JPH0511545B2

JPH0511545B2 -

Info

Publication number: JPH0511545B2
Application number: JP62059014A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Ikeda; Masayuki Togo
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 1987-03-16
Filing date: 1987-03-16
Publication date: 1993-02-15
Also published as: JPS63224931A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は新規なスエード調植毛製品に関し、よ
り詳しくは、車両、建築物の内装、家具、家庭用
品、寝具、事務用品、包装材料、ケース、カバ
ン、袋もの、玩具等多用な用途に利用できるスエ
ード調植毛製品に関する。

［従来の技術］従来のスエード製品は、主としてベルベツト、
ベロア、モケツト、モツサ起毛、不織布の樹脂加
工等、繊維からなる編織物の布帛か不織布が主流
であり、これらの繊維布帛のスエード製品はボリ
ユウム感や、風合が柔らかいなどの特徴を有し、
主として衣料品として用いられている。

また、薄地布帛や不織布の表面に接着バインダ
ーコーテイングして植毛パイルを静電植毛した
後、表面パイルをモミ加工・ブラツシング加工等
によつてスエード化されたものも知られている。

［発明が解決しようとする問題点］しかし、前記した繊維布帛のスエード製品は、
糸の紡績、染色、ワインダー、糸整経、編織、起
毛、バツキング、シヤーリング、仕上げ加工、張
合わせ等複雑な加工工程が著しく長いため、加工
賃、加工期間、管理面での困難があり、また糸の
編織構造上から生地ボリユウムが大となり、極薄
地のスエード製品を得ることは不可能に等しかつ
た。

一方、植毛加工の方法も基材に対し垂直に植毛
する際に静電気を使用する必要があるため、接着
コーテイング層に引火性の溶剤が使用できないこ
と、および垂直に植毛するためコーテイング層も
厚くする必要があり、コーテイング剤の塗布量が
100〜300μ（湿潤時）、カツトパイルの植毛量が
100〜300ｇ／m²と非常に多いのでコストが高く、
生地目付が重くなるという欠点を有する。

また、植毛パイルが基布、およびコーテイング
層に垂直に静電植毛されるため、基布を折曲げる
とパイルが開き、接着層や基布が露出しやすいこ
と、さらに垂直に立つたパイルは使用時に表面か
らの圧力によつてパイルが横に寝て毛ぐせがつき
易いという欠点をも有する。

さらにまた、接着剤の密着性能が布帛に対して
は良いものの、プラスチツク基材には密着力は極
め低く、また硬化させる際、140〜170℃のベーキ
ングを要するため、プラスチツク基材が熱変化し
て変形してしまう等の問題をも有していた。

そこで本発明の目的は前記した問題点を解決す
る新規なスエード製品を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］前記した本発明の目的は、一端が基材上に合成
樹脂からなる接着コーテイング層により接着さ
れ、他端が開放されたカツトパイルが植設された
植毛製品において、上記カツトパイルは、均一に
分散された状態で、接着端が接着コーテイング層
に対しランダムな方向で前記合成樹脂に接着さ
れ、開放端が基材に対しランダムな方向に配向さ
れ、かつ10〜50ｇ／m²の量で接着されていること
を特徴とする植毛製品によつて達成される。

本発明において基材とは、ナイロン、ポリエス
テル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ
イミド、ポリフエニレンオキサイド、ポリフエニ
レンサルフアイト、ポリブチレンテレフタレー
ト、ABS、アセタール、セルロース、ビニロン
等の合成樹脂からなるフイルム、シート、パネル
及びその発泡体からなるシート類及びその成型
品、または紙や木材、金属、陶器などの成型品等
が挙げられる。

上記基材上に植設されるカツトパイルとして
は、綿、毛、麻のような天然繊維、レーヨン、キ
ユープラ、アセテート等の再生繊維、及びナイロ
ン、ポリエステル、アクリル、モダアクリル、ア
ラミド、ビニリデン、ビニロン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、炭素繊維等
の合成繊維からなるものなどが挙げられる。

