JPH05115970A - 真空アーク処理装置 - Google Patents

真空アーク処理装置

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JPH05115970A
JPH05115970A JP27974391A JP27974391A JPH05115970A JP H05115970 A JPH05115970 A JP H05115970A JP 27974391 A JP27974391 A JP 27974391A JP 27974391 A JP27974391 A JP 27974391A JP H05115970 A JPH05115970 A JP H05115970A
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JP
Japan
Prior art keywords
vacuum arc
chamber
vacuum
processed
slit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27974391A
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English (en)
Inventor
Jun Takeuchi
内 順 竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率よく被処理物を冷却し、かつ装置の小型
化を図る。 【構成】 連続して移動する被処理物からなる陰極1と
陽極4を有し、陰極1と陽極4の間に直流アーク放電を
生起させて、連続的に真空アークデスケールを行う処理
において、冷却室8を、搬入スリット11a及び搬出ス
リット11bを介して真空アーク処理室20と結合し
て、冷却により発生する冷媒の蒸気を差動排気よって排
気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空中で陽極と陰極の
間に直流アーク放電を生起させて、連続的に真空アーク
デスケール等の処理を行う真空アーク処理装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】真空アーク技術は、電気回路部品である真
空遮断機に広く用いられている技術である。近年、真空
アークを材料プロセスに応用する試みが行われている。
応用例としては、蒸着,イオンプレーティング,および
酸化被膜の除去(デスケール)などである。
【0003】材料プロセスでは、生産性の向上のため材
料を連続的に供給し処理することが望まれるため、真空
アークプロセスにおいては、例えば被処理物を陰極とし
て用い、この被処理物を連続して移動させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】連続式真空アークデス
ケール処理では、被処理物は真空アークデスケール室に
搬送され、真空アークによりデスケールされる。この
時、被処理物は加熱されるため、表面が過度に溶融する
という問題がある。さらには、陰極(被処理物)に電気
を供給するコンダクタロールも加熱され、コンダクタロ
ールの通電性が損なわれる等の問題がある。
【0005】したがって、被処理物を冷却する必要があ
る。被処理物の冷却は、通常の状態であれば被処理物の
表面に冷媒を吹き付けることで行われるが、連続式真空
アークデスケール処理では、冷媒蒸気が直接、真空アー
クデスケール室に侵入するとデスケールの安定性を害す
るという問題がある。一方、真空アークデスケール室を
真空度10Pa以下に保つ必要があるため真空排気系は
大容量となる。
【0006】そこで本発明は、上記問題点を解決するた
め、効率よく被処理物を冷却し、かつ装置の小型化を図
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は、真空
処理室内に連続して移動する被処理材料からなる陰極
(1)と、陽極(4)を設置してなる真空アーク処理装
置(20)であって、被処理材料搬入スリット(11
a)及び被処理材料搬出スリット(11b)を介して真
空処理室(20)と結合された真空アーク処理材料冷却
室(8)を有する。なお、カッコ内の記号は、図面に示
し後述する実施例の対応要素又は対応事項を示す。
【0008】本願の第2発明は、第1発明の装置であっ
て、被処理材料を大気から真空処理室(20)へ搬入す
るための差圧シール室(22)および被処理材料を真空
処理室から大気へ搬出するための差圧シール室のうち少
なくとも一方を介して真空処理室(20)と真空アーク
処理材料冷却室(8)が結合されている。
【0009】
【作用】これによれば、連続して移動する被処理材料か
らなる陰極(1)と、陽極(4)を有し、陰極(1)と
陽極(4)の間に直流アーク放電を生起させて、例えば
連続的に真空アークデスケール等の処理を行う真空アー
ク処理装置において、真空アーク処理材料冷却室(8)
を、被処理材料搬入スリット(11a)及び被処理材料
搬出スリット(11b)を介して真空処理室(20)と
結合するので、冷却により発生する冷媒の蒸気は差動排
気よって排気される。
【0010】したがって、冷媒の蒸気は真空アーク処理
室(20)に侵入することがないのでデスケール等の真
空アーク処理を安定して実施しうる。また、真空排気系
の総容量を縮小することができる。
【0011】本発明の他の目的および特徴は図面を参照
した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0012】
【実施例】
(第1実施例)図1に、本発明を実施する連続式真空ア
ークデスケール装置の構成概要を示す。
【0013】本装置は、帯状の被処理物(材料)1をア
ンコイラー2から巻解き、アーク電極(本実施例では4
ユニット設定)4の下面を通過させるときに真空アーク
でデスケールを行い、その後、コイラー3に巻取る装置
である。図において、コンダクタロール(本実施例では
6ユニット設定)5は陰極とする被処理物1に電気を供
給するために設けられる。また、差圧シール室6は真空
