JPH05115324A - 電動歯ブラシ用置き台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、小形で、しかも安定性が高
く、複数本の電動歯ブラシ本体を支持するのに適する電
動歯ブラシ用置き台を得ることにある。 【構成】上向きに突出して形成され充電回路が備える降
圧トランス１４が収納された回路収納部１１と、この収
納部１１の前方および側方にわたり連続して前記回路収
納部１１の下部に一体に設けられた台部１２と、この台
部１２に互いに離れて設けられ電動歯ブラシ本体１が上
方より着脱自在に差込み接続されるとともに、この接続
により前記電動歯ブラシ本体１に内蔵された二次電池３
と電気的に接続される充電用端子１７ａ，１７ｂを有し
た複数の歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄとを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、二次電池が内蔵された
電動歯ブラシ本体が複数本立てて支持されるとともに、
前記二次電池に対する充電を行うための電動歯ブラシ用
置き台に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１０に示された電動歯ブラシ本体１
は、その一端より突出された駆動軸２に図示しない歯ブ
ラシを取付けて使用される。この電動歯ブラシ本体１に
は、二次電池３、および図示しないモータ並びにこのモ
ータの動力を受けて動作され、駆動軸２を周方向に往復
回動または軸方向に往復移動させる駆動機構（図示しな
い）が内蔵されている。さらに、電動歯ブラシ本体１の
他端は開口されているとともに、この開口に臨んで電動
歯ブラシ本体１の他端部には二次電池３に電気的に接続
された端子ピン４が内蔵されている。

【０００３】そして、このような電動歯ブラシ本体１を
その非使用時に複数本支持する従来の置き台は、図１１
および図１２に示されている。この置き台５は、洗面台
などに載置して使用され、かつ、底板部６ａとこの後縁
から起立された背板部６ｂとから形成されて左右方向に
延びる台部６の一端に、回路収納部７を設けるととも
に、底板部６ａに複数の歯ブラシ接続部８を一定間隔に
設けている。回路収納部７内には前記二次電池３に充電
をするための充電回路の降圧用トランス等の回路部品が
収納されている。歯ブラシ接続部８には、その差込み孔
８ａに挿入される前記端子ピン４が接続する充電用端子
（図示しない）が内蔵されている。なお、符号９は電源
プラグである。

【０００４】前記電動歯ブラシ本体１は、非使用時にお
いて、その下端開口部を図１２に示すように歯ブラシ接
続部８に被嵌することにより、垂直に立てて支持され
る。この状態では端子ピン４が差込み孔８ａに挿入され
て図示しない充電用端子に接続されている。したがっ
て、必要により、電源プラグ９を電源に接続することに
より、台部６上に支持された電動歯ブラシ本体１内の二
次電池３に対する充電が行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記構成の置き台５に
おいて、左右方向に並んで隣接する歯ブラシ接続部８
は、それらに差込み接続された電動歯ブラシ本体１の着
脱に支障がないように、ある程度の間隔を置いて設けら
れるため、台部６が長い。加えて、この台部６の一端部
に回路収納部７が設けられているため、置き台１は、奥
行きが小さく、かつ、左右方向の横幅が長い構成となっ
ている。

【０００６】したがって、以上のような構成の従来の電
動歯ブラシ用置き台５は、それが置かれる洗面台などに
おいて長い設置スペースを必要とするという問題がある
とともに、奥行きが狭く重心位置も回路収納部７側に片
寄っているために、安定性も良くないという問題があっ
た。本発明の目的は、小形で、しかも安定性が高く、複
数本の電動歯ブラシ本体を支持するのに適した電動歯ブ
ラシ用置き台を得ることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電動歯ブラシ用置き台は、上向きに突出し
て形成され充電回路が備える降圧トランスが収納された
回路収納部と、この収納部の前方および側方にわたり連
続して前記回路収納部の下部に一体に設けられた台部
と、この台部に互いに離れて設けられ電動歯ブラシ本体
が上方より着脱自在に差込み接続されるとともに、この
接続により前記電動歯ブラシ本体に内蔵された二次電池
と電気的に接続される充電用端子を有した複数の歯ブラ
シ接続部とを具備したものである。

【０００８】また、電動歯ブラシ本体の着脱を容易にす
るために、前記複数の歯ブラシ接続部を、その中心軸線
が前後方向に重ならないように位置をずらせて前記台部
に配設するとよい。

