JPH0511988Y2 - - Google Patents

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JPH0511988Y2
JPH0511988Y2 JP1989091573U JP9157389U JPH0511988Y2 JP H0511988 Y2 JPH0511988 Y2 JP H0511988Y2 JP 1989091573 U JP1989091573 U JP 1989091573U JP 9157389 U JP9157389 U JP 9157389U JP H0511988 Y2 JPH0511988 Y2 JP H0511988Y2
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JP
Japan
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suction
pad
vacuum
receiver
rubber material
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JP1989091573U
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JPH0329284U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、吸着具に関する。
〔従来の技術〕
たとえば、被運搬物を、同被運搬物と常にバラ
ンスをとりながら、いわゆる、無重力状態で軽快
に三次元移動させ得るようにしたバランサ付ハン
ドリング装置がある。同装置には、被運搬物に傷
をつけないようにするための吸着具を備えている
ものがある。この吸着具は、吸着パツドがパツド
受体の真空吸引口を覆うようにして同パツド受体
に支持されてなるものであり、被運搬物たる被吸
着物に吸着パツドが当て付けられるように操作さ
れパツド受体内から作用する真空吸引力が同吸着
具の吸着面に設けられた通孔を通して作用するこ
とで、被吸着物を吸着し得るようになつている。
前記吸着パツドは、被吸着物への吸着をしやすく
し同被吸着物が落下しないようにするために、一
般に、ゴム材料からなつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
これまでの吸着具は、前記吸着パツドが、軟質
であることを要求される場合には、独立発泡の発
泡ゴム材料を用いて作られていた。このものは、
柔らかさが得られ、しかも、それ自体が空気を通
さないので、吸着保持力が略完全である点で優れ
ているためである。しかし、被吸着物が、たとえ
ば、舗装道路に敷設されるコンクリートブロツク
のように、表面が粗面で凹凸性に富み、しかも、
かなり重量物である場合には、この程度の柔らか
さでは、吸着パツドが被吸着物の表面になじみに
くくて、同被吸着物表面と吸着パツド間に隙間が
出来、同隙間を通して外部の空気がパツド受体内
部の真空空間内に入り込んで真空吸引力が弱ま
り、その結果、吸着物が落下することがあつた。
前記事情に鑑みて、この考案の課題とするとこ
ろは、粗表面をした被吸着物であつても落下せず
に安全に空間移動できるようにした吸着具を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、この考案にかかる吸
着具は、発泡ゴム材料からなる吸着パツドが、パ
ツド受体の真空吸引口を覆うようにして同パツド
受体に支持され、同パツド受体内から作用する真
空吸引力が前記吸着パツドの吸着面に開けられた
通孔を通して作用することで同吸着パツドの吸着
面が被吸着物に吸着し得るようになつている吸着
具において、前記吸着パツドは、独立発泡と連通
発泡を併せて有する発泡ゴム材料からなるととも
に、同吸着パツドと前記パツド受体との間には、
前記真空吸引口を囲むようにして、独立発泡のみ
を有する発泡ゴム材料によるシールが設けられて
いる。
〔作用〕
充分に柔らかさを発揮するためには、発泡ゴム
が独立気泡であるよりも、連通気泡であることが
良い。しかし、連通気泡のみであると、この連通
気泡からの外気の侵入がパツド受体内空間の真空
を保たせなくする。その点、本願考案で用いられ
ている吸着パツドのように、吸着パツドが、独立
発泡と連通発泡を併せて有する発泡ゴム材料から
なつていると、独立発泡の部分は、吸着パツドの
保形性を確保しつつ、適度の気密性を発揮し、重
量物たる被吸着物を、真空力が絶たれた後にも確
実に保持し得るようにする。他方、連通発泡の部
分は、柔らかさを発揮して、被吸着物が粗表面で
あつても吸着パツドを同粗表面になじみやすくさ
せる。前記吸着パツドとパツド受体との間に、前
記真空吸引口を囲むようにして、独立発泡のみを
有する発泡ゴム材料によるシールが設けられてい
ると、吸着面が被吸着物に押しつけられたとき
に、そのシール効果により、これに囲まれた内部
空間、すなわち、真空吸引口が存在する前記真空
吸引力作用空間が安定した密閉空間になる。つま
り、同シールが、パツド受体と吸着パツドとの間
の空気の流通を絶つだけでなく、シールの反発性
による吸着パツドへの圧縮力により吸着パツドの
内部を通ることのある空気の流通をも絶ち、たと
え、真空吸引力が絶たれても内部の真空状態をよ
り一層有効に維持するようにするのである。
〔実施例〕
以下に、この考案を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。
第1図および第2図は、この考案にかかる吸着
具の一実施例をあらわしている。この吸着具は、
上記バランサ付ハンドリング装置において具体化
したものをあらわしている。前記ハンドリング装
置は、第1図にみるように、昇降し得るバランサ
を図示しない後端に備えて被吸着物たるコンクリ
ートブロツク1…と常に無重力状態になるようバ
ランスを保ちながら昇降し得るようにするリンク
2を備えている。同リンク2の先端には枠組みさ
れたボデイ3が取付けられ、同ボデイ3前部の水
平に伸びた支持フレーム4には、複数個の保持部
5…が配列され、各保持部5には、ピン6…でピ
ボツト状に支持されるようにして支筒8が垂設さ
れている。各支筒8には、金属材料からなるブロ
ツク状のパツド受体7が取付けられている。この
