、回転吸着体202を、モルタル塗布面22へ
向け下降させる。これにより、回転吸着体202
に吸着保持された複数のタイル28は、第11
図、第12図に示すようにパネル20のモルタル
塗布面22に押当てられることになる。このと
き、各タイル28が均一な力でモルタル塗布面2
2に押当てられるよう、ボルト110により回転
吸着体202の下降が規制される。
なお、通常、タイルの裏面側には、モルタル面
との接触面を大きくするために、いわゆる裏足と
呼ばれる凹凸が多数形成されている。従つて、た
んにタイル裏面側をモルタル塗布面に押当てただ
けではタイル裏面側がモルタル面と均一に接触せ
ず、貼付け不良が発生してしまうことが多い。
このため、この適用例においては、モルタル塗
布面に押当てられた複数のタイルに振動付与手段
400を用いて適度に振動を与えている。これに
より、各タイルの裏面側、特に裏足部分がモルタ
ル面と均一にかつ良好に接触するようになり、各
タイルのパネルへの貼付けをより確実なものとす
ることができる。
前記振動付与手段400は、3個のバイブレー
タ402,402…を用いて形成されており、こ
れら各バイブレータ402は、回転吸着体202
の下板205の面上に一定間隔で取付け固定され
ている。そして、これら各バイブレータ402を
駆動することにより、各タイル28に振動が与え
られ、第13図に示すように、タイル裏面側、と
くにタイル28の裏面側に設けられた裏足部分2
8aをモルタルと良好に接触させることができ
る。
この適用例は以上の構成からなり、次にその作
用を、パネル20へ所定の貼付けパターンに従つ
てタイル28を貼付ける場合を例にとり説明す
る。
まず、第7図A図に示すように、タイル保持板
230の上面が上方を向くように回転吸着体20
2を回転制御する。これと同時に、パネル載置手
段100をパネル搬送経路の下方に退避させる。
この状態で、第7図Aに示すように、タイル位
置決め用型枠240を回転吸着体202の上板2
03上に位置決め載置し、その枠部242を用い
て複数のタイル28をタイル保持板203の各タ
イル保持領域230−1,230−2…上に位置
決めしながら順に並べていく。ここにおいて、前
記各枠部242は、タイル28よりいくぶん大き
めに形成されている。従つて、作業者は、各枠部
242を用いて並べたタイル28を、さらに枠部
242内の右上隅部の基準位置Pに位置合わせす
る。
このようにすることにより、不慣れな作業者で
あつても、全てのタイル28,28…を所定の貼
付けパターンに従つて吸着面204上に正確に位
置決めし、効率良く並べることかができる。
そして、このようなタイルの並べ作業が終了し
た時点で、吸引ポンプ220を駆動し、全てのタ
イル28,28…をタイル保持板230上に吸着
保持する。そして、この状態でタイル保持板23
0からタイル位置決め用型枠240を取外す。
これにより、タイル保持板230上には、第9
図に示すように、複数のタイルが所定の貼付けパ
ターンにしたがい正確に位置決め載置された状態
で吸着保持されることになる。
この状態で、次に支持部212内に設けられた
ギヤモータ214を回転駆動し、ウオームギヤを
介して回転吸着体202を180度回転させる。こ
れにより、回転吸着体202は、その上板203
が第11図または第12図に示すように下方に向
き、パネル載置手段100と対向するようにな
る。
また、この装置においては、ローラ列10によ
りパネル20が搬送されてくる。このとき、パネ
ル20は、第4図に示すパネル位置決め手段を用
いてその搬送経路が正確に位置決めされる。そし
て、このパネル20は、回転吸着体202のタイ
ル吸着エリア204と対向するようストツパ24
を用いて正確に停止制御される。
このとき、パネル20の停止は、図示しないセ
ンサーにより自動的に検出され、ローラ22も停
止制御される。
そして、パネル載置手段100のシリンダ10
6が駆動され、受板104が上方に向け所定スト
ローク分だけ移動し、パネル20を第5図または
第11図に示すように載置する。
また、このようなパネル載置手段100の移動
に連動して、シリンダ302,304も駆動され
る。そして、タイル保持板230上に吸着保持さ
れた複数のタイルをその裏面側からパネル20の
モルタル塗布面22に押当てるように回転吸着体
202を下降させる。
そして、回転吸着体202が下降していき、そ
のタイル保持板230に吸着保持された複数のタ
イル28がパネル20のモルタル塗布面22に押
当てられると、この回転吸着体202に設けられ
た3個のバイブレータ402が駆動され、モルタ
ル塗布面22に押当てられた複数のタイル28に
適当な振動を一定時間与える。これにより、第1
3図に示すように、タイル28の裏面側に設けら
れた裏足部分28aにも均等にモルタルが入込
み、その裏面側全体をモルタルと良好に接触さ
せ、タイル28をモルタル塗布面22上に確実に
貼付けることができる。
さらに、この適用例においては、第12図に示
すように、各受板104の左右両側に設けられた
ボルト110,110を用いて、タイル保持板2
30とモルタル塗布面22との間が一定間隔とな
るよう回転吸着体202の移動を規制している。
このようにすることにより、タイル保持板230
上に吸着保持された全てのタイル28は、均一の
圧力でパネル20のモルタル塗布面22上に押当
てられ、その押付け力が一部に偏ることがないた
め、全てのタイル28をパネル20のモルタル塗
布面22上にさらに確実に貼付けることが可能と
なる。
このようにして、複数のタイル28をパネル2
0のモルタル塗布面22上に一定時間押付けた
後、バイブレータ402は停止制御され、その