カツトパイルの太さは、0.1〜10dの範囲のもの
が好ましく、長さは0.1〜５mmにカツトされたも
のが好ましいが、その他綿粉、パルプ繊維粉等で
も良い。これらのカツトパイルは予めケイ酸ソー
ダ水溶液で分散処理しておくことが好ましい。ま
た繊維断面が異型であると、透明感を有し、ま
た、丸断面であると風合がよくなる。

カツトパイルの量は10〜50ｇ／m²で十分スエー
ド調の製品となる。50ｇ／m²を越えると生地目付
が重くなるので好ましくない。

これらのカツトパイルは、一端が基材上に合成
樹脂により接着され、他端が開放された状態にお
いて、上記カツトパイルの開放端は基材に対しラ
ンダムな方向に配向され、接着されている。

カツトパイルを基材に接着させる合成樹脂とし
ては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリイミド、アクリル、酢酸ビニルアクリ
ル、ナイロン、エポキシ、メラミン、イソシアネ
ート化合物などの樹脂からなる溶剤希釈溶液、水
溶液、エマルジヨン等が挙げられ、これらの１種
または２種以上を混合させることもできる。これ
らの10〜60％溶液を基材に塗布し、パイルを接
着・乾燥させるものである。

乾燥後の合成樹脂層の厚さは、10〜50μあれば
十分であり、より好ましくは20〜30μである。

溶液の粘度としては、コーテイング方法にもよ
るが、グラビアコーターまたはリバースコーター
の場合は100〜3000cps、ナイフコーターは5000〜
30000cps、スプレーで塗布する場合は2000〜
6000cpsに調整されることが好ましい。

次に本発明の植毛製品を得るための好ましい製
造方法の一例を図面を参照しながら説明する。

第３図は本発明に係るパイルの植毛方法の一例
を説明する工程図である。

第４図、および第５図はパイル植毛装置を例示
した概略図である。

第３図において、パツケージ１より引き出され
たフイルム２はローラーコーター３により接着剤
である合成樹脂の溶液、水溶液、エマルジヨンが
塗布され、パイル植毛装置４内に送られる。

パイル植毛装置４として具体的には第４図、第
５図に示したものが挙げられ、第４図は基材がフ
イルムの場合、第５図は基材が成型品の例であ
る。

第４図において、パイルホツパー９の１段目が
ブラシ５及び歯車６からなり、２段目がブラシ
７、網目状物８からなるパイル供給装置２４から
供給されたパイルは、圧空送入部１０，１１から
送入された空気の流れにより装置内で空気中に分
散・散乱させられ、さらに搬送されるフイルム２
上にランダム方向に均一に散布され、フイルム２
にコーテイングされた接着剤面上に接着される。

すなわち、パイルポツパー９が２段式であり、
１段目でブラシ５および歯車６が接する所でカツ
トパイルが一定量計り取られると共に、カツトパ
イル同士のからみをほぐし、２段目のブラシ７と
網目状物８の接する所で更にカツトパイルがほぐ
されるため、カツトパイルをバラバラにして装置
内に供給することができる。これらのパイルを圧
空により空気中に散乱させ、基材表面に対しラン
ダム方向に均一に散布・接着するものである。

圧空送入部１０，１１は装置内に均一にカツト
パイルを散乱させることができないと、得られる
植毛製品の表面のパイルが不均一で、スエード調
のものは得られない。従つて、圧空送入部１０，
１１は装置内の空気中にパイルを均一に散乱・分
散させるものであれば、その位置、数は特に限定
されない。例えば片方の壁面に２個、もう一方に
１個圧空送入部を取付けても、装置の中心部で、
それぞれの圧空送入部から送られた圧空が衝突
し、均一に装置内のパイルを空気中に分散・散乱
させればよい。

送入された圧空は圧空排出部１３から排出され
るとともに、パイル循環機を有する循環系により
余剰パイルが再び装置内に供給される。

圧空排出部１３にフイルター１２などを取付け
て余剰パイルが外部に出ない様にすることが、外
部を汚さず、パイルも再利用できる点で好まし
く、パイル循環機１４としては例えばサイクロン
パイル循環機が挙げられる。

