JPH0511438Y2 - - Google Patents

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JPH0511438Y2
JPH0511438Y2 JP1984198019U JP19801984U JPH0511438Y2 JP H0511438 Y2 JPH0511438 Y2 JP H0511438Y2 JP 1984198019 U JP1984198019 U JP 1984198019U JP 19801984 U JP19801984 U JP 19801984U JP H0511438 Y2 JPH0511438 Y2 JP H0511438Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はドレン抜き用弁ユニツトに関し、一層
詳細には、弁本体に画成されたドレン用通路を開
閉する弁体を外部からのワンタツチ操作で容易に
開成してドレンを排出出来るように構成したドレ
ン抜き用弁ユニツトに関する。
一般に、エアフイルタ等の流体圧補助機器にお
いては、機器内で空気と分離された液体を外部に
排出するために機器の底壁部にドレン抜き機構、
すなわち、ドレン用弁体が設けられることはよく
知られている。
従来技術に係るドレン用弁体として、例えば、
第1図および第2図に示すようなものがある。
第1図に示すドレン用弁体は機器2の底壁部に
開口形成されたドレン用弁口4aを板状の弁体6
aで開閉制御するものである。前記弁体6aの下
面には環状のシール部材8aが介装され、一方、
前記弁体6aからは外部に所定の長さで突出する
作動ロツド10aが延在している。この場合、前
記作動ロツド10aの外部突出端部は筒状の弾性
部材12aで囲繞されるように構成されている。
従つて、このドレン用弁体では、通常、機器2
内に流入する高圧の流体によつてその弁体6aが
図において下方に変位して前記弁口4aを自動的
に閉じる。一方、機器2の内部にドレンが貯まる
と、作動ロツド10aの外部突出端部を弾性部材
12aを介して図において矢印方向に押せば、前
記弁体6aが所定の角度だけ傾き、シール部材8
aとの間で所定の間隔が画成されるために、これ
によつて機器2内に貯留されたドレンが弁口4a
を通つて外部に排出可能となる。
第2図に示すドレン用弁体は機器2の底壁部に
設けられた弁口4bを第1図に示すものと同様の
板状の弁体6bで開閉するものである。すなわ
ち、前記弁体6bの下面には環状のシール部材8
bが介装されると共に弁体6bには作動ロツド1
0bが固設されている。そして、前記作動ロツド
10bには前記弁体6bを閉弁方向、すなわち、
図において下方に付勢するコイルスプリング14
bが巻装される。
従つて、通常状態において、このドレン用弁体
は前記コイルスプリング14bの弾発力によつて
弁体6bが図において下方に付勢されて弁口4b
を閉じる。一方、機器2の内部にドレンが貯留さ
れると、前記コイルスプリング14bの弾発力に
抗して前記作動ロツド10bの外部突出端部を図
において矢印方向に押圧する。この結果、前記弁
体6bが図において上方に移動し、弁口4bを開
き、ドレンを外部に導出することになる。
ところが、このような従来技術に係るドレン用
弁体にあつては、第1図に示すものは、その閉弁
時において、弁体6aを機器2内の内部圧力によ
り加圧してシールする構成となつているため、機
器2を低圧若しくは無加圧で使用する場合シール
状態が不安定となつて流体の洩れが発生するとい
う不都合がある。一方、第2図に示す弁機構では
作動ロツド10bを図において垂直方向、すなわ
ち、弁口4bに沿つた方向に押圧して弁体6bを
開作動させる構成となつている。そのため、開弁
時には弁口4bを通つて排出されるドレンが作業
者の手にかかるという不都合がある。
そこで、本考案者は鋭意考究並びに工夫を重ね
た結果、弁本体に流体用通路を画成し、この通路
の一端部に該通路の軸線方向に移動して当該通路
を開閉する弁体を収装すると共に、前記通路の途
上に直交する室を画成し、この室内に当該室の軸
線方向に移動して前記弁体を開閉する押圧体を収
装するように構成すれば、前記弁体を機器内の内
部圧力に関係なく前記押圧体のワンタツチ操作で
確実に開成してドレンを導出出来、しかも開弁時
においてドレンが操作者に付着することなく迅速
に排出可能なドレン抜き用弁ユニツトが得られ、
前記の不都合が一掃されることが判つた。
従つて、本考案の目的は、低圧若しくは無加圧
で使用する際にもシール状態が安定して流体の洩
れの発生を回避出来、しかも弁体を簡単な操作で
