JPH0511610U - メモ板付き電話器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 公衆電話器が、メモ書きや落書きで汚損され
るのを防止する。 【構成】 公衆電話器本体の上面の平坦部にメモ板を取
付けたものとし、該メモ板の筆記面は筆記具で記載した
メモを布や紙で払拭消去可能なものとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、電話器、とくにメモ板を付設した公衆電話器に関する。

【０００２】

【従来の技術と問題点】

公衆電話器においては、使用者による通話中のメモ書きによって、あるいは全 くの落書きによって、電話器本体の特に上面部が汚損され、あるいは損傷され易 い。この原因の１つには、公衆電話器においてはしばしばその近傍にメモ帳が用 意されていなかったり、あるいは用意されていても既に使い尽されていることが 多いことによるところが大きい。

【０００３】 本考案は、上記のような事情に鑑み、公衆電話器の本体の筆記具による汚損・ 損傷防止をはかることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、上記の目的において、電話器本体の平坦な上面部を保護すると共 に、この保護用部材を持って筆記面を提供するという着想に基づき、完成された ものである。

【０００５】 而して、この考案は、上面に平坦面を有する電話器本体と、該電話器本体の上 面に取付けられたメモ板とよりなり、上記メモ板は、その上面が筆記具により筆 記可能でかつ筆記文字を払拭消去可能な筆記面に形成されてなることを特徴とす るメモ板付き電話器を要旨とする。

【０００６】

【作用】

メモ板は、電話器本体の上面を覆ってこれを保護すると共に、平坦な上面部分 に除去可能な筆記面を提供して、一時的なメモ書きのための便宜を与え、また悪 戯者の落書きスペースを与えて、電話器本体が汚損され、損傷されるのを防止す る。

【０００７】

【実施例】

図１及び図２に示す実施例において、街の電話ボックスとか電話台上に備えら れる大型の電話器本体（１）は、その上面が１０〜１５ｃｍ×１５〜２５ｃｍ程 度の広さを有する平坦面（２）に形成されたものであることが多い。

【０００８】 この考案においては、上記のような上面に平坦面（２）を有する電話器本体（ １）を対象物として、その上面の上記平坦面（２）上に、これを覆ってメモ板（ ３）が重なり状に取付けられる。

【０００９】 このメモ板（３）はほうろう引き鉄板その他の金属板、あるいは合成樹脂製の 硬質板ないしは軟質シートよりなるものであり、上面が適宜の表面処理を施され ることにより、筆記具（４）をもって筆記可能でかつ筆記文字（５）を布、薄紙 等の払拭具をもって払拭消去可能であるような筆記面（６）に形成されている。 メモ板（３）の取付けは、図示実施例のように四隅部を取付ねじ（７）をもっ て電話器本体（１）に固定することによって行ってもよいし、面ファスナー等の 適宜の固着具をもって着脱自在に取付けるものとし、メモ板（３）自体が汚損さ れた場合に簡単に取替可能なものとしても良い。

【００１０】 上記のようなメモ板（３）の付設により、電話器の実質的な付加価値を向上し うるがそれに見合う費用分を広告者に負担せしめるべく、メモ板（３）の一部に 広告宣伝表示部（８）を設けるものとすることが推奨される。

【００１１】 この広告宣伝表示部（８）は、メモ板（３）自体の一部に直接広告表示（９） を印刷等の手段で設けるものとしても良いが、広告表示の互換性を付与するため に、広告表示板（１０）を着脱可能に装着せしめるものとするのが有利である。 図示実施例は、そのような一態様として、メモ板（３）の上縁部に横長方形の 表示窓（１１）が穿設され、該表示窓（１１）内に広告表示板（１０）が配設さ れ、その上面が透明カバー（１２）で被覆されたものとなされている。透明カバ ー（１２）は、透明合成樹脂からなる断面ハット形の成形品からなり、その両側 縁部（１２ａ）（１２ａ）をメモ板（３）の下面側に位置させた態様で、表示窓 （１１）に嵌め込み状態に配設されている。従って、広告表示板（１０）は透明 カバー（１２）の一端を僅かに浮かせることで図３に示すように該カバー（１２ ）の下面側に挿入しまたそこから脱外せしめうるものとなされている。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は上述のように、上面に平坦面（２）を有する電話器本体（１）と、 該電話器本体（１）の上面に取付けられたメモ板（３）とよりなり、上記メモ板 （３）の上面が筆記具により筆記可能でかつ筆記文字を払拭消去可能な筆記面（ ６）に形成されているから、上記メモ板（３）が電話器本体（１）の上面を覆っ てこれを保護すると共に、平坦な上面部分に除去可能な筆記面（６）を提供して 、一時的なメモ書きのための便宜を与え、また悪戯者の落書きスペースを与えて 、電話器本体が汚損され、損傷されるのを防止しうる。

【００１３】 また、請求項２のように、メモ板（３）に広告宣伝表示部（８）が設けられる ことにより、既設の電話器に広告者の費用負担のもとにメモ板の付設の普及をは かることが容易であり、かつ電話器にメモ板を媒体としての広告宣伝機能を付与 して電話器自体の付加価値を増大しうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示すメモ板付き電話器の
斜視図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線の断面図である。

【図３】メモ板における広告宣伝表示部の一部を切欠い
て示した斜視図である。

【符号の説明】

１…電話器本体 ２…平坦部 ３…メモ板 ４…筆記具 ６…筆記面 ８…広告宣伝表示部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面に平坦面を有する電話器本体と、該
   電話器本体の上面に取付けられたメモ板とよりなり、上
   記メモ板は、その上面が筆記具により筆記可能でかつ筆
   記文字を払拭消去可能な筆記面に形成されてなることを
   特徴とするメモ板付き電話器。
2. 【請求項２】 メモ板の筆記面の一部に、広告宣伝表示
   部が設けられてなる請求項１記載のメモ板付き電話器。