JPH05115491A - 医療用レーザー装置 - Google Patents

医療用レーザー装置

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JPH05115491A
JPH05115491A JP3279662A JP27966291A JPH05115491A JP H05115491 A JPH05115491 A JP H05115491A JP 3279662 A JP3279662 A JP 3279662A JP 27966291 A JP27966291 A JP 27966291A JP H05115491 A JPH05115491 A JP H05115491A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、レーザー装置の発熱量をさほ
ど大きくせず、かつレーザー出射のタイムラグが少なく
なることによって所望の治療効果が得られ、さらにキャ
リブレーションが簡便で、安全な医療用レーザー装置を
提供することにある。 【構成】レーザー発振部1の励起ランプ6に電流を流す
電源部7と、前記励起ランプ6に流れている電流を検出
する電流検出部8と、この電流検出部8で検出した電流
値を表示する電流表示部9と、前記励起ランプ6に流す
待機電流を設定する待機電流設定部14と、前記レーザ
ー発振部1の出力を任意に設定できる出力調整部15と
を備え、前記待機電流設定部14で設定される電流値
を、励起ランプ6の発振に必要な最低の電流値より大き
く前記出力調整部15で設定された出力に対する電流値
を越えない値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、励起ランプを用いてレ
ーザー光を出力する医療用レーザー装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】この種の
レーザー装置において、所望のレーザー出力を出射する
のに必要な電流を常時励起ランプに流しておくと、その
励起ランプからの発熱量が多くなり、効率が著しく低下
する。
【0003】これを防ぐため、レーザー光を出射してい
ない待機時においては励起ランプにレーザーを発振させ
るのに必要な最低域の電流(しきい値付近の電流)を流
しておき、フィットスイッチなどの出射スイッチをオン
すると、同時に所望のレーザー出力を得るのに必要な高
電流を励起ランプに流すようにしたものが提案されてい
る(特開平2-119853号公報を参照)。
【0004】しかしながら、この方式によるとレーザー
発信器が発振するのに必要な最低域の電流値から所望の
レーザー出力を得るのに必要とする電流値まで上昇させ
なければならないが、この際、急激に上昇させると、瞬
間的に必要以上の大電流を流してしまう、いわゆるオー
バーシュートを起こしてしまい、励起ランプを劣化させ
る虞がある。
【0005】これを防ぐため、ある程度ゆっくりと電流
値を上昇させなければならない。しかし、これによる
と、フィットスイッチをオンしてから、実際に所望のレ
ーザー出力が出射されるまで、かなりのタイムラグが生
じてしまい、したがって、迅速かつ充分な治療効果を得
ることができないことになる。
【0006】一方、レーザー装置に備えられている出力
表示と、レーザープローブの先端からの実際の出力とを
合致させるために、使用前において、例えば出力調整用
信号とプローブ先端からの出力との関係を示す特性カー
ブを測定してこれを記憶しておき、患部の治療を行う
際、その記憶してある特性カーブより出力調整用信号の
値からその電流値によって出射されるのであろうレーザ
ー出力の値を表示部に表示するようにしたものが提案さ
れている(特公平1-12490 号公報を参照)。
【0007】しかし、この方法によると、使用前に術者
がいちいち特性カーブを記憶させる操作を行わなければ
ならないので、このキャリブレーション操作がかなり面
倒なものであった。
【0008】また、レーザー光を出射しながら、レーザ
ー発振器に供給される電力等を検出し、これを制御系へ
フィードバックさせることにより、所望のレーザー出力
を安定させるようにしたものも提案されている(特開昭
