JPH05119710A - 連続掲示装置 - Google Patents

連続掲示装置

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JPH05119710A
JPH05119710A JP27766891A JP27766891A JPH05119710A JP H05119710 A JPH05119710 A JP H05119710A JP 27766891 A JP27766891 A JP 27766891A JP 27766891 A JP27766891 A JP 27766891A JP H05119710 A JPH05119710 A JP H05119710A
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JP27766891A
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Yoshihiro Yamada
由博 山田
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Tokai Riken Co Ltd
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Tokai Riken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポスター等の枚葉掲示物を着脱する際の人為
的なミスによる破損を未然に防止する。 【構成】 本体内に位置する枚葉掲示物保持状態と、下
方に突出して枚葉掲示物を交換する枚葉掲示物交換状態
との間で切換可能な複数のホルダと、ホルダを搬送して
整列順序を入れ替える搬送チェーン及び搬送爪と、ホル
ダに設けられた検出プレートと、搬送中のホルダの検出
プレートを検出するホルダセット検出センサと、搬送開
始からセット不良判定時間が経過しても、ホルダセット
検出センサにて検出プレートが検出されないときに、搬
送動作を中止するCPUとを具備するため、ホルダが枚
葉掲示物交換状態で搬送されたときには、検出プレート
が検出されずに、自動的に搬送が中止され、人為的なミ
スによる破損が未然に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続掲示装置に関するも
ので、例えば、電車やバス等の交通車両の車内、或いは
銀行や駅等の建築物の室内に設置されて、複数枚の枚葉
掲示物としてのポスター、複数コマの劇画等の枚葉掲示
物を順次掲示する連続掲示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の連続掲示装置としては、
例えば、特開平2−181184号公報に記載のポスタ
ー循環掲示装置を挙げることができる。
【0003】図62はこの従来のポスター循環掲示装置
の設置状態を示す断面図である。
【0004】図に示すように、掲示装置のハウジング3
01は室内の天井302に配設され、天井裏に設けられ
た既存の鋼材303に対して、複数のボルト304とナ
ット305にて固定されている。ハウジング301の下
面には開口部301aが形成され、この開口部301a
に着脱可能に配設された一対の支持杆306(一方のみ
図示)上には、多数のホルダ307の両端が整列状態で
掛け渡されている。各ホルダ307にはポスター308
の上部が保持され、各ポスター308はハウジング30
1の開口部301aを介して吊下され、その先頭(図に
おいて左側)と最後尾(図において右側)のポスター3
08が室内に向けて掲示されるようになっている。各ホ
ルダ307の上側の両端位置には、無端状をなす一対の
搬送チェーン309がスプロケット310にて張架され
(一方のチェーンのみを示す)、両搬送チェーン309
はギアボックス311を介してモータ312にて駆動さ
れ、相互に同期して走行するようになっている。両搬送
チェーン309の一側には搬送爪313が設けられ、こ
れらの搬送爪313は前記先頭のホルダ307の後側に
位置している。
【0005】そして、前記搬送チェーン309がモータ
312に駆動されて時計回りに走行すると、搬送爪31
3にて先頭のホルダ307の両端が補足され、そのホル
ダ307は、搬送チェーン309に沿って各ホルダ30
7の最後尾まで搬送される。その結果、各ホルダ307
の整列順序が入れ替えられ、室内の掲示されるポスター
308が変更されることになる。その後、搬送チェーン
309は反時計回りに走行して、搬送爪313を元の位
置、つまり、新たな先頭のホルダ307の後側に復帰さ
せ、以上の一連の動作を所定時間毎に繰り返し実行し
て、掲示されるポスター308を順次変更する。
【0006】一方、前記各ホルダ307から吊下された
ポスター308を交換する際には、仮想線で示すよう
に、支持杆306を掲示装置から取り外して、ホルダ3
07を掲示装置の外部に取り出した上で、交換作業を行
なうようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の連続掲示装置
は、上記のようにポスター308を交換するための構造
については説明されているが、その交換作業にミスがあ
った場合の対処については、何ら提示されていない。し
かしながら、その作業ミスの内容によっては掲示装置の
破損を誘発する可能性もあり、従来から人為的なミスに
よる破損を防止するための対応策が要望されていた。
【0008】そこで、本発明は、ポスター等の枚葉掲示
物を着脱する際の人為的なミスによる破損を未然に防止
することができる連続掲示装置の提供を課題とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
連続掲示装置は、本体内に位置して枚葉掲示物を吊下す
る枚葉掲示物保持状態と、本体から下方に突出して枚葉
掲示物を交換する枚葉掲示物交換状態との間で切換可能
な複数のホルダと、前記ホルダを搬送して整列順序を入
れ替える搬送手段と、ホルダに設けられて、枚葉掲示物
交換状態のときに本体から下方に突出する被検出体と、
搬送中のホルダの被検出体を検出する検出手段と、前記
ホルダが検出手段の位置まで移動したにも拘わらず、検
出手段にて被検出体が検出されないときに、搬送手段の
搬送動作を中止する制御手段とを設けたものである。
【0010】請求項2の発明にかかる連続掲示装置は、
前記制御手段を、ホルダの搬送開始から判定時間が経過
しても、検出手段にて被検出体が検出されないときに、
搬送動作を中止するようにしたものである。
【0011】請求項3の発明にかかる連続掲示装置は、
前記制御手段を、搬送手段の搬送量が判定量に達して
も、検出手段にて被検出体が検出されないときに、搬送
動作を中止するようにしたものである。
【0012】請求項4の発明にかかる連続掲示装置は、
前記制御手段を、ホルダが枚葉掲示物交換状態にあると
判定したときに、搬送手段を逆転して、ホルダを搬送開
始位置に復帰させるようにしたものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、ホルダが正常に枚
葉掲示物保持状態に切り替えられているときには、搬送
手段による搬送中に被検出体が検出手段に検出されるた
め、制御手段にて搬送が継続され、また、枚葉掲示物を
着脱すべく、枚葉掲示物交換状態に切り替えられたホル
ダが、その状態で搬送されたときには、被検出体がホル
ダと共に本体から下方に突出していることから、ホルダ
が検出手段の位置に到達しても、被検出体が検出手段に
検出されず、その結果、制御手段にて搬送が中止され
て、ホルダや搬送手段等の破損が未然に防止される。
【0014】請求項2の発明においては、ホルダの搬送
を開始して判定時間が経過し、ホルダが検出手段の位置
まで移動したと推定されるにも拘わらず、検出手段にて
被検出体が検出されないときには、ホルダが枚葉掲示物
交換状態にあるとして、制御手段にて搬送手段の搬送動
作が中止される。
【0015】請求項3の発明においては、搬送手段の搬
送量が判定量に達して、ホルダが検出手段の位置まで移
動したと推定されるにも拘わらず、検出手段にて被検出
体が検出されないときには、ホルダが枚葉掲示物交換状
態にあるとして、制御手段にて搬送手段の搬送動作が中
止される。
【0016】請求項4の発明においては、枚葉掲示物交
換状態のホルダが搬送されると、制御手段にて搬送動作
が中止されるとともに、搬送手段が逆転されて、ホルダ
が自動的に搬送開始位置に復帰するため、ホルダを枚葉
掲示物保持状態に切り替えて、簡単かつ迅速にホルダの
搬送を再開することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例の連続掲示装置を説明
する。
【0018】図1は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下時の設置状態を示す説明図、図2は本発明の一
実施例である連続掲示装置の埋込時の設置状態を示す説
明図である。なお、これらの図は電車を輪切にした部分
的な断面を示している。
【0019】本実施例の掲示装置1は電車2,3内の天
井2a,3aに設置されて、6枚のポスター等の枚葉掲
示物4を乗客に対し順次掲示するものであり、掲示装置
1の設置が配慮されていない既存の電車2に対しては、
図1に示すように、天井2aから掲示装置1を吊り下げ
る吊下式の設置構造をとり、予め掲示装置1の設置が配
慮された新造の電車3に対しては、図2に示すように、
天井3aに掲示装置1を埋め込む埋込式の設置構造をと
るようになっている。
【0020】ここで、本実施例の掲示装置1は、吊下式
に設置された場合でも、埋込式に設置された場合でも、
本発明の要旨に関する作用・効果は全く同様であるた
め、以下、掲示装置1を吊下式に設置した場合のみを説
明し、埋込式に設置した場合については説明を省略す
る。なお、前記枚葉掲示物4は、その前後両面に印刷が
施されているものとし、以下、この印刷された枚葉掲示
物4の面を掲示面とする。
【0021】〈全体構成〉図3は本発明の一実施例であ
る連続掲示装置の吊下設置時を示す斜視図、図4は本発
明の一実施例である連続掲示装置の吊下設置時を示す分
解斜視図である。
【0022】図に示すように、掲示装置1の本体5は金
属板から製作された箱状をなし、その下面には長方形状
の開口部5aが形成されている。本体5の下面には金属
製の装飾用のグリル6が図示しないビスにて装着され、
このグリル6に形成された開口部6aは本体5の開口部
5aと対応している。また、グリル6の下面には本体5
を下方より覆うように、金属板から製作されたロアカバ
ー7が着脱可能に装着され、このロアカバー7に形成さ
れた開口部7aはグリル6の開口部6aと対応してい
る。また、本体5の上面には金属板からなる防塵用のア
ッパカバー8が図示しないビスにて装着されている。
【0023】前記本体5内には、開口部5aから外方に
臨むように6本のホルダ9が整列配置され、各ホルダ9
には前記した6枚の枚葉掲示物4が、前記グリル6とロ
アカバー7の開口部6a,7aを介して吊下・支持され
ている。各枚葉掲示物4は相互に僅かな間隔をおいて整
列し、その最も先頭の枚葉掲示物4の前側の掲示面、及
び最も後尾の枚葉掲示物4の後側の掲示面が、電車2内
の乗客にそれぞれ掲示されている。そして、後述するよ
うに、先頭の枚葉掲示物4は掲示装置1の作動に伴って
各枚葉掲示物4の最後尾まで搬送され、この動作の繰り
返しにより、乗客に掲示される枚葉掲示物4が順次入れ
替えられるようになっている。
【0024】〈設置構造〉次いで、掲示装置1の天井2
aへの設置構造を説明する。
【0025】図5は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時を示す部分破断正面図、図6は本発明の
一実施例である連続掲示装置の吊下設置時を示す部分破
断側面図、図7は本発明の一実施例である連続掲示装置
の吊下設置時における設置構造を示す部分断面図、図8
は本発明の一実施例である連続掲示装置の吊下設置時に
おける設置構造を示す図5のA−A線断面図、図9は本
発明の一実施例である連続掲示装置の吊下設置時におけ
る本体取付金具を示す分解斜視図である。
【0026】図4乃至図9に示すように、前記本体5の
前面及び後面全体には横長の取付用ガイド板10が固着
され、これらの取付用ガイド板10の上縁と下縁は、左
右方向全体に折曲形成されて本体5より所定寸法だけ離
間している。両取付用ガイド板10にはそれぞれ一対の
本体取付金具11が左右方向に所定間隔をおいて配設さ
れ、この本体取付金具11の上側掛止部材12は、下方
に折曲された先端12aを、本体5と取付用ガイド板1
0の上縁との間に上方より挿入した状態で掛止され、同
様に、本体取付金具11の下側掛止部材13は、上方に
折曲された先端13aを、本体5と取付用ガイド板10
の下縁との間に下方より挿入した状態で掛止されてい
る。また、上側掛止部材12と下側掛止部材13の基端
12b,13bは、取付用ガイド板10から離間する方
向に折曲されて重なり合うとともに、下方より四角板状
のスペーサ14が重ね合わされ、これらの掛止部材1
2,13の基端12b,13bとスペーサ14には、相
互に対応するようにねじ孔12c,13c,14aが形
成されている。
【0027】前記上側掛止部材12及び下側掛止部材1
3の近接位置には本体取付金具11のクランプ部材15
が配設され、そのクランプ部材15の上部には、取付用
ガイド板10側に開口する箱状の収容部16が設けられ
ている。収容部16内には、上側掛止部材12の基端1
2b、下側掛止部材13の基端13b、及びスペーサ1
4が挿入され、それらの部材のねじ孔12c,13c,
14aと対応するように、収容部16の上面及び下面に
は、より大径のねじ孔16aがそれぞれ形成されてい
る。また、クランプ部材15の下部には脱落防止片17