【０００９】

【作用】上記の構成によれば、回路収納部とこの前方お
よび側方に設けられた台部は、全体の奥行きを大きくす
る。また、左右方向の中央部に位置して重い降圧トラン
スを収納した回路収納部は、左右の重量バランスを均等
にして重心を左右方向中央部に位置させる。そして、台
部は回路収納部の回りに配置されているから、この台部
の左右方向の長さが短くなるにも拘らず、複数の歯ブラ
シ接続部に立てて接続される電動歯ブラシ本体の着脱に
支障がないように、隣接する歯ブラシ接続部を十分に離
して設け得るだけの長さを台部に確保できる。

【００１０】また、複数の歯ブラシ接続部を、その中心
軸線が前後方向に重ならないように位置をずらせたこと
により、全体が小形となるにも拘らず、各歯ブラシ接続
部に立てて支持される前後方向の電動歯ブラシ本体を、
これら相互間に、電動歯ブラシ本体を着脱操作をするの
に十分な間隔をもって支持できる。

【００１１】

【実施例】以下、図１〜図５および図１０を参照して本
発明の第１実施例を説明する。図１〜図４は本発明の第
１実施例に係る電動歯ブラシ用置き台を示している。こ
の置き台は、回路収納部１１と、台部１２と、例えば４
つの歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄと、図５に示される
充電回路とから形成されている。

【００１２】回路収納部１１は上向きに突出する半円柱
状に形成されており、この内部には前記充電回路が備え
る降圧トランス１４（図５参照）等の回路部品が収納さ
れている。回路収納部１１は合成樹脂製であって、その
上面には例えば４本のブラシホルダー軸１５が上向きに
突設されている。これらのホルダー軸１５には図１０に
示された電動歯ブラシ本体１の駆動軸２から取外される
歯ブラシ（図示しない）が着脱自在に差込み接続される
ようになっている。

【００１３】台部１２は回路収納部１１の前方および側
方にわたり連続して回路収納部１１の下部に水平方向に
延びて設けられ、この実施例では半円形をなしている。
台部１２は、合成樹脂製のベース１２ａとカバー１２ｂ
とから形成されていて、カバー１２ｂの左右方向（横幅
方向）中央部に回路収納部１１が一体に成形されてい
る。これら回路収納部１１と台部１２との後端面は、置
き台を上方から見たときに図２に示されるように一直線
状に連なっている。

【００１４】各歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄは台部１
２の上面に設けられている。これらの接続部１３ａ〜１
３ｄは電動歯ブラシ本体１を立てて支持するものであ
る。各歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄは、図１等に示さ
れるようにカバー１２ｂの上面から突出する円形の突部
で形成され、これらには電動歯ブラシ本体１の下面開口
部が上方から被嵌されて着脱自在に差込み接続されるよ
うになっている。

【００１５】各歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄは、その
中心軸線が前後方向に重ならないように位置をずらせて
配設されている。詳しくは、歯ブラシ接続部１３ａ，１
３ｂは夫々回路収納部１１の前方に設けられているとと
もに、歯ブラシ接続部１３ｃ，１３ｄは夫々回路収納部
１１の側方に設けられている。このような配置によって
隣接した歯ブラシ接続部１３相互が、これらに支持され
る電動歯ブラシ本体１を着脱する際に、隣の電動歯ブラ
シ本体１が着脱操作の邪魔とならないような距離を隔て
て設けられている。

【００１６】各歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄには、電
動歯ブラシ本体１の端子ピン４が挿入される一対の差込
み孔１６が設けられているとともに、この孔１６を通っ
た端子ピン４が接続される充電用端子１７ａ，１７ｂ
（図５参照）が内蔵されている。また、図１および図２
中１８は台部１２から引出された電源プラグである。

【００１７】図５に示されるように前記充電回路は、一
次巻線を電源プラグ１８に接続した降圧トランス１４の
二次巻線に整流ブリッジ回路２１を接続している。この
ブリッジ回路２１のプラス端子は、抵抗２２を介してト
ランジスタ２３のベースに接続されているとともに、こ
のトランジスタ２３のコレクタに接続されている。さら
に、前記プラス端子は、抵抗２４および表示ランプとし
ての発光ダイオード２５を介してトランジスタ２３のエ
ミッタに接続されている。そして、抵抗２６を夫々別々
に介して互いに並列に設けられた４個の充電用端子１７
ａは、前記エミッタと発光ダイオード２５との相互接続
点に接続されている。図１および図３に示されるように
発光ダイオード２５は前記台部１２の前面部に露出して
取付けられている。また、抵抗２２とトランジスタ２３
のベースとの間には平滑コンデンサ２７およびツェナー
ダイオード２８の一端が夫々接続され、これらの他端は
整流ブリッジ回路２１のマイナス端子に夫々接続されて
いる。整流ブリッジ回路２１のマイナス端子には、互い
に並列な４個の充電用端子１７ｂが夫々接続されてい
る。充電用端子１７ａと１７ｂとは一つずつ対となって
既述のように歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄに内蔵され
ている。なお、図５中符号２９は電動歯ブラシ本体１に
内蔵された整流用ダイオードである。

