JPH0511498B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は廃コンデンサ等を破砕する破砕機に関
する。

(b) 従来の技術 従来の破砕機は第３図及び第４図に示すよう
に、投入口０１はケーシング０２の側板０３に設
けられており、この投入口０１より投入された廃
コンデンサはケーシング０２内の矢印方向Ｆに回
転するハンマ０４……により跳ね上げられ、ケー
シング０２のドラム０５内壁に設けられた突起片
０６……に衝突して跳ねかえる。

このことを２〜３回繰りかえすだけですぐに廃
コンデンサは排出口０７より排出される。

(c) 発明が解決しようとする問題点 このため、投入口より一度に多量の廃コンデン
サが投入されると、廃コンデンサは絡まり合つた
ままケーシング内に入り、絡まり合つたままハン
マに跳ね上げられ、突起片に衝突して跳ねかえ
る。これを２〜３回繰りかえすだけですぐに排出
口より排出され、突起片への衝突回数が少ないた
め、廃コンデンサは絡まり合つたまま、外側のみ
が破砕され、内部までは破砕されないという問題
がある。

(d) 問題点を解決するための手段 本発明は前記問題点を解決するためになされた
もので、縦断面略円形のドラムと一対の側板より
なるケーシングの中に複数のハンマを有する主軸
を回転自在に横設し、前記ケーシングのドラムの
下方に排出口を設け、下部をケーシングのドラム
の前方で前記ハンマの回転方向の接線方向に開口
し、ハンマにより跳ね上げられた被破砕物の大部
分を受け入れて壁面に衝突させ、再びケーシング
内に戻す衝突筒を上方向に設け、この衝突筒の側
面に投入口を設け、更にドラム内壁の略上半分に
適宜間隔をあけて突起片を設けたことを特徴とす
る。

(e) 作用 投入口より投入された多量の廃コンデンサは絡
まり合つてケーシング内に入り、ハンマの回転方
向の接線方向に落下して、ハンマにより跳ね上げ
られ、衝突筒とケーシングとの接続部に衝突して
一部がほぐれ、このほぐれた一部の廃コンデンサ
はケーシング内部に入り、大部分は衝突筒に入
る。ケーシング内部に入つたものは突起片に衝突
して跳ねかえり、再びハンマに跳ね上げられるこ
とが繰り返され完全に破砕されて排出口より排出
される。

一方、衝突筒に入つた廃コンデンサは衝突筒の
壁面に衝突して跳ねかえり、少しほぐれて、再び
ハンマに跳ね上げられ、またほぐれてケーシング
内部に入るものと、衝突筒に入るものとに分けら
れる。

このようにして絡まり合つた廃コンデンサは少
しづつほぐされるとともにケーシング内部に入つ
ていき、これを繰りかえすことにより、全ての廃
コンデンサは完全に破砕されて排出口より排出さ
れる。

(f) 実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
ると、１は縦断面略円形のドラム２と一対の側板
３，３よりなるケーシングで、このケーシング１
の一対の側板３，３間には主軸４が横設されてお
り、この主軸４には複数のハンマ５……が設けら
れている。

前記ケーシング１のドラム２の前方に下部を前
記ハンマ５……の回転方向Ｆの接線方向に開口し
た四角筒状の衝突筒６を上方向に設けてあり、上
部は閉鎖してある。

７は前記衝突筒６の側面の略中間部より斜め上
方に設けた四角筒状のシユートで、下部は衝突筒
６に連通し、上部は投入口８を形成している。前
記投入口８には投入箱９がヒンジ１０を中心に回
動自在に設けられており、第２図の１点鎖線位置
で廃コンデンサを投入し、一杯になるとヒンジ１
０を中心に回動させ、廃コンデンサをシユート７
内に投入するようにしてある。

１１はケーシング１のドラム２の下方に設けた
排出口、１２……はケーシング１のドラム２内壁
の略上半分に適宜間隔をあけて設けた複数の突起
片、１３はシユート７内部に垂設したゴム等の遮
蔽板である。