すなわち、圧空の一部はフイルター１２のつい
た圧空排出部１３から系外に排出されると共に、
余剰パイルはサイクロンパイル循環機１４を介し
てパイプライン１５を通り再度パイル植毛装置４
内に供給される。この装置においてはパイル循環
機およびパイプラインを循環系と呼ぶ。パイルホ
ツパー９の一部とパイプライン１５はパイプ１６
で接続されているため、パイルホツパー９内部の
圧力が装置内部の圧力と等しく保たれる。そのた
め、カツトパイルを一定割合で供給するために必
要である。

パイル植毛装置４を通過したあと、第３図に示
すごとく、フイルム２は乾燥機１７により乾燥さ
せ、ブラツシング機１８により浮き毛が取り除か
れ、しかるのち巻取機（図示せず）によりパツケ
ージ１９に巻きとられる。

第５図において、回転ドア２２は持具２１によ
り支えられた成型品２０がパイル植毛装置４に出
入りする際に装置内での圧力変化を最少限にする
ために設けたものである。

成形品２０はパイル植毛装置４内を貫通して移
動するエンドレス架線２３に取り付けられた持具
２１を介して支持されている。

以下の構造は、第４図と同様である。

以上述べたように、本発明の植毛製品は、カツ
トパイルを自然落下させ、その途中から圧縮空気
を吹付けてパイルを激しく飛散させながら、余剰
パイルをサイクロンで送風循環させることのでき
るパイル植毛ボツクス内に、前記した合成樹脂か
らなる接着コーテイング剤を10〜200μ（湿潤時）
塗布した基材を通過させつつ、上記圧縮空気によ
つて飛散させられたパイルを接着コーテイング剤
の表面に接着させて得ることができるものであ
る。なお、このとき、接着コーテイング剤の粘度
及び添加溶剤を調節してパイルとの親和性を調節
し、パイルの一端がコーテイング剤表面から内層
部に沈み易くすることが大切である。親和性が悪
いとパイルが点接着して接着強力が弱くなる。

逆に親和性が良すぎるとパイルがコーテイング
剤中に吸収埋没して繊維風合いを損じスエード化
は達成されない。

このようにしてパイルを散布しながら接着させ
た植毛製品はカツトパイルの一端が接着コーテイ
ング層に対してランダムな方向でしかも均一に付
着しており、かつカツトパイルの開放端も基材表
面にランダムな方向に配向している。

このようにして得られた植毛品は、カツトパイ
ル散布後70〜120℃で１〜10分乾燥される。一般
に基材がプラスチツクの場合は乾燥処理だけで十
分であるが、耐熱性のある基材にベーキングの必
要なメラミン硬化、メチロール系自己硬化型等の
樹脂を使用した場合は140〜180℃で１〜５分焼成
する場合もある。

前記乾燥が終わつた後、ブラツシングまたは圧
空噴射によつて浮き毛の処理を行う。

仕上げ工程は特に必要としないが、必要によつ
てはパイルの散布面にシリコンまたはフツ素樹脂
水溶液を散布乾燥したりして、柔軟加工や撥水加
工を付与したり、難燃加工、エンボス加工や他素
材との張合わせ加工を行なうことができる。

本発明の植毛製品は、例えばフイルムの場合ポ
リエチレンやポリウレタンの発泡体に熱溶着して
マツト類、クツシヨン類など家庭用品、玩具類に
使用される。特に基材が塩化ビニルフイルムの場
合はテーブルクロスなどの家庭用品やカバン、袋
もの、履物の雑貨用品、車両の内装材に利用でき
る。その他、壁装・椅子材等のインテリア関連商
品を難燃性を要求される場合、カツトパイルにモ
ダアクリル繊維のカツトパイルを用いたり、接着
層を形成する合成樹脂に３酸化アンチモン、含ク
ロルポリフオスフオネート化合物、有機含リン含
窒素含化合物を単独もしくは混合して10〜20重量
％程度添加することも好ましい。