64-33982号公報を参照)。
【0009】しかし、このフィードバック制御方式のも
のは、ノイズや、故障等でフィードバック制御が仮に狂
ったとき、最大出力が出てしまう虞もあり、それの対策
を別途設けなければならないという問題があった。
【0010】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、レーザー装置の発熱量を
さほど大きくせず、かつレーザー出射のタイムラグが少
なくなることによって所望の治療を迅速かつ安全に行う
ことができ、さらにキャリブレーションが簡便な医療用
レーザー装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】前記課題を解決
するために本発明の医療用レーザー装置は、励起ランプ
および共振器シャッタを有したレーザー発振部と、この
レーザー発振部の励起ランプに電流を流す電源部と、前
記電源部から励起ランプに流す待機電流を前記レーザー
発振部の発振に必要な最低の電流値より大きな電流値に
設定する待機電流設定部と、前記レーザー発振部の出力
を任意に設定できる出力調整部と、前記待機電流設定部
で設定された電流値と出力調整部で設定された出力に対
する電流値の小さい方の電流値で励起ランプに待機電流
を流す制御手段とを具備したものであり、または制御手
段を前記励起ランプの発振に必要な最低の電流値より大
きく前記出力調整部で設定された出力に対する電流値よ
り一定量小さい値で前記電源部から励起ランプに流す待
機電流を設定するようにしたものである。しかして、レ
ーザー装置の発熱量をさほど大きくせず、かつレーザー
出射のタイムラグが少なくなる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る医療用レーザ
ー装置の主要なシステム構成を概略的に示している。同
図中1はレーザー発振部であり、これにはレーザーロッ
ド2、出射ミラー3および全反射ミラー4からなる共振
器5と、これのレーザーロッド2を励起する励起ランプ
6などからなり、前記励起ランプ6は電源部7によって
点灯される。
【0013】電源部7には励起ランプ6に流れる電流を
検出する電流検出部8が付設されている。この電流値は
電流表示部9によって表示される。電源部7には、励起
ランプ6に一定の電圧を流すのに必要な所定の電圧を電
源部7に供給する基準電圧源12が接続されている。
【0014】電源部6と基準電圧源12の動作は、制御
部13によって制御される。制御部13は待機電流を任
意に設定できる待機電流設定部14、レーザー出力を任
意に設定できる出力調整部15を備え、さらに、キャリ
ブレーションスイッチ16、フットスイッチ17が接続
されている。また、出力調整部15で設定したレーザー
出力を表示する出力表示部18が設けられている。
【0015】一方、レーザー発振部1の共振器5には、
共振器シャッタ20が設けられ、その共振器5の発振動
作を制御するようになっている。また、レーザー発振部
1の出射光軸の途中にはビームスプリッタ21が設けら
れている。このビームスプリッタ21で反射したレーザ
ー光の一部は開いた装置出力シャッタ22の部分を通り
装置出力センサ23に入射するようになっている。 ビ
ームスプリッタ21を透過したレーザー光は開放した出
射シャッタ24の部分を通り、レーザプローブ25に導
入される。
【0016】このレーザプローブ25は、そのプラグ2
5aが後述する装置本体26に設けられるプローブ取付
け部27に接続される。 レーザプローブ25の先端チ
ップ25bから出射する実際の出力は装置本体26の出
力測定アダプタ29に対応して設置されたプローブ出力
センサ30によって検出される。
【0017】プローブ出力センサ30と前記装置出力セ
ンサ23で検出した各出力は、補正計数演算記憶部31
に入力する。補正計数演算記憶部31に記憶した情報と
前記装置出力センサ23が検出した出力値は比較器33
によって比較され、この結果は前記制御部13に入力す
る。
【0018】次に、この医療用レーザー装置の作用を具
体的に説明する。まず、この医療用レーザー装置に電源
を投入すると、制御部13は電源部7に通電指令を与え
て励起ランプ6を点灯させる。この後、共振器5の発振