が一体形成され、この脱落防止片17に形成された逃げ
孔17aには下方より取付ボルト18が挿入されてい
る。クランプ部材15の収容部16と脱落防止片17の
間において、取付ボルト18には圧接鍔18aが一体形
成され、その圧接鍔18aの下側にはリング溝18bが
形成されてEリング19が嵌合している。
【0028】一方、電車2内の天井裏2aには、断面L
字状をなす2本の鋼材20が所定間隔をおいて電車2の
進行方向に沿うように配置され、これらの鋼材20は、
例えば、空調装置の設置等のために設けられた既存のも
のである。前記取付ボルト18の先端のねじ部18a
は、天井2a及び鋼材20に形成されたねじ孔21,2
2に車内側より挿入されて、鋼材20上に溶接されたナ
ット23に螺合している。取付ボルト18の圧接鍔18
aの外径は、スペーサ14のねじ孔14aの内径より大
きく、かつ、収容部16のねじ孔16aの内径より小さ
く設定されているため、このときの圧接鍔18aは、収
容部16の下面のねじ孔16aを介してスペーサ14の
下面に圧接し、天井2aとの間で、上側掛止部材12の
基端12b、下側掛止部材13の基端13b、スペーサ
14、及び収容部16の上面を挟持している。また、こ
の取付ボルト18の挟持力により、上側掛止部材12の
先端12aと下側掛止部材13の先端13aは相互に接
近して、取付用ガイド板10を上下から強固に挟持し、
その結果、各本体取付金具11にて掲示装置1の本体5
が天井2aに固定されている。
【0029】前記両取付用ガイド板10の左右両端は、
上縁と下縁が所定寸法だけ削除され、この箇所を着脱位
置24としている。そして、この着脱位置24におい
て、上縁に対する前記上側掛止部材12の掛止、及び下
縁に対する下側掛止部材13の掛止がそれぞれ解除さ
れ、その結果、本体取付金具11は取付用ガイド板10
に対して自由に着脱し得るようになっている。
【0030】図10は本発明の一実施例である連続掲示
装置の吊下設置時における設置構造を示す図5のB−B
線断面図、図11は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時における設置構造を示す図10のC−C
線断面図、図12は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時における設置構造を示す図10のD−D
線断面図である。
【0031】図5及び図10乃至図12に示すように、
前記両取付用ガイド板10の左右両端には、前記着脱位
置24と隣接するようにカバー取付座25が水平に折曲
形成され、このカバー取付座25にはコ字状に折曲形成
されたカバー取付部材26の上板26aがビス27にて
取着されている。また、カバー取付部材26の下板26
bの中央には透孔28が形成され、この下板26b上の
透孔28の両側には、一対のピン29が立設されてい
る。透孔28の上方には金属製の線材30が配設され、
線材30の両端は前記両ピン29にそれぞれ巻回されて
いる。
【0032】一方、前記ロアカバー7は本体5を下方よ
り覆うように配設され、ロアカバー7の四隅には、前記
カバー取付部材26の透孔28と対応するように透孔3
1が形成されている。各透孔31には下方より係合ピン
32が挿入され、各係合ピン32の下端に形成された操
作部32aはロアカバー7の下面に当接している。係合
ピン32の上端は透孔31を介してロアカバー7上に突
出し、座金33が嵌め込まれるとともに、外周に螺旋状
の溝34aが形成された係合筒34が固着されている。
したがって、係合ピン32は、操作部32aと係合筒3
4によってロアカバー7の透孔31内からの脱落が防止
されている。
【0033】そして、この係合筒34は前記カバー取付
部材26の透孔28を介して上方に突出し、係合筒34
の溝34a内には前記線材30が嵌合して、係合筒34
の下方への離脱を規制している。その結果、ロアカバー
7は下方より本体5を覆った状態で、この本体5に固定
されている。なお、ロアカバー7の上面には、その開口
部7aの周囲を取り巻くように環状のパッキン35が接
着され、このパッキン35を介して前記グリル6の下面
に当接している。
【0034】〈操作部〉次いで、電源スイッチ39等か
らなる掲示装置1の操作部を説明する。
【0035】図13は本発明の一実施例である連続掲示
装置のロアカバー装着時の底面図、図14は本発明の一
実施例である連続掲示装置のロアカバー取外時の底面図
である。
【0036】図4、図13及び図14に示すように、前
記グリル6の下面には、その開口部6aの周囲全体に突
条36が形成され、突条36の一側には幅広の操作面3
7が形成されている。前記ロアカバー7の開口部7a
は、このグリル6の突条36及び操作面37を取り囲む
ように位置し、その結果、突条36と操作面37は開口
部7aを介して下方に露出している。前記突条36と操
作面37は、ロアカバー7の下面に対してほぼ面一に設
定されている。
【0037】図15は本発明の一実施例である連続掲示
装置のロアカバー装着時の部分拡大底面図、図16は本
発明の一実施例である連続掲示装置の操作部を示す図1
5のE−E線断面図、図17は本発明の一実施例である
連続掲示装置の操作部を示す図15のF−F線断面図で
ある。
【0038】図に示すように、前記グリル6の操作面3
7の裏面側(上面側)において、前記本体5には抜き孔
38が形成され、その抜き孔38内には掲示装置1の電
源スイッチ39を内装したユニットボックス40が設置
されている。ユニットボックス40内には操作レバー4
1がピン42にて回動可能に軸着され、図16に示すよ
うに、その操作レバー41は自重により常に時計回りに
付勢されて、下面41aの一側をグリル6の裏面に当接
させている。この操作レバー41と対応するように、グ
リル6の操作面37には操作孔37aが貫設され、その
操作孔37aを介して操作レバー41の下面41aが下
方に露出している。また、ユニットボックス40内の左
側には前記電源スイッチ39がビス43にて固定され、
右方に突出した電源スイッチ39の操作子39aは、前
記操作レバー41の左面41bに当接している。なお、
この電源スイッチ39は、操作子39aを押圧操作され
る毎に、投入と遮断との間で交互に切り替えられるよう
になっている。
【0039】そして、本実施例の掲示装置1には、専用
の操作杆44が用意され、図17に示すように、操作杆
44の先端を下方よりグリル6の操作孔37a内に挿入
すると、その先端にて操作レバー41の下面41aが押
し上げられて、操作レバー41が反時計回りに回動し、
その左面41bにて電源スイッチ39の操作子39が押
圧操作されて投入または遮断される。前記グリル6の操
作孔37aの内径は人の指先より小さく設定されてお
り、したがって、乗客の悪戯により、指先で掲示装置1
の電源が入切されるのが防止されている。
【0040】前記グリル6の操作面37の裏面におい
て、スイッチユニット40の右側にはプリント基板45
が一対のビス46にて固定され、そのプリント基板45
には掲示装置1の運転を表示する運転表示灯47と、異
常の発生を表示する異常表示灯48とがハンダ付けされ
ている。この運転表示灯47と異常表示灯48は、グリ
ル6の操作面37に形成された一対の表示孔37b,3
7cを介してそれぞれ下方に露出し、車内側よりその点
灯状態を視認できるようになっている。
【0041】一方、前記グリル6の操作面37の近接位
置において、前記本体5内の底面には組付ブロック49
がビス50にて固定され、この組付ブロック49には円
形状の収容孔49aと細長形状の収容孔49bが貫設さ
れている。組付ブロック49上にはプリント基板51が
図示しないビスで固定され、そのプリント基板51の下
面にハンダ付けされたインターバル設定器52(図16
に示す)は前記円形状の収容孔49a内に、同じくプリ
ント基板51の下面にハンダ付けされたブレーカスイッ
チ53(図17に示す)は前記細長形状の収容孔49b
内にそれぞれ配設されている。インターバル設定器52
の下方に突出する操作ダイヤル52aは、本体5の操作
孔54とグリル6の操作孔55を介して下方に露出し、
同様に、ブレーカスイッチ53の下方に突出する操作子
53aは、本体5の操作孔56とグリル6の操作孔57
を介して下方に露出している。そして、本体5にロアカ
バー7が固定された通常時は、このロアカバー7にて操
作ダイヤル52aや操作子53aが隠蔽されている。
【0042】なお、前記インターバル設定器52は、掲
示装置1にて行なわれる枚葉掲示物4の入れ替え動作の
インターバル時間Tm1 を設定するものであり、マイナ
スドライバ等で操作ダイヤル52aを回転操作すること
で、10、15、30、60、90sec のいずれかのイ
ンターバル時間Tm1 を選択的に設定できるようになっ
ている。今、仮に、このインターバル時間Tm1 として
30sec が設定されたものとする。また、ブレーカスイ
ッチ53は異常電流の発生時に強制的に電源を遮断する
ためのものであり、遮断後は、前記操作杆44等で操作
子53aを押圧操作することで、電源の再投入が可能と
なる。
【0043】〈フレーム〉次いで、本体5内に設置され
て搬送機構や繰出機構を支持するフレーム58の構造を
説明する。
【0044】図18は本発明の一実施例である連続掲示
装置の本体を示す平面図、図19は本発明の一実施例で
ある連続掲示装置の搬送機構用の歯車列を示す部分平断
面図、図20は本発明の一実施例である連続掲示装置の
繰出機構用の歯車列を示す部分平断面図、図21は本発
明の一実施例である連続掲示装置のフレームの構造を示
す図20のG−G線断面図である。
【0045】図に示すように、掲示装置1の本体5内に
おいて、各ホルダ9の上側には、後述する搬送機構や繰
出機構を支持するためのフレーム58が設置されてい
る。このフレーム58は左右方向に並設された4つの軸
受部材59、左右方向に延びて各軸受部材59を貫通す
る断面四角状の連結パイプ60、及び軸受部材59の下
面に取り付けられたミドカバー61からなり、これらの
連結パイプ60とミドカバー61にて各軸受部材59が
所定間隔をおいて連結されている。軸受部材59は摩擦
係数の低い合成樹脂材料からなり、その形状は、前端と
後端を円弧状に成形された前後に細長い直方体状をなし
ている。なお、このミドカバー61は、掲示装置1内に
設けられた搬送機構や繰出機構を、車内の乗客より隠蔽
するためのものである。
【0046】前記各軸受部材59の前端部にはそれぞれ
遊嵌孔62が左右方向に貫設され、これらの遊嵌孔62
内には被動シャフト63が挿通されている。被動シャフ
ト63の左右両端は、本体5の両側面に形成された遊嵌
孔64を介して外方に突出し、Eリング65にて軸方向
への移動を規制されている。前記軸受部材59の遊嵌孔
62及び本体5の遊嵌孔64は前後に延びる長孔状をな
し、被動シャフト63の前後方向への若干の移動を許容
するようになっている。また、このように、被動シャフ
ト63は単に遊嵌孔62,64内に挿通されているだけ
のため、その回転は規制されている。
【0047】前記連結パイプ60の後側において、各軸
受部材59にはそれぞれ軸受孔66が左右方向に貫設さ
れ、これらの軸受孔66内には繰出シャフト67が挿通
されている。繰出シャフト67の左右両端は、本体5の
両側面に設けられたベアリング68にて回転可能に支持
されるとともに、外方に突出してEリング69にて軸方
向への移動を規制されている。また、各軸受部材59の
後端部にはそれぞれ軸受孔70が左右方向に貫設され、
これらの軸受孔70内には駆動シャフト71が挿通され
ている。駆動シャフト71の左右両端は、本体5の両側
面に設けられたベアリング72にて回転可能に支持され
るとともに、外方に突出してEリング73にて軸方向へ
の移動を規制されている。
【0048】このように前記フレーム58は、被動シャ
フト63、繰出シャフト67及び駆動シャフト71によ
り、本体5内の前記各ホルダ9の上方位置で支持される
とともに、逆に、各軸受部材59にてこれらのシャフト
63,67,71を回転可能に支持する役割を果たして
いる。そして、本体5内には、フレーム58上を介して
先頭のホルダ9と最後尾のホルダ9とを結ぶ搬送路とし
てのホルダ搬送路74が形成され、先頭のホルダ9は、
このホルダ搬送路74を経て各ホルダ9の最後尾に移動
し得るようになっている。
【0049】〈搬送機構〉次いで、前記ホルダ9を搬送
するための搬送機構の構造を説明する。
【0050】図22は本発明の一実施例である連続掲示
装置の搬送機構用の歯車列を示す図19のH−H線断面
図である。
【0051】図19,図20及び図22に示すように、
前記本体5内の左側後部には搬送用モータ75が設置さ
れ、そのモータ75の出力軸75aに固定された駆動ギ
ア76は、本体5内の最左側に位置している。この駆動
ギア76と前記駆動シャフト71との間において、本体
5の内側面には支軸77が配設され、この支軸77は本
体5の外側面よりビス78にて固定されている。支軸7
7には中間ギア79が回転可能に支持されて、Eリング
80にて離脱を防止され、この中間ギア79は前記駆動
ギア76と噛合している。前記駆動シャフト71の左端
には被動ギア81が割ピン82にて固定され、この被動
ギア81は前記中間ギア79と噛合している。
【0052】また、駆動シャフト71の左右両端にはそ
れぞれ駆動スプロケット83が割ピン84にて固定さ
れ、この駆動スプロケット83と対応するように、前記
被動シャフト63の左右両端には、被動スプロケット8
5がEリング86にて軸方向の移動を規制された状態で
回転可能に支持されている。対応する駆動スプロケット
83と被動スプロケット85との間には、それぞれ無端
状の搬送チェーン87が張架されている。
【0053】したがって、前記搬送用モータ75にて駆
動ギア76が回転駆動されると、中間ギア79を介して
被動ギア81と共に駆動シャフト71が回転し、その結