確実に開閉出来、さらにドレン抜き取り時に、ド
レンが作業者に付着することのないドレン抜き用
弁ユニツトを提供するにある。
前記の目的を達成するために、本考案は、ドレ
ンを貯留可能な機器110に連結される弁ユニツ
ト20において、弁本体22に流体用通路30を
画成を画成すると共に、この通路30と連通し且
つ一方が開口した室64を設け、前記通路30に
は先端部に半球状の突部44を有し且つ当該通路
30の軸線方向に移動自在な弁体40を収装しし
かもこの弁体40に第1の弾性部材52を係合さ
せて前記第1弾性部材52の付勢作用下に前記弁
体40により該通路30を閉成可能に構成し、一
方、前記室64内に当該室64の軸線方向に移動
する先端部に傾斜面76を形成した押圧体74
と、この押圧体74を前記室64の開口部分を介
して外方へと付勢する第2の弾性部材86とを配
設し、前記押圧体74を弁本体22の外部から押
圧変位させてこの押圧体74の先端部の傾斜面7
6に沿つて弁体40の半球状の突部44を摺動さ
せることにより前記弁体40を第1弾性部材52
の弾発力に抗して変位させ、これによつて該通路
30を開成して前記機器110の内部に貯留され
たドレンを外部に排出することを特徴とする。
次に、本考案に係るドレン抜き用弁ユニツトに
ついて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照し
て以下詳細に説明する。
第3図乃至第5図において、参照符号20はド
レン抜き用の弁ユニツトを示し、この弁ユニツト
20は弁本体22とこの弁本体22に連設された
管継手部分24とを含む。この場合、弁本体22
と管継手部分24とは合成樹脂材料を用いて射出
成形等により一体成形される。
前記弁本体22は所定の長さを有した円筒状の
第1の筒体26とこの第1筒体26の軸線方向に
直交して延在してその外観が直方体状の第2の筒
体28とから構成される。前記第1筒体26の内
部には、図において、垂直方向に指向する通路3
0が画成される。前記通路30の上端部には広径
部34が形成され、この広径部34にはカラー3
2が嵌合固着される。一方、通路30の下端部に
はその開口部側に向けて漸次縮径する傾斜面36
を介して弁口38が形成される。さらに、前記通
路30の内部には、図において、矢印AまたはB
方向に移動して前記弁口38を開閉する略円柱状
の弁体40が収装され、この場合、前記弁体40
の先端部には前記傾斜面36と略同一の傾斜角を
有する傾斜面42を形成しておく。なお、この傾
斜面42に連接して略半球状の突部44が突出形
成される。そして、前記傾斜面42には環状溝4
8が形成され、この環状溝48にシールリング4
6を嵌合する。前記弁体40の基端部には環状の
段部50が設けられ、この環状段部50と前記カ
ラー32との間に第1の弾性部材としてのコイル
スプリング52が介装される。従つて、通常状態
においては、前記弁体40はコイルスプリング5
2によつて、図において矢印B方向に付勢され、
その傾斜面42がシールリング46を介して傾斜
面36に強く圧接して弁口38を閉成するもので
あることが容易に諒解されよう。この場合、前記
弁体40の突部44は予め弁口38に嵌入した
後、図において、下方に所定の寸法だけ突出する
ようにその先端部の長さを選択しておくと好適で
ある。一方、前記第1筒体26の外周途上には環
状溝56が形成され、この環状溝56にシールリ
ング54を嵌合し、さらに、第1筒体26の先端
部外周にはC形の止め輪58を嵌合するための環
状溝60を画成する。なお、図において、参照符
号62はワシヤを示す。
次に、前記第2筒体28の内部には、図におい
て水平方向に延在すると共に一端部が大きく開放
された断面円形の室64が画成される。この室6
4にはその上部に前記弁口38が連通し、一方、
その下部に通孔66が連通する。この場合、前記
通孔66と弁口38とは同一軸線上に画成してお
くと、後述するようにドレンの導出に好適であ
る。前記室64の開放された一端部には広径部7
0が形成され、この広径部70にカラー68を嵌
合固着する。なお、この場合、カラー68の外周
には先鋭な環状突部72を形成し、広径部70と
の係合強度を高めておくと好適である。一方、前
記室64の閉塞された端部側には室64の内径を
若干縮径するように段部73が形成される。この
段部73はスプール74のストツパとしての機能
を呈する。すなわち、前記室64の内部には、図
において矢印CまたはD方向に摺動自在な押圧体
としてのスプール74が収装される。このスプー
ル74の一端部にはその端面側に向けて漸次縮径
する傾斜面76が形成されると共に前記端面には