第１図は本発明の植毛製品の例を示す断面図で
あり、カツトパイル３１は、一端が合成樹脂層３
２中に埋設され、他端が合成樹脂層３２上に開放
されており、該カツトパイル３１は基材３３に対
しランダムな方向に均一に散布されている。

第２図は従来の植毛製品の断面図であり、カツ
トパイル３１が合成樹脂層３２を介して基材３３
に対し垂直に植毛されている。

次に本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。なお実施例中、部とは重量部を意味する。

実施例１厚さ30μのポリプロピレンフイルムの裏面にプ
リント加工し、表面にコロナ放電処理をして表面
張力35〜40dyne／cmとした基材に水溶性アクリ
ル樹脂“コータツクスTC−601”（東レ(株)製、不
揮発分40％、粘度1100cps、PH5.8、ポリマー
Tg16℃）60部にアクリルエマルジヨン樹脂“コ
ータツクスTC−922”（東レ(株)、不揮発分40％、
粘度1500cps、PH5.0、ポリマー転移点０℃）20
部、エポキシ硬化剤“デナコールEX−614”（長
瀬化成社製）１部、水19部を混合して樹脂固形分
33％、粘度250cpsとしたものを湿潤時80μの膜厚
でコーテイング塗布する。

この基材をパイル植毛ボツクス中を通過させて
ベンベルグ0.6dで0.4mmにカツトし、ケイ酸ソー
ダの５％水溶液で処理したものを均一に散布接着
させる。

この散布工程は第３図、第４図に示すように密
閉されたボツクス内へパイルを送入するパイルサ
イクロン設備を用いると共にボツクス内にパイル
が均一に飛散するよう圧空を送入するものであ
る。

パイル散布の終わつたフイルムは80℃で３分送
風乾燥機を通過させ乾燥し、その後ブラツシング
または圧空噴射によつて浮毛を除去し巻きとる。

得られたスエード調フイルムにおける合成樹脂
層の厚さは26μであり、接着パイルの量は約20
ｇ／m²であつた。

得られたスエード調フイルムは製造が簡単でカ
ツトパイルの量も少なく済むため、従来の植毛シ
ートに比べ1/3〜1/5程度安価で製造でき、またカ
ツトパイルの量が少ないため水洗いが簡単で乾燥
も極めて速く、軽かつた。またフイルムに印刷し
た微細な柄までも見え、パステル調の美しいフイ
ルムであつた。また折曲げても基材のフイルムが
直接見えることはなかつた。

実施例２厚さ100μの軟質塩化ビニルフイルムに実施例
１と同様のコーテイング剤を80μ（湿潤時）コー
テイング塗布しパイル散布機中を通過させる。使
用するカツトパイルはナイロン1d×0.6mmにカツ
トしたものをコロイダルシリカの10重量％水溶液
で処理した後、乾燥選別したものをパイル植毛ボ
ツクス中で散布接着する。その後実施例１と同様
に80℃で３分間送風乾燥機を通過させ乾燥し除毛
した後巻き取る。

接着パイルの量は30ｇ／m²であつた。

カツトパイルの量が少なくても美しいスエード
調が得られるため、基材のフイルムのプリント柄
を透かして見ることができ、また軽く、厚みも薄
いので扱い易い。また摩擦堅牢度も従来の植毛製
品において学振型摩擦堅牢度測定機45R法で荷重
500ｇで1000回が最高であつたが、本実施例によ
れば乾式、湿式、アルコール湿潤時でも4000回で
表面パイル及び接着層に殆ど変化がなくガムテー
プを圧３Km／cm²で圧着、剥離してもカツトパイ
ル・接着層の剥離はほとんど見られなかつた。

更に、耐水性を調べるために60℃の温水に一昼
夜浸漬後の外観及び摩擦堅牢度・剥離強力に変化
はみられなかつた。

また、イソプロピルアルコールに１時間浸漬
（耐溶剤性）、0.1重量％苛性ソーダ水溶液または
0.1重量％塩酸水溶液に１時間浸漬（耐薬品性）
しても外観及び摩擦堅牢度・剥離強力に変化はみ
られなかつた。

