JPH0511424Y2 - - Google Patents

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JPH0511424Y2
JPH0511424Y2 JP1985087729U JP8772985U JPH0511424Y2 JP H0511424 Y2 JPH0511424 Y2 JP H0511424Y2 JP 1985087729 U JP1985087729 U JP 1985087729U JP 8772985 U JP8772985 U JP 8772985U JP H0511424 Y2 JPH0511424 Y2 JP H0511424Y2
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pipe
layer
heat
insulating layer
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は高温の水、油またはガスを輸送するた
めの断熱層を設けた耐熱性複合パイプに関するも
のである。
〔従来技術〕
従来、高温の水、油またはガスを輸送するため
に、可撓性を有するプラスチツクパイプの外側に
金属の補強層を設け、その外側にポリエチレン発
泡体、ガラスウール又はポリウレタン発泡体で形
成した断熱層を介してプラスチツクシースを設け
た耐熱性複合パイプがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記パイプにおいて、断熱層を
形成するポリエチレン発泡体は、60℃以上に達す
ると、その引張強度が例えば5倍発泡の場合、6
〜8Kg/cm2と著しく低下し、特にその外側にシー
スを施すような場合には、その発泡体が一部溶解
する等耐熱性に劣り、断熱層としての機能を十分
に果すことができない欠点があつた。またガラス
ウールは耐熱性の点で優れているが、この種の複
合パイプは絶えず屈曲を受けるため、次第に折れ
曲り短期間で保温効果が低下する欠点があつた。
さらに従来の断熱材は耐圧縮性が小さいため、本
複合パイプの如き内圧の高い、大重量のパイプの
断熱層に適用すると、パイプ製造時に断熱材の潰
れが発生し、真円のパイプが得られないほか、海
中で使用した場合、外側からの水圧による潰れの
ため断熱効果が低下する恐れもあつた。
さらに発泡ポリウレタンは、耐圧縮性は優れて
いるが、硬くて切れやすいため、パイプへの被覆
にあたつては、二つ割りの半円筒体に成形したも
のを円筒状に合わせなければならず、その被覆に
手数がかかり、パイプ製造の歩留まりが低く、長
尺の耐熱性複合パイプを能率よく製造することが
できないほか、屈曲性(可撓性)に乏しく、長尺
パイプの輸送、布設、波浪の影響を受ける海中で
の長時間の使用が難しいという欠点もあつた。
〔問題点を解決するための手段と作用〕
本考案は上記の問題点を解決するために提案さ
れたもので、可撓性を有するプラスチツクパイプ
の外側に補強層を設け、その外側に断熱層を介し
てプラスチツクシースを設けてなる耐熱性複合パ
イプにおいて、前記断熱層を発泡倍率1.5〜4倍
のポリプロピレン発泡テープ巻層で形成したこと
を特徴とするものである。
このように断熱層を発泡倍率1.5〜4倍のポリ
プロピレン発泡テープ巻層で形成すると、該発泡
テープ巻層は60℃でも引張強度が28〜30Kg/cm2
大きく、また120℃の高温に耐えるので、これが
シース被覆の際溶解することがなくパイプの耐熱
性が向上するほか、パイプ使用状態における耐荷
重性即ち屈曲、圧縮、内圧、外圧、自重等の荷重
に耐え得る能力及びパイプ製造の歩留まり、即ち
パイプ製造能率が向上し、さらに長尺パイプの輸
送、布設、波浪の影響を受ける海中での長時間の
使用も容易となる。
〔実施例〕
次に本考案の一実施例を図面により説明する
と、第1図において、1は必要に応じて金属製の
インターロツク管2を内蔵させたナイロン、ポリ
弗化ビニリデン共重合体樹脂等からなる可撓性を
有するプラスチツクパイプ、3はプラスチツクパ
イプ1の外側に設けられた補強層で、C字形の金
属帯(鋼帯等)をその脚が相互にかみ合うように
して短ピツチで螺旋巻きした内部補強層3Aと金
属帯(鋼線等)を長ピツチで螺旋巻きした外部補
強層3Bとからなつている。4は補強層3の外側
に直接またはプラスチツク層を介して巻回により
設けた断熱層で、発泡倍率1.5〜4倍のポリプロ
ピレン発泡テープ巻層で形成される。5は断熱層
4の外側に設けたプラスチツクシースである。
本考案に係る耐熱性複合パイプ6は上記のよう
に構成されている。前記ポリプロピレン発泡テー
プ巻層はプラスチツクシース5の被覆時における
加熱にも溶解収縮することがなく耐熱性を有し従
つて十分に断熱性を保持することができる。ポリ
プロピレン発泡テープ巻層の発泡倍率1.5〜4倍
に限定した理由は1.5倍未満では断熱効果が低く
なつて十分な保温特性が得られないためであり、
また4倍を越えると、空隙が多くなりすぎて外力
の作用により容易に外径が変化したり屈曲した
り、外圧等の作用により容易に圧縮される等耐荷
重特性が悪くなるためである。
次に内径101.6mm、外径109mmのインターロツク
管2を内蔵する内径109mm、外径121.2mmのナイロ
ン製のプラスチツク管1の外側に鋼帯を巻いた内
径121.2mm、外径125.8mmの内部補強層3Aと鉄線
を巻いた内径125.8mm、外径163.2mmの外部補強層
