JPH05114306A - セラミツクスのメタライジング用低粘性銅インク組成物 - Google Patents

セラミツクスのメタライジング用低粘性銅インク組成物

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JPH05114306A
JPH05114306A JP29813091A JP29813091A JPH05114306A JP H05114306 A JPH05114306 A JP H05114306A JP 29813091 A JP29813091 A JP 29813091A JP 29813091 A JP29813091 A JP 29813091A JP H05114306 A JPH05114306 A JP H05114306A
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JP
Japan
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copper
viscosity
ceramic
copper ink
ink composition
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JP29813091A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Minami
信之 南
Yoichi Ishida
陽一 石田
Osamu Hanaoka
修 花岡
Hideto Yoshida
秀人 吉田
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Nihon Cement Co Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックスのメタライジング用低粘性銅イ
ンク組成物を提供すること。 【構成】 銅を主成分とする金属成分、粘結材及び有機
溶剤よりなり、20〜100cPの粘度を有する上記低粘性
銅インク組成物。 【効果】 セラミックスの曲面部分に、例えば筆を用い
て自由に銅メタライジングを施すことができる。そし
て、このような簡便な手段で曲面状セラミックスに銅膜
を形成することができるので、複雑形状の電子部品に応
用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスのメタラ
イジング用低粘性銅インク組成物に関し、特に、セラミ
ックスの曲面部分に筆を用いて自由に銅メタライジング
を施すことができる低粘性銅インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスへのメタライジング化手段
として、従来より銅インクを用い、セラミックス表面に
銅メタライジング膜を形成する方法が知られている。こ
れは、ハイブリットICのパタ−ニングを行うものであ
って、200〜2000cPという非常に高い粘度を持つ銅ペ
−スト(銅インク)を使用し、これを平坦なセラミック
スの表面上に塗布し、焼成して銅メタライジング膜を形
成する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、平坦
なセラミックス面だけでなく、曲面状セラミックスの表
面に銅メタライジング膜を形成する必要性が生じてい
る。しかしながら、従来の銅インクは、粘性が非常に高
く、この銅インクを用い、例えば筆を用いてセラミック
スの曲面上に自由自在にパタ−ンニングを行うことがで
きない。そこで、今日、曲面状セラミックスの表面に、
例えば筆を用いて銅メタライジング膜を形成することが
できる銅インクの出現が強く要望されている。
【0004】本発明は、上記要望に沿う銅インクを提供
することを目的とするものであり、詳細には、セラミッ
クスの曲面部分に筆を用いて自由に銅メタライジングを
施すことができる低粘性銅インク組成物を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、銅を
主成分とする金属成分に粘結材と有機溶剤を配合し、こ
の銅インク組成物の粘度を20〜100cPとする点を特徴
とし、これによって、上記した目的とする銅インクを提
供するものである。即ち、本発明は、銅を主成分とする
金属成分、粘結材及び有機溶剤よりなり、20〜100cP
の粘度を有することを特徴とするセラミックスのメタラ
イジング用低粘性銅インク組成物である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明すると、本発明
者等は、 (a) 銅インクが筆塗布に供されるためには、20〜100C
Pの粘度に制限されること、 (b) そして、この粘度範囲の銅インクを得るためには、
銅を主成分とする金属成分(具体的には、銅及びチタン
からなる金属成分)に粘結材(具体的には、セルロ−
ス)及び有機溶剤(金属成分、粘結材の両者を流動化す
るための有機溶剤)を配合する必要があること、 (c) 更に、上記の銅を主成分とする金属成分、粘結材、
有機溶剤からなる銅インク組成物において、その粘度を