に必要な最低の電流を励起ランプ6に流しておく。この
電流値は電源部7内にある電流検出部8で検出され、こ
れは電流表示部9に表示される。
【0019】ついで、ユーザーはレーザプローブ25の
先端チップ25bから実際に出射するレーザー出力と出
力表示部18の表示した値が一致させるため、キャリブ
レーションを行う。つまり、レーザプローブ25の先端
チップ25bをプローブ出力センサ30に対向させる。
そして、キャリブレーションスイッチ16をオンする
と、励起ランプ6に、ある一定の電流を流すのに必要な
一定電圧が、基準電圧源12から電源部7を通じて供給
される。
【0020】なお、このときのランプ電流値はキャリブ
レーションに用いる一定のレーザー出力を得るのに必要
な電流値であって、後に述べる待機電流値とは必ずしも
一致しない。
【0021】フットスイッチ17をオンすると、前記基
準電圧によって決定される電流が励起ランプ6に流れ、
同時に共振器シャッタ20、装置出力シャッタ22およ
び出射シャッタ24が開く。すると、共振器5からレー
ザー光が出射され、このレーザー光はビームスプリッタ
21で2方向に分岐される。一方は、装置出力センサ2
3へ、もう一方はレーザプローブ25を通じてプローブ
出力センサ30に入射する。
【0022】補正計数演算記憶部31では、そのプロー
ブ出力センサ30に入射した出力値と装置出力センサ2
3に入射した出力値から、補正係数(プローブの透過
率)を演算し、これを記憶する。これが終ると、ランプ
電流は待機電流に戻る。
【0023】次に、出力調整部15を操作すると、共振
器シャッタ20と装置出力シャッタ22は開き、一方、
出射シャッタ24は閉じている。さらに、出力表示部1
8を見ながら出力調整部15を操作し続け、レーザー治
療に必要な所望の出力値に設定し、そこで、操作を止め
る。
【0024】すると、この設定値に応じた電圧が電源部
7に送られ、かつ、それに応じた電流が励起ランプ6に
流れる。レーザー光は装置出力センサ23に入り、補正
係数が掛けられる。補正係数を掛けた値が出力調整部1
5からの出力と一致するように、フィードバック制御に
よって電源部7への供給電圧を微調整する。これが終了
すると、共振器シャッタ20を閉じ、ランプ電流を待機
電流に戻す。ただし、このときの電源部7への供給電圧
は保持したままである。
【0025】治療を行う場合にはレーザプローブ25を
治療したい患部に向け、フットスイッチ17をオンにす
る。すると、出力調整時に保持されていた供給電圧によ
って決まる電流が励起ランプ6に流れると同時に、共振
器シャッタ20、出射シャッタ24は開き、装置出力シ
ャッタ22は閉じる。レーザー光は所望の出力がレーザ
プローブ25の先端チップ25bから出射され、患部に
照射されて治療が行われる。
【0026】次に、励起ランプ6に流す前述した待機電
流値の決め方の1つの方法を、図2を参照して説明す
る。この方法は、設定した待機電流上限値と所望出力を
得るのに必要なランプ電流値のうち小さい方を待機電流
とするものである。
【0027】すなわち、 図2で示すように、待機電流
上限値(しきい値電流より大きい)をレーザー発振する
のに必要な最低の電流よりも大きく、かつ出射可能最大
出力を得るのに必要な電流IMAX よりも小さく設定して
おく。
【0028】今、待機電流上限値のランプ電流によって
出射されるレーザー出力よりも大きくかつ出射可能最大
出力よりも小さい範囲Aの中にある出力P1でレーザー
光を出射したいとする。この出力を得るのに必要なラン
プ電流値I1 は待機電流上限値よりも大きいので、励起
ランプ6の発熱を極力防ぐため、レーザー光を出射しな
いときの電流値は待機電流上限値とする。このことによ
って、レーザー光を実際に出射する際、ランプ電流の変
化量が少ないので、これによるタイムラグを極めて小さ
くできる。
【0029】また、待機電流上限値によって出射される
レーザー出力よりも小さい範囲Bの中にあるP2 が所望
のレーザー出力とすると、このP2 を得るのに必要なラ
ンプ電流I2 は、待機電流上限値よりも小さいので、そ
のランプ電流I2 のままで待機させる。つまり、そのラ
ンプ電流I2 を待機電流とする。このことによって、レ