凹部78が形成される。一方、スプール74の他
端部74aは段部80を介して所定の長さに亘つ
て縮径形成される。この場合、前記他端部74a
の外径はカラー68の内径より若干小さく選択し
ておく。スプール74の傾斜面76と段部80と
の間の外周途上には環状溝84が形成され、この
環状溝84にシールリング82を嵌合し且つ前記
スプール74の凹部78と室64の閉塞された端
壁面との間に第2の弾性部材としてのコイルスプ
リング86が介装される。従つて、前記スプール
74は、通常、前記コイルスプリング86によつ
て、図において矢印D方向に付勢され、その他端
部74aがカラー68を貫通して所定の長さに亘
つて外部に突出するように構成される。すなわ
ち、スプール74はその段部80がカラー68に
当接するまで矢印D方向に付勢されて、前述した
弁体40の突部44とは所定距離離間するように
位置決めされる。
ところで、前記管継手部分24は円筒状の筒体
88からなり、この筒体88の内部には、図にお
いて、垂直方向に延在する大径の孔部90とこの
孔部90に段部92を介して連設する小径の孔部
94とが形成される。前記小径の孔部94は前述
した通孔66と連通している。一方、大径の孔部
90に係止部材96が嵌合する。係止部材96は
チヤツク98と、このチヤツク98に外嵌される
コレツト100と、前記チヤツク98をその刺入
状態から開放するリリースブツシユ102と、こ
のリリースブツシユ102およびコレツト100
を保持するガイド104とから構成される。勿
論、前記孔部90には前述したチヤツク98、コ
レツト100等に代えて他のワンタツチ式の管継
手の構成部品が収装されてもよいことは謂うまで
もない。なお、図において、参照符号106はシ
ール部材を示す。
本考案に係るドレン抜き用弁ユニツトは基本的
には以上のように構成されるものであり、次にそ
の作用並びに効果について説明する。
先ず、弁ユニツト20はその第1筒体26を止
め輪58およびワシヤ62に嵌合しない状態でエ
アフイルタ等を構成する流体圧補助機器110の
ドレン抜き用孔110a内に挿入する。この後、
当該第1筒体26の先端部外周に前記ワシヤ62
を嵌合しこれを環状溝60に嵌合可能な止め輪5
8によつて抜け止めすれば、弁ユニツト20は流
体圧補助機器110に容易に装着出来る。また、
この時のドレン抜き用孔110aの液密性および
気密性はシールリング54により良好に達成され
る。
このような状態において、使用を継続し、前記
補助機器110にドレンが貯留される。そこで、
ドレン抜きを行う場合は、先ず、管継手部分24
を構成する小径の孔部94に合成樹脂等の可撓性
材料からなる管体112を挿入接続する。この
時、管体112は前述したチヤツク98およびコ
レツト100等からなる係止部材96によりワン
タツチ操作で管継手部分24に装着されることは
謂うまでもない。このようにしてドレン抜き用の
管体112を装着した後、スプール74の他端部
74aをコイルスプリング86の弾発力に抗して
押圧して当該スプール74を図において矢印C方
向に移動させれば、弁体40は容易に開作動す
る。すなわち、スプール74の前述した移動によ
り、当該スプール74の傾斜面76が弁体40の
突部44に当接し、力の方向を変換された上で前
記弁体40を、図において矢印A方向に押し上
げ、弁口38を開成する。この結果、流体圧補助
機器110に貯留されたドレンが弁口38、室6
4および通孔66へと流下し、さらには、管体1
12を通つて外部の所定個所に排出される。
一方、管体112より排出されるドレンがなく
なつたのを確認した時、スプール74に対する押
圧作用を停止する。これによつて、スプール74
はコイルスプリング86の弾発力により、図にお
いて矢印D方向に移動し、弁体40に対する係合
状態が解かれる。この結果、弁体40はコイルス
プリング52の弾発力により、図において矢印B
方向に付勢され、その傾斜面42を通路30の傾
斜面36に対してシールリング46を介して強く
圧接する。すなわち、弁口38を閉成し、流体圧
補助機器110を密閉状態に保持する。
次に、第6図に本考案に係るドレン抜き用弁ユ
ニツトの別の実施例を示す。なお、この実施例に
おいて、前記実施例と同一の参照符号は同一の構
成要素を示すものとする。
この実施例は前記実施例と近似しているが、特
に相違する点は管継手部分24を構成する筒体8
8の内部に通孔66と連通する孔部114が形成
され、この孔部114の内壁面にテーパねじ11
6が刻設される点である。従つて、この実施例に
おいては前記管継手部分24に可撓性材料からな