20〜100CPの範囲とするためには、(1) 粘結材として
用いるセルロ−スの配合量は、金属成分(重量)に対し
外割で2〜10重量%添加すること、(2) 有機溶剤とし
て、0.6〜2cPの粘度範囲内のものを使用すること、の
(1)及び(2)の条件を同時に満たす必要があること、を見
い出し、本発明を完成したものである。
【0007】本発明において、銅インク組成物の粘度を
20〜100cPとする理由は、20cP未満の場合、該組成
物中の金属成分が筆に絡まず、その結果、筆によるメタ
ライジングができにくく、一方、100cPを越えると、
該組成物の流動性が失われ、固くなり、この場合も筆に
よるメタライジングができなくなるので、好ましくな
い。
【0008】また、粘結材として使用するセルロ−スの
配合量は、金属成分(重量)に対し外割で2〜10重量%
であり、この範囲外では、本発明で規定する上記した20
〜100CP範囲の粘度を持つ低粘性銅インク組成物が得
られないのみならず、2重量%未満の場合、粘結の役目
を果たさず、一方、10重量%より多いと、セラミックス
面を占有するセルロ−スが多くなり、そのため、金属成
分がセラミックスと反応しなくなり、メタライズ強度が
低下するので、好ましくない。
【0009】本発明で使用できる粘結材としては、セル
ロ−ス以外に周知の粘結材、例えばポリビニルアルコ−
ル(PVA)、ポリビニルブチラ−ゼ(PVB)等を使
用することができ、更には、セルロ−スに他の粘結材を
併用したものも用いることができるが、この場合の配合
量は、粘結作用を生じさせ、しかも、本発明で規定する
20〜100CP範囲内の粘度となるように添加する必要が
ある。
【0010】更に、本発明において、0.6〜2cPの粘度
範囲内の有機溶剤を選定する必要があり、この範囲外で
は、本発明で規定する上記した20〜100CP範囲の粘度
を持つ低粘性銅インク 組成物が得られないので、好ま
しくない。即ち、0.6cPより低い有機溶剤を用いた場
合、その粘性が低下し、本発明で規定する20cP以上の
銅インク組成物が得られず、この銅インク組成物では、
前記したとおり、該組成物中の金属成分が筆に絡まず、
そのため、筆によるメタライジングができにくいので、
好ましくない。一方、2cPより高い粘度を持つ有機溶
剤を配合した場合、本発明で規定する100cP以下の銅
インク組成物が得られず、この高粘性銅インク組成物で
は、同じく前記したとおり、流動性が失われ、固くな
り、この場合も筆によるメタライジングができ難いの
で、好ましくない。
【0011】本発明における好適な有機溶剤を挙げれ
ば、酢酸ブチル(粘度0.734cP)、エチルセロソルブ
(粘度1.72cP)、1,4-ジオキサン(1.31cP)、アニ
ソ−ル(1.20cP)、1,2-ジメトキシエタン(1.1c
P)、フルフラ−ル(1.49cP)などであり、0.6〜2c
Pの粘度範囲に入る有機溶剤が使用でき、更には、種々
の粘度の混合溶剤も用いることもできるが、この混合溶
剤の場合、0.6〜2cPの粘度に調整する必要がある。
【0012】次に、銅を主成分とする金属成分として
は、銅、チタンからなるものが好ましいが、本発明は、
これのみに限定されるものでなく、この銅及びチタンの
比を含めてチタン以外の任意の銅を主成分とする金属成
分に適用することができ、これも本発明に包含されるも
のである。即ち、本発明は、前記したとおり、銅インク
組成物の粘度を規定するものであり、具体的には、粘結
材としてのセルロ−ス量と溶剤の粘度とをそれぞれ規定
するものであり、これが金属成分に影響を与えないの
で、本発明では、所望する「銅を主成分とする金属成
分」すべてに適用することができる。
【0013】本発明の低粘性銅インク組成物は、酸化物
系セラミックス、非酸化物系セラミックスの何れにも適
用することができ、また、曲面状や複雑形状など如何な
る形状のセラミックスに対しても適用することができ、
それぞれ良好な銅メタライジング膜を形成させることが
できるものである。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明をより詳細に説明する。 (実施例、比較例)銅、チタン及びセルロ−ス(粘結
材)の各原料として、銅微粉末(1〜2μm田中貴金属工
業社製)、TiH2(高純度化学研究所製)及びエチル
セルロ−ス(80〜120cPsナカライテスク社製)をそ
れぞれ用いた。また、セラミックスとして、アルミナと
サイアロン( 何れも日本セラテック社製)を用いた。
インクの調合方法として、金属成分(銅:80g、チタ
ン:20gで液相温度:890℃)に表1に規定する量のセ
ルロ−スと同じく表1に示す100gの有機溶剤とをアル
ミナ製ミルポットに入れ、24時間混合粉砕した。
【0015】上記調合からなる各種インク(No.1〜16)
を習字に用いる筆を用いて表1の各セラミックス(アル
ミナ、サイアロン)に塗布し、10-6Torrの真空中で940
℃で焼成し、冷却した後、銅膜の剥がれテストを行っ
た。銅膜強度については、φ5mmのステンレス(SUS 30
4)を2液性エポキシ樹脂(セメンダイン社製)で接合
した後、引張り強度を測定し、単位面積当りの強度(Kg
f/mm2)に換算した。なお、表1中の*印を付けたNo.