果、左右の駆動スプロケット83が回転駆動されて、被
動スプロケット85を空転させながら、それぞれの搬送
チェーン87が特定方向に走行する。
【0054】図23は本発明の一実施例である連続掲示
装置の駆動ギアの内部構造を示す平断面図である。
【0055】図に基づいて、前記駆動ギア76の内部構
造を説明すると、搬送用モータ75の出力軸75aには
駆動ギア76を構成する円筒状の固定部材88が嵌め込
まれ、その固定部材88は、基端側の大径部88aをセ
ットボルト89にて出力軸75aに固定されている。固
定部材88の先端側の小径部88bには、駆動ギア76
を構成する円筒状の可動部材90が回転可能に嵌め込ま
れ、固定部材88の最先端のEリング91にて離脱を防
止されている。可動部材90の両側にはそれぞれ座金9
2が配設され、可動部材90の回転時にEリング91や
固定部材88との間で発生する摩擦抵抗を低減するよう
になっている。
【0056】前記可動部材90の先端側内周には円筒状
の収容凹部93が形成され、この収容凹部93内に露出
した前記固定部材88の小径部88bには、緩衝ばね9
4が巻回されている。緩衝ばね94の基端は、可動部材
90に形成された掛止孔90a内に挿入され、また、緩
衝ばね94の先端は、固定部材88の先端に形成された
掛止溝88c内に挿入されている。したがって、可動部
材90は、緩衝ばね94により固定部材88に対してあ
る回転角度で位置決めされ、その中立角度から両方向に
緩衝ばね94の付勢力に抗して、ある回転範囲で回動し
得るようになっている。
【0057】そして、前記搬送用モータ75の起動時及
び制動時に、搬送用モータ75が発生する駆動力や制動
力は、緩衝ばね94を特定方向に捩った後に、前記歯車
列を介して搬送チェーン87に伝達される。したがっ
て、歯車列や搬送チェーン87には駆動力や制動力が急
激には作用せずに、緩やかに加えられるため、これら歯
車列や搬送チェーン87の力学的な負担が軽減される。
また、歯車列や搬送チェーン87の慣性により、このと
きの搬送用モータ75には、前記した駆動力や制動力の
反力が作用するが、この反力は緩衝ばね94を捩じるた
めの仕事に費やされるため、出力軸75a等の力学的な
負担も軽減される。
【0058】図24は本発明の一実施例である連続掲示
装置の繰出機構用の歯車列を示す図20のI−I線断面
図である。
【0059】図19、図20、図22及び図24に示す
ように、前記被動シャフト63の近接位置において、本
体5内の左右両側面にはそれぞれ支軸95が固定され、
これらの支軸95にはテンションレバー96が上下方向
に回動可能に軸着されている。それぞれのテンションレ
バー96の先端は被動シャフト63の外周に当接し、そ
の先端は、下方ほど被動シャフト63から離間するよう
に、ほぼ垂直に近い斜状に形成されている。また、前記
両支軸95にはそれぞれテンションばね97が巻回さ
れ、そのテンションばね97の一端は、テンションレバ
ー96に形成された掛止部96aに掛止され、他端は、
本体5内の左右両側面に固定された掛止軸98に掛止さ
れている。そして、このテンションばね97にてテンシ
ョンレバー96は常に下方に回動付勢され、そのテンシ
ョンレバー96の斜状の先端により、被動シャフト63
は前方、つまり駆動シャフト71から離間する方向に付
勢されて、搬送チェーン87に張力を与えている。
【0060】図25は本発明の一実施例である連続掲示
装置の搬送チェーンの周辺を示す図20のJ−J線断面
図である。
【0061】図18及び図25に示すように、前記本体
5内の左右両側には、前記搬送チェーン87に沿ってそ
れぞれ搬送用ガイド板99が配設され、この搬送用ガイ
ド板99の前側は、本体5内の前側面に固定され、後側
は、直角に折曲されて本体5内の左右側面に固定されて
いる。搬送用ガイド板99には、搬送チェーン87の外
周を所定間隔をおいて取り囲むように長孔状のガイド孔
99aが形成され、その結果、搬送チェーン87の外周
とガイド孔99の内周との間には、前後方向に延びる環
状の爪移動路100が形成され、以下、その爪移動路1
00の下側の直線部分をホルダ整列位置100aとす
る。
【0062】図26は本発明の一実施例である連続掲示
装置における搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す部
分拡大側面図、図27は本発明の一実施例である連続掲
示装置における搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す
部分拡大平面図、図28は本発明の一実施例である連続
掲示装置の搬送爪とホルダの詳細を示す図27のK−K
線断面図である。
【0063】図に示すように、左右の搬送チェーン87
の相互に対応する位置には、金属板からなる一対のブラ
ケット101a,101bが隣接して配設され(以下、
右側の搬送チェーン87の構造のみを図示するが、左側
の搬送チェーン87の構造も全く同様である)、それぞ
れのブラケット101a,101bは前記爪移動路10
0の外周側に開口する断面コ字状に折曲形成されてい
る。両ブラケット101a,101bは、搬送チェーン
87に対しそれぞれ2本のピン102a,102bにて
貫通固定され、左側のブラケット101a内において、
その左側のピン102aには第1搬送爪103aの基端
が回動可能に軸着され、同様に、右側のブラケット10
1b内において、その右側のピン102bには第2搬送
爪103bの基端が回動可能に軸着されている。そし
て、これらの搬送爪103a,103bは爪移動路10
0内に位置し、その先端を外周側に向けている。なお、
第1搬送爪103aと第2搬送爪103bは、動作上の
作用が異なるため名称を相違させたが、同一部品を逆の
姿勢で配置したものである。
【0064】また、前記両搬送爪103a,103bが
軸着されたピン102a,102bには、それぞれの搬
送爪103a,103bに隣接して開放ばね104a,
104bが巻回され、開放ばね104a,104bの一
端はブラケット101a,101bの内面105a,1
05bに当接し、他端は搬送爪103a,103bに形
成された斜面106a,106bに当接している。そし
て、両搬送爪103a,103bは、開放ばね104
a,104bにて相互に先端側を離間させる方向に付勢
され、通常時には、その基端側に形成された当接部10
7a,107bをブラケット101a,101bの一側
に当接させている(図26の第1搬送爪103aで示す
姿勢)。また、両搬送爪103a,103bに接近方向
の外力が加えられると、開放ばね104a,104bの
付勢力に抗して両搬送爪103a,103bの先端側は
相互に接近する(図26の第2搬送爪103bで示す姿
勢)。なお、図から明らかなように、これらの第1搬送
爪103aと第2搬送爪103bは、個別に回動可能で
ある。
【0065】そして、本実施例では、前記搬送チェーン
87、第1搬送爪103a及び第2搬送爪103bによ
り、搬送手段が構成されている。
【0066】前記左右のホルダ整列位置100aには、
前記した6本のホルダ9が整列状態で掛け渡され(図2
6では3本のみ図示)、各ホルダ9の両端に回転可能に
設けられた搬送ローラ108は、前記ガイド板99のガ
イド孔99aの内周縁上に載せられている。そして、各
ホルダ9はガイド孔99aの内周縁上で、搬送ローラ1
08を転動させながら前後方向に移動し得るようになっ
ており、かつ、搬送ローラ108に一体形成された鍔1
08aをガイド板99に当接させて左右方向の移動を規
制されている。また、各ホルダ9にはそれぞれの搬送ロ
ーラ108より先端側に搬送ピン109が突設され、図
26に示すように、前記第1搬送爪103aは、先頭の
ホルダ9、つまり最も前側に位置するホルダ9の搬送ピ
ン109に前方より当接している。また、前記第2搬送
爪103bは、先頭より2番目のホルダ9の搬送ピン1
09に前方より当接し、開放ばね104bを橈ませなが
ら斜状に回動している。以下、このときの両搬送爪10
3a,103bの位置を先頭位置Xという。
【0067】図29は本発明の一実施例である連続掲示
装置の位置検出用ドグと先頭位置検出センサの詳細を示
す図27のL−L線断面図である。
【0068】図26、図27及び図29に示すように、
前記右側の搬送チェーン87において、両ブラケット1
01a,101bの左側に隣接するコマ110には、位
置検出用ドグ111が右方に突出するように折曲形成さ
れている。また、本体5内の右側面には先頭位置検出セ
ンサ112が設置され、この検出センサ112は、両搬
送爪103a,103bが先頭位置Xにあるときに前記
位置検出用ドグ111を検出するように位置調整されて
いる。
【0069】図26に示すように、前記各ホルダ9の前
面には被検出体としての検出プレート192がそれぞれ
設けられ(先頭のホルダのみ図示)、また、ホルダ搬送
路74の前側位置には、検出手段としてのホルダセット
検出センサ191が設置されている。そして、後述する
ように、先頭のホルダ9がホルダ搬送路74内を前方に
搬送されて、ホルダセット検出センサ191の位置に到
達したときには、そのホルダセット検出センサ191に
てホルダ9の検出プレート192が検出されるようにな
っている。
【0070】図30は本発明の一実施例である連続掲示
装置のストッパレバーの詳細を示す部分拡大側面図、図
31は本発明の一実施例である連続掲示装置のストッパ
レバーの詳細を示す部分拡大平面図である。
【0071】図に示すように、前記両搬送用ガイド板9
9の後部には、それぞれレバー軸113が水平方向に立
設され、このレバー軸113にはストッパレバー114
が回動可能に軸着されている(以下、右側のストッパレ
バー114の構造のみを図示するが、左側のストッパレ
バー114の構造も全く同様である)。ストッパレバー
114の基端側は縦方向に割溝115が形成されて二股
状をなし、割溝115内に露出した前記レバー軸113
にはストッパばね116が巻回されている。このストッ
パばね116の一端は、前記割溝115の斜面115a
に下方より当接し、他端は、搬送用ガイド板99に立設
されたストッパ軸117に下方より当接している。その
結果、通常時のストッパレバー114は常に時計回りに
回動付勢されて、その基端側をストッパ軸117に上方
より当接させ、ほぼ水平姿勢に保持されている。
【0072】前記ストッパレバー114の上面には、搬
送用ガイド板99側に逃げ凹部118が、反対側に摺接
縁119が、それぞれストッパレバー114の長手方向
に連続して形成されている。また、ストッパレバー11
4の先端にはほぼ水平な平滑面120が形成され、その
平滑面120の後側に位置するように、前記摺接面11
9には嵌合凹部121が形成されている。そして、この
ストッパレバー114の嵌合凹部121内には、整列配
置された前記6本のホルダ9の内、最後尾のホルダ9の
搬送ピン109が上方より嵌め込まれている。
【0073】図32は本発明の一実施例である連続掲示
装置の搬送爪が後尾位置に位置した状態を示す部分拡大
側面図である。
【0074】そして、搬送用モータ75が特定方向に回
転して、両搬送チェーン87を図26において時計回り
に走行させると、先頭位置Xの両搬送爪103a,10
3bは、爪移動路100内を通過して前記ストッパレバ
ー114の位置に到達する。図32に示すように、この
とき、第1搬送爪103aは、ストッパレバー114の
平滑面120上に後方より当接して斜状に回動し、第2
搬送爪103bは、最後尾のホルダ9の搬送ピン109
に後方より当接する。以下、このときの両搬送爪103
a,103bの位置を、前記した先頭位置Xに対して後
尾位置Yという。本体5内の右側面には後尾位置検出セ
ンサ123が設置され、この検出センサ123は、両搬
送爪103a,103bが後尾位置Yにあるときに前記
位置検出用ドグ111を検出するように位置調整されて
いる。
【0075】また、搬送用モータ75が反対方向に回転
して、両搬送チェーン87を反時計回りに走行させる
と、後尾位置Yの両搬送爪103a,103bは、爪移
動路100内の上部を通過して、前記した先頭位置Xに
復帰する。
【0076】以下、両搬送爪103a,103bを先頭
位置Xから後尾位置Yに移動させるときの搬送用モータ
75の回転方向を正転とし、反対に、後尾位置Yから先
頭位置Xに移動させるときの搬送用モータ75の回転方
向を逆転とする。そして、後述するように、搬送用モー
タ75は正転及び逆転を交互に繰り返して、両搬送爪1
03a,103bを、図26に示す先頭位置Xと、図3
2に示す後尾位置Yとの2位置間で往復移動させるよう
になっている。
【0077】〈繰出機構〉次いで、前記ホルダ9と共に
搬送される枚葉掲示物4を後尾位置Yに繰り出すための
繰出機構の構造を説明する。
【0078】図20及び図24に示すように、前記本体
5内の右側後部には繰出用モータ124が設置され、そ
のモータ124の出力軸124aにセットボルト125
にて固定された駆動ギア126は、本体5内の最右側に
位置している。この駆動ギア126と前記駆動シャフト
71との間において、本体5の内側面には支軸127が
配設され、この支軸127は本体5の外側面よりビス1
28にて固定されている。支軸127には第1中間ギア
129が回転可能に支持されて、Eリング130にて離
脱を防止され、この第1中間ギア129は前記駆動ギア
126と噛合している。前記駆動シャフト71の右端に
は、前記駆動スプロケット83に隣接して第2中間ギア
131が回転可能に支持され、この第2中間ギア131
はEリング132にて軸方向の移動を規制されて、前記
第1中間ギア129と噛合している。また、前記繰出シ
ャフト67の右端には被動ギア133が割ピン134に
て固定され、この被動ギア133は前記第2中間ギア1
31と噛合している。
【0079】したがって、前記繰出用モータ124にて
駆動ギア126が回転駆動されると、第1中間ギア12