ーザー光を実際に出射する際、ランプ電流を変化させる
必要がないので、これによるタイムラグが生ずるのを防
げる。
【0030】次に、待機電流の別の決め方を図3を参照
して説明する。この方法は所望のレーザー出力Pを得る
のに必要なランプ電流Iよりも一定の値ΔIだけ小さい
電流値(I−ΔI)を待機電流値とするものである。
【0031】すなわち、これらの方法にあっては、所望
のレーザー出力がいくらであっても、待機電流から必要
電流に上昇させるのに必要な時間は、ほぼ同じとなる。
ただし、あまり待機電流を小さくしてしまうと、励起ラ
ンプ6が消灯してしまう虞があるので、待機電流下限値
を設け、ランプ電流がそれ以下にならないようにしてあ
る。なお、その1の方法での待機電流上限値や、その2
の方法での(ΔI)等は、図1の待機電流設定部14よ
り入力して設定できる。
【0032】しかして、前記構成によれば、励起ランプ
6に流す待機電流を待機電流設定部14により任意に設
定することができるので、レーザ装置の冷却能力、励起
ランプ6の特性等に合わせてレーザー出射のタイムラグ
が少なくなるように設定できる。キャリブレーションは
略自動的に行われるので簡単である。さらに、フィード
バック制御は出力調整時のみ行なわれ、このとき、出射
シャッタ24が閉じているので、万一、ノイズ等でフィ
ードバック制御が狂っても大出力のレーザー光が外部に
出射されることがない。
【0033】図4はレーザー発振部1の発熱を防ぐため
の冷却系を示すものである。レーザー発振部1には、冷
却水タンク41、ポンプ42、フィルタ43および熱交
換器44を有した第1の循環管路系45を通じて冷却水
が循環する。フィルタ43は冷却水中の不純物を除くた
めのものである。また、熱交換器44は冷却ファン46
を備えており、この冷却ファン46の駆動部47は前記
冷却水タンク41に設けた温度センサ48からの冷却水
の温度情報に応じて冷却能力を調節するようになってい
る。冷却水の温度が所定温度以上になったらファン46
をまわして冷却する。あるいは常時ファン46をまわし
ておき所定温度以上になったら、更に高速でファン46
を回すようにして冷却能力を上げる。
【0034】しかして、励起ランプ6に流す待機電流を
高目に設定しておいても、もし冷却能力が十分ならば出
射時のタイムラグが、より小さくなる。さらに、この冷
却能力や励起ランプ6の特性等によって任意に待機電流
を設定することもできる。
【0035】なお、図4では冷却水タンク41に温度セ
ンサ48を設けてあるが、温度センサ48はその循環管
路系45や後述する第2の循環管路系50の水路中の任
意の位置に設けてよい。
【0036】第1の循環管路系45にはイオン交換器4
9を有した第2の循環管路系50が分岐しており、冷却
水中の金属イオンを取り除く。このように冷却水中の金
属イオンを取り除くことができることから、金属イオン
によって励起ランプ6が点灯しなくなることを防止でき
る。
【0037】一方、図5は図1において破線で示した外
部制御部35とフットスイッチ17の一方を選択的に使
用できるようにした構成部分を示すものである。この外
部制御部35は、例えばレーザー光を間欠的に出射しな
がら、その出射の間隔を自動的に制御したい場合に用い
る。
【0038】この外部制御部35を使用する場合には、
フットスイッチ17をフットスイッチコネクタ51から
取り外し、その代わりに専用の短絡用プラグ52を取り
付ける。外部制御部35を接続するためのプラグ53を
外部制御プラグ専用のコネクタ54に差し込み、その外
部制御部35を制御部13に接続するようにする。
【0039】そして、外部制御プラグ用コネクタ54の
端子間を短絡するようにして外部制御部35にて制御す
れば、レーザー光が出射し、また、その端子間を開放す
るように制御すれば、レーザー光の出射が止まる。つま
り、フットスイッチコネクタ51と外部制御プラグ用コ
ネクタ54の両方が同時に短絡されてはじめてレーザー
光が出射される。なお、外部制御部35が接続したこと
を検出する導通検知部55を設けてもよい。
【0040】また、フットスイッチ17を使用する通常
の場合は、外部制御プラグ53をそのコネクタ54から
取り外し、その代わりに図示しない短絡用プラグを取り