本発明は前記の如き構成で、次に作用について
説明すると、まず投入箱９を第２図の実線位置よ
り１点鎖線位置へヒンジ１０を中心として回動さ
せる。

次に廃コンデンサを投入箱９に貯留し、一杯に
なるとハンマ５……を回転させるとともにヒンジ
１０を中心に回動させ、廃コンデンサをシユート
７内に投入する。

シユート７内に投入された廃コンデンサは遮蔽
板１３を押し上げて通過し、絡まりあつたまま衝
突筒６よりケーシング１内に入る。

ケーシング１内に入つた廃コンデンサはハンマ
５……の回転方向Ｆの接線方向に落下し、ハンマ
５……によりハンマ５……の回転方向Ｆの接続方
向に跳ね上げられて、衝突筒６とケーシング１と
の接続部１４に衝突して、絡まつた廃コンデンサ
の一部がほぐされ、このほぐされた廃コンデンサ
がケーシング１の内部に入るとともに大部分の廃
コンデンサは衝突筒６へ入る。

ケーシング１内部へ入つた廃コンデンサは突起
片１２……に衝突して跳ねかえり、再びハンマ５
……に跳ね上げられることが繰りかえされて排出
口１１より排出される。

一方、衝突筒６へ入つた廃コンデンサは衝突筒
６の壁面や遮蔽板１３に衝突して跳ねかえり、少
しほぐれて、ハンマ５……の回転方向Ｆの接線方
向に落下し、再びハンマ５……にハンマ５……の
回転方向Ｆの接続方向に跳ね上げられ、またほぐ
されて、ケーシング１内部に入るものと衝突筒６
に入るものとに分けられる。

このようにして絡まりあつた廃コンデンサは少
しづつほぐされるとともにケーシング１の内部へ
入つていき、これを繰りかえすことにより、全て
の廃コンデンサは完全に破砕され排出口１１より
排出される。

ところで、衝突筒の上方向の向きを前後方向に
傾けることにより、ハンマにより跳ね上げられた
廃コンデンサのケーシング内部に入る量と衝突筒
に入る量とを調整することができる。

(g) 発明の効果 以上のごとく本発明は、投入口とケーシングと
の間にハンマにより跳ね上げられた被破砕物の大
部分を受け入れて壁面に衝突させ、再びケーシン
グに戻す衝突筒を設けたので、投入口より一度に
多量の絡まつた被破砕物が投入されてもハンマで
跳ね上げ一部のほぐれた被破砕物がケーシング内
部に入り、大部分の被破砕物が衝突筒の内部に入
り、一度に多量の被破砕物がケーシング内部に入
ることがなくなるとともにハンマによる跳ね上げ
回数や衝突筒への衝突も多くなり、被破砕物が絡
まりあつたまま排出口より排出されることはな
い。また、衝突筒をケーシングのドラムの前方に
設け、ケーシングのドラム内壁の略上半分に複数
の突起片を設けたので、ケーシング内に入つた被
破砕物は突起片に衝突して跳ねかえり、再びハン
マに跳ね上げられることを繰りかえして完全に破
砕されて排出口より排出される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の破砕機の縦断面図、第２図は
第１図のＡ矢視図、第３図は従来の破砕機の縦断
面図、第４図は第３図のＡ矢視図である。 １はケーシング、２はドラム、３は側板、４は
主軸、５はハンマ、６は衝突筒、８は投入口、１
１は排出口、１２は突起片である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 縦断面略円形のドラムと一対の側板よりなる
   ケーシングの中に複数のハンマを有する主軸を回
   転自在に横設し、前記ケーシングのドラムの下方
   に排出口を設け、下部をケーシングのドラムの前
   方で前記ハンマの回転方向の接線方向に開口し、
   ハンマにより跳ね上げられた被破砕物の大部分を
   受け入れて壁面に衝突させ、再びケーシング内に
   戻す衝突筒を上方向に設け、この衝突筒の側面に
   投入口を設け、更にドラム内壁の略上半分に適宜
   間隔をあけて突起片を設けてなる破砕機。