【００１８】このような充電回路では、商用交流電源の
電源電圧が降圧トランス１４により降圧されて整流ブリ
ッジ回路２１で整流され、その整流出力は平滑コンデン
サ２７で平滑されてトランジスタ２３のベースに印加さ
れる。そのため、歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄのいず
れかに電動歯ブラシ本体１が差込み接続されて、その端
子ピン４が対をなす充電用端子１７ａ，１７ｂと接続す
ると、整流用ダイオード２９を介して二次電池３が充電
回路に接続されるから、トランジスタ２３がオンされ
て、二次電池３への充電が行われる。そして、この充電
動作と同時に、トランジスタ２３のベースに接続された
ツェナーダイオード２８により、トランジスタ２３のコ
レクタ・エミッタ間に電位差が生じるため、発光ダイオ
ード２５が点灯されて、充電中であることを表示する。
このダイオード２５は、充電中のみ点灯されるととも
に、４本の電動歯ブラシ本体１のどれが置き台に支持さ
れても点灯されるものである。

【００１９】前記構成の置き台においては、その回路収
納部１１の前方に台部１２の一部が設けられているか
ら、これら回路収納部１１および台部１２によって、置
き台全体の奥行きを大きくできる。加えて、充電回路の
降圧トランス１４は重い部品であり、このトランス１４
を収納した回路収納部１１は、台部１２の左右方向の中
央部に配置されているため、左右の重量アンバランスが
なくなるだけではなく、重心が置き台の左右方向中央部
に位置される。したがって、置き台の安定性を高めるこ
とができる。

【００２０】そして、台部１２は回路収納部１１の前方
および側方にわたって連続して設けられているから、台
部１２の左右方向の長さを短くできる。したがって、置
き台を小形にでき、洗面台などの狭い箇所に設置するの
に適する。

【００２１】さらに、以上のように小形であるにも拘ら
ず、台部１２は回路収納部１１の前方および側方を囲ん
で設けられているから、この台部１２全体の長さを長く
確保できる。そのため、この台部１２に対し４つの歯ブ
ラシ接続部１３ａ〜１３ｄ相互を十分に離して（換言す
ればこれらの歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄに立てて接
続される電動歯ブラシ本体１の着脱に支障がないように
離間させて）設けることができる。その上、これら４つ
の歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄは、その中心軸線が前
後方向に重ならないように位置をずらされて設けられて
いるから、支持された電動歯ブラシ本体１相互間に、こ
れら歯ブラシ本体１を着脱操作をする際に前後方向に隣
り合う電動歯ブラシ本体１が邪魔となることが少ない。
したがって、置き台への各電動歯ブラシ本体１の着脱を
容易にできる。

【００２２】図６は本発明の第２実施例を示している。
この第２実施例の置き台は、回路収納部１１が、互いに
平行な前後の壁と、これらと直角に交差する左右の側壁
とを有した四角形状をなしているとともに、この収納部
１１の前方および側方にわたって連続して設けられた台
部１２が、回路収納部１１と略相似形の四角形状をなし
ている点以外は、前記第１実施例と同じ構成である。し
たがって、この第２実施例においても本発明の所期の目
的を達成できる。

【００２３】図７は本発明の第３実施例を示している。
この第３実施例の置き台は、回路収納部１１が、互いに
平行であって長さが異なる前後の壁と、これらを繋いだ
左右の斜状の側壁とを有して台形状をなしているととも
に、この収納部１１の前方および側方にわたって連続し
て設けられた台部１２が、回路収納部１１と略相似形の
台形状をなしている点以外は、前記第１実施例と同じ構
成である。したがって、この第３実施例においても本発
明の所期の目的を達成できる。

【００２４】図８および図９は本発明の第４実施例を示
している。この第４実施例の置き台は、その台部１２の
前部から側部にわたる周面に４つの発光ダイオード２５
ａ〜２５ｄを、４つの歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄに
夫々対応して設けているとともに、これらを個別に点灯
させる充電回路を有している点以外は、前記第１実施例
と同じ構成である。したがって、この第４実施例におい
ても本発明の所期の目的を達成できる。