2、3及びNo.6、7のインクは、本発明の実施例を示し、
それ以外のインクは、比較のために示した例である。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように、セルロ−スの配
合量(外割で2〜10重量%)と有機溶剤の粘度(0.6〜2
cP)との組合せによって、インクの粘度が決定され、
そのインクの粘度が本発明で規定する20〜100cPの範
囲内である場合、アルミナ、サイアロンの何れのセラミ
ックスに対しても銅膜強度は6.7Kgf/mm2以上となり、十
分実用に耐える強度を示す。これに対して、本発明の範
囲外のセルロ−スの配合量及び/又は溶剤の粘度を選定
すると、そのインクの粘度が本発明で規定する20〜100
cPの範囲外となり、セラミックス面に銅膜が形成され
ないか、あるいは、2Kgf/mm2以下の実用に耐えない強度
しか発現しないことが理解できる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上記詳記したとおり、銅を主
成分とする金属成分に粘結材及び有機溶剤を配合し、こ
の銅インク組成物の粘度を20〜100cPとする点を特徴
とするものであり、これによって、セラミックスの曲面
部分に例えば筆を用いて自由に銅メタライジングを施す
ことができる効果を有する。そして、このような簡便な
手段で曲面状セラミックスに銅膜を形成することができ
るので、複雑形状の電子部品に応用できる効果を有す
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅を主成分とする金属成分、粘結材及び
    有機溶剤よりなり、20〜100cPの粘度を有することを
    特徴とするセラミックスのメタライジング用低粘性銅イ
    ンク組成物。
  2. 【請求項2】 銅を主成分とする金属成分が銅及びチタ
    ンである請求項1に記載のセラミックスのメタライジン
    グ用低粘性銅インク組成物。
  3. 【請求項3】 粘結材がセルロ−スであり、その添加量
    が金属成分に対し外割で2〜10重量%である請求項1に
    記載のセラミックスのメタライジング用低粘性銅インク
    組成物 。
  4. 【請求項4】 有機溶剤が0.6〜2cPの粘性を有するも
    のから選定さた有機溶剤である請求項1に記載のセラミ
    ックスのメタライジング用低粘性銅インク組成物。
  5. 【請求項5】 セラミックスが酸化物系セラミックス又
    は非酸化物系セラミックスであり、かつ、曲面状の該セ
    ラミックスに適用する請求項1に記載のセラミックスの
    メタライジング用低粘性銅インク組成物。
JP29813091A 1991-10-18 1991-10-18 セラミツクスのメタライジング用低粘性銅インク組成物 Pending JPH05114306A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000123634A (ja) * 1998-08-10 2000-04-28 Vacuum Metallurgical Co Ltd Cu超微粒子独立分散液
JP2001035255A (ja) * 1999-07-22 2001-02-09 Vacuum Metallurgical Co Ltd 銀超微粒子独立分散液

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JP2000123634A (ja) * 1998-08-10 2000-04-28 Vacuum Metallurgical Co Ltd Cu超微粒子独立分散液
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