パツド受体7には、上下に孔中心が向く吸引連通
口7aが設けられているとともに、底部には、下
方に開口状になつた真空発生室7bが設けられて
いる。同開口は真空吸引口15になつている。同
パツド受体7の上部外周には止めピン7c…が複
数個突出している。吸着パツド10は、発泡ゴム
材料により上方に開口した受皿状とされ、厚さが
30mm程度の1枚ものになつている。同パツド10
は、少なくとも、前記真空吸引口15を覆うよう
に、前記受体7に下から嵌まり合つて同受体7の
底面および外周面を覆うようにされているととも
に、前記ピン6…に係止されて上下に少しだけ移
動し得る余裕をもつて保持されている。吸着パツ
ド10は、独立発泡と連通発泡を併せて有する発
泡ゴム材料よりなつているとともに、底面が吸着
面になつた底壁10aには、複数の通孔10b…
が真空発生室7bに連通するように開けられてい
る。前記パツド受体7底面と吸着パツド10との
間には、周方向に連続する環状のシール12がパ
ツド受体7の底溝7dに嵌まり合うようにして設
けられている。同シール12は、独立発泡のみの
発泡ゴム材料により作られているとともに、その
底面には吸着パツド10の底壁10a上面が当て
られている。同シール12は、パツド受体7と吸
着パツド10との間を通して外部からの空気が真
空発生室7b内に入り込まないようにして密閉す
る機能と、吸着作用による同シール12の反発に
より吸着パツド10自体が厚み方向に圧縮され平
面的にみて前記真空吸引口15を囲むようリング
状にシール部分を形成することで同パツド10の
内部を通しての真空発生室7b内への空気の侵入
を阻止して密閉する機能の2つの機能を有してい
る。これらの機能により、真空発生室7b内への
真空力の作用が絶たれても、同真空発生室7b内
の真空度はそのまま維持されるようになる。
前記のように、この考案にかかる吸着具は、吸
着パツドが、独立発泡と連通発泡を併せて有する
発泡ゴム材料からなつているので、独立発泡の部
分は、吸着パツドの保形性を確保しつつ、適度の
気密性を発揮し、重量物たる被吸着物を、真空力
が絶たれた後にも確実に保持し得るようにする。
他方、連通発泡の部分は、柔らかさを発揮して、
被吸着物が粗表面であつても吸着パツドを同粗表
面になじみやすくさせる。前記吸着パツドとパツ
ド受体との間に、前記真空吸引口を囲むようにし
て、独立発泡のみを有する発泡ゴム材料によるシ
ールが設けられているので、吸着面が被吸着物に
押しつけられたときに、そのシール効果により、
これに囲まれた内部空間、すなわち、真空吸引口
が存在する前記真空吸引力作用空間が安定した密
閉空間になる。つまり、同シールが、パツド受体
と吸着パツドとの間の空気の流通を絶つだけでな
く、シールの反発性による吸着パツドへの圧縮力
により吸着パツドの内部を通ることのある空気の
流通をも絶ち、たとえ、真空吸引力が絶たれても
内部の真空状態をより一層有効に維持するように
するのである。
なお、吸着パツド19は、第3図にみるよう
に、前記独立発泡と連通発泡を併せ有するものを
内外2層20,21で積層状に構成したものにす
ると、被吸着物の粗表面に追従しやすくなるとと
もに復元性にも優れたものになる。前記吸着具
は、粗表面でないものを吸着する装置にも用いる
ことができる。
〔考案の効果〕
この考案にかかる吸着具は、以上のように構成
されているため、粗表面をした被吸着物であつて
も落下せずに安全に空間移動できるようになつ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる吸着具の一実施例を
バランサ付ハンドリング装置への組付状態におい
てあわらす斜視図、第2図は同吸着具の要部拡大
断面図、第3図は吸着具の他の実施例をあらわす
断面図である。 1……コンクリートブロツク(被吸着物)、7
……パツド受体、7b……空間(真空発生室)、
10……吸着パツド、10b……通孔、12……
シール、15……真空吸引口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 発泡ゴム材料からなる吸着パツドが、パツド受
    体の真空吸引口を覆うようにして同パツド受体に
    支持され、同パツド受体内から作用する真空吸引
    力が前記吸着パツドの吸着面に開けられた通孔を
    通して作用することで同吸着パツドの吸着面が被
    吸着物に吸着し得るようになつている吸着具にお
    いて、前記吸着パツドは、独立発泡と連通発泡を
    併せて有する発泡ゴム材料からなるとともに、同
    吸着パツドと前記パツド受体との間には、前記真
    空吸引口を囲むようにして、独立発泡のみを有す
    る発泡ゴム材料によるシールが設けられているこ
    とを特徴とする吸着具。
JP1989091573U 1989-08-02 1989-08-02 Expired - Lifetime JPH0511988Y2 (ja)

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JP1989091573U JPH0511988Y2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02

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JPH0329284U JPH0329284U (ja) 1991-03-22
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065308A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Aiphone Co Ltd 取付部品の固定構造
JP6215646B2 (ja) * 2013-10-22 2017-10-18 株式会社ダイセル インフレータとエアバッグの固定構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58143193U (ja) * 1982-03-19 1983-09-27 大日機工株式会社 バキユ−ムハンド

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