9と第2中間ギア131を介して被動ギア133と共に
繰出シャフト67が回転する。なお、このときの前記第
2中間ギア131は、駆動シャフト71に対して回転可
能に支持されている、換言すれば、第2中間ギア31の
支持に駆動シャフト71を利用しているだけであるた
め、繰出用モータ124の回転力が駆動シャフト71に
伝達されることはなく、前記したように駆動シャフト7
1は、搬送用モータ75の回転力を搬送チェーン87に
伝達する役割のみを果たす。
【0080】図20及び図21に示すように、前記繰出
シャフト67の中央付近には一対の駆動プーリ135が
所定間隔をおいて嵌め込まれ、両駆動プーリ135はセ
ットボルト136にて繰出シャフト67にそれぞれ固定
されている。また、両駆動プーリ135と対応するよう
に、前記駆動シャフト71には一対の被動プーリ137
が回転可能に嵌め込まれ、両被動プーリ137はそれぞ
れ一対のEリング139にて軸方向への移動を規制され
ている。対応する駆動プーリ135と被動プーリ137
とはタイミングベルト138にて連結され、このタイミ
ングベルト138と隣合うように、被動プーリ137の
外周には弾性を有するエラストマーからなる繰出駆動ロ
ーラ140が嵌合されている。
【0081】したがって、前記したように、繰出用モー
タ124にて繰出シャフト67が回転駆動されると、両
駆動プーリ135が一体で回転し、タイミングベルト1
38を介して被動プーリ137と共に繰出駆動ローラ1
40が回転する。なお、このときの繰出駆動ローラ14
0は、図21において、常に時計回りに回転駆動される
ようになっている。
【0082】図33は本発明の一実施例である連続掲示
装置の繰出レバーを示す図21のM−M線断面図であ
る。
【0083】図21及び図33に示すように、本体5内
の後部には、金属板からなる一対のブラケット141が
所定間隔をおいて立設され、両ブラケット141の前縁
に水平方向に立設された一対の支持ピン142には、そ
れぞれ後部案内ローラ143が回転可能に支持されてい
る。また、両ブラケット141の上部は、前記アッパカ
バー8の下側に位置して前方に延設され、その最前部に
はレバー軸144が支持されている。このレバー軸14
4には金属板からなる繰出レバー145の基端が回動可
能に支持され、繰出レバー145には水平方向に3本の
支持ピン146,147が設けられている。繰出レバー
145の最先端に位置する支持ピン146には、弾性を
有するエラストマーからなる繰出被動ローラ148が回
転可能に支持され、また、他の2本の支持ピン147に
は、それぞれ一対の上部案内ローラ149が回転可能に
支持されている。
【0084】前記レバー軸144には圧接ばね150が
巻回され、その圧接ばね150の一端は、ブラケット1
41の下面に当接し、他端は、繰出レバー145の上面
に当接している。その結果、繰出レバー145は、図2
1において常に時計回りに付勢され、前記繰出被動ロー
ラ148を繰出駆動ローラ140上に圧接させている。
また、本体5内の前部には、金属板からなる一対のブラ
ケット151が所定間隔をおいて設置され、両ブラケッ
ト151に水平方向に立設された支持ピン152には、
それぞれ前部案内ローラ153が回転可能に支持されて
いる。
【0085】図20及び図21に示すように、前記本体
5内の右側のブラケット141の後側には傾斜台154
が設置され、その傾斜台154上には、第1感振センサ
155が前方(電車の進行方向)に所定角度傾斜した状
態で固定されるとともに、第2感振センサ156が後方
(電車の反進行方向)に所定角度傾斜した状態で固定さ
れている。後述するように、これらの感振センサ15
5,156は、掲示装置1が設置された電車2,3が運
行中であるか否かを判定するためのものであり、前傾姿
勢の第1感振センサ155は、主に停車時の加速度を、
後傾姿勢の第2感振センサ156は、主に発車時の加速
度を検出するようになっている。
【0086】また、前記感振センサ155,156の左
側には温度センサ157が設置され、後述するように、
この温度センサ157は、作動中の掲示装置1の過熱の
有無を判定するために、掲示装置1内の温度を検出する
ものである。更に、温度センサ157の左側にはコント
ロールボックス158が設置され、その内部には掲示装
置1の動作を制御するための制御回路が収容されてい
る。
【0087】〈ホルダ〉次いで、前記ホルダ9の構造を
説明する。
【0088】図34は本発明の一実施例である連続掲示
装置のホルダを示す正面図、図35は本発明の一実施例
である連続掲示装置の枚葉掲示物保持状態に切り替えら
れたホルダを示す一部破断正面図、図36は本発明の一
実施例である連続掲示装置のホルダを示す側面図であ
る。
【0089】図に示すように、ホルダ9の吊下バー16
1の左右両端には、それぞれ小径の嵌合部161aが一
体形成され、その嵌合部161aの先端側には、より小
径の前記搬送ピン109が一体形成されている。両嵌合
部161aには左右より前記スペーサ部材122が嵌合
し、右側のスペーサ部材122には、下端が斜め上方に
折曲された掛止爪162が固定されている。また、両搬
送ピン109には左右より前記搬送ローラ108が回転
可能に嵌挿されて、Eリング163にて脱落を防止され
ている。そして、前記したように、両搬送ローラ108
は、前記ホルダ整列位置100aのガイド孔99aの内
周縁上に載せられ、その結果、吊下バー161が両ガイ
ド孔99a間に掛け渡されている。
【0090】図37は本発明の一実施例である連続掲示
装置におけるホルダのホルダ本体の軸着構造を示す図3
5のN−N線断面図、図38は本発明の一実施例である
連続掲示装置におけるホルダのホルダ本体の軸着構造を
示す部分斜視図、図39は本発明の一実施例である連続
掲示装置におけるホルダの掛止板の取付構造を示す図3
5のO−O線断面図である。
【0091】図に示すように、前記吊下バー161に
は、軸方向に移動可能に軸受パイプ164が嵌め込ま
れ、その軸受パイプ164の左側にはコイルばね165
が巻回されている。軸受パイプ164には一対の軸受片
164aが下方に向けて延設され、その軸受片164a
には、吊下バー161とほぼ同一長さを有するホルダ本
体166の左端が支軸167にて回動可能に軸着されて
いる。また、ホルダ本体166の右端には、掛止板16
8が後方よりビス168bにて固定され、この掛止板1
68に形成された段差部168aは、図35に示すよう
に、ホルダ本体166が上方に回動して吊下バー161
に重なり合ったとき(以下、単に『枚葉掲示物保持状
態』という)に、前記吊下バー161の掛止爪162に
掛止されるようになっている。なお、図35に示すよう
に、この枚葉掲示物保持状態では、ホルダ本体166の
ほぼ全体が本体5内に収容される。
【0092】図40は本発明の一実施例である連続掲示
装置におけるホルダのリンクの連結構造を示す図35の
P−P線断面図、図41は本発明の一実施例である連続
掲示装置の枚葉掲示物交換状態に切り替えられたホルダ
を示す一部破断正面図である。
【0093】図に示すように、前記吊下バー161の右
側には、金属板を折曲形成した凹状の軸受ブラケット1
69が下方より嵌め込まれて固着され、この軸受ブラケ
ット169に形成された長孔169aには、リンク17
0の一端が支軸171にて回動可能、かつ、長孔169
aの範囲内で左右に移動可能に連結されている。また、
このリンク170の他端はホルダ本体166の右側に支
軸172にて回動可能に連結されている。
【0094】そして、図35に示す枚葉掲示物保持状態
において、支軸171は長孔169a内の右側に位置
し、また、軸受パイプ164はコイルばね165を圧縮
させながら左方に僅かに移動する余地を残している。し
たがって、ホルダ本体166は、軸受パイプ164と共
に左方に僅かに移動するのを許容されており、その移動
に伴って前記掛止爪162による掛止板168の掛止が
解除されることになる。その結果、ホルダ本体166の
右側は、前記リンク170を反時計回りに回動させなが
ら自重で下降し、ホルダ本体166の左側は、軸受パイ
プ164に案内されながら吊下バー161に沿って右方
に移動する。そして、軸受パイプ164は吊下バー16
1上に溶接されたストッパ片173に当接して右方への
移動を規制され、その結果、図41に示すように、ホル
ダ本体166は軸受パイプ164の支軸167を中心と
して下方に回動して斜状の姿勢をとる(以下、単に『枚
葉掲示物交換状態』という)。なお、図41に示すよう
に、この枚葉掲示物交換状態では、ホルダ本体166の
ほぼ全体が本体5内から開口部5aを介して下方に突出
し、後述するように枚葉掲示物4の着脱が可能となる。
【0095】また、図41に示す枚葉掲示物交換状態
で、ホルダ本体166の右側が強制的に押し上げられる
と、それに伴ってリンク170が支軸171を中心とし
て時計回りに回動し、ホルダ本体166の左側は、前記
とは逆に、軸受パイプ164に案内されながら吊下バー
161に沿って左方に移動する。そして、この軸受パイ
プ164にて前記コイルばね165が圧縮され、ホルダ
本体166は吊下バー161に重なり合って再び掛止爪
162に掛止される。
【0096】図35、図37及び図38に示すように、
前記軸受パイプ164の支軸167には、ホルダ本体1
66と共に一対の外板174が回動可能に軸着され、両
外板174は支軸167より左側でスペーサ板175に
て結合されている。一方の外板174の左端は、直角に
折曲形成されて操作面174aを形成し、その操作面1
74aはホルダ本体166の左端面に対し所定間隔をお
いて相対向している。また、両外板174の右端にはそ
れぞれ上方に向くストッパ爪174bが一体形成され、
両ストッパ爪174bは前記吊下バー161の下部両側
に位置している。そして、これらの外板174とスペー
サ板175により規制レバー176が構成されている。
【0097】前記規制レバー176の両外板174間に
露出した支軸167には、規制ばね177が巻回され、
規制ばね177の一端は、スペーサ板175の右側に形
成された斜面175aに当接し、他端はホルダ本体16
6の上面に当接している。その結果、規制レバー176
は、規制ばね177にて常に反時計回りに付勢され、図
41に示す枚葉掲示物交換状態においては、吊下バー1
61上のストッパ片173に両ストッパ爪174bを掛
止させて、軸受パイプ164の左方への移動、つまり、
ホルダ9の枚葉掲示物保持状態への切換を規制するよう
になっている。また、ホルダ本体166の右側前面に
は、前記した検出プレート192が取り付けられ、この
検出プレート192は、図35に示す枚葉掲示物保持状
態では、ホルダ本体166と共に本体5内に収容され、
図41に示す枚葉掲示物交換状態では、ホルダ本体16
6と共に本体5の開口部5aを介して下方に突出するよ
うになっている。
【0098】一方、前記ホルダ本体166の左右方向全
体には、下方に開口する掛止保持溝178が形成されて
いる。掛止保持溝178の開口部には、前方に突出する
掛止突条178aが左右方向全体に形成され、また、掛
止保持溝178内において、掛止突条178aの対向面
の若干上側には、後方に突出する規制突条178bが左
右方向全体に形成されている。更に、掛止保持溝178
の左右両側はホルダ本体166より側方に向けてそれぞ
れ開放されている。また、ホルダ本体166の右端前面
には挿入切欠部179が形成されて、掛止保持溝178
の内壁が前方に露出している。
【0099】図35及び図39に示すように、前記掛止
保持溝178には枚葉掲示物4の上端が挿入され、この
上端は左右方向全体にわたり後側に折り返され、折返部
4aを形成している。掛止保持溝178内において、枚
葉掲示物4の折返部4aの下端は、前記掛止突条178
a上に当接して掛止され、また、枚葉掲示物4の上部前
面は前記規制突条178bに当接して、掛止突条178
aによる掛止が解除されるのを防止している。そして、
枚葉掲示物4の左端は、前記規制レバー176の操作面
174aを右方より押圧して、規制ばね177の付勢力
に抗して規制レバー176を時計回りに回動させるとと
もに、その操作面174aにより左方への移動が規制さ
れ、また、枚葉掲示物4の右端は、前記掛止爪162に
て右方向への移動が規制されている。
【0100】〈電気的構成〉次に、本実施例の連続掲示
装置の電気的構成を説明する。
【0101】図42は本発明の一実施例である連続掲示
装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0102】図に示すように、前記コントロールボック
ス158に収容された制御手段としての中央処理装置1
81(以下、単に『CPU』という)の入力側には、前
記電源スイッチ39、インターバル設定器52、先頭位
置検出センサ112、後尾位置検出センサ123、第1
感振センサ155、第2感振センサ156、温度センサ
157及びホルダセット検出センサ191がそれぞれ接
続され、また、出力側には、運転表示灯47、異常表示
灯48、搬送用モータ75及び繰出用モータ124がそ
れぞれ駆動回路182〜185を介して接続されてい
る。
【0103】また、CPU181にはリードオンリメモ
リ186(以下、単に『ROM』という)及びランダム
アクセスメモリ187(以下、単に『RAM』という)
が接続され、ROM186には掲示装置1に一連の掲示
動作を実行させるための各種プログラムが記憶され、C
PU181はこれらのプログラムに従って動作するよう
になっている。なお、RAM187はCPU181が実
行する処理データを一時的に記憶するようになってい
る。
【0104】更に、前記ROM186には、前記搬送機
構の動作が正常であるか否かを判定するための基準とな
る動作異常判定時間Tm2 、電車2,3が運行中である
か否かを判定するための基準となる車両運行判定時間T
m3 、ホルダ9のセット不良を判定するための基準とな