る管体112に代えて鋼管製の管体112Aが接
続可能となる。
以上説明したように、本考案によれば弁本体に
流体用通路を画成し、この通路の一端部に該通路
の軸線方向に移動可能であり、且つ第1の弾性部
材によつて付勢され当該通路を常時閉とする弁体
を収装すると共に、前記通路の途上に直交する室
を画成し、この室内に当該室の軸線方向に移動可
能であり、且つ第2の弾性部材によつて付勢され
る前記弁体を開閉する押圧体を収装している。従
つて、第1弾性部材によつて常時閉とされる弁体
は流体の洩れを確実に阻止し、一方、前記押圧体
を弁体の移動方向と直交する方向からワンタツチ
操作により押圧すれば、前記弁体は第1弾性部材
に弾発力に抗して開状態となり、結局、弁体は簡
単な操作で開閉作動出来る。しかも、押圧体と弁
本体の流体用通路に直交する方向から押圧体を移
動させることによりドレンを排出するので、その
開弁時には該ドレンが操作者等に付着することな
く確実に抜き取ることが可能となる効果が得られ
る。
以上、本考案について好適な実施例を挙げて説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は夫々従来技術に係る異な
つたドレン用弁機構を示す縦断面図、第3図は本
考案に係るドレン抜き用弁ユニツトの実施例を示
す縦断面図、第4図は第3図のドレン抜き用弁ユ
ニツトの正面図、第5図は第3図のドレン抜き用
弁ユニツトの分解斜視図、第6図は本考案に係る
ドレン抜き用弁ユニツトの別の実施例を示す縦断
面図である。 20……弁ユニツト、22……弁本体、24…
…管継手部分、26,28……筒体、30……通
路、32……カラー、34……広径部、36……
傾斜面、38……弁口、40……弁体、42……
傾斜面、44……突部、46……シールリング、
48……環状溝、50……環状段部、52……コ
イルスプリング、54……シールリング、56…
…環状溝、58……止め輪、60……環状溝、6
2……ワシヤ、64……室、66……通孔、68
……カラー、70……広径部、72……環状突
部、73……段部、74……スプール、76……
傾斜面、78……凹部、80……段部、82……
シールリング、84……環状溝、86……コイル
スプリング、88……筒体、90……孔部、92
……段部、94……孔部、96……係止部材、9
8……チヤツク、100……コレツト、102…
…リリースブツシ、104……ガイド、106…
…シール部材、110……流体圧補助機器、11
2,112A……管体、114……孔部、116
……テーパねじ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ドレンを貯留可能な機器110に連結される弁
    ユニツト20において、弁本体22に流体用通路
    30を画成を画成すると共に、この通路30と連
    通し且つ一方が開口した室64を設け、前記通路
    30には先端部に半球状の突部44を有し且つ当
    該通路30の軸線方向に移動自在な弁体40を収
    装ししかもこの弁体40に第1の弾性部材52を
    係合させて前記第1弾性部材52の付勢作用下に
    前記弁体40により該通路30を閉成可能に構成
    し、一方、前記室64内に当該室64の軸線方向
    に移動する先端部に傾斜面76を形成した押圧体
    74と、この押圧体74を前記室64の開口部分
    を介して外方へと付勢する第2の弾性部材86と
    を配設し、前記押圧体74を弁本体22の外部か
    ら押圧変位させてこの押圧体74の先端部の傾斜
    面76に沿つて弁体40の半球状の突部44を摺
    動させることにより前記弁体40を第1弾性部材
    52の弾発力に抗して変位させ、これによつて該
    通路30を開成して前記機器110の内部に貯留
    されたドレンを外部に排出することを特徴とする
    ドレン抜き用弁ユニツト。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6159997B2 (ja) * 1982-08-13 1986-12-18 Toyo Shokuhin Kikai Kk

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JPS4980923U (ja) * 1972-10-30 1974-07-12
JPS6324319Y2 (ja) * 1984-09-25 1988-07-04

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