付けるとともに、フットスイッチコネクタ51にフット
スイッチ17のプラグを接続すればよい。
【0041】以下、レーザー装置の付随的な部分とレー
ザープローブ25を具体的に説明する。図6は上部パネ
ル61を開けたレーザ装置の外観を示し、装置本体26
の前面のパネル部62には前述した出力測定アダプタ2
9が設けられている。装置本体26の前面下部には前述
したフットスイッチコネクタ51が設けられている。装
置本体26の側面にはプローブ用送気口64、通気口6
5、フットスイッチ掛け66および取手67などが付設
されている。
【0042】上部パネル61は開閉自在で開けた状態を
保つための支え棒68が設けられている。この支え棒6
8は上部パネル61を閉じたときにその上部パネル61
の内部に収納される。
【0043】装置本体26の背面にはプローブ架台70
が取り付けられている。図8で示すように、プローブ架
台70の支柱71は、装置本体26の背面には上下一対
の取付部材72,73が取付け固定され、取付部材7
2,73には支柱71を通す孔72a,73aが形成さ
れている。上側の取付部材72にはその孔72aに通し
た支柱71を固定する固定ビス73が設けられている。
【0044】プローブ架台70の支柱71の上端部に
は、上下一対のプローブ保持具74,75が取付け固定
されている。このプローブ保持具74,75は、いずれ
もゴム製で、その中心付近の孔74a,75aに支柱7
1を圧入して固定されている。
【0045】上側の保持具74は小さいプローブ挿通孔
76と大きなプローブ挿通孔77が開いており、小さい
プローブ挿通孔76は可撓性のレーザープローブ25を
1本挿通して保持可能であり、大きいプローブ挿通孔7
7はレーザープローブ25を何度か通して巻付けた状態
で保持できる。下側の保持具74は小さいプローブ挿通
孔76のみが形成されている。さらに、各プローブ挿通
孔76,77の側方には切欠き78が形成されていて、
これよりレーザープローブ25を差し込んで保持させ易
くなっている。
【0046】上部パネル61にはレーザプローブ25の
プラグ25aを通す開口79が形成され、この開口79
には開閉カバー80が設けられている。この開口79の
内側にはプローブ取付け口部81を有したプローブ取付
部27が設置されている。このプローブ取付け口部81
には伝送光学系82を介して前記レーザー発振部1で発
振出射したレーザー光が伝送されてくるようになってい
る。
【0047】プローブ取付部27は水受け皿83の底部
から立設する筒状部材からなる。プローブ取付部27を
水受け皿83に設けたので、上から水が入ってもレーザ
装置に悪い影響を及ぼさない。水受け皿83に溜まった
水は排水口84とそれに続く排出チューブ85を通じて
レーザ装置の外に排出される。
【0048】図12は非接触型レーザプローブ25の先
端部を示している。86はシース、87は導光用ファイ
バ、88は円筒状に構成した先端チップ保持部材であ
る。先端チップ保持部材88は基端側部分の外面が、い
わゆる竹の子状の複数段部89になっており、この部分
にシース86を圧入して固定される。先端チップ保持部
材88の内面にはねじ90が切られており、これによっ
て導光用ファイバ87の先端部外周を押圧して固定して
いる。
【0049】先端チップ保持部材88の基端側部分には
割り91が形成され、これを通じてシース86内を通じ
て供給した空気等を先端部の外に放出する送気を行うよ
うになっている。
【0050】なお、図13は接触型レーザプローブ25
の先端部を示している。先端チップ保持部材88の先端
外周面にはおねじ92が形成され、このおねじ92に透
明な接触型チップ93をかしめて保持する保持具94を
取り付けるようになっている。
【0051】次に、図14と図15を参照してレーザプ
ローブ25のプラグ部分を説明する。101はレーザー
装置のプローブ取付け部27に差し込まれる挿入部材で
あり、この中央には小孔102を有し、これに前述した
導光用ファイバ87が内挿されている。この導光用ファ
イバ87の端面は挿入部材101の端面と同一面であ
り、レーザー光はその端面により入射される。
【0052】挿入部材101にはつなぎ管103を介し