【００２５】充電回路は図９に示され、歯ブラシ接続部
１３ａの充電用端子１７ａに対して、トランジスタ２３
ａと、抵抗２４ａと、発光ダイオード２５ａとが対応し
て設けられている。同様に、歯ブラシ接続部１３ｂの充
電用端子１７ａにも、トランジスタ２３ｂ、抵抗２４
ｂ、発光ダイオード２５ｂが個別に対応して設けられ、
歯ブラシ接続部１３ｃの充電用端子１７ａにも、トラン
ジスタ２３ｃ、抵抗２４ｃ、発光ダイオード２５ｃが個
別に対応して設けられ、歯ブラシ接続部１３ｄの充電用
端子１７ａにも、トランジスタ２３ｄ、抵抗２４ｄ、発
光ダイオード２５ｄが個別に対応して設けられている。
これらの点以外の充電回路の構成は前記第１実施例のも
のと同じである。

【００２６】このように各歯ブラシ接続部１３ａ〜１３
ｄに対して、通電用トランジスタと表示回路（互いに直
列接続された抵抗と発光ダイオード）とが個別に設けら
れた充電回路を備える第４実施例においては、電動歯ブ
ラシ本体１を例えば歯ブラシ接続部１３ａに接続する
と、接続された電動歯ブラシ本体１内の二次電池４への
充電がなされると同時に、前記歯ブラシ接続部１３ａに
対応してその近くに配設された発光ダイオード２５ａの
みが点灯される。それにより、どの電動歯ブラシ本体１
が充電中であるのかを明確に視認できるから、正しく接
続された他の電動歯ブラシ本体１の影響を受けることが
なく、歯ブラシ接続部１３ａ〜１３ｄへの差込み不足な
どに基づく電動歯ブラシ本体１の接続不良と、それに伴
う充電不良を知ることができる。したがって、次に歯磨
をしようとする際において、電動歯ブラシ本体１の二次
電池３の電力が不足しているようなおそれを防止でき
る。

【００２７】

【発明の効果】本発明の電動歯ブラシ用置き台は以上詳
記したように構成されているので、次に記載する効果を
有する。

【００２８】請求項１の発明においては、前後の奥行き
が大きいとともに左右方向の幅が小さいので、小形にで
き、そのため、洗面台などへの設置上有利である。しか
も、既述のように奥行きが大きいことと相俟って、全体
の重心が左右方向の中央部に設けられるので、安定性を
高めることができる。したがって、複数本の電動歯ブラ
シ本体を支持するのに適する電動歯ブラシ用置き台を提
供できる。

【００２９】請求項２の発明においては、全体が小形で
あるにも拘らず、各歯ブラシ接続部に電動歯ブラシ本体
を着脱する際に、前後方向に隣接する電動歯ブラシ本体
が邪魔になることが少ないので、各電動歯ブラシ本体の
着脱を容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例に係る電動歯ブラシ用置き
台を示す斜視図。

【図２】同第１実施例に係る電動歯ブラシ用置き台を示
す平面図。

【図３】同第１実施例に係る電動歯ブラシ用置き台を示
す正面図。

【図４】同第１実施例に係る電動歯ブラシ用置き台を示
す側面図。

【図５】同第１実施例に係る電動歯ブラシ用置き台の充
電回路を示す図。

【図６】本発明の第２実施例に係る電動歯ブラシ用置き
台を示す斜視図。

【図７】本発明の第３実施例に係る電動歯ブラシ用置き
台を示す斜視図。

【図８】本発明の第４実施例に係る電動歯ブラシ用置き
台を示す斜視図。

【図９】同第４実施例に係る電動歯ブラシ用置き台の充
電回路を示す図。

【図１０】電動歯ブラシ本体を示す正面図。

【図１１】従来例に係る電動歯ブラシ用置き台を示す斜
視図。

【図１２】同従来例に係る電動歯ブラシ用置き台が電動
歯ブラシ本体を支持した状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１…電動歯ブラシ本体、３…二次電池、１１…回路収納
部、１２…台部、１３ａ〜１３ｄ…歯ブラシ接続部、１
４…降圧トランス、１７ａ，１７ｂ…充電用端子。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 二次電池が内蔵された電動歯ブラシ本体
   が複数本立てて支持されるとともに、前記二次電池への
   充電回路が内蔵された電動歯ブラシ用置き台において、
   上向きに突出して形成され前記充電回路が備える降圧ト
   ランスが収納された回路収納部と、この収納部の前方お
   よび側方にわたり連続して前記回路収納部の下部に一体
   に設けられた台部と、この台部に互いに離れて設けられ
   前記電動歯ブラシ本体が上方より着脱自在に差込み接続
   されるとともに、この接続により前記二次電池と電気的
   に接続される充電用端子を有した複数の歯ブラシ接続部
   とを具備した電動歯ブラシ用置き台。
2. 【請求項２】 前記複数の歯ブラシ接続部は、その中心
   軸線が前後方向に重ならないように位置をずらせて前記
   台部に配設されていることを特徴とする請求項１記載の
   電動歯ブラシ用置き台。