後、吸引ポンプ220も停止制御され、全てのタ
イル28はタイル保持板230から解放される。
これと同時に、シリンダ302,304が駆動
され、回転吸着体202は上方に所定位置まで移
動し、その後180度回転駆動され、タイル吸着エ
リア204を上方に向ける。また、パネル載置手
段100は下降し、パネル28をローラ12上に
載置する。
これにより、ローラ12上には、第14図に示
すように、複数のタイル28が所定の貼付けパタ
ーンに従つて正確に貼付けられたタイルパネルが
載置されることになる。
このようにして、パネル20がローラ12上に
載置されると、シリンダ26が駆動されストツパ
24が下方に退避する。これと同時に、ローラ1
2が回転駆動され、パネル20を次の工程に向け
搬送する。そして、パネル20が搬送されると、
シリンダ26が再度駆動され、ストツパ24を元
の位置に復帰させる。
この適用例のタイル貼付け装置は、このような
動作を繰返して行い、順に搬送されてくるパネル
20に対しタイルの貼付け作業を繰返して行う。
このようにして、このタイル貼付け装置によれ
ば、非熟練者であつても、タイル吸着保持装置2
00において複数のタイル28を所定の貼付けパ
ターンに従つて吸着保持することができるため、
搬送されるくるパネル20のモルタル塗布面22
上に、所定の貼付けパターンに従つて複数のタイ
ルを1回の作業で効率良くかつ正確に貼付け、タ
イルパネルを製造することができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨の範囲内で各種の変形実施
が可能である。
例えが回転吸着体202の細孔217は、各種
の貼付けパターンに対応したタイル保持板230
の通気孔232と連通することが可能な限りにお
いて、その大きさ、形状および密度については
種々の改変が可能である。
また、前記実施例においては、表面が長方形状
したタイルを一定間隔で貼付ける場合を例にとり
説明したが、本考案はこれに限らず、表面が各種
形状をしたタイル28(例えば、三角形、五角形
のタイル)をパネル20上に貼付ける場合にも適
用することができ、この場合にはタイル28の表
面形状その貼付けパターンに応じてタイル保持板
230およびタイル位置決め用型枠240を形成
すればよい。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば、不慣れ
な作業者であつても、所定の貼付けパターンに合
わせて複数のタイルをタイル保持板上に正確に位
置決めしながら効率良く吸着保持することがで
き、本考案のタイル吸着保持装置は例えばパネル
へのタイル貼付け装置などに用いられるタイル保
持装置として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の吸着保持装置
の一実施例を示す平面説明図および第1図におけ
るI−I側断面説明図、第3図は第1図および第
2図に示す吸着保持装置をパネルへのタイル貼付
け装置に適用した場合の好適な一例を示す全体説
明図、第4図は第3図に示すローラ列に設けられ
たパネルガイド手段の説明図、第5図および第6
図は前記第3図に示すパネル載置手段の側面説明
図および平面説明図、第7図はタイル位置決め用
型枠を用いて吸着保持装置のタイル保持板上にタ
イルを並べる場合の説明図、第8図は第7図に示
すタイル位置決め用型枠の枠部を用いて並べられ
たタイルを基準位置P方向へ位置決めする作業の
説明図、第9図は複数のタイルが所定の貼付けパ
ターンに従つて吸着保持された吸着保持装置の斜
視図、第10図は複数のタイルを吸着保持した吸
着保持装置を180度回転する動作の説明図、第1
1図および第12図は、パネルへ向け吸着保持装
置が下降する一連の動作の説明図、第13図はタ
イルの裏面側がモルタル塗布面へ押付けられてい
る状態の断面説明図、第14図は本実施例の装置
を用いて形成されたタイルパネルの外観斜視図で
ある。 20……パネル、22……モルタル塗布面、2
8……タイル、200……タイル吸着保持装置、
202……回転吸着体、217……細孔、230
……タイル保持板、232……通気孔、234…
…パツト、220……吸引ポンプ、240……タ
イル位置決め用型枠、250……シリンダ、30
0……移動手段、400……振動付与手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸着体、この吸着体に対し着脱自在に載置さ
    れるタイル保持板および吸引手段を有し、 前記吸着体は、内部に中空室を有する箱体状
    をなし、その少くとも一面がタイル吸着エリア
    を構成し、かつこのタイル吸着エリアと前記中
    空室とが高密度に形成された細孔によつて連通
    されており、 前記タイル保持板は、所定のタイル貼付けパ
    ターンにしたがつて吸着保持されるべき各タイ
    ルの保持領域に対応してそれぞれ形成された通
    気孔と、これら各通気孔の周囲に形成されたタ
    イル載置用の吸着用パツトとを有しており、 前記吸引手段は、前記吸着体の中空室に接続
    されてなることを特徴とするタイルの吸着保持
    装置。 (2) 吸着体は、そのタイル吸着エリアが上方およ
    び下方を向くことができるように、少なくとも
    180度にわたつて回動可能に支持されたことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のタイルの吸着保持装置。
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