てほぼ筒状のコック部材104が接続されている。コッ
ク部材104の先端部分にはシース接続管105が圧入
して固定されている。シース接続管105の先端部外周
面にはいわゆる竹の子状の複数段部106を形成し、こ
の部分にシース86を嵌め込んで固定している。
【0053】コック部材104の中間部には送気チュー
ブ107のプラグ108を接続する口金109が設けら
れている。送気チューブ107により送気・送ガスある
いは送液が行なわれる。なお、110はコック部材10
4とシース接続管105を固定するろう付け部である。
【0054】挿入部材101の外周にはホルダー部材1
11が摺動自在に被嵌され、その入射端側端部外周に
は、レーザー装置のプローブ取付け部27にねじ込むた
めの固定用ねじ部112が形成されている。ホルダー部
材111の中間部には、等角間隔で3本のピン113が
設けられており、このピン113は規制用溝114に嵌
まり込んでその範囲内で移動が規制され、ホルダー部材
111の抜けを防止するようになっている。
【0055】なお、導光用ファイバ87はスペーサ11
5を介して支持され、スペーサ115は、水を冷却に用
いた場合でも、挿入部材101などの金属部分と患者と
を絶縁するため、樹脂を用いている。116は導光用フ
ァイバ87をスペーサ115に固定する接着剤である。
【0056】前記レーザプローブ25の先端部を第16
〜17で示すようなハンドピース121としたものでも
よい。これによるとハンドピース121を手に持ちなが
ら使用することもできる。
【0057】このハンドピース121は、ハンドピース
本体122とレンズホルダ保持枠123とを連結管12
4で繋ぎ、また、導光用ファイバ87を保護するシース
86は保護管125の一端に連結されている。導光用フ
ァイバ87の末端はレンズホルダ保持枠123の端面に
一致して配置され、接着剤127によって液密的に取付
け固定されている。
【0058】レンズホルダ保持枠123には集光レンズ
128を内蔵してなるレンズホルダ129が着脱自在に
取り付けられるようになっている。つまり、レンズホル
ダ129はその一端部を前記レンズホルダ保持枠123
の嵌合部131に密に嵌挿して止めねじ132によって
固定される。止めねじ132を緩めれば、レンズホルダ
129を取り外すことができる。
【0059】このレンズホルダ129は焦点距離が異な
る集光レンズ128を有した複数のものが用意されてい
る。これより出射するレーザー光の焦点位置を変更した
い場合には集光レンズ128の焦点距離の異なるレンズ
ホルダ129を選択してこれを装着して使用する。
【0060】このような組立体には着脱自在に外套管1
33が装着されている。この外套管133は先端側から
その組立体に差し込まれ、その一端をこれに対応した前
記ハンドピース本体122の端部外周に形成したねじ部
134にねじ止み固定される。
【0061】また、シース86内を通じて供給した空気
等は前記連結管124に形成した通孔135を通じて外
套管133の内側に入り込み、レンズホルダ129の外
周から集光レンズ128を冷却するとともに、レンズホ
ルダ129の先端開口から放出するようになっている。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザー装置の発熱量をさほど大きくせず、かつレーザー
出射のタイムラグが少なくなることによって所望の治療
効果が得られ、さらにキャリブレーションが簡便で、安
全な医療用レーザー装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る医療用レーザー装置の
主要なシステムの概略的な構成の説明図。
【図2】前記医療用レーザー装置の待機電流値の決め方
を示す図。
【図3】前記医療用レーザー装置の待機電流値の別の決
め方を示す図。
【図4】前記医療用レーザー装置のレーザー発振部を冷
却する冷却系の概略的な構成の説明図。
【図5】前記医療用レーザー装置における外部制御部と
フットスイッチの一方を選択的に使用できるようにした
構成部分の説明図。
【図6】前記医療用レーザー装置の外観を示す斜視図。
【図7】前記医療用レーザー装置の上部パネルを開いた
状態を示す斜視図。
【図8】前記医療用レーザー装置におけるプローブ架台