るセット不良判定時間Tm4 、及び掲示装置1の過熱の
有無を判定するための基準となる過熱判定温度Teが、
予め工場出荷時にそれぞれ記憶されている。なお、この
動作異常判定時間Tm2 、セット不良判定時間Tm4 及
び過熱判定温度Teは、任意の時間が設定可能であり、
仮に、動作異常判定時間Tm2 として15sec が、セッ
ト不良判定時間Tm4 として3sec が、過熱判定温度T
eとして80℃がそれぞれ設定されたものとする。ま
た、車両運行判定時間Tm3 は、5,10,20,30
sec 及び無限大のいずれかを選択的に設定可能であり、
仮に、この車両運行判定時間Tm3 として10min が設
定されたものとする。
【0105】〈枚葉掲示物装着手順〉次に、上記のよう
に構成された本実施例の連続掲示装置の各ホルダ9に枚
葉掲示物4を装着する場合を説明する。
【0106】図35に示すように、通常時のホルダ9は
枚葉掲示物保持状態にあり、吊下バー161の掛止爪1
62にてホルダ本体166の回動が規制され、ホルダ本
体166は掲示装置の本体5内に収容されている。そし
て、本体5の開口部5aを介してホルダ本体166の規
制レバー176の操作面174aを左方に押圧操作する
と、軸受パイプ164と共にホルダ本体166はコイル
ばね165を圧縮させながら左方に移動し、掛止板16
8の段差部168aに対する掛止爪162の掛止が解除
される。したがって、ホルダ本体166の右側は、前記
リンク170を反時計回りに回動させながら自重で下降
し、ホルダ本体166の左側は、軸受パイプ164に案
内されながら吊下バー161に沿って右方に移動する。
その結果、吊下バー161のストッパ片173に規制レ
バー176のストッパ爪174bが掛止されて、ホルダ
本体166の左方への移動が規制され、ホルダ9は、図
41に実線で示す枚葉掲示物交換状態に切り替えられ
て、そのホルダ本体166が本体5より下方に突出す
る。
【0107】この枚葉掲示物交換状態において、ホルダ
本体166の掛止保持溝178の右端は右方に開放され
ている。そして、掛止保持溝178内に枚葉掲示物4を
挿入する際には、図41に仮想線で示すように、まず、
予め上端を折返した枚葉掲示物4の左側を、前方より挿
入切欠部179を介して掛止保持溝178の内壁に押し
当てる。よって、この枚葉掲示物4は前後方向に位置決
めされるとともに、折返された上端が掛止突条178a
上に当接して、上下方向にも位置決めされる。この状態
で枚葉掲示物4を左方にスライドさせると、その上端は
次第に掛止保持溝178内に挿入される。
【0108】このときのホルダ本体166には、枚葉掲
示物4の挿入抵抗により左方への力が加えられるが、前
記したように、ストッパ爪174bがストッパ片173
に掛止されて、ホルダ本体166の左方への移動が規制
されているため、ホルダ本体166を保持することな
く、容易に枚葉掲示物4を挿入可能となる。
【0109】そして、掛止保持溝178内に枚葉掲示物
4が完全に挿入された時点で、その枚葉掲示物4の左端
にて前記規制レバー176の操作面174aが押圧操作
され、規制ばね177の付勢力に抗して規制レバー17
6が時計回りに回動される。その結果、吊下バー161
のストッパ片173に掛止されていたストッパ爪174
bが解除され、この状態でホルダ本体166の右側を強
制的に押し上げると、リンク170を時計回りに回動さ
せながら、ホルダ本体166の左側が吊下バー161に
沿って左方に移動して、軸受パイプ164にてコイルば
ね165が圧縮される。その結果、ホルダ本体166は
本体5内に収容され、吊下バー161に重なり合って掛
止爪162にて掛止・保持され、再び、図35に示す枚
葉掲示物保持状態に切り替えられる。
【0110】また、前記した枚葉掲示物4の装着作業の
みならず、枚葉掲示物4の取外作業や交換作業も同様の
手順で実施される。即ち、枚葉掲示物保持状態のホルダ
9は、一旦枚葉掲示物交換状態に切り替えられ、枚葉掲
示物4の取外または交換が行なわれた後に、再び枚葉掲
示物保持状態に切り替えられる。
【0111】〈動作〉次に、上記のように構成された本
実施例の連続掲示装置の動作を説明する。
【0112】図43は本発明の一実施例である連続掲示
装置の搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す動作説明
図、図44は本発明の一実施例である連続掲示装置の搬
送爪の搬送開始時を示す動作説明図、図45は本発明の
一実施例である連続掲示装置の搬送爪の搬送途中を示す
動作説明図、図46は本発明の一実施例である連続掲示
装置の搬送爪の繰出被動ローラ通過時を示す動作説明
図、図47は本発明の一実施例である連続掲示装置の搬
送爪の後尾位置到達直前を示す動作説明図、図48は本
発明の一実施例である連続掲示装置の搬送爪の後尾位置
到達直前を示す部分拡大側面図、図49は本発明の一実
施例である連続掲示装置の搬送爪の後尾位置到達時を示
す動作説明図、図50は本発明の一実施例である連続掲
示装置の枚葉掲示物繰出時を示す動作説明図、図51は
本発明の一実施例である連続掲示装置の搬送爪の反転開
始時を示す動作説明図、図52は本発明の一実施例であ
る連続掲示装置の搬送爪の先頭位置到達直前を示す動作
説明図、図60は本発明の一実施例である連続掲示装置
のホルダのセットが正常なときの搬送状態を示す動作説
明図、図61は本発明の一実施例である連続掲示装置の
ホルダのセットが不良なときの搬送状態を示す動作説明
図である。
【0113】さて、図26及び図43は第1搬送爪10
3aと第2搬送爪103bが先頭位置Xに位置した状態
を示すもので、このときの第1搬送爪103aは、先頭
のホルダ9の搬送ピン109に前方より当接し、その基
端側の当接部107aをブラケット101aの一側に当
接させた直立姿勢に保持されており、また、第2搬送爪
103bは、先頭より2番目のホルダ9の搬送ピン10
9に前方より当接して、開放ばね104bを橈ませなが
ら斜状に回動している。そして、各ホルダ9はそれぞれ
枚葉掲示物保持状態に切り替えられて枚葉掲示物4を吊
下し、その先頭のホルダ9に吊下された枚葉掲示物4の
前側の掲示面、及び最後尾のホルダ9に吊下された枚葉
掲示物4の後側の掲示面が、電車2内の乗客にそれぞれ
掲示されている。
【0114】今、搬送用モータ75が正転を開始する
と、図22に示すように、駆動ギア76、中間ギア7
9、被動ギア81と共に駆動シャフト71が回転して、
搬送チェーン87が時計回りに走行し、図44に示すよ
うに、両搬送爪103a,103bが爪移動路100内
を被動スプロケット85に沿って前方(図において左
方)に移動し始める。その結果、第1搬送爪103aが
先頭のホルダ9の搬送ピン109より離間するととも
に、第2搬送爪103bが開放ばね104bの付勢力で
直立姿勢に回動して、後方(図において右方)より前記
搬送ピン109を補足し、先頭のホルダ9は、前記ガイ
ド孔99aの内周縁上で搬送ローラ108を転動させな
がら搬送され始める。
【0115】そして、図60に示すように、搬送され始
めたホルダ9は僅かな時間でホルダセット検出センサ1
91の位置まで到達し、そのホルダセット検出センサ1
91にてホルダ9の検出プレート192が検出される。
ここで、前記セット不良判定時間Tm4 として設定され
た3sec は、ホルダ9の搬送開始からホルダセット検出
センサ191に到達するまでの所要時間より十分に長い
時間として設定されたものである。つまり、通常のホル
ダセット検出センサ191は、ホルダ9の搬送が開始さ
れてセット不良判定時間Tm4 が経過する以前に、検出
プレート192を検出することになる。
【0116】その後、図45に示すように、両搬送爪1
03a,103bは爪移動路100内を後方に移動し、
その第2搬送爪103bに補足された先頭のホルダ9
は、ホルダ搬送路74内で前記各軸受部材59の上面を
摺接しながら後方に移動する。また、搬送時において、
先頭のホルダ9に保持された枚葉掲示物4は、ホルダ9
に追従してホルダ搬送路74内を移動し、その枚葉掲示
物4の一側は本体5内の前部案内ローラ153にて案内
される。そして、先頭の枚葉掲示物4がホルダ搬送路7
4内に引き込まれることで、先頭より2番目の枚葉掲示
物4の前側の掲示面が露出して、乗客に掲示されること
になる。
【0117】図46に示すように、繰出レバー145の
位置に到達した先頭のホルダ9は、繰出被動ローラ14
8を押圧し、繰出レバー145を反時計回りに回動させ
ながら、繰出駆動ローラ140から繰出被動ローラ14
8を一時的に離間させて、両ローラ145,148間を
通過する。その後、両ローラ145,148は再び接近
し、ホルダ9に追従する枚葉掲示物4を挟持する。図4
7及び図48に示すように、先頭のホルダ9はホルダ搬
送路74内をさらに移動し、両搬送爪103a,103
bが後尾位置Yの直前に到達したときには、ホルダ9の
搬送ピン109がストッパレバー114の摺接縁119
上を摺接する。このとき、ホルダ9が搬送チェーン87
にて内周側、つまり上方への移動を規制されていること
から、その搬送ピン109にてストッパレバー114が
押圧され、レバー軸113を中心として僅かに下方に回
動する。同時に、先頭のホルダ9のスペーサ部材122
は、最後尾のホルダ9のスペーサ部材122に後方から
押圧し、その結果、ホルダ整列位置100aの他のホル
ダ9は、ガイド孔99aの内周縁上で、搬送ローラ10
8を転動させながらそれぞれ1個分前方に移動する。
【0118】そして、図32及び図49に示すように、
両搬送爪103a,103bが後尾位置Yに到達したと
き、先頭のホルダ9の搬送ピン109はストッパレバー
114の嵌合凹部121上まで移動しており、ストッパ
レバー114はストッパばね116の付勢力で上方に回
動して、その嵌合凹部121内に搬送ピン109を嵌め
込んで移動を規制する。また、このときの第1搬送爪1
03aは、ストッパレバー114の平滑面120にて上
方に押し上げられて斜状の姿勢をとり、第2搬送爪10
3bは、後方より搬送ピン109に当接する。更に、こ
のとき、後尾位置検出センサ123は位置検出用ドグ1
11にてオンされ、そのオン信号が前記CPU181に
入力される。
【0119】また、前記した搬送用モータ75の正転と
同時に、繰出用モータ124が駆動を開始し、その結
果、図22及び24に示すように、駆動ギア126、第
1中間ギア129、第2中間ギア131及び被動ギア1
33を介して繰出シャフト67が回転し、更に、駆動プ
ーリ135、タイミングベルト138、被動プーリ13
7を介して繰出駆動ローラ140が時計回りに回転す
る。故に、図50に示すように、繰出駆動ローラ140
と繰出被動ローラ148との間に挟持された枚葉掲示物
4が後尾位置Yへと繰り出され、図51に示すように、
最後尾の枚葉掲示物4の後側に吊下される。その結果、
この最後尾の枚葉掲示物4に代えて、搬送されてきた先
頭の枚葉掲示物4の後側の掲示面が露出して、乗客に掲
示されることになる。
【0120】更に、前記したように、両搬送爪103
a,103bが後尾位置Yに到達すると、前記搬送用モ
ータ75は一旦停止した後に逆転を開始し、その結果、
図51に示すように、搬送チェーン87が反時計回りに
走行を開始する。したがって、搬送チェーン87と共に
両搬送爪103a,103bは爪移動路100内を後方
(図において右方)に移動し始め、その第2搬送爪10
3bは、ストッパレバー114の嵌合凹部121内に位
置する最後尾のホルダ9、つまり搬送を完了したホルダ
9の搬送ピン109より離間して、逃げ凹部118内を
後方に移動し、また、第1搬送爪103aは、ストッパ
レバー114の平滑面120上を摺接しながら、嵌合凹
部121内の搬送ピン109を掛止することなく、その
搬送ピン109上を乗り越えて後方に移動する。
【0121】そして、図52に示すように、両搬送爪1
03a,103bが先頭位置Xに到達する直前において
は、第2搬送爪103bが先頭のホルダ9の搬送ピン1
09に前方より当接し、開放ばね104bの付勢力に抗
して斜状に回動しながら、その搬送ピン109上を乗り
越える。その結果、図43に示すように、両搬送爪10
3a,103bは先頭位置Xに復帰し、先頭位置検出セ
ンサ112が位置検出用ドグ111にオンされると、そ
のオン信号がCPU181に入力されて、搬送用モータ
75が停止する。
【0122】以上のように、搬送用モータ75の正転及
び逆転により、先頭のホルダ9が最後尾に搬送され、こ
の動作が所定のインターバルで反復して繰り返されて、
乗客に掲示される枚葉掲示物4が順次入れ替えられる。
【0123】一方、例えば、先頭のホルダ9が、枚葉掲
示物4の着脱のために枚葉掲示物交換状態に切り替えら
れ、その後、枚葉掲示物保持状態に復帰されずに搬送が
開始された場合には、図61に示すように、下方に突出
したホルダ本体166が本体5の開口部5aに干渉し
て、先頭のホルダ9の搬送を妨害することになる。そし
て、このときには、ホルダ本体166と共に検出プレー
ト192も本体5内から下方に突出しているため、先頭
のホルダ9がホルダセット検出センサ191の位置まで
到達しても、そのホルダセット検出センサ191にて検
出プレート192は検出されず、後述するように、その
検出信号を入力したCPU181にて搬送動作が中止さ
れる。
【0124】〈制御内容〉次に、上記のように構成され
た本実施例の連続掲示装置のCPU181の制御内容を
説明する。
【0125】図53は本発明の一実施例である連続掲示
装置のCPUが実行するメインルーチンを示すフローチ
ャート、図54は本発明の一実施例である連続掲示装置
のCPUが実行する初期位置調整ルーチンを示すフロー
チャート、図55は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する反転ルーチンを示すフローチャー
ト、図56は本発明の一実施例である連続掲示装置のC