状態を維持するために設けられている。これにより真空
アーク(デスケール)処理室20の真空度は5Paであ
る。なお、符号7はアーク電源(直流電源)である。
【0014】アーク電源7を動作し、点火電極(図示し
ない)により真空アークを点火させると、アーク電極4
と陰極である被処理物1の間に真空アークが点弧する。
この真空アークにより被処理物1は加熱され、これにと
もないコンダクタロール5も加熱される。
【0015】よって、真空アーク処理室20の中央下部
(特にこの位置に限らない)には被処理物1を冷却する
冷却室8が設けられている。なお、冷却室8を複数設置
することもできる。
【0016】図2に、冷却室8周辺の構成概要を示す。
【0017】冷却室8は差圧シール室9を介して真空ア
ーク処理室20とは独立に構成されている。冷却室8と
差圧シール室9との間,および差圧シール室9と真空ア
ーク処理室20との間はそれぞれ被処理物1を搬入する
搬入スリット11aおよび被処理物1を搬出する搬出ス
リット11bにより隔てられている。
【0018】ポンプ13及び14により差圧シール室9
の真空度は50Paに、冷却室8の真空度は400Pa
にそれぞれ保たれている。なお、ポンプ13はロータリ
ーポンプであり、ポンプ14は水封ポンプである。ま
た、ポンプ13と14は直列系列に設置されているが、
これに限らず独立系列に構成してもよい。
【0019】被処理物1は、真空アーク処理室20から
搬入スリット11aを通り差圧シール室9に搬送され、
また搬入スリット11aを通り冷却室8に搬送され、冷
媒(実施例では水を使用)12により冷却される。冷却
後は、搬出スリット11bを通り逆に差圧シール室9に
搬送され、また搬出スリット11bを通り真空アーク処
理室20に搬送される。このため被処理物1の搬送経路
は、図2に示すようにU字形となりロール10により搬
送される。冷媒12は、絶えず給水,排水を繰り返して
いる。
【0020】前述したように、冷却室8の方が、差圧シ
ール室9よりも圧力が高いが、スリット11a,bの存
在により冷却で発生する冷媒12の蒸気は差動排気によ
って排気される。これにより冷媒12の蒸気は、真空ア
ーク処理室20に侵入することはない。
【0021】なお、本実施例でいう真空アークとは、陰
極物質が蒸発し空間を満たしながらアークが維持される
アークを指す。すなわち、空間中の残留ガス量が陰極蒸
発量より圧倒的に多い通常のアークではない。なお、陰
極物質のみならず陽極物質も蒸発し空間を満たすアーク
も真空アークである。
【0022】(第2実施例)第1実施例では、被処理物
1の搬送経路をU字形としたが、第2実施例では、図3
に示すように、特に被処理物1の搬送経路を曲げること
なく直線状になるように冷却室15を設置したものであ
る。
【0023】搬送される被処理物1に、冷媒(本実施例
では水)19を冷媒吹きトーチノズルから吹き付けるこ
とにより被処理物1の冷却を行う。
【0024】冷却室15と真空アーク処理室16の間は
スリット17により隔てられているので、冷媒蒸気は冷
却室用の差動排気により排気される。
【0025】(第3実施例)第1実施例では、冷却室8
と真空アーク処理室20の間に差圧シール室9を設けた
が、第3実施例では、被処理物1を大気から真空アーク
処理室20に搬入する際に設けられた差圧シール22を
利用して、スリット21を介して冷却室8を設けたもの
である。
【0026】なお、被処理物1を真空アーク処理室20
から大気に搬出するために設けられた差圧シール室(図
示しない)を利用してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、冷媒の蒸気は真空アー
ク処理室(20)に侵入することがないのでデスケール
等の真空アーク処理を安定して実施しうる。また、真空
排気系の総容量を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する連続式真空アークデスケー
ル装置の構成概要を示す側面図である。
【図2】 図1に示した冷却室8周辺の構成概要を示す
断面図である。
【図3】 第2実施例の、冷却室15周辺の構成概要を
示す断面図である。
【図4】 第3実施例の、連続式真空アークデスケール
装置の構成概要を示す側面図である。
【符号の説明】
1:被処理物(陰極) 2:アンコイラー 3:コイラー 4:アーク電極
(陽極) 5:コンダクタロール 6:差圧シール室 7:アーク電源 8:冷却室(真空
アーク処理材料冷却室) 9:差圧シール室 10:ロール 11a:搬入スリット(被処理材料搬入スリット) 11b:搬出スリット(被処理材料搬出スリット) 12:冷媒 13:ロータリーポンプ 14:水封ポンプ 15:冷却室 16:真空アーク
処理室 17:スリット 18:冷媒吹きト
ーチノズル 19:冷媒 20:真空アーク処理室(真空アーク処理室) 21:スリット 22:差圧シール室(差圧シール室)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空処理室内に連続して移動する被処理材
    料からなる陰極と、陽極を設置してなる真空アーク処理
    装置であって、被処理材料搬入スリット及び被処理材料
    搬出スリットを介して前記真空処理室と結合された真空
    アーク処理材料冷却室を有することを特徴とする真空ア
    ーク処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の装置であって、被処理材料を大
    気から真空処理室へ搬入するための差圧シール室および
    被処理材料を真空処理室から大気へ搬出するための差圧
    シール室のうち少なくとも一方を介して真空処理室と真
    空アーク処理材料冷却室が結合されていることを特徴と
    する真空アーク処理装置。
JP27974391A 1991-10-25 1991-10-25 真空アーク処理装置 Withdrawn JPH05115970A (ja)

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Effective date: 19990107