の基部付近の斜視図。
【図9】前記医療用レーザー装置におけるプローブ架台
の上部付近の斜視図。
【図10】前記医療用レーザー装置におけるプローブ取
付け口部と水受け皿の斜視図。
【図11】前記医療用レーザー装置におけるプローブ取
付け口部と水受け皿の断面図。
【図12】前記医療用レーザー装置におけるレーザプロ
ーブの先端部の断面図。
【図13】前記医療用レーザー装置における他のレーザ
プローブの先端部の断面図。
【図14】前記医療用レーザー装置におけるレーザプロ
ーブのプラグの先端側部分の断面図。
【図15】前記医療用レーザー装置におけるレーザプロ
ーブのプラグの後端側部分の断面図。
【図16】(a)はハンドピース型レーザプローブを接
続した医療用レーザー装置の側面図、(b)はそのハン
ドピース部分の断面図、(c)はそのハンドピースに被
嵌する外套管の側面図。
【図17】(a)はハンドピース型レーザプローブのハ
ンドピース部分の基端側部分の断面図、(b)はそのハ
ンドピースの先端側部分の断面図。
【符号の説明】
1…レーザー発振部、6…励起ランプ、7…電源部、8
…電流検出部、9…電流表示部、12…基準電圧源、1
3…制御部、14…待機電流設定部、16…キャリブレ
ーションスイッチ、17…フットスイッチ、18…出力
表示部、23…装置出力センサ、25…レーザプロー
ブ、30…プローブ出力センサ、31…補正計数演算記
憶部、33…比較器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】上側の保持具74は小さいプローブ挿通孔
76と大きなプローブ挿通孔77が開いており、小さい
プローブ挿通孔76は可撓性のレーザープローブ25を
1本挿通して保持可能であり、大きいプローブ挿通孔7
7はレーザープローブ25を何度か通して巻付けた状態
で保持できる。下側の保持具7は小さいプローブ挿通
孔76のみが形成されている。さらに、各プローブ挿通
孔76,77の側方には切欠き78が形成されていて、
これよりレーザープローブ25を差し込んで保持させ易
くなっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起ランプおよび共振器シャッタを有し
    たレーザー発振部と、このレーザー発振部の励起ランプ
    に電流を流す電源部と、前記電源部から励起ランプに流
    す待機電流を前記レーザー発振部の発振に必要な最低の
    電流値より大きな電流値に設定する待機電流設定部と、
    前記レーザー発振部の出力を任意に設定できる出力調整
    部と、前記待機電流設定部で設定された電流値と出力調
    整部で設定された出力に対する電流値の小さい方の電流
    値で励起ランプに待機電流を流す制御手段とを具備した
    ことを特徴とする医療用レーザー装置。
  2. 【請求項2】 励起ランプおよび共振器シャッタを有し
    たレーザー発振部と、このレーザー発振部の励起ランプ
    に電流を流す電源部と、前記レーザー発振部の出力を任
    意に設定できる出力調整部と、前記励起ランプの発振に
    必要な最低の電流値より大きく前記出力調整部で設定さ
    れた出力に対する電流値より一定量小さい値で前記電源
    部から励起ランプに流す待機電流を設定する制御手段と
    を具備したことを特徴とする医療用レーザー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009540973A (ja) * 2006-06-26 2009-11-26 ロレ+ロレ ゲー.エム.ベー.ハー. アンド カンパニー カーゲー レーザー手術用機器

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US5481556A (en) * 1993-10-01 1996-01-02 S.L.T. Japan Co., Ltd. Laser oscillation apparatus with cooling fan and cooling fins
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