PUが実行する搬送・反転ルーチンを示すフローチャー
ト、図57は本発明の一実施例である連続掲示装置のC
PUが実行する車両運行中判定ルーチンを示すフローチ
ャート、図58は本発明の一実施例である連続掲示装置
のCPUが実行するホルダ送りルーチンを示すフローチ
ャート、図59は本発明の一実施例である連続掲示装置
のCPUが実行する搬送・反転・セット確認ルーチンを
示すフローチャートである。
【0126】図53のメインルーチンは、掲示装置1の
電源接続と同時に動作する。
【0127】図に示すように、CPU181はステップ
S1で初期化し、全フラグ及び使用するメモリをクリア
するとともに、前記インターバル設定器52にて設定さ
れたインターバル時間Tm1 、前記ROM186に記憶
された動作異常判定時間Tm2 、車両運行判定時間Tm
3 、及び過熱判定温度Teをそれぞれ読み出して、ステ
ップS2で電源スイッチ39が投入操作されるのを待
つ。そして、前記したように、操作杆44にて電源スイ
ッチ39が投入操作されると、ステップS3で運転表示
灯47を点灯させ、ステップS4で初期位置調整ルーチ
ンを実行する。
【0128】初期位置調整ルーチンがコールされると、
図54に示すように、CPU181はステップS11で
前記温度センサ157の検出値に基づいて、掲示装置1
内の温度が前記過熱判定温度Teとして設定された80
℃以下か否かを判定する。そして、例えば、掲示装置1
の連続運転による自己発熱、或いは天井裏の周囲温度の
上昇による受熱等が原因で、掲示装置1内の温度が80
℃を越えているときには、80℃以下まで温度が低下す
るまで待機する。したがって、ステップS12以降の処
理は実行されず、掲示装置1は停止状態に保持され、過
熱状態での運転による故障が未然に防止される。
【0129】また、掲示装置1内が当初から80℃以下
であったり、或いは前記した待機により80℃まで低下
したときには、ステップS12に移行して、前記先頭位
置検出センサ112がオン状態か否かを判定し、オン状
態のときには、図43に示すように、前記両搬送爪10
3a,103bが先頭位置Xにあるとして、この初期位
置調整ルーチンの処理を終了する。また、先頭位置検出
センサ112がオフ状態のときには、ステップS13に
移行して、前記後尾位置検出センサ123がオン状態か
否かを判定し、オン状態のときには、図49に示すよう
に、両搬送爪103a,103bが後尾位置Yにあると
して、ステップS14で反転ルーチンを実行した後に、
初期位置調整ルーチンを終了する。
【0130】なお、このように両搬送爪103a,10
3bが後尾位置Yにある場合は、ホルダ9を後尾位置Y
まで搬送した直後に、掲示装置1が停止した場合が考え
られ、図49に示すように、このときのホルダ9に保持
された枚葉掲示物4は、ホルダ搬送路74内に残留して
繰出駆動ローラ140と繰出被動ローラ148に挟持さ
れた状態にある。
【0131】反転ルーチンがコールされると、図55に
示すように、CPU181はステップS21で前記搬送
用モータ75の逆転を開始する。その結果、図51に示
すように、搬送チェーン87が反時計回りに走行を開始
し、両搬送爪103a,103bは、最後尾のホルダ9
をその位置に残した状態で、爪移動路100内を先頭位
置Xへと移動する。そして、図52に示すように、第2
搬送爪103bが先頭のホルダ9の搬送ピン109上を
乗り越え、図43に示すように、両搬送爪103a,1
03bは先頭位置Xに復帰して、位置検出用ドグ111
にて先頭位置検出センサ112がオン操作される。
【0132】また、CPU181は前記ステップS21
で繰出用モータ124の駆動を開始する。その結果、繰
出駆動ローラ140が回転し、図50に示すように、こ
の繰出駆動ローラ140と前記繰出被動ローラ148と
の間に挟持された枚葉掲示物4は、後尾位置Yへと繰り
出されて他の枚葉掲示物4と同様に吊下され、その後側
の掲示面が乗客に掲示される。
【0133】そして、CPU181はステップS22で
前記動作異常判定時間Tm2 として設定された15sec
が経過する以前に、ステップS23で前記先頭位置検出
センサ112がオンしたときには、両搬送爪103a,
103bが正常に先頭位置Xに復帰したとして、ステッ
プS24に移行する。また、15sec が経過しても先頭
位置検出センサ112がオンしないときには、ステップ
S25で運転表示灯47を消灯するとともに、異常表示
灯48を点灯させて全ての処理を終了する。即ち、動作
異常判定時間Tm2 として設定された15sec は、搬送
爪103a,103bが後尾位置Yから先頭位置Xに、
または先頭位置Xから後尾位置Yに移動する所要時間よ
り十分に長く設定されており、この判定時間Tm2 が経
過しても搬送爪103a,103bが先頭位置Xに到達
しないのは、例えば、搬送用モータ75の故障や、異物
による搬送機構の動作妨害等が発生して、以降の正常な
動作が望めないこと推測される。したがって、この場合
は、ステップS22の処理で自動的に掲示装置1の運転
が打ち切られることになる。
【0134】そして、搬送爪103a,103bが正常
に先頭位置Xに復帰したときには、ステップS24で搬
送用モータ75を停止させ、ステップS26で、前記ス
テップS13で後尾位置検出センサ123のオン状態を
判定してから8sec が経過したか否かを判定する。この
ステップS26で8sec が経過すると、ステップS27
で繰出用モータ124を停止させて、この反転ルーチン
を終了する。その結果、この反転ルーチンが実行される
ことで、後尾位置Yに位置していた搬送爪103a,1
03bは、先頭位置Xに復帰されることになる。
【0135】一方、図54に示す初期位置調整ルーチン
において、ステップS13で後尾位置検出センサ123
がオフ状態であるときには、例えば、図45に示すよう
に、両搬送爪103a,103bが先頭位置Xと後尾位
置Yの中間に位置しているとして、ステップS15で搬
送・反転ルーチンを実行した後に、初期位置調整ルーチ
ンを終了する。なお、このように両搬送爪103a,1
03bが先頭位置Xと後尾位置Yの中間に位置している
場合は、ホルダ9を後尾位置Yに搬送途中で、掲示装置
1が停止された場合が考えられ、このときの枚葉掲示物
4は、その上端がホルダ搬送路74内に進入した状態に
ある。
【0136】搬送・反転ルーチンがコールされると、図
56に示すように、CPU181はステップS31で前
記搬送用モータ75の正転を開始する。その結果、図4
5において時計回りに搬送チェーン87が走行を開始
し、第2搬送爪103bはホルダ9を補足して爪移動路
100内を後方に移動する。そして、そのホルダ9は、
図46に示すように、繰出駆動ローラ140と繰出被動
ローラ148との間を通過し、更に、図47及び図48
に示すように、ストッパレバー114を下方に回動させ
ながら、ホルダ整列位置100aの他のホルダ9を押圧
して1個分前方に移動させる。そして、図49に示すよ
うに、両搬送爪103a,103bが後尾位置Yに到達
すると、ホルダ9の搬送ピン109はストッパレバー1
14の嵌合凹部121に嵌まり込み、位置検出用ドグ1
11にて後尾位置検出センサ123がオン操作される。
【0137】また、CPU181は前記ステップS31
で繰出用モータ124の駆動を開始する。その結果、繰
出駆動ローラ140が回転し、図50に示すように、こ
の繰出駆動ローラ140と前記繰出被動ローラ148と
の間に挟持された枚葉掲示物4は、後尾位置Yへと繰り
出されて他の枚葉掲示物4と同様に吊下され、その後側
の掲示面が乗客に掲示される。
【0138】そして、CPU181はステップS32で
前記動作異常判定時間Tm2 として設定された15sec
が経過する以前に、ステップS33で前記後尾位置検出
センサ123がオンしたときには、両搬送爪103a,
103bが正常に後尾位置Yに到達したとして、ステッ
プS34に移行し、また、15sec が経過しても後尾位
置検出センサ123がオンしないときには、何らかの異
常により以降の正常な動作が望めないとして、ステップ
S35で運転表示灯47を消灯するとともに、異常表示
灯48を点灯させて全ての処理を終了する。
【0139】搬送爪103a,103bが正常に後尾位
置Yに到達したときには、ステップS34で搬送用モー
タ75を停止し、ステップS36で1sec 待機し、ステ
ップS37で搬送用モータ75の逆転を開始する。した
がって、前記した反転ルーチンと同様の動作が行なわ
れ、図51に示すように、搬送チェーン87が反時計回
りに走行し始め、ストッパレバー114に保持された最
後尾のホルダ9をその位置に残した状態で、両搬送爪1
03a,103bを先頭位置Xへと移動させ、図43に
示すように、両搬送爪103a,103bが先頭位置X
に復帰して、位置検出用ドグ11にて先頭位置検出セン
サ112がオン操作される。
【0140】そして、CPU181はステップS38及
びステップS39で、動作異常判定時間Tm2 である1
5sec の経過前に先頭位置検出センサ112がオンした
ときには、搬送爪103a,103bが正常に先頭位置
Xに到達したとして、ステップS40に移行し、また、
15sec が経過しても先頭位置検出センサ112がオン
しないときには、何らかの異常が生じたとして、ステッ
プS35で運転表示灯47を消灯するとともに、異常表
示灯48を点灯させて全ての処理を終了する。更に、ス
テップS40で搬送用モータ75を停止し、ステップS
41で、前記ステップS33で後尾位置検出センサ12
3のオン状態を判定してから8sec 経過すると、ステッ
プS42で繰出用モータ124を停止させて、この搬送
・反転ルーチンを終了する。その結果、この搬送・反転
ルーチンが実行されることで、先頭位置Xと後尾位置Y
の中間に位置していた搬送爪103a,103bは、ホ
ルダ9を後尾位置Yに搬送した後に、先頭位置Xに復帰
されることになる。
【0141】以上のように、初期位置調整ルーチンの終
了時には、電源スイッチ39の投入時の位置に拘わら
ず、両搬送爪103a,103bは常に先頭位置Xに復
帰される。そして、CPU181は図53に示すメイン
ルーチンのステップS5に移行して、車両運行中判定ル
ーチンを実行する。
【0142】車両運行中判定ルーチンがコールされる
と、図57に示すように、CPU181はステップS5
1及びステップS52で前記第1感振センサ155また
は第2感振センサ156が動作しているか否か、つま
り、電車2,3の停車時の加速度や発車時の加速度を検
出しているか否かを判定し、いずれかの感振センサ15
5,156が加速度を検出しているときには、ステップ
S53で車両運行中フラグをセットする。また、ステッ
プS51及びステップS52でいずれの感振センサ15
5,156も加速度を検出せず、ステップS54で車両
運行判定時間Tm3として設定された10min が経過し
たときには、ステップS55に移行して車両運行中フラ
グをクリアする。
【0143】ここで、通常の電車2,3の各駅での停車
時間、及び駅から駅までの走行時間は、共に10min よ
り短時間であるため、電車2,3が運行している限り、
10min より短い周期で発車と停車が繰り返されて、そ
れらの加速度を感振センサ155,156が検出し、そ
の結果、車両運行中フラグがセット状態に保持されるこ
とになる。そして、その日の運行を終了して電車2,3
が車庫に納車されたとき等には、10min 経過しても両
感振センサ155,156が加速度を検出しないことか
ら、車両運行中フラグがクリアされ、更に、翌日に運行
が再開されると、車両運行中フラグが再びセットされる
ことになる。
【0144】そして、CPU181は図53に示すメイ
ンルーチンのステップS6に移行して、前記車両運行中
フラグがセットされているか否かを判定し、セットされ
ていないとき、つまり、前記したように電車2,3が車
庫に納車されている等、枚葉掲示物掲示の必要がないと
きには、電車2,3が運行を再開して車両運行中フラグ
がセットされるまで待機し、フラグがセットされると、
ステップS7に移行して、枚葉掲示物送りルーチンを実
行する。したがって、本実施例の掲示装置1では、仮
に、前記電源スイッチ39が投入状態で放置されたとし
ても、電車2,3が運行していないときには、自動的に
その運転が中断されることになる。
【0145】枚葉掲示物送りルーチンがコールされる
と、図58に示すように、CPU181はステップS6
1で、前記ステップS11と同様に、掲示装置1内の温
度が過熱判定温度Teである80℃以下か否かを判定
し、80℃以下で正常なときにはステップS62に移行
する。そして、このステップS62で前記インターバル
時間Tm1 として設定された30sec が経過するまで待
機し、30sec が経過すると、ステップS63で図59
に示す搬送・反転・セット確認ルーチンを実行した後
に、このホルダ送りルーチンを終了する。なお、この時
点の搬送爪103a,103bは、図43に示すよう
に、前記初期位置調整ルーチンによって事前に先頭位置
Xまで移動されている。
【0146】以下、搬送・反転・セット確認ルーチンを
説明するが、その制御内容は、前記した搬送・反転ルー
チンの制御内容と部分的に同一であるため、同一箇所
は、同一のステップS番号を付して説明を省略し、相違
点を重点的に説明する。
【0147】搬送・反転・セット確認ルーチンがコール
されると、図59に示すように、CPU181はステッ
プS31で前記搬送用モータ75の正転を開始し、その
結果、先頭のホルダ9は第2搬送爪103bに補足され
て搬送され始める。そして、ステップS71及びステッ
プS72で前記セット不良判定時間Tm4 として設定さ
れた3sec が経過する以前に、前記ホルダセット検出セ
ンサ191がホルダ9の検出プレート192を検出した
ときには、図60に示すように、先頭のホルダ9が枚葉
掲示物保持状態に切り替えられている、つまり、ホルダ