3Bとからなる補強層3を設け、その外側に発泡
倍率1.5〜4倍のポリプロピレン発泡テープ巻層
で形成した内径163.2mm、外径181.2mmの断熱層4
を設け、さらにその外側に内径181.2mm、外径
192.4mmのプラスチツクシースを設けた自重80
Kg/mの耐熱性複合パイプ6を製作した。
この際、断熱層4を形成するポリプロピレン発
泡テープ巻層は、プラスチツクシース5の押出被
覆時に、従来のポリエチレン発泡体のような溶解
収縮の変形は生じなかつた。また、プラスチツク
パイプ1内に高温流体を流した場合、断熱層4が
0.1%寸法変化する流体温度は、従来のパイプ
(断熱層がポリエチレン発泡体の場合)が70℃と
低いのに対し、120℃と高く、耐熱特性が優れて
いた。また、上記パイプ6を第2図に示すように
ドラム7に積み重ねて巻回した時、パイプ外径が
5%変化するまでに従来のパイプは4段しか積み
重ねられないのに対し、20段も積み重ねることが
可能で、従来構造のものの5倍の耐荷重特性を有
した。また同じプロピレン発泡テープ巻層を断熱
層に用いたパイプでも、発泡倍率が5倍のもの
は、同一条件で10段しか積み重ねることができ
ず、このパイプよりも2倍の耐荷重特性を有し
た。さらに上記パイプ6を周囲温度5.5℃の環境
下において、該パイプ内に入口温度120℃の油を
流量200cc/secで流したところ、10m先の出口温
度は119℃で1℃しか温度低下しておらず保温特
性も優れていた。
〔考案の効果〕
本考案は可撓性を有するプラスチツクパイプの
外側に補強層を設け、その外側に断熱層を介して
プラスチツクシースを設けてなる耐熱性複合パイ
プにおいて、前記断熱層を発泡倍率1.5〜4倍の
ポリプロピレン発泡テープ巻層で形成したもので
あるから、シース被覆の際、該発泡体が一部溶解
することがなく耐熱性が向上するほか、屈曲、圧
縮、内外圧、自重等の作用により大きく変形する
ことがなく耐荷重特性に優れ、しかも十分な保温
性能を有する。
またポリプロピレン発泡テープ巻層は、断熱層
形成のためのテーピング時に、該テープが切れる
ことがなく、パイプへの被覆に手数がかからず、
パイプ製造の歩留まりが向上し、長尺の耐熱性複
合パイプを能率よく製造することができ、さらに
屈曲性(可撓性)に優れ、長尺パイプの輸送、布
設、波浪の影響を受ける海中での長時間の使用も
容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案パイプの一実施例を示す横断面
図、第2図は本考案パイプの耐荷重性能を試験す
る状態を示す説明図である。 1……プラスチツクパイプ、2……インターロ
ツク管、3……補強層、3A……内部補強層、3
B……外部補強層、4……断熱層(ポリプロピレ
ン発泡テープ巻層)、5……プラスチツクシース、
6……耐熱性複合パイプ、7……ドラム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可撓性を有するプラスチツクパイプの外側に補
    強層を設け、その外側に断熱層を介してプラスチ
    ツクシースを設けてなる耐熱性複合パイプにおい
    て、前記断熱層を発泡倍率1.5〜4倍のポリプロ
    ピレン発泡テープ巻層で形成したことを特徴とす
    る耐熱性複合パイプ。
JP1985087729U 1985-06-11 1985-06-11 Expired - Lifetime JPH0511424Y2 (ja)

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JP1985087729U JPH0511424Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

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JP1985087729U JPH0511424Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61202781U JPS61202781U (ja) 1986-12-19
JPH0511424Y2 true JPH0511424Y2 (ja) 1993-03-22

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ID=30640216

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JP1985087729U Expired - Lifetime JPH0511424Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138036U (ja) * 1974-09-13 1976-03-22

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5138036U (ja) * 1974-09-13 1976-03-22

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Publication number Publication date
JPS61202781U (ja) 1986-12-19

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