実施例３ ABS樹脂の車両内装部品用に成形された樹脂
に水溶性アクリル樹脂“TC638C”（不揮発分40
％、粘度650cps、PH6.1、ポリマーTg36℃）20部
とアクリルエマルジヨン“TC−920”（不揮発分
40％、粘度800cps、PH5.0、ポリマーTg17℃）79
部とエポキシ硬化剤“デナコールEX614”（長瀬
化成社製）１部を混合した、粘度2500cpsの樹脂
溶液を100μ（湿潤時）の膜厚でスプレー塗布す
る。この成形基材をパイル植毛ボツクス中を通過
させてナイロン1.5d×0.6mmのカツトパイルを均
一に散布接着させる。パイルを散布した基材は乾
燥機に送られ75℃で25分間送風乾燥させ、その後
圧空噴射によつて浮毛を除毛する。

得られた内装材において合成樹脂層の厚みは
40μで、接着パイルの量は30ｇ／m²であつた。

合成樹脂、パイルの量が少ないため軽量化がは
かれ、100℃で100ｇ／m²の圧力をかけても毛ぐせ
は殆どつかなかつた。

また実施例２と同様に耐水性、耐溶剤性、耐薬
品性を調べたところ、外観及び摩擦堅牢度・剥離
強力に変化は見られなかつた。

［発明の効果］本発明のスエード製品は次の利点を有する。

(イ) プラスチツク等の基材のもつ表面光沢、冷た
さ、硬さをなくし、繊維のもつ暖かさ、柔らか
さ、ツヤ消しを達成できる。

(ロ) 基材のプリント柄を損なうことなくスエード
表面に浮き上がらせることができ、パステル調
のスエード製品である。

(ハ) 静電植毛機械を用いることなく１工程で植毛
できるので加工が簡単で、また合成樹脂や散布
パイル量が少ないスエード製品であるので極薄
のスエード製品とすることができ、さらに加工
賃が安く、加工期間が短く、基材の重量や風合
いを変化させることが少ない。

(ニ) カツトパイルが基材表面に対してランダムな
方向で均一に接着しているため、表面に圧力が
かかつても毛ぐせがつきにくく、基材が屈曲し
ても基材表面が露出することなく欠陥になりに
くい。

(ホ) 基材と合成樹脂及びカツトパイルの接着強力
が強いため摩擦堅牢度、剥離強力が強く、耐水
性、耐溶剤性、耐薬品性に優れている。

(ヘ) 後加工も容易で表面からの柔軟加工や撥水、
難燃加工やエンボス加工、熱成形加工などが可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の植毛製品の断面図の例であ
り、第２図は従来の植毛製品の断面図の例であ
る。第３図は本発明のパイル植毛製品を製造する
方法を説明する工程図であり、第４図および第５
図はパイルを植毛させる際に用いられるパイル植
毛装置であり、第４図は基材がフイルム、第５図
は基材が成型品の例である。１：パツケージ、２：フイルム、３：ローラー
コーター、４：パイル植毛装置、５：ブラシ、
６：歯車、７：ブラシ、８：網目状物、９：パイ
ルホツパー、１０：圧空送入口、１１：圧空送入
口Ｂ、１２：フイルター、１３：圧空排出口、１
４：サイクロンパイル循環機、１５：循環パイプ
ライン、１６：パイプ、１７：乾燥機、１８：ブ
ラツシング機、１９：巻きとり機、２０：成型
品、２１：持具、２２：回転ドア、２３：架線、
２４：パイル供給装置、３１：カツトパイル、３
２：合成樹脂層、３３：基材。

Claims

【特許請求の範囲】

１一端が基材上に合成樹脂からなる接着コーテ
イング層により接着され、他端が開放されたカツ
トパイルが植設された植毛製品において、上記カ
ツトパイルは、均一に分散された状態で、接着端
が接着コーテイング層に対しランダムな方向で前
記合成樹脂に接着され、開放端が基材に対しラン
ダムな方向に配向され、かつ10〜50ｇ／m²の量で
接着されていることを特徴とする植毛製品。