9のセットが正常で、搬送を継続可能であるとして、ス
テップS32に移行する。その後、前記した搬送・反転
ルーチンと同様に、ステップS32からステップS42
の処理で、先頭のホルダ9を最後尾まで搬送した後に、
搬送爪103a,103bを先頭位置Xに復帰させる。
その結果、先頭より2番目の枚葉掲示物4の前側の掲示
面が露出するとともに、最後尾に搬送された先頭の枚葉
掲示物4の後側の掲示面が露出し、それぞれ乗客に掲示
される。
【0148】この搬送・反転・セット確認ルーチンが終
了すると、CPU181は図53に示すメインルーチン
のステップS8に移行して、電源スイッチ39が遮断操
作されたか否かを判定し、遮断操作されないときにはス
テップS6に戻り、再び前記した場合と同じくステップ
S6以降の処理を実行し、また、電源スイッチ39が遮
断操作されたときには、ステップS9で運転表示灯47
を消灯させて、全ての処理を終了する。
【0149】このように、図53に示すメインルーチン
のステップS8で電源スイッチ39が投入されている間
は、ステップS7のホルダ送りルーチンが繰り返して実
行され、その結果、図58のステップS63で、搬送・
反転ルーチンがインターバル時間Tm1 である30sec
毎に反復して実行される。故に、30sec 毎に、先頭の
ホルダ9が順次最後尾まで搬送されて、乗客に掲示され
る枚葉掲示物4が自動的に入れ替えられる。
【0150】一方、前記した搬送・反転・セット確認ル
ーチンのステップS71及びステップS72で前記セッ
ト不良判定時間Tm4 として設定された3sec が経過し
たにも拘わらず(先頭のホルダ9がホルダセット検出セ
ンサ191の位置まで到達していると推定されるにも拘
わらず)、前記ホルダセット検出センサ191がホルダ
9の検出プレート192を検出しないときには、図61
に示すように、先頭のホルダ9が枚葉掲示物保持状態に
切り替えられていない、つまり、ホルダ9のセットが不
良であるとして、ステップS73に移行する。
【0151】前記したように、このときのホルダ9は、
下方に突出したホルダ本体166を本体5の開口部5a
に干渉させているため、その搬送を継続できない状態に
ある。そして、CPU181はステップS73で搬送用
モータ75の逆転を開始するとともに、繰出用モータ1
24を停止し、その結果、搬送途中の先頭のホルダ9
は、先頭位置Xへと移動を開始する。更に、ステップS
74で先頭位置検出センサ112がオンしたときには、
両搬送爪103a,103bが先頭位置Xに復帰して、
ホルダ9が先頭、つまり、搬送開始位置に復帰したとし
て、ステップS35で運転表示灯47を消灯するととも
に、異常表示灯48を点灯させて全ての処理を終了す
る。
【0152】なお、このようにホルダ9がセット不良で
あったり、或いは、前記したように搬送用モータ75の
動作時間が異常に長かったりして、非常停止した掲示装
置1を起動させるには、電源スイッチ39を遮断操作し
た後に、再び投入操作する。その結果、CPU181
は、図53に示すメインルーチンのステップS2で電源
スイッチ39の投入操作を判定し、ステップS3以降の
処理を実行する。
【0153】以上のように、本実施例の掲示装置1で
は、搬送を開始した先頭のホルダ9が枚葉掲示物交換状
態にあるときには、搬送用モータ75を停止させて、そ
の搬送動作を自動的に中止する。したがって、例えば、
枚葉掲示物4を着脱するために枚葉掲示物交換状態に切
り替えたホルダを、枚葉掲示物保持位置に復帰させるの
を忘れて、その状態で掲示装置1を稼働させた場合で
も、自動的に搬送動作が中止されることになる。その結
果、搬送用モータ75の駆動力により、本体5の開口部
5aに干渉しているホルダ本体166が破損したり、或
いは、搬送抵抗によって搬送チェーン87や搬送爪10
3a,103bが破損したりするのが未然に防止され
る。
【0154】また、搬送用モータ75を逆転させて、搬
送途中のホルダ9を自動的に搬送開始位置である先頭に
復帰させるため、その後に、ホルダ9を枚葉掲示物保持
位置に切り替えて、電源スイッチ39の投入操作するだ
けで、簡単かつ迅速に掲示装置1の稼働を再開させるこ
とが可能となる。
【0155】このように、上記実施例の連続掲示装置
は、本体5内で整列して、本体5の開口部5aから外部
に枚葉掲示物4を吊下して掲示する枚葉掲示物保持状態
と、前記枚葉掲示物4を着脱すべく、そのホルダ本体1
66を前記開口部5aから下方に突出した枚葉掲示物交
換状態との間で切換可能な複数のホルダ9と、前記本体
5内で、枚葉掲示物保持状態のホルダ9を搬送して整列
順序を入れ替え、掲示される枚葉掲示物4を変更する搬
送チェーン87及び搬送爪103a,103bと、前記
各ホルダ9のホルダ本体166にそれぞれ設けられ、枚
葉掲示物交換状態のときに、ホルダ本体166と共に本
体5内から下方に突出する検出プレート192と、前記
本体5内において、前記ホルダ9が搬送されるホルダ搬
送路74の前側に設けられ、搬送中のホルダ9の検出プ
レート192を検出するホルダセット検出センサ191
と、前記搬送チェーン87及び搬送爪103a,103
bによるホルダ9の搬送動作を制御するとともに、ホル
ダ9の搬送を開始してから、予めセット不良判定時間T
m4 として設定された3sec が経過したにも拘わらず、
ホルダセット検出センサ191にて検出プレート192
が検出されないときに、前記搬送チェーン87及び搬送
爪103a,103bの搬送動作を中止するとともに、
その駆動源である搬送用モータ75を逆転させて、ホル
ダ9を搬送開始位置の先頭に復帰させるCPU181と
を具備している。
【0156】したがって、本来、枚葉掲示物保持状態で
搬送されるべきホルダ9が、人為的なミスで枚葉掲示物
交換状態のまま搬送されてしまった場合でも、その搬送
動作をCPU181にて自動的に中止させることができ
る。その結果、搬送用モータ75の駆動力によるホルダ
本体166、或いは、搬送チェーン87や搬送爪103
a,103b等の破損を未然に防止して、常に確実に掲
示装置1を稼働させることができ、ひいては、その信頼
性を大幅に向上させることができる。
【0157】また、搬送の中止後、搬送途中のホルダ9
を自動的に搬送開始位置に復帰させるため、ホルダ9を
枚葉掲示物保持位置に切り替えて、電源スイッチ39の
投入操作するだけで、簡単かつ迅速に掲示装置1の稼働
を再開させることができる。故に、このようなトラブル
が発生した場合でも、僅かな手数で対処することがで
き、掲示装置1の保守性を向上させることができる。
【0158】ところで、上記実施例は、電車2,3の天
井2a,3aに設置される掲示装置1として具体化した
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、複数の枚葉掲示物4を順次掲示する掲示装置
であれば、その設置場所は限定されない。したがって、
例えば、銀行や駅等の建築物内の天井に設置する掲示装
置に具体化したり、或いは、天井2a,3aではなく、
壁面や床上に設置する掲示装置に具体化したりすること
も可能である。
【0159】また、上記実施例のホルダは、吊下バー1
61に対しホルダ本体166を回動させて、本体5の開
口部5aから下方に突出させる6本のホルダ9として構
成されているが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、本体5内に整列配置されて、そ
の開口部5aを介して下方に突出して枚葉掲示物4を着
脱可能なものであればよい。したがって、例えば、吊下
バー161に対しホルダ本体166を昇降可能に設け
て、その昇降動作に伴って開口部5aから下方に突出さ
せるように構成したり、或いは、その本数を4本や10
本に変更したりして構成することも可能である。
【0160】更に、上記実施例の搬送手段は、同期走行
する一対の搬送チェーン87と、その搬送チェーン87
の走行に伴ってホルダ9の両端を補足する第1搬送爪1
03a及び第2搬送爪103bとして構成されている
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、ホルダ9の整列順序を入れ替えて、掲示され
る枚葉掲示物4を変更可能なものであればよい。したが
って、例えば、第1搬送爪103aを省略して、搬送チ
ェーン87の走行により第2搬送爪103bのみでホル
ダ9を搬送するように構成することも可能である。
【0161】一方、上記実施例の本体は、下面にグリル
6が固定されるとともに、下方よりロアカバー7にて覆
われた本体5として構成されているが、本発明を実施す
る場合には、これに限定されるものではなく、内部にホ
ルダ9を整列配置して、開口部5aを介して枚葉掲示物
4を吊下するとともに、ホルダ9が枚葉掲示物交換状態
に切り替えられたときに、そのホルダ本体166を開口
部5aを介して下方に突出可能なものであればよい。し
たがって、例えば、前記したグリル6とロアカバー7を
省略することも可能である。
【0162】また、上記実施例の被検出体は、ホルダ本
体166に設けられた検出プレート192として構成さ
れているが、本発明を実施する場合には、これに限定さ
れるものではなく、搬送中のホルダ9が枚葉掲示物保持
位置のときには、ホルダセット検出センサ191にて検
出可能であり、かつ、枚葉掲示物交換位置のときには、
本体5の外部に位置して検出不能なものであればよい。
【0163】更に、上記実施例の検出手段は、ホルダ搬
送路74の前側に設けられたホルダセット検出センサ1
91として構成されているが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、枚葉掲示物保持状
態で搬送中のホルダ9の検出プレート192を検出可能
なものであればよい。
【0164】一方、上記実施例の制御手段は、ホルダ9
の搬送を開始してから、セット不良判定時間Tm4 が経
過しても、ホルダセット検出センサ191にてホルダ9
の検出プレート192が検出されないときに、その搬送
動作を中止する、言わば、時間を基準とした判定を行な
うCPU181として構成されているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、ホルダ
9がホルダセット検出センサ191の位置まで移動して
も、その検出センサ191にて検出プレート192が検
出されないときに、搬送動作を中止可能なものであれば
よい。したがって、例えば、搬送開始からの搬送用モー
タ75の回転量、つまり、ホルダ9の搬送量を検出し、
そのモータ75の回転量が予め設定した判定量に達し
て、ホルダ9がホルダセット検出センサ191の位置に
到達したと推測されるにも拘わらず、そのセンサ191
にて検出プレート192が検出されないときに、搬送動
作を中止する、言わば、搬送量を基準とした判定を行な
うように構成することも可能である。そして、このよう
に構成した場合でも、上記実施例と全く同様に、ホルダ
本体166等の破損を未然に防止して、掲示装置1の信
頼性を向上させることができる。
【0165】また、上記実施例の制御手段は、ホルダセ
ット検出センサ191にて検出プレート192が検出さ
れないときに、搬送動作を中止するとともに、駆動源で
ある搬送用モータ75を逆転して、ホルダ9を搬送開始
位置に復帰させるCPU181として構成されている
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、搬送動作を中止して、ホルダ9等の破損を防
止可能なものであればよい。したがって、必ずしも、搬
送用モータ75の逆転によるホルダ9の復帰動作を実施
する必要はなく、この動作を省略して構成することも可
能である。
【0166】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の連続掲
示装置は、本体内に位置して枚葉掲示物を吊下する枚葉
掲示物保持状態と、本体から下方に突出して枚葉掲示物
を交換する枚葉掲示物交換状態との間で切換可能な複数
のホルダと、前記ホルダを搬送して整列順序を入れ替え
る搬送手段と、ホルダに設けられて、枚葉掲示物交換状
態のときに本体から下方に突出する被検出体と、搬送中
のホルダの被検出体を検出する検出手段と、前記ホルダ
が検出手段の位置まで移動したにも拘わらず、検出手段
にて被検出体が検出されないときに、搬送手段の搬送動
作を中止する制御手段とを具備するため、ホルダが正常
に枚葉掲示物保持状態に切り替えられているときには、
搬送手段による搬送中に被検出体が検出手段に検出され
て、制御手段にて搬送が継続され、また、枚葉掲示物を
着脱すべく、枚葉掲示物交換状態に切り替えられたホル
ダが、その状態で搬送されたときには、被検出体がホル
ダと共に本体から下方に突出していることから、ホルダ
が検出手段の位置に到達しても、被検出体が検出手段に
検出されず、その結果、制御手段にて搬送が中止され
て、人為的なミスによるホルダや搬送手段等の破損を未
然に防止することができ、常に確実に掲示装置を稼働さ
せて、ひいては、その信頼性を大幅に向上させることが
できる。
【0167】請求項2の発明の連続掲示装置は、前記制
御手段を、ホルダの搬送開始から判定時間が経過して
も、検出手段にて被検出体が検出されないときに、搬送
動作を中止するようにしたため、ホルダの搬送を開始し
て判定時間が経過し、ホルダが検出手段の位置まで移動
したと推定されるにも拘わらず、検出手段にて被検出体
が検出されないときには、ホルダが枚葉掲示物交換状態
にあるとして、制御手段にて搬送手段の搬送動作が中止
され、その結果、人為的なミスによるホルダや搬送手段
等の破損を未然に防止することができ、常に確実に掲示
装置を稼働させて、ひいては、その信頼性を大幅に向上
させることができる。
【0168】請求項3の発明の連続掲示装置は、前記制
御手段を、搬送手段の搬送量が判定量に達しても、検出
手段にて被検出体が検出されないときに、搬送動作を中
止するようにしたため、搬送手段の搬送量が判定量に達
して、ホルダが検出手段の位置まで移動したと推定され
るにも拘わらず、検出手段にて被検出体が検出されない
ときには、ホルダが枚葉掲示物交換状態にあるとして、
制御手段にて搬送手段の搬送動作が中止され、その結
果、人為的なミスによるホルダや搬送手段等の破損を未
然に防止することができ、常に確実に掲示装置を稼働さ
せて、ひいては、その信頼性を大幅に向上させることが
できる。
【0169】請求項4の発明の連続掲示装置は、前記制
御手段を、ホルダが枚葉掲示物交換状態にあると判定し
たときに、搬送手段を逆転して、ホルダを搬送開始位置
に復帰させるようにしたため、枚葉掲示物交換状態のホ
ルダが搬送されると、制御手段にて搬送動作が中止され
るとともに、搬送手段が逆転されて、ホルダが自動的に
搬送開始位置に復帰し、ホルダを枚葉掲示物保持状態に
切り替えて、簡単かつ迅速にホルダの搬送を再開するこ
とができ、このように、僅かな手数で対処できるため、
掲示装置の保守性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下時の設置状態を示す説明図である。
【図2】図2は本発明の一実施例である連続掲示装置の
埋込時の設置状態を示す説明図である。
【図3】図3は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時を示す斜視図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時を示す分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時を示す部分破断正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時を示す部分破断側面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時における設置構造を示す部分断面図である。
【図8】図8は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時における設置構造を示す図5のA−A線断面
図である。
【図9】図9は本発明の一実施例である連続掲示装置の
吊下設置時における本体取付金具を示す分解斜視図であ
る。
【図10】図10は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時における設置構造を示す図5のB−B線
断面図である。
【図11】図11は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時における設置構造を示す図10のC−C
線断面図である。
【図12】図12は本発明の一実施例である連続掲示装
置の吊下設置時における設置構造を示す図10のD−D
線断面図である。
【図13】図13は本発明の一実施例である連続掲示装
置のロアカバー装着時の底面図である。
【図14】図14は本発明の一実施例である連続掲示装
置のロアカバー取外時の底面図である。
【図15】図15は本発明の一実施例である連続掲示装
置のロアカバー装着時の部分拡大底面図である。
【図16】図16は本発明の一実施例である連続掲示装
置の操作部を示す図15のE−E線断面図である。
【図17】図17は本発明の一実施例である連続掲示装
置の操作部を示す図15のF−F線断面図である。
【図18】図18は本発明の一実施例である連続掲示装
置の本体を示す平面図である。
【図19】図19は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送機構用の歯車列を示す部分平断面図である。
【図20】図20は本発明の一実施例である連続掲示装
置の繰出機構用の歯車列を示す部分平断面図である。
【図21】図21は本発明の一実施例である連続掲示装
置のフレームの構造を示す図20のG−G線断面図であ
る。
【図22】図22は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送機構用の歯車列を示す図19のH−H線断面図
である。
【図23】図23は本発明の一実施例である連続掲示装
置の駆動ギアの内部構造を示す平断面図である。
【図24】図24は本発明の一実施例である連続掲示装
置の繰出機構用の歯車列を示す図20のI−I線断面図
である。
【図25】図25は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送チェーンの周辺を示す図20のJ−J線断面図
である。
【図26】図26は本発明の一実施例である連続掲示装
置における搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す部分
拡大側面図である。
【図27】図27は本発明の一実施例である連続掲示装
置における搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す部分
拡大平面図である。
【図28】図28は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪とホルダの詳細を示す図27のK−K線断面
図である。
【図29】図29は本発明の一実施例である連続掲示装
置の位置検出用ドグと先頭位置検出センサの詳細を示す
図27のL−L線断面図である。
【図30】図30は本発明の一実施例である連続掲示装
置のストッパレバーの詳細を示す部分拡大側面図であ
る。
【図31】図31は本発明の一実施例である連続掲示装
置のストッパレバーの詳細を示す部分拡大平面図であ
る。
【図32】図32は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪が後尾位置に位置した状態を示す部分拡大側
面図である。
【図33】図33は本発明の一実施例である連続掲示装
置の繰出レバーを示す図21のM−M線断面図である。
【図34】図34は本発明の一実施例である連続掲示装
置のホルダを示す正面図である。
【図35】図35は本発明の一実施例である連続掲示装
置の枚葉掲示物保持状態に切り替えられたホルダを示す
一部破断正面図である。
【図36】図36は本発明の一実施例である連続掲示装
置のホルダを示す側面図である。
【図37】図37は本発明の一実施例である連続掲示装
置におけるホルダのホルダ本体の軸着構造を示す図35
のN−N線断面図である。
【図38】図38は本発明の一実施例である連続掲示装
置におけるホルダのホルダ本体の軸着構造を示す部分斜
視図である。
【図39】図39は本発明の一実施例である連続掲示装
置におけるホルダの掛止板の取付構造を示す図35のO
−O線断面図である。
【図40】図40は本発明の一実施例である連続掲示装
置におけるホルダのリンクの連結構造を示す図35のP
−P線断面図である。
【図41】図41は本発明の一実施例である連続掲示装
置の枚葉掲示物交換状態に切り替えられたホルダを示す
一部破断正面図である。
【図42】図42は本発明の一実施例である連続掲示装
置の電気的構成を示すブロック図である。
【図43】図43は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪が先頭位置に位置した状態を示す動作説明図
である。
【図44】図44は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の搬送開始時を示す動作説明図である。
【図45】図45は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の搬送途中を示す動作説明図である。
【図46】図46は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の繰出被動ローラ通過時を示す動作説明図で
ある。
【図47】図47は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の後尾位置到達直前を示す動作説明図であ
る。
【図48】図48は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の後尾位置到達直前を示す部分拡大側面図で
ある。
【図49】図49は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の後尾位置到達時を示す動作説明図である。
【図50】図50は本発明の一実施例である連続掲示装
置の枚葉掲示物繰出時を示す動作説明図である。
【図51】図51は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の反転開始時を示す動作説明図である。
【図52】図52は本発明の一実施例である連続掲示装
置の搬送爪の先頭位置到達直前を示す動作説明図ある。
【図53】図53は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行するメインルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図54】図54は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する初期位置調整ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図55】図55は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する反転ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図56】図56は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する搬送・反転ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図57】図57は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する車両運行中判定ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図58】図58は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行するホルダ送りルーチンを示すフロー
チャートである。
【図59】図59は本発明の一実施例である連続掲示装
置のCPUが実行する搬送・反転・セット確認ルーチン
を示すフローチャートである。
【図60】図60は本発明の一実施例である連続掲示装
置のホルダのセットが正常なときの搬送状態を示す動作
説明図である。
【図61】図61は本発明の一実施例である連続掲示装
置のホルダのセットが不良なときの搬送状態を示す動作
説明図である。
【図62】図62は従来のポスター循環掲示装置の設置
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
4 枚葉掲示物 5 本体 5a 開口部 9 ホルダ 74 ホルダ搬送路(搬送路) 87 搬送チェーン(搬送手段) 103a 第1搬送爪(搬送手段) 103b 第2搬送爪(搬送手段) 181 CPU(制御手段) 191 ホルダセット検出センサ(検出手段) 192 検出プレート(被検出体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の開口部から外部に枚葉掲示物を吊
    下して掲示する枚葉掲示物保持状態と、前記枚葉掲示物
    を着脱すべく、前記開口部から下方に突出した枚葉掲示
    物交換状態との間で切換可能な複数のホルダと、 前記本体内で、枚葉掲示物保持状態のホルダを搬送して
    掲示される枚葉掲示物を変更する搬送手段と、 前記各ホルダにそれぞれ設けられ、枚葉掲示物交換状態
    のときに、ホルダと共に本体内から下方に突出する被検
    出体と、 前記本体内において、前記ホルダの搬送経路の近接位置
    に設けられ、搬送中のホルダの被検出体を検出する検出
    手段と、 前記搬送手段によるホルダの搬送動作を制御するととも
    に、ホルダが前記検出手段の位置まで移動したにも拘わ
    らず、検出手段にて被検出体が検出されないときに、前
    記搬送手段の搬送動作を中止する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする連続掲示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、ホルダの搬送を開始し
    てから、予め設定された判定時間が経過したにも拘わら
    ず、検出手段にて被検出体が検出されないときに、搬送
    手段の搬送動作を中止することを特徴とする請求項1に
    記載の連続掲示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、ホルダに対する搬送手
    段の搬送量が予め設定された判定量に達したにも拘わら
    ず、検出手段にて被検出体が検出されないときに、搬送
    手段の搬送動作を中止することを特徴とする請求項1に
    記載の連続掲示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、ホルダが枚葉掲示物交
    換状態にあると判定したときに、前記搬送手段の搬送動
    作を中止するとともに、搬送手段を逆転して、ホルダを
    搬送開始位置に復帰させることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれか1つに記載の